3 00:00:02,908 --> 00:00:07,913 これより一級魔法使い選抜試験を行う。 4 00:00:07,913 --> 00:00:11,917 パーティー戦だ 総勢57名。 5 00:00:11,917 --> 00:00:15,917 3人1組のパーティーに分かれ試験を受けてもらう。 27 00:01:56,938 --> 00:01:59,424 ほら… やりゃできんだよ…。 28 00:01:59,424 --> 00:02:02,944 えへへ… そうかなぁ…。 29 00:02:02,944 --> 00:02:05,497 ラヴィーネは乱暴だけれども 30 00:02:05,497 --> 00:02:08,019 ちゃんと私を引っ張ってくれるんだ 31 00:02:11,019 --> 00:02:15,524 いよいよ明日は竜との初戦闘だな 32 00:02:15,523 --> 00:02:18,993 怖いのか? アイゼン震えているぞ 33 00:02:18,993 --> 00:02:21,045 ああ 34 00:02:21,046 --> 00:02:23,599 そうか なら… 35 00:02:23,598 --> 00:02:26,134 え? 怖いの? 36 00:02:26,134 --> 00:02:30,005 ああ 37 00:02:30,004 --> 00:02:32,006 そうか… 38 00:02:32,006 --> 00:02:34,592 僕も怖い 39 00:02:34,592 --> 00:02:37,528 何? この会話ハッハッハ 40 00:02:37,529 --> 00:02:41,566 他の冒険者をまねて鼓舞するつもりだったんだが… 41 00:02:41,566 --> 00:02:45,003 すまないうまくいかなかったみたいだ 42 00:02:45,003 --> 00:02:48,523 いいやおかげで緊張がほぐれた 43 00:02:48,523 --> 00:02:50,959 ヒンメル自然体でいいですよ 44 00:02:50,959 --> 00:02:52,444 こういうのは きっと 45 00:02:52,444 --> 00:02:57,549 冒険の仲間ごとに変わってくるものです 46 00:02:57,549 --> 00:02:59,518 そうだね 47 00:02:59,517 --> 00:03:03,955 48 00:03:03,955 --> 00:03:11,429 なるほど確かに仲間ごとに違うみたいだ。 49 00:03:11,429 --> 00:03:15,450 50 00:03:15,450 --> 00:03:18,470 やっと捕まえられましたね 隕鉄鳥。 51 00:03:18,470 --> 00:03:21,506 これで ひと安心ですね。 52 00:03:21,506 --> 00:03:23,925 気楽なこと言ってくれるね。 53 00:03:23,925 --> 00:03:27,445 これから先の方が大変なんだよ。 54 00:03:27,445 --> 00:03:29,447 僕らは隕鉄鳥を 55 00:03:29,447 --> 00:03:32,934 他のパーティーに奪われないように守らなければならない。 56 00:03:32,934 --> 00:03:34,992 対人戦の時間だ。 57 00:03:40,992 --> 00:03:45,430 それじゃあ 隕鉄鳥を観察した結果をまとめようか。 58 00:03:45,430 --> 00:03:47,449 まずはフリーレンの言った通り 59 00:03:47,448 --> 00:03:55,439 あの鳥は音速を超えて飛行する。 60 00:03:55,440 --> 00:03:58,960 この速度に追い付くことは不可能だね。 61 00:03:58,960 --> 00:04:01,479 さらに 竜みたいに頑丈で 62 00:04:01,479 --> 00:04:04,015 並の攻撃魔法じゃびくともしないし 63 00:04:04,015 --> 00:04:06,918 拘束も破られる。 64 00:04:06,918 --> 00:04:09,938 おまけに 魔力にとても敏感だ。 65 00:04:09,938 --> 00:04:13,925 こっちが魔力を抑えて近づいてもすぐに逃げられちまう。 67 00:04:22,450 --> 00:04:24,986 何より最大の問題は 68 00:04:24,986 --> 00:04:27,539 隕鉄鳥が魔力をほとんど持っていないせいで 69 00:04:27,539 --> 00:04:29,925 魔力探知ができないってことだな。 70 00:04:29,924 --> 00:04:32,944 おかげで 今どこにいるのかさっぱり分からねえ。 71 00:04:32,944 --> 00:04:34,929 総数も不明だ。 72 00:04:34,929 --> 00:04:39,934 見つけられたのも結局昨日の午前中の3回だけだしね。 73 00:04:39,934 --> 00:04:44,422 受験者が探し回っているから警戒しちゃってるんだと思う。 74 00:04:44,422 --> 00:04:47,976 最悪 もう姿を現さないかも。 75 00:04:47,976 --> 00:04:50,028 そもそも見つけられたとしても 76 00:04:50,028 --> 00:04:52,430 どう捕らえるのか見当もつかねえ。 77 00:04:52,430 --> 00:04:54,933 それなら大丈夫だよ。 78 00:04:54,933 --> 00:04:56,918 実は昨日の夜 79 00:04:56,918 --> 00:04:59,437 隕鉄鳥を捕らえるのに役に立つかもしれない 80 00:04:59,437 --> 00:05:01,940 魔法の実験をしていたんだよね。 81 00:05:01,940 --> 00:05:05,427 確かに出かけてたねどんな魔法なの? 82 00:05:05,426 --> 00:05:09,480 カンネには もう見せたよ。 83 00:05:09,480 --> 00:05:12,516 「鳥を捕まえる魔法」。 84 00:05:12,517 --> 00:05:17,422 今よりも ずっと魔法使いが多くて魔法が一般的だった時代に 85 00:05:17,422 --> 00:05:22,427 狩猟を生業とする一族が編み出した民間魔法だよ。 86 00:05:22,427 --> 00:05:25,931 そういえば魔法で動きを封じていたね。 87 00:05:25,930 --> 00:05:28,933 でも あれは鳥じゃなくて魔物じゃ…。 88 00:05:28,933 --> 00:05:30,935 民間魔法だからね。 89 00:05:30,935 --> 00:05:34,956 大ざっぱに鳥みたいなやつは全部 捕らえられるみたい。 90 00:05:34,956 --> 00:05:39,511 強力な拘束魔法だし隕鉄鳥にも通用すると思う。 91 00:05:39,510 --> 00:05:41,912 何で それを黙っていたんだよ。 92 00:05:41,913 --> 00:05:45,917 それを使えば 昨日の時点で捕まえられていたじゃねえか。 93 00:05:45,917 --> 00:05:49,421 そうもいかないんだよね。 ん? 94 00:05:49,420 --> 00:05:51,906 この魔法の射程は50cm。 95 00:05:51,906 --> 00:05:54,926 そこまでは近づかないとダメなんだ。 96 00:05:54,926 --> 00:05:56,961 50cmって…。 97 00:05:56,961 --> 00:05:59,497 今まで どのくらいまで近づけたっけ? 98 00:05:59,497 --> 00:06:01,933 最大で3mだね。 99 00:06:01,933 --> 00:06:04,419 しかも20mくらい近づいた時点で 100 00:06:04,419 --> 00:06:07,439 こっちの存在に気が付いているみたい。 101 00:06:07,438 --> 00:06:10,424 現状 あと一歩ってところだね。 102 00:06:10,425 --> 00:06:12,928 随分でっけぇ一歩だなぁ…。 103 00:06:12,927 --> 00:06:14,946 一応 確認だけど 104 00:06:14,946 --> 00:06:18,483 2人の魔法じゃ 隕鉄鳥の足止めは難しいんだよね? 105 00:06:18,483 --> 00:06:21,536 うまく凍らせられれば可能だろうが 106 00:06:21,536 --> 00:06:24,956 魔力に敏感な上に頑丈で凍りにくい。 107 00:06:24,956 --> 00:06:28,443 多分 動きを封じる前に逃げられちまうだろうな。 108 00:06:28,443 --> 00:06:35,450 私の魔法なら 大量の水があれば足止めは簡単だと思うけど…。 109 00:06:35,450 --> 00:06:38,937 でも 私が使えるのは水を操る魔法で 110 00:06:38,936 --> 00:06:43,023 水自体を生成することはできないんだよね。 111 00:06:43,024 --> 00:06:46,427 だから 水のある場所じゃないと使えないし 112 00:06:46,427 --> 00:06:48,930 まとまった水は魔力が通りにくいから 113 00:06:48,930 --> 00:06:52,934 事前に魔力を込めておかないと難しいかな。 114 00:06:52,934 --> 00:06:54,919 雨みたいに分散していれば 115 00:06:54,919 --> 00:06:57,922 大量の水でもすぐに操れるんだけど。 116 00:06:57,922 --> 00:07:00,441 でも 水に魔力を込めたら 117 00:07:00,441 --> 00:07:05,029 魔力に敏感な隕鉄鳥は絶対に寄ってこないだろうね。 118 00:07:05,029 --> 00:07:07,431 寄ってこない…。 119 00:07:07,432 --> 00:07:11,953 そうか 寄ってこないのか。 ん? 120 00:07:11,953 --> 00:07:14,439 この作戦ならいけるかも。 122 00:07:33,408 --> 00:07:36,928 確かに悪くはねえがリスクが高ぇな。 123 00:07:36,928 --> 00:07:40,432 他のパーティー全員にケンカを売ることになるぜ。 124 00:07:40,431 --> 00:07:46,921 でも多分 こうでもしないと捕まえられない。 125 00:07:46,921 --> 00:07:52,443 怖いの? ラヴィーネ。 126 00:07:52,443 --> 00:07:57,498 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い‼取れちゃう‼ う〜! 127 00:07:57,498 --> 00:08:00,405 分かったよやってやろうじゃねえか。 128 00:08:04,405 --> 00:08:09,410 取りあえず 試験終了まで潜伏してやり過ごそう。 129 00:08:09,410 --> 00:08:14,932 え〜 つまんないよ魔法使いなら堂々と戦わないと。 130 00:08:14,932 --> 00:08:19,420 不要な戦いを避けるのも魔法使いだ。 131 00:08:19,420 --> 00:08:22,924 あ…。 132 00:08:22,924 --> 00:08:25,460 その前に水の補充だな。 133 00:08:25,460 --> 00:08:29,417 確か 中央に湖があったはずだ。 134 00:08:32,417 --> 00:08:36,922 しかし 隕鉄鳥が早い段階で確保できて よかったよ。 135 00:08:36,921 --> 00:08:41,442 あとは日没まで潜伏すれば第一次試験は通過できる。 136 00:08:41,442 --> 00:08:42,944 フフっ。 137 00:08:42,944 --> 00:08:44,446 どうした? 138 00:08:44,445 --> 00:08:47,465 どうやら そう うまくはいかないみたいだ。 139 00:08:47,465 --> 00:08:51,019 これってさ道だと思っていたけれども 140 00:08:51,018 --> 00:08:52,937 枯れた川だよね。 141 00:08:52,937 --> 00:08:56,441 しかも似たような地形が何か所もあった。 142 00:08:56,441 --> 00:09:01,446 確か 試験区域を囲むように結界が張られているんですよね。 143 00:09:01,446 --> 00:09:04,933 ああ 試験では定番だね。 144 00:09:04,932 --> 00:09:08,986 塵すら通さない強力な対物理結界だよ。 145 00:09:08,986 --> 00:09:12,022 もしかして水も通さないんですか? 146 00:09:12,023 --> 00:09:13,424 あ…。 147 00:09:13,424 --> 00:09:16,444 枯れ具合から見て結界を張ったのは 148 00:09:16,444 --> 00:09:18,429 1週間以上前だね。 149 00:09:18,429 --> 00:09:20,915 では 水のほとんどは 150 00:09:20,915 --> 00:09:24,435 盆地の真ん中にある湖に集まっていますね。 151 00:09:24,435 --> 00:09:26,921 私たち受験者も生き物ですから 152 00:09:26,921 --> 00:09:29,974 活動するのにはある程度 水が必要です。 153 00:09:29,974 --> 00:09:33,044 だからって湖の周りに受験者が 154 00:09:33,044 --> 00:09:35,914 まとまっているとは限らないでしょ。 155 00:09:35,913 --> 00:09:37,415 そうですね。 156 00:09:37,415 --> 00:09:39,934 私たちは水を持ち歩けます。 157 00:09:39,934 --> 00:09:43,955 でも 同じ生き物である隕鉄鳥は そうは いかない。 158 00:09:43,955 --> 00:09:47,408 なるほどそれに気が付いた連中が 159 00:09:47,408 --> 00:09:51,929 最大の水場である湖の周りに張り込んでいるわけか。 160 00:09:51,929 --> 00:09:53,964 ん? 161 00:09:53,965 --> 00:09:56,501 よし決めたもう水は諦めなさい。 162 00:09:56,501 --> 00:10:01,423 さすがに それはきついって既に喉からからなんだけど。 163 00:10:01,422 --> 00:10:04,442 小さな池くらいなら探せばあるだろ。 164 00:10:04,442 --> 00:10:10,398 それ衛生的にどうなのよ?煮沸すれば何とか…。 165 00:10:10,398 --> 00:10:11,900 んっ! 167 00:10:26,414 --> 00:10:28,416 フフ…。 168 00:10:28,416 --> 00:10:30,435 ヘッ。 170 00:10:41,412 --> 00:10:45,983 面倒くせぇな殺すつもりで撃ったんだぜ。 171 00:10:45,983 --> 00:10:50,437 今のに反応できんのかよ。 172 00:10:50,438 --> 00:10:53,908 まぁ いいや 隕鉄鳥の入ったカゴを置いていけ。 173 00:10:53,908 --> 00:10:55,910 嫌だって言ったら? 174 00:10:55,910 --> 00:10:58,413 なら 言葉は不要だな。 175 00:10:58,412 --> 00:11:08,505 176 00:11:08,506 --> 00:11:11,025 湖の方向 177 00:11:11,025 --> 00:11:12,436 ん…? 178 00:11:22,436 --> 00:11:33,914 179 00:11:33,914 --> 00:11:36,417 湖を凍らせやがった。 180 00:11:36,417 --> 00:11:40,454 おいおい 何のつもりだ。 シャレにならんぞ。 181 00:11:40,454 --> 00:11:43,490 この魔力第2パーティーのヤツだな。 182 00:11:43,491 --> 00:11:45,910 何 考えてやがる。 183 00:11:45,910 --> 00:11:48,919 他のパーティー全員を敵に回すつもりか…。 184 00:11:54,919 --> 00:11:56,904 うぅ…! 185 00:11:56,904 --> 00:12:02,927 何をやっておる‼ 早く溶かせ‼ 186 00:12:02,927 --> 00:12:04,962 デンケン どうする? 187 00:12:04,962 --> 00:12:08,516 時間と労力の無駄だ。 188 00:12:08,516 --> 00:12:10,918 溶かしたところで意味はない。 189 00:12:10,918 --> 00:12:13,921 これほど派手に魔法を使われたら 190 00:12:13,921 --> 00:12:17,408 隕鉄鳥はもう この湖には近づかない。 191 00:12:17,408 --> 00:12:21,429 隕鉄鳥は第2パーティーから奪うぞ。 192 00:12:21,429 --> 00:12:23,414 これだけ暴れたということは 193 00:12:23,414 --> 00:12:27,451 隕鉄鳥を捕獲する算段があるということだ。 195 00:12:48,406 --> 00:12:52,427 フリーレン様一体 何をするつもりですか… 197 00:13:00,418 --> 00:13:02,472 このまま一度 ばらけよう。 216 00:13:07,932 --> 00:13:10,918 凍った湖を早く溶かすんだ! 217 00:13:10,918 --> 00:13:12,920 愚かだな。 218 00:13:12,920 --> 00:13:16,424 こんなに盛大に魔法を使って氷を溶かせば 219 00:13:16,423 --> 00:13:21,428 この湖は本格的に使い物にならなくなる。 220 00:13:21,428 --> 00:13:23,997 隕鉄鳥はもう ここには寄りつかん。 221 00:13:23,998 --> 00:13:26,517 行くぞ! あっちだ! 222 00:13:26,517 --> 00:13:31,422 それに気が付いた連中が他の水場を探しているようだが…。 223 00:13:31,422 --> 00:13:36,427 魔力探知が甘過ぎるあれでは空の脅威に対処できん。 224 00:13:36,427 --> 00:13:38,429 未熟だな。 225 00:13:38,429 --> 00:13:40,915 第2パーティーが湖を凍らせたらしいぞ。 226 00:13:40,915 --> 00:13:43,418 試験をむちゃくちゃにするつもりか? 227 00:13:43,417 --> 00:13:46,437 むちゃくちゃだと? 違うな。 228 00:13:46,437 --> 00:13:51,008 これは第2パーティーが練った入念な計画だ。 229 00:13:51,008 --> 00:13:54,411 それを ひもとかん限りどうにもならん。 232 00:14:18,535 --> 00:14:29,429 魔物にやられたか。 233 00:14:29,430 --> 00:14:33,417 もう死んでいる。 234 00:14:33,417 --> 00:14:34,935 行くぞ。 235 00:14:34,935 --> 00:14:38,405 爺さんせめて降ろしてあげようよ。 236 00:14:38,405 --> 00:14:40,908 見えていないわけではないだろう。 237 00:14:40,908 --> 00:14:44,445 上空を旋回している。 238 00:14:44,445 --> 00:14:46,998 1匹や2匹ではない。 239 00:14:46,997 --> 00:14:49,917 死体には魔法がかけられている。 240 00:14:49,917 --> 00:14:53,938 降ろそうとすればヤツらに探知されるぞ。 241 00:14:53,938 --> 00:14:59,427 屍誘鳥 こいつらは そうやって次の獲物を誘って狩りをする。 242 00:14:59,426 --> 00:15:02,446 このパーティーはまんまと術中に はまり 243 00:15:02,446 --> 00:15:04,965 全滅したわけだ。 244 00:15:04,965 --> 00:15:06,500 異常だね。 245 00:15:06,500 --> 00:15:09,953 こんな魔物がいる場所を試験区域に選ぶだなんて 246 00:15:09,954 --> 00:15:13,474 受験者が死ぬのを何とも思っていないみたいだ。 247 00:15:13,474 --> 00:15:16,961 ラオフェンは一級の試験を受けるのが初めてだったな。 248 00:15:16,961 --> 00:15:19,981 理由は極めて単純だ。ん? 249 00:15:19,980 --> 00:15:21,982 この程度で死ぬヤツは 250 00:15:21,982 --> 00:15:24,968 一級魔法使いにはいらないということだ。 251 00:15:24,969 --> 00:15:27,004 大陸魔法協会は 252 00:15:27,004 --> 00:15:30,574 一級魔法使いの質を気にしているからな。 253 00:15:30,574 --> 00:15:34,962 魔王軍と戦っていた時代の強く誇り高い魔法使いを 254 00:15:34,962 --> 00:15:37,965 いまだに夢見ている連中がいるのさ。 255 00:15:37,965 --> 00:15:40,968 時代遅れも甚だしい。 256 00:15:40,968 --> 00:15:42,987 意外だな デンケン。 257 00:15:42,987 --> 00:15:45,957 あんたは それを支持する側の人間だと思っていた。 258 00:15:45,956 --> 00:15:49,493 魔法使いに質など いらん。 259 00:15:49,493 --> 00:15:54,565 一級魔法使いは ただ単に権威の象徴であればいいのだ。 260 00:15:54,565 --> 00:15:57,985 魔法使いとしての力量がいくらあっても 261 00:15:57,985 --> 00:16:01,972 人心を掌握できなければ無力も同じ。 262 00:16:01,972 --> 00:16:05,492 儂は自分よりはるかに優れた魔法使いが 263 00:16:05,492 --> 00:16:10,464 失脚し 迫害される様を山ほど見てきた。 264 00:16:10,464 --> 00:16:16,053 大きな力は恐れられる恐れの権威など長続きせん。 265 00:16:16,053 --> 00:16:19,974 それに 魔法は誇り高いものでも何でもない。 266 00:16:19,974 --> 00:16:24,962 なるほど あんたくらい弱いのがちょうどいいってわけだ。 267 00:16:24,962 --> 00:16:27,498 言ってくれるな 若造が。 268 00:16:27,498 --> 00:16:31,969 お前くらいなら目を瞑っていても勝てるわ。 269 00:16:31,969 --> 00:16:35,489 ん…。 272 00:17:03,484 --> 00:17:06,954 全然 探知できないね第2パーティー。 273 00:17:06,954 --> 00:17:11,509 魔力を隠して潜伏しているな。 274 00:17:11,508 --> 00:17:16,096 ここもだな今まで見てきた水場 全部だ。 275 00:17:16,096 --> 00:17:17,514 ん? 276 00:17:17,514 --> 00:17:22,969 わずかだが水に魔力が込められている。 277 00:17:22,970 --> 00:17:24,989 何も感じない…。 278 00:17:24,988 --> 00:17:26,973 ん〜 分かる? 279 00:17:26,974 --> 00:17:30,511 俺も分からん第2パーティーの仕業か? 280 00:17:30,511 --> 00:17:34,065 きっと かけた本人すら感知できないだろう。 281 00:17:34,065 --> 00:17:35,983 それほどに微量だ。 282 00:17:35,983 --> 00:17:39,470 だが 隕鉄鳥なら感知できる。 283 00:17:39,470 --> 00:17:42,974 この水場にはもう近づかないだろう。 284 00:17:42,973 --> 00:17:45,476 こんなことして何が…。 285 00:17:45,476 --> 00:17:49,497 そっか どこかに魔力を込めていない水場がある。 286 00:17:49,497 --> 00:17:54,084 その近くに第2パーティーは必ずいる。 287 00:17:54,084 --> 00:17:57,971 どう捜すの? 288 00:17:57,971 --> 00:17:59,973 少し休む。 289 00:17:59,973 --> 00:18:03,493 デンケン。 試験区域は広大だ。 290 00:18:03,494 --> 00:18:07,999 本気で潜伏する魔法使いを見つけられるわけなかろう。 291 00:18:07,998 --> 00:18:12,505 待つぞ どうせヤツらは居場所を教えてくれる。 292 00:18:14,505 --> 00:18:19,076 池や泉に手当たり次第に魔力を込めてきたよ。 293 00:18:19,076 --> 00:18:23,480 把握できていない水場がある可能性は まだあるけど…。 294 00:18:23,480 --> 00:18:28,001 隕鉄鳥の使える水場が制限されるだけでも十分だよ。 295 00:18:28,001 --> 00:18:41,031 じゃあ 私はここで隕鉄鳥を待ち伏せするよ。 296 00:18:41,031 --> 00:18:44,985 マジかよ… 魔力って完全に消せるもんなんだな。 297 00:18:44,985 --> 00:18:46,970 完全じゃないよ。 298 00:18:46,970 --> 00:18:49,973 さすがに動けば少しは魔力が漏れる。 299 00:18:49,973 --> 00:18:51,475 ほら。 300 00:18:51,475 --> 00:18:53,994 分かんねえよ。 301 00:18:53,994 --> 00:18:58,982 私たちは見張りだな。 302 00:18:58,982 --> 00:19:02,552 足 引っ張んなよ。 うっさい。 303 00:19:02,553 --> 00:19:05,589 雨さえ降れば戦力になれるんだけどね。 304 00:19:05,589 --> 00:19:11,478 全部 結界に弾かれちまうもんな。 309 00:20:09,987 --> 00:20:14,975 ん! 310 00:20:14,975 --> 00:20:17,478 フリーレン やったか? 311 00:20:17,478 --> 00:20:20,981 他のパーティーにケンカを売ったかいがあったぜ。 312 00:20:20,981 --> 00:20:26,003 これで 第一次試験突破だね。 313 00:20:26,003 --> 00:20:27,538 いや。 314 00:20:27,537 --> 00:20:29,572 見つけた。 315 00:20:29,573 --> 00:20:31,975 やはり魔法を使いおったな。 316 00:20:31,975 --> 00:20:37,464 どんなに優秀な魔法使いでもこの瞬間だけはごまかせん。 317 00:20:37,464 --> 00:20:41,490 誰かに探知された早く ここから…。 318 00:20:46,490 --> 00:20:51,061 逃げるのは もう遅いみたいだね。 319 00:20:51,061 --> 00:20:52,980 花弁を鋼鉄に変える魔法。 321 00:21:01,004 --> 00:21:04,508 石を弾丸に変える魔法。 322 00:21:04,508 --> 00:21:05,495 まるで砲弾… 323 00:21:08,495 --> 00:21:14,501 また 距離を取った 324 00:21:14,501 --> 00:21:17,454 325 00:21:17,454 --> 00:21:19,957 洗練されていて隙がないけれども 326 00:21:19,957 --> 00:21:21,941 古い戦い方だ 327 00:21:21,942 --> 00:21:24,945 私のお爺ちゃんと戦っているみたい… 328 00:21:24,945 --> 00:21:27,498 一般攻撃魔法と防御魔法。 329 00:21:27,497 --> 00:21:30,033 基礎的な魔法しか使わないのね。 330 00:21:30,033 --> 00:21:32,469 手の内は見せないつもりかしら? 331 00:21:32,469 --> 00:21:36,957 戦闘では基礎的な魔法以外は使わないように言われてますから。 332 00:21:36,957 --> 00:21:39,977 あなたの師匠の方針なのね。 333 00:21:39,977 --> 00:21:44,964 はい この時代の魔法使いならそれだけで十分だと。 334 00:21:44,965 --> 00:21:55,025 そう。 335 00:21:55,025 --> 00:21:56,960 まただ 336 00:21:56,960 --> 00:21:59,446 何だろうね この違和感は 337 00:21:59,446 --> 00:22:03,951 まるで 熟練の魔法使いと対峙しているみたいだ 338 00:22:03,950 --> 00:22:06,936 あなたも難儀ね そんな戦い方 339 00:22:06,937 --> 00:22:10,958 ヴィアベルが相手だったら今頃は死んでいたわよ。 340 00:22:10,957 --> 00:22:12,976 それは おかしいです。 341 00:22:12,976 --> 00:22:20,967 この中で 一番強いのはあなたですよね。 342 00:22:20,967 --> 00:22:23,953 343 00:22:23,954 --> 00:22:26,957 フフ…。 344 00:22:26,957 --> 00:22:32,946 ヴィアベルは魔王軍の残党と戦ってきた 北部魔法隊の隊長よ。 345 00:22:32,946 --> 00:22:35,966 実戦経験の桁が違う。 346 00:22:35,966 --> 00:22:39,036 あいつが使うのは品性のまるでない 347 00:22:39,036 --> 00:22:41,955 勝つための卑怯な魔法。 348 00:22:41,955 --> 00:22:44,958 今 ヴィアベルと戦ってる子 349 00:22:44,958 --> 00:22:47,961 多分 殺されちゃうわよ。 350 00:22:47,961 --> 00:22:50,447 そうですか。