1 00:00:09,690 --> 00:00:11,480 どこだっけ? 2 00:00:12,020 --> 00:00:14,300 確かここら辺に… 3 00:00:15,420 --> 00:00:16,740 あれ… 4 00:00:21,450 --> 00:00:22,280 あった 5 00:00:24,440 --> 00:00:34,280 {\an8}光の中にいつも君が いるみたいで 6 00:00:34,280 --> 00:00:41,160 {\an8}僕は目をそらせない 7 00:01:06,850 --> 00:01:18,220 {\an8}道は続いてゆく 悲しみや祈りを照らす方へ 8 00:01:20,210 --> 00:01:34,080 {\an8}寂しがりの心から伸びた 根っこをつかまえて笑った 9 00:01:34,080 --> 00:01:46,110 {\an8}君の優しさ きらめく夜空の星のように 10 00:01:46,110 --> 00:01:50,830 {\an8}いつでもここで 11 00:01:50,830 --> 00:02:01,300 {\an8}会えない時も ずっと心で話をしよう 12 00:02:01,300 --> 00:02:07,100 {\an8}君がいたから変わった 13 00:02:07,100 --> 00:02:14,900 {\an8}世界のほんのすみっこで 14 00:02:14,900 --> 00:02:28,660 {\an8}産声をあげ繋がる奇跡 君は見てるかな? 15 00:02:58,770 --> 00:03:07,200 {\an8}耳をすませば 聞こえる愛しい声 16 00:03:07,200 --> 00:03:14,680 {\an8}それはそこに 居るのと似ている 17 00:03:14,680 --> 00:03:23,510 {\an8}僕は本当は寂しいけれど 18 00:03:23,510 --> 00:03:30,630 {\an8}君がくれた言葉は ずっと… 19 00:03:25,220 --> 00:03:28,400 {\an8}君が… 20 00:03:29,650 --> 00:03:32,480 {\an8}ずっと… 21 00:03:32,480 --> 00:03:40,010 {\an8}消えずに光の中で ずっと… 22 00:03:34,310 --> 00:03:36,800 {\an8}放つ… 23 00:03:40,010 --> 00:03:46,380 {\an8}希望… 24 00:03:46,890 --> 00:03:47,830 行こう 25 00:03:50,050 --> 00:03:51,200 うん 26 00:04:03,390 --> 00:04:04,970 無理無理無理… 27 00:04:12,080 --> 00:04:13,480 ラジダニ! 28 00:04:22,780 --> 00:04:24,520 何それ?インド式? 29 00:04:26,170 --> 00:04:28,240 帰るんだろ?君たちは 30 00:04:30,960 --> 00:04:31,740 うん 31 00:04:32,350 --> 00:04:34,410 じゃあ手伝わせて くれないか? 32 00:04:35,180 --> 00:04:37,500 僕ならきっと役に 立てるはずだ 33 00:04:38,400 --> 00:04:38,950 うん 34 00:04:39,970 --> 00:04:41,250 頼むよ 35 00:04:43,780 --> 00:04:44,510 これ… 36 00:04:44,940 --> 00:04:47,400 2000年ぐらい経ってるんじゃ… 37 00:04:47,400 --> 00:04:51,450 それにこの… かっこいい 船とかどうしたのよ? 38 00:04:51,450 --> 00:04:55,140 まあまあ 時間はたっぷりあるんだ 39 00:04:55,800 --> 00:04:57,650 道中ゆっくり話すよ 40 00:04:58,180 --> 00:04:59,040 はい… 41 00:04:59,040 --> 00:04:59,400 えっ? 42 00:05:00,560 --> 00:05:03,250 これ 長良が計画したの? 43 00:05:03,250 --> 00:05:05,110 すごいじゃないか! 44 00:05:05,110 --> 00:05:08,240 う~ん ここなんてこうすれば… 45 00:05:08,800 --> 00:05:10,370 ほら 完璧だ 46 00:06:12,070 --> 00:06:12,890 どうだい? 47 00:06:12,890 --> 00:06:14,360 それ便利だろ? 48 00:06:18,730 --> 00:06:20,210 {\an8}すごいね! 49 00:06:19,350 --> 00:06:20,210 うん 50 00:06:20,210 --> 00:06:21,390 すごいね 51 00:06:20,210 --> 00:06:21,390 {\an8}すごいね! 52 00:06:23,940 --> 00:06:26,410 よし ここは大丈夫だ 53 00:06:29,730 --> 00:06:30,530 長良 54 00:06:31,880 --> 00:06:33,490 後を頼んでもいいかい? 55 00:06:34,040 --> 00:06:36,120 うん 分かった 56 00:06:44,420 --> 00:06:45,590 やあ 瑞穂 57 00:06:48,930 --> 00:06:51,000 向こうは使わないの? 58 00:06:51,000 --> 00:06:53,250 ああ これで足りるからね 59 00:06:54,170 --> 00:06:54,970 それに… 60 00:06:55,500 --> 00:06:58,140 せっかくだから 自分の目で見たいんだ 61 00:06:59,970 --> 00:07:03,600 やっぱり ラジダニは 一緒に帰らないんだね 62 00:07:04,100 --> 00:07:06,360 うん 僕は残るよ 63 00:07:12,540 --> 00:07:15,990 ラジダニはさ ホームシックとか ならなかった? 64 00:07:16,670 --> 00:07:19,550 ずっと一人だったんでしょ? 2000年 65 00:07:19,550 --> 00:07:22,870 ホームシック… 懐かしい感情だ 66 00:07:23,600 --> 00:07:28,130 前に立ち寄った世界に 故郷の 情景が描かれた世界があってね 67 00:07:28,680 --> 00:07:31,900 それは恐ろしいほどに 正確で鮮明 68 00:07:31,900 --> 00:07:33,880 何より神秘的だった 69 00:07:34,520 --> 00:07:36,390 不安になるくらいにね 70 00:07:37,010 --> 00:07:41,640 その時 「この世界」に漂流して 初めて 懐かしさを感じたよ 71 00:07:42,470 --> 00:07:45,880 僕はこの世界を「ホームシック」と 呼ぶことにしたんだ 72 00:07:46,750 --> 00:07:49,270 故郷って「元の世界」ってこと? 73 00:07:49,650 --> 00:07:52,530 ああ だけどちょっと違うんだ 74 00:07:52,890 --> 00:07:56,110 元の世界より 元の世界らしい世界だった 75 00:07:57,270 --> 00:08:01,150 その世界の主は病的なほど 思い出に囚われ 76 00:08:01,150 --> 00:08:03,040 故郷を描き続けたんだ 77 00:08:04,140 --> 00:08:08,250 奇妙なことに その世界には どこまで行っても人っ子一人 78 00:08:08,250 --> 00:08:10,050 人間は描写されて いなかった 79 00:08:11,260 --> 00:08:13,050 さみしいところね 80 00:08:13,520 --> 00:08:18,050 でもあの時期を迎えると がらりと作風が変わるんだ 81 00:08:18,050 --> 00:08:20,650 その絵を見て ハッとしたよ 82 00:08:20,650 --> 00:08:23,440 それはある女子生徒の 肖像だった 83 00:08:24,720 --> 00:08:27,150 とても美人に描かれていてね 84 00:08:27,150 --> 00:08:29,860 どうやら彼女は彼の恋人らしかった 85 00:08:30,320 --> 00:08:32,360 面白くなってきたじゃん 86 00:08:32,360 --> 00:08:33,650 だろ? 87 00:08:33,650 --> 00:08:35,900 僕も好奇心に負けてね 88 00:08:35,900 --> 00:08:40,990 独自に開発した能力遺物 「スクープ ・スコープ」で彼女を覗いてみたんだ 89 00:08:41,840 --> 00:08:42,750 どうだった? 90 00:08:43,120 --> 00:08:46,370 実際の彼女は絵ほど 美人じゃなかった 91 00:08:48,290 --> 00:08:50,880 恋の色眼鏡は 度がきついからさ 92 00:08:51,780 --> 00:08:54,920 でも彼女は彼のことを 本当に愛していた 93 00:08:55,750 --> 00:08:58,140 気になって 他の絵も覗いてみたんだ 94 00:08:58,520 --> 00:09:03,900 実際の故郷は 彼の描く絵の ように美しくも大して魅力もない 95 00:09:03,900 --> 00:09:05,890 僕のよく知ってる町だった 96 00:09:06,330 --> 00:09:10,400 簡単な話 彼は現実を 受け入れなかったんだよ 97 00:09:11,580 --> 00:09:16,150 恋人も彼に目の前の現実を 生きてほしいと願っていた 98 00:09:16,150 --> 00:09:18,400 でも彼は変わらなかった 99 00:09:18,400 --> 00:09:22,290 そしてついには愛想を尽かして その世界から出ていってしまうんだ 100 00:09:23,530 --> 00:09:28,900 すると彼は 今度は取り憑かれた ように 恋人の絵を描き始めた 101 00:09:28,900 --> 00:09:32,250 肖像の彼女は その絵だったんだ 102 00:09:32,250 --> 00:09:35,170 僕は不意に現実を 突き付けられた気がしたよ 103 00:09:35,650 --> 00:09:39,870 「果たして自分は本当に現実を生きて いると言えるだろうか?」って 104 00:09:43,090 --> 00:09:47,200 その子は彼とは美しい 思い出じゃなくて 105 00:09:47,200 --> 00:09:51,440 まだ形のない未来を一緒に 作りたかったんだろう 106 00:09:54,820 --> 00:09:58,800 いつしか彼は 彼女との 思い出に囚われたまま 107 00:09:58,800 --> 00:10:01,550 「この世界」そのものに なってしまった 108 00:10:01,550 --> 00:10:03,250 死んじゃったの? 109 00:10:03,250 --> 00:10:05,200 ん… どう言ったらいい んだろう… 110 00:10:06,020 --> 00:10:08,660 「この世界」での 死は少し複雑なんだ 111 00:10:12,490 --> 00:10:15,550 私死ぬことを考えると 112 00:10:15,550 --> 00:10:18,630 暗くて怖くて お腹がぎゅってなる 113 00:10:20,060 --> 00:10:22,470 希もそうだったのかな? 114 00:10:23,230 --> 00:10:24,720 怖かったのかな? 115 00:10:37,520 --> 00:10:41,150 長良は 希が死んでしまった 世界には行ってみた? 116 00:10:41,660 --> 00:10:43,000 ううん 117 00:10:43,000 --> 00:10:45,560 じゃあどうやって彼女の 死を確かめたんだい? 118 00:10:49,160 --> 00:10:51,920 そうか 瑞穂のネコか… 119 00:10:55,060 --> 00:10:56,920 この子には分かるんだ 120 00:10:57,840 --> 00:10:59,590 すべてのものの状態が 121 00:11:02,650 --> 00:11:04,740 ある世界に 発明家がいたんだ 122 00:11:06,450 --> 00:11:10,500 その世界の生徒たちは 自らを神の子と信じ 123 00:11:10,500 --> 00:11:14,310 心身のすべてが潔白でなくては ならないと思い込んでいた 124 00:11:14,940 --> 00:11:20,320 殺戮はせず 肉も食わず 植物も 殺さずに生きていくと決めていた 125 00:11:21,130 --> 00:11:23,650 そこは断食の世界だった 126 00:11:23,650 --> 00:11:26,200 何だかすごくつら そうな世界だ 127 00:11:26,620 --> 00:11:30,550 いや 彼らは 案外幸せだったらしい 128 00:11:30,550 --> 00:11:34,500 その世界は美しく 高度な文明として栄えて 129 00:11:34,500 --> 00:11:36,080 多くの遺物も残っている 130 00:11:37,240 --> 00:11:39,460 へえ~そうなんだ 131 00:11:40,350 --> 00:11:44,440 第一 空腹なんて僕らにとって 大したことじゃない 132 00:11:46,410 --> 00:11:51,100 そんな世界の端っこで 死ぬことに 執着している生徒がいた 133 00:11:51,920 --> 00:11:56,300 彼は静止した「この世界」で 死を作り出そうとした 134 00:11:56,300 --> 00:11:57,610 死の発明家だった 135 00:11:58,350 --> 00:11:59,610 死の発明? 136 00:12:00,080 --> 00:12:01,100 ああ 137 00:12:01,100 --> 00:12:05,490 彼は人の死によって 「この世界」の 静止を打ち破ろうとしたんだ 138 00:12:06,070 --> 00:12:09,870 実を言うと僕は ちょっとだけ 彼に憧れを抱いたんだ 139 00:12:10,360 --> 00:12:14,760 倫理観はともかく これは 「この世界」に対する挑戦だからね 140 00:12:16,200 --> 00:12:17,130 でも… 141 00:12:17,670 --> 00:12:21,100 実際の彼は 悪魔そのものだった 142 00:12:21,100 --> 00:12:23,950 神を罵り 森を焼き払う 143 00:12:23,950 --> 00:12:27,900 肉を食い荒らし 断食人たちを侮蔑した 144 00:12:27,900 --> 00:12:32,220 さらに静止をいいことに 自殺や 殺人の実験を繰り返したんだ 145 00:12:33,180 --> 00:12:35,890 そんなの… ただの殺人鬼じゃないか? 146 00:12:36,890 --> 00:12:38,050 ああ 147 00:12:38,050 --> 00:12:43,030 あまりの残虐さに僕は本気で 彼を殺してやりたいと思ったよ 148 00:12:43,830 --> 00:12:47,030 そして ついに彼は死を発明する 149 00:12:47,800 --> 00:12:52,000 彼は どうしても死にたくて しかたがなかったらしくてね 150 00:12:52,000 --> 00:12:54,600 その発明を真っ先に使った 151 00:12:54,600 --> 00:12:57,040 そして 見事に死んでみせた 152 00:12:58,160 --> 00:12:58,790 え… 153 00:12:59,250 --> 00:12:59,800 うん 154 00:13:00,640 --> 00:13:03,550 僕はその発明を 実際に見つけたんだ 155 00:13:06,100 --> 00:13:09,410 彼に「君も座れ」と 言われているようで 156 00:13:12,100 --> 00:13:13,720 えっ 座ったの? 157 00:13:17,640 --> 00:13:21,650 死んだ彼は以前と 何ら変わらないように見えた 158 00:13:22,490 --> 00:13:25,150 だが変化は日を 追うに連れ現れた 159 00:13:26,310 --> 00:13:28,360 発明家はもう何も望まない 160 00:13:30,010 --> 00:13:33,150 目の前にある物を受け入れ 満足し 161 00:13:33,150 --> 00:13:36,750 何も批判をせず 誰も憎んだりしない 162 00:13:36,750 --> 00:13:39,920 仏陀のようなよくできた 人間になっていた 163 00:13:40,930 --> 00:13:43,670 「この世界」から 発明家はいなくなった 164 00:13:45,660 --> 00:13:50,550 彼は衝動の終わりこそが 自分という 命の終わりだと知ったんだ 165 00:13:51,100 --> 00:13:54,560 これは「この世界」での 死の一つの形だ 166 00:13:55,890 --> 00:13:58,060 結局僕は座らなかった 167 00:13:58,440 --> 00:14:01,690 その人… 自分が嫌いだったのかな? 168 00:14:02,060 --> 00:14:03,200 さあ 169 00:14:03,200 --> 00:14:08,200 今となっては なぜ彼が死に 取り憑かれていたのかは分からない 170 00:14:08,700 --> 00:14:11,700 けど 長く生きてみて分かったよ 171 00:14:11,700 --> 00:14:14,850 いろんな経験や何やらが 積み重なっていくと 172 00:14:14,850 --> 00:14:17,540 どんどん歪な何かが 出来上がっていく 173 00:14:17,980 --> 00:14:22,250 それが大きくなっていくと 一つ一つの意味が薄くなって 174 00:14:22,250 --> 00:14:25,100 均一化されて いくっていうのかな? 175 00:14:25,100 --> 00:14:29,650 自分が偏ってくのにどんどん無感動に なっていくのが分かるんだ 176 00:14:29,650 --> 00:14:32,550 最後にそれは ぽっかりと歪な穴になる 177 00:14:35,740 --> 00:14:41,000 僕も時間に干されて いつかは 希みたいにただの形になる 178 00:14:41,000 --> 00:14:44,820 でもこれは静止に織り込まれた 一つの状態に過ぎない 179 00:14:45,230 --> 00:14:46,850 それを死と言うのなら… 180 00:14:46,850 --> 00:14:49,820 「元の世界」の 死と変わらない 181 00:14:51,240 --> 00:14:54,450 ああ 魂なんて物はなくて 182 00:14:54,450 --> 00:14:57,830 意識は何の意味もなく 生まれて ただ消えていく 183 00:14:58,630 --> 00:15:00,890 人生は果てしない徒労だ 184 00:15:03,160 --> 00:15:06,400 でも まったくの 無意味だからこそ 185 00:15:06,400 --> 00:15:10,340 生きているこの瞬間 その輝きは尊いと思うんだ 186 00:15:11,470 --> 00:15:14,510 それはその時 その人だけの物だからね 187 00:15:16,050 --> 00:15:17,850 希はもう戻らない 188 00:15:20,660 --> 00:15:21,390 でもね 189 00:15:31,120 --> 00:15:33,280 彼女の意志は まだ生きている 190 00:15:37,900 --> 00:15:39,660 どのくらいできてるの? 191 00:15:39,950 --> 00:15:44,110 ネコたちが頑張ってくれて いるけど まだ二割ってところかな 192 00:15:45,750 --> 00:15:47,920 一応声は掛けたんだ 193 00:15:48,250 --> 00:15:51,050 けど みんなは もう帰らないんだって 194 00:15:51,570 --> 00:15:54,390 結局 僕と瑞穂 195 00:15:54,390 --> 00:15:57,550 あと 希だけだった 196 00:15:59,020 --> 00:16:04,060 この方法だと元の世界に帰ることで 自分が自分でなくなるかもしれない 197 00:16:04,060 --> 00:16:05,500 ってこと? 198 00:16:05,500 --> 00:16:06,450 うん 199 00:16:06,450 --> 00:16:12,200 それに時間も 戻れても漂流した時から… 二年は経ってるんじゃないかな… 200 00:16:12,200 --> 00:16:15,900 私が死んだままって 可能性もあるんだ 201 00:16:15,900 --> 00:16:17,070 そうだね 202 00:16:17,070 --> 00:16:21,250 まあ どうなってるかなんて 考えてもしょうがないか 203 00:16:21,250 --> 00:16:23,210 どっこい生きて いるかもしれないし 204 00:16:24,670 --> 00:16:28,650 ここで起きたことは 全部なかったことになるかもね 205 00:16:28,650 --> 00:16:29,710 そしたらさ… 206 00:16:31,160 --> 00:16:31,960 いや… 207 00:16:34,040 --> 00:16:35,840 ねえ 帰れたらさ 208 00:16:36,830 --> 00:16:38,220 一番に何がしたい? 209 00:16:39,950 --> 00:16:41,600 そんなこと考えてない 210 00:16:41,600 --> 00:16:43,730 なんで?楽しいじゃん 211 00:16:44,370 --> 00:16:47,100 だってさ 覚えてないかも しれないんだし 212 00:16:47,750 --> 00:16:50,250 そんなの考えても しょうがないだろ? 213 00:16:50,250 --> 00:16:54,150 えっ?じゃあ いっぱい考えてる 私バカみたいってこと? 214 00:16:54,150 --> 00:16:56,480 どうせ大したことじゃないんだ 215 00:16:57,730 --> 00:17:00,000 ふんふん あのね 216 00:17:00,000 --> 00:17:04,500 それいゆのオムライス食べて グレース のイチゴいっぱい載ってるやつ食べて 217 00:17:04,500 --> 00:17:07,400 それから はつねの タンメンをお腹いっぱい 218 00:17:07,400 --> 00:17:08,780 ほらな やっぱり 219 00:17:10,170 --> 00:17:11,380 くだらないじゃないか 220 00:17:13,440 --> 00:17:18,800 それから 職員室の隅でしみったれた 顔をした男の子を見つけたら 221 00:17:18,800 --> 00:17:21,550 首根っこ引っ捕まえて 質問するの 222 00:17:23,830 --> 00:17:25,060 なんて? 223 00:17:25,810 --> 00:17:30,310 「もう一回私と友達に なってくれる?」って 224 00:17:32,150 --> 00:17:35,440 そしたらそいつなんて 答えるかな? 225 00:17:36,590 --> 00:17:39,450 僕らはもう高校生に なってるんだし 226 00:17:39,870 --> 00:17:40,580 ええ? 227 00:17:41,880 --> 00:17:43,550 それは分からないよ 228 00:17:43,550 --> 00:17:44,460 どうして? 229 00:17:45,160 --> 00:17:45,720 だって… 230 00:17:47,630 --> 00:17:50,790 君と僕が友達だった ことがなかったことになるんだ 231 00:17:51,630 --> 00:17:54,500 君はまた教科書を 破ってるだろうし 232 00:17:54,500 --> 00:17:56,780 僕はまた鳥を見捨てるんだ 233 00:17:58,090 --> 00:17:59,950 そんなことない 234 00:17:59,950 --> 00:18:02,800 私たちは ちゃんと進んでるはずだよ 235 00:18:03,480 --> 00:18:07,630 ここで起きたようなことが 向こうでも 起こっているかは分からない 236 00:18:10,120 --> 00:18:13,240 でも ここでは確かに起きたんだ 237 00:18:16,910 --> 00:18:18,070 じゃあこうしよう 238 00:18:18,570 --> 00:18:20,820 覚えていたほうが 言うことにしよう 239 00:18:22,390 --> 00:18:25,160 「もう一回友達になろう」って 240 00:18:26,300 --> 00:18:28,370 ねえ?約束 241 00:18:29,420 --> 00:18:31,880 絶対に断らないって 242 00:18:34,290 --> 00:18:34,830 うん 243 00:18:43,130 --> 00:18:46,450 いかにこの宇宙の真理が 分かったと言っても 244 00:18:46,450 --> 00:18:52,410 僕は 泣いている友達にただ隣に いてあげることしかできないんだ 245 00:19:02,410 --> 00:19:03,910 ちょっと! 246 00:19:09,170 --> 00:19:09,980 ラジダニ 247 00:19:11,070 --> 00:19:13,000 相談があるんだけど 248 00:19:13,000 --> 00:19:13,920 何だい? 249 00:19:14,910 --> 00:19:18,920 ロビンソン計画に… 追加したい項目があるんだ 250 00:19:20,370 --> 00:19:22,800 ああ そう来なくっちゃ! 251 00:19:26,050 --> 00:19:27,930 どうせ世界は変えられない 252 00:19:28,600 --> 00:19:29,400 それなら… 253 00:19:38,730 --> 00:19:39,910 アナログだね 254 00:19:41,040 --> 00:19:42,040 そうだね 255 00:19:42,820 --> 00:19:46,800 これは人類を初めて月まで 運んだロケットそのものだ 256 00:19:46,800 --> 00:19:47,950 縁起がいいだろ? 257 00:19:48,570 --> 00:19:51,080 ネコのコピーは 確率まで再現する 258 00:19:51,540 --> 00:19:54,080 それに上は もっと原始的だ 259 00:19:55,460 --> 00:19:56,330 瑞穂は 260 00:19:57,090 --> 00:19:58,840 なんで帰ろうと思ったの? 261 00:19:59,470 --> 00:20:02,720 私は… やりたいことがあるから 262 00:20:03,050 --> 00:20:05,810 ネコたちはもう向こうでは 生きられないよ 263 00:20:07,700 --> 00:20:09,970 うん 分かってる 264 00:20:11,530 --> 00:20:15,730 実は 元の世界には簡単に 帰ることができるんだ 265 00:20:16,330 --> 00:20:19,730 ただそれには 覚悟と犠牲が必要だ 266 00:20:20,480 --> 00:20:22,530 過ぎた時間は取り戻せない 267 00:20:22,990 --> 00:20:25,660 でも 君たちはまだ間に合う 268 00:20:26,330 --> 00:20:29,410 だけど ただ帰るだけじゃない んでしょ? 269 00:20:29,880 --> 00:20:31,680 ああ 長良は… 270 00:20:32,780 --> 00:20:34,660 遅くなってごめん 271 00:20:35,260 --> 00:20:37,420 これで準備は整った 272 00:20:38,080 --> 00:20:40,920 いよいよ 明日だね 273 00:20:44,880 --> 00:20:46,430 僕はもう十分だ 274 00:20:47,370 --> 00:20:48,920 みんなとここに残るよ 275 00:20:50,180 --> 00:20:53,320 もし僕に会う機会が あったら よろしく 276 00:20:54,560 --> 00:20:54,850 うん 277 00:20:55,910 --> 00:20:56,600 分かった 278 00:20:58,580 --> 00:20:59,360 これ 279 00:20:59,360 --> 00:21:01,040 ああ 任せて 280 00:21:02,920 --> 00:21:04,770 今までありがとうね 281 00:21:07,430 --> 00:21:09,700 やまびこも 元気で 282 00:21:13,580 --> 00:21:15,870 さくら じゃあね! 283 00:21:16,460 --> 00:21:18,160 私もう行くからね 284 00:21:22,600 --> 00:21:23,380 私… 285 00:21:24,580 --> 00:21:25,880 ネコを捨てたんだ 286 00:21:28,130 --> 00:21:31,140 ネコたちも僕らと 同じ気持ちのはずだよ 287 00:21:33,990 --> 00:21:37,110 さくらも… 見守ってくれるかな? 288 00:21:38,140 --> 00:21:38,670 うん 289 00:21:42,260 --> 00:21:44,150 発射 15 秒前 290 00:21:44,150 --> 00:21:45,900 起動電源 船内へ 291 00:21:46,630 --> 00:21:47,150 12 292 00:21:47,670 --> 00:21:48,740 11 293 00:21:48,740 --> 00:21:49,160 10 294 00:21:49,910 --> 00:21:50,480 9 295 00:21:51,910 --> 00:21:53,160 イグニッションスタート 296 00:22:18,230 --> 00:22:21,190 無事発射台までの 軌道に乗ったね 297 00:22:22,440 --> 00:22:24,190 僕のサポートもここまでだ 298 00:22:24,880 --> 00:22:26,110 ご運を祈る 299 00:22:27,110 --> 00:22:28,450 了解 300 00:22:28,450 --> 00:22:30,450 さよなら ラジダニ 301 00:22:38,420 --> 00:22:39,460 さてと 302 00:22:42,240 --> 00:22:43,210 これは… 303 00:22:43,770 --> 00:22:45,200 瑞穂か? 304 00:22:45,200 --> 00:22:46,550 じゃあこっちが… 305 00:22:51,440 --> 00:22:54,050 何の意味もない 「この世界」だけど 306 00:22:54,720 --> 00:22:57,310 でも時折 素敵なことが起きる 307 00:22:58,440 --> 00:23:00,810 だから僕らはやっていける 308 00:23:08,640 --> 00:23:14,720 {\an8}今 目と目があった その瞬間から 309 00:23:14,720 --> 00:23:20,110 {\an8}ダウンロードされた すべて許された 310 00:23:20,110 --> 00:23:24,100 {\an8}「ここにいてもいいから」 311 00:23:24,100 --> 00:23:30,500 {\an8}ながい渡り廊下 神様は もう NOWHERE 312 00:23:30,500 --> 00:23:35,720 {\an8}七色の傘 きこえた言葉 313 00:23:35,720 --> 00:23:39,150 {\an8}「ここにいてもいいから」 314 00:23:39,150 --> 00:23:43,310 {\an8}だいすきはだいきらいだよ 315 00:23:43,310 --> 00:23:44,850 {\an8}愛の意味も知らずに 316 00:23:44,850 --> 00:23:49,410 {\an8}愛の意味も知らずに 317 00:23:49,410 --> 00:23:54,740 {\an8}夕陽あびた世界の はじっこで 318 00:23:54,740 --> 00:23:59,850 {\an8}手と手をつないだ 319 00:23:59,850 --> 00:24:04,620 {\an8}2000光年の列車で 悲しみをこえたなら 320 00:24:04,620 --> 00:24:10,300 {\an8}少年は少女に出逢う 321 00:24:10,300 --> 00:24:14,880 {\an8}きれいなひとりぼっちたち 善と悪ぜんぶ持って 322 00:24:14,880 --> 00:24:20,120 {\an8}少年は少女に出逢う 323 00:24:20,120 --> 00:24:28,990 {\an8}DON’T SAY GOODBYE