3 00:00:03,107 --> 00:00:08,112 これより一級魔法使い選抜試験を行う。 4 00:00:08,112 --> 00:00:12,116 パーティー戦だ 総勢57名。 5 00:00:12,116 --> 00:00:16,116 3人1組のパーティーに分かれ試験を受けてもらう。 27 00:01:57,137 --> 00:01:59,623 ほら… やりゃできんだよ…。 28 00:01:59,623 --> 00:02:03,143 えへへ… そうかなぁ…。 29 00:02:03,143 --> 00:02:05,696 ラヴィーネは乱暴だけれども 30 00:02:05,696 --> 00:02:08,218 ちゃんと私を引っ張ってくれるんだ 31 00:02:11,218 --> 00:02:15,723 いよいよ明日は竜との初戦闘だな 32 00:02:15,722 --> 00:02:19,192 怖いのか? アイゼン震えているぞ 33 00:02:19,192 --> 00:02:21,244 ああ 34 00:02:21,245 --> 00:02:23,798 そうか なら… 35 00:02:23,797 --> 00:02:26,333 え? 怖いの? 36 00:02:26,333 --> 00:02:30,204 ああ 37 00:02:30,203 --> 00:02:32,205 そうか… 38 00:02:32,205 --> 00:02:34,791 僕も怖い 39 00:02:34,791 --> 00:02:37,727 何? この会話ハッハッハ 40 00:02:37,728 --> 00:02:41,765 他の冒険者をまねて鼓舞するつもりだったんだが… 41 00:02:41,765 --> 00:02:45,202 すまないうまくいかなかったみたいだ 42 00:02:45,202 --> 00:02:48,722 いいやおかげで緊張がほぐれた 43 00:02:48,722 --> 00:02:51,158 ヒンメル自然体でいいですよ 44 00:02:51,158 --> 00:02:52,643 こういうのは きっと 45 00:02:52,643 --> 00:02:57,748 冒険の仲間ごとに変わってくるものです 46 00:02:57,748 --> 00:02:59,717 そうだね 47 00:02:59,716 --> 00:03:04,154 48 00:03:04,154 --> 00:03:11,628 なるほど確かに仲間ごとに違うみたいだ。 49 00:03:11,628 --> 00:03:15,649 50 00:03:15,649 --> 00:03:18,669 やっと捕まえられましたね 隕鉄鳥。 51 00:03:18,669 --> 00:03:21,705 これで ひと安心ですね。 52 00:03:21,705 --> 00:03:24,124 気楽なこと言ってくれるね。 53 00:03:24,124 --> 00:03:27,644 これから先の方が大変なんだよ。 54 00:03:27,644 --> 00:03:29,646 僕らは隕鉄鳥を 55 00:03:29,646 --> 00:03:33,133 他のパーティーに奪われないように守らなければならない。 56 00:03:33,133 --> 00:03:35,191 対人戦の時間だ。 57 00:03:41,191 --> 00:03:45,629 それじゃあ 隕鉄鳥を観察した結果をまとめようか。 58 00:03:45,629 --> 00:03:47,648 まずはフリーレンの言った通り 59 00:03:47,647 --> 00:03:55,638 あの鳥は音速を超えて飛行する。 60 00:03:55,639 --> 00:03:59,159 この速度に追い付くことは不可能だね。 61 00:03:59,159 --> 00:04:01,678 さらに 竜みたいに頑丈で 62 00:04:01,678 --> 00:04:04,214 並の攻撃魔法じゃびくともしないし 63 00:04:04,214 --> 00:04:07,117 拘束も破られる。 64 00:04:07,117 --> 00:04:10,137 おまけに 魔力にとても敏感だ。 65 00:04:10,137 --> 00:04:14,124 こっちが魔力を抑えて近づいてもすぐに逃げられちまう。 67 00:04:22,649 --> 00:04:25,185 何より最大の問題は 68 00:04:25,185 --> 00:04:27,738 隕鉄鳥が魔力をほとんど持っていないせいで 69 00:04:27,738 --> 00:04:30,124 魔力探知ができないってことだな。 70 00:04:30,123 --> 00:04:33,143 おかげで 今どこにいるのかさっぱり分からねえ。 71 00:04:33,143 --> 00:04:35,128 総数も不明だ。 72 00:04:35,128 --> 00:04:40,133 見つけられたのも結局昨日の午前中の3回だけだしね。 73 00:04:40,133 --> 00:04:44,621 受験者が探し回っているから警戒しちゃってるんだと思う。 74 00:04:44,621 --> 00:04:48,175 最悪 もう姿を現さないかも。 75 00:04:48,175 --> 00:04:50,227 そもそも見つけられたとしても 76 00:04:50,227 --> 00:04:52,629 どう捕らえるのか見当もつかねえ。 77 00:04:52,629 --> 00:04:55,132 それなら大丈夫だよ。 78 00:04:55,132 --> 00:04:57,117 実は昨日の夜 79 00:04:57,117 --> 00:04:59,636 隕鉄鳥を捕らえるのに役に立つかもしれない 80 00:04:59,636 --> 00:05:02,139 魔法の実験をしていたんだよね。 81 00:05:02,139 --> 00:05:05,626 確かに出かけてたねどんな魔法なの? 82 00:05:05,625 --> 00:05:09,679 カンネには もう見せたよ。 83 00:05:09,679 --> 00:05:12,715 「鳥を捕まえる魔法」。 84 00:05:12,716 --> 00:05:17,621 今よりも ずっと魔法使いが多くて魔法が一般的だった時代に 85 00:05:17,621 --> 00:05:22,626 狩猟を生業とする一族が編み出した民間魔法だよ。 86 00:05:22,626 --> 00:05:26,130 そういえば魔法で動きを封じていたね。 87 00:05:26,129 --> 00:05:29,132 でも あれは鳥じゃなくて魔物じゃ…。 88 00:05:29,132 --> 00:05:31,134 民間魔法だからね。 89 00:05:31,134 --> 00:05:35,155 大ざっぱに鳥みたいなやつは全部 捕らえられるみたい。 90 00:05:35,155 --> 00:05:39,710 強力な拘束魔法だし隕鉄鳥にも通用すると思う。 91 00:05:39,709 --> 00:05:42,111 何で それを黙っていたんだよ。 92 00:05:42,112 --> 00:05:46,116 それを使えば 昨日の時点で捕まえられていたじゃねえか。 93 00:05:46,116 --> 00:05:49,620 そうもいかないんだよね。 ん? 94 00:05:49,619 --> 00:05:52,105 この魔法の射程は50cm。 95 00:05:52,105 --> 00:05:55,125 そこまでは近づかないとダメなんだ。 96 00:05:55,125 --> 00:05:57,160 50cmって…。 97 00:05:57,160 --> 00:05:59,696 今まで どのくらいまで近づけたっけ? 98 00:05:59,696 --> 00:06:02,132 最大で3mだね。 99 00:06:02,132 --> 00:06:04,618 しかも20mくらい近づいた時点で 100 00:06:04,618 --> 00:06:07,638 こっちの存在に気が付いているみたい。 101 00:06:07,637 --> 00:06:10,623 現状 あと一歩ってところだね。 102 00:06:10,624 --> 00:06:13,127 随分でっけぇ一歩だなぁ…。 103 00:06:13,126 --> 00:06:15,145 一応 確認だけど 104 00:06:15,145 --> 00:06:18,682 2人の魔法じゃ 隕鉄鳥の足止めは難しいんだよね? 105 00:06:18,682 --> 00:06:21,735 うまく凍らせられれば可能だろうが 106 00:06:21,735 --> 00:06:25,155 魔力に敏感な上に頑丈で凍りにくい。 107 00:06:25,155 --> 00:06:28,642 多分 動きを封じる前に逃げられちまうだろうな。 108 00:06:28,642 --> 00:06:35,649 私の魔法なら 大量の水があれば足止めは簡単だと思うけど…。 109 00:06:35,649 --> 00:06:39,136 でも 私が使えるのは水を操る魔法で 110 00:06:39,135 --> 00:06:43,222 水自体を生成することはできないんだよね。 111 00:06:43,223 --> 00:06:46,626 だから 水のある場所じゃないと使えないし 112 00:06:46,626 --> 00:06:49,129 まとまった水は魔力が通りにくいから 113 00:06:49,129 --> 00:06:53,133 事前に魔力を込めておかないと難しいかな。 114 00:06:53,133 --> 00:06:55,118 雨みたいに分散していれば 115 00:06:55,118 --> 00:06:58,121 大量の水でもすぐに操れるんだけど。 116 00:06:58,121 --> 00:07:00,640 でも 水に魔力を込めたら 117 00:07:00,640 --> 00:07:05,228 魔力に敏感な隕鉄鳥は絶対に寄ってこないだろうね。 118 00:07:05,228 --> 00:07:07,630 寄ってこない…。 119 00:07:07,631 --> 00:07:12,152 そうか 寄ってこないのか。 ん? 120 00:07:12,152 --> 00:07:14,638 この作戦ならいけるかも。 122 00:07:33,607 --> 00:07:37,127 確かに悪くはねえがリスクが高ぇな。 123 00:07:37,127 --> 00:07:40,631 他のパーティー全員にケンカを売ることになるぜ。 124 00:07:40,630 --> 00:07:47,120 でも多分 こうでもしないと捕まえられない。 125 00:07:47,120 --> 00:07:52,642 怖いの? ラヴィーネ。 126 00:07:52,642 --> 00:07:57,697 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い‼取れちゃう‼ う〜! 127 00:07:57,697 --> 00:08:00,604 分かったよやってやろうじゃねえか。 128 00:08:04,604 --> 00:08:09,609 取りあえず 試験終了まで潜伏してやり過ごそう。 129 00:08:09,609 --> 00:08:15,131 え〜 つまんないよ魔法使いなら堂々と戦わないと。 130 00:08:15,131 --> 00:08:19,619 不要な戦いを避けるのも魔法使いだ。 131 00:08:19,619 --> 00:08:23,123 あ…。 132 00:08:23,123 --> 00:08:25,659 その前に水の補充だな。 133 00:08:25,659 --> 00:08:29,616 確か 中央に湖があったはずだ。 134 00:08:32,616 --> 00:08:37,121 しかし 隕鉄鳥が早い段階で確保できて よかったよ。 135 00:08:37,120 --> 00:08:41,641 あとは日没まで潜伏すれば第一次試験は通過できる。 136 00:08:41,641 --> 00:08:43,143 フフっ。 137 00:08:43,143 --> 00:08:44,645 どうした? 138 00:08:44,644 --> 00:08:47,664 どうやら そう うまくはいかないみたいだ。 139 00:08:47,664 --> 00:08:51,218 これってさ道だと思っていたけれども 140 00:08:51,217 --> 00:08:53,136 枯れた川だよね。 141 00:08:53,136 --> 00:08:56,640 しかも似たような地形が何か所もあった。 142 00:08:56,640 --> 00:09:01,645 確か 試験区域を囲むように結界が張られているんですよね。 143 00:09:01,645 --> 00:09:05,132 ああ 試験では定番だね。 144 00:09:05,131 --> 00:09:09,185 塵すら通さない強力な対物理結界だよ。 145 00:09:09,185 --> 00:09:12,221 もしかして水も通さないんですか? 146 00:09:12,222 --> 00:09:13,623 あ…。 147 00:09:13,623 --> 00:09:16,643 枯れ具合から見て結界を張ったのは 148 00:09:16,643 --> 00:09:18,628 1週間以上前だね。 149 00:09:18,628 --> 00:09:21,114 では 水のほとんどは 150 00:09:21,114 --> 00:09:24,634 盆地の真ん中にある湖に集まっていますね。 151 00:09:24,634 --> 00:09:27,120 私たち受験者も生き物ですから 152 00:09:27,120 --> 00:09:30,173 活動するのにはある程度 水が必要です。 153 00:09:30,173 --> 00:09:33,243 だからって湖の周りに受験者が 154 00:09:33,243 --> 00:09:36,113 まとまっているとは限らないでしょ。 155 00:09:36,112 --> 00:09:37,614 そうですね。 156 00:09:37,614 --> 00:09:40,133 私たちは水を持ち歩けます。 157 00:09:40,133 --> 00:09:44,154 でも 同じ生き物である隕鉄鳥は そうは いかない。 158 00:09:44,154 --> 00:09:47,607 なるほどそれに気が付いた連中が 159 00:09:47,607 --> 00:09:52,128 最大の水場である湖の周りに張り込んでいるわけか。 160 00:09:52,128 --> 00:09:54,163 ん? 161 00:09:54,164 --> 00:09:56,700 よし決めたもう水は諦めなさい。 162 00:09:56,700 --> 00:10:01,622 さすがに それはきついって既に喉からからなんだけど。 163 00:10:01,621 --> 00:10:04,641 小さな池くらいなら探せばあるだろ。 164 00:10:04,641 --> 00:10:10,597 それ衛生的にどうなのよ?煮沸すれば何とか…。 165 00:10:10,597 --> 00:10:12,099 んっ! 167 00:10:26,613 --> 00:10:28,615 フフ…。 168 00:10:28,615 --> 00:10:30,634 ヘッ。 170 00:10:41,611 --> 00:10:46,182 面倒くせぇな殺すつもりで撃ったんだぜ。 171 00:10:46,182 --> 00:10:50,636 今のに反応できんのかよ。 172 00:10:50,637 --> 00:10:54,107 まぁ いいや 隕鉄鳥の入ったカゴを置いていけ。 173 00:10:54,107 --> 00:10:56,109 嫌だって言ったら? 174 00:10:56,109 --> 00:10:58,612 なら 言葉は不要だな。 175 00:10:58,611 --> 00:11:08,704 176 00:11:08,705 --> 00:11:11,224 湖の方向 177 00:11:11,224 --> 00:11:12,635 ん…? 178 00:11:22,635 --> 00:11:34,113 179 00:11:34,113 --> 00:11:36,616 湖を凍らせやがった。 180 00:11:36,616 --> 00:11:40,653 おいおい 何のつもりだ。 シャレにならんぞ。 181 00:11:40,653 --> 00:11:43,689 この魔力第2パーティーのヤツだな。 182 00:11:43,690 --> 00:11:46,109 何 考えてやがる。 183 00:11:46,109 --> 00:11:49,118 他のパーティー全員を敵に回すつもりか…。 184 00:11:55,118 --> 00:11:57,103 うぅ…! 185 00:11:57,103 --> 00:12:03,126 何をやっておる‼ 早く溶かせ‼ 186 00:12:03,126 --> 00:12:05,161 デンケン どうする? 187 00:12:05,161 --> 00:12:08,715 時間と労力の無駄だ。 188 00:12:08,715 --> 00:12:11,117 溶かしたところで意味はない。 189 00:12:11,117 --> 00:12:14,120 これほど派手に魔法を使われたら 190 00:12:14,120 --> 00:12:17,607 隕鉄鳥はもう この湖には近づかない。 191 00:12:17,607 --> 00:12:21,628 隕鉄鳥は第2パーティーから奪うぞ。 192 00:12:21,628 --> 00:12:23,613 これだけ暴れたということは 193 00:12:23,613 --> 00:12:27,650 隕鉄鳥を捕獲する算段があるということだ。 195 00:12:48,605 --> 00:12:52,626 フリーレン様一体 何をするつもりですか… 197 00:13:00,617 --> 00:13:02,671 このまま一度 ばらけよう。 216 00:13:08,131 --> 00:13:11,117 凍った湖を早く溶かすんだ! 217 00:13:11,117 --> 00:13:13,119 愚かだな。 218 00:13:13,119 --> 00:13:16,623 こんなに盛大に魔法を使って氷を溶かせば 219 00:13:16,622 --> 00:13:21,627 この湖は本格的に使い物にならなくなる。 220 00:13:21,627 --> 00:13:24,196 隕鉄鳥はもう ここには寄りつかん。 221 00:13:24,197 --> 00:13:26,716 行くぞ! あっちだ! 222 00:13:26,716 --> 00:13:31,621 それに気が付いた連中が他の水場を探しているようだが…。 223 00:13:31,621 --> 00:13:36,626 魔力探知が甘過ぎるあれでは空の脅威に対処できん。 224 00:13:36,626 --> 00:13:38,628 未熟だな。 225 00:13:38,628 --> 00:13:41,114 第2パーティーが湖を凍らせたらしいぞ。 226 00:13:41,114 --> 00:13:43,617 試験をむちゃくちゃにするつもりか? 227 00:13:43,616 --> 00:13:46,636 むちゃくちゃだと? 違うな。 228 00:13:46,636 --> 00:13:51,207 これは第2パーティーが練った入念な計画だ。 229 00:13:51,207 --> 00:13:54,610 それを ひもとかん限りどうにもならん。 232 00:14:18,734 --> 00:14:29,628 魔物にやられたか。 233 00:14:29,629 --> 00:14:33,616 もう死んでいる。 234 00:14:33,616 --> 00:14:35,134 行くぞ。 235 00:14:35,134 --> 00:14:38,604 爺さんせめて降ろしてあげようよ。 236 00:14:38,604 --> 00:14:41,107 見えていないわけではないだろう。 237 00:14:41,107 --> 00:14:44,644 上空を旋回している。 238 00:14:44,644 --> 00:14:47,197 1匹や2匹ではない。 239 00:14:47,196 --> 00:14:50,116 死体には魔法がかけられている。 240 00:14:50,116 --> 00:14:54,137 降ろそうとすればヤツらに探知されるぞ。 241 00:14:54,137 --> 00:14:59,626 屍誘鳥 こいつらは そうやって次の獲物を誘って狩りをする。 242 00:14:59,625 --> 00:15:02,645 このパーティーはまんまと術中に はまり 243 00:15:02,645 --> 00:15:05,164 全滅したわけだ。 244 00:15:05,164 --> 00:15:06,699 異常だね。 245 00:15:06,699 --> 00:15:10,152 こんな魔物がいる場所を試験区域に選ぶだなんて 246 00:15:10,153 --> 00:15:13,673 受験者が死ぬのを何とも思っていないみたいだ。 247 00:15:13,673 --> 00:15:17,160 ラオフェンは一級の試験を受けるのが初めてだったな。 248 00:15:17,160 --> 00:15:20,180 理由は極めて単純だ。ん? 249 00:15:20,179 --> 00:15:22,181 この程度で死ぬヤツは 250 00:15:22,181 --> 00:15:25,167 一級魔法使いにはいらないということだ。 251 00:15:25,168 --> 00:15:27,203 大陸魔法協会は 252 00:15:27,203 --> 00:15:30,773 一級魔法使いの質を気にしているからな。 253 00:15:30,773 --> 00:15:35,161 魔王軍と戦っていた時代の強く誇り高い魔法使いを 254 00:15:35,161 --> 00:15:38,164 いまだに夢見ている連中がいるのさ。 255 00:15:38,164 --> 00:15:41,167 時代遅れも甚だしい。 256 00:15:41,167 --> 00:15:43,186 意外だな デンケン。 257 00:15:43,186 --> 00:15:46,156 あんたは それを支持する側の人間だと思っていた。 258 00:15:46,155 --> 00:15:49,692 魔法使いに質など いらん。 259 00:15:49,692 --> 00:15:54,764 一級魔法使いは ただ単に権威の象徴であればいいのだ。 260 00:15:54,764 --> 00:15:58,184 魔法使いとしての力量がいくらあっても 261 00:15:58,184 --> 00:16:02,171 人心を掌握できなければ無力も同じ。 262 00:16:02,171 --> 00:16:05,691 儂は自分よりはるかに優れた魔法使いが 263 00:16:05,691 --> 00:16:10,663 失脚し 迫害される様を山ほど見てきた。 264 00:16:10,663 --> 00:16:16,252 大きな力は恐れられる恐れの権威など長続きせん。 265 00:16:16,252 --> 00:16:20,173 それに 魔法は誇り高いものでも何でもない。 266 00:16:20,173 --> 00:16:25,161 なるほど あんたくらい弱いのがちょうどいいってわけだ。 267 00:16:25,161 --> 00:16:27,697 言ってくれるな 若造が。 268 00:16:27,697 --> 00:16:32,168 お前くらいなら目を瞑っていても勝てるわ。 269 00:16:32,168 --> 00:16:35,688 ん…。 272 00:17:03,683 --> 00:17:07,153 全然 探知できないね第2パーティー。 273 00:17:07,153 --> 00:17:11,708 魔力を隠して潜伏しているな。 274 00:17:11,707 --> 00:17:16,295 ここもだな今まで見てきた水場 全部だ。 275 00:17:16,295 --> 00:17:17,713 ん? 276 00:17:17,713 --> 00:17:23,168 わずかだが水に魔力が込められている。 277 00:17:23,169 --> 00:17:25,188 何も感じない…。 278 00:17:25,187 --> 00:17:27,172 ん〜 分かる? 279 00:17:27,173 --> 00:17:30,710 俺も分からん第2パーティーの仕業か? 280 00:17:30,710 --> 00:17:34,264 きっと かけた本人すら感知できないだろう。 281 00:17:34,264 --> 00:17:36,182 それほどに微量だ。 282 00:17:36,182 --> 00:17:39,669 だが 隕鉄鳥なら感知できる。 283 00:17:39,669 --> 00:17:43,173 この水場にはもう近づかないだろう。 284 00:17:43,172 --> 00:17:45,675 こんなことして何が…。 285 00:17:45,675 --> 00:17:49,696 そっか どこかに魔力を込めていない水場がある。 286 00:17:49,696 --> 00:17:54,283 その近くに第2パーティーは必ずいる。 287 00:17:54,283 --> 00:17:58,170 どう捜すの? 288 00:17:58,170 --> 00:18:00,172 少し休む。 289 00:18:00,172 --> 00:18:03,692 デンケン。 試験区域は広大だ。 290 00:18:03,693 --> 00:18:08,198 本気で潜伏する魔法使いを見つけられるわけなかろう。 291 00:18:08,197 --> 00:18:12,704 待つぞ どうせヤツらは居場所を教えてくれる。 292 00:18:14,704 --> 00:18:19,275 池や泉に手当たり次第に魔力を込めてきたよ。 293 00:18:19,275 --> 00:18:23,679 把握できていない水場がある可能性は まだあるけど…。 294 00:18:23,679 --> 00:18:28,200 隕鉄鳥の使える水場が制限されるだけでも十分だよ。 295 00:18:28,200 --> 00:18:41,230 じゃあ 私はここで隕鉄鳥を待ち伏せするよ。 296 00:18:41,230 --> 00:18:45,184 マジかよ… 魔力って完全に消せるもんなんだな。 297 00:18:45,184 --> 00:18:47,169 完全じゃないよ。 298 00:18:47,169 --> 00:18:50,172 さすがに動けば少しは魔力が漏れる。 299 00:18:50,172 --> 00:18:51,674 ほら。 300 00:18:51,674 --> 00:18:54,193 分かんねえよ。 301 00:18:54,193 --> 00:18:59,181 私たちは見張りだな。 302 00:18:59,181 --> 00:19:02,751 足 引っ張んなよ。 うっさい。 303 00:19:02,752 --> 00:19:05,788 雨さえ降れば戦力になれるんだけどね。 304 00:19:05,788 --> 00:19:11,677 全部 結界に弾かれちまうもんな。 309 00:20:10,186 --> 00:20:15,174 ん! 310 00:20:15,174 --> 00:20:17,677 フリーレン やったか? 311 00:20:17,677 --> 00:20:21,180 他のパーティーにケンカを売ったかいがあったぜ。 312 00:20:21,180 --> 00:20:26,202 これで 第一次試験突破だね。 313 00:20:26,202 --> 00:20:27,737 いや。 314 00:20:27,736 --> 00:20:29,771 見つけた。 315 00:20:29,772 --> 00:20:32,174 やはり魔法を使いおったな。 316 00:20:32,174 --> 00:20:37,663 どんなに優秀な魔法使いでもこの瞬間だけはごまかせん。 317 00:20:37,663 --> 00:20:41,689 誰かに探知された早く ここから…。 318 00:20:46,689 --> 00:20:51,260 逃げるのは もう遅いみたいだね。 319 00:20:51,260 --> 00:20:53,179 花弁を鋼鉄に変える魔法。 321 00:21:01,203 --> 00:21:04,707 石を弾丸に変える魔法。 322 00:21:04,707 --> 00:21:05,694 まるで砲弾… 323 00:21:08,694 --> 00:21:14,700 また 距離を取った 324 00:21:14,700 --> 00:21:17,653 325 00:21:17,653 --> 00:21:20,156 洗練されていて隙がないけれども 326 00:21:20,156 --> 00:21:22,140 古い戦い方だ 327 00:21:22,141 --> 00:21:25,144 私のお爺ちゃんと戦っているみたい… 328 00:21:25,144 --> 00:21:27,697 一般攻撃魔法と防御魔法。 329 00:21:27,696 --> 00:21:30,232 基礎的な魔法しか使わないのね。 330 00:21:30,232 --> 00:21:32,668 手の内は見せないつもりかしら? 331 00:21:32,668 --> 00:21:37,156 戦闘では基礎的な魔法以外は使わないように言われてますから。 332 00:21:37,156 --> 00:21:40,176 あなたの師匠の方針なのね。 333 00:21:40,176 --> 00:21:45,163 はい この時代の魔法使いならそれだけで十分だと。 334 00:21:45,164 --> 00:21:55,224 そう。 335 00:21:55,224 --> 00:21:57,159 まただ 336 00:21:57,159 --> 00:21:59,645 何だろうね この違和感は 337 00:21:59,645 --> 00:22:04,150 まるで 熟練の魔法使いと対峙しているみたいだ 338 00:22:04,149 --> 00:22:07,135 あなたも難儀ね そんな戦い方 339 00:22:07,136 --> 00:22:11,157 ヴィアベルが相手だったら今頃は死んでいたわよ。 340 00:22:11,156 --> 00:22:13,175 それは おかしいです。 341 00:22:13,175 --> 00:22:21,166 この中で 一番強いのはあなたですよね。 342 00:22:21,166 --> 00:22:24,152 343 00:22:24,153 --> 00:22:27,156 フフ…。 344 00:22:27,156 --> 00:22:33,145 ヴィアベルは魔王軍の残党と戦ってきた 北部魔法隊の隊長よ。 345 00:22:33,145 --> 00:22:36,165 実戦経験の桁が違う。 346 00:22:36,165 --> 00:22:39,235 あいつが使うのは品性のまるでない 347 00:22:39,235 --> 00:22:42,154 勝つための卑怯な魔法。 348 00:22:42,154 --> 00:22:45,157 今 ヴィアベルと戦ってる子 349 00:22:45,157 --> 00:22:48,160 多分 殺されちゃうわよ。 350 00:22:48,160 --> 00:22:50,646 そうですか。