1 00:00:02,910 --> 00:00:07,910 これより一級魔法使い選抜試験を行う。 2 00:00:07,910 --> 00:00:11,920 パーティー戦だ 総勢57名。 3 00:00:11,920 --> 00:00:15,920 3人1組のパーティーに分かれ試験を受けてもらう。 4 00:01:56,940 --> 00:01:59,420 ほら… やりゃできんだよ…。 5 00:01:59,420 --> 00:02:02,940 えへへ… そうかなぁ…。 6 00:02:02,940 --> 00:02:05,500 ラヴィーネは乱暴だけれども 7 00:02:05,500 --> 00:02:08,020 ちゃんと私を引っ張ってくれるんだ 8 00:02:11,020 --> 00:02:15,520 いよいよ明日は竜との初戦闘だな 9 00:02:15,520 --> 00:02:18,990 怖いのか? アイゼン震えているぞ 10 00:02:18,990 --> 00:02:21,050 ああ 11 00:02:21,050 --> 00:02:23,600 そうか なら… 12 00:02:23,600 --> 00:02:26,130 え? 怖いの? 13 00:02:26,130 --> 00:02:30,010 ああ 14 00:02:30,000 --> 00:02:32,010 そうか… 15 00:02:32,010 --> 00:02:34,590 僕も怖い 16 00:02:34,590 --> 00:02:37,530 何? この会話ハッハッハ 17 00:02:37,530 --> 00:02:41,570 他の冒険者をまねて鼓舞するつもりだったんだが… 18 00:02:41,570 --> 00:02:45,000 すまないうまくいかなかったみたいだ 19 00:02:45,000 --> 00:02:48,520 いいやおかげで緊張がほぐれた 20 00:02:48,520 --> 00:02:50,960 ヒンメル自然体でいいですよ 21 00:02:50,960 --> 00:02:52,440 こういうのは きっと 22 00:02:52,440 --> 00:02:57,550 冒険の仲間ごとに変わってくるものです 23 00:02:57,550 --> 00:02:59,520 そうだね 24 00:03:03,960 --> 00:03:11,430 なるほど確かに仲間ごとに違うみたいだ。 25 00:03:15,450 --> 00:03:18,470 やっと捕まえられましたね 隕鉄鳥。 26 00:03:18,470 --> 00:03:21,510 これで ひと安心ですね。 27 00:03:21,510 --> 00:03:23,930 気楽なこと言ってくれるね。 28 00:03:23,930 --> 00:03:27,450 これから先の方が大変なんだよ。 29 00:03:27,450 --> 00:03:29,450 僕らは隕鉄鳥を 30 00:03:29,450 --> 00:03:32,930 他のパーティーに奪われないように守らなければならない。 31 00:03:32,930 --> 00:03:34,990 対人戦の時間だ。 32 00:03:40,990 --> 00:03:45,430 それじゃあ 隕鉄鳥を観察した結果をまとめようか。 33 00:03:45,430 --> 00:03:47,450 まずはフリーレンの言った通り 34 00:03:47,450 --> 00:03:55,440 あの鳥は音速を超えて飛行する。 35 00:03:55,440 --> 00:03:58,960 この速度に追い付くことは不可能だね。 36 00:03:58,960 --> 00:04:01,480 さらに 竜みたいに頑丈で 37 00:04:01,480 --> 00:04:04,020 並の攻撃魔法じゃびくともしないし 38 00:04:04,020 --> 00:04:06,920 拘束も破られる。 39 00:04:06,920 --> 00:04:09,940 おまけに 魔力にとても敏感だ。 40 00:04:09,940 --> 00:04:13,930 こっちが魔力を抑えて近づいてもすぐに逃げられちまう。 41 00:04:22,450 --> 00:04:24,990 何より最大の問題は 42 00:04:24,990 --> 00:04:27,540 隕鉄鳥が魔力をほとんど持っていないせいで 43 00:04:27,540 --> 00:04:29,930 魔力探知ができないってことだな。 44 00:04:29,920 --> 00:04:32,940 おかげで 今どこにいるのかさっぱり分からねえ。 45 00:04:32,940 --> 00:04:34,930 総数も不明だ。 46 00:04:34,930 --> 00:04:39,930 見つけられたのも結局昨日の午前中の3回だけだしね。 47 00:04:39,930 --> 00:04:44,420 受験者が探し回っているから警戒しちゃってるんだと思う。 48 00:04:44,420 --> 00:04:47,980 最悪 もう姿を現さないかも。 49 00:04:47,980 --> 00:04:50,030 そもそも見つけられたとしても 50 00:04:50,030 --> 00:04:52,430 どう捕らえるのか見当もつかねえ。 51 00:04:52,430 --> 00:04:54,930 それなら大丈夫だよ。 52 00:04:54,930 --> 00:04:56,920 実は昨日の夜 53 00:04:56,920 --> 00:04:59,440 隕鉄鳥を捕らえるのに役に立つかもしれない 54 00:04:59,440 --> 00:05:01,940 魔法の実験をしていたんだよね。 55 00:05:01,940 --> 00:05:05,430 確かに出かけてたねどんな魔法なの? 56 00:05:05,430 --> 00:05:09,480 カンネには もう見せたよ。 57 00:05:09,480 --> 00:05:12,520 「鳥を捕まえる魔法」。 58 00:05:12,520 --> 00:05:17,420 今よりも ずっと魔法使いが多くて魔法が一般的だった時代に 59 00:05:17,420 --> 00:05:22,430 狩猟を生業とする一族が編み出した民間魔法だよ。 60 00:05:22,430 --> 00:05:25,930 そういえば魔法で動きを封じていたね。 61 00:05:25,930 --> 00:05:28,930 でも あれは鳥じゃなくて魔物じゃ…。 62 00:05:28,930 --> 00:05:30,940 民間魔法だからね。 63 00:05:30,940 --> 00:05:34,960 大ざっぱに鳥みたいなやつは全部 捕らえられるみたい。 64 00:05:34,960 --> 00:05:39,510 強力な拘束魔法だし隕鉄鳥にも通用すると思う。 65 00:05:39,510 --> 00:05:41,910 何で それを黙っていたんだよ。 66 00:05:41,910 --> 00:05:45,920 それを使えば 昨日の時点で捕まえられていたじゃねえか。 67 00:05:45,920 --> 00:05:49,420 そうもいかないんだよね。 ん? 68 00:05:49,420 --> 00:05:51,910 この魔法の射程は50cm。 69 00:05:51,910 --> 00:05:54,930 そこまでは近づかないとダメなんだ。 70 00:05:54,930 --> 00:05:56,960 50cmって…。 71 00:05:56,960 --> 00:05:59,500 今まで どのくらいまで近づけたっけ? 72 00:05:59,500 --> 00:06:01,930 最大で3mだね。 73 00:06:01,930 --> 00:06:04,420 しかも20mくらい近づいた時点で 74 00:06:04,420 --> 00:06:07,440 こっちの存在に気が付いているみたい。 75 00:06:07,440 --> 00:06:10,420 現状 あと一歩ってところだね。 76 00:06:10,430 --> 00:06:12,930 随分でっけぇ一歩だなぁ…。 77 00:06:12,930 --> 00:06:14,950 一応 確認だけど 78 00:06:14,950 --> 00:06:18,480 2人の魔法じゃ 隕鉄鳥の足止めは難しいんだよね? 79 00:06:18,480 --> 00:06:21,540 うまく凍らせられれば可能だろうが 80 00:06:21,540 --> 00:06:24,960 魔力に敏感な上に頑丈で凍りにくい。 81 00:06:24,960 --> 00:06:28,440 多分 動きを封じる前に逃げられちまうだろうな。 82 00:06:28,440 --> 00:06:35,450 私の魔法なら 大量の水があれば足止めは簡単だと思うけど…。 83 00:06:35,450 --> 00:06:38,940 でも 私が使えるのは水を操る魔法で 84 00:06:38,940 --> 00:06:43,020 水自体を生成することはできないんだよね。 85 00:06:43,020 --> 00:06:46,430 だから 水のある場所じゃないと使えないし 86 00:06:46,430 --> 00:06:48,930 まとまった水は魔力が通りにくいから 87 00:06:48,930 --> 00:06:52,930 事前に魔力を込めておかないと難しいかな。 88 00:06:52,930 --> 00:06:54,920 雨みたいに分散していれば 89 00:06:54,920 --> 00:06:57,920 大量の水でもすぐに操れるんだけど。 90 00:06:57,920 --> 00:07:00,440 でも 水に魔力を込めたら 91 00:07:00,440 --> 00:07:05,030 魔力に敏感な隕鉄鳥は絶対に寄ってこないだろうね。 92 00:07:05,030 --> 00:07:07,430 寄ってこない…。 93 00:07:07,430 --> 00:07:11,950 そうか 寄ってこないのか。 ん? 94 00:07:11,950 --> 00:07:14,440 この作戦ならいけるかも。 95 00:07:33,410 --> 00:07:36,930 確かに悪くはねえがリスクが高ぇな。 96 00:07:36,930 --> 00:07:40,430 他のパーティー全員にケンカを売ることになるぜ。 97 00:07:40,430 --> 00:07:46,920 でも多分 こうでもしないと捕まえられない。 98 00:07:46,920 --> 00:07:52,440 怖いの? ラヴィーネ。 99 00:07:52,440 --> 00:07:57,500 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い‼取れちゃう‼ う〜! 100 00:07:57,500 --> 00:08:00,410 分かったよやってやろうじゃねえか。 101 00:08:04,410 --> 00:08:09,410 取りあえず 試験終了まで潜伏してやり過ごそう。 102 00:08:09,410 --> 00:08:14,930 え〜 つまんないよ魔法使いなら堂々と戦わないと。 103 00:08:14,930 --> 00:08:19,420 不要な戦いを避けるのも魔法使いだ。 104 00:08:19,420 --> 00:08:22,920 あ…。 105 00:08:22,920 --> 00:08:25,460 その前に水の補充だな。 106 00:08:25,460 --> 00:08:29,420 確か 中央に湖があったはずだ。 107 00:08:32,420 --> 00:08:36,920 しかし 隕鉄鳥が早い段階で確保できて よかったよ。 108 00:08:36,920 --> 00:08:41,440 あとは日没まで潜伏すれば第一次試験は通過できる。 109 00:08:41,440 --> 00:08:42,940 フフっ。 110 00:08:42,940 --> 00:08:44,450 どうした? 111 00:08:44,450 --> 00:08:47,470 どうやら そう うまくはいかないみたいだ。 112 00:08:47,470 --> 00:08:51,020 これってさ道だと思っていたけれども 113 00:08:51,020 --> 00:08:52,940 枯れた川だよね。 114 00:08:52,940 --> 00:08:56,440 しかも似たような地形が何か所もあった。 115 00:08:56,440 --> 00:09:01,450 確か 試験区域を囲むように結界が張られているんですよね。 116 00:09:01,450 --> 00:09:04,930 ああ 試験では定番だね。 117 00:09:04,930 --> 00:09:08,990 塵すら通さない強力な対物理結界だよ。 118 00:09:08,990 --> 00:09:12,020 もしかして水も通さないんですか? 119 00:09:12,020 --> 00:09:13,420 あ…。 120 00:09:13,420 --> 00:09:16,440 枯れ具合から見て結界を張ったのは 121 00:09:16,440 --> 00:09:18,430 1週間以上前だね。 122 00:09:18,430 --> 00:09:20,920 では 水のほとんどは 123 00:09:20,920 --> 00:09:24,440 盆地の真ん中にある湖に集まっていますね。 124 00:09:24,440 --> 00:09:26,920 私たち受験者も生き物ですから 125 00:09:26,920 --> 00:09:29,970 活動するのにはある程度 水が必要です。 126 00:09:29,970 --> 00:09:33,040 だからって湖の周りに受験者が 127 00:09:33,040 --> 00:09:35,910 まとまっているとは限らないでしょ。 128 00:09:35,910 --> 00:09:37,420 そうですね。 129 00:09:37,420 --> 00:09:39,930 私たちは水を持ち歩けます。 130 00:09:39,930 --> 00:09:43,960 でも 同じ生き物である隕鉄鳥は そうは いかない。 131 00:09:43,960 --> 00:09:47,410 なるほどそれに気が付いた連中が 132 00:09:47,410 --> 00:09:51,930 最大の水場である湖の周りに張り込んでいるわけか。 133 00:09:51,930 --> 00:09:53,960 ん? 134 00:09:53,970 --> 00:09:56,500 よし決めたもう水は諦めなさい。 135 00:09:56,500 --> 00:10:01,420 さすがに それはきついって既に喉からからなんだけど。 136 00:10:01,420 --> 00:10:04,440 小さな池くらいなら探せばあるだろ。 137 00:10:04,440 --> 00:10:10,400 それ衛生的にどうなのよ?煮沸すれば何とか…。 138 00:10:10,400 --> 00:10:11,900 んっ! 139 00:10:26,410 --> 00:10:28,420 フフ…。 140 00:10:28,420 --> 00:10:30,440 ヘッ。 141 00:10:41,410 --> 00:10:45,980 面倒くせぇな殺すつもりで撃ったんだぜ。 142 00:10:45,980 --> 00:10:50,440 今のに反応できんのかよ。 143 00:10:50,440 --> 00:10:53,910 まぁ いいや 隕鉄鳥の入ったカゴを置いていけ。 144 00:10:53,910 --> 00:10:55,910 嫌だって言ったら? 145 00:10:55,910 --> 00:10:58,410 なら 言葉は不要だな。 146 00:11:08,510 --> 00:11:11,030 湖の方向 147 00:11:11,030 --> 00:11:12,440 ん…? 148 00:11:33,910 --> 00:11:36,420 湖を凍らせやがった。 149 00:11:36,420 --> 00:11:40,450 おいおい 何のつもりだ。 シャレにならんぞ。 150 00:11:40,450 --> 00:11:43,490 この魔力第2パーティーのヤツだな。 151 00:11:43,490 --> 00:11:45,910 何 考えてやがる。 152 00:11:45,910 --> 00:11:48,920 他のパーティー全員を敵に回すつもりか…。 153 00:11:54,920 --> 00:11:56,900 うぅ…! 154 00:11:56,900 --> 00:12:02,930 何をやっておる‼ 早く溶かせ‼ 155 00:12:02,930 --> 00:12:04,960 デンケン どうする? 156 00:12:04,960 --> 00:12:08,520 時間と労力の無駄だ。 157 00:12:08,520 --> 00:12:10,920 溶かしたところで意味はない。 158 00:12:10,920 --> 00:12:13,920 これほど派手に魔法を使われたら 159 00:12:13,920 --> 00:12:17,410 隕鉄鳥はもう この湖には近づかない。 160 00:12:17,410 --> 00:12:21,430 隕鉄鳥は第2パーティーから奪うぞ。 161 00:12:21,430 --> 00:12:23,410 これだけ暴れたということは 162 00:12:23,410 --> 00:12:27,450 隕鉄鳥を捕獲する算段があるということだ。 163 00:12:48,410 --> 00:12:52,430 フリーレン様一体 何をするつもりですか… 164 00:13:00,420 --> 00:13:02,470 このまま一度 ばらけよう。 165 00:13:07,930 --> 00:13:10,920 凍った湖を早く溶かすんだ! 166 00:13:10,920 --> 00:13:12,920 愚かだな。 167 00:13:12,920 --> 00:13:16,420 こんなに盛大に魔法を使って氷を溶かせば 168 00:13:16,420 --> 00:13:21,430 この湖は本格的に使い物にならなくなる。 169 00:13:21,430 --> 00:13:23,100 隕鉄鳥はもう ここには寄りつかん。 170 00:13:23,100 --> 00:13:26,520 行くぞ! あっちだ! 171 00:13:26,520 --> 00:13:31,420 それに気が付いた連中が他の水場を探しているようだが…。 172 00:13:31,420 --> 00:13:36,430 魔力探知が甘過ぎるあれでは空の脅威に対処できん。 173 00:13:36,430 --> 00:13:38,430 未熟だな。 174 00:13:38,430 --> 00:13:40,920 第2パーティーが湖を凍らせたらしいぞ。 175 00:13:40,920 --> 00:13:43,420 試験をむちゃくちゃにするつもりか? 176 00:13:43,420 --> 00:13:46,440 むちゃくちゃだと? 違うな。 177 00:13:46,440 --> 00:13:51,010 これは第2パーティーが練った入念な計画だ。 178 00:13:51,010 --> 00:13:54,410 それを ひもとかん限りどうにもならん。 179 00:14:18,540 --> 00:14:29,430 魔物にやられたか。 180 00:14:29,430 --> 00:14:33,420 もう死んでいる。 181 00:14:33,420 --> 00:14:34,940 行くぞ。 182 00:14:34,940 --> 00:14:38,410 爺さんせめて降ろしてあげようよ。 183 00:14:38,410 --> 00:14:40,910 見えていないわけではないだろう。 184 00:14:40,910 --> 00:14:44,450 上空を旋回している。 185 00:14:44,450 --> 00:14:46,100 1匹や2匹ではない。 186 00:14:46,100 --> 00:14:49,920 死体には魔法がかけられている。 187 00:14:49,920 --> 00:14:53,940 降ろそうとすればヤツらに探知されるぞ。 188 00:14:53,940 --> 00:14:59,430 屍誘鳥 こいつらは そうやって次の獲物を誘って狩りをする。 189 00:14:59,430 --> 00:15:02,450 このパーティーはまんまと術中に はまり 190 00:15:02,450 --> 00:15:04,970 全滅したわけだ。 191 00:15:04,970 --> 00:15:06,500 異常だね。 192 00:15:06,500 --> 00:15:09,950 こんな魔物がいる場所を試験区域に選ぶだなんて 193 00:15:09,950 --> 00:15:13,470 受験者が死ぬのを何とも思っていないみたいだ。 194 00:15:13,470 --> 00:15:16,960 ラオフェンは一級の試験を受けるのが初めてだったな。 195 00:15:16,960 --> 00:15:19,980 理由は極めて単純だ。ん? 196 00:15:19,980 --> 00:15:21,980 この程度で死ぬヤツは 197 00:15:21,980 --> 00:15:24,970 一級魔法使いにはいらないということだ。 198 00:15:24,970 --> 00:15:27,000 大陸魔法協会は 199 00:15:27,000 --> 00:15:30,570 一級魔法使いの質を気にしているからな。 200 00:15:30,570 --> 00:15:34,960 魔王軍と戦っていた時代の強く誇り高い魔法使いを 201 00:15:34,960 --> 00:15:37,970 いまだに夢見ている連中がいるのさ。 202 00:15:37,970 --> 00:15:40,970 時代遅れも甚だしい。 203 00:15:40,970 --> 00:15:42,990 意外だな デンケン。 204 00:15:42,990 --> 00:15:45,960 あんたは それを支持する側の人間だと思っていた。 205 00:15:45,960 --> 00:15:49,490 魔法使いに質など いらん。 206 00:15:49,490 --> 00:15:54,570 一級魔法使いは ただ単に権威の象徴であればいいのだ。 207 00:15:54,570 --> 00:15:57,990 魔法使いとしての力量がいくらあっても 208 00:15:57,990 --> 00:16:01,970 人心を掌握できなければ無力も同じ。 209 00:16:01,970 --> 00:16:05,490 儂は自分よりはるかに優れた魔法使いが 210 00:16:05,490 --> 00:16:10,460 失脚し 迫害される様を山ほど見てきた。 211 00:16:10,460 --> 00:16:16,050 大きな力は恐れられる恐れの権威など長続きせん。 212 00:16:16,050 --> 00:16:19,970 それに 魔法は誇り高いものでも何でもない。 213 00:16:19,970 --> 00:16:24,960 なるほど あんたくらい弱いのがちょうどいいってわけだ。 214 00:16:24,960 --> 00:16:27,500 言ってくれるな 若造が。 215 00:16:27,500 --> 00:16:31,970 お前くらいなら目を瞑っていても勝てるわ。 216 00:16:31,970 --> 00:16:35,490 ん…。 217 00:17:03,480 --> 00:17:06,950 全然 探知できないね第2パーティー。 218 00:17:06,950 --> 00:17:11,510 魔力を隠して潜伏しているな。 219 00:17:11,510 --> 00:17:16,100 ここもだな今まで見てきた水場 全部だ。 220 00:17:16,100 --> 00:17:17,510 ん? 221 00:17:17,510 --> 00:17:22,970 わずかだが水に魔力が込められている。 222 00:17:22,970 --> 00:17:24,990 何も感じない…。 223 00:17:24,990 --> 00:17:26,970 ん〜 分かる? 224 00:17:26,970 --> 00:17:30,510 俺も分からん第2パーティーの仕業か? 225 00:17:30,510 --> 00:17:34,070 きっと かけた本人すら感知できないだろう。 226 00:17:34,070 --> 00:17:35,980 それほどに微量だ。 227 00:17:35,980 --> 00:17:39,470 だが 隕鉄鳥なら感知できる。 228 00:17:39,470 --> 00:17:42,970 この水場にはもう近づかないだろう。 229 00:17:42,970 --> 00:17:45,480 こんなことして何が…。 230 00:17:45,480 --> 00:17:49,500 そっか どこかに魔力を込めていない水場がある。 231 00:17:49,500 --> 00:17:54,080 その近くに第2パーティーは必ずいる。 232 00:17:54,080 --> 00:17:57,970 どう捜すの? 233 00:17:57,970 --> 00:17:59,970 少し休む。 234 00:17:59,970 --> 00:18:03,490 デンケン。 試験区域は広大だ。 235 00:18:03,490 --> 00:18:07,100 本気で潜伏する魔法使いを見つけられるわけなかろう。 236 00:18:07,100 --> 00:18:12,510 待つぞ どうせヤツらは居場所を教えてくれる。 237 00:18:14,510 --> 00:18:19,080 池や泉に手当たり次第に魔力を込めてきたよ。 238 00:18:19,080 --> 00:18:23,480 把握できていない水場がある可能性は まだあるけど…。 239 00:18:23,480 --> 00:18:28,000 隕鉄鳥の使える水場が制限されるだけでも十分だよ。 240 00:18:28,000 --> 00:18:41,030 じゃあ 私はここで隕鉄鳥を待ち伏せするよ。 241 00:18:41,030 --> 00:18:44,990 マジかよ… 魔力って完全に消せるもんなんだな。 242 00:18:44,990 --> 00:18:46,970 完全じゃないよ。 243 00:18:46,970 --> 00:18:49,970 さすがに動けば少しは魔力が漏れる。 244 00:18:49,970 --> 00:18:51,480 ほら。 245 00:18:51,480 --> 00:18:53,990 分かんねえよ。 246 00:18:53,990 --> 00:18:58,980 私たちは見張りだな。 247 00:18:58,980 --> 00:19:02,550 足 引っ張んなよ。 うっさい。 248 00:19:02,550 --> 00:19:05,590 雨さえ降れば戦力になれるんだけどね。 249 00:19:05,590 --> 00:19:11,480 全部 結界に弾かれちまうもんな。 250 00:20:09,990 --> 00:20:14,980 ん! 251 00:20:14,980 --> 00:20:17,480 フリーレン やったか? 252 00:20:17,480 --> 00:20:20,980 他のパーティーにケンカを売ったかいがあったぜ。 253 00:20:20,980 --> 00:20:26,000 これで 第一次試験突破だね。 254 00:20:26,000 --> 00:20:27,540 いや。 255 00:20:27,540 --> 00:20:29,570 見つけた。 256 00:20:29,570 --> 00:20:31,980 やはり魔法を使いおったな。 257 00:20:31,980 --> 00:20:37,460 どんなに優秀な魔法使いでもこの瞬間だけはごまかせん。 258 00:20:37,460 --> 00:20:41,490 誰かに探知された早く ここから…。 259 00:20:46,490 --> 00:20:51,060 逃げるのは もう遅いみたいだね。 260 00:20:51,060 --> 00:20:52,980 花弁を鋼鉄に変える魔法。 261 00:21:01,000 --> 00:21:04,510 石を弾丸に変える魔法。 262 00:21:04,510 --> 00:21:05,500 まるで砲弾… 263 00:21:08,500 --> 00:21:14,500 また 距離を取った 264 00:21:17,450 --> 00:21:19,960 洗練されていて隙がないけれども 265 00:21:19,960 --> 00:21:21,940 古い戦い方だ 266 00:21:21,940 --> 00:21:24,950 私のお爺ちゃんと戦っているみたい… 267 00:21:24,950 --> 00:21:27,500 一般攻撃魔法と防御魔法。 268 00:21:27,500 --> 00:21:30,030 基礎的な魔法しか使わないのね。 269 00:21:30,030 --> 00:21:32,470 手の内は見せないつもりかしら? 270 00:21:32,470 --> 00:21:36,960 戦闘では基礎的な魔法以外は使わないように言われてますから。 271 00:21:36,960 --> 00:21:39,980 あなたの師匠の方針なのね。 272 00:21:39,980 --> 00:21:44,960 はい この時代の魔法使いならそれだけで十分だと。 273 00:21:44,970 --> 00:21:55,030 そう。 274 00:21:55,030 --> 00:21:56,960 まただ 275 00:21:56,960 --> 00:21:59,450 何だろうね この違和感は 276 00:21:59,450 --> 00:22:03,950 まるで 熟練の魔法使いと対峙しているみたいだ 277 00:22:03,950 --> 00:22:06,940 あなたも難儀ね そんな戦い方 278 00:22:06,940 --> 00:22:10,960 ヴィアベルが相手だったら今頃は死んでいたわよ。 279 00:22:10,960 --> 00:22:12,980 それは おかしいです。 280 00:22:12,980 --> 00:22:20,970 この中で 一番強いのはあなたですよね。 281 00:22:23,950 --> 00:22:26,960 フフ…。 282 00:22:26,960 --> 00:22:32,950 ヴィアベルは魔王軍の残党と戦ってきた 北部魔法隊の隊長よ。 283 00:22:32,950 --> 00:22:35,970 実戦経験の桁が違う。 284 00:22:35,970 --> 00:22:39,040 あいつが使うのは品性のまるでない 285 00:22:39,040 --> 00:22:41,960 勝つための卑怯な魔法。 286 00:22:41,960 --> 00:22:44,960 今 ヴィアベルと戦ってる子 287 00:22:44,960 --> 00:22:47,960 多分 殺されちゃうわよ。 288 00:22:47,960 --> 00:22:50,450 そうですか。