1 00:00:13,013 --> 00:00:15,015 (さくら)うん? 2 00:00:19,520 --> 00:00:27,127 (雛菊)さくら… ここ 春の里から近い? 3 00:00:29,196 --> 00:00:32,199 ええ もっとずっと山奥ですが。 4 00:00:32,199 --> 00:00:35,035 木々や山々の様子から 感じますか? 5 00:00:35,035 --> 00:00:39,206 (雛菊)霊脈 感じる から。 6 00:00:39,206 --> 00:00:42,376 浮かんで くる。 7 00:00:42,376 --> 00:00:47,080 あの子が 覚えてる。 8 00:02:29,516 --> 00:02:33,353 (狼星)春に 護衛の増員を拒否された? 9 00:02:33,353 --> 00:02:35,355 (狼星)さくらが嫌がったのか? 10 00:02:35,355 --> 00:02:37,357 (凍蝶)違う そうじゃない。 11 00:02:37,357 --> 00:02:40,027 (凍蝶)四季庁春部門の 反発にあった。 12 00:02:40,027 --> 00:02:42,362 (凍蝶)そもそも春に話を通さず➨ 13 00:02:42,362 --> 00:02:45,866 冬が勝手に護衛を 派遣していた点を非難されてな。 14 00:02:45,866 --> 00:02:50,370 (狼星)賊の襲撃にあったんだぞ。 悠長なことを言っている場合か。 15 00:02:50,370 --> 00:02:53,540 それも 夏離宮の襲撃に 巻き込まれただけで➨ 16 00:02:53,540 --> 00:02:57,210 春主従を狙ったものではない と。 17 00:02:57,210 --> 00:02:59,880 派遣済みの2人も外されたのか? 18 00:02:59,880 --> 00:03:02,315 (凍蝶)なんとか それだけは認めさせた。 19 00:03:02,315 --> 00:03:05,819 渋々という感じだったが。 20 00:03:05,819 --> 00:03:12,325 凍蝶 10年前の春の里といい 今回の四季庁といい➨ 21 00:03:12,325 --> 00:03:15,495 雛菊たちに対する扱いは あまりにも➨ 22 00:03:15,495 --> 00:03:17,998 おかしいと思わないか? 23 00:03:17,998 --> 00:03:22,169 特に春の里だ。 仮にも春の代行者。 24 00:03:22,169 --> 00:03:26,073 たとえ死ねば 代わりが生まれると言ってもだ。 25 00:03:28,175 --> 00:03:32,846 もしかして 雛菊の出生が 何か関係してるんじゃないか? 26 00:03:32,846 --> 00:03:35,682 知って いたのか? 27 00:03:35,682 --> 00:03:40,854 (狼星)昔 お前とさくらが 話していたのを偶然な。 28 00:03:40,854 --> 00:03:43,190 だが 深くは。 29 00:03:43,190 --> 00:03:47,360 守るために必要なら 改めて知る必要がある。 30 00:03:47,360 --> 00:03:50,363 頼む 教えてくれ。 31 00:03:50,363 --> 00:03:52,365 (さくら)あ~っ!? 32 00:03:54,367 --> 00:03:59,039 申し訳ありません 雛菊様。 さくら 一生の不覚。 33 00:03:59,039 --> 00:04:02,142 ど… どうしたの さくら? 34 00:04:02,142 --> 00:04:04,144 ここで食べようと用意した おやつを➨ 35 00:04:04,144 --> 00:04:06,980 忘れてきてしまいました! えっ? 36 00:04:06,980 --> 00:04:09,983 とんだ失態。 さくらは従者失格です。 37 00:04:09,983 --> 00:04:12,486 そんなこと ないよ。 38 00:04:12,486 --> 00:04:15,989 いいえ! 儀式の前に あるじの小腹を満たし➨ 39 00:04:15,989 --> 00:04:18,825 英気を養うものをと 厳選に厳選を重ねた➨ 40 00:04:18,825 --> 00:04:22,662 本日の一品 いちご大福! 41 00:04:22,662 --> 00:04:27,334 それを それをなぜ忘れた。 バカバカ さくらのバカ! 42 00:04:27,334 --> 00:04:29,836 さくらは大和一の大バカ者です! 43 00:04:29,836 --> 00:04:32,339 大丈夫だよ さくら。 44 00:04:32,339 --> 00:04:36,009 雛菊 おなか すいてないし。 45 00:04:36,009 --> 00:04:38,011 (おなかが鳴る音) 46 00:04:42,015 --> 00:04:46,019 (さくら)申し訳ありませ~ん! 47 00:04:52,526 --> 00:04:55,529 (雛菊)ねっ さくら。 48 00:04:55,529 --> 00:04:58,698 忘れたおやつの代わりに➨ 49 00:04:58,698 --> 00:05:01,601 一緒に これ 食べよう。 50 00:05:05,472 --> 00:05:08,475 本当にすみません 雛菊様。 51 00:05:08,475 --> 00:05:14,080 もう さくら 今日は すみません 禁止! 52 00:05:19,653 --> 00:05:21,655 おい しい? 53 00:05:23,990 --> 00:05:26,660 (さくら)おいしいです 雛菊様。 54 00:05:26,660 --> 00:05:29,062 ウフフ…。 55 00:05:30,997 --> 00:05:32,999 (凍蝶)どこまで知っている? 56 00:05:32,999 --> 00:05:36,336 雛菊が 不義の子だと。 57 00:05:36,336 --> 00:05:40,340 雛菊様のお父上は➨ 58 00:05:40,340 --> 00:05:45,011 春の里の名家 花葉家の当主 花葉春月。 59 00:05:45,011 --> 00:05:48,515 いずれ里長を継ぐだろうとも 言われている。 60 00:05:48,515 --> 00:05:52,185 そして お母上は お前もお会いしたことがある➨ 61 00:05:52,185 --> 00:05:57,023 先代の春の代行者 雪柳紅梅様。 62 00:05:57,023 --> 00:06:00,293 もともとは春月様と 婚約されていた。 63 00:06:00,293 --> 00:06:04,297 (狼星)婚約者だったのか? なら なぜ そんなことに。 64 00:06:04,297 --> 00:06:06,800 (凍蝶)白藤家はわかるか? 65 00:06:06,800 --> 00:06:09,636 里の内外に渡って 力を持っている➨ 66 00:06:09,636 --> 00:06:11,638 古くからの名門だろう。 67 00:06:11,638 --> 00:06:15,475 その白藤の娘が 春月様を見初めてな。 68 00:06:15,475 --> 00:06:18,645 一代限りの代行者より➨ 69 00:06:18,645 --> 00:06:23,316 そちらと婚姻を結んだほうが 得だと破談にしたわけか。 70 00:06:23,316 --> 00:06:26,820 (凍蝶)ああ。 そして 白藤の正妻との間に➨ 71 00:06:26,820 --> 00:06:28,822 男児を1人 授かった。 72 00:06:28,822 --> 00:06:33,326 しかし そんな夫婦の仲が うまくいくはずもなく。 73 00:06:33,326 --> 00:06:37,163 雛菊が この世に生を受けた。 74 00:06:37,163 --> 00:06:40,333 (凍蝶)道ならぬ恋は 里中の知るところとなり➨ 75 00:06:40,333 --> 00:06:43,837 正妻が 紅梅様と 産まれたばかりの雛菊様に➨ 76 00:06:43,837 --> 00:06:47,340 切りかかる事件が起きた。 77 00:06:47,340 --> 00:06:53,013 事件のあと 紅梅様と雛菊様は 里の外で暮らしていたらしい。 78 00:06:53,013 --> 00:06:55,348 留守がちな紅梅様に代わり➨ 79 00:06:55,348 --> 00:06:58,518 おばあさまが雛菊様の 面倒をみていた。 80 00:06:58,518 --> 00:07:01,621 しかし おばあさまも亡くなり➨ 81 00:07:01,621 --> 00:07:04,824 ほどなくして 紅梅様も患われてしまった。 82 00:07:08,128 --> 00:07:12,465 なんかね 浮かんでくるの。 83 00:07:12,465 --> 00:07:17,637 春の里 近いからかな。 それとも…。 84 00:07:17,637 --> 00:07:20,473 もしや 昔のことですか? 85 00:07:20,473 --> 00:07:23,643 うん でも➨ 86 00:07:23,643 --> 00:07:28,315 雛菊じゃなくて ね➨ 87 00:07:28,315 --> 00:07:32,018 あの子の思い出…。 88 00:07:35,989 --> 00:07:38,325 ⸨雛菊:母さまの春です。 89 00:07:38,325 --> 00:07:41,995 私の母さま 春の代行者様なの。 90 00:07:41,995 --> 00:07:43,997 すごい? 91 00:07:43,997 --> 00:07:46,666 これ 記念にとっておくの。 92 00:07:46,666 --> 00:07:50,003 母さまと一緒の春 初めてだから。 93 00:07:50,003 --> 00:07:53,006 (紅梅)雛菊 元に戻して。 94 00:07:53,006 --> 00:07:55,508 (紅梅)これから お会いする方は➨ 95 00:07:55,508 --> 00:07:59,846 そういうことをする 子どもが嫌いなの。 96 00:07:59,846 --> 00:08:01,781 でも…。 97 00:08:01,781 --> 00:08:04,451 (紅梅)お願いよ 雛菊。 98 00:08:04,451 --> 00:08:09,789 あの方に 雛菊を好いてもらいたいの。 99 00:08:09,789 --> 00:08:11,791 (雛菊)はい…。 100 00:08:15,962 --> 00:08:17,964 ごめんね。 101 00:08:36,649 --> 00:08:38,651 あっ…。 102 00:08:41,988 --> 00:08:44,157 (春月)紅梅 よく来た。 103 00:08:44,157 --> 00:08:46,993 (紅梅)言ってみて 練習したこと。 104 00:08:46,993 --> 00:08:52,165 (雛菊)私は雪柳雛菊。 曙から来ました。 105 00:08:52,165 --> 00:08:58,338 雪柳紅梅の娘。 今年で5歳になります。 106 00:08:58,338 --> 00:09:00,273 花葉春月だ。 107 00:09:00,273 --> 00:09:02,275 体の具合は? 108 00:09:02,275 --> 00:09:05,445 今日はいいです。 (春月)今日だけでは困る。 109 00:09:05,445 --> 00:09:09,449 静かに休めるところを 用意してある。 養生しろ。 110 00:09:09,449 --> 00:09:12,285 雛菊をよろしく お願いいたします。 111 00:09:12,285 --> 00:09:14,287 やめろ! だいたい➨ 112 00:09:14,287 --> 00:09:16,289 お前が私の言うことを聞いて➨ 113 00:09:16,289 --> 00:09:19,125 1人で もっと早くに来ていれば こんなことには…。 114 00:09:19,125 --> 00:09:21,127 母さまをいじめないで! 115 00:09:24,297 --> 00:09:30,804 雛菊 大丈夫。 この方は お父さまなのよ。 116 00:09:30,804 --> 00:09:35,141 あっ… 私の? お父さま? 117 00:09:35,141 --> 00:09:37,143 ええ そうよ。 118 00:09:37,143 --> 00:09:43,316 でも… いえ なんでもない。 119 00:09:43,316 --> 00:09:46,152 (紅梅)私が いなくなったあとの世界で➨ 120 00:09:46,152 --> 00:09:48,655 あなたを守ってくれるからね。 121 00:09:48,655 --> 00:09:54,994 母さま また春の顕現を しにいくの? もう春なのに? 122 00:09:54,994 --> 00:09:57,997 実は母さま あまり体がよくないの。 123 00:09:57,997 --> 00:10:00,500 だから 治療をしにいかなきゃ。 124 00:10:00,500 --> 00:10:04,003 雛菊は母さまがいなくても大丈夫。 125 00:10:04,003 --> 00:10:06,506 今までと あまり変わりないでしょう。 126 00:10:06,506 --> 00:10:09,509 せっかく 今は一緒にいるのに。 127 00:10:09,509 --> 00:10:12,011 母さまは悪い女だから➨ 128 00:10:12,011 --> 00:10:15,348 一緒にいると 雛菊まで悪く言われるの。 129 00:10:15,348 --> 00:10:18,518 一緒にいないほうが 幸せな人生を送れるわ。 130 00:10:18,518 --> 00:10:22,689 悪口 言われても 幸せじゃなくてもいい。 131 00:10:22,689 --> 00:10:24,691 母さまと一緒がいい! 132 00:10:27,193 --> 00:10:29,529 ごめんね 雛菊。 133 00:10:29,529 --> 00:10:33,366 きっと これから 悲しいことがたくさん起きるわ。 134 00:10:33,366 --> 00:10:40,874 でも どうか耐え忍んで 耐え忍び 戦機を待つの。 135 00:10:40,874 --> 00:10:44,377 耐え忍び 戦機を待つ? 136 00:10:44,377 --> 00:10:48,882 (紅梅)ええ 苦しいときがあっても 生き抜いて➨ 137 00:10:48,882 --> 00:10:53,720 生きるために逃げてもいい。 逃げることは負けじゃないの。 138 00:10:53,720 --> 00:10:59,058 とにかく生きて そしてまた戦える日を待つの。 139 00:10:59,058 --> 00:11:02,162 心に刀を抱いてね。 140 00:11:02,162 --> 00:11:05,999 いつか必ず 返り咲くときがくるから。 141 00:11:05,999 --> 00:11:08,001 戦いたくない。 142 00:11:08,001 --> 00:11:12,672 そうね でも戦わなくては ならないときもあるの。 143 00:11:12,672 --> 00:11:16,009 母さまが すべてから 守ってあげたい。 144 00:11:16,009 --> 00:11:19,012 でも あなたの人生だから➨ 145 00:11:19,012 --> 00:11:23,016 生きるのは あなたに しかできないのよ 雛菊。 146 00:11:25,184 --> 00:11:27,520 (春月)そろそろだ。 (雛菊)やだ! 147 00:11:27,520 --> 00:11:30,356 や… やだ! 母さま! 148 00:11:30,356 --> 00:11:32,692 雛菊 いい子にするのよ。 149 00:11:32,692 --> 00:11:36,196 (雛菊)母さま 私はまたお留守番? 150 00:11:36,196 --> 00:11:39,032 いつまで いい子でいればいいの? 151 00:11:39,032 --> 00:11:41,367 (紅梅)いつまでもいい子でいて。 152 00:11:41,367 --> 00:11:44,370 (雛菊)いい子にする。 いい子にします。 153 00:11:44,370 --> 00:11:47,574 だから 夏までに会える? 154 00:11:49,542 --> 00:11:53,379 じゃあ 秋? 155 00:11:53,379 --> 00:11:58,885 冬に… 冬になったら 会えますか? 母さま。 156 00:11:58,885 --> 00:12:01,187 母さま…。 ずっと先よ! 157 00:12:06,993 --> 00:12:11,331 かくれんぼをしましょう 雛菊。 158 00:12:11,331 --> 00:12:16,169 母さまが声をかけるまで あなたは捜しちゃだめ。 159 00:12:16,169 --> 00:12:20,006 あなたがいつか 眠くてしかたなくなって➨ 160 00:12:20,006 --> 00:12:22,175 目を開けていられなくなったら➨ 161 00:12:22,175 --> 00:12:24,677 「もういいよ」と 声をかけにいくわ。 162 00:12:24,677 --> 00:12:31,684 い… いや! 母さま お願い 1人にしないで! 163 00:12:31,684 --> 00:12:37,190 (雛菊)いい子でいるから 1人にしないで…。 164 00:12:42,362 --> 00:12:44,664 1人にしないで。 165 00:12:53,039 --> 00:12:55,141 母さま…。 166 00:12:58,044 --> 00:13:00,046 母さま…。 167 00:13:01,981 --> 00:13:03,983 痛い! 痛い! 168 00:13:03,983 --> 00:13:10,490 痛い! 痛い 痛い…。 169 00:13:15,662 --> 00:13:22,335 やめて 名前 呼ばないで。 170 00:13:22,335 --> 00:13:24,337 怖い…。 171 00:13:27,006 --> 00:13:29,676 娘が次の代行者になるなんて。 172 00:13:29,676 --> 00:13:31,678 前代未聞だ。 不吉な…。 173 00:13:31,678 --> 00:13:35,348 何かよからぬ前兆でないといいが。 よもや こんなことに。 174 00:13:35,348 --> 00:13:37,350 呪われている。 175 00:13:44,857 --> 00:13:47,527 お前が お前が➨ 176 00:13:47,527 --> 00:13:50,029 殺したようなものだ⸩ 177 00:13:52,031 --> 00:13:54,367 (狼星)親子2代での 代行者の引き継ぎ。 178 00:13:54,367 --> 00:13:56,869 前例のないことは不吉。 179 00:13:56,869 --> 00:13:59,872 里の老人どもが言いそうなことだ。 180 00:13:59,872 --> 00:14:03,142 春の里で純粋に 雛菊様の味方と言えるのは➨ 181 00:14:03,142 --> 00:14:06,145 唯一 さくらだけだ。 182 00:14:06,145 --> 00:14:12,652 彼女だけは 雛菊様を支え続けてきた。 183 00:14:12,652 --> 00:14:16,155 (さくら)ずっと一緒に。 1日中おそばに。 184 00:14:16,155 --> 00:14:19,826 《片時も離れまいと思った》 185 00:14:19,826 --> 00:14:21,828 ⸨ねぇ ねぇねぇねぇ➨ 186 00:14:21,828 --> 00:14:23,996 里の外れにある お屋敷の秘密 知ってる? 187 00:14:23,996 --> 00:14:27,333 新しい春の代行者様が 修業してるんじゃないの? 188 00:14:27,333 --> 00:14:29,335 時進めの鏡があるんでしょ! 189 00:14:29,335 --> 00:14:31,838 見たら 年とって死ぬってやつ? 190 00:14:31,838 --> 00:14:34,674 でっかい蛇がいて 入ったら食われるんだって! 191 00:14:34,674 --> 00:14:39,011 全部ウソ。 泥棒が近づかないように うわさ流してるんだよ。 192 00:14:39,011 --> 00:14:41,013 え~っ なんで? 193 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 庭に黄金の桃があるんだって。 194 00:14:43,015 --> 00:14:46,185 黄金? 195 00:14:46,185 --> 00:14:49,021 え~っ 本当? ほんとだって! 196 00:14:49,021 --> 00:14:52,525 怪しいけどな。 だって兄ちゃんが言ってたもん。 197 00:15:10,309 --> 00:15:12,512 黄金…。 198 00:15:17,150 --> 00:15:21,320 黄金の桃 売ったらお金になるのかな? 199 00:15:21,320 --> 00:15:23,322 あっ…。 200 00:15:32,331 --> 00:15:34,333 あっ! 201 00:15:48,014 --> 00:15:51,017 ただの桃じゃないか。 202 00:15:51,017 --> 00:15:53,019 その桃は まだかたいの。 203 00:15:53,019 --> 00:15:56,122 はっ… あっ。 204 00:15:59,192 --> 00:16:02,295 ねぇ あなたは誰? 205 00:16:02,295 --> 00:16:07,300 わ… 私は さくら。 206 00:16:07,300 --> 00:16:09,802 さくら。 207 00:16:09,802 --> 00:16:12,104 さくら。 208 00:16:15,808 --> 00:16:19,979 それで お父さんと お母さんに置いてかれて➨ 209 00:16:19,979 --> 00:16:22,815 今は慈院に。 慈院? 210 00:16:22,815 --> 00:16:26,319 里の 親がいない子が 暮らすところ。 211 00:16:26,319 --> 00:16:28,988 捨てられたんです 私。 212 00:16:28,988 --> 00:16:33,826 姫鷹一門の面汚しとか 里の恥とか言われて。 213 00:16:33,826 --> 00:16:38,497 だから仲よくしちゃいけないって みんな 親に言われたって。 214 00:16:38,497 --> 00:16:42,668 だから いつも1人。 215 00:16:42,668 --> 00:16:46,839 まともな おうちに生まれたかった。 216 00:16:46,839 --> 00:16:50,676 この先 どうなるのか わかんなくて➨ 217 00:16:50,676 --> 00:16:52,678 怖い…。 218 00:16:56,515 --> 00:17:00,786 (雛菊)私も いつも1人。 219 00:17:00,786 --> 00:17:03,956 母さま 死んじゃったの。 220 00:17:03,956 --> 00:17:07,126 父さまは 私のせいだって。 221 00:17:07,126 --> 00:17:11,964 私が代行者になったから 呪われてるって。 222 00:17:11,964 --> 00:17:17,303 春の代行者なんてしたくない。 修業も。 223 00:17:17,303 --> 00:17:23,809 (雛菊)おうちに帰りたい。 でも帰れない。 224 00:17:23,809 --> 00:17:25,811 寂しい。 225 00:17:31,984 --> 00:17:33,986 (2人)あっ! (足音) 226 00:17:46,999 --> 00:17:49,001 うん。 227 00:17:51,837 --> 00:17:55,675 また来ます。 本当? また来る? 228 00:17:55,675 --> 00:17:57,677 うん。 229 00:18:23,803 --> 00:18:27,640 よかった! もう来てくれないかと思った! 230 00:18:27,640 --> 00:18:30,643 フフ…。 231 00:18:36,315 --> 00:18:39,151 フフフ! 232 00:18:39,151 --> 00:18:41,988 ヘヘ…。 233 00:18:41,988 --> 00:19:12,952 ♬~ 234 00:19:12,952 --> 00:19:15,788 おい! こいつ! 235 00:19:15,788 --> 00:19:18,457 里の恥さらしの子が どこから入り込んだ!? 236 00:19:18,457 --> 00:19:20,459 さくら! 237 00:19:20,459 --> 00:19:25,631 離せ 離せ! さくら~! 238 00:19:25,631 --> 00:19:27,633 (地面に転ぶ音) 239 00:19:27,633 --> 00:19:30,803 お前が いていい場所ではない! 二度と来るな! 240 00:19:30,803 --> 00:19:33,005 くっ…。 (扉が閉まる音) 241 00:19:46,986 --> 00:19:51,657 姫鷹さくらを私から遠ざけるなら つとめは行いません。 242 00:19:51,657 --> 00:19:54,493 修業をしないなら お食事はあげませんよ! 243 00:19:54,493 --> 00:19:56,495 いりません。 244 00:20:08,841 --> 00:20:10,843 ぐわっ! 245 00:20:16,849 --> 00:20:19,185 お願いですから お食べください。 246 00:20:19,185 --> 00:20:21,854 このままでは 餓死してしまいます! 247 00:20:21,854 --> 00:20:25,558 (雛菊)さくらを私の目の前に 連れてくるまで食べません。 248 00:20:38,204 --> 00:20:42,875 雛菊様 姫鷹さくらを 連れてまいりました。 249 00:20:42,875 --> 00:20:45,177 (雛菊)さくらをこちらに。 250 00:20:50,216 --> 00:20:52,218 雛菊様。 251 00:20:52,218 --> 00:20:54,220 さくら! 252 00:20:59,558 --> 00:21:02,828 大丈夫ですか? おなかがすいたでしょう? 253 00:21:02,828 --> 00:21:04,830 フフ! うん? 254 00:21:07,666 --> 00:21:11,337 こうしてね こっそり食べてたの。 255 00:21:11,337 --> 00:21:13,539 (笑い声) 256 00:21:17,176 --> 00:21:22,014 姫鷹さくらを戻してから 神通力が飛躍的に伸びました。 257 00:21:22,014 --> 00:21:25,351 また引き離されてはたまらないと 思っているようです。 258 00:21:25,351 --> 00:21:32,358 代行者は心で顕現する。 259 00:21:32,358 --> 00:21:35,194 両親は ろくでなしですが➨ 260 00:21:35,194 --> 00:21:38,030 姫鷹一門は もともと数々の護衛官を➨ 261 00:21:38,030 --> 00:21:40,866 輩出してきた名門ではあります。 262 00:21:40,866 --> 00:21:46,372 特例ですが 姫鷹さくらを➨ 263 00:21:46,372 --> 00:21:49,875 春の代行者護衛官に 任ずることとします。 264 00:21:49,875 --> 00:21:51,877 (さくら)雛菊様! 265 00:21:51,877 --> 00:21:53,879 さくら! 266 00:21:53,879 --> 00:21:57,883 ハァハァ…。 267 00:21:57,883 --> 00:22:01,821 これからは 1日中おそばにいられます。 268 00:22:01,821 --> 00:22:03,822 本当? はい! 269 00:22:03,822 --> 00:22:06,492 学校も辞めて ここに住んで➨ 270 00:22:06,492 --> 00:22:08,494 雛菊様のことを お守りします。 271 00:22:08,494 --> 00:22:10,496 だから…。 272 00:22:10,496 --> 00:22:16,835 (さくら)これからは ずっと ずっと一緒です!⸩ 273 00:22:16,835 --> 00:22:20,506 (さくら)ずっと一緒に。 1日中おそばに。 274 00:22:20,506 --> 00:22:24,009 片時も離れまいと思った。 275 00:22:24,009 --> 00:22:27,012 そう 思っていた。