1 00:00:01,134 --> 00:00:04,605 (衝撃音) 2 00:00:06,640 --> 00:00:08,609 (ヴィアベル) ヘッ。 3 00:00:12,112 --> 00:00:17,117 (衝撃音) 4 00:00:17,117 --> 00:00:19,152 (ヴィアベル)《おっかねえな…》 5 00:00:19,152 --> 00:00:22,222 《恐らくは物体を切り裂く魔法》 6 00:00:22,222 --> 00:00:23,624 (衝撃音) 7 00:00:23,624 --> 00:00:26,627 (ヴィアベル) 《魔法としては単純な部類だが➡ 8 00:00:26,627 --> 00:00:28,595 軌道が見えねえ》 9 00:00:31,598 --> 00:00:34,101 全てを防ぐのは無理だ。 10 00:00:34,101 --> 00:00:36,103 だが…。 11 00:00:36,103 --> 00:00:39,172 どうした 追撃しねえのか? 12 00:00:39,172 --> 00:00:42,209 (ユーベル) 少し暴れ過ぎたかな。 13 00:00:42,209 --> 00:00:44,111 (ヴィアベル) そうだな。 14 00:00:44,111 --> 00:00:48,081 お前の魔法の射程は 5mくらいだろ。 15 00:00:48,081 --> 00:00:49,583 ご名答。 16 00:00:49,583 --> 00:00:54,087 で どうするの? また基礎的な魔法で殴り合うの? 17 00:00:54,087 --> 00:00:57,624 いや その必要は ねえ。 18 00:00:57,624 --> 00:00:59,626 (エーレの声) あいつが使うのは➡ 19 00:00:59,626 --> 00:01:03,096 品性のまるでない 勝つための卑怯な魔法。 20 00:01:03,096 --> 00:01:05,632 今 ヴィアベルと戦ってる子➡ 21 00:01:05,632 --> 00:01:08,101 多分 殺されちゃうわよ。 22 00:01:09,603 --> 00:01:11,104 (フェルン) では。 23 00:01:12,105 --> 00:01:16,109 (衝撃音) 24 00:01:16,109 --> 00:01:18,078 (エーレ)《飽和攻撃…⁉》 25 00:01:19,646 --> 00:01:21,181 《くっ…》 26 00:01:21,181 --> 00:01:25,118 《これだけの数の攻撃魔法を 一度に操るなんて…》 27 00:01:25,118 --> 00:01:27,087 (衝撃音) 28 00:01:27,087 --> 00:01:30,123 (エーレ) こんな力業 バカじゃないの⁉ 29 00:01:30,123 --> 00:01:32,092 品性のかけらもない! 30 00:01:32,092 --> 00:01:34,127 (衝撃音) 31 00:01:34,127 --> 00:01:35,629 あ…。 32 00:01:35,629 --> 00:01:37,597 さばき切れない…。 33 00:01:38,632 --> 00:01:41,101 (衝撃音) 34 00:01:44,204 --> 00:02:04,124 ♬~ 35 00:02:04,124 --> 00:02:24,111 ♬~ 36 00:02:24,111 --> 00:02:39,092 ♬~ 37 00:02:39,092 --> 00:02:43,130 ♬~ 38 00:02:43,130 --> 00:03:03,083 ♬~ 39 00:03:03,083 --> 00:03:13,093 ♬~ 40 00:03:28,075 --> 00:03:30,477 見た者を拘束する魔法。 41 00:03:33,613 --> 00:03:35,082 んっ! 42 00:03:39,052 --> 00:03:42,122 体が動かない…。 43 00:03:42,122 --> 00:03:45,158 (ユーベル) 《魔力も操作できないなぁ》 44 00:03:45,158 --> 00:03:47,561 《強力な拘束魔法か…》 45 00:03:47,561 --> 00:03:49,563 《こんなのがあるんなら➡ 46 00:03:49,563 --> 00:03:52,566 自力で隕鉄鳥 捕まえればいいじゃん》 47 00:03:52,566 --> 00:03:55,068 《まぁ 隕鉄鳥が 見つけられなければ➡ 48 00:03:55,068 --> 00:03:57,571 無用の長物か…》 49 00:03:57,571 --> 00:04:02,075 俺の魔法は 目に収めたヤツの 動きを封じる魔法だ。 50 00:04:02,075 --> 00:04:07,147 俺が お前から目をそらさない限り お前は動けない。 51 00:04:07,147 --> 00:04:11,084 その状態のお前なら 簡単に殺すことができる。 52 00:04:11,084 --> 00:04:15,055 (ユーベル)《しかも こいつ 手加減していたな》 53 00:04:15,055 --> 00:04:17,090 《本当に殺すつもりなら➡ 54 00:04:17,090 --> 00:04:21,561 あの奇襲段階で 動きを封じていたはずだ》 55 00:04:21,561 --> 00:04:24,064 ラストチャンスだ。 56 00:04:25,599 --> 00:04:29,136 隕鉄鳥を置いてうせろ。 57 00:04:29,136 --> 00:04:31,671 (ユーベル)《何だ つまらない》 58 00:04:31,671 --> 00:04:34,574 《せっかく殺し合いができると 思ったのに➡ 59 00:04:34,574 --> 00:04:38,078 結局 隕鉄鳥を脅し取ることが 目的か》 60 00:04:39,079 --> 00:04:41,581 ん~? 待って。 61 00:04:41,581 --> 00:04:44,584 何で そんなこと 命令する必要あるの? 62 00:04:44,584 --> 00:04:49,089 動けなくなった私から 隕鉄鳥を奪えばいいじゃん。 63 00:05:01,034 --> 00:05:03,036 ぐ…! 64 00:05:06,039 --> 00:05:08,542 (隕鉄鳥の鳴き声) 65 00:05:08,542 --> 00:05:12,045 視界に全身を収めてないと 無理なのか。 66 00:05:12,045 --> 00:05:15,048 多人数相手に使わないわけだ。 67 00:05:15,048 --> 00:05:17,083 (ヴィアベル) 目を狙いやがったな…。 68 00:05:17,083 --> 00:05:19,619 合理的な判断でしょ。 69 00:05:19,619 --> 00:05:22,556 (ヴィアベル) いいや 俺がお前の立場だったら➡ 70 00:05:22,556 --> 00:05:24,558 殺すために首を狙う。 71 00:05:24,558 --> 00:05:27,527 それで戦いは終わりだからな。 72 00:05:27,527 --> 00:05:30,564 お前には それができたはずだ。 73 00:05:30,564 --> 00:05:34,534 戦場でも同じようなことをした ヤツらは いたぜ。 74 00:05:34,534 --> 00:05:39,539 そいつらは全員 殺しを楽しむ変態だった。 75 00:05:42,108 --> 00:05:45,111 お前はここで殺しておくべきだな。 76 00:05:47,547 --> 00:05:51,017 女 子供を殺したことあるの? 77 00:05:51,017 --> 00:05:53,553 ねえと思ってんのか? 78 00:05:53,553 --> 00:05:55,055 ふ~ん。 79 00:05:55,055 --> 00:05:58,058 どんな地獄を見てきたの? 80 00:05:58,058 --> 00:06:00,026 時間稼ぎか? 81 00:06:02,028 --> 00:06:04,531 いいだろう 乗ってやるよ。 82 00:06:07,133 --> 00:06:12,072 (ヴィアベルの声) 俺ら北部魔法隊は 対魔族専門の傭兵だが➡ 83 00:06:12,072 --> 00:06:16,042 有事には国同士の戦争にだって 動員される。 84 00:06:19,045 --> 00:06:24,050 (ヴィアベルの声) 人ってのは 人の弱い部分をよく知ってる。 85 00:06:24,050 --> 00:06:28,054 戦争に 女 子供を駆り出すなんて 悪魔の所業は➡ 86 00:06:28,054 --> 00:06:31,124 珍しいことでも何でもねえ。 87 00:06:31,124 --> 00:06:34,561 地獄なんかじゃ ない。 88 00:06:34,561 --> 00:06:37,564 北の果てじゃ 日常だ。 89 00:06:37,564 --> 00:06:40,066 そう。 90 00:06:40,066 --> 00:06:42,068 もういいや。 91 00:06:54,114 --> 00:06:56,583 (ユーベル) 殺さないの? 92 00:06:58,051 --> 00:07:02,055 私はね その人が得意とする魔法は➡ 93 00:07:02,055 --> 00:07:06,593 人生や人間性に 大きく 関わっていると思っている。 94 00:07:06,593 --> 00:07:09,095 相手の動きを封じる この魔法は➡ 95 00:07:09,095 --> 00:07:13,566 まるで 殺すまでの猶予を 欲しがってるみたいだ。 96 00:07:15,101 --> 00:07:19,673 そっか 時間稼ぎに乗ったのも そのためか。 97 00:07:19,673 --> 00:07:21,074 驚いたよ。 98 00:07:21,074 --> 00:07:23,576 とうに両手は 血で染まっているのに➡ 99 00:07:23,576 --> 00:07:27,047 まだ人間でありたいと 思っているんだ。 100 00:07:30,083 --> 00:07:35,088 そうだ これは殺す覚悟のための時間だ。 101 00:07:35,088 --> 00:07:37,090 でもな 嬢ちゃん。 102 00:07:39,125 --> 00:07:42,162 俺は ためらい 臆することはあっても➡ 103 00:07:42,162 --> 00:07:45,131 必要な殺しは全部やってきたぜ。 104 00:07:48,068 --> 00:07:50,570 じゃあな 嬢ちゃん。 105 00:07:54,074 --> 00:07:56,076 動かないでください。 106 00:08:01,581 --> 00:08:05,118 冗談だろ エーレが やられたのかよ。 107 00:08:05,118 --> 00:08:08,154 (ヴィアベル)《全く気配がしなかった》 108 00:08:08,154 --> 00:08:12,559 驚いたぜ 魔力を完全に消せんのか。 109 00:08:12,559 --> 00:08:15,562 隕鉄鳥を捕らえたのはお前だな。 110 00:08:15,562 --> 00:08:17,564 運が良かっただけだよ。 111 00:08:17,564 --> 00:08:20,066 偶然 隕鉄鳥のねぐらを見つけて➡ 112 00:08:20,066 --> 00:08:24,037 その子は鳥を捕まえる魔法を 師匠から教わっていた。 113 00:08:24,037 --> 00:08:29,642 あんたは何でも捕まえられるのに よっぽど運が悪かったみたいだね。 114 00:08:29,642 --> 00:08:32,579 まったくだぜ ツイてねえ。 115 00:08:32,579 --> 00:08:36,116 エーレと戦っていたな あいつは どうした? 116 00:08:36,116 --> 00:08:38,084 殺しました。 117 00:08:42,055 --> 00:08:45,058 (ヴィアベル) 第一次試験の合格条件は➡ 118 00:08:45,058 --> 00:08:48,595 今日の日没までに隕鉄鳥を 保有していることと➡ 119 00:08:48,595 --> 00:08:51,564 パーティーメンバーが 全員 そろっていること。 120 00:08:54,167 --> 00:08:58,071 俺たちの負けだな 退かせてもらうぜ。 121 00:08:58,071 --> 00:09:00,573 (ユーベル) 私を殺すんじゃなかったの? 122 00:09:00,573 --> 00:09:03,076 (ヴィアベル) 不合格が確定したんだ。 123 00:09:03,076 --> 00:09:06,579 もう不要な殺しだ じゃあな。 124 00:09:08,581 --> 00:09:12,085 (ヴィアベル) 別に背中を狙ったって構わないぜ。 125 00:09:12,085 --> 00:09:16,156 不要な殺しが 必要な殺しに戻るだけだ。 126 00:09:16,156 --> 00:09:19,626 ユーベル様。 分かってるよ。 127 00:09:24,564 --> 00:09:26,633 ウソ 上手じゃん。 128 00:09:26,633 --> 00:09:29,569 今のうちにラント様の援護に 向かいましょう。 129 00:09:29,569 --> 00:09:35,542 大丈夫でしょ あのメガネ君 相当な食わせ者だよ。 130 00:09:35,542 --> 00:09:49,055 ♬~ 131 00:09:49,055 --> 00:09:52,058 (シャルフ) 勝負ありだな。 132 00:09:52,058 --> 00:09:54,527 (ラント) すごいね これ。 133 00:09:56,529 --> 00:10:00,533 (ラント) 鋼鉄に変えた無数の花弁を 正確に操って➡ 134 00:10:00,533 --> 00:10:02,535 防御をかいくぐった。 135 00:10:04,070 --> 00:10:06,106 でも これ我流でしょ。 136 00:10:06,106 --> 00:10:11,077 我流の人って 基礎がおろそかに なっていることが多いんだよね。 137 00:10:11,077 --> 00:10:15,048 僕はさ 知らない相手と戦う前に➡ 138 00:10:15,048 --> 00:10:18,084 必ず様子見をするようにしている。 139 00:10:18,084 --> 00:10:21,087 君の弱点は よく分かったよ。 140 00:10:21,087 --> 00:10:23,590 多分 僕の勝ちだ。 141 00:10:23,590 --> 00:10:28,561 饒舌だな 利き腕をつぶされて どう勝つつもりだ? 142 00:10:31,130 --> 00:10:34,567 降伏しないのなら 次は首を切り落とす。 143 00:10:34,567 --> 00:10:39,539 だから これは戦う前の 様子見なんだって。 144 00:10:39,539 --> 00:10:42,542 君 魔力探知 苦手でしょ。 145 00:10:42,542 --> 00:10:44,043 あっ! 146 00:10:51,551 --> 00:10:53,086 幻影魔法…‼ 147 00:10:53,086 --> 00:10:57,056 実体はあるから 正確には僕の分身かな。 148 00:10:58,158 --> 00:10:59,559 いつから…。 149 00:10:59,559 --> 00:11:01,027 あっ! 150 00:11:03,029 --> 00:11:08,067 最初からだよ 第一次試験が始まった時から。 151 00:11:08,067 --> 00:11:11,037 僕は他人を信じていないからね。 152 00:11:14,040 --> 00:11:16,576 (ヴィアベル) 何が「殺した」だ。 153 00:11:16,576 --> 00:11:20,647 あのクソ女 平然とウソつきやがって。 154 00:11:20,647 --> 00:11:23,049 おい 起きろ エーレ。 155 00:11:23,049 --> 00:11:25,051 う~ん…。 156 00:11:25,051 --> 00:11:30,456 魔力切れかよ だっせぇな 魔法学校の首席だろ。 157 00:11:31,558 --> 00:11:35,562 一般攻撃魔法の物量で 押し切られたわ。 158 00:11:35,562 --> 00:11:38,064 さばき切れなかった。 159 00:11:40,099 --> 00:11:43,136 (エーレ) 信じてないでしょ。 160 00:11:43,136 --> 00:11:45,138 (ヴィアベル) いいや。 161 00:11:49,542 --> 00:11:52,545 バカみたいに 正面から戦いやがって。 162 00:11:52,545 --> 00:11:56,015 お前なら 勝てねえ勝負じゃなかったはずだ。 163 00:11:58,051 --> 00:12:00,553 (ヴィアベル) 《だが 一般攻撃魔法だけで➡ 164 00:12:00,553 --> 00:12:03,556 これほどの芸当が できるとしたら➡ 165 00:12:03,556 --> 00:12:07,627 あの女は相当な化け物だな》 166 00:12:07,627 --> 00:12:11,030 (ヴィアベル) 行くぞ シャルフと合流する。 167 00:12:11,030 --> 00:12:14,067 侍ってよ 歩けないんだけど。 168 00:12:14,067 --> 00:12:17,036 仕方ねえな。 169 00:12:21,040 --> 00:12:24,043 ちょっと! 物みたいに運ぶつもり? 170 00:12:24,043 --> 00:12:26,045 おんぶして! 171 00:12:26,045 --> 00:12:28,047 う…。 172 00:12:30,116 --> 00:12:32,552 何で 俺がこんなこと…。 173 00:12:32,552 --> 00:12:35,054 シャルフの反応は近いの? 174 00:12:35,054 --> 00:12:38,057 あの茂みの向こう側だ。 175 00:12:38,057 --> 00:12:41,527 おい シャルフ エーレを運ぶの手伝っ…。 176 00:12:45,031 --> 00:12:48,568 ヴィアベル… おんぶしてくれ…。 177 00:12:48,568 --> 00:12:50,603 しびれて動けん…。 178 00:12:50,603 --> 00:12:52,605 おぉ…。 179 00:12:54,540 --> 00:12:58,544 クッソ! マジで 何なんだよ…。 180 00:12:58,544 --> 00:13:01,047 (パタパタという音) 181 00:13:01,047 --> 00:13:03,549 この音 何かしら? 182 00:13:03,549 --> 00:13:08,521 (ヴィアベル) 雨音だろ 結界の外で雨が降り始めたんだ。 183 00:13:08,521 --> 00:13:11,090 まるで俺の今の心境だぜ。 184 00:13:11,090 --> 00:13:16,562 あと2~3時間もすれば日没 第一次試験終了だ。 185 00:13:16,562 --> 00:13:22,035 戦闘不能2名 こんな状況じゃ 隕鉄鳥は もう奪えねえ。 186 00:13:22,035 --> 00:13:25,038 俺たちの不合格は確定だな。 187 00:13:25,038 --> 00:13:28,541 それなのに 私たちを助けてくれるんだ。 188 00:13:28,541 --> 00:13:30,043 優しいのね。 189 00:13:30,043 --> 00:13:32,612 ここで お前らを 捨ててってもいいんだぜ。 190 00:13:32,612 --> 00:13:34,147 見捨てないで…。 191 00:13:34,147 --> 00:13:36,616 (ヴィアベル) 泣くんじゃねえよ 男だろ? 192 00:13:38,051 --> 00:13:43,022 その優しさが あなたが 魔族と戦う理由なのかしら? 193 00:13:47,527 --> 00:13:51,030 あなたは私の村も救ってくれたわ。 194 00:13:51,030 --> 00:13:52,565 バカが。 195 00:13:52,565 --> 00:13:55,068 優しさなんかで 命 張れるか。 196 00:13:55,068 --> 00:13:59,138 人間は欲望のために戦うんだよ。 197 00:13:59,138 --> 00:14:01,541 俺の場合は下心だ。 198 00:14:01,541 --> 00:14:04,544 故郷に好きなヤツがいたんだよ。 199 00:14:06,079 --> 00:14:09,082 (ヴィアベルの声) 今から ちょうど29年前。 200 00:14:09,082 --> 00:14:12,085 北側諸国の魔族の動きが 活発化して➡ 201 00:14:12,085 --> 00:14:16,089 そいつは 一家そろって 中央に逃げていっちまった。 202 00:14:16,089 --> 00:14:20,727 俺は バカなガキでな 格好つけちまったんだ。 203 00:14:20,727 --> 00:14:24,664 ⦅クソったれな魔族どもは 俺が全員 ぶっ殺してやる⦆ 204 00:14:24,664 --> 00:14:27,667 ⦅だから そん時は この村に帰ってこい⦆ 205 00:14:33,072 --> 00:14:36,642 (ヴィアベルの声) 4つか5つのガキの頃の話だ。 206 00:14:36,642 --> 00:14:39,645 もう 顔も名前も覚えちゃいねえ。 207 00:14:44,083 --> 00:14:48,087 (エーレ) バカみたいね。 (ヴィアベル) ああ バカみたいだ。 208 00:14:54,594 --> 00:14:59,132 帰りは また海路か 俺 船酔い ひでぇんだよな。 209 00:14:59,132 --> 00:15:02,201 私のお爺ちゃん紹介しようか? 210 00:15:02,201 --> 00:15:04,670 一級魔法使いだから陸路で…。 211 00:15:06,072 --> 00:15:08,574 ねぇ ヴィアベル。 どうした? 212 00:15:08,574 --> 00:15:10,576 あれ。 ん? 213 00:15:10,576 --> 00:15:12,578 (隕鉄鳥の鳴き声) 214 00:15:21,554 --> 00:15:25,625 ふざけやがって 今までの苦労は何だったんだ。 215 00:15:25,625 --> 00:15:29,061 ツキが回ってくんのが 遅過ぎんだよ。 216 00:15:29,061 --> 00:15:30,963 (鳴き声) 217 00:15:35,535 --> 00:15:39,505 (カンネ) フリーレン あの子 さっきから 何もしてこないけど。 218 00:15:42,041 --> 00:15:44,010 (デンケン)《エルフか》 219 00:15:44,010 --> 00:15:47,013 《優秀な魔法使いだな》 220 00:15:47,013 --> 00:15:49,048 《ラオフェンの魔法なぞ➡ 221 00:15:49,048 --> 00:15:52,618 一度見せれば 二度は通じんだろう》 222 00:15:52,618 --> 00:15:55,555 《だが その一度で十分》 223 00:15:55,555 --> 00:15:58,057 《これは殺し合いではない》 224 00:16:00,026 --> 00:16:02,028 消えた? 225 00:16:02,028 --> 00:16:04,030 (ラヴィーネ) フリーレン! 隕鉄鳥が…。 226 00:16:05,531 --> 00:16:07,533 (フリーレン) 取られたか。 227 00:16:11,571 --> 00:16:15,041 ふ~ん 面白い魔法だ。 228 00:16:21,013 --> 00:16:23,015 (隕鉄鳥の鳴き声) 229 00:16:27,019 --> 00:16:30,022 (ゼンゼ) 結界の中は雨でも快適だな。 230 00:16:30,022 --> 00:16:35,528 (ゲナウ) そういえば 第二次試験の 試験官は お前だったな ゼンゼ。 231 00:16:35,528 --> 00:16:37,563 (ゼンゼ) 今回も有望な受験者を➡ 232 00:16:37,563 --> 00:16:41,133 何人も死なせたみたいじゃないか ゲナウ。 233 00:16:41,133 --> 00:16:44,103 フフ… 笑わせる。 234 00:16:45,538 --> 00:16:49,041 (ゲナウ) 有望なヤツは この程度では死なんよ。 235 00:16:49,041 --> 00:16:54,046 それに 一級魔法使いには それだけの価値がある。 236 00:16:54,046 --> 00:16:56,549 お前もそれは分かっているはずだ。 237 00:16:57,516 --> 00:17:00,019 それにしても人が悪い。 238 00:17:00,019 --> 00:17:05,091 魔法使いの試験に 魔力探知が 通用しない獲物を選ぶだなんて。 239 00:17:05,091 --> 00:17:08,661 捕まえられるかどうかは 運任せ。 240 00:17:08,661 --> 00:17:12,532 これは 争奪戦に見せかけた対人戦だ。 241 00:17:12,532 --> 00:17:15,034 運も実力のうちだ。 242 00:17:15,034 --> 00:17:21,040 それに 運以外で隕鉄鳥を捕まえた 連中もいるようだ。 243 00:17:21,040 --> 00:17:24,043 あと3時間で日没だ。 244 00:17:24,043 --> 00:17:27,513 激化するぞ 対人戦が。 245 00:17:30,583 --> 00:17:32,618 誰が勝ち上がると思う? 246 00:17:32,618 --> 00:17:35,021 3分の1は残るだろう。 247 00:17:35,021 --> 00:17:38,024 その中にデンケンは確実にいる。 248 00:17:38,024 --> 00:17:42,528 ヤツの実力は 一級魔法使いと 比べても遜色はない。 249 00:17:42,528 --> 00:17:46,032 富と権力にしか興味のない ご老体が➡ 250 00:17:46,032 --> 00:17:48,534 何で今更こんな試験に。 251 00:17:48,534 --> 00:17:50,570 目的は やっぱり特権? 252 00:17:50,570 --> 00:17:52,605 (ゲナウ) さぁな。 253 00:17:52,605 --> 00:17:55,041 (ゲナウの声) あの爺さんも もう年だ。 254 00:17:55,041 --> 00:17:58,044 思うところでもあるのだろうさ。 255 00:17:58,044 --> 00:18:01,514 ねぇ 今の子が使った魔法ってさ➡ 256 00:18:01,514 --> 00:18:03,516 高速で移動する魔法でしょ? 257 00:18:03,516 --> 00:18:07,520 南側諸国の山岳民族に伝わる 民間魔法だ。 258 00:18:07,520 --> 00:18:09,522 (デンケン) ああ そうだ。 259 00:18:09,522 --> 00:18:11,557 高速で移動する魔法って? 260 00:18:11,557 --> 00:18:13,592 「高速で移動する魔法」。 261 00:18:13,592 --> 00:18:18,030 だったら2人は そのまま 隠れていた方がよかったと思うよ。 262 00:18:18,030 --> 00:18:21,534 あの子だけ 隕鉄鳥を持って 逃げればいい。 263 00:18:21,534 --> 00:18:24,003 ラオフェンは まだ未熟者でな。 264 00:18:24,003 --> 00:18:27,006 魔力の痕跡を残し過ぎた。 265 00:18:27,006 --> 00:18:32,545 お前なら容易に追跡できるはずだ フリーレン。 266 00:18:32,545 --> 00:18:36,616 現に お前は 儂らを 煩わしく思っておる。 267 00:18:36,616 --> 00:18:40,019 まぁね 私のこと知っているんだ。 268 00:18:40,019 --> 00:18:44,523 儂らの世代で その名を知らぬ 魔法使いなど いない。 269 00:18:44,523 --> 00:18:47,526 直接 この目で見るのは 初めてだが➡ 270 00:18:47,526 --> 00:18:50,529 ひと目見て確信した。 271 00:18:50,529 --> 00:18:55,034 お前は勇者一行の魔法使い フリーレンだ。 272 00:18:55,034 --> 00:18:59,105 有名なの? 伝説的な魔法使いだ。 273 00:18:59,105 --> 00:19:01,507 もしかしたらとは思っていたが…。 274 00:19:01,507 --> 00:19:04,010 エルフって マジで 年 取らねえんだな。 275 00:19:04,010 --> 00:19:07,013 結局 堂々と挑んでくるんだ。 276 00:19:07,013 --> 00:19:10,016 私たちのことを ずっと嗅ぎまわっていたでしょ。 277 00:19:10,016 --> 00:19:13,519 もっと卑怯な手で くるかと思っていた。 278 00:19:13,519 --> 00:19:16,555 (リヒター) いや 十分 卑怯さ。 279 00:19:16,555 --> 00:19:19,125 デンケンが お前の足止めをしている間に➡ 280 00:19:19,125 --> 00:19:23,029 俺が そっちのガキ2人 どちらかを殺す。 281 00:19:23,029 --> 00:19:24,530 なるほど。 282 00:19:24,530 --> 00:19:28,534 パーティーメンバーが欠けて 合格条件を満たせなくなれば➡ 283 00:19:28,534 --> 00:19:31,037 こっちは退かざるを得ないわけだ。 284 00:19:31,037 --> 00:19:33,539 おもしれぇ やってみろよ。 285 00:19:33,539 --> 00:19:37,043 ラヴィーネ こいつ強いよ。 知ってるよ。 286 00:19:39,578 --> 00:19:41,614 やめろ リヒター。 287 00:19:41,614 --> 00:19:44,517 儂らは 足止めができればそれでいい。 288 00:19:44,517 --> 00:19:46,519 勝てる勝負だ。 289 00:19:46,519 --> 00:19:48,521 デンケン。 290 00:19:48,521 --> 00:19:51,023 俺は あんたは もっと 無慈悲で冷徹な人間だと➡ 291 00:19:51,023 --> 00:19:53,025 思っていたんだがな。 292 00:19:53,025 --> 00:19:55,027 宮廷魔法使いだろう。 293 00:19:55,027 --> 00:19:58,998 政敵を消したことだって 一度や二度じゃないはずだ。 294 00:20:07,039 --> 00:20:09,008 (デンケン) 一級魔法使いに➡ 295 00:20:09,008 --> 00:20:12,545 人死にの価値があるとは 思えんだけだ。 296 00:20:12,545 --> 00:20:14,513 それだけは同意見かな。 297 00:20:14,513 --> 00:20:17,516 一級魔法使いなんて ただの称号だ。 298 00:20:17,516 --> 00:20:20,519 それほどの価値があるとは 思えない。 299 00:20:22,054 --> 00:20:24,090 あきれたものだな。 300 00:20:24,090 --> 00:20:27,026 まさか 特権も知らずに 試験に挑んだのか? 301 00:20:27,026 --> 00:20:29,028 特権? 302 00:20:29,028 --> 00:20:30,529 ハァ…。 303 00:20:30,529 --> 00:20:34,533 半世紀以上前に突如として 歴史の表舞台に現れ➡ 304 00:20:34,533 --> 00:20:40,506 人類の魔法使いの頂点に君臨した 大陸魔法協会の創始者➡ 305 00:20:40,506 --> 00:20:44,076 大魔法使い ゼーリエは…。 306 00:20:44,076 --> 00:20:48,514 魔王軍との長い戦火の時代の 洗練された魔法使いを➡ 307 00:20:48,514 --> 00:20:51,517 いまだに追い求めている。 308 00:20:51,517 --> 00:20:56,021 だから 彼女は 一級魔法使いの座に就いた者に➡ 309 00:20:56,021 --> 00:20:59,525 特権を与えることを約束した。 310 00:20:59,525 --> 00:21:04,563 1つだけ 望んだ魔法を授けるとな。 311 00:21:04,563 --> 00:21:08,634 ゼーリエは 人類の歴史上の ほぼ全ての魔法を網羅する➡ 312 00:21:08,634 --> 00:21:10,536 生ける魔導書。 313 00:21:10,536 --> 00:21:15,508 この地上で全知全能の女神様に 最も近い魔法使いだ。 314 00:21:15,508 --> 00:21:20,012 巨万の富を得ることも 大病を癒やすことも➡ 315 00:21:20,012 --> 00:21:23,549 絶大な力を 手に入れることだってできる。 316 00:21:23,549 --> 00:21:27,052 望んだ魔法が 授けられるということは➡ 317 00:21:27,052 --> 00:21:31,123 魔法使いにとって 願いがかなうに等しいことだ。 318 00:21:31,123 --> 00:21:33,025 人ってのは単純でな。 319 00:21:33,025 --> 00:21:35,027 おかげで 今や 一級魔法使いは➡ 320 00:21:35,027 --> 00:21:38,497 人外を疑うほどの化け物ぞろいだ。 321 00:21:38,497 --> 00:21:41,534 それほどの価値があるんだよ。 322 00:21:41,534 --> 00:21:43,035 そう。 323 00:21:43,035 --> 00:21:45,004 ばかばかしい。 324 00:21:48,541 --> 00:21:50,075 (リヒター) デンケン。 325 00:21:50,075 --> 00:21:54,079 あんたみたいに 特権なんて どうでもいいって方が少数派だ。 326 00:21:55,514 --> 00:21:57,016 始めるぞ。 327 00:21:57,016 --> 00:21:59,518 デンケン そいつを1分 足止めしろ。 328 00:21:59,518 --> 00:22:02,021 それだけあれば2人とも殺せる。 329 00:22:02,021 --> 00:22:04,523 (デンケン) 何度も言わせるな リヒター。 330 00:22:04,523 --> 00:22:09,528 たかが ガキ2人だ たった3時間 寝かし付けるだけ。 331 00:22:09,528 --> 00:22:12,064 ガキのお守りくらいできるだろう。 332 00:22:12,064 --> 00:22:14,033 デンケン。 333 00:22:17,536 --> 00:22:22,508 こいつは儂がたたきつぶす それでよかろう。 334 00:22:22,508 --> 00:22:24,009 老いぼれが。 335 00:22:25,010 --> 00:22:27,046 大地を操る魔法。 336 00:22:27,046 --> 00:22:31,016 (地鳴り) 337 00:22:31,016 --> 00:22:32,518 (ラヴィーネ:カンネ) あぁ! 338 00:22:40,025 --> 00:22:45,030 ♬~ 339 00:22:45,030 --> 00:22:49,034 若いヤツは血気盛んでいかんな。 340 00:22:49,034 --> 00:22:55,007 ♬~ 341 00:23:00,079 --> 00:23:20,032 ♬~ 342 00:23:20,032 --> 00:23:40,052 ♬~ 343 00:23:40,052 --> 00:23:53,032 ♬~ 344 00:23:53,032 --> 00:24:00,139 ♬~ 345 00:24:00,139 --> 00:24:20,025 ♬~ 346 00:24:20,025 --> 00:24:29,034 ♬~