1 00:00:01,188 --> 00:00:04,692 現状 情報が少ないからね。 2 00:00:04,692 --> 00:00:08,162 心がないパターンも 考えた方がいい。 3 00:00:08,162 --> 00:00:12,166 その場合は 力業になるだろうけどね。 4 00:00:12,166 --> 00:00:14,168 できるのか? 5 00:00:14,168 --> 00:00:16,670 さぁ 分かんない。 6 00:00:20,774 --> 00:00:23,677 あの それでしたら 7 00:00:23,677 --> 00:00:28,182 もしかしたら私 フリーレン様を 殺せるかもしれません。 8 00:00:28,182 --> 00:00:30,184 ん…⁉ 9 00:00:30,184 --> 00:00:33,153 そう。 はい…。 10 00:00:41,729 --> 00:00:45,265 じゃあ 作戦を立てようか。 17 00:02:21,254 --> 00:02:25,758 じゃあ まず確認だけど 複製体に心がある場合は 18 00:02:25,758 --> 00:02:30,263 エーデルの精神魔法を使って 私の精神防御を破って 19 00:02:30,263 --> 00:02:32,832 フェルンが殺すってことで いいね? 20 00:02:32,832 --> 00:02:35,335 はい。 いや 「はい」って…。 22 00:02:37,370 --> 00:02:39,272 う…。 23 00:02:39,272 --> 00:02:41,274 ドゥンストさん。 24 00:02:43,276 --> 00:02:45,245 う…。 25 00:02:48,781 --> 00:02:50,783 エーデルさんは? 26 00:02:50,783 --> 00:02:53,820 ゼンゼさんの複製体に襲われて 27 00:02:53,820 --> 00:02:55,822 脱落しました。 28 00:02:57,323 --> 00:03:00,326 そうですか… ブライさんも? 29 00:03:02,762 --> 00:03:07,767 彼の足止めのおかげで 逃げ切ることができたのです。 30 00:03:07,767 --> 00:03:11,237 無事に脱出できていると いいのですが…。 31 00:03:15,808 --> 00:03:17,343 ぐわ! 32 00:03:17,343 --> 00:03:19,345 あっ! 33 00:03:19,345 --> 00:03:22,882 構うな 行け! 34 00:03:22,882 --> 00:03:26,352 う… 35 00:03:26,352 --> 00:03:28,354 し… しかし… 36 00:03:28,354 --> 00:03:30,857 合格者なしよりマシだ 37 00:03:37,263 --> 00:03:42,869 情報があります 協力しませんか? 38 00:03:42,869 --> 00:03:47,774 儂は初めから そのつもりだった。 39 00:03:47,774 --> 00:03:51,277 治療ができる者はいるか? 40 00:03:51,277 --> 00:03:55,782 聖典を持っていますので 簡単な回復魔法くらいなら。 41 00:03:55,782 --> 00:03:57,784 頼む。 42 00:04:03,790 --> 00:04:05,792 なるほど。 43 00:04:05,792 --> 00:04:08,328 複製体に心はないんだね。 44 00:04:08,328 --> 00:04:11,731 はい エーデルさんの見立てでは 45 00:04:11,731 --> 00:04:14,734 心の働きを精密に 模倣しているだけで 46 00:04:14,734 --> 00:04:18,271 心そのものは ないそうです。 47 00:04:18,271 --> 00:04:22,241 これで 楽に倒せる手段はなくなったね。 48 00:04:22,241 --> 00:04:26,245 それを踏まえた上で 作戦を立てないと。 49 00:04:26,245 --> 00:04:28,281 とはいっても フリーレン。 50 00:04:28,281 --> 00:04:32,352 まだ不確定要素が多過ぎる。 51 00:04:32,352 --> 00:04:38,257 一番の問題は あの複製体と その術者の正体だ。 52 00:04:38,257 --> 00:04:42,261 その性質が分からんまま 手は出せん。 53 00:04:42,261 --> 00:04:47,266 特に複製体特有の弱点は 本当にないのかだ。 54 00:04:47,266 --> 00:04:50,737 仮に あの複製体が フリーレンと同じ実力なら 55 00:04:50,737 --> 00:04:52,739 死傷者が出かねない。 56 00:04:54,240 --> 00:04:56,809 私は答えんぞ。 57 00:04:56,809 --> 00:04:58,845 だろうな。 58 00:04:58,845 --> 00:05:01,280 複製体に弱点はないぜ。 59 00:05:01,280 --> 00:05:03,750 複製体を操っているのは 60 00:05:03,750 --> 00:05:07,253 水鏡の悪魔っていう 神話の時代の魔物だ。 61 00:05:07,253 --> 00:05:10,790 ラヴィーネ。 なぜ知っている? 62 00:05:10,790 --> 00:05:14,761 一番上の兄貴が大陸魔法協会の 63 00:05:14,761 --> 00:05:19,832 零落の王墓攻略の 先遣隊の一人だったんだ。 64 00:05:19,832 --> 00:05:22,368 情報を持っていたわけか。 65 00:05:22,368 --> 00:05:24,837 道理で ここまで来れたわけだ。 66 00:05:26,773 --> 00:05:30,243 だが とても合理的とは思えんな。 67 00:05:30,243 --> 00:05:33,780 それならば 初めから 俺たちと情報を共有して 68 00:05:33,780 --> 00:05:35,748 協力するべきだった。 69 00:05:35,748 --> 00:05:39,252 協力できるような 雰囲気じゃなかったからな。 70 00:05:39,252 --> 00:05:42,755 フリーレンたちは 気が付いたら 先に行っちゃっていたしね。 71 00:05:42,755 --> 00:05:45,825 それに おっさんは ルールがなければ 72 00:05:45,825 --> 00:05:48,761 容赦なく 仲間を見捨てるタイプだろ。 73 00:05:48,761 --> 00:05:50,296 フ…。 74 00:05:50,296 --> 00:05:52,732 安易に協力できるか。 75 00:05:52,732 --> 00:05:55,735 ふん。 嫌われたものだな。 76 00:05:55,735 --> 00:05:58,738 確かに俺は おっさんだが 77 00:05:58,738 --> 00:06:02,241 面と向かって言われると くるものがあるな。 78 00:06:02,241 --> 00:06:04,277 謝った方がいいんじゃない? 79 00:06:04,277 --> 00:06:06,846 悪かったな おっさん。 80 00:06:06,846 --> 00:06:08,748 フ…。 81 00:06:08,748 --> 00:06:11,751 先遣隊の観測結果によると 82 00:06:11,751 --> 00:06:17,757 水鏡の悪魔は あの扉の向こう側 宝物庫の内部にいて 83 00:06:17,757 --> 00:06:22,762 本体は攻撃手段を持たない 脆弱な魔物だって話だ。 84 00:06:22,762 --> 00:06:27,800 そいつを倒せば 複製体は全部消える。 85 00:06:27,800 --> 00:06:32,271 こちらの魔力探知の結果と 一致するな。 86 00:06:32,271 --> 00:06:35,741 本体は扉の向こう側だ。 87 00:06:35,741 --> 00:06:40,246 だが あの扉には 強力な封印が施されている。 88 00:06:40,246 --> 00:06:43,249 それは私も確認している。 89 00:06:43,249 --> 00:06:46,252 私の複製体の仕業だね。 90 00:06:46,252 --> 00:06:50,857 「命懸けで 宝物庫の扉を閉じる魔法」。 91 00:06:50,857 --> 00:06:55,261 民間魔法の中でも トップクラスの封印魔法だよ。 92 00:06:55,261 --> 00:07:00,233 あの扉は術者が死ぬまで 開くことはない。 93 00:07:00,233 --> 00:07:03,769 扉を避けて壁を破るという 方法もあるけど 94 00:07:03,769 --> 00:07:06,739 多分 それも対処済みだろうね。 95 00:07:08,741 --> 00:07:11,777 どちらにせよ 水鏡の悪魔をたたくには 96 00:07:11,777 --> 00:07:16,849 あの複製体は 倒さねばならんということか。 97 00:07:16,849 --> 00:07:19,752 倒すなら急いだ方がいいぜ。 98 00:07:19,752 --> 00:07:21,754 どういうことだ? 99 00:07:21,754 --> 00:07:23,256 水鏡の悪魔は 100 00:07:23,256 --> 00:07:27,760 迷宮の中にいるヤツ全員の 複製体を作り出す。 101 00:07:27,760 --> 00:07:30,263 その複製体は時間とともに 102 00:07:30,263 --> 00:07:33,232 最深部に集まってくる っていう習性がある。 103 00:07:35,768 --> 00:07:37,803 前回の先遣隊は 104 00:07:37,803 --> 00:07:41,807 兄貴の部隊を除いて ほとんどが壊滅した。 105 00:07:43,776 --> 00:07:49,749 最深部目前の ちょうど この場所でだ。 106 00:07:49,749 --> 00:07:51,751 あ…。 107 00:07:54,253 --> 00:07:56,255 なるほどな。 108 00:07:56,255 --> 00:07:57,757 あの…。 109 00:07:57,757 --> 00:08:02,328 複製体は心の働きを 精密に模倣しているんですよね。 110 00:08:02,328 --> 00:08:07,767 なら 行動パターンによる弱点は 本人と同じなんですよね。 111 00:08:07,767 --> 00:08:09,735 恐らくは。 112 00:08:11,237 --> 00:08:15,274 それなら やっぱり 何とかなるかもしれません。 113 00:08:15,274 --> 00:08:17,743 その弱点って何なの? 114 00:08:20,746 --> 00:08:25,818 フリーレン様 あっちの壁際に 立ってもらってもいいですか? 115 00:08:25,818 --> 00:08:27,286 うん。 117 00:08:46,238 --> 00:08:49,742 これは…。 まさか…。 118 00:08:49,742 --> 00:08:52,278 何ということだ…。 119 00:08:52,278 --> 00:08:54,313 気が付きましたか。 120 00:08:54,313 --> 00:08:57,250 何か分かった? 分からん。 121 00:08:57,250 --> 00:09:01,754 確かに これは フリーレンの致命的な隙だ。 122 00:09:01,754 --> 00:09:05,257 なぜ戦っている時に 気が付かなかったんだ。 123 00:09:06,759 --> 00:09:10,763 いや 手だれという 先入観があったからこそ 124 00:09:10,763 --> 00:09:13,799 気付けなかった。 ん? 125 00:09:13,799 --> 00:09:19,271 魔法を使う瞬間に ほんの一瞬だけ 魔力探知が途切れている。 126 00:09:19,271 --> 00:09:21,741 それって 見習い魔法使いが 127 00:09:21,741 --> 00:09:25,745 よくするミスじゃ…。 昔から苦手なんだよね。 128 00:09:25,745 --> 00:09:29,749 自覚があるのなら 何で 言ってくれなかったんですか? 129 00:09:29,749 --> 00:09:31,751 だって 恥ずかしいし…。 130 00:09:31,751 --> 00:09:35,288 そんなことを 言っている場合ですか。 131 00:09:35,288 --> 00:09:40,226 しかし 他の技量が あまりにも卓越し過ぎている。 132 00:09:40,226 --> 00:09:43,262 実際に この隙を突ける魔法使いなど 133 00:09:43,262 --> 00:09:45,264 ほとんどいないだろう。 134 00:09:45,264 --> 00:09:48,234 とにかく 作戦会議をしますよ。 137 00:10:10,756 --> 00:10:13,259 フリーレンの複製体は 何とかなるとして…。 138 00:10:13,259 --> 00:10:17,763 フリーレン様 何だか楽しそうですね。 139 00:10:17,763 --> 00:10:19,265 うん。 140 00:10:21,834 --> 00:10:24,337 大きな足音 141 00:10:24,337 --> 00:10:27,406 うなり声 142 00:10:27,406 --> 00:10:29,875 大体まとまったな 143 00:10:29,875 --> 00:10:32,344 それじゃあ アイゼンが敵を引き付けて 144 00:10:32,344 --> 00:10:34,847 側面から攻撃しよう ん 145 00:10:34,847 --> 00:10:36,816 フリーレンは援護射撃だ 146 00:10:36,816 --> 00:10:38,351 ハイターは? 147 00:10:38,351 --> 00:10:41,921 今日は二日酔いでダメな日だ 148 00:10:41,921 --> 00:10:43,923 死んでる… 149 00:10:43,923 --> 00:10:47,326 ドラゴンのうなり声 150 00:10:47,326 --> 00:10:49,261 咆哮 152 00:11:00,873 --> 00:11:02,808 ドラゴンが倒れた音 153 00:11:02,808 --> 00:11:06,245 こうやって 迷宮のボスを倒すために 154 00:11:06,245 --> 00:11:09,248 よく話し合ったなって思って。 157 00:11:31,737 --> 00:11:36,242 よし 攻略を開始しようか。 158 00:11:36,242 --> 00:11:38,244 勝てるのか? 159 00:11:38,244 --> 00:11:39,745 大丈夫。 160 00:11:39,745 --> 00:11:43,249 攻略できない迷宮なんか 存在しない。 161 00:11:43,249 --> 00:11:45,251 私は歴史上で 162 00:11:45,251 --> 00:11:49,755 最も多くの迷宮を攻略した パーティーの魔法使いだよ。 163 00:11:53,225 --> 00:11:56,195 本当に フリーレンの複製体と戦うのは 164 00:11:56,195 --> 00:12:00,232 お前たち2人だけで 大丈夫なのか? 165 00:12:00,232 --> 00:12:05,237 少人数の方が相手の行動を 予測しやすいからね。 166 00:12:05,237 --> 00:12:09,742 確かに全員で戦えば ほぼ確実に勝てるだろうけど 167 00:12:09,742 --> 00:12:13,312 大半が死ぬことになると思う。 168 00:12:13,312 --> 00:12:17,216 多分 脱出用ゴーレムを 使うような暇もないよ。 169 00:12:17,216 --> 00:12:21,220 それよりも 最深部に集まってくる複製体の 170 00:12:21,220 --> 00:12:24,223 足止めの方が重要というわけか。 171 00:12:28,727 --> 00:12:33,732 挟み撃ちにされたら 私たちは全滅だからね。 172 00:12:33,732 --> 00:12:36,302 じゃあ 作戦通りに。 173 00:12:36,302 --> 00:12:39,271 ああ 健闘を祈る。 174 00:12:41,740 --> 00:12:43,709 それじゃ 開けて。 176 00:13:03,295 --> 00:13:05,231 さて…。 177 00:13:05,231 --> 00:13:10,236 このメンバーの中で 苦手な相手を言い合おうか。 180 00:13:34,727 --> 00:13:36,729 破滅の雷を放つ魔法。 182 00:13:41,233 --> 00:13:44,236 フリーレン様の 予想した行動パターン通りだ 184 00:14:00,753 --> 00:14:02,721 地獄の業火を出す魔法。 185 00:14:04,223 --> 00:14:06,725 魔力探知が途切れた 186 00:14:06,725 --> 00:14:10,729 その隙に潜伏したフェルンを 複製体は警戒する 187 00:14:12,231 --> 00:14:16,268 でも 目の前の 互角の相手の対処で手いっぱい 188 00:14:16,268 --> 00:14:19,271 フェルンを探す余裕なんて あるはずがない 189 00:14:20,739 --> 00:14:22,207 だって 190 00:14:22,207 --> 00:14:25,711 私の怖さは 私が一番よく分かっている 191 00:14:30,316 --> 00:14:32,284 大丈夫だよ 192 00:14:32,284 --> 00:14:37,756 完壁に潜伏したフェルンは 私でも そう簡単に探知できない 193 00:14:37,756 --> 00:14:40,292 でも 本当に攻撃に使う魔法は 194 00:14:40,292 --> 00:14:42,795 一般攻撃魔法でいいのですか? 195 00:14:42,795 --> 00:14:46,732 最も速射性に 優れているからね 196 00:14:46,732 --> 00:14:49,234 それに 一般攻撃魔法は 197 00:14:49,234 --> 00:14:52,738 エルフにとっては 比較的 新しい魔法だから 198 00:14:52,738 --> 00:14:55,774 反射神経で無意識に 防御できるほどの年月は 199 00:14:55,774 --> 00:14:57,843 たっていないんだ 200 00:14:57,843 --> 00:15:00,746 どうしても その対処は たった一瞬 201 00:15:00,746 --> 00:15:03,749 ほんの誤差のような 時間だけれども 202 00:15:03,749 --> 00:15:07,286 思考する分だけ 遅れることになる 203 00:15:07,286 --> 00:15:10,255 でも フェルンは違う 204 00:15:10,255 --> 00:15:12,725 フェルンにとって 一般攻撃魔法は 205 00:15:12,725 --> 00:15:15,728 生まれた時からあって 当たり前のもので 206 00:15:15,728 --> 00:15:19,732 その身に刻まれていて当然の 魔法使いの基礎だ 207 00:15:21,867 --> 00:15:25,337 フェルンの一般攻撃魔法なら 私を殺せる 208 00:15:25,337 --> 00:15:28,807 ありったけの魔力を たたき込むんだ 210 00:15:45,791 --> 00:15:47,793 フリーレン 211 00:15:47,793 --> 00:15:50,796 お前は私のことが嫌いだろう 212 00:15:50,796 --> 00:15:53,298 なぜ 私の元に来た? 213 00:15:53,298 --> 00:15:58,337 正直 もう二度と 会わないものだと思っていた 214 00:15:58,337 --> 00:16:01,807 師匠の遺言状を届けに来た 215 00:16:03,375 --> 00:16:05,811 あれから50年 216 00:16:05,811 --> 00:16:10,315 そうか フランメは死んだのか 217 00:16:10,315 --> 00:16:12,818 悲しくないの? 218 00:16:12,818 --> 00:16:15,320 気まぐれで育てた弟子だ 219 00:16:21,927 --> 00:16:23,829 まるで報告書だな 220 00:16:23,829 --> 00:16:26,331 何が書いてあったの? 221 00:16:26,331 --> 00:16:32,271 皇帝が 国を挙げた魔法の研究に 認可を下ろしたそうだ 222 00:16:32,271 --> 00:16:34,807 人間の文化圏では 223 00:16:34,807 --> 00:16:37,843 今まで 魔法は 魔族の技術であるとして 224 00:16:37,843 --> 00:16:41,747 表立った研究は 禁忌とされてきた 225 00:16:41,747 --> 00:16:44,249 働きかけたのはフランメで 226 00:16:44,249 --> 00:16:47,753 彼女は 新設された 宮廷魔法使いとやらの 227 00:16:47,753 --> 00:16:50,823 教育に携わっていた 228 00:16:50,823 --> 00:16:55,327 私にそれを引き継いでほしい という内容だ 229 00:16:57,362 --> 00:17:00,365 何て 贅沢なヤツだ 230 00:17:00,365 --> 00:17:02,234 魔法の研究の認可が 下りただけでも 231 00:17:02,234 --> 00:17:04,269 快挙だというのに 232 00:17:04,269 --> 00:17:06,839 それ以上を望むとは 233 00:17:06,839 --> 00:17:09,742 それって すごいことなの? 234 00:17:09,742 --> 00:17:12,244 大陸最大の統一帝国が 235 00:17:12,244 --> 00:17:17,382 魔法の研究と軍事転用を 始めるということだ 236 00:17:17,382 --> 00:17:20,319 周辺諸国が黙っていない 237 00:17:20,319 --> 00:17:25,324 わずか数十年で 魔法は大陸中に普及する 238 00:17:25,324 --> 00:17:30,262 人類の誰もが魔法を使える 時代がやってくるんだ 239 00:17:30,262 --> 00:17:32,831 これは遠くない未来に 240 00:17:32,831 --> 00:17:37,336 人類が 魔王軍にあらがう力を 手に入れることを意味する 241 00:17:37,336 --> 00:17:40,839 そう すごいことだね とても 242 00:17:40,839 --> 00:17:42,808 まったくだ 243 00:17:45,344 --> 00:17:50,916 だが それは 私の望むところではない 244 00:17:50,916 --> 00:17:53,318 帰れ フリーレン 245 00:17:53,318 --> 00:17:56,355 こんな遺言は 到底 聞き入れられん 246 00:17:56,355 --> 00:17:58,323 実に不愉快だ 247 00:17:59,825 --> 00:18:03,362 誰もが 魔法を使える時代だと? 248 00:18:03,362 --> 00:18:06,932 魔法は特別であるべきだ 249 00:18:06,932 --> 00:18:10,335 才ある者以外に 教えるつもりはない 250 00:18:10,335 --> 00:18:12,838 こんなものをよこすとは 251 00:18:12,838 --> 00:18:16,341 フランメとは 最後まで分かり合えなかった 252 00:18:16,341 --> 00:18:20,245 しょせんは 気まぐれで育てた弟子だ 253 00:18:20,245 --> 00:18:22,314 師匠は 254 00:18:22,314 --> 00:18:25,350 「ゼーリエは怒って 遺言状を破り捨てるだろう」 255 00:18:25,350 --> 00:18:27,319 …って言っていたよ 256 00:18:29,321 --> 00:18:31,823 それでも 伝えておきたかったんだって 257 00:18:31,823 --> 00:18:34,359 夢がかなったよって 258 00:18:34,359 --> 00:18:37,329 よく分からないよね 259 00:18:40,866 --> 00:18:43,402 じゃあ 私は行くね 260 00:18:43,402 --> 00:18:45,837 多分 もう 会うこともないと思う 261 00:18:45,837 --> 00:18:47,806 フリーレン 262 00:18:49,308 --> 00:18:51,810 その前に少し歩かないか 263 00:18:51,810 --> 00:18:55,781 どうせ私たちには 時間は いくらでもあるんだ 264 00:18:59,318 --> 00:19:01,753 誰もが魔法を使える時代は 265 00:19:01,753 --> 00:19:04,223 フランメの夢だった 266 00:19:05,757 --> 00:19:08,227 あの子も きっと初めは 267 00:19:08,227 --> 00:19:12,731 人類のためとか 魔王軍にあらがう力とか 268 00:19:12,731 --> 00:19:15,234 そんなものは どうでもよかったんだ 269 00:19:19,905 --> 00:19:23,809 あの子のお気に入りの魔法を 知っているか? 270 00:19:23,809 --> 00:19:27,312 「花畑を出す魔法」 271 00:19:27,312 --> 00:19:31,283 何の役にも立たない くだらない魔法だ 272 00:19:35,821 --> 00:19:39,324 あの子は本当に 魔法が好きだったんだ 273 00:19:39,324 --> 00:19:43,228 世界中の人が そんな魔法を 使えるようになってほしいと 274 00:19:43,228 --> 00:19:46,298 本気で願っていた 275 00:19:46,298 --> 00:19:49,301 むしずが走ったよ 276 00:19:49,301 --> 00:19:52,804 まるで女の子みたいな かわいい夢だ 277 00:19:52,804 --> 00:19:55,774 でも 実際にそうだったんだよ 278 00:19:57,276 --> 00:19:59,278 これは あの子が 279 00:19:59,278 --> 00:20:04,283 私よりも ずっと背の小さな 小娘だった頃に語った夢物語だ 280 00:20:05,717 --> 00:20:09,721 正直 私は そんな時代はずっと先のことで 281 00:20:09,721 --> 00:20:13,725 あの子には実現不可能なことだと 思っていた 282 00:20:16,228 --> 00:20:18,730 あの子は 私にとっては 283 00:20:18,730 --> 00:20:21,800 無にも等しいような短い人生で 284 00:20:21,800 --> 00:20:25,304 人類の魔法の開祖にまで 上り詰めた 285 00:20:25,304 --> 00:20:29,308 師匠は いつも 判断がとても早かった 286 00:20:29,308 --> 00:20:32,277 まるで何かに 急かされているみたいに 287 00:20:34,279 --> 00:20:36,315 人間には寿命がある 288 00:20:36,315 --> 00:20:40,319 私たちよりも 死に近い場所にいるんだ 289 00:20:40,319 --> 00:20:44,723 人生には 重大な決断を しなければならない時が 290 00:20:44,723 --> 00:20:51,763 いくつもあるが あの子たちは それを先送りにはできないんだ 291 00:20:51,763 --> 00:20:54,266 私たちは それを 100年後にやっても 292 00:20:54,266 --> 00:20:56,868 200年後にやってもいい 293 00:20:56,868 --> 00:21:00,839 千年 ほったらかしに したところで何の支障もない 294 00:21:02,441 --> 00:21:05,911 私たちの時間は 永遠に近いのだから 295 00:21:07,813 --> 00:21:09,748 フリーレン 296 00:21:09,748 --> 00:21:13,251 人間がおよそ文明と呼べる ものを築き上げてから 297 00:21:13,251 --> 00:21:15,821 長い年月がたった 298 00:21:15,821 --> 00:21:19,825 これから先は 時代が加速するぞ 299 00:21:22,928 --> 00:21:25,864 たった千年だ 300 00:21:25,864 --> 00:21:29,334 たった千年で 人間の時代がやってくる 301 00:21:34,373 --> 00:21:37,342 エルフは人間に追い抜かれる 302 00:21:43,315 --> 00:21:46,818 鍛錬を怠るなよ フリーレン 303 00:21:48,420 --> 00:21:50,389 ん! 衝撃音 304 00:21:57,863 --> 00:22:00,732 お前を殺す者がいるとすれば 305 00:22:00,732 --> 00:22:04,770 それは魔王か 306 00:22:04,770 --> 00:22:07,272 人間の魔法使いだ 307 00:22:11,810 --> 00:22:14,813 楽しみだね ゼーリエ 308 00:22:16,314 --> 00:22:20,352 これから先 たくさんの魔法使いと 309 00:22:20,352 --> 00:22:23,355 いろいろな魔法が 見られるんだね