1 00:00:35,435 --> 00:00:38,939 (バルトロメウス)さすが古代魔道具。 すげえ繊細な金細工だ。 2 00:00:38,939 --> 00:00:42,442 こいつぁ職人魂に火がつくねぇ。 3 00:00:42,442 --> 00:00:44,444 (ミラ)愛しいお方。 4 00:00:44,444 --> 00:00:47,447 ん? なんか声が…。 5 00:00:47,447 --> 00:00:50,117 (ミラ)あぁ 愛しいお方。 6 00:00:50,117 --> 00:00:53,954 閉じ込められた わたくしを 助けにきてくださったのですね。 7 00:00:53,954 --> 00:00:57,457 うわっ! 体が 勝手に…。 8 00:01:00,794 --> 00:01:03,463 なんだ これ!? 9 00:01:03,463 --> 00:01:09,136 (ミラ)もう放しません。 放すものですか 愛しいお方。 10 00:01:09,136 --> 00:01:12,139 愛してます 愛してます 愛してます…。 11 00:01:12,139 --> 00:01:14,308 おい おい おい! 愛してます 愛してます…。 12 00:01:14,308 --> 00:01:16,977 さあ 愛の逃避行です! 13 00:01:16,977 --> 00:01:19,780 (バルトロメウス)ほぎゃあぁ~! 14 00:01:22,482 --> 00:01:27,487 《モニカ:どこ… どこなの…》 15 00:01:27,487 --> 00:01:29,489 (モニカ)見つけた! 16 00:01:29,489 --> 00:01:31,491 わたしがミラを。 17 00:01:31,491 --> 00:01:34,428 リンさんは 殿下の護衛をお願いします。 18 00:01:34,428 --> 00:01:37,431 それと… あの鐘楼めがけて➨ 19 00:01:37,431 --> 00:01:40,434 わたしを思いっきり 吹き飛ばしてください。 20 00:01:40,434 --> 00:01:44,104 (リン)魔女殿は 飛行魔術は使えなかったのでは? 21 00:01:44,104 --> 00:01:46,773 はい でも…。 22 00:01:46,773 --> 00:01:51,778 このお祭りを 中止にはしたくない… ので。 23 00:01:54,114 --> 00:01:56,116 かしこまりました。 24 00:01:56,116 --> 00:01:59,453 それでは 上空に消音結界を張りますので➨ 25 00:01:59,453 --> 00:02:02,956 遠慮なく悲鳴を上げてください。 へっ? 26 00:02:02,956 --> 00:02:07,461 人体が壊れない ギリギリの速度でまいります。 27 00:02:07,461 --> 00:02:09,463 ぴぎゃあぁ~! 28 00:02:11,465 --> 00:02:14,468 (アガサ)売り切れる前に買えて よかったですね。 29 00:02:14,468 --> 00:02:16,970 (イザベル)えぇ。 30 00:02:16,970 --> 00:02:18,972 お嬢様? 31 00:02:18,972 --> 00:02:22,476 モニカお姉様も一緒だったら…。 32 00:02:24,978 --> 00:02:27,814 わがままを言ってはいけませんね。 33 00:02:27,814 --> 00:02:32,653 お姉様は 大事な任務を 頑張ってらっしゃるのですから。 34 00:02:32,653 --> 00:02:34,921 (ミラ)あぁ 愛しいお方! 35 00:02:34,921 --> 00:02:38,091 わたくしを どこか遠くへ連れていって! 36 00:02:38,091 --> 00:02:42,596 いや どう見ても 連れていかれてるのは俺だよな!? 37 00:02:42,596 --> 00:02:45,932 おい もうちょい 俺の体を労わってくれ! 38 00:02:45,932 --> 00:02:48,769 お前の愛した男前が ボロボロだぞ。 39 00:02:48,769 --> 00:02:53,106 (ミラ)あぁ わたくしを逃がすために こんなにボロボロになって。 40 00:02:53,106 --> 00:02:55,442 話 通じねえなぁ! 41 00:02:55,442 --> 00:02:58,945 よし! なら人のいない場所で 愛を語り合おうぜ。 42 00:02:58,945 --> 00:03:01,782 ここじゃ 愛してるなんて言えねえからよ。 43 00:03:01,782 --> 00:03:05,786 (ミラ)まぁ 人のいない場所なんて ダ・イ・タ・ン! 44 00:03:05,786 --> 00:03:08,088 (バルトロメウス)うおっ!? (人々)おぉ~っ! 45 00:03:10,123 --> 00:03:12,959 (バルトロメウス)ゲホッ ゲホッ ゲホッ ゲホッ…。 46 00:03:12,959 --> 00:03:16,963 (ミラ)さあ ここなら2人きりです。 愛しいお方。 47 00:03:16,963 --> 00:03:18,965 お おう。 48 00:03:18,965 --> 00:03:21,468 じゃあ 存分に愛を語り合おう…。 49 00:03:21,468 --> 00:03:23,470 (モニカ)いやぁ~! ぜ? 50 00:03:23,470 --> 00:03:26,473 どいてぇ~! 51 00:03:26,473 --> 00:03:28,642 うわっ! 52 00:03:28,642 --> 00:03:30,644 へぐぅっ! 53 00:03:30,644 --> 00:03:34,414 お前! 魔術師だったんだ。 54 00:03:34,414 --> 00:03:37,084 あぁ さっきの… あぁっ! 55 00:03:37,084 --> 00:03:39,920 星紡ぎのミラ! やべっ! 56 00:03:39,920 --> 00:03:43,924 (ミラ)大変 追っ手が! 逃げましょう 愛しいお方。 57 00:03:43,924 --> 00:03:46,593 おわっ!? ぐっ! 58 00:03:46,593 --> 00:03:50,430 頼む 助けてくれ! 俺は泥棒じゃねえ! 59 00:03:50,430 --> 00:03:53,600 こいつが勝手に 俺の右手に取りついたんだ! 60 00:03:53,600 --> 00:03:57,437 えぇっ!? 本当だ! 俺は被害者だ! 61 00:03:57,437 --> 00:04:01,108 あっ…。 62 00:04:01,108 --> 00:04:05,112 (ミラ)ひどい どうして そのようなことを…。 63 00:04:05,112 --> 00:04:08,115 あぁ 心が張り裂けそう。 64 00:04:08,115 --> 00:04:10,450 おぅ 愛想がつきたか? 65 00:04:10,450 --> 00:04:13,120 それじゃあ チャッチャと俺を解放して…。 66 00:04:13,120 --> 00:04:16,289 (ミラ) 一緒に死にましょう 愛しいお方。 67 00:04:16,289 --> 00:04:18,291 えっ? 68 00:04:18,291 --> 00:04:20,293 ちょっ 待て待て! 69 00:04:20,293 --> 00:04:22,462 悪かった! 俺が悪かったから考え直して…。 70 00:04:22,462 --> 00:04:24,464 ごふぅっ! 71 00:04:27,801 --> 00:04:30,137 まさか…。 72 00:04:30,137 --> 00:04:32,639 ((ルイス:星紡ぎのミラは➨ 73 00:04:32,639 --> 00:04:36,409 持ち主が男の場合 その男を殺してしまうという➨ 74 00:04:36,409 --> 00:04:39,412 いわく付きの 古代魔道具なのです)) 75 00:04:39,412 --> 00:04:41,915 こういうこと~!? 76 00:04:41,915 --> 00:04:46,219 (ミラ)さあ まいりましょう 冥府の女神のもとへ! 77 00:04:48,755 --> 00:04:51,758 どうしよう どうしよう! 78 00:04:51,758 --> 00:04:55,428 意思があって対話ができるなら➨ 79 00:04:55,428 --> 00:04:58,932 理論上はできる… はず。 80 00:04:58,932 --> 00:05:02,936 でも あの魔術は近づかないと…。 81 00:05:13,780 --> 00:05:15,782 やあっ! 82 00:05:15,782 --> 00:05:20,620 ひみゃあ~! 83 00:05:20,620 --> 00:05:24,124 あぁ~! 84 00:05:26,126 --> 00:05:29,296 (メアリー)始まったみたいねぇ。 85 00:05:29,296 --> 00:05:32,465 星のささやきは➨ 86 00:05:32,465 --> 00:05:37,904 この夜が この国の分岐点となると 告げているわ。 87 00:05:37,904 --> 00:05:42,409 アステラヘルゼ マルゥア ミザルディ➨ 88 00:05:42,409 --> 00:05:46,580 ヘイン スカァ ラヴィオラ イェルム。 89 00:05:46,580 --> 00:05:49,916 《メアリー:さあ お手並み拝見よ。 90 00:05:49,916 --> 00:05:53,920 沈黙の魔女 モニカ・エヴァレット》 91 00:05:53,920 --> 00:05:56,923 バランス! バランスとらないと。 92 00:05:56,923 --> 00:05:59,926 バランスってなんだっけ~。 93 00:05:59,926 --> 00:06:02,028 そうだ 乗馬! 94 00:06:04,097 --> 00:06:06,766 背筋は まっすぐ。 95 00:06:06,766 --> 00:06:09,769 胸は 開いて。 96 00:06:12,439 --> 00:06:15,442 うん これなら…。 97 00:06:18,778 --> 00:06:20,780 見えた! 98 00:06:30,457 --> 00:06:32,959 なんて威力! 99 00:06:32,959 --> 00:06:35,395 それに…。 100 00:06:35,395 --> 00:06:38,698 魔力を土地から吸い上げてるから キリがない! 101 00:06:42,902 --> 00:06:46,906 (ミラ)愛の逃避行を邪魔するなんて。 102 00:06:46,906 --> 00:06:49,743 あぁ もう! 103 00:06:49,743 --> 00:06:52,412 今度こそ!! 104 00:06:52,412 --> 00:06:55,749 《モニカ:これは全部 数字。 105 00:06:55,749 --> 00:06:59,753 光の矢も わたしも➨ 106 00:06:59,753 --> 00:07:02,756 全部全部。 107 00:07:02,756 --> 00:07:05,959 世界は数字で出来ている》 108 00:07:11,598 --> 00:07:26,112 ♬~ 109 00:07:26,112 --> 00:07:28,114 《落下してしまえば➨ 110 00:07:28,114 --> 00:07:31,451 まっすぐに飛んでくる矢を 防ぐだけ。 111 00:07:31,451 --> 00:07:34,387 飛行魔術を解除したから➨ 112 00:07:34,387 --> 00:07:37,991 この2つの防御結界で しのぎきる!》 113 00:07:47,734 --> 00:07:50,403 (ミラ)なんで…。 114 00:07:50,403 --> 00:07:55,075 なんで落ちないのよ~っ!! 115 00:07:55,075 --> 00:07:59,079 《次の矢が放たれるまで およそ3.5秒》 116 00:08:01,414 --> 00:08:03,917 (ミラ)来ないで! 来ないで! 117 00:08:03,917 --> 00:08:06,720 来ないで~!! 118 00:08:15,762 --> 00:08:18,064 《モニカ:止まって!》 119 00:08:20,433 --> 00:08:42,222 ♬~ 120 00:08:42,222 --> 00:08:45,392 (ミラ)あぁ ずっとずっと➨ 121 00:08:45,392 --> 00:08:50,397 あなたのおそばにおります 愛しいお方。 122 00:08:55,235 --> 00:08:58,071 き… 効いた。 123 00:08:58,071 --> 00:09:01,908 ここまで 人間のような人格してたから➨ 124 00:09:01,908 --> 00:09:05,712 精神干渉魔術が効くかもと 思ったけど…。 125 00:09:08,415 --> 00:09:10,750 よかった~。 126 00:09:10,750 --> 00:09:13,420 ひうっ!? わわわわっ。 127 00:09:13,420 --> 00:09:16,089 ひゃあ~!! 128 00:09:16,089 --> 00:09:19,592 ダ… ダメ! もう魔力が…。 129 00:09:19,592 --> 00:09:23,096 へぐぅ~! 130 00:09:30,770 --> 00:09:33,540 (モニカ)リンさん! 131 00:09:33,540 --> 00:09:36,376 助かりました。 132 00:09:36,376 --> 00:09:40,046 わたくし たいへんに後悔しております。 133 00:09:40,046 --> 00:09:42,048 えっ? 134 00:09:42,048 --> 00:09:46,719 ここは お姫様だっこで 受け止めるべきシチュエーションでした。 135 00:09:46,719 --> 00:09:48,721 ホーウ ホーウ。 136 00:09:48,721 --> 00:09:51,391 えっと… 殿下は? 137 00:09:51,391 --> 00:09:56,396 路地を抜けた大通りに。 魔女殿を捜しているようでした。 138 00:09:56,396 --> 00:09:59,899 し… 心配させてしまったかも。 139 00:09:59,899 --> 00:10:03,403 これが 星紡ぎのミラです。 140 00:10:03,403 --> 00:10:06,573 その… おとなしくしてもらうため➨ 141 00:10:06,573 --> 00:10:09,409 精神干渉魔術を…。 142 00:10:09,409 --> 00:10:11,744 星詠みの魔女殿は➨ 143 00:10:11,744 --> 00:10:15,248 融通の利く人物であると 認識しております。 144 00:10:15,248 --> 00:10:18,585 わたくしが引き渡してまいります。 145 00:10:18,585 --> 00:10:22,422 (モニカ)この人は ミラに取りつかれていたと…。 146 00:10:22,422 --> 00:10:25,425 (リン)かしこまりました。 147 00:10:25,425 --> 00:10:27,427 (フェリクス)モニカ! 148 00:10:29,429 --> 00:10:31,431 よかった。 149 00:10:31,431 --> 00:10:35,768 す すみませんでした。 その…。 150 00:10:35,768 --> 00:10:38,972 僕と遊ぶのは嫌だった? 151 00:10:43,109 --> 00:10:47,113 今の僕は どこにもいない幽霊だ。 152 00:10:47,113 --> 00:10:51,784 怖かったら逃げていいんだよ 子リスさん。 153 00:10:51,784 --> 00:10:54,787 幽霊は 生者に拒まれたら➨ 154 00:10:54,787 --> 00:10:57,490 立ち消えるものだから。 155 00:11:00,460 --> 00:11:02,462 あ あのっ! 156 00:11:02,462 --> 00:11:05,465 今のわたしは幽霊です。 157 00:11:05,465 --> 00:11:10,470 どこにもいない ただの幽霊のモニカです。 158 00:11:10,470 --> 00:11:12,472 だから…。 159 00:11:16,809 --> 00:11:19,145 幽霊同士➨ 160 00:11:19,145 --> 00:11:21,981 一緒に夜遊びしましょう。 161 00:11:21,981 --> 00:11:24,484 ア… アイク! 162 00:11:33,159 --> 00:11:36,763 (フェリクス)暗いから気をつけて。 (モニカ)は… はい。 163 00:11:36,763 --> 00:11:42,435 アイクは… 夜遊びが得意なんですね。 164 00:11:42,435 --> 00:11:45,772 フフフ。 165 00:11:45,772 --> 00:11:49,108 昔 友人に言われたんだ。 166 00:11:49,108 --> 00:11:53,446 他の誰のためでもなく 君自身のために➨ 167 00:11:53,446 --> 00:11:57,784 夢中になれるものを 見つけてほしい と。 168 00:11:57,784 --> 00:12:02,488 それから ずっと探していたんだ。 169 00:12:06,459 --> 00:12:08,461 (フェリクス)モニカ ここだ。 170 00:12:08,461 --> 00:12:11,764 ここに 僕が夢中になれるものがある。 171 00:12:18,471 --> 00:12:21,474 やぁ ポーター。 (ポーター)どうも。 172 00:12:23,476 --> 00:12:26,813 (フェリクス)彼は この店の 店主 兼 小説家でね。 173 00:12:26,813 --> 00:12:30,650 ふだんは本の仕入れで あちこち飛び回っているんだ。 174 00:12:30,650 --> 00:12:32,986 今日 会えたのは運がいい。 175 00:12:32,986 --> 00:12:35,421 は… はじめまして。 176 00:12:35,421 --> 00:12:38,258 仕入れから帰ってきたばかりだ。 177 00:12:38,258 --> 00:12:41,094 あんたが喜びそうな本もいくつか。 178 00:12:41,094 --> 00:12:43,096 本当かい? 179 00:12:45,098 --> 00:12:49,102 これは! 『ミネルヴァの泉』のバックナンバー! 180 00:12:49,102 --> 00:12:52,939 《なんで殿下が 『ミネルヴァの泉』を!? 181 00:12:52,939 --> 00:12:56,109 それ ミネルヴァの教授や学生が➨ 182 00:12:56,109 --> 00:12:58,778 魔術の論文を掲載してる本…》 183 00:12:58,778 --> 00:13:02,282 沈黙の魔女の論文が載ってる! 《ひいっ!》 184 00:13:02,282 --> 00:13:04,284 そこの3冊。 185 00:13:04,284 --> 00:13:07,120 沈黙の魔女の論文が 載ってるやつだ。 186 00:13:07,120 --> 00:13:10,456 (フェリクス)ポーター! 君は なんていい仕事をするんだ! 187 00:13:10,456 --> 00:13:12,625 前に読んだ 彼女の➨ 188 00:13:12,625 --> 00:13:15,795 広範囲術式における 位置座標に関する論文は➨ 189 00:13:15,795 --> 00:13:19,465 すばらしかった。 あれを学生時代に書いたなんて。 190 00:13:19,465 --> 00:13:22,468 簡単に言うと 広範囲術式に➨ 191 00:13:22,468 --> 00:13:24,971 あえて追尾術式を組み込まずに➨ 192 00:13:24,971 --> 00:13:28,141 対象の手前で ピンポイントに術を発動することで➨ 193 00:13:28,141 --> 00:13:31,311 より命中精度を 上げるというものなのだけど…。 194 00:13:31,311 --> 00:13:35,248 《わあぁ~ しっかり理解されてるぅ~》 195 00:13:35,248 --> 00:13:38,751 っと すまないね。 つい夢中に。 196 00:13:38,751 --> 00:13:42,088 実は 沈黙の魔女の大ファンなんだ。 197 00:13:42,088 --> 00:13:44,924 ファ… ファンですか。 198 00:13:44,924 --> 00:13:46,926 あぁ。 199 00:13:46,926 --> 00:13:49,262 もう一度この目で➨ 200 00:13:49,262 --> 00:13:52,932 あの無詠唱魔術を 見ることができないだろうか。 201 00:13:52,932 --> 00:13:55,435 《見たことあるんですか~!? 202 00:13:55,435 --> 00:13:58,604 私が無詠唱魔術 使うところ!》 203 00:13:58,604 --> 00:14:02,942 うん これをきっと 初恋って言うんじゃないかな。 204 00:14:02,942 --> 00:14:07,447 《どうしよう 数字の世界に逃げたい》 205 00:14:07,447 --> 00:14:13,453 ア… アイクは 沈黙の魔女と会ったことが? 206 00:14:13,453 --> 00:14:16,456 七賢人の就任式典で。 207 00:14:16,456 --> 00:14:19,792 ただ彼女は フードを目深にかぶっていて➨ 208 00:14:19,792 --> 00:14:22,795 素顔を見たことはないんだ。 209 00:14:22,795 --> 00:14:25,465 でも 僕が国王になれば➨ 210 00:14:25,465 --> 00:14:27,800 いつだって会えるから問題ないね。 211 00:14:27,800 --> 00:14:30,470 《大問題ですぅ~!》 212 00:14:30,470 --> 00:14:34,407 ところで モニカは 古書店には興味はないのかい? 213 00:14:34,407 --> 00:14:36,909 あ… あります。 214 00:14:36,909 --> 00:14:40,713 本 見てきていいですか? 215 00:14:42,749 --> 00:14:44,751 もちろん。 216 00:14:48,755 --> 00:14:52,091 《医学書に生物学。 217 00:14:52,091 --> 00:14:55,495 本当に いろんな本が…》 218 00:15:20,953 --> 00:15:24,957 ((レイン:世界は数字で出来ている)) 219 00:15:30,463 --> 00:15:33,733 《お父さんの本! 220 00:15:33,733 --> 00:15:37,737 禁書として焼かれた お父さんの本が…。 221 00:15:37,737 --> 00:15:40,439 数字が ここに…》 222 00:15:42,742 --> 00:15:46,746 あのっ これ この本が欲しいです。 223 00:15:46,746 --> 00:15:48,748 ください! 224 00:15:51,417 --> 00:15:54,420 それは 僕の友人が遺した本だ。 225 00:15:54,420 --> 00:15:56,722 安値を付ける気はない。 226 00:15:58,758 --> 00:16:02,762 《お父さんの… 友達…》 227 00:16:02,762 --> 00:16:06,098 おいくら ですか? 228 00:16:06,098 --> 00:16:10,770 金貨2枚。 しばらく働かずに暮らせる額だ。 229 00:16:10,770 --> 00:16:13,773 この本には その価値がある。 230 00:16:13,773 --> 00:16:16,943 あの… 必ず払いにきますから➨ 231 00:16:16,943 --> 00:16:19,779 取り置いてもらえませんか? 232 00:16:19,779 --> 00:16:23,950 お前が金貨2枚を稼ぐのに 何年かかる? 233 00:16:23,950 --> 00:16:28,955 《払えますって言ってしまうと わたしの素性が…》 234 00:16:31,457 --> 00:16:34,060 これで問題はないね? 235 00:16:34,060 --> 00:16:37,730 ダメ ダメです! こんな大金! 236 00:16:37,730 --> 00:16:42,068 君は アクセサリーを贈っても 喜んではくれないだろうけれど➨ 237 00:16:42,068 --> 00:16:44,403 これは うれしくない? 238 00:16:44,403 --> 00:16:47,707 でも 金貨2枚なんて…。 239 00:16:50,076 --> 00:16:53,412 僕には その本の価値が わからないけれど➨ 240 00:16:53,412 --> 00:16:56,415 君にとっては それだけの➨ 241 00:16:56,415 --> 00:16:58,718 価値があるのだろう? 242 00:17:02,922 --> 00:17:06,759 《みんな お父さんの研究を➨ 243 00:17:06,759 --> 00:17:11,764 無価値なものだと 炎の中に投げ入れた。 244 00:17:11,764 --> 00:17:16,769 どれだけ訴えても 誰も耳を貸してくれなかった。 245 00:17:16,769 --> 00:17:22,441 その価値を伝えることも許されず 口にすることさえ…。 246 00:17:22,441 --> 00:17:27,280 でも 殿下は… この人は➨ 247 00:17:27,280 --> 00:17:31,450 わたしにとって この本が価値のあるものだと➨ 248 00:17:31,450 --> 00:17:33,452 認めてくれた》 249 00:17:40,393 --> 00:17:42,728 困ったな。 250 00:17:42,728 --> 00:17:46,032 君を泣かせたかったわけじゃ ないんだ。 251 00:17:48,401 --> 00:17:52,905 ありがとうございます… アイク。 252 00:17:55,741 --> 00:17:58,911 金貨2枚 確かに受け取った。 253 00:17:58,911 --> 00:18:02,081 その本は お前のものだ。 254 00:18:02,081 --> 00:18:06,419 この本に これだけの価値を つけてくださって➨ 255 00:18:06,419 --> 00:18:08,421 ありがとうございます。 256 00:18:08,421 --> 00:18:10,423 (ポーター)ふっかけられた側は➨ 257 00:18:10,423 --> 00:18:13,426 詐欺だと 怒るところじゃないのか? 258 00:18:17,096 --> 00:18:20,433 (鐘の音) 259 00:18:20,433 --> 00:18:24,437 あぁ 魔術奉納が始まるんだ。 260 00:18:24,437 --> 00:18:26,439 (鐘の音) 261 00:18:30,109 --> 00:18:46,058 ♬~ 262 00:18:46,058 --> 00:18:52,064 夜空に 死者の魂が帰っていく。 263 00:18:52,064 --> 00:18:58,237 《モニカ:死者が訪れる祭りの夜に お父さんに会えた。 264 00:18:58,237 --> 00:19:02,908 お父さん わたし いつかお父さんに➨ 265 00:19:02,908 --> 00:19:07,213 頑張ったよって胸を張って 言えるようになるから》 266 00:19:10,916 --> 00:19:15,421 《いつか わたしが 冥府の門をくぐったら➨ 267 00:19:15,421 --> 00:19:20,426 昔みたいに 褒めてもらえるように…》 268 00:19:25,097 --> 00:19:27,433 《頑張るから》 269 00:19:27,433 --> 00:19:31,771 まるで 星のようだね。 270 00:19:31,771 --> 00:19:35,474 アイクも 鐘を鳴らしますか? 271 00:19:37,877 --> 00:19:39,979 (鐘の音) 272 00:19:42,381 --> 00:19:45,885 友達に 伝えたかったんだ。 273 00:19:45,885 --> 00:19:50,389 「きっと 君の願いを叶えるよ」と。 274 00:20:03,402 --> 00:20:05,738 あのですね アイク。 275 00:20:05,738 --> 00:20:09,041 うん 実は僕も 同じことを考えてた。 276 00:20:11,077 --> 00:20:13,412 これ 読んでもいいですか? 277 00:20:13,412 --> 00:20:16,916 うん 僕も 早くこれが読みたかったんだ。 278 00:20:16,916 --> 00:20:30,429 ♬~ 279 00:20:30,429 --> 00:20:32,732 あつい…。 280 00:20:37,770 --> 00:20:40,773 肉球がない。 281 00:20:40,773 --> 00:20:45,611 肉球がないぃ~。 282 00:20:45,611 --> 00:20:49,014 猫になりたい…。 283 00:20:51,117 --> 00:20:55,454 (メアリー)おやすみなさい ミラちゃん。 いい夢を。 284 00:20:55,454 --> 00:20:57,957 お聞きしたいことが。 285 00:20:57,957 --> 00:21:02,962 なぜ 星紡ぎのミラを わざと盗ませたのでしょうか? 286 00:21:06,465 --> 00:21:09,969 (メアリー)すべては星の導きよ。 287 00:21:13,973 --> 00:21:16,475 肉球…。 288 00:21:16,475 --> 00:21:19,145 おはよう ネロ。 289 00:21:19,145 --> 00:21:21,547 ネロって? 290 00:21:23,482 --> 00:21:25,484 ヒィッ!? 291 00:21:25,484 --> 00:21:28,487 しょ しょ しょ…。 しょ? 292 00:21:30,489 --> 00:21:33,159 処刑 ですか? 293 00:21:33,159 --> 00:21:36,929 フッ… 君は かわいい子猫が ベッドに入り込んだくらいで➨ 294 00:21:36,929 --> 00:21:38,931 そんなことするのかい? 295 00:21:38,931 --> 00:21:42,768 フフッ フフフフ。 これ…。 296 00:21:42,768 --> 00:21:45,771 やっぱり 君の目の色に似ているね。 297 00:21:45,771 --> 00:21:47,773 よく似合う。 298 00:21:47,773 --> 00:21:51,610 本の代金も 出していただいたのに…。 299 00:21:51,610 --> 00:21:56,448 この首飾りは 僕の自己満足。 300 00:21:56,448 --> 00:22:00,119 僕のために贈るものだ。 301 00:22:00,119 --> 00:22:05,824 君だけは覚えていて。 君と一緒に遊んだ アイクのことを。 302 00:22:07,793 --> 00:22:09,795 アイク。 303 00:22:09,795 --> 00:22:14,500 夜遊び ビックリすることもあったけど…。 304 00:22:19,805 --> 00:22:22,808 楽しかった… です。 305 00:22:22,808 --> 00:22:24,810 うん。 306 00:22:28,480 --> 00:22:33,285 《アイクと過ごす時間は 終わったんだ》 307 00:22:47,766 --> 00:22:50,269 (シリル) どうした? こんな朝早く。 308 00:22:50,269 --> 00:22:54,773 少し たまっていた帳簿を 確認しようかと。 309 00:22:54,773 --> 00:22:56,775 これのことか? 310 00:22:56,775 --> 00:23:00,779 時間があったから 私のほうでやっておいた。 311 00:23:00,779 --> 00:23:03,082 間違いないか確認してくれ。 312 00:23:05,117 --> 00:23:07,786 《この学園に来て わたしは➨ 313 00:23:07,786 --> 00:23:11,790 たくさんの人の優しさに 助けられてきた。 314 00:23:11,790 --> 00:23:14,460 わたしは正体を明かせない。 315 00:23:14,460 --> 00:23:18,797 バレた瞬間 この学園生活は終わってしまう。 316 00:23:18,797 --> 00:23:22,968 だから今は 沈黙の魔女ではなく➨ 317 00:23:22,968 --> 00:23:27,473 生徒会役員のモニカ・ノートンとして➨ 318 00:23:27,473 --> 00:23:30,476 何かを… 返したい》 319 00:23:32,478 --> 00:23:35,247 あ あのっ シリル様。 320 00:23:35,247 --> 00:23:39,952 わたし いっぱい いっぱい頑張るので…。 321 00:23:41,920 --> 00:23:45,724 これからも よろしくお願いします! 322 00:23:52,097 --> 00:23:54,099 当然だ。 323 00:23:57,269 --> 00:23:59,772 はい! 324 00:23:59,772 --> 00:24:17,289 ♬~ 325 00:24:17,289 --> 00:24:21,126 (ネロ)お~い モニカ! 326 00:24:21,126 --> 00:24:23,529 フフッ。