1 00:00:45,545 --> 00:00:47,547 (さくら)うん? 2 00:00:52,052 --> 00:00:59,660 (雛菊)さくら… ここ 春の里から近い? 3 00:01:01,728 --> 00:01:04,731 ええ もっとずっと山奥ですが。 4 00:01:04,731 --> 00:01:07,567 木々や山々の様子から 感じますか? 5 00:01:07,567 --> 00:01:11,738 (雛菊)霊脈 感じる から。 6 00:01:11,738 --> 00:01:14,908 浮かんで くる。 7 00:01:14,908 --> 00:01:19,613 あの子が 覚えてる。 8 00:03:02,049 --> 00:03:05,886 (狼星)春に 護衛の増員を拒否された? 9 00:03:05,886 --> 00:03:07,888 (狼星)さくらが嫌がったのか? 10 00:03:07,888 --> 00:03:09,890 (凍蝶)違う そうじゃない。 11 00:03:09,890 --> 00:03:12,559 (凍蝶)四季庁春部門の 反発にあった。 12 00:03:12,559 --> 00:03:14,895 (凍蝶)そもそも春に話を通さず➡ 13 00:03:14,895 --> 00:03:18,398 冬が勝手に護衛を 派遣していた点を非難されてな。 14 00:03:18,398 --> 00:03:22,903 (狼星)賊の襲撃にあったんだぞ。 悠長なことを言っている場合か。 15 00:03:22,903 --> 00:03:26,073 それも 夏離宮の襲撃に 巻き込まれただけで➡ 16 00:03:26,073 --> 00:03:29,743 春主従を狙ったものではない と。 17 00:03:29,743 --> 00:03:32,412 派遣済みの2人も外されたのか? 18 00:03:32,412 --> 00:03:34,848 (凍蝶)なんとか それだけは認めさせた。 19 00:03:34,848 --> 00:03:38,351 渋々という感じだったが。 20 00:03:38,351 --> 00:03:44,858 凍蝶 10年前の春の里といい 今回の四季庁といい➡ 21 00:03:44,858 --> 00:03:48,028 雛菊たちに対する扱いは あまりにも➡ 22 00:03:48,028 --> 00:03:50,530 おかしいと思わないか? 23 00:03:50,530 --> 00:03:54,701 特に春の里だ。 仮にも春の代行者。 24 00:03:54,701 --> 00:03:58,605 たとえ死ねば 代わりが生まれると言ってもだ。 25 00:04:00,707 --> 00:04:05,378 もしかして 雛菊の出生が 何か関係してるんじゃないか? 26 00:04:05,378 --> 00:04:08,215 知って いたのか? 27 00:04:08,215 --> 00:04:13,386 (狼星)昔 お前とさくらが 話していたのを偶然な。 28 00:04:13,386 --> 00:04:15,722 だが 深くは。 29 00:04:15,722 --> 00:04:19,893 守るために必要なら 改めて知る必要がある。 30 00:04:19,893 --> 00:04:22,896 頼む 教えてくれ。 31 00:04:22,896 --> 00:04:24,898 (さくら)あ~っ!? 32 00:04:26,900 --> 00:04:31,571 申し訳ありません 雛菊様。 さくら 一生の不覚。 33 00:04:31,571 --> 00:04:34,674 ど… どうしたの さくら? 34 00:04:34,674 --> 00:04:36,676 ここで食べようと用意した おやつを➡ 35 00:04:36,676 --> 00:04:39,513 忘れてきてしまいました! えっ? 36 00:04:39,513 --> 00:04:42,516 とんだ失態。 さくらは従者失格です。 37 00:04:42,516 --> 00:04:45,018 そんなこと ないよ。 38 00:04:45,018 --> 00:04:48,522 いいえ! 儀式の前に あるじの小腹を満たし➡ 39 00:04:48,522 --> 00:04:51,358 英気を養うものをと 厳選に厳選を重ねた➡ 40 00:04:51,358 --> 00:04:55,195 本日の一品 いちご大福! 41 00:04:55,195 --> 00:04:59,866 それを それをなぜ忘れた。 バカバカ さくらのバカ! 42 00:04:59,866 --> 00:05:02,369 さくらは大和一の大バカ者です! 43 00:05:02,369 --> 00:05:04,871 大丈夫だよ さくら。 44 00:05:04,871 --> 00:05:08,542 雛菊 おなか すいてないし。 45 00:05:08,542 --> 00:05:10,544 (おなかが鳴る音) 46 00:05:14,548 --> 00:05:18,552 (さくら)申し訳ありませ~ん! 47 00:05:25,058 --> 00:05:28,061 (雛菊)ねっ さくら。 48 00:05:28,061 --> 00:05:31,231 忘れたおやつの代わりに➡ 49 00:05:31,231 --> 00:05:34,134 一緒に これ 食べよう。 50 00:05:38,004 --> 00:05:41,007 本当にすみません 雛菊様。 51 00:05:41,007 --> 00:05:46,613 もう さくら 今日は すみません 禁止! 52 00:05:52,185 --> 00:05:54,187 おい しい? 53 00:05:56,523 --> 00:05:59,192 (さくら)おいしいです 雛菊様。 54 00:05:59,192 --> 00:06:01,595 ウフフ…。 55 00:06:03,530 --> 00:06:05,532 (凍蝶)どこまで知っている? 56 00:06:05,532 --> 00:06:08,868 雛菊が 不義の子だと。 57 00:06:08,868 --> 00:06:12,873 雛菊様のお父上は➡ 58 00:06:12,873 --> 00:06:17,544 春の里の名家 花葉家の当主 花葉春月。 59 00:06:17,544 --> 00:06:21,047 いずれ里長を継ぐだろうとも 言われている。 60 00:06:21,047 --> 00:06:24,718 そして お母上は お前もお会いしたことがある➡ 61 00:06:24,718 --> 00:06:29,556 先代の春の代行者 雪柳紅梅様。 62 00:06:29,556 --> 00:06:32,826 もともとは春月様と 婚約されていた。 63 00:06:32,826 --> 00:06:36,830 (狼星)婚約者だったのか? なら なぜ そんなことに。 64 00:06:36,830 --> 00:06:39,332 (凍蝶)白藤家はわかるか? 65 00:06:39,332 --> 00:06:42,168 里の内外に渡って 力を持っている➡ 66 00:06:42,168 --> 00:06:44,170 古くからの名門だろう。 67 00:06:44,170 --> 00:06:48,008 その白藤の娘が 春月様を見初めてな。 68 00:06:48,008 --> 00:06:51,177 一代限りの代行者より➡ 69 00:06:51,177 --> 00:06:55,849 そちらと婚姻を結んだほうが 得だと破談にしたわけか。 70 00:06:55,849 --> 00:06:59,352 (凍蝶)ああ。 そして 白藤の正妻との間に➡ 71 00:06:59,352 --> 00:07:01,354 男児を1人 授かった。 72 00:07:01,354 --> 00:07:05,859 しかし そんな夫婦の仲が うまくいくはずもなく。 73 00:07:05,859 --> 00:07:09,696 雛菊が この世に生を受けた。 74 00:07:09,696 --> 00:07:12,866 (凍蝶)道ならぬ恋は 里中の知るところとなり➡ 75 00:07:12,866 --> 00:07:16,369 正妻が 紅梅様と 産まれたばかりの雛菊様に➡ 76 00:07:16,369 --> 00:07:19,873 切りかかる事件が起きた。 77 00:07:19,873 --> 00:07:25,545 事件のあと 紅梅様と雛菊様は 里の外で暮らしていたらしい。 78 00:07:25,545 --> 00:07:27,881 留守がちな紅梅様に代わり➡ 79 00:07:27,881 --> 00:07:31,051 おばあさまが雛菊様の 面倒をみていた。 80 00:07:31,051 --> 00:07:34,154 しかし おばあさまも亡くなり➡ 81 00:07:34,154 --> 00:07:37,357 ほどなくして 紅梅様も患われてしまった。 82 00:07:40,660 --> 00:07:44,998 なんかね 浮かんでくるの。 83 00:07:44,998 --> 00:07:50,170 春の里 近いからかな。 それとも…。 84 00:07:50,170 --> 00:07:53,006 もしや 昔のことですか? 85 00:07:53,006 --> 00:07:56,176 うん でも➡ 86 00:07:56,176 --> 00:08:00,847 雛菊じゃなくて ね➡ 87 00:08:00,847 --> 00:08:04,551 あの子の思い出…。 88 00:08:08,521 --> 00:08:10,857 ((雛菊:母さまの春です。 89 00:08:10,857 --> 00:08:14,527 私の母さま 春の代行者様なの。 90 00:08:14,527 --> 00:08:16,529 すごい? 91 00:08:16,529 --> 00:08:19,199 これ 記念にとっておくの。 92 00:08:19,199 --> 00:08:22,535 母さまと一緒の春 初めてだから。 93 00:08:22,535 --> 00:08:25,538 (紅梅)雛菊 元に戻して。 94 00:08:25,538 --> 00:08:28,041 (紅梅)これから お会いする方は➡ 95 00:08:28,041 --> 00:08:32,379 そういうことをする 子どもが嫌いなの。 96 00:08:32,379 --> 00:08:34,314 でも…。 97 00:08:34,314 --> 00:08:36,983 (紅梅)お願いよ 雛菊。 98 00:08:36,983 --> 00:08:42,322 あの方に 雛菊を好いてもらいたいの。 99 00:08:42,322 --> 00:08:44,324 (雛菊)はい…。 100 00:08:48,495 --> 00:08:50,497 ごめんね。 101 00:09:09,182 --> 00:09:11,184 あっ…。 102 00:09:14,521 --> 00:09:16,689 (春月)紅梅 よく来た。 103 00:09:16,689 --> 00:09:19,526 (紅梅)言ってみて 練習したこと。 104 00:09:19,526 --> 00:09:24,697 (雛菊)私は雪柳雛菊。 曙から来ました。 105 00:09:24,697 --> 00:09:30,870 雪柳紅梅の娘。 今年で5歳になります。 106 00:09:30,870 --> 00:09:32,806 花葉春月だ。 107 00:09:32,806 --> 00:09:34,808 体の具合は? 108 00:09:34,808 --> 00:09:37,977 今日はいいです。 (春月)今日だけでは困る。 109 00:09:37,977 --> 00:09:41,981 静かに休めるところを 用意してある。 養生しろ。 110 00:09:41,981 --> 00:09:44,818 雛菊をよろしく お願いいたします。 111 00:09:44,818 --> 00:09:46,820 やめろ! だいたい➡ 112 00:09:46,820 --> 00:09:48,822 お前が私の言うことを聞いて➡ 113 00:09:48,822 --> 00:09:51,658 1人で もっと早くに来ていれば こんなことには…。 114 00:09:51,658 --> 00:09:53,660 母さまをいじめないで! 115 00:09:56,830 --> 00:10:03,336 雛菊 大丈夫。 この方は お父さまなのよ。 116 00:10:03,336 --> 00:10:07,674 あっ… 私の? お父さま? 117 00:10:07,674 --> 00:10:09,676 ええ そうよ。 118 00:10:09,676 --> 00:10:15,849 でも… いえ なんでもない。 119 00:10:15,849 --> 00:10:18,685 (紅梅)私が いなくなったあとの世界で➡ 120 00:10:18,685 --> 00:10:21,187 あなたを守ってくれるからね。 121 00:10:21,187 --> 00:10:27,527 母さま また春の顕現を しにいくの? もう春なのに? 122 00:10:27,527 --> 00:10:30,530 実は母さま あまり体がよくないの。 123 00:10:30,530 --> 00:10:33,032 だから 治療をしにいかなきゃ。 124 00:10:33,032 --> 00:10:36,536 雛菊は母さまがいなくても大丈夫。 125 00:10:36,536 --> 00:10:39,038 今までと あまり変わりないでしょう。 126 00:10:39,038 --> 00:10:42,041 せっかく 今は一緒にいるのに。 127 00:10:42,041 --> 00:10:44,544 母さまは悪い女だから➡ 128 00:10:44,544 --> 00:10:47,881 一緒にいると 雛菊まで悪く言われるの。 129 00:10:47,881 --> 00:10:51,050 一緒にいないほうが 幸せな人生を送れるわ。 130 00:10:51,050 --> 00:10:55,221 悪口 言われても 幸せじゃなくてもいい。 131 00:10:55,221 --> 00:10:57,223 母さまと一緒がいい! 132 00:10:59,726 --> 00:11:02,061 ごめんね 雛菊。 133 00:11:02,061 --> 00:11:05,899 きっと これから 悲しいことがたくさん起きるわ。 134 00:11:05,899 --> 00:11:13,406 でも どうか耐え忍んで 耐え忍び 戦機を待つの。 135 00:11:13,406 --> 00:11:16,910 耐え忍び 戦機を待つ? 136 00:11:16,910 --> 00:11:21,414 (紅梅)ええ 苦しいときがあっても 生き抜いて➡ 137 00:11:21,414 --> 00:11:26,252 生きるために逃げてもいい。 逃げることは負けじゃないの。 138 00:11:26,252 --> 00:11:31,591 とにかく生きて そしてまた戦える日を待つの。 139 00:11:31,591 --> 00:11:34,694 心に刀を抱いてね。 140 00:11:34,694 --> 00:11:38,531 いつか必ず 返り咲くときがくるから。 141 00:11:38,531 --> 00:11:40,533 戦いたくない。 142 00:11:40,533 --> 00:11:45,205 そうね でも戦わなくては ならないときもあるの。 143 00:11:45,205 --> 00:11:48,541 母さまが すべてから 守ってあげたい。 144 00:11:48,541 --> 00:11:51,544 でも あなたの人生だから➡ 145 00:11:51,544 --> 00:11:55,548 生きるのは あなたに しかできないのよ 雛菊。 146 00:11:57,717 --> 00:12:00,053 (春月)そろそろだ。 (雛菊)やだ! 147 00:12:00,053 --> 00:12:02,889 や… やだ! 母さま! 148 00:12:02,889 --> 00:12:05,225 雛菊 いい子にするのよ。 149 00:12:05,225 --> 00:12:08,728 (雛菊)母さま 私はまたお留守番? 150 00:12:08,728 --> 00:12:11,564 いつまで いい子でいればいいの? 151 00:12:11,564 --> 00:12:13,900 (紅梅)いつまでもいい子でいて。 152 00:12:13,900 --> 00:12:16,903 (雛菊)いい子にする。 いい子にします。 153 00:12:16,903 --> 00:12:20,106 だから 夏までに会える? 154 00:12:22,075 --> 00:12:25,912 じゃあ 秋? 155 00:12:25,912 --> 00:12:31,417 冬に… 冬になったら 会えますか? 母さま。 156 00:12:31,417 --> 00:12:33,720 母さま…。 ずっと先よ! 157 00:12:39,525 --> 00:12:43,863 かくれんぼをしましょう 雛菊。 158 00:12:43,863 --> 00:12:48,701 母さまが声をかけるまで あなたは捜しちゃだめ。 159 00:12:48,701 --> 00:12:52,538 あなたがいつか 眠くてしかたなくなって➡ 160 00:12:52,538 --> 00:12:54,707 目を開けていられなくなったら➡ 161 00:12:54,707 --> 00:12:57,210 「もういいよ」と 声をかけにいくわ。 162 00:12:57,210 --> 00:13:04,217 い… いや! 母さま お願い 1人にしないで! 163 00:13:04,217 --> 00:13:09,722 (雛菊)いい子でいるから 1人にしないで…。 164 00:13:14,894 --> 00:13:17,196 1人にしないで。 165 00:13:25,571 --> 00:13:27,674 母さま…。 166 00:13:30,576 --> 00:13:32,578 母さま…。 167 00:13:34,514 --> 00:13:36,516 痛い! 痛い! 168 00:13:36,516 --> 00:13:43,022 痛い! 痛い 痛い…。 169 00:13:48,194 --> 00:13:54,867 やめて 名前 呼ばないで。 170 00:13:54,867 --> 00:13:56,869 怖い…。 171 00:13:59,539 --> 00:14:02,208 娘が次の代行者になるなんて。 172 00:14:02,208 --> 00:14:04,210 前代未聞だ。 不吉な…。 173 00:14:04,210 --> 00:14:07,880 何かよからぬ前兆でないといいが。 よもや こんなことに。 174 00:14:07,880 --> 00:14:09,882 呪われている。 175 00:14:17,390 --> 00:14:20,059 お前が お前が➡ 176 00:14:20,059 --> 00:14:22,562 殺したようなものだ)) 177 00:14:24,564 --> 00:14:26,899 (狼星)親子2代での 代行者の引き継ぎ。 178 00:14:26,899 --> 00:14:29,402 前例のないことは不吉。 179 00:14:29,402 --> 00:14:32,405 里の老人どもが言いそうなことだ。 180 00:14:32,405 --> 00:14:35,675 春の里で純粋に 雛菊様の味方と言えるのは➡ 181 00:14:35,675 --> 00:14:38,678 唯一 さくらだけだ。 182 00:14:38,678 --> 00:14:45,184 彼女だけは 雛菊様を支え続けてきた。 183 00:14:45,184 --> 00:14:48,688 (さくら)ずっと一緒に。 1日中おそばに。 184 00:14:48,688 --> 00:14:52,358 《片時も離れまいと思った》 185 00:14:52,358 --> 00:14:54,360 ((ねぇ ねぇねぇねぇ➡ 186 00:14:54,360 --> 00:14:56,529 里の外れにある お屋敷の秘密 知ってる? 187 00:14:56,529 --> 00:14:59,866 新しい春の代行者様が 修業してるんじゃないの? 188 00:14:59,866 --> 00:15:01,868 時進めの鏡があるんでしょ! 189 00:15:01,868 --> 00:15:04,370 見たら 年とって死ぬってやつ? 190 00:15:04,370 --> 00:15:07,206 でっかい蛇がいて 入ったら食われるんだって! 191 00:15:07,206 --> 00:15:11,544 全部ウソ。 泥棒が近づかないように うわさ流してるんだよ。 192 00:15:11,544 --> 00:15:13,546 え~っ なんで? 193 00:15:13,546 --> 00:15:15,548 庭に黄金の桃があるんだって。 194 00:15:15,548 --> 00:15:18,718 黄金? 195 00:15:18,718 --> 00:15:21,554 え~っ 本当? ほんとだって! 196 00:15:21,554 --> 00:15:25,057 怪しいけどな。 だって兄ちゃんが言ってたもん。 197 00:15:42,842 --> 00:15:45,044 黄金…。 198 00:15:49,682 --> 00:15:53,853 黄金の桃 売ったらお金になるのかな? 199 00:15:53,853 --> 00:15:55,855 あっ…。 200 00:16:04,864 --> 00:16:06,866 あっ! 201 00:16:20,546 --> 00:16:23,549 ただの桃じゃないか。 202 00:16:23,549 --> 00:16:25,551 その桃は まだかたいの。 203 00:16:25,551 --> 00:16:28,654 はっ… あっ。 204 00:16:31,724 --> 00:16:34,827 ねぇ あなたは誰? 205 00:16:34,827 --> 00:16:39,832 わ… 私は さくら。 206 00:16:39,832 --> 00:16:42,335 さくら。 207 00:16:42,335 --> 00:16:44,637 さくら。 208 00:16:48,341 --> 00:16:52,511 それで お父さんと お母さんに置いてかれて➡ 209 00:16:52,511 --> 00:16:55,348 今は慈院に。 慈院? 210 00:16:55,348 --> 00:16:58,851 里の 親がいない子が 暮らすところ。 211 00:16:58,851 --> 00:17:01,520 捨てられたんです 私。 212 00:17:01,520 --> 00:17:06,359 姫鷹一門の面汚しとか 里の恥とか言われて。 213 00:17:06,359 --> 00:17:11,030 だから仲よくしちゃいけないって みんな 親に言われたって。 214 00:17:11,030 --> 00:17:15,201 だから いつも1人。 215 00:17:15,201 --> 00:17:19,372 まともな おうちに生まれたかった。 216 00:17:19,372 --> 00:17:23,209 この先 どうなるのか わかんなくて➡ 217 00:17:23,209 --> 00:17:25,211 怖い…。 218 00:17:29,048 --> 00:17:33,319 (雛菊)私も いつも1人。 219 00:17:33,319 --> 00:17:36,489 母さま 死んじゃったの。 220 00:17:36,489 --> 00:17:39,659 父さまは 私のせいだって。 221 00:17:39,659 --> 00:17:44,497 私が代行者になったから 呪われてるって。 222 00:17:44,497 --> 00:17:49,835 春の代行者なんてしたくない。 修業も。 223 00:17:49,835 --> 00:17:56,342 (雛菊)おうちに帰りたい。 でも帰れない。 224 00:17:56,342 --> 00:17:58,344 寂しい。 225 00:18:04,517 --> 00:18:06,519 (2人)あっ! (足音) 226 00:18:19,532 --> 00:18:21,534 うん。 227 00:18:24,370 --> 00:18:28,207 また来ます。 本当? また来る? 228 00:18:28,207 --> 00:18:30,209 うん。 229 00:18:56,335 --> 00:19:00,172 よかった! もう来てくれないかと思った! 230 00:19:00,172 --> 00:19:03,175 フフ…。 231 00:19:08,848 --> 00:19:11,684 フフフ! 232 00:19:11,684 --> 00:19:14,520 ヘヘ…。 233 00:19:14,520 --> 00:19:45,484 ♬~ 234 00:19:45,484 --> 00:19:48,320 おい! こいつ! 235 00:19:48,320 --> 00:19:50,990 里の恥さらしの子が どこから入り込んだ!? 236 00:19:50,990 --> 00:19:52,992 さくら! 237 00:19:52,992 --> 00:19:58,164 離せ 離せ! さくら~! 238 00:19:58,164 --> 00:20:00,166 (地面に転ぶ音) 239 00:20:00,166 --> 00:20:03,335 お前が いていい場所ではない! 二度と来るな! 240 00:20:03,335 --> 00:20:05,538 くっ…。 (扉が閉まる音) 241 00:20:19,518 --> 00:20:24,190 姫鷹さくらを私から遠ざけるなら つとめは行いません。 242 00:20:24,190 --> 00:20:27,026 修業をしないなら お食事はあげませんよ! 243 00:20:27,026 --> 00:20:29,028 いりません。 244 00:20:41,373 --> 00:20:43,375 ぐわっ! 245 00:20:49,381 --> 00:20:51,717 お願いですから お食べください。 246 00:20:51,717 --> 00:20:54,386 このままでは 餓死してしまいます! 247 00:20:54,386 --> 00:20:58,090 (雛菊)さくらを私の目の前に 連れてくるまで食べません。 248 00:21:10,736 --> 00:21:15,407 雛菊様 姫鷹さくらを 連れてまいりました。 249 00:21:15,407 --> 00:21:17,710 (雛菊)さくらをこちらに。 250 00:21:22,748 --> 00:21:24,750 雛菊様。 251 00:21:24,750 --> 00:21:26,752 さくら! 252 00:21:32,091 --> 00:21:35,361 大丈夫ですか? おなかがすいたでしょう? 253 00:21:35,361 --> 00:21:37,363 フフ! うん? 254 00:21:40,199 --> 00:21:43,869 こうしてね こっそり食べてたの。 255 00:21:43,869 --> 00:21:46,071 (笑い声) 256 00:21:49,708 --> 00:21:54,547 姫鷹さくらを戻してから 神通力が飛躍的に伸びました。 257 00:21:54,547 --> 00:21:57,883 また引き離されてはたまらないと 思っているようです。 258 00:21:57,883 --> 00:22:04,890 代行者は心で顕現する。 259 00:22:04,890 --> 00:22:07,726 両親は ろくでなしですが➡ 260 00:22:07,726 --> 00:22:10,563 姫鷹一門は もともと数々の護衛官を➡ 261 00:22:10,563 --> 00:22:13,399 輩出してきた名門ではあります。 262 00:22:13,399 --> 00:22:18,904 特例ですが 姫鷹さくらを➡ 263 00:22:18,904 --> 00:22:22,408 春の代行者護衛官に 任ずることとします。 264 00:22:22,408 --> 00:22:24,410 (さくら)雛菊様! 265 00:22:24,410 --> 00:22:26,412 さくら! 266 00:22:26,412 --> 00:22:30,416 ハァハァ…。 267 00:22:30,416 --> 00:22:34,353 これからは 1日中おそばにいられます。 268 00:22:34,353 --> 00:22:36,355 本当? はい! 269 00:22:36,355 --> 00:22:39,024 学校も辞めて ここに住んで➡ 270 00:22:39,024 --> 00:22:41,026 雛菊様のことを お守りします。 271 00:22:41,026 --> 00:22:43,028 だから…。 272 00:22:43,028 --> 00:22:49,368 (さくら)これからは ずっと ずっと一緒です!)) 273 00:22:49,368 --> 00:22:53,038 (さくら)ずっと一緒に。 1日中おそばに。 274 00:22:53,038 --> 00:22:56,542 片時も離れまいと思った。 275 00:22:56,542 --> 00:22:59,545 そう 思っていた。