1 00:00:01,134 --> 00:00:21,188 ♬~ 2 00:00:21,188 --> 00:00:38,105 ♬~ 3 00:00:38,105 --> 00:00:43,610 ♬~ 4 00:00:43,610 --> 00:01:03,563 ♬~ 5 00:01:03,563 --> 00:01:23,617 ♬~ 6 00:01:23,617 --> 00:01:29,089 ♬~ 7 00:01:53,580 --> 00:01:55,582 (フリーレン) うおっ! 8 00:01:57,584 --> 00:02:02,122 (ザイン) フリーレンたちは 旅をしてどのくらいになるんだ? 9 00:02:02,122 --> 00:02:04,157 ん~と…。 10 00:02:04,157 --> 00:02:07,060 (フェルン) 私がフリーレン様と 旅に出てからですと➡ 11 00:02:07,060 --> 00:02:09,096 4年ほどになります。 12 00:02:09,096 --> 00:02:12,099 (シュタルク) 俺は1年くらいだな。 13 00:02:12,099 --> 00:02:14,101 フッ。 14 00:02:14,101 --> 00:02:16,103 そうか。 15 00:02:20,073 --> 00:02:24,077 なぁ このパーティーには 足りないものがある。 16 00:02:24,077 --> 00:02:26,146 何だと思う? 17 00:02:26,146 --> 00:02:28,715 う~ん 前衛は いるし➡ 18 00:02:28,715 --> 00:02:31,618 魔法使いも僧侶も揃っているし…。 19 00:02:31,618 --> 00:02:33,620 盗賊でしょうか。 20 00:02:33,620 --> 00:02:35,689 フリーレン様が ミミックに引っかかるので。 21 00:02:35,689 --> 00:02:37,758 ⦅うひょ~!⦆ 22 00:02:37,758 --> 00:02:40,127 ⦅うっ…⦆ ⦅も~…⦆ 23 00:02:40,127 --> 00:02:44,131 宝箱には 無限の可能性があるんだよ…。 24 00:02:44,131 --> 00:02:46,166 違う。 25 00:02:46,166 --> 00:02:49,102 足りないのは もっと重要なものだ。 26 00:02:49,102 --> 00:02:51,605 年上のお姉さんだよ‼ 27 00:02:51,605 --> 00:02:54,107 普通はパーティーに 1人くらいは いるだろう‼ 28 00:02:54,107 --> 00:02:57,110 色っぽい大人のお姉さんがさぁ‼ 29 00:02:57,110 --> 00:02:59,112 そうかなぁ…。 30 00:02:59,112 --> 00:03:01,581 フリーレンがいるでしょうが。 31 00:03:01,581 --> 00:03:04,651 嫌だ… お姉さんじゃないもん…。 32 00:03:04,651 --> 00:03:06,686 《すごく辛そう…》 33 00:03:06,686 --> 00:03:08,622 悪かったね。 34 00:03:08,622 --> 00:03:11,625 つ… 次の村が見えてきたぜ。 35 00:03:20,100 --> 00:03:21,601 あっ。 36 00:03:29,142 --> 00:03:31,078 息は ありますね。 37 00:03:31,078 --> 00:03:33,580 ああ こっちもだ。 38 00:03:33,580 --> 00:03:37,584 どういうことだ? みんな 眠ってる…。 39 00:03:39,586 --> 00:03:43,590 厄介事の匂いがするし 次の村に行こうか。 40 00:03:43,590 --> 00:03:46,059 フリーレン様 怒りますよ。 41 00:03:46,059 --> 00:03:48,628 冗談だよ…。 42 00:03:48,628 --> 00:03:54,067 呪いだな。 やっぱりか 面倒だね。 43 00:03:54,067 --> 00:03:57,604 なぁ フリーレン 呪いって 何なんだ? 44 00:03:57,604 --> 00:04:01,074 魔物や魔族が使う魔法の中には➡ 45 00:04:01,074 --> 00:04:05,112 人を眠らせたり 石にしたりするものがあってね。 46 00:04:05,112 --> 00:04:09,082 その中でも人類が いまだに 解明できていない魔法を➡ 47 00:04:09,082 --> 00:04:11,084 「呪い」と呼んでいるんだ。 48 00:04:12,619 --> 00:04:17,090 人類の魔法技術じゃ 原理も解除方法も分からない。 49 00:04:17,090 --> 00:04:20,093 じゃあ この村は もう手遅れなのか? 50 00:04:20,093 --> 00:04:23,597 あくまで 「人類の魔法では」の話だよ。 51 00:04:23,597 --> 00:04:28,068 僧侶が使う 女神様の魔法なら話は別だ。 52 00:04:28,068 --> 00:04:32,572 呪いへの対処は 昔から僧侶の生業だからね。 53 00:04:32,572 --> 00:04:36,176 どう? ザイン 何とかなりそう? 54 00:04:36,176 --> 00:04:38,178 急かすな。 55 00:04:38,178 --> 00:04:41,181 今は呪いの種類と 発信源を調べている。 56 00:04:44,618 --> 00:04:48,588 女神様の魔法って 他の魔法と どう違うんだ? 57 00:04:48,588 --> 00:04:52,125 女神様の魔法は 聖典に記されていて➡ 58 00:04:52,125 --> 00:04:55,095 聖典の所持者しか使えない。 59 00:04:55,095 --> 00:04:58,098 そのほとんどは 魔族の魔法と同じで➡ 60 00:04:58,098 --> 00:05:00,667 原理が分かっていないんだ。 61 00:05:00,667 --> 00:05:04,204 だから あまり面白みがないんだよね。 62 00:05:04,204 --> 00:05:10,110 それに 生まれながらの 資質がないと扱うのは難しい。 63 00:05:10,110 --> 00:05:12,112 さらに この資質は➡ 64 00:05:12,112 --> 00:05:14,614 呪いを効きにくくする 効果もあってね。 65 00:05:14,614 --> 00:05:18,084 確か 「女神の加護」って 呼ばれてるんだっけ。 66 00:05:18,084 --> 00:05:22,088 だから基本的に 僧侶は呪いにも強いんだ。 67 00:05:22,088 --> 00:05:26,126 じゃあ 呪いはフリーレンでも うまく防げないのか。 68 00:05:26,126 --> 00:05:29,663 魔法使いでは 呪いは感知できないからね。 69 00:05:29,663 --> 00:05:32,566 何となく 攻撃されている感じがするから➡ 70 00:05:32,566 --> 00:05:36,603 この村が まだ呪いの範囲内 ってことだけは分かるかな。 71 00:05:36,603 --> 00:05:38,605 むずむずします。 72 00:05:38,605 --> 00:05:43,076 俺ら 現在進行形で 呪われてるってこと⁉ 怖い‼ 73 00:05:44,611 --> 00:05:47,581 かなり特殊な呪いだということが 分かった。 74 00:05:47,581 --> 00:05:49,649 解除できないの? 75 00:05:49,649 --> 00:05:52,686 儀式が必要だ 道具もいる。 76 00:05:52,686 --> 00:05:57,090 これなら呪いをかけた 発信源を叩いた方が早い。 77 00:05:57,090 --> 00:06:00,594 発信源は魔物だ 位置も割り出した。 78 00:06:00,594 --> 00:06:04,598 行くぞ。 話が早くていいね。 79 00:06:04,598 --> 00:06:07,100 (倒れた音) あっ。 80 00:06:07,100 --> 00:06:09,069 フリーレン様。 81 00:06:09,069 --> 00:06:11,071 シュタルク様が…。 82 00:06:14,140 --> 00:06:16,176 寝ているね。 83 00:06:16,176 --> 00:06:19,079 一時的にでも 目覚めさせられない? 84 00:06:19,079 --> 00:06:24,084 今 使える魔法だけじゃ 5秒間 目覚めさせるのが限界だ。 85 00:06:24,084 --> 00:06:26,586 ないのと同じですね。 86 00:06:26,586 --> 00:06:29,589 とにかく 急いだ方がよさそうだな。 87 00:06:29,589 --> 00:06:48,608 ♬~ 88 00:06:48,608 --> 00:06:50,110 ん…。 89 00:06:51,611 --> 00:06:55,615 フェルンが起きない 小休止だって言ったのに…。 90 00:06:55,615 --> 00:06:58,585 フェルンも眠っちまったか。 91 00:06:58,585 --> 00:07:01,087 これは いよいよマズいね。 92 00:07:03,657 --> 00:07:05,692 結界を張った。 93 00:07:05,692 --> 00:07:07,661 2人は ここに隠しておこう。 94 00:07:11,631 --> 00:07:15,101 もう少しだ 反応が近い。 95 00:07:15,101 --> 00:07:16,569 そう…。 96 00:07:16,569 --> 00:07:20,106 じゃあ ザイン 魔物が出たら起こしてね。 97 00:07:20,106 --> 00:07:23,576 ん。 1人で戦っちゃダメだよ…。 98 00:07:23,576 --> 00:07:26,112 私が必ず倒すから…。 99 00:07:26,112 --> 00:07:29,182 あのなぁ 俺の魔法じゃ 5秒しか…。 100 00:07:29,182 --> 00:07:31,084 (倒れた音) 101 00:07:31,084 --> 00:07:33,586 フリーレン…。 102 00:07:33,586 --> 00:07:36,589 5秒じゃ どうしようもねえだろ。 103 00:07:44,097 --> 00:07:46,099 まぁ いい。 104 00:07:46,099 --> 00:07:49,102 僧侶にも戦闘用の魔法はある。 105 00:08:00,613 --> 00:08:07,087 ♬~ 106 00:08:07,087 --> 00:08:09,122 (ザイン)《混沌花の亜種》 107 00:08:09,122 --> 00:08:13,626 《眠った村人は こいつの肥料ってわけか》 108 00:08:13,626 --> 00:08:17,597 《じわじわと魔力を吸い取られ 殺される》 109 00:08:18,665 --> 00:08:20,166 うっ! 110 00:08:22,235 --> 00:08:27,607 《混沌花は その土地の原生植物と 交わることで亜種を生み出す》 111 00:08:27,607 --> 00:08:29,609 ぐっ! 112 00:08:29,609 --> 00:08:31,611 《まるで鏡面みたいだ》 113 00:08:31,611 --> 00:08:34,614 《だが どんなに造形が変わろうと➡ 114 00:08:34,614 --> 00:08:38,118 弱点が核であることは 共通している》 115 00:08:39,619 --> 00:08:41,588 女神の三槍! 116 00:08:44,124 --> 00:08:46,626 (衝撃音) 117 00:08:50,096 --> 00:08:52,098 《何が起こった…》 118 00:08:52,098 --> 00:08:56,603 《こいつ 俺の魔法を反射させたのか…》 119 00:08:56,603 --> 00:08:58,605 《正確に核を撃ち抜かねえと➡ 120 00:08:58,605 --> 00:09:03,610 葉同士の乱反射で どこに魔法が跳ぶか分からねえ》 121 00:09:03,610 --> 00:09:06,146 《下手すればフリーレンに…》 122 00:09:06,146 --> 00:09:08,181 あっ。 123 00:09:08,181 --> 00:09:10,617 《クソ… このままじゃジリ貧だ》 124 00:09:10,617 --> 00:09:13,119 《いっそのこと フリーレンを起こすか?》 125 00:09:13,119 --> 00:09:15,622 《でも あいつは 勇者一行の魔法使いだ》 126 00:09:15,622 --> 00:09:17,624 《強力な魔法が反射したら➡ 127 00:09:17,624 --> 00:09:21,628 この森どころか 村が消し飛ぶかもしれねえ》 128 00:09:23,096 --> 00:09:25,064 《たった5秒だ》 129 00:09:25,064 --> 00:09:27,133 《説明の時間なんてねえぞ》 130 00:09:27,133 --> 00:09:30,670 《それに俺は まだフリーレンと 意思疎通できるほどの時間も➡ 131 00:09:30,670 --> 00:09:32,572 信頼関係も築けていない》 132 00:09:32,572 --> 00:09:37,077 《そもそもフリーレンが 何を考えているかも分からねえ》 133 00:09:37,077 --> 00:09:38,578 あっ。 134 00:09:38,578 --> 00:09:42,082 (ハイター) ⦅そう 何を考えているのか➡ 135 00:09:42,082 --> 00:09:44,083 分からないんですよ⦆ 136 00:09:44,083 --> 00:09:46,619 (ハイター)⦅私は冒険者には➡ 137 00:09:46,619 --> 00:09:51,691 意思疎通も信頼関係も 必要ないと思っています⦆ 138 00:09:51,691 --> 00:09:55,095 ⦅特に 私の仲間であった フリーレンは➡ 139 00:09:55,095 --> 00:09:57,664 その点が拙かった⦆ 140 00:09:57,664 --> 00:10:03,670 ⦅だから私は 彼女の言葉を 信じることにしました⦆ 141 00:10:03,670 --> 00:10:08,708 ⦅彼女は「魔王を必ず倒す」と 言いました⦆ 142 00:10:08,708 --> 00:10:12,145 ⦅私は その言葉を信じたんですよ⦆ 143 00:10:12,145 --> 00:10:14,614 (ザイン)《「言葉を信じる」か…》 144 00:10:15,582 --> 00:10:17,083 あっ! 145 00:10:17,083 --> 00:10:19,085 ぐっ…! 146 00:10:20,653 --> 00:10:23,156 ⦅1人で戦っちゃダメだよ…⦆ 147 00:10:23,156 --> 00:10:26,092 ⦅私が必ず倒すから…⦆ 148 00:10:26,092 --> 00:10:29,596 だらしない顔だったな…。 149 00:10:31,064 --> 00:10:33,133 どうなっても知らねえぞ。 150 00:10:33,133 --> 00:10:35,635 目覚めの解呪。 151 00:10:35,635 --> 00:10:37,103 んっ! 152 00:10:38,171 --> 00:10:41,140 フリーレン‼ 核だけを…! 153 00:10:42,575 --> 00:10:47,080 (衝撃音) 154 00:10:47,080 --> 00:10:59,592 ♬~ 155 00:10:59,592 --> 00:11:01,628 あ…。 156 00:11:01,628 --> 00:11:04,631 うん 分かった。 157 00:11:08,568 --> 00:11:11,104 ん…? 158 00:11:11,104 --> 00:11:15,074 (寝息) 159 00:11:15,074 --> 00:11:17,577 何? この状況…。 160 00:11:20,079 --> 00:11:22,582 (領主) ありがとうございました。 161 00:11:22,582 --> 00:11:24,584 この御恩は忘れません。 162 00:11:24,584 --> 00:11:28,154 いや そこまでのことを したわけじゃ…。 163 00:11:28,154 --> 00:11:32,559 (領主) いいえ おかげで最高の目覚めでした。 164 00:11:36,062 --> 00:11:38,064 んふふ。 165 00:11:38,064 --> 00:11:41,100 起きた瞬間にピンときたんだよね。 166 00:11:41,100 --> 00:11:44,103 これ 魔法 反射するやつだって。 167 00:11:44,103 --> 00:11:47,574 お前って 本当に すごい魔法使いだったんだな。 168 00:11:47,574 --> 00:11:51,611 でも 今回 生きて帰れたのは ザインのおかげだよ。 169 00:11:51,611 --> 00:11:53,580 ありがとうね。 170 00:11:56,149 --> 00:11:58,585 んっ。 うぅ…。 171 00:11:58,585 --> 00:12:01,087 偉いぞ。 172 00:12:01,087 --> 00:12:03,089 あ…。 173 00:12:07,093 --> 00:12:10,096 (ザイン) あの村のお姉さん キレイだったな…。 174 00:12:10,096 --> 00:12:12,065 まだ言ってる…。 175 00:12:14,033 --> 00:12:16,569 あれがフォーリヒか。 176 00:12:16,569 --> 00:12:20,540 魔法都市 オイサーストまでの 中継地点だね。 177 00:12:20,540 --> 00:12:25,078 やっと半分ですか 本当に長い道のりですね。 178 00:12:25,078 --> 00:12:28,548 とにかく フォーリヒで物資を補充して…。 179 00:12:28,548 --> 00:12:31,084 あの フリーレン様。 180 00:12:31,084 --> 00:12:33,653 言いにくいのですが もう路銀が…。 181 00:12:33,653 --> 00:12:35,555 (オルデン卿) おい そこのお前。 182 00:12:35,555 --> 00:12:37,056 何だ? 183 00:12:39,559 --> 00:12:42,061 貴族の馬車だな。 184 00:12:42,061 --> 00:12:44,063 え? 185 00:12:44,063 --> 00:12:46,532 何? 何なの? 186 00:12:46,532 --> 00:12:50,103 (オルデン卿) いい体だ 容姿も悪くない。 187 00:12:50,103 --> 00:12:53,640 お前 私の屋敷に来い。 188 00:12:53,640 --> 00:12:57,110 何なの~⁉ 189 00:13:02,548 --> 00:13:04,584 (オルデン卿) 名は何という? 190 00:13:04,584 --> 00:13:06,052 シュタルク…。 191 00:13:06,052 --> 00:13:09,589 オルデン卿 こういうのは困ります。 192 00:13:09,589 --> 00:13:11,591 私を知っているのか? 193 00:13:11,591 --> 00:13:16,095 ここは北側諸国の三大騎士 オルデン家の屋敷でしょ。 194 00:13:16,095 --> 00:13:19,098 あなたの祖父も強引な人だった。 195 00:13:19,098 --> 00:13:22,669 何を訳の分からないことを 言っている。 196 00:13:22,669 --> 00:13:26,105 どちらにせよ 私は今 シュタルクと話している。 197 00:13:26,105 --> 00:13:29,075 私のパーティーの前衛です。 198 00:13:30,576 --> 00:13:33,079 (オルデン卿) シュタルク お前と話すには➡ 199 00:13:33,079 --> 00:13:35,581 ママの許可が必要なのか? 200 00:13:35,581 --> 00:13:37,583 ケンカしないで…。 201 00:13:37,583 --> 00:13:40,620 依頼がある 金なら出す。 202 00:13:40,620 --> 00:13:43,656 ばかばかしい 行くよ シュタルク。 203 00:13:43,656 --> 00:13:45,658 フリーレン様。 204 00:13:49,062 --> 00:13:51,097 何? その銅貨。 205 00:13:51,097 --> 00:13:54,067 手持ちの路銀だってさ。 206 00:13:55,601 --> 00:13:58,604 話くらいなら 聞いてあげてもいいかな。 207 00:13:58,604 --> 00:14:00,473 フリーレン…。 208 00:14:03,609 --> 00:14:07,146 シュタルク 出身は どこだ? 209 00:14:07,146 --> 00:14:10,216 中央諸国クレ地方の戦士の村だ。 210 00:14:10,216 --> 00:14:15,188 (オルデン卿) そうか 私の家系も 元はその村の一族だ。 211 00:14:20,059 --> 00:14:22,562 (オルデン卿) 長男のヴィルト。 212 00:14:22,562 --> 00:14:26,532 私の跡継ぎにして この街の英雄だ。 213 00:14:26,532 --> 00:14:29,068 シュタルク様に似ていますね。 214 00:14:29,068 --> 00:14:31,070 (オルデン卿) うり二つだ。 215 00:14:31,070 --> 00:14:33,039 身なりを整えれば➡ 216 00:14:33,039 --> 00:14:36,109 家の者でもない限り 見分けはつかん。 217 00:14:36,109 --> 00:14:40,046 それが依頼と 何か関係があるんですか? 218 00:14:40,046 --> 00:14:44,550 ひと月前に 魔族との大きな戦いがあってな。 219 00:14:44,550 --> 00:14:47,553 その時にヴィルトが戦死した。 220 00:14:47,553 --> 00:14:50,556 敵の将軍と相打ちだったよ。 221 00:14:50,556 --> 00:14:53,559 (オルデン卿の声) 不幸中の幸いだったのは➡ 222 00:14:53,559 --> 00:14:56,596 大規模な乱戦だったことだ。 223 00:14:56,596 --> 00:14:59,132 ヴィルトの死を知っているのは➡ 224 00:14:59,132 --> 00:15:03,002 そこにいるガーベルと 一部の腹心だけだ。 225 00:15:06,572 --> 00:15:09,542 シュタルクに 何をさせるつもりですか? 226 00:15:12,044 --> 00:15:16,549 ここ 要塞都市フォーリヒは この地方の守りの要だ。 227 00:15:16,549 --> 00:15:22,054 消耗した兵力を立て直すまで 士気を下げるわけにはいかん。 228 00:15:22,054 --> 00:15:25,658 それまで息子の死を 隠すってことか…。 229 00:15:25,658 --> 00:15:27,660 (オルデン卿) 3か月後に➡ 230 00:15:27,660 --> 00:15:31,564 この地方の有力者が集まる 社交会が開かれる。 231 00:15:31,564 --> 00:15:34,567 そこでヴィルトの健在を示す。 232 00:15:34,567 --> 00:15:36,068 報酬は? 233 00:15:36,068 --> 00:15:38,571 シュトラール金貨10枚。 234 00:15:38,571 --> 00:15:42,074 1年は三食おやつ付きで 生活できますよ。 235 00:15:42,074 --> 00:15:44,043 魔導書も付けて。 236 00:15:44,043 --> 00:15:46,612 書庫から1冊 好きなものを持っていけ。 237 00:15:46,612 --> 00:15:49,148 待ってくれよ 無理だって。 238 00:15:49,148 --> 00:15:51,684 第一 額の傷は どうするんだよ。 239 00:15:51,684 --> 00:15:56,055 元々 民衆には ヴィルトは療養中だと伝えてある。 240 00:15:56,055 --> 00:15:58,558 そいつは名誉の負傷だ。 241 00:15:58,558 --> 00:16:01,060 あ…。 242 00:16:01,060 --> 00:16:03,563 シュタルク様 路銀のためです。 243 00:16:03,563 --> 00:16:05,565 悲しい…。 244 00:16:05,565 --> 00:16:10,069 ガーベル シュタルクに作法を叩き込め。 245 00:16:10,069 --> 00:16:30,089 ♬~ 246 00:16:30,089 --> 00:16:36,095 ♬~ 247 00:16:36,095 --> 00:16:39,098 シュタルク様 作法の練習は どうですか? 248 00:16:39,098 --> 00:16:41,567 地獄だぜ。 249 00:16:49,141 --> 00:16:51,110 どうかな? 250 00:16:52,078 --> 00:16:55,114 似合ってない。 ひどい…。 251 00:16:55,114 --> 00:16:58,084 ちょっと外の空気吸ってくる。 252 00:17:05,591 --> 00:17:07,560 オルデン卿。 253 00:17:09,595 --> 00:17:12,164 「父上」と呼べと いつも言っているだろう。 254 00:17:12,164 --> 00:17:15,067 どこに人の目があるか分からん。 255 00:17:15,067 --> 00:17:17,570 冷た過ぎるんじゃないか。 256 00:17:17,570 --> 00:17:21,574 息子が死んでから まだ 2か月も経っていないんだろう。 257 00:17:21,574 --> 00:17:25,578 私は息子の遺言に 従っているだけだ。 258 00:17:25,578 --> 00:17:28,080 そのための影武者もいた。 259 00:17:28,080 --> 00:17:32,118 お前ほど似てはいなかったがな。 260 00:17:32,118 --> 00:17:36,622 確かに あまり 気分のいいものではないな。 261 00:17:38,591 --> 00:17:41,594 だが これも息子の遺志だ。 262 00:17:41,594 --> 00:17:43,596 付き合ってもらうぞ。 263 00:17:46,565 --> 00:17:49,569 不器用過ぎるぜ あんた…。 264 00:17:49,569 --> 00:17:51,571 (ムート) フッ! 265 00:17:51,571 --> 00:17:53,606 んっ! 266 00:17:53,606 --> 00:17:56,676 ムート もっと背筋を伸ばせ。 267 00:17:56,676 --> 00:17:58,578 (ムート) はい 父上。 268 00:17:58,578 --> 00:18:01,047 次男のムートだ。 269 00:18:01,047 --> 00:18:05,051 跡継ぎになるというのに なかなか上達せん。 270 00:18:05,051 --> 00:18:07,586 (シュタルクの父) ⦅それに比べてシュタルク➡ 271 00:18:07,586 --> 00:18:09,589 あいつは失敗作だ⦆ 272 00:18:13,592 --> 00:18:16,629 剣技の腕は姿勢に出るからな。 273 00:18:16,629 --> 00:18:19,632 お前にオルデン家の剣技を 教えてやる。 274 00:18:24,070 --> 00:18:26,072 どうした? 275 00:18:31,077 --> 00:18:34,080 大丈夫だ 深呼吸しろ。 276 00:18:34,080 --> 00:18:35,581 あ…。 277 00:18:35,581 --> 00:18:38,551 ここは お前の故郷の村じゃ ない。 278 00:18:41,120 --> 00:18:44,190 オルデン卿はムートのこと どう思っているんだ? 279 00:18:44,190 --> 00:18:47,593 兄ほどの才は ないな。 280 00:18:47,593 --> 00:18:50,596 だが 努力家だ。 281 00:18:50,596 --> 00:18:53,566 積み上げてきたものは 決して裏切らん。 282 00:18:53,566 --> 00:18:57,536 あいつは いつか 私よりも強い騎士になる。 283 00:18:57,536 --> 00:18:59,572 そうか…。 284 00:18:59,572 --> 00:19:02,608 それ ムートに 言ってやった方がいいぜ。 285 00:19:02,608 --> 00:19:04,643 いつも言っている。 286 00:19:04,643 --> 00:19:08,614 だから調子に乗って なかなか上達せん。 287 00:19:09,548 --> 00:19:12,051 それは大問題だ。 288 00:19:12,051 --> 00:19:14,053 え? 289 00:19:14,053 --> 00:19:16,555 私も作法の練習をするんですか? 290 00:19:16,555 --> 00:19:18,557 社交会だぞ。 291 00:19:18,557 --> 00:19:22,561 年頃の男子が1人で行くことなど あり得ると思うのか? 292 00:19:24,063 --> 00:19:27,066 それとも ママが連れていってくれるのか? 293 00:19:28,634 --> 00:19:31,170 頑張ってね。 294 00:19:31,170 --> 00:19:33,039 あ…。 295 00:19:33,039 --> 00:19:53,092 ♬~ 296 00:19:53,092 --> 00:19:56,095 ♬~ 297 00:20:03,569 --> 00:20:07,073 ここ1か月 地獄でした…。 298 00:20:07,073 --> 00:20:10,076 路銀のためだろ。 299 00:20:10,076 --> 00:20:12,044 すみませんでした…。 300 00:20:21,087 --> 00:20:25,558 せっかく練習したんだしさ 踊ろうぜ。 301 00:20:25,558 --> 00:20:28,561 本当に似合っていませんね。 302 00:20:28,561 --> 00:20:48,681 ♪~ 303 00:20:48,681 --> 00:21:08,601 ♪~ 304 00:21:08,601 --> 00:21:28,587 ♪~ 305 00:21:28,587 --> 00:21:38,063 ♪~ 306 00:21:38,063 --> 00:21:41,100 俺たちも踊るか? 307 00:21:41,100 --> 00:21:44,603 ケーキ食べる。 308 00:21:44,603 --> 00:21:46,605 そう…。 309 00:21:50,676 --> 00:21:52,578 このケガさえなければ➡ 310 00:21:52,578 --> 00:21:56,081 前線に立っていたのは私だった。 311 00:21:56,081 --> 00:21:59,084 ヴィルトも 死なずに済んだのかもな。 312 00:21:59,084 --> 00:22:01,086 (ガーベル) 旦那様…。 313 00:22:01,086 --> 00:22:02,588 (扉が開く音) 314 00:22:04,590 --> 00:22:07,593 社交会が終わったようだな。 315 00:22:09,128 --> 00:22:11,697 依頼は終了だ。 316 00:22:11,697 --> 00:22:15,668 ガーベル フリーレンに 報酬を渡してきてくれ。 317 00:22:19,572 --> 00:22:21,574 (扉が閉まる音) 318 00:22:23,075 --> 00:22:28,581 シュタルク お前の戦士としての 力量は素晴らしいものだ。 319 00:22:28,581 --> 00:22:30,583 お前さえよければ…。 320 00:22:30,583 --> 00:22:33,586 俺は あんたの息子の 代わりじゃないぜ。 321 00:22:33,586 --> 00:22:36,121 そうだな。 322 00:22:36,121 --> 00:22:39,658 私もお前の父親の代わりではない。 323 00:22:39,658 --> 00:22:42,595 だが 帰る場所なんて ないのだろう。 324 00:22:42,595 --> 00:22:46,599 クレ地方の戦士の村は 魔族に滅ぼされた。 325 00:22:46,599 --> 00:22:49,068 それくらいは知っている。 326 00:22:50,569 --> 00:22:53,572 息子とはケンカ別れだった。 327 00:22:53,572 --> 00:22:56,108 ささいなことでの言い争いだ。 328 00:22:56,108 --> 00:22:59,678 (オルデン卿の声) 「お前の顔なんて 二度と見たくない」と➡ 329 00:22:59,678 --> 00:23:03,115 そう言ってしまった。 330 00:23:03,115 --> 00:23:05,584 心にもない言葉だった。 331 00:23:08,587 --> 00:23:12,558 お前を見つけた時は 奇跡だと思ったんだ。 332 00:23:15,594 --> 00:23:19,665 なら なおさら ここには残れねえな。 333 00:23:19,665 --> 00:23:23,569 俺も 心にもない言葉を 言っちまったんだ。 334 00:23:23,569 --> 00:23:26,105 育ての親にさ。 335 00:23:26,105 --> 00:23:28,607 だから 旅の土産話を➡ 336 00:23:28,607 --> 00:23:31,577 たっぷりと持って帰らねえと ダメなんだ。 337 00:23:33,078 --> 00:23:35,080 そうか。 338 00:23:37,583 --> 00:23:40,119 う~ん。 339 00:23:40,119 --> 00:23:43,689 報酬の魔導書 どれにしよう…。 340 00:23:43,689 --> 00:23:47,559 フリーレン様 もう半日になりますよ。 341 00:23:47,559 --> 00:23:50,095 ガーベル様も困ってます。 342 00:23:50,095 --> 00:23:52,598 ハヤクシテ…。 343 00:23:52,598 --> 00:23:56,068 ほら 生気が全くありませんよ。 344 00:23:56,068 --> 00:24:00,072 兵力の立て直しには まだまだ かかりそうだってよ。 345 00:24:00,072 --> 00:24:03,609 (剣技の音) 346 00:24:03,609 --> 00:24:05,611 どうした? 347 00:24:07,146 --> 00:24:09,148 いいや。 348 00:24:12,051 --> 00:24:16,055 少なくとも 跡継ぎには困らなそうだ。