1 00:00:40,290 --> 00:00:44,962 この董卓に仕え 国を治めんとする者が 2 00:00:44,962 --> 00:00:48,262 中原のみをもって国を語るでない 3 00:00:52,269 --> 00:00:56,773 漢の領土13州はもとより 4 00:00:56,773 --> 00:00:59,276 東は高句麗 5 00:00:59,276 --> 00:01:01,845 南は南蛮 6 00:01:01,845 --> 00:01:04,848 北は鮮卑 匈奴 7 00:01:04,848 --> 00:01:08,986 西は氏 キョウの 近隣民族を支配下に収め 8 00:01:08,986 --> 00:01:12,686 更には西域を経てローマ 9 00:01:18,528 --> 00:01:22,099 この董卓が天下に君臨する以上 10 00:01:22,099 --> 00:01:26,303 存在する大地のことごとくを 領土と見なせい 11 00:01:26,303 --> 00:01:28,303 ははあ 12 00:01:57,801 --> 00:02:01,338 どうだ 劉協 13 00:02:01,338 --> 00:02:04,941 と… 董卓か 14 00:02:04,941 --> 00:02:08,445 やはり西域の調べは 楽しゅうあるな 15 00:02:08,445 --> 00:02:13,345 音曲は心魂に響かず 舞踊は霊肉を揺らさぬ 16 00:02:16,586 --> 00:02:18,586 切り捨てるか? 17 00:02:20,924 --> 00:02:22,859 しばしお待ちくださいませ 18 00:02:22,859 --> 00:02:29,059 新しい趣の音曲を奏する者が 入りまして 控えてございまする 19 00:02:39,709 --> 00:02:42,045 董卓様 20 00:02:42,045 --> 00:02:46,383 お待ちしていたのは まさにこの時 21 00:02:46,383 --> 00:02:49,619 まずはわたくし貂蝉の箏曲で 22 00:02:49,619 --> 00:02:54,919 その鋼鉄のような強固なお心を とろけさせていただきます 23 00:03:03,133 --> 00:03:07,671 技巧奔放にして その情 豊か 24 00:03:07,671 --> 00:03:09,871 よい音を奏でる 25 00:03:15,445 --> 00:03:19,149 何という美しいお顔 26 00:03:19,149 --> 00:03:24,554 あなたは暴虐の極みにあって 真の美を知るお方 27 00:03:24,554 --> 00:03:27,424 董卓様 28 00:03:27,424 --> 00:03:29,424 お覚悟を 29 00:03:35,999 --> 00:03:38,869 その年にして至上の箏曲 30 00:03:38,869 --> 00:03:41,505 女性にして閃光の切っ先 31 00:03:41,505 --> 00:03:45,375 いずれも他者の命によって なせる業ではあるまい 32 00:03:45,375 --> 00:03:48,645 ならばいかなる己の一念か? 33 00:03:48,645 --> 00:03:52,149 中華3000年に君臨した あらゆるお方が 34 00:03:52,149 --> 00:03:54,518 いかなる名を後世に残すか 35 00:03:54,518 --> 00:03:56,453 肝胆を砕き続けてきたのに 36 00:03:56,453 --> 00:03:59,156 あなたは まるで意に介さない 37 00:03:59,156 --> 00:04:04,156 でも そんなあなたを 死に至らしめる者の名は必ずや 38 00:04:07,531 --> 00:04:10,300 歴史に刻みつけられる 39 00:04:10,300 --> 00:04:14,600 それが それがたとえ 女の名であろうとも 40 00:04:16,806 --> 00:04:23,046 その程度の牙と その程度の毒で 我が命に届くと思うていたか 41 00:04:23,046 --> 00:04:25,515 名を名乗れい 42 00:04:25,515 --> 00:04:28,515 妃として飼うてやる 43 00:04:33,356 --> 00:04:35,492 その2ヵ月後のこと 44 00:04:35,492 --> 00:04:38,395 北方の匈奴討伐の遠征に出ていた 45 00:04:38,395 --> 00:04:40,895 呂布将軍が凱旋する 46 00:04:55,212 --> 00:04:59,449 頭邪王と骨屠王の首だ 何と 47 00:04:59,449 --> 00:05:01,718 お前は呂布だ 48 00:05:01,718 --> 00:05:06,556 こんな首 転がして 猛り狂うほどのことでもあるまい 49 00:05:06,556 --> 00:05:08,858 この人が呂布? 50 00:05:08,858 --> 00:05:11,761 次はどこで戦う? 51 00:05:11,761 --> 00:05:15,061 よい しばらく やすらうがよい 52 00:05:19,035 --> 00:05:21,037 貂蝉 53 00:05:21,037 --> 00:05:24,037 ねぎらいの音曲でも奏でてやれい 54 00:07:01,004 --> 00:07:05,008 私が誰であるか 知っておられるのですか? 55 00:07:05,008 --> 00:07:07,508 董卓の妃 56 00:07:16,619 --> 00:07:18,819 呂布様 57 00:07:23,259 --> 00:07:25,559 死んでもいい 58 00:07:28,698 --> 00:07:32,001 殺されてもようございます 59 00:07:32,001 --> 00:07:36,206 貂蝉は あなた様になりとうございます 60 00:07:36,206 --> 00:07:38,908 わたくしをあなたに 61 00:07:38,908 --> 00:07:41,608 あなたにしてくださいませ 62 00:07:43,747 --> 00:07:47,947 俺は龍に 龍になる 63 00:07:56,926 --> 00:08:03,400 呂布様 わたくしは龍に 龍に 64 00:08:03,400 --> 00:08:05,900 乗りとうございます 65 00:08:11,040 --> 00:08:14,811 このわしに 謀反を勧めに来たのか? 66 00:08:14,811 --> 00:08:19,382 呂布様は必ずや 董卓様を誅殺なさいましょう 67 00:08:19,382 --> 00:08:22,585 お急ぎにならなければ 董卓派の筆頭として 68 00:08:22,585 --> 00:08:26,389 お父様の処刑は免れません 69 00:08:26,389 --> 00:08:31,127 確かに呂布であれば 董卓を討てるかもしれぬ 70 00:08:31,127 --> 00:08:33,062 だが… 71 00:08:33,062 --> 00:08:36,933 直ちに 董卓様誅殺の天子の詔を 72 00:08:36,933 --> 00:08:39,335 お出しして いただきとうございます 73 00:08:39,335 --> 00:08:41,638 何?詔勅だと? 74 00:08:41,638 --> 00:08:47,143 お父様はこの国を司る 最高の要職であられる 司徒 75 00:08:47,143 --> 00:08:51,014 お父様でなければ 成し得ませぬこと 76 00:08:51,014 --> 00:08:57,754 貂蝉 お前 この謀反の中心におるのか? 77 00:08:57,754 --> 00:09:03,927 お命をお守りし お父様の ご名声を百世の後に残す 78 00:09:03,927 --> 00:09:08,298 それが養女とし 娘として育てていただいた 79 00:09:08,298 --> 00:09:13,098 この貂蝉に残された 1つの孝の道でございます 80 00:09:18,608 --> 00:09:24,280 そして王允は 帝 劉協に直訴する 81 00:09:24,280 --> 00:09:28,985 董卓閣下の 悪逆非道の政を嘆く声は 82 00:09:28,985 --> 00:09:31,888 天下に満ち満ちておるにも かかわりませず 83 00:09:31,888 --> 00:09:35,692 これまで謀反の声一つ 上がらずにきましたるは 84 00:09:35,692 --> 00:09:39,662 その残忍非情の刑罰が 恐れられてのこと 85 00:09:39,662 --> 00:09:44,400 いま天下万民が声をひそめ 陰ながら求めておりますは 86 00:09:44,400 --> 00:09:47,303 陛下のただ1つのお言葉 87 00:09:47,303 --> 00:09:50,807 朕の… 詔勅か? 88 00:09:50,807 --> 00:09:55,778 ははあ 「董卓を誅すべし」との 89 00:09:55,778 --> 00:10:01,417 朕は まだ詔勅を 出したことがない 90 00:10:01,417 --> 00:10:04,320 それこそが董卓の最大の悪行 91 00:10:04,320 --> 00:10:06,923 恐れ多くも申し上げますれば 92 00:10:06,923 --> 00:10:11,160 漢王朝400年 陛下のご威光が これほどまでに 93 00:10:11,160 --> 00:10:15,064 蹂躙されあそばしたことは ございませぬ 94 00:10:15,064 --> 00:10:20,003 その詔勅 誰に委ねよと申すのじゃ? 95 00:10:20,003 --> 00:10:23,740 董卓の脅威をものともしない 真の勇者が 96 00:10:23,740 --> 00:10:26,209 1人 おりまする 97 00:10:26,209 --> 00:10:29,112 その者の名は? 98 00:10:29,112 --> 00:10:31,112 呂布 99 00:10:35,518 --> 00:10:38,918 太師様 ご登殿 100 00:10:41,624 --> 00:10:43,560 董卓様 101 00:10:43,560 --> 00:10:46,462 兵が門を塞いでおりまする 102 00:10:46,462 --> 00:10:48,965 詔勅でござる 103 00:10:48,965 --> 00:10:53,136 速やかに馬車を降り 謹んで拝聴なさるがよい 104 00:10:53,136 --> 00:10:55,972 何と詔勅 105 00:10:55,972 --> 00:10:57,972 読み上げい 106 00:11:00,777 --> 00:11:03,713 た… 「太師 董卓」 107 00:11:03,713 --> 00:11:07,317 「臣下たる者の分を越え 礼をなさず」 108 00:11:07,317 --> 00:11:11,821 「朝廷に跋扈し」 ぼ… 「暴虐の限りを尽くして」 109 00:11:11,821 --> 00:11:16,159 こ… 「国政をくらまし ただ私腹を肥やすのみ」 110 00:11:16,159 --> 00:11:20,029 そ… 「その罪戻 数え上げれば万を超し」 111 00:11:20,029 --> 00:11:24,534 「董卓並びに父母 兄弟 妻子 その三族は」 112 00:11:24,534 --> 00:11:29,134 きょ… 「極刑をもって相当とする」 113 00:11:41,884 --> 00:11:45,884 この詔勅が 天子の意思であろうはずがない 114 00:11:48,691 --> 00:11:51,427 これより三方を向く 115 00:11:51,427 --> 00:11:56,399 その間に この詔勅に加担した 愚か者は名乗り出よ 116 00:11:56,399 --> 00:11:59,168 さもなくば皆殺しだ 117 00:11:59,168 --> 00:12:03,606 劉協をたぶらかしたのは誰だ 118 00:12:03,606 --> 00:12:05,875 詔勅ごときに寄りすがれば 119 00:12:05,875 --> 00:12:09,475 この董卓に 立ち向かえるとでも思うたか 120 00:12:31,834 --> 00:12:35,738 王允 貴様か? 121 00:12:35,738 --> 00:12:38,407 身に覚えなしとは言えぬ 122 00:12:38,407 --> 00:12:42,411 死して歴史に名を残そうぞ 123 00:12:42,411 --> 00:12:44,546 貴様だ 王允 124 00:12:44,546 --> 00:12:46,646 お願いがございまする 125 00:12:48,851 --> 00:12:51,387 お願いがございまする… 126 00:12:51,387 --> 00:12:55,090 確かにあなた様は 何より お強いお方 127 00:12:55,090 --> 00:12:58,494 周囲の者など誰一人 理解が及ばないほど 128 00:12:58,494 --> 00:13:03,632 あなた様は お強いお方でございます 129 00:13:03,632 --> 00:13:07,603 貂蝉 貴様ら親子の愚行か? 130 00:13:07,603 --> 00:13:12,203 その程度の浅知恵で 何ができるというのだ 131 00:13:22,985 --> 00:13:26,285 呂布 貴様か 132 00:13:32,661 --> 00:13:37,433 呂布 お前ごときに 分かろうはずがない 133 00:13:37,433 --> 00:13:40,969 およそ天下のことごとくを 自らの手に有し 134 00:13:40,969 --> 00:13:42,905 天下を意のままに振るい 135 00:13:42,905 --> 00:13:46,575 欲望 快楽を極め尽くす 136 00:13:46,575 --> 00:13:51,380 贅の限りを尽くし 善悪定からぬ果てに届いてこそ 137 00:13:51,380 --> 00:13:53,880 真の王となるのだ 138 00:13:59,121 --> 00:14:01,521 あー! 139 00:14:09,331 --> 00:14:13,231 我はその王の姿を 垣間見たに過ぎん 140 00:14:33,255 --> 00:14:38,527 呂布 貴様ごときに 王の姿が分かろうはずがない 141 00:14:38,527 --> 00:14:43,031 自由に食らい自由に殺す それが貴様だ 142 00:14:43,031 --> 00:14:48,231 呂布 わしを裏切った 己の愚かさを思い知るがよい 143 00:15:36,084 --> 00:15:38,020 太師 董卓 144 00:15:38,020 --> 00:15:43,258 魔王の所業を極めんとして 都 長安にて憤死 145 00:15:43,258 --> 00:15:47,858 西暦192年4月のことであった 146 00:16:47,122 --> 00:16:50,759 董卓の親兄弟 妻子からその家来 147 00:16:50,759 --> 00:16:54,596 婆さんから赤子に至るまで 容赦なしか 148 00:16:54,596 --> 00:16:58,196 あれだけ むちゃくちゃ やってきたんだ 皆殺しは当然よ 149 00:17:00,168 --> 00:17:02,938 しかし もう5日になるっちゅうに 150 00:17:02,938 --> 00:17:06,141 あの へその灯心は いつまで燃えよる? 151 00:17:06,141 --> 00:17:08,543 脂っ気が燃え尽きりゃ 消えちまうさ 152 00:17:08,543 --> 00:17:10,479 そう願いたいもんだよ 153 00:17:10,479 --> 00:17:14,416 ああなっても恐ろしくて 安心して眠れやしねえ 154 00:17:14,416 --> 00:17:19,054 城外にいる董卓子飼いの涼州兵が きっと戻ってくるぞ 155 00:17:19,054 --> 00:17:21,554 そうなりゃ呂布との戦になる 156 00:17:24,860 --> 00:17:28,230 王允殿 遠征に出ている董卓の武将は 157 00:17:28,230 --> 00:17:31,133 皆こちらの申し出に 応じてきましたぞ 158 00:17:31,133 --> 00:17:35,070 5日後の亥の中刻に… 159 00:17:35,070 --> 00:17:37,906 この内通を知っておるのは 160 00:17:37,906 --> 00:17:41,510 内では我々のみ ただ 161 00:17:41,510 --> 00:17:46,682 呂布と共におられるご息女には いかに伝えればよいかと… 162 00:17:46,682 --> 00:17:50,052 その必要はない 163 00:17:50,052 --> 00:17:52,754 は? 164 00:17:52,754 --> 00:17:56,625 そして王允は 後世におのが名を残すために 165 00:17:56,625 --> 00:18:02,425 史家 蔡ヨウが記していた 史書を焼き 蔡ヨウを処刑した 166 00:18:13,809 --> 00:18:18,647 この方は本当に 私を妻と思っているのだろうか 167 00:18:18,647 --> 00:18:24,453 共にいても 天下のそばにある気がしない 168 00:18:24,453 --> 00:18:29,753 やはり董卓様だけが 王者たるお方だった 169 00:18:31,994 --> 00:18:36,865 この雷雨では 10日燃え続けた 董卓様の火も 170 00:18:36,865 --> 00:18:41,036 消え果てているでしょう 171 00:18:41,036 --> 00:18:44,536 あ… でやあ! 172 00:19:02,124 --> 00:19:04,324 な… 何だ? 173 00:19:26,882 --> 00:19:28,817 夜襲だ! 174 00:19:28,817 --> 00:19:31,720 涼州兵が城に入ったぞ! 175 00:19:31,720 --> 00:19:33,655 王允 何の騒ぎじゃ? 176 00:19:33,655 --> 00:19:38,293 おそらく董卓の部下の一部が 騒いでおるのでしょう 177 00:19:38,293 --> 00:19:40,896 しかし この王允が おそばにおります限り 178 00:19:40,896 --> 00:19:43,198 陛下の御身に危害は及びませぬ 179 00:19:43,198 --> 00:19:45,133 しかり 180 00:19:45,133 --> 00:19:47,069 李カク 181 00:19:47,069 --> 00:19:52,741 我らの望みは ただ董卓様の報復のみ 182 00:19:52,741 --> 00:19:57,179 話が違うではないか 183 00:19:57,179 --> 00:20:00,449 士孫瑞… 全てはこの首に聞いた 184 00:20:00,449 --> 00:20:04,953 無礼者 陛下の御前であるぞ 185 00:20:04,953 --> 00:20:07,456 つくづく見下げ果てた男よ 186 00:20:07,456 --> 00:20:11,656 遂には陛下のご威光を盾に 命ごいか 187 00:20:24,039 --> 00:20:28,710 中黄太乙 中黄太乙 188 00:20:28,710 --> 00:20:33,548 その頃 度重なる ききんに苦しむ 青州黄巾党は 189 00:20:33,548 --> 00:20:41,289 食料と中黄太乙の理想郷を求めて エン州に攻め入っていた 190 00:20:41,289 --> 00:20:44,559 死を恐れぬ 青州黄巾党の兵士たちは 191 00:20:44,559 --> 00:20:48,196 8年前に挙兵した 黄巾党の子供たちで 192 00:20:48,196 --> 00:20:54,636 まだ10代か20代そこそこの 魂魄あふれる青年たちだった 193 00:20:54,636 --> 00:20:58,406 そして曹操は 青州黄巾党により敗死した 194 00:20:58,406 --> 00:21:00,408 劉岱の後任として 195 00:21:00,408 --> 00:21:04,746 エン州を治める 牧に 迎えられようとしていた 196 00:21:04,746 --> 00:21:09,351 董卓が死んでも この身に天子の命は届かない 197 00:21:09,351 --> 00:21:16,091 その上 命知らずの青州兵を 討ち尽くすのは困難極まりない 198 00:21:16,091 --> 00:21:18,593 だが… 199 00:21:18,593 --> 00:21:25,193 この時 曹操は青州黄巾党との 戦いに 雄飛の機を感じていた 200 00:25:42,524 --> 00:25:45,427 中黄太乙 中黄太乙! 201 00:25:45,427 --> 00:25:49,164 度重なる飢饉に苦しむ 青州黄巾党は 202 00:25:49,164 --> 00:25:55,937 食料と中黄太乙の理想郷を求め えん州へと侵攻していた 203 00:25:55,937 --> 00:25:59,707 中黄太乙とは 土俗的信仰を源とする 204 00:25:59,707 --> 00:26:03,211 道教の最高神である 205 00:26:03,211 --> 00:26:05,146 そんな中 曹操は 206 00:26:05,146 --> 00:26:09,384 えん州の州僕に 迎えられようとしていた 207 00:26:09,384 --> 00:26:13,688 えん州を攻める 青州黄巾党の数は25万 208 00:26:13,688 --> 00:26:17,492 これに対し 曹操率いる軍勢は1万 209 00:26:17,492 --> 00:26:20,161 戦略に長けた曹操軍であったが 210 00:26:20,161 --> 00:26:25,161 数の上では 圧倒的に不利な状況であった 211 00:26:27,902 --> 00:26:30,538 昔の黄巾党のような戦術はないが 212 00:26:30,538 --> 00:26:33,374 攻撃力がはるかにすさまじいな 213 00:26:33,374 --> 00:26:37,278 ガリガリに痩せている兵でも 身のこなしは素早い 214 00:26:37,278 --> 00:26:40,815 戦い方は残虐的かつ徹底的だ 215 00:26:40,815 --> 00:26:44,619 しかしあの様子じゃ 食料が尽きてる頃じゃないか? 216 00:26:44,619 --> 00:26:48,857 そろそろ戦力も落ちてくるだろう 夜襲をかけるってのはどうだ? 217 00:26:48,857 --> 00:26:51,826 それはダメです 彼らは暗闇でも目が利き 218 00:26:51,826 --> 00:26:54,162 においで敵を判別します 219 00:26:54,162 --> 00:26:58,500 さらに数が圧倒的なので こちらの体力がもちません 220 00:26:58,500 --> 00:27:00,535 籠城する 221 00:27:00,535 --> 00:27:05,640 籠城って相手が飢え死にするのを 待つってのか? 222 00:27:05,640 --> 00:27:10,411 殿 すでに青州方面に間者を放ち この城には唸るほど 223 00:27:10,411 --> 00:27:14,182 食料が蓄えられているとの噂を 流しております 224 00:27:14,182 --> 00:27:16,885 おい そんな噂なんか流したら 225 00:27:16,885 --> 00:27:19,787 青州にいる奴らの本隊が 来ちまうじゃないか 226 00:27:19,787 --> 00:27:24,392 これ以上 厄介な敵を増やして どうするってんだ 227 00:27:24,392 --> 00:27:29,692 籠城に食料の噂 曹操 何を考えている 228 00:27:33,401 --> 00:27:37,071 いよいよ軍馬まで 食べることになったか 229 00:27:37,071 --> 00:27:41,042 我が軍の食料は 底をつこうとしておるのう 230 00:27:41,042 --> 00:27:44,445 どうなっておる もう3日じゃ 231 00:27:44,445 --> 00:27:48,316 25万の兵を3つに分け 攻め続けておるが 232 00:27:48,316 --> 00:27:50,318 突破口が見えぬわい 233 00:27:50,318 --> 00:27:54,556 曹操め まさか籠城の策に出るとはのう 234 00:27:54,556 --> 00:27:58,793 しかし 奴の籠城は堅く そして激しい 235 00:27:58,793 --> 00:28:05,600 青州の本隊100万がこちらに向かい動き出したぞよ 236 00:28:05,600 --> 00:28:09,737 あの城の周りに 我が同胞全てが集まるのは 237 00:28:09,737 --> 00:28:12,640 あまりにも危険じゃ 238 00:28:12,640 --> 00:28:17,545 我が本隊が到着する前に 何としても攻め落とすのじゃ 239 00:28:17,545 --> 00:28:20,145 全軍結集して圧倒せよ 240 00:28:25,219 --> 00:28:35,019 中黄太乙 中黄太乙… 241 00:28:54,849 --> 00:28:59,687 これで何波目だ? 波状攻撃に衰えが見えぬ 242 00:28:59,687 --> 00:29:02,223 途切れることのない殺気 243 00:29:02,223 --> 00:29:04,158 奴らがひとたび城内に入れば 244 00:29:04,158 --> 00:29:07,958 我々を瞬時にして 殺りくするだろう 245 00:29:13,835 --> 00:29:15,803 油を使いおったな 246 00:29:15,803 --> 00:29:18,106 何とむごいことを 247 00:29:18,106 --> 00:29:21,309 じゃが 青州からの 本隊が到着すれば… 248 00:29:21,309 --> 00:29:24,312 しかし あまりにも危うい 249 00:29:24,312 --> 00:29:29,450 本隊があの曹操を 恐れておらぬことが最も危険じゃ 250 00:29:29,450 --> 00:29:39,050 中黄太乙 中黄太乙… 251 00:29:42,797 --> 00:29:47,935 殿 そろそろ青州の 黄巾党本隊が到着する頃かと 252 00:29:47,935 --> 00:29:54,709 荀或 この戦い 国を攻める 国を滅ぼすという感覚が正しい 253 00:29:54,709 --> 00:29:56,909 国… ですか? 254 00:30:05,353 --> 00:30:12,493 ひとつ間違えば 悪鬼羅刹と なりかねぬ黄巾の兵士たち… 255 00:30:12,493 --> 00:30:15,997 我が心中に響き合うものを 抑えきれぬ 256 00:30:15,997 --> 00:30:19,597 天道に我が道が見えてくるぞ 257 00:30:23,438 --> 00:30:26,674 陽動作戦のおとりには 目もくれず… 258 00:30:26,674 --> 00:30:29,577 主力の動きには全て機先を制する 259 00:30:29,577 --> 00:30:32,513 城内の敵はわずか1万余りのはず 260 00:30:32,513 --> 00:30:36,350 しかし城壁の上には 次々と兵が湧き起こり 261 00:30:36,350 --> 00:30:40,188 我が25万に匹敵する人数を感じる 262 00:30:40,188 --> 00:30:44,459 ならばこの戦いは 全てを賭けての戦いになるやも 263 00:30:44,459 --> 00:30:49,297 袁紹と陶謙の軍も すでに本隊の 足元に食い付こうとしておる 264 00:30:49,297 --> 00:30:51,833 しゃにむに攻めたてねばならん 265 00:30:51,833 --> 00:30:56,304 城壁の局所に力を集め 一気に切り崩すべし 266 00:30:56,304 --> 00:31:06,304 中黄太乙 中黄太乙… 267 00:31:27,301 --> 00:31:30,501 来た 黄巾の本隊だ! 268 00:31:36,577 --> 00:31:39,247 来てしまったか 269 00:31:39,247 --> 00:31:43,651 あの曹操を前に 我が軍団の全てをさらしては 270 00:31:43,651 --> 00:31:46,851 どうしのげば良いのじゃ 271 00:32:00,535 --> 00:32:04,205 どういうことなんだい まだ城は落ちてないのかい 272 00:32:04,205 --> 00:32:08,075 それじゃ食いもんは? メシ出せ メシ! 273 00:32:08,075 --> 00:32:11,775 こ これが黄巾の本隊… 274 00:32:16,751 --> 00:32:19,654 いかん このままじゃ何も得られぬ 275 00:32:19,654 --> 00:32:24,258 我らの姿を全軍に示して 戦う時が来たようじゃ 276 00:32:24,258 --> 00:32:28,358 天遁の術! 277 00:32:46,247 --> 00:32:48,182 何じゃありゃ 278 00:32:48,182 --> 00:32:50,182 人が雲に乗っているぞ 279 00:32:57,358 --> 00:33:00,027 曹操よ 280 00:33:00,027 --> 00:33:03,297 汝らわずか1万の兵により 281 00:33:03,297 --> 00:33:07,535 我ら130余万を 討ち尽くせると思うておるのか 282 00:33:07,535 --> 00:33:11,072 直ちに城内の食料を 差し出すのじゃ 283 00:33:11,072 --> 00:33:16,844 さもなくば 黄巾の限りない戦力とわしらの幻術をもって 284 00:33:16,844 --> 00:33:19,380 貴様らを皆殺しにいたす 285 00:33:19,380 --> 00:33:24,380 さあ 今すぐ食料庫を開放せよ 286 00:33:27,555 --> 00:33:31,926 食料を差し出せだと? お前たちの戦いは 287 00:33:31,926 --> 00:33:35,463 その程度を条件とする 戦いでしかないのか? 288 00:33:35,463 --> 00:33:39,800 いにしえの教祖 張角も 289 00:33:39,800 --> 00:33:42,703 嘆いておるぞ 290 00:33:42,703 --> 00:33:44,703 教祖様 291 00:33:53,347 --> 00:33:58,019 張角様 292 00:33:58,019 --> 00:34:00,521 黄巾の長老たちよ 293 00:34:00,521 --> 00:34:02,456 すばらしき黄巾兵たちよ 294 00:34:02,456 --> 00:34:06,260 中黄太乙の叫びは 295 00:34:06,260 --> 00:34:09,260 この曹操が引き受けてやる 296 00:34:25,379 --> 00:34:30,017 曹操 それはあまりな たぶらかしというもの 297 00:34:30,017 --> 00:34:32,553 淫祠邪教の扱いを受け 298 00:34:32,553 --> 00:34:37,124 国賊とされる我が太平道を… 中黄太乙を 299 00:34:37,124 --> 00:34:43,064 漢王朝の内にあるおぬしが いかに引き受けるというのじゃ 300 00:34:43,064 --> 00:34:47,268 中黄太乙 かつて張角が唱えたのは 301 00:34:47,268 --> 00:34:51,238 目の前の食を奪い続け ただ生き延びる道ではなく 302 00:34:51,238 --> 00:34:54,075 この大地を埋め尽くす 黄色い民が 303 00:34:54,075 --> 00:34:56,811 太平の世を求めることにあった 304 00:34:56,811 --> 00:35:01,148 だが 130万もの民たちは 寄る辺なき領土がなければ 305 00:35:01,148 --> 00:35:03,484 身が休まることはあるまい 306 00:35:03,484 --> 00:35:06,053 飢えた民たちはただ重荷となり 307 00:35:06,053 --> 00:35:10,491 このすばらしき兵士たちも 略奪のみに生きることになろう 308 00:35:10,491 --> 00:35:14,862 黄巾の長老たちよ お前たちの同胞の行く末は 309 00:35:14,862 --> 00:35:18,232 まつりごとなくして その存続はありえない 310 00:35:18,232 --> 00:35:20,668 青州黄巾党の民よ 311 00:35:20,668 --> 00:35:22,603 流浪の民よ 312 00:35:22,603 --> 00:35:25,503 この曹操の民となれ 313 00:35:28,409 --> 00:35:30,709 城門を開けい 314 00:35:37,785 --> 00:35:39,854 見事な兵士たちよ 315 00:35:39,854 --> 00:35:43,124 8年前 黄巾の乱に 予感を受けて以来 316 00:35:43,124 --> 00:35:45,760 ずっと相まみえるのを待っていた 317 00:35:45,760 --> 00:35:50,598 曹操よ 我ら太平道を 庇護するが如くに語るが 318 00:35:50,598 --> 00:35:55,036 しょせん貴様の狙いは 我が兵士ではないのか? 319 00:35:55,036 --> 00:35:59,774 お前たちが育てた兵と それを支えるあの膨大な本隊は 320 00:35:59,774 --> 00:36:02,309 それ自体1つの国を成している 321 00:36:02,309 --> 00:36:07,882 このえん州を お前たちの あるべき国にするのだ 322 00:36:07,882 --> 00:36:10,718 我らを生かすというか 323 00:36:10,718 --> 00:36:13,754 我らが道を 認めるというなら分かる 324 00:36:13,754 --> 00:36:16,357 大いなる折り合いの つけようもあろう 325 00:36:16,357 --> 00:36:20,227 じゃがな いかなることがあろうとも 326 00:36:20,227 --> 00:36:23,130 我が同胞のつながりが 断ち切られたり 327 00:36:23,130 --> 00:36:26,033 教義を奪われることはないか? 328 00:36:26,033 --> 00:36:27,968 契約する 329 00:36:27,968 --> 00:36:31,505 教義と殺りく以外 何も知らぬ我が兵士は 330 00:36:31,505 --> 00:36:35,509 ひとつ約束を違えれば そなたの敵となるは必定 331 00:36:35,509 --> 00:36:37,812 その覚悟はあるか? 332 00:36:37,812 --> 00:36:40,781 承認する 333 00:36:40,781 --> 00:36:45,486 ならば曹操 そなたに太平道の全てを託そう 334 00:36:45,486 --> 00:36:50,686 その行く末 しかと見届けさせてもらうぞ 335 00:36:55,162 --> 00:36:59,100 そうか 殿は初めから 青州黄巾党を取り込み 336 00:36:59,100 --> 00:37:03,437 新たな国を立ち上げるつもりで 戦っておられたのか 337 00:37:03,437 --> 00:37:07,241 領土ではなく民をもって国を創る 338 00:37:07,241 --> 00:37:10,211 前代未聞の発想だ 339 00:37:10,211 --> 00:37:15,950 黄巾の子らよ 聞くが良い 今 1つの契約が成された 340 00:37:15,950 --> 00:37:22,556 汝ら 新たなる指導者に従うべし 341 00:37:22,556 --> 00:37:32,233 西暦192年 曹操は青州黄巾党 130余万を配下に治めた 342 00:37:32,233 --> 00:37:36,633 魏武の強 これより始まる 343 00:37:41,909 --> 00:37:45,846 袁紹 信なく義なしとは貴様のこと 344 00:37:45,846 --> 00:37:48,682 名門の皮を被った卑しい盗人の はらわたを 345 00:37:48,682 --> 00:37:52,486 この公孫さんが かっさばいてやるわ 346 00:37:52,486 --> 00:37:55,856 何が白馬将軍 白馬義従だ 347 00:37:55,856 --> 00:38:00,194 あの弱さでよくぞ 恥ずかしめもなく つけたもんだぜ 348 00:38:00,194 --> 00:38:03,197 その点 我が袁紹軍の 士気はどうだ 349 00:38:03,197 --> 00:38:06,033 道をあけなさい 350 00:38:06,033 --> 00:38:08,636 道をおあけなさい 351 00:38:08,636 --> 00:38:12,039 冀州の住人でございます 道を 352 00:38:12,039 --> 00:38:13,974 貴様 353 00:38:13,974 --> 00:38:16,210 ここをどこだと思っている 354 00:38:16,210 --> 00:38:19,914 戦場だと心得ております 355 00:38:19,914 --> 00:38:21,914 通りますぞ 356 00:38:36,697 --> 00:38:43,470 冀州の住人 趙雲 字を子龍と申します 357 00:38:43,470 --> 00:38:47,841 冀州の人間は ほぼ全てが袁紹殿に付きました 358 00:38:47,841 --> 00:38:52,580 だが私は公孫さん殿 あなたに従おうと思います 359 00:38:52,580 --> 00:38:56,217 おうおう… 大した肝の太さだ 360 00:38:56,217 --> 00:38:58,852 両方の陣を 突っ切ってくるのを見たぜ 361 00:38:58,852 --> 00:39:01,455 劉備 何だ今ごろ 362 00:39:01,455 --> 00:39:05,726 いやいや 袁紹に勝つ戦術を 考えてたら遅くなっちまった 363 00:39:05,726 --> 00:39:07,661 何だそれは 364 00:39:07,661 --> 00:39:13,567 それがまるでねえ 今は袁紹と 戦わねえほうがいいって 365 00:39:13,567 --> 00:39:17,972 おっ あんたもそう思う? 366 00:39:17,972 --> 00:39:20,975 不思議な男だ 弱いほうに付こうとしてる 367 00:39:20,975 --> 00:39:25,079 ほら 関羽と張飛だ もし公孫さん殿が断ったら 368 00:39:25,079 --> 00:39:27,648 おいらんとこへ来な 居心地いいぜ 369 00:39:27,648 --> 00:39:32,620 私はすでに公孫さん殿に 従事を申し出た 370 00:39:32,620 --> 00:39:37,324 袁紹の息がかかっていない 保証など どこにあるのだ 371 00:39:37,324 --> 00:39:39,260 戦いが終わるまで控えておれ 372 00:39:39,260 --> 00:39:41,629 何?戦うだって? 373 00:39:41,629 --> 00:39:45,229 退却だよ 退却 ここは逃げるが一番 374 00:39:47,134 --> 00:39:49,934 ほうら 先鋒の麹義だ 375 00:39:52,506 --> 00:39:56,006 保証の手土産を取ってきます 376 00:39:58,646 --> 00:40:01,546 この戯れ者めが! 377 00:40:04,518 --> 00:40:07,618 麹義が成敗してくるわ! 378 00:40:12,192 --> 00:40:15,392 これで戦局が一変するぞ 379 00:40:20,668 --> 00:40:24,938 敵のいちるの望みは この顔良が断ち切ってくれる 380 00:40:24,938 --> 00:40:28,876 しかり あの挑発は捨て置けぬ 381 00:40:28,876 --> 00:40:31,745 我らは圧倒的優位にある 382 00:40:31,745 --> 00:40:33,745 一騎打ちは無用 383 00:40:45,225 --> 00:40:50,025 おお 舞いだ 舞ってるよ 384 00:40:55,035 --> 00:40:58,772 この蒼天に星が見える 385 00:40:58,772 --> 00:41:04,672 好ましい輝き… 誰の星か? 386 00:41:07,781 --> 00:41:10,751 おう 行く気だよ 387 00:41:10,751 --> 00:41:14,651 関羽 張飛 ありゃ相当 無茶な奴だぜ 388 00:41:22,663 --> 00:41:25,032 つけ上がりおって 389 00:41:25,032 --> 00:41:27,601 袁紹殿 このわしに 390 00:41:27,601 --> 00:41:30,237 ならぬ 391 00:41:30,237 --> 00:41:32,237 止まれよ 趙さん 392 00:41:35,209 --> 00:41:39,079 敵将 袁紹どんに申し告ぐ 393 00:41:39,079 --> 00:41:41,215 いかに戦を少なくし 394 00:41:41,215 --> 00:41:43,951 世の民草を 泣かさずに天下を治めるか? 395 00:41:43,951 --> 00:41:46,754 それが真の覇業ってもんでしょう 396 00:41:46,754 --> 00:41:51,291 反董卓連合の盟主までやった お人が 冀州だの幽州だの 397 00:41:51,291 --> 00:41:54,528 ちっぽけな縄張り争いを してちゃいかんでしょう 398 00:41:54,528 --> 00:41:57,564 貴様 どこの馬の骨だ 399 00:41:57,564 --> 00:42:01,402 我 劉備は 天下万民に代わり進言 400 00:42:01,402 --> 00:42:05,973 長安におわす天子様を董卓の 残党からお救い申し上げるべし 401 00:42:05,973 --> 00:42:08,675 そうすりゃ 公孫さんも世の諸侯も 402 00:42:08,675 --> 00:42:11,111 あんたに従わざるを得ない 403 00:42:11,111 --> 00:42:14,111 これぞ 王者の覇業! 404 00:42:16,417 --> 00:42:18,352 うーむ 全軍… 405 00:42:18,352 --> 00:42:20,421 だめだぜ 袁紹さん 406 00:42:20,421 --> 00:42:22,956 こんなところで 兵を無駄に使っちゃ 407 00:42:22,956 --> 00:42:26,527 う… 待機だ 408 00:42:26,527 --> 00:42:29,396 さっ 退却だ 409 00:42:29,396 --> 00:42:33,100 趙雲さん 公孫さんのところは 早めに切り上げて 410 00:42:33,100 --> 00:42:38,071 おいらんとこに来いよ 天下が急を告げてんだよ 411 00:42:38,071 --> 00:42:42,776 趙雲 後に天下取りに 乗り出した劉備軍において 412 00:42:42,776 --> 00:42:45,276 欠かせない将の1人となる 413 00:42:49,983 --> 00:42:51,919 乱世の奸雄として 414 00:42:51,919 --> 00:42:55,155 広く世に知られるようになった 曹操の下には 415 00:42:55,155 --> 00:42:57,090 自らの才能を買ってもらおうと 416 00:42:57,090 --> 00:43:01,261 陳宮 程いくなどの 軍師が集まってきた 417 00:43:01,261 --> 00:43:03,997 一方 曹操の下を離れ 418 00:43:03,997 --> 00:43:07,234 孫権配下の将として 仕えていた夏侯惇は 419 00:43:07,234 --> 00:43:10,971 洛陽で孫権と別れた後 各地を巡り 420 00:43:10,971 --> 00:43:14,871 新たな戦力となる兵を獲得しての 凱旋であった 421 00:43:16,777 --> 00:43:20,547 長きにわたる募兵の旅 ご苦労であった 422 00:43:20,547 --> 00:43:26,086 まずは覇業の始まりを祝し 夏侯惇から祝いを献上したい 423 00:43:26,086 --> 00:43:32,726 夏侯惇将軍の主君は すなわち我が主君 424 00:43:32,726 --> 00:43:36,196 この典韋 命を賭して 425 00:43:36,196 --> 00:43:39,766 お仕えいたしますぞ! 426 00:43:39,766 --> 00:43:44,071 牙門旗だ 500斤はあるぞ! 427 00:43:44,071 --> 00:43:47,941 えん州の僕となった曹操は 父 曹嵩を始め 428 00:43:47,941 --> 00:43:53,747 一族郎党全てを彼の下へ 呼び寄せようとしていた 429 00:43:53,747 --> 00:43:59,019 その道中の警備を申し出たのは 徐州州僕の陶謙である 430 00:43:59,019 --> 00:44:06,760 殿 お父上が山賊に襲われ ご一行皆 惨殺との急報 431 00:44:06,760 --> 00:44:10,197 陶謙軍の護衛が逃げ出したと? 432 00:44:10,197 --> 00:44:13,397 そうか… 分かった 433 00:44:16,370 --> 00:44:18,872 軍を動かすぞ え? 434 00:44:18,872 --> 00:44:23,677 世に無法あらば それをせん滅し 世が無法ならば法を作る 435 00:44:23,677 --> 00:44:27,447 心中お察しいたしますが ここで陶謙を討てば 436 00:44:27,447 --> 00:44:31,285 天下を目指す者が 私怨で軍を動かしたと受け取られ 437 00:44:31,285 --> 00:44:33,787 人心が離れてしまいますぞ 438 00:44:33,787 --> 00:44:36,690 父君のあだを報い恨みをすすぐ 439 00:44:36,690 --> 00:44:38,625 今 徐州を攻めるのに 440 00:44:38,625 --> 00:44:41,929 これほど分かり易い大義も ございますまい 441 00:44:41,929 --> 00:44:46,700 「報仇雪恨」の4文字を軍旗に掲げ 兵を進軍なされば 442 00:44:46,700 --> 00:44:52,306 陶謙は手も出せず 苦もなく徐州を落とせましょう 443 00:44:52,306 --> 00:44:57,177 先陣は青州兵 彼らに 磨き上げた武器と装束を与えよ 444 00:44:57,177 --> 00:44:59,813 無茶だ 奴らはまだ 445 00:44:59,813 --> 00:45:02,716 略奪を目的とした 殺りく以外に戦を知らぬ 446 00:45:02,716 --> 00:45:07,554 賊そのものだ 曹操の名が地に落ちるぞ 447 00:45:07,554 --> 00:45:11,425 曹操は何ゆえ曹操であるか? 448 00:45:11,425 --> 00:45:13,393 曹操は天下のものである 449 00:45:13,393 --> 00:45:17,364 曹操に天下を見るならば 曹操が下にあれ 450 00:45:17,364 --> 00:45:21,802 殿は父君の死すらも 利用されるというのか? 451 00:45:21,802 --> 00:45:24,338 陶謙はもはや親の敵ではなく 452 00:45:24,338 --> 00:45:27,140 覇業を妨げる石栗にすぎない 453 00:45:27,140 --> 00:45:31,645 殿の行動は すでに 万物の原理に組み込まれている 454 00:45:31,645 --> 00:45:34,414 天下の人心を 意に介することもなく 455 00:45:34,414 --> 00:45:36,717 天意に背くことも恐れない 456 00:45:36,717 --> 00:45:40,587 何と恐ろしい器であろうか 457 00:45:40,587 --> 00:45:43,490 この人に付いてはゆけぬ 458 00:45:43,490 --> 00:45:47,828 荀或 兵3万を委ねる このえん州の留守を守れ 459 00:45:47,828 --> 00:45:49,763 はい 460 00:45:49,763 --> 00:45:53,634 進軍 おー! 461 00:45:53,634 --> 00:45:59,439 曹操軍の徐州侵攻は 恐るべき速度で進んだ 462 00:45:59,439 --> 00:46:04,745 曹操との戦いで多くの仲間を 失った青州兵による殺りくは 463 00:46:04,745 --> 00:46:09,549 老若男女を問わず無差別に及び 凄惨を極めた 464 00:46:09,549 --> 00:46:14,054 奸雄曹操の名を さらに世に知らしめることとなる 465 00:46:14,054 --> 00:46:19,554 あの徐州大虐殺の始まりであった