1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 ((雛菊:狼星様…。 2 00:00:04,004 --> 00:00:08,300 (狼星)ハァ ハァ ハァ…。 3 00:00:08,300 --> 00:00:11,303 (雛菊)死なないで 4 00:00:11,303 --> 00:00:14,515 生きてくれますか?)) 5 00:00:14,515 --> 00:00:17,685 (狼星)ハッ… ハァ ハァ…。 6 00:00:17,685 --> 00:00:20,688 (凍蝶)また あのときの夢か。 7 00:00:25,025 --> 00:00:30,322 (凍蝶)大丈夫だ 狼星。 お前の春は戻ってきている。 8 00:00:34,702 --> 00:00:39,039 凍蝶 頼みがある。 9 00:02:19,139 --> 00:02:31,443 ♪「朧月夜 剣の鋭さ 潜め」 10 00:02:31,443 --> 00:02:37,658 ♪「暗夜 かすみ… たゆたう…」 11 00:02:44,164 --> 00:02:46,166 (さくら)ハッ…。 12 00:02:49,169 --> 00:02:51,171 雛菊様! 13 00:02:53,841 --> 00:02:56,302 おけがはありませんか? 14 00:02:56,302 --> 00:03:01,473 秋の代行者様…。 15 00:03:01,473 --> 00:03:06,478 きっと 今頃…。 16 00:03:06,478 --> 00:03:10,858 (雛菊)泣いてる。 17 00:03:10,858 --> 00:03:13,319 (さくら)休息の日もつぶして 連日連夜 18 00:03:13,319 --> 00:03:16,030 移動に次ぐ移動 顕現に次ぐ顕現。 19 00:03:16,030 --> 00:03:19,491 (さくら)せめて1日の 儀式の回数を通常どおりに。 20 00:03:19,491 --> 00:03:21,493 何度も申し上げましたが 21 00:03:21,493 --> 00:03:24,330 これは 四季庁春部門全体の判断です。 22 00:03:24,330 --> 00:03:27,708 夏 秋と立て続けに 襲撃を受けた今 23 00:03:27,708 --> 00:03:31,337 いつ我ら春が 賊に襲われないとも限りません。 24 00:03:31,337 --> 00:03:35,215 一刻も早く春顕現を済ませ 安全な場所へ。 25 00:03:35,215 --> 00:03:39,219 国家治安機構からも そう要請が。 しかし…。 26 00:03:39,219 --> 00:03:42,222 (雛菊)さくら…。 27 00:03:42,222 --> 00:03:47,353 もう 大丈夫 だから。 28 00:03:47,353 --> 00:03:49,521 雛菊様。 29 00:03:49,521 --> 00:03:53,525 ちょっと いい? 30 00:03:53,525 --> 00:03:57,529 いまだに賊からの 声明も要求もなし。 31 00:03:57,529 --> 00:03:59,531 夏離宮のときと同じだな。 32 00:03:59,531 --> 00:04:01,533 何の進展もないままか。 33 00:04:01,533 --> 00:04:05,245 もう だめなんじゃないか。 34 00:04:05,245 --> 00:04:15,923 (話し声) 35 00:04:15,923 --> 00:04:18,384 (長月)阿左美…。 36 00:04:18,384 --> 00:04:22,554 (長月)大丈夫だよ。 フェアリーちゃんは まだ生きてる。 37 00:04:22,554 --> 00:04:24,556 (長月)代行者が死に至った場合 38 00:04:24,556 --> 00:04:29,770 新しい代行者が 超自然的に選ばれ 誕生する。 39 00:04:29,770 --> 00:04:33,774 神痣が浮かび上がり 四季の声に名前を呼ばれ 40 00:04:33,774 --> 00:04:38,112 そして 本人の意志と関係なく 41 00:04:38,112 --> 00:04:41,115 授かった力を発露させてしまう。 42 00:04:41,115 --> 00:04:44,785 よしんば 神痣や四季の声は ごまかせても 43 00:04:44,785 --> 00:04:48,288 力の発露は ごまかせるはずがない。 44 00:04:48,288 --> 00:04:50,290 この世のどこにもまだ 45 00:04:50,290 --> 00:04:52,793 新しい秋の代行者は 誕生していない。 46 00:04:52,793 --> 00:04:54,795 つまり…。 47 00:04:54,795 --> 00:04:57,965 (竜胆)撫子は生きてる。 48 00:04:57,965 --> 00:04:59,967 そうさ だから…。 49 00:04:59,967 --> 00:05:03,595 (竜胆)今もどこかで 俺に助けを求めてる。 50 00:05:06,306 --> 00:05:09,977 《深入りするつもりはなかった。 51 00:05:09,977 --> 00:05:12,980 あくまで仕事だ。 52 00:05:12,980 --> 00:05:17,985 適当に勤めたら 後継を育てて引退すればいい。 53 00:05:17,985 --> 00:05:22,322 さっさと成長して 手がかからなくなってくれと 54 00:05:22,322 --> 00:05:24,992 そう思って…。 55 00:05:24,992 --> 00:05:29,830 心を明け渡す つもりなんてなかった。 56 00:05:29,830 --> 00:05:34,626 いつの間に 俺は…》 57 00:05:34,626 --> 00:05:41,008 (竜胆)返してくれ 撫子を…。 58 00:05:41,008 --> 00:05:44,178 俺の秋を…。 59 00:05:47,639 --> 00:05:49,641 (竜胆)返せ…。 60 00:06:02,362 --> 00:06:05,199 (ノック) 61 00:06:05,199 --> 00:06:07,201 (さくら)誰だ? 62 00:06:07,201 --> 00:06:10,204 (藤堂)藤堂です。 姫鷹様 63 00:06:10,204 --> 00:06:13,040 突然 押しかけてしまい 申し訳ありません。 64 00:06:13,040 --> 00:06:15,876 どうか そのまま お聞きください。 65 00:06:15,876 --> 00:06:18,879 (藤堂)冬の代行者 寒椿狼星より 66 00:06:18,879 --> 00:06:21,048 春の護衛官である あなたに 67 00:06:21,048 --> 00:06:24,885 どうしても お伝えしたいことがあると。 68 00:06:24,885 --> 00:06:29,056 (霜月)本来であれば しかるべき 手順を踏むべきところですが 69 00:06:29,056 --> 00:06:32,059 事は急を要するとのことでして 70 00:06:32,059 --> 00:06:35,395 どうか お時間をたまわりたく…。 71 00:06:37,397 --> 00:06:39,399 (さくら)わかった。 72 00:06:45,405 --> 00:07:01,421 (呼び出し音) 73 00:07:03,423 --> 00:07:07,553 ((狼星:ごめん。 74 00:07:07,553 --> 00:07:13,433 (狼星)ごめん… ごめんな。 75 00:07:17,271 --> 00:07:19,439 (狼星)雛菊…。 76 00:07:22,442 --> 00:07:25,279 (狼星)ハァハァ ハァハァ…。 77 00:07:25,279 --> 00:07:27,447 (さくら)だめです 狼星様! 78 00:07:29,741 --> 00:07:31,743 (さくら)また こんなこと! 79 00:07:34,580 --> 00:07:39,126 (狼星)俺が… 全部悪いんだ。 80 00:07:39,126 --> 00:07:42,588 (さくら)死んでどうするんですか。 81 00:07:42,588 --> 00:07:46,300 そんなんじゃ…。 82 00:07:46,300 --> 00:07:49,469 雛菊様を捜せない! 83 00:08:07,613 --> 00:08:13,160 (凍蝶)さくら。 よかった ここにいたのか。 84 00:08:16,163 --> 00:08:18,165 大丈夫か? 85 00:08:21,627 --> 00:08:24,796 本当にすまない 私がいながら。 86 00:08:24,796 --> 00:08:30,636 (さくら)凍蝶様 あなたも 泣いていいんですよ)) 87 00:08:53,200 --> 00:08:57,537 (呼び出し音) 88 00:09:01,541 --> 00:09:06,546 (狼星)さくら 聞こえているか。 89 00:09:06,546 --> 00:09:09,841 (電話)(狼星)雛菊も そこにいるんだろう。 90 00:09:12,219 --> 00:09:15,555 まずは 謝らせてくれ。 91 00:09:15,555 --> 00:09:19,851 (電話)10年前 お前たちを巻き込んだこと。 92 00:09:19,851 --> 00:09:25,857 (電話)5年前 大規模捜査の 打ち切りを覆せなかったこと。 93 00:09:25,857 --> 00:09:31,238 本当に すまなかった。 94 00:09:31,238 --> 00:09:33,699 春顕現を終えたあとに 95 00:09:33,699 --> 00:09:36,702 ちゃんとした場を設けて 謝罪するつもりだったが 96 00:09:36,702 --> 00:09:40,247 それが かなわない状況に なってしまった。 97 00:09:40,247 --> 00:09:42,708 (狼星)秋離宮が襲撃され 98 00:09:42,708 --> 00:09:46,253 秋の代行者が さらわれたことは 知っているな? 99 00:09:46,253 --> 00:09:50,882 秋の代行者とは 四季降ろしで ひと月 生活を共にした。 100 00:09:50,882 --> 00:09:53,885 本当に まだ小さな子どもだよ。 101 00:09:53,885 --> 00:09:55,887 さみしがり屋で 102 00:09:55,887 --> 00:09:59,433 いつも従者の名前を 呼んでいるような女の子だった。 103 00:09:59,433 --> 00:10:03,437 雛菊が この事件で 心を痛めているのは聞いている。 104 00:10:03,437 --> 00:10:05,897 俺も かわいそうだとは思ったが 105 00:10:05,897 --> 00:10:09,443 正直 何かしようとは 思えなかった。 106 00:10:09,443 --> 00:10:13,113 (電話)10年前 雛菊が かどわかされたとき 107 00:10:13,113 --> 00:10:16,908 先代の夏と秋は 何もしなかったからな。 108 00:10:16,908 --> 00:10:18,910 (狼星)お前たちも おとなしくしていろと 109 00:10:18,910 --> 00:10:22,914 言われているのだろう。 俺たちは所詮 駒だ。 110 00:10:22,914 --> 00:10:27,127 管理されるべき駒には 勝手な行動は許されない。 111 00:10:27,127 --> 00:10:30,130 不幸だったと終わらせるしかない。 112 00:10:30,130 --> 00:10:33,300 それが いちばん楽だ。 113 00:10:33,300 --> 00:10:36,762 だが 俺は あのとき 114 00:10:36,762 --> 00:10:39,765 助けてほしかったんだ。 115 00:10:39,765 --> 00:10:45,645 世界中に 助けてほしかった。 116 00:10:45,645 --> 00:10:47,647 俺のせいで さらわれた 117 00:10:47,647 --> 00:10:54,780 俺の好きな女の子を返してくれと 心の底から願った。 118 00:10:54,780 --> 00:10:58,784 きっと 秋は今そうなってる。 119 00:10:58,784 --> 00:11:03,663 見捨てることは 過去の 自分たちを見捨てるに等しい。 120 00:11:03,663 --> 00:11:07,667 この命は 雛菊にもらった命だ。 121 00:11:07,667 --> 00:11:11,171 雛菊に恥じない生き方をしたい。 122 00:11:11,171 --> 00:11:14,800 だから我ら冬は… いや 123 00:11:14,800 --> 00:11:19,679 俺と凍蝶は 秋の捜索に助力すると決めた。 124 00:11:21,848 --> 00:11:23,850 (電話)俺たちが動くから 125 00:11:23,850 --> 00:11:27,687 お前たちは安心して 安全なところにいてほしい。 126 00:11:27,687 --> 00:11:31,316 (電話)それを伝えておきたかった。 127 00:11:33,485 --> 00:11:35,862 (電話)(さくら)狼星。 ああ。 128 00:11:35,862 --> 00:11:39,032 (電話)お前は いつも段取りが悪い。 えっ? 129 00:11:39,032 --> 00:11:41,868 (電話)おまけに ひねくれていて暗い。 130 00:11:41,868 --> 00:11:46,039 (電話)常に葬式にいるような顔を しているし とてもじゃないが 131 00:11:46,039 --> 00:11:48,208 我があるじを恋い慕う許しは 与えたくない。 132 00:11:48,208 --> 00:11:50,210 おい そこまで言うか!? 133 00:11:50,210 --> 00:11:52,212 この私が。 134 00:11:52,212 --> 00:11:54,714 (電話)雛菊様の護衛官である この私が 135 00:11:54,714 --> 00:11:58,510 雛菊様を傷つけるものを 放っておくと思ったか? 136 00:12:01,221 --> 00:12:06,226 すでに我々春は 動く算段ができている。 137 00:12:08,228 --> 00:12:16,236 ((あのね 雛菊 もう早く 顕現 終わらせたい。 138 00:12:16,236 --> 00:12:19,906 (さくら)あの連中の言うことに 耳を傾ける必要はありません! 139 00:12:19,906 --> 00:12:23,368 あいつらは 雛菊様の身を 案じているのではなく 140 00:12:23,368 --> 00:12:26,538 自分たちの仕事を 滞らせたくないだけ。 141 00:12:26,538 --> 00:12:28,540 違う の。 142 00:12:28,540 --> 00:12:34,754 雛菊 秋の代行者様が 今 143 00:12:34,754 --> 00:12:40,260 どんなに 怖がってるか すごく わかるの。 144 00:12:40,260 --> 00:12:45,390 同じ 経験したから。 145 00:12:45,390 --> 00:12:50,770 早く 顕現を終わらせるの。 146 00:12:50,770 --> 00:12:58,278 (雛菊)撫子様 助けにいきたい。 147 00:12:58,278 --> 00:13:01,406 《怖い 嫌だ。 148 00:13:01,406 --> 00:13:03,950 私は ずっと捜していた。 149 00:13:03,950 --> 00:13:09,581 捜して捜して捜して捜して あなたは帰ってきた。 150 00:13:09,581 --> 00:13:13,793 あなたは 私の知る 前のあなたではないとおっしゃる。 151 00:13:13,793 --> 00:13:16,588 それでも帰ってきてくれた。 152 00:13:16,588 --> 00:13:20,967 それからも さまざまなことが あったけれど 153 00:13:20,967 --> 00:13:26,306 ようやく… ようやく ここまで来たんだ。 154 00:13:26,306 --> 00:13:28,600 助けに行って 危ない目に遭ったら? 155 00:13:28,600 --> 00:13:31,603 また10年前のようなことが 起きたら? 156 00:13:31,603 --> 00:13:39,319 お願いだから もう どこにも行かないでほしい。 157 00:13:39,319 --> 00:13:43,448 でも あなたは優しいから 158 00:13:43,448 --> 00:13:47,619 自分より 他人が傷つくことに 心を痛めてしまう。 159 00:13:47,619 --> 00:13:52,165 誰かを守るためなら 自分を犠牲にしてしまう。 160 00:13:52,165 --> 00:13:54,626 だから…》 161 00:13:54,626 --> 00:13:59,339 雛菊様 一つ ご提案が。 162 00:13:59,339 --> 00:14:03,468 (瑠璃)もちろんオッケー! 手伝うよ! 163 00:14:03,468 --> 00:14:07,347 (電話)(瑠璃)そうと決まったら すぐに動かないとね! 164 00:14:07,347 --> 00:14:10,475 ありがとうございます。 瑠璃様 あやめ様。 165 00:14:10,475 --> 00:14:14,646 ですが 本当にご協力いただいても よいのですか? 166 00:14:14,646 --> 00:14:16,648 (あやめ)ちょうど 私たちのほうでも 167 00:14:16,648 --> 00:14:19,484 力になれないかと 考えていたんです。 168 00:14:19,484 --> 00:14:21,486 瑠璃の生命使役なら 169 00:14:21,486 --> 00:14:26,032 捜索のお役に立てるのでは ないかと思いまして。 170 00:14:26,032 --> 00:14:28,034 私たちと同じ代行者が 171 00:14:28,034 --> 00:14:30,662 わけわかんない 理不尽な目に遭ってるのに 172 00:14:30,662 --> 00:14:33,665 何もしないでいるなんて 嫌だもん! 173 00:14:33,665 --> 00:14:38,378 ありがとう ございます。 174 00:14:38,378 --> 00:14:42,674 (さくら)捜査本部は10年前と同様 四季庁に置かれるはず。 175 00:14:42,674 --> 00:14:45,385 合流するまで少し時間をください。 176 00:14:45,385 --> 00:14:51,683 (雛菊)雛菊 全力 で エニシに春 届けて 177 00:14:51,683 --> 00:14:54,894 帝州に 戻ります。 178 00:14:54,894 --> 00:14:56,896 (電話)(あやめ)了解です。 179 00:14:56,896 --> 00:15:00,233 (電話)(瑠璃)無理しないでね!)) 180 00:15:00,233 --> 00:15:02,235 というわけだ。 181 00:15:02,235 --> 00:15:05,238 我々春は 夏とともに秋を救う。 182 00:15:05,238 --> 00:15:08,908 (電話)(狼星)あの葉桜姉妹と!? 何かの取引か? 183 00:15:08,908 --> 00:15:12,245 お前ら ついこの間が 初対面なんじゃ。 184 00:15:12,245 --> 00:15:16,249 (電話)(さくら)何を言っているんだ。 ひとえに雛菊様の人徳。 185 00:15:16,249 --> 00:15:19,711 (電話)そうだな 言うなれば友達協定だ。 186 00:15:19,711 --> 00:15:21,713 友達…。 187 00:15:21,713 --> 00:15:25,717 (電話)理解できまい。 お前 友達いないもんな。 188 00:15:25,717 --> 00:15:28,428 改めて言うが 189 00:15:28,428 --> 00:15:32,432 狼星 私はお前たち 冬が嫌いだ。 190 00:15:32,432 --> 00:15:38,438 (電話)(さくら)雛菊様が いなくなったのは 冬のせいだ。 191 00:15:38,438 --> 00:15:41,441 (電話)だが…。 192 00:15:41,441 --> 00:15:44,944 春の里を追われ 路頭に迷った私を 193 00:15:44,944 --> 00:15:48,948 保護してくれたこと。 戦い方を教えてくれたこと。 194 00:15:48,948 --> 00:15:51,951 (電話)(さくら)感謝している。 195 00:15:51,951 --> 00:15:54,454 (電話)大規模捜査が 打ち切られたことは 196 00:15:54,454 --> 00:15:56,456 いまだに許せない。 197 00:15:56,456 --> 00:15:59,292 (電話)しかし お前たちだけは 198 00:15:59,292 --> 00:16:03,296 雛菊様の捜索を 続けていたと聞いた。 199 00:16:03,296 --> 00:16:06,132 (電話)挽回の機会をくれてやる。 200 00:16:06,132 --> 00:16:10,595 (電話)捜索は人海戦術。 助けは いくらあっても足りない。 201 00:16:10,595 --> 00:16:14,474 (電話)なので あえて私から言おう。 202 00:16:14,474 --> 00:16:18,144 (電話)冬の代行者 寒椿狼星様。 203 00:16:18,144 --> 00:16:21,314 (電話)我々は十分に耐え忍びました。 204 00:16:21,314 --> 00:16:27,153 (電話)今こそ戦うとき。 共に この戦に挑みましょう。 205 00:16:27,153 --> 00:16:32,492 春夏秋冬の共同戦線を組み 206 00:16:32,492 --> 00:16:35,995 かどわかされた秋を救うのです。 207 00:16:38,790 --> 00:16:42,168 (雛菊)帝州 戻ってきたね。 208 00:16:42,168 --> 00:16:44,170 (さくら)確認しておりませんが 209 00:16:44,170 --> 00:16:48,341 エニシ顕現期間の最速記録樹立は 間違いないでしょう。 210 00:16:48,341 --> 00:16:53,012 (雛菊)それで 狼星様は なんて? 211 00:16:53,012 --> 00:16:59,519 (さくら)協定の申し出 感謝する。 冬は全力で春の要請に応えると。 212 00:16:59,519 --> 00:17:02,522 (雛菊)凍蝶お兄様は? 213 00:17:02,522 --> 00:17:07,026 (さくら)何も。 こたびの目的は共同戦線締結。 214 00:17:07,026 --> 00:17:10,530 言葉を交わしたのは 冬の代行者のみです。 215 00:17:10,530 --> 00:17:16,202 そっか 残念だった ね。 216 00:17:16,202 --> 00:17:24,836 雛菊も 狼星様とお話 したかったな。 217 00:17:24,836 --> 00:17:29,549 ((まだ好きなのか。 雛菊様のことが。 218 00:17:31,843 --> 00:17:34,387 (電話)(狼星)好きだ。 219 00:17:34,387 --> 00:17:37,557 (さくら)誘拐されて 雛菊様は変わられた。 220 00:17:37,557 --> 00:17:41,394 お前の知っている雛菊様は もはや この世界に存在しない。 221 00:17:41,394 --> 00:17:43,396 それでも好きと言えるのか? 222 00:17:43,396 --> 00:17:45,398 (電話)(狼星)言える。 223 00:17:45,398 --> 00:17:47,400 会ってもないくせに。 224 00:17:47,400 --> 00:17:52,405 (電話)記憶はあるが 心が違うと そう聞いた。 225 00:17:52,405 --> 00:17:57,410 それでも 戻ってきたと わかったときは 226 00:17:57,410 --> 00:17:59,412 地に足がつかなかった。 227 00:17:59,412 --> 00:18:05,585 夏離宮で襲撃に遭ったと聞けば 生きた心地がしなかった。 228 00:18:05,585 --> 00:18:12,717 各地から10年ぶりの 春の報せが届けば 胸が躍った。 229 00:18:12,717 --> 00:18:17,263 雛菊に会いたい。 そう思った。 230 00:18:17,263 --> 00:18:20,266 この気持ちは うそじゃない。 231 00:18:24,270 --> 00:18:26,731 だから…。 232 00:18:26,731 --> 00:18:30,902 (電話)(狼星)さくら ありがとう。 はぁ? 233 00:18:30,902 --> 00:18:34,614 ありがとう。 雛菊のことを守ってくれて。 234 00:18:49,420 --> 00:18:52,632 (電話)(狼星)そうだ。 今 凍蝶に代わる。 235 00:18:52,632 --> 00:18:54,634 余計なことをするな!)) 236 00:18:59,973 --> 00:19:04,143 《さくら:雛菊様 私は弱いんです。 237 00:19:04,143 --> 00:19:06,145 小さな頃から そう。 238 00:19:06,145 --> 00:19:10,275 強がっていますが 何もかもが怖いです。 239 00:19:10,275 --> 00:19:12,986 生きるのが嫌です》 240 00:19:12,986 --> 00:19:15,822 雛菊様 よろしいですか。 241 00:19:15,822 --> 00:19:18,992 《でも…》 242 00:19:18,992 --> 00:19:20,994 ぶしつけな まなざしや 243 00:19:20,994 --> 00:19:22,996 言葉を投げかける者も いるかもしれません。 244 00:19:22,996 --> 00:19:24,998 お覚悟を。 245 00:19:24,998 --> 00:19:27,667 《あなたといると強くなれる。 246 00:19:27,667 --> 00:19:32,171 本当は ただの泣き虫で わがままなだけの私が》 247 00:19:32,171 --> 00:19:39,178 大丈夫 さくら 守ってくれる。 そう でしょう? 248 00:19:39,178 --> 00:19:41,180 《さくら:あなたのためなら 249 00:19:41,180 --> 00:19:45,018 いくらだって 私は世界に戦いを挑める。 250 00:19:45,018 --> 00:19:48,855 私たちは弱く 傷つけられてばかり。 251 00:19:48,855 --> 00:19:51,316 でも 2人なら…》 252 00:19:51,316 --> 00:19:54,193 はい! あなたを守ります! 253 00:19:54,193 --> 00:19:57,864 あなたを守って いつか死ぬ。 それが さくらの幸せです! 254 00:19:59,866 --> 00:20:02,869 (雛菊)だめ だよ。 255 00:20:02,869 --> 00:20:07,874 (雛菊)2人で 生きるの。 256 00:20:07,874 --> 00:20:13,880 雛菊も さくら 守るから 257 00:20:13,880 --> 00:20:17,884 2人で 生きるの。 258 00:20:21,512 --> 00:20:25,058 (雛菊)生きよう さくら。 259 00:20:30,521 --> 00:20:33,900 はい 雛菊様。 260 00:20:33,900 --> 00:20:39,906 《さくら:春を咲かせよう。 すべての人に春を。 261 00:20:39,906 --> 00:20:43,534 明日が来なければいいと 願う人の上にも 262 00:20:43,534 --> 00:20:46,746 明日が来ることを 祈っている人の元にも 263 00:20:46,746 --> 00:20:50,249 桜の花を舞い散らせよう。 264 00:20:50,249 --> 00:20:56,255 罪人にも善人にも 季節だけは平等だ。 265 00:20:56,255 --> 00:20:59,092 すばらしい季節をあげる。 266 00:20:59,092 --> 00:21:03,388 それが… 世界への復讐だ。 267 00:21:03,388 --> 00:21:08,101 傍観していたやつらに 虐げてきたやつらに 268 00:21:08,101 --> 00:21:12,397 私たちを傷つける すべての者たちへ告ぐ》 269 00:21:12,397 --> 00:21:14,399 生きてやる。 270 00:21:14,399 --> 00:21:17,402 《さくら:ざまあみろ。 271 00:21:17,402 --> 00:21:22,115 これより先は 覚悟ある者だけが進める戦場。 272 00:21:22,115 --> 00:21:25,410 流した涙で みそぎは済んだ》 273 00:21:25,410 --> 00:21:30,790 私は 姫鷹さくら。 身分は春の護衛官。 274 00:21:30,790 --> 00:21:33,793 そして こちらに いらっしゃるのが 275 00:21:33,793 --> 00:21:35,795 花葉雛菊様。 276 00:21:35,795 --> 00:21:39,966 この国の 春の代行者であらせられる。 277 00:21:39,966 --> 00:21:45,430 花葉雛菊と 申します。 278 00:21:50,977 --> 00:21:52,979 《さくら:いざや いざや。 279 00:21:52,979 --> 00:21:59,152 春夏秋冬の共同戦線の 280 00:21:59,152 --> 00:22:01,320 始まりである》