1 00:02:15,002 --> 00:02:19,339 勇者様の像を磨いてくれんかね。 2 00:02:19,339 --> 00:02:22,342 (フリーレン)報酬は? 3 00:02:22,342 --> 00:02:26,847 「背中の痒い部分を掻く魔法」じゃ。 4 00:02:29,516 --> 00:02:31,518 (2人)うん。 5 00:02:38,125 --> 00:02:40,627 (シュタルク)またこの手の依頼か。 6 00:02:40,627 --> 00:02:44,464 (フェルン)ヒンメル様の像って どこにでもありますよね。 7 00:02:44,464 --> 00:02:48,969 まっ こういうこまごました仕事も 楽しいんだけどな。 8 00:02:48,969 --> 00:02:51,805 よ~し 磨くぞ。 9 00:02:51,805 --> 00:02:56,476 銅像なら魔法で磨くから シュタルクの出番はないけどね。 10 00:02:56,476 --> 00:02:58,478 えっ。 11 00:03:01,148 --> 00:03:03,150 あ~? 12 00:03:05,152 --> 00:03:07,654 って 誰このおっさん! 13 00:03:07,654 --> 00:03:10,490 2人は初めて見るのか。 14 00:03:10,490 --> 00:03:14,828 南の勇者だよ。 (2人)んっ? 15 00:03:14,828 --> 00:03:19,833 魔王を倒したのはヒンメルだけど 勇者は1人じゃない。 16 00:03:19,833 --> 00:03:24,337 いろいろな勇者が 魔王討伐に挑んだんだ。 17 00:03:24,337 --> 00:03:29,676 その中でも南の勇者は 人類最強の勇者といわれていた。 18 00:03:29,676 --> 00:03:33,346 なんだか大げさだな。 そうでもない。 19 00:03:33,346 --> 00:03:37,451 これは彼にふさわしい二つ名だ。 20 00:03:37,451 --> 00:03:40,954 当時の人類にとっての 最大の脅威は➡ 21 00:03:40,954 --> 00:03:47,794 北側諸国を中心に 大陸の要所を 支配していた七崩賢だった。 22 00:03:47,794 --> 00:03:54,301 実は私たちは七崩賢を 2人しか倒していないんだ。 23 00:03:54,301 --> 00:04:00,307 他5人のうち2人は 逃亡や消息不明で討ち漏らし。 24 00:04:00,307 --> 00:04:02,976 断頭台のアウラもそうですね。 25 00:04:02,976 --> 00:04:07,314 残り3人をすべて討ち取ったのは 南の勇者だ。 26 00:04:07,314 --> 00:04:10,984 (子どもたちのはしゃぎ声) 27 00:04:10,984 --> 00:04:14,154 南の勇者の快進撃はすごくてね。 28 00:04:14,154 --> 00:04:18,992 たった1年で魔王軍の 前線部隊を壊滅させて➡ 29 00:04:18,992 --> 00:04:23,163 当時の魔王軍の 補給経路の心臓部だった➡ 30 00:04:23,163 --> 00:04:27,067 北部高原最北端にたどりついた。 31 00:04:29,503 --> 00:04:32,005 そこで 魔王の腹心で➡ 32 00:04:32,005 --> 00:04:35,776 千年後の未来まで 見通す魔法を操るとされた➡ 33 00:04:35,776 --> 00:04:37,777 全知のシュラハトと➡ 34 00:04:37,777 --> 00:04:43,283 集結した全七崩賢によって 討たれたんだ。 35 00:04:43,283 --> 00:04:47,120 七崩賢全員…。 ヤバすぎるだろ…。 36 00:04:47,120 --> 00:04:52,626 それでも南の勇者は 七崩賢3人を討ち取って➡ 37 00:04:52,626 --> 00:04:56,329 全知のシュラハトと 相打ちになったとされている。 38 00:05:00,800 --> 00:05:03,303 この地域では その戦いで➡ 39 00:05:03,303 --> 00:05:07,641 七崩賢の支配から 救われた人々が大勢いたんだ。 40 00:05:07,641 --> 00:05:11,478 南の勇者に対する信奉も あつくてね。 41 00:05:11,478 --> 00:05:15,815 南の勇者の死体が 見つからなかったことから➡ 42 00:05:15,815 --> 00:05:19,653 今でも南の勇者と 全知のシュラハトの戦いは➡ 43 00:05:19,653 --> 00:05:24,491 続いている といわれる伝説まである。 44 00:05:24,491 --> 00:05:28,161 人食いの魔族たちと戦ったんだ。 45 00:05:28,161 --> 00:05:31,865 実際は食べられちゃったんだと 思うけどね。 46 00:05:35,101 --> 00:05:37,504 じゃあ きれいにしようか。 47 00:05:43,276 --> 00:05:48,448 ((断る。 私じゃ魔王には勝てないよ。 48 00:05:48,448 --> 00:05:51,952 (南の勇者)ふむ。 やはり無理か。 49 00:05:51,952 --> 00:05:56,957 私は君を説得するだけの言葉を 持ち合わせていない。 50 00:06:00,126 --> 00:06:03,630 まるで結果がわかっていた かのような物言いだね。 51 00:06:03,630 --> 00:06:07,467 実際にわかっていたのだよ。 52 00:06:07,467 --> 00:06:10,637 ふむ…。 53 00:06:10,637 --> 00:06:13,974 君には言っても問題ないな。 54 00:06:13,974 --> 00:06:15,976 んっ? 55 00:06:15,976 --> 00:06:22,816 君は私の魔法を知ったとしても 一生誰にも言うことはない。 56 00:06:22,816 --> 00:06:26,319 だから 君にだけは教えよう。 57 00:06:26,319 --> 00:06:30,624 この私の人類最強たるゆえんを。 58 00:06:33,159 --> 00:06:37,097 私には未来が見えるのだ。 59 00:06:37,097 --> 00:06:40,767 へぇ それはすごいね。 60 00:06:40,767 --> 00:06:42,769 んっ? 61 00:06:42,769 --> 00:06:45,105 信じていないようだな。 62 00:06:45,105 --> 00:06:50,810 フッ。 そんなことはないよ。 あまり興味がないだけで。 63 00:06:53,446 --> 00:06:58,451 それではひとつ 君が興味を持つだろうことを。 64 00:06:58,451 --> 00:07:02,455 君は七崩賢を知っているね。 65 00:07:07,961 --> 00:07:13,300 今から1年後の未来に 私は北部高原の地で➡ 66 00:07:13,300 --> 00:07:18,471 全知のシュラハトと 七崩賢に討たれ命を落とす。 67 00:07:18,471 --> 00:07:50,103 ♬~ 68 00:07:50,103 --> 00:07:53,807 志半ばで私は死ぬのだ。 69 00:07:58,278 --> 00:08:01,114 気に病む必要はない。 70 00:08:01,114 --> 00:08:03,950 仮に君がついてきたとしても➡ 71 00:08:03,950 --> 00:08:08,121 私の死という未来自体は 変わらない。 72 00:08:08,121 --> 00:08:16,629 近いうちに君のもとに 1人の若い勇者が訪れる。 73 00:08:16,629 --> 00:08:19,799 世界を救うのは彼だ。 74 00:08:19,799 --> 00:08:24,137 実に不本意ながらな。 75 00:08:24,137 --> 00:08:29,809 君は その青年たちと共に 旅に出て魔王を倒すんだ。 76 00:08:29,809 --> 00:08:32,812 そうなるとは思えないけど。 77 00:08:32,812 --> 00:08:35,582 (南の勇者)会えばわかる。 78 00:08:35,582 --> 00:08:39,786 彼は君の人生を変えるぞ。 79 00:08:42,589 --> 00:08:46,593 さて もう行くとしよう。 80 00:08:50,263 --> 00:08:54,601 一つだけ 頼み事をしていいか? 81 00:08:54,601 --> 00:08:57,270 何? 82 00:08:57,270 --> 00:09:02,442 その青年に出会ったら伝えてくれ。 83 00:09:02,442 --> 00:09:12,752 (雨音) 84 00:09:16,289 --> 00:09:21,961 (南の勇者)道は必ず…。 85 00:09:21,961 --> 00:09:25,465 この私が切り開くと。 86 00:09:32,138 --> 00:09:38,411 人類最強である この南の勇者が。 87 00:09:38,411 --> 00:09:45,418 たとえ私の偉業が 歴史の陰に埋もれようとも)) 88 00:09:48,755 --> 00:09:52,459 おい 待て~! 逃がさないぞ~! 89 00:09:55,095 --> 00:09:57,096 むふ…。 90 00:09:57,096 --> 00:10:01,101 《何が未来が見えるだ。 91 00:10:01,101 --> 00:10:04,938 ここの人たちは覚えている。 92 00:10:04,938 --> 00:10:09,943 ちゃんと歴史に残っているよ》 93 00:10:09,943 --> 00:10:14,948 (鐘の音) 94 00:10:14,948 --> 00:10:17,617 大きな街は久々だな。 95 00:10:17,617 --> 00:10:20,787 補給が終わったら すぐに出るよ。 96 00:10:20,787 --> 00:10:25,625 なんだよ のんびりしていかないのかよ。 97 00:10:25,625 --> 00:10:27,961 おっ。 98 00:10:27,961 --> 00:10:30,296 魔法店もあるぜ。 99 00:10:30,296 --> 00:10:34,467 シュタルク知らないの? 時間っていうのは有限なんだよ。 100 00:10:34,467 --> 00:10:36,469 知ってるよ。 101 00:10:36,469 --> 00:10:58,658 ♬~ 102 00:10:58,658 --> 00:11:01,494 これで全部だね。 103 00:11:01,494 --> 00:11:05,999 なぁ せっかくだから おやつくらい食べていかないか? 104 00:11:05,999 --> 00:11:09,168 シュタルク わかってるでしょ? 105 00:11:09,168 --> 00:11:13,506 路銀だって そこまで 余裕があるわけじゃないんだよ。 106 00:11:13,506 --> 00:11:18,011 それは知ってるけど…。 さぁ 急ぐよ。 107 00:11:18,011 --> 00:11:20,513 なんだかずっと様子が変ですね。 108 00:11:23,016 --> 00:11:25,518 いつもなら 大きな街に来たら➡ 109 00:11:25,518 --> 00:11:28,188 数か月は 平気で滞在しようとするのに。 110 00:11:28,188 --> 00:11:32,358 んっ。 あっ。 遅かったか。 111 00:11:32,358 --> 00:11:35,962 フリーレン様でございますね。 112 00:11:35,962 --> 00:11:39,966 領主様が ぜひとも 晩さん会にお招きしたいと。 113 00:11:39,966 --> 00:11:43,069 私たち 先を急いでいるから。 114 00:11:45,138 --> 00:11:48,808 フリーレン様は この領地を救ってくださった➡ 115 00:11:48,808 --> 00:11:51,477 勇者様ご一行の1人にございます。 116 00:11:51,477 --> 00:11:54,981 領主様も礼を尽くしたいと。 117 00:11:57,150 --> 00:12:00,053 はぁ…。 118 00:12:07,493 --> 00:12:10,997 うめぇな これ。 (ダッハ)フッフフ…。 119 00:12:10,997 --> 00:12:14,834 お招きいただき ありがとうございます。 ダッハ伯爵。 120 00:12:14,834 --> 00:12:18,171 《すごく嫌そうな顔してる…》 121 00:12:18,171 --> 00:12:23,176 フリーレン様 曽祖父の代は お世話になりました。 122 00:12:23,176 --> 00:12:25,678 ご用件は? 123 00:12:25,678 --> 00:12:29,015 フッ 話が早くて助かりますな。 124 00:12:29,015 --> 00:12:34,454 実は家宝の宝剣が 魔族に盗まれてしまいましてね。 125 00:12:34,454 --> 00:12:39,292 また盗まれたのか…。 「また」? 126 00:12:39,292 --> 00:12:42,462 曽祖父の代も盗まれている。 127 00:12:42,462 --> 00:12:45,965 盗まれすぎだろ…。 128 00:12:45,965 --> 00:12:51,471 わかりました。 報酬は魔導書で。 129 00:12:53,973 --> 00:12:57,076 任せましたぞ。 130 00:12:59,479 --> 00:13:04,984 まったく 北側諸国の貴族は 強引な連中が多いけど➡ 131 00:13:04,984 --> 00:13:10,323 ここの領主の一族は 特に無理難題を要求してくる。 132 00:13:10,323 --> 00:13:12,325 (杖を強く打つ音) 133 00:13:12,325 --> 00:13:15,161 ((ダッハの曽祖父:宝剣 取り返さないと投獄するから。 134 00:13:15,161 --> 00:13:18,164 (ヒンメル)えぇ…。 (アイゼン)暴君すぎない?)) 135 00:13:18,164 --> 00:13:23,503 まぁ今回は魔族の逃げた方角が わかっているみたいだし➡ 136 00:13:23,503 --> 00:13:25,605 だいぶマシなほうかな。 137 00:13:27,674 --> 00:13:32,178 前回は手がかりが まったくなかったから大変だった。 138 00:13:32,178 --> 00:13:39,185 結局 宝剣が見つかったのは シュベア山脈の頂だったよ。 139 00:13:41,120 --> 00:13:43,122 とんでもねえな。 140 00:13:43,122 --> 00:13:46,959 でも 魔族はなんで 宝剣を盗んだのでしょうか。 141 00:13:46,959 --> 00:13:50,129 ダッハ伯爵家の宝剣は➡ 142 00:13:50,129 --> 00:13:53,633 もともと名のある魔族の ものだったからね。 143 00:13:53,633 --> 00:13:58,638 魔族にしかわからない魅力が あるんだろうさ。 144 00:13:58,638 --> 00:14:02,141 しかし よく引き受けましたね。 145 00:14:02,141 --> 00:14:04,143 てっきり断るものかと。 146 00:14:04,143 --> 00:14:07,647 ふぅ… しかたがないでしょ。 147 00:14:07,647 --> 00:14:11,984 あの宝剣は ヒンメルが取り返したものだからね。 148 00:14:11,984 --> 00:14:16,989 私が断ったら それが無駄になっちゃうでしょ。 149 00:14:16,989 --> 00:14:21,160 それに ヒンメルなら きっと見捨てないよ。 150 00:14:21,160 --> 00:15:09,976 ♬~ 151 00:15:09,976 --> 00:15:14,080 この村 ひどい荒れようですね。 152 00:15:16,816 --> 00:15:19,819 誰もいないな…。 153 00:15:19,819 --> 00:15:23,489 (カラスの鳴き声) 154 00:15:23,489 --> 00:15:26,592 いや 1人いるね。 155 00:15:35,434 --> 00:15:38,104 この村の人? 156 00:15:38,104 --> 00:15:43,109 いいえ 私は旅の僧侶です。 あなた方は? 157 00:15:43,109 --> 00:15:45,611 通りすがりの冒険者だ。 158 00:15:49,115 --> 00:15:53,953 この村は 剣の魔族に滅ぼされました。 159 00:15:53,953 --> 00:15:59,292 私は村人を弔っていたのです。 160 00:15:59,292 --> 00:16:02,295 剣の魔族…。 161 00:16:02,295 --> 00:16:05,798 たぶん 私たちが追っている魔族だね。 162 00:16:05,798 --> 00:16:10,470 剣の魔族に滅ぼされた村は 数知れず。 163 00:16:10,470 --> 00:16:14,807 どの村も皆殺しだったそうです。 164 00:16:14,807 --> 00:16:16,809 ひどい…。 165 00:16:16,809 --> 00:16:22,815 冒険者様方も 祈っていってはくれませんか? 166 00:16:27,653 --> 00:16:30,656 (衝撃音) 167 00:16:30,656 --> 00:16:32,658 フリーレン様!? 168 00:16:32,658 --> 00:16:36,596 やっぱり 死体が埋まっていない。 169 00:16:36,596 --> 00:16:39,432 なんで…。 170 00:16:39,432 --> 00:16:42,768 ソイツが剣の魔族だからだよ。 (2人)あっ! 171 00:16:42,768 --> 00:16:45,104 死体なんて残っていないんでしょ。 172 00:16:45,104 --> 00:16:49,442 食べるために殺しました。 173 00:16:49,442 --> 00:16:53,946 生きていくためには しかたがないことだったのです。 174 00:16:56,449 --> 00:16:58,951 人以外も食べられるのに? 175 00:17:00,953 --> 00:17:05,458 なぜそれが人を食べない 理由になるのでしょう? 176 00:17:05,458 --> 00:17:08,461 やはり 話すだけ無駄か。 177 00:17:12,465 --> 00:17:14,467 倒すよ。 178 00:17:14,467 --> 00:17:27,813 ♬~ 179 00:17:27,813 --> 00:17:29,815 《速い…!》 180 00:17:31,984 --> 00:17:34,420 うっ! うっ! 181 00:17:34,420 --> 00:17:36,923 ぐっ! うっ! ぐっ…。 182 00:17:39,258 --> 00:17:43,429 シュタルク様。 こんなときのための前衛だろ。 183 00:17:43,429 --> 00:17:58,945 ♬~ 184 00:18:05,785 --> 00:18:10,456 ((う~ 寒い…。 ひどい依頼だったね。 185 00:18:10,456 --> 00:18:13,759 でも 魔族を倒すことができた。 186 00:18:20,466 --> 00:18:28,140 こういう面倒な依頼が 結果として 多くの人を救うことがあるんだ。 187 00:18:28,140 --> 00:18:34,046 だから僕は 困っている人を 絶対に見捨てない。 188 00:18:37,083 --> 00:18:40,753 (ハイター)フッ 単に面倒な依頼が 好きなだけですよ。 189 00:18:40,753 --> 00:18:43,589 難易度が高いとワクワクするんだ。 190 00:18:43,589 --> 00:18:46,492 本当にそうなんだ…)) 191 00:18:49,595 --> 00:18:52,999 2人ともよくやったね。 192 00:18:59,105 --> 00:19:05,277 それにしても なぜあのような 乱暴な手段をとったのですか? 193 00:19:05,277 --> 00:19:09,448 フェルンが祈ろうとしていたからね。 194 00:19:09,448 --> 00:19:12,051 とっさには ああするしかなかった。 195 00:19:19,125 --> 00:19:23,462 人は故人に祈りをささげるときに 目を閉じる。 196 00:19:23,462 --> 00:19:29,802 あの魔族は いつもその隙を狙って 旅人を殺してきたんだろうね。 197 00:19:29,802 --> 00:19:40,579 ♬~ 198 00:19:40,579 --> 00:19:43,416 フッ…。 199 00:19:43,416 --> 00:19:50,756 宝剣を取り戻してくださり ありがとうございます フリーレン様。 200 00:19:50,756 --> 00:19:54,760 これでこの街は安泰です。 201 00:19:54,760 --> 00:19:57,563 フッ…。 202 00:20:00,266 --> 00:20:03,269 買い出しするから 市場で降ろしてくれる? 203 00:20:03,269 --> 00:20:05,571 かしこまりました。 204 00:20:09,608 --> 00:20:13,946 伯爵様 ずいぶんと 喜んでくださいましたね。 205 00:20:13,946 --> 00:20:17,116 もう盗まれなきゃいいけどな。 206 00:20:17,116 --> 00:20:20,119 魔族にとって そんなにも魅力的なら➡ 207 00:20:20,119 --> 00:20:22,455 また狙われてしまいそうです。 208 00:20:22,455 --> 00:20:25,958 だろうね。 盗まれたのは2度だけど➡ 209 00:20:25,958 --> 00:20:28,961 何度か襲われているみたいだから。 210 00:20:28,961 --> 00:20:34,300 じゃあ宝剣があるかぎり 魔族が寄ってくるってことか。 211 00:20:34,300 --> 00:20:37,470 そんな危ないもんなら いくら家宝でも➡ 212 00:20:37,470 --> 00:20:39,472 手放したほうが いいんじゃねえか? 213 00:20:39,472 --> 00:20:42,475 そう簡単にはいかないよ。 214 00:20:42,475 --> 00:20:45,144 あっ… まぁそうか。 215 00:20:45,144 --> 00:20:50,649 お貴族様って あの手のお宝に やたらと固執するもんな。 216 00:20:50,649 --> 00:20:54,153 それもあるけど 下手に手放して➡ 217 00:20:54,153 --> 00:20:57,323 魔族の手に渡るほうが 実はやっかいなんだ。 218 00:20:57,323 --> 00:20:59,325 んっ? 219 00:20:59,325 --> 00:21:03,529 魔族は手にした力を 誇示せずにはいられないからね。 220 00:21:08,334 --> 00:21:11,170 魔族の性分ですか…。 221 00:21:11,170 --> 00:21:16,342 前に盗まれたときも 魔族が大暴れしてね。 222 00:21:16,342 --> 00:21:20,679 その魔族は 街を1つ 村を3つ滅ぼした。 223 00:21:20,679 --> 00:21:23,182 マジかよ…。 224 00:21:23,182 --> 00:21:27,686 しかもそのときは 当時の伯爵家の使用人が➡ 225 00:21:27,686 --> 00:21:32,191 魔族の甘言に乗せられて 手引きをしたとも言われている。 226 00:21:39,131 --> 00:21:42,468 けどそれ以来 ダッハ伯爵家一族は➡ 227 00:21:42,468 --> 00:21:45,571 宝剣を守ることを 最優先としてきた。 228 00:21:47,640 --> 00:21:55,481 今は伯爵家だけじゃなく この街全体の使命なのかもね。 229 00:21:55,481 --> 00:22:02,488 あっ… 今回盗まれたのも 誰かが手引きしたせいなのか? 230 00:22:02,488 --> 00:22:07,660 どうだろう。 ただ 人間にも欲がある以上➡ 231 00:22:07,660 --> 00:22:11,063 魔が差すなんてことは いつだって起こりえる。 232 00:22:12,998 --> 00:22:16,001 衝動にあらがえない ところがあるのは➡ 233 00:22:16,001 --> 00:22:19,104 人間だって同じだよ。 234 00:22:21,340 --> 00:22:25,511 万一のときは またお願いしますね フリーレン様。 235 00:22:25,511 --> 00:22:29,014 報酬しだいかな。 236 00:22:29,014 --> 00:22:33,185 どうせ魔導書くれるって 言われたらやるんだろ? 237 00:22:33,185 --> 00:22:35,621 かもね。 238 00:22:35,621 --> 00:22:39,124 今回も なかなかいい魔導書が 手に入った。 239 00:22:39,124 --> 00:22:41,293 (香りを嗅ぐ音) 240 00:22:41,293 --> 00:22:43,796 よかったですね フリーレン様。 241 00:22:43,796 --> 00:22:45,798 どんな魔法なんだ? 242 00:22:45,798 --> 00:22:52,304 むふ~。 赤リンゴを 青リンゴに変える魔法だよ。 243 00:22:52,304 --> 00:22:55,307 くだらねえな…。