1 00:00:34,801 --> 00:00:37,804 「尊き源 枯れるまで 嘆きを止めぬ愚か者。 2 00:00:37,804 --> 00:00:42,809 異なる血を抱きし者 輝きを放ちて 大地を潤す」。 3 00:00:45,812 --> 00:00:49,816 (クウェンテール)ヴェルヴァレータブロライト! よそ者を連れ込むとは…。 4 00:00:49,816 --> 00:00:53,153 (ブロライト)彼らは 皆に害を もたらす者ではないのじゃ。 5 00:00:53,153 --> 00:00:55,155 リュティカラの行方を…。 6 00:00:55,155 --> 00:00:57,824 黙れ!! 郷のおきてを なんと心得る。 7 00:00:57,824 --> 00:00:59,826 うっ…。 8 00:00:59,826 --> 00:01:04,164 そのような まがまがしき者どもを 郷に引き入れおって。 9 00:01:04,164 --> 00:01:06,166 (プニさん)なんですって? 10 00:01:06,166 --> 00:01:08,168 (タケル)あっ…。 11 00:01:08,168 --> 00:01:11,171 (プニさん)この私に 言ったのですか? 12 00:01:15,509 --> 00:01:18,845 アルタトゥムエクルウスである我が身を➨ 13 00:01:18,845 --> 00:01:22,149 まがまがしいと? 14 00:01:24,184 --> 00:01:28,522 アルタトゥムエクルウス!? 神だと? そんな まさか…。 15 00:01:28,522 --> 00:01:31,525 我が名は ホーヴヴァルプニル。 16 00:01:31,525 --> 00:01:35,462 我が身を嘲る者に我が裁きを!! 17 00:01:35,462 --> 00:01:37,464 (雷鳴) 18 00:01:37,464 --> 00:01:39,866 (悲鳴) 19 00:03:22,502 --> 00:03:24,504 (ビー)ピュイ! ピュピュ ピュピュイ! 20 00:03:24,504 --> 00:03:29,176 神聖なる神と知らず 多大なる無礼を働きし所業➨ 21 00:03:29,176 --> 00:03:31,845 何とぞ… 何とぞ…。 22 00:03:31,845 --> 00:03:35,115 《我の力を 悟ることもできぬとは➨ 23 00:03:35,115 --> 00:03:37,818 エルフ族も地に落ちたものぞ》 24 00:03:42,122 --> 00:03:46,126 《プニさんの声が聞こえていない? たしか 馬のときの声は➨ 25 00:03:46,126 --> 00:03:49,129 魔力が低いと 聞こえないんだっけ》 26 00:03:49,129 --> 00:03:52,466 無礼は承知の上で 我が一族の郷に➨ 27 00:03:52,466 --> 00:03:55,135 赴きし理由を伺いたい。 28 00:03:55,135 --> 00:03:58,138 それは 俺から 説明させてください。 29 00:03:58,138 --> 00:04:00,140 貴殿は…。 30 00:04:00,140 --> 00:04:03,477 タケルといいます。 ルセウヴァッハ領 ベルカイムにあるギルド➨ 31 00:04:03,477 --> 00:04:07,814 エウロパ所属の冒険者です。 一応 ランクは…。 32 00:04:07,814 --> 00:04:10,150 オールラウンダー!? 33 00:04:10,150 --> 00:04:15,822 ブロライトは 俺たち チーム蒼黒の団の大切な仲間です。 34 00:04:15,822 --> 00:04:17,824 タケル…。 35 00:04:17,824 --> 00:04:20,494 あっ… フーッ…。 36 00:04:20,494 --> 00:04:25,832 私の名は リルカアルベルクウェンテール。 郷の聖域を守る戦士だ。 37 00:04:25,832 --> 00:04:28,135 郷へと案内しよう。 38 00:04:32,172 --> 00:04:34,441 《タケル》 うん? 39 00:04:34,441 --> 00:04:37,444 《この森には何かを感じる》 40 00:04:40,280 --> 00:04:42,616 何かって… 何を? 41 00:04:42,616 --> 00:04:44,951 《とても嫌なものだ》 42 00:04:44,951 --> 00:04:46,953 えっ? 43 00:05:00,800 --> 00:05:04,104 なに ここ… すごっ…。 44 00:05:06,139 --> 00:05:09,142 (ブロライト)ここが エルフの郷じゃ。 45 00:05:11,144 --> 00:05:15,815 (クレイストン)ゴホッ ゴホッ… 不快な空気が漂っておるな。 46 00:05:15,815 --> 00:05:19,486 これ 全部 魔素みたいだな。 なんと…。 47 00:05:19,486 --> 00:05:21,488 フンッ。 わっ! 48 00:05:21,488 --> 00:05:25,825 (クウェンテール)大樹に参る前に あの泉で身を清めていただきたい。 49 00:05:25,825 --> 00:05:29,329 あの… その前に お詫びをさせてください。 50 00:05:29,329 --> 00:05:31,331 お詫び? 51 00:05:33,767 --> 00:05:38,104 《大人数だから 少し力を込めて…》 52 00:05:38,104 --> 00:05:40,106 クリーン 展開! 53 00:05:42,442 --> 00:05:44,444 えっ!? 54 00:05:44,444 --> 00:05:46,846 なっ… 何を…。 うわっ…。 55 00:05:48,782 --> 00:05:50,784 《そんな… まさか…》 56 00:05:50,784 --> 00:05:53,119 魔素が薄れている…。 57 00:05:53,119 --> 00:05:57,791 呼吸が楽になった。 さすが 加護を受けし者です。 58 00:05:57,791 --> 00:06:01,127 (クウェンテール)説明しろ! これは どういうことなのだ? 59 00:06:01,127 --> 00:06:04,130 うむ。 タケルは すさまじいのじゃ。 60 00:06:04,130 --> 00:06:08,468 《説明になってないし… とはいうものの➨ 61 00:06:08,468 --> 00:06:12,372 いつものクリーンよりも 威力が強かったな》 62 00:06:17,477 --> 00:06:21,882 《そもそも なぜ この郷は魔素が濃いんだ?》 63 00:06:23,817 --> 00:06:26,486 (タケル)近くで見ると すごい迫力だな…。 64 00:06:26,486 --> 00:06:31,491 この大樹ゴワンは エルフ族の象徴ともいえる木でな。 65 00:06:31,491 --> 00:06:35,428 この中に ハイエルフ族の住む 王宮があるのじゃ。 66 00:06:35,428 --> 00:06:38,098 登ることができるのは➨ 67 00:06:38,098 --> 00:06:41,434 ハイエルフ族と それに許可された者だけ。 68 00:06:41,434 --> 00:06:45,105 へ~っ。 なに!? では お前は…。 69 00:06:45,105 --> 00:06:47,107 えっ? どうしたの? 70 00:06:47,107 --> 00:06:49,109 (ブロライト)すまない。 71 00:06:49,109 --> 00:06:53,113 私は… ハイエルフ族なのじゃ。 72 00:06:53,113 --> 00:06:55,115 なんと…。 73 00:06:55,115 --> 00:06:58,118 郷のおきては重々 理解しておる。 74 00:06:58,118 --> 00:07:02,455 しかし それ以上に 譲れぬものがあったのじゃ。 75 00:07:02,455 --> 00:07:05,792 今まで黙っていて すまなかった。 76 00:07:05,792 --> 00:07:10,130 うむ…。 えっと… 何か問題あるわけ? 77 00:07:10,130 --> 00:07:13,466 俗世に赴いてはならぬ おきてがあるのじゃ。 78 00:07:13,466 --> 00:07:16,469 エルフを束ねるハイエルフ族は➨ 79 00:07:16,469 --> 00:07:20,473 血脈や おきてを 何よりも重んじておるからな。 80 00:07:20,473 --> 00:07:24,477 郷を出ると 誰かが 死ぬような事態になるとか? 81 00:07:24,477 --> 00:07:28,148 いや 誰も死ぬような目には…。 82 00:07:28,148 --> 00:07:32,752 だったら おきてよりも大切に したいことがあってもいいよな。 83 00:07:32,752 --> 00:07:35,755 (タケル)何か理由があったんだろう? えっ…。 84 00:07:42,762 --> 00:07:45,098 うむ。 85 00:07:45,098 --> 00:07:48,101 そりゃ おきてを忠実に 守れるやつのほうが➨ 86 00:07:48,101 --> 00:07:51,104 正しいんだろうけど 正しいだけじゃ➨ 87 00:07:51,104 --> 00:07:53,106 生きづらい場合もあるわけで。 88 00:07:53,106 --> 00:07:56,943 昔からのおきてが 今に合っているとは限らないし➨ 89 00:07:56,943 --> 00:08:01,448 俺は 他人を犠牲にしないなら 好きにしていいと思うんだ。 90 00:08:01,448 --> 00:08:04,451 タケル…。 (クレイストン)さよう。 91 00:08:04,451 --> 00:08:07,787 郷のおきてなど 二の次に聞いておったわ。 92 00:08:07,787 --> 00:08:10,790 ハイエルフなぞ 小さき世界が➨ 93 00:08:10,790 --> 00:08:14,094 すべてなどと考える小さき種族。 94 00:08:16,129 --> 00:08:20,467 ですから リベルアリナなどに 願うなと申したのです。 95 00:08:20,467 --> 00:08:23,136 あのような小さきもの。 96 00:08:23,136 --> 00:08:26,139 ピューイ! ピュイ。 97 00:08:26,139 --> 00:08:28,141 ピュ? 98 00:08:31,144 --> 00:08:34,748 (ブロライト)みんな… ありがとうなのじゃ…。 99 00:08:34,748 --> 00:08:38,251 《禁じられていることを してきたと告白するのは➨ 100 00:08:38,251 --> 00:08:40,920 勇気がいるよな》 101 00:08:40,920 --> 00:08:45,425 すまなかった。 さあ 王宮までは あと少しじゃ。 102 00:08:45,425 --> 00:08:49,429 ブロライトが プニさんに 口止めしていたのって このこと? 103 00:08:49,429 --> 00:08:51,431 さよう。 104 00:09:01,775 --> 00:09:06,946 おお~っ! ゴホン… うむ 見事であるな。 105 00:09:06,946 --> 00:09:10,116 ピュイー ピー! 106 00:09:10,116 --> 00:09:14,454 (アンバール)ブロライト様 おかえりなさいませ。 107 00:09:14,454 --> 00:09:18,291 アンバール。 兄上に お目通りを賜りたい。 108 00:09:18,291 --> 00:09:20,794 承知いたしました。 109 00:09:25,465 --> 00:09:28,468 《へ~っ エルフ族の秘伝のお茶か》 110 00:09:28,468 --> 00:09:30,804 ピュイ。 111 00:09:30,804 --> 00:09:35,408 う~ん これは… 玉露? 112 00:09:35,408 --> 00:09:38,812 (アーさん)お待たせいたし申した。 ピュイ? 113 00:09:40,747 --> 00:09:42,749 兄上様! えっ? 114 00:09:42,749 --> 00:09:45,251 《兄? 弟じゃなくて?》 115 00:09:45,251 --> 00:09:48,087 お久しゅうございまする! 116 00:09:48,087 --> 00:09:50,757 うっ… 何故 よけるのじゃ! 117 00:09:50,757 --> 00:09:56,429 ハハハッ お前のバカ力で 絞め殺されては かなわぬからな。 118 00:09:56,429 --> 00:10:01,267 ブロライト お前の大切な仲間を 紹介してくれぬか? 119 00:10:01,267 --> 00:10:06,106 (ブロライト)失礼いたした。 みんな 少しよいか? 120 00:10:06,106 --> 00:10:10,777 私が このたび所属した 蒼黒の団のみんなじゃ。 121 00:10:10,777 --> 00:10:14,781 そして こちらが 我が誉れ高き兄上。 122 00:10:14,781 --> 00:10:19,452 ヴィリオ・ラ・イ執政であらせられる オーケシュトアージェンシールじゃ。 123 00:10:19,452 --> 00:10:22,121 オーケシュ… アー…。 124 00:10:22,121 --> 00:10:25,125 (アーさん)それがしは ブロライトの兄にすぎぬ。 125 00:10:25,125 --> 00:10:27,460 好きに呼んでもらって かまわぬ。 126 00:10:27,460 --> 00:10:30,130 えっ? では アーさんでもいいですか? 127 00:10:30,130 --> 00:10:32,131 おい タケル…。 128 00:10:32,131 --> 00:10:35,802 そのように呼ばれたのは 初めてだな。 よろしく頼む タケル。 129 00:10:35,802 --> 00:10:37,804 そして…。 130 00:10:39,806 --> 00:10:42,809 御方が 尊き御身であらせられる➨ 131 00:10:42,809 --> 00:10:45,812 アルタトゥムエクルウスとお聞きしました。 132 00:10:45,812 --> 00:10:48,815 かしこみ かしこみ申す。 133 00:10:48,815 --> 00:10:51,818 ようこそ 我が地に おいでくだされました。 134 00:10:51,818 --> 00:10:55,154 我が一族一同 御身のご降臨を➨ 135 00:10:55,154 --> 00:10:57,490 お喜び申し上げます。 136 00:10:57,490 --> 00:11:01,494 (タケル)おおっ… プニさんが神様みたいだ。 137 00:11:01,494 --> 00:11:04,831 先ほどは リルカアルベルクウェンテールが失礼した。 138 00:11:04,831 --> 00:11:07,500 (タケル)ああ いえいえ お気になさらず。 139 00:11:07,500 --> 00:11:09,502 《タケル:あっ…》 140 00:11:09,502 --> 00:11:14,507 我が身の小ささに驚かれたか? あっ いや… 失礼しました。 141 00:11:14,507 --> 00:11:18,845 かまわぬ。 ハイエルフなどと 誇らしげに うたっておるが➨ 142 00:11:18,845 --> 00:11:22,849 その実体が これ。 この小さき身のように…。 143 00:11:22,849 --> 00:11:25,852 そのような言い方は 私は嫌じゃ! 144 00:11:25,852 --> 00:11:27,854 大声を出すでない。 145 00:11:27,854 --> 00:11:30,857 否定したところで 我が一族が➨ 146 00:11:30,857 --> 00:11:33,459 忌むべき血脈であることに 変わりない。 147 00:11:33,459 --> 00:11:35,795 《忌むべき血脈?》 148 00:11:35,795 --> 00:11:38,298 だとしてもじゃ! 149 00:11:38,298 --> 00:11:42,468 私は 呪いから郷を救いたい…。 150 00:11:42,468 --> 00:11:47,173 種が失われるなど… 絶対に嫌なのじゃ! 151 00:11:49,475 --> 00:11:52,145 客人の前で取り乱すでない。 152 00:11:52,145 --> 00:11:56,149 すまなかった。 我が愚弟が見苦しいまねを。 153 00:11:56,149 --> 00:12:00,153 いえいえ 弟さんも いろいろと… えっ? 154 00:12:00,153 --> 00:12:03,156 (タケル)弟!? 155 00:12:05,158 --> 00:12:08,494 私は 女であり 少しだけ男でもあるのじゃ。 156 00:12:08,494 --> 00:12:11,831 えっ!? みんな 平然としてるけど…。 157 00:12:11,831 --> 00:12:15,168 ハイエルフ族としては 珍しいかもしれぬが➨ 158 00:12:15,168 --> 00:12:18,838 リザードマンの幼子にも両性はおる。 159 00:12:18,838 --> 00:12:21,140 (タケル)そ… そうなんだ。 160 00:12:24,177 --> 00:12:28,348 忌むべき血脈は それがしで 終わることはできなんだ…。 161 00:12:28,348 --> 00:12:31,851 ブロライトには いらぬ業を背負わせてしまった。 162 00:12:31,851 --> 00:12:34,787 《さっきから 忌むべき血脈って…。 163 00:12:34,787 --> 00:12:37,123 ハイエルフのことだよな?》 164 00:12:37,123 --> 00:12:39,792 大した もてなしはできぬが➨ 165 00:12:39,792 --> 00:12:42,462 よろしければ ごゆるりと過ごされよ。 166 00:12:42,462 --> 00:12:45,131 すみません。 いろいろと。 167 00:12:45,131 --> 00:12:49,469 ところで この郷の異常なまでの 魔素の濃さは いったい…。 168 00:12:49,469 --> 00:12:52,472 タケルは 魔素の濃さが わかるのか? 169 00:12:52,472 --> 00:12:56,476 (アーさん)実は 半年ほど前から 濃くなり続けておってな。 170 00:12:56,476 --> 00:12:58,478 半年前…。 171 00:12:58,478 --> 00:13:01,481 どうかされたか? (タケル)ああ いや… あの…。 172 00:13:01,481 --> 00:13:05,485 ちょっと試してみたいことが あるのですが よろしいですか? 173 00:13:15,495 --> 00:13:18,164 魔石を生成できるのか!? 174 00:13:18,164 --> 00:13:20,166 執政様! 危険です! 175 00:13:20,166 --> 00:13:22,168 大丈夫だ。 控えよ。 176 00:13:28,341 --> 00:13:30,677 なんと きれいなのじゃ…。 177 00:13:30,677 --> 00:13:34,447 アーさん この魔石に触れて 「スタート」と唱えてください。 178 00:13:34,447 --> 00:13:36,783 触れてはなりませぬ! 179 00:13:36,783 --> 00:13:39,786 執政様!! スタート。 180 00:13:41,788 --> 00:14:00,807 ♬~ 181 00:14:00,807 --> 00:14:03,476 魔素が薄れていく…。 182 00:14:03,476 --> 00:14:07,480 お~っ せきが止まったぞ。 ピュイ ピュイーン。 183 00:14:11,317 --> 00:14:14,487 わ~っ! 184 00:14:14,487 --> 00:14:17,490 うん。 イメージどおり こんなものかな。 185 00:14:17,490 --> 00:14:19,492 えっと…。 ピュイ。 186 00:14:21,494 --> 00:14:25,898 異なる血を抱きし者とは 貴殿のことでござったか。 187 00:14:27,834 --> 00:14:29,836 えっ? 188 00:14:29,836 --> 00:14:32,438 見ていただきたいものがある。 189 00:14:34,440 --> 00:14:37,276 (アーさん)これは ハイエルフ族に伝わる古い言葉。 190 00:14:37,276 --> 00:14:40,780 (タケル)「青き空が 宵闇に染まるとき➨ 191 00:14:40,780 --> 00:14:45,118 尊き血は失われ 大地は乾き 死を招く。 192 00:14:45,118 --> 00:14:50,456 尊き源 枯れるまで 嘆きを止めぬ愚か者。 193 00:14:50,456 --> 00:14:53,126 異なる血を抱きし者➨ 194 00:14:53,126 --> 00:14:57,130 輝きを放ちて 大地を潤す…」か。 195 00:14:57,130 --> 00:15:00,800 この碑文を一目 見て 読むことができるとは…。 196 00:15:00,800 --> 00:15:05,138 タケル殿は博識であるな。 あっ ハハッ… どうも。 197 00:15:05,138 --> 00:15:08,141 えっと… この 「尊き血は失われ➨ 198 00:15:08,141 --> 00:15:11,144 大地は乾き 死を招く」 というのは? 199 00:15:11,144 --> 00:15:14,147 尊き血を ハイエルフ族とすると➨ 200 00:15:14,147 --> 00:15:17,483 我らが滅ぶという予言ではないか と考えておる。 201 00:15:17,483 --> 00:15:20,486 確かに そんな意味合いに とれますよね。 202 00:15:20,486 --> 00:15:24,157 それで この 「異なる血を 抱きし者」が 俺のことだと? 203 00:15:24,157 --> 00:15:26,159 さよう。 204 00:15:26,159 --> 00:15:30,163 俺は 濃い魔素を処理しただけで 大地は潤してはいないし…。 205 00:15:30,163 --> 00:15:32,498 でも これは きっと➨ 206 00:15:32,498 --> 00:15:35,434 ハイエルフ族以外の種族 ってことだよな…。 207 00:15:35,434 --> 00:15:38,771 我らも そのように解釈しておる。 208 00:15:38,771 --> 00:15:41,774 (タケル)どわ~っ! (ビー)ピュピュピューイ! 209 00:15:41,774 --> 00:15:43,776 黙って入っていられんのか! 210 00:15:43,776 --> 00:15:45,778 えっ? ピュイ? 211 00:15:45,778 --> 00:15:47,780 いやいや これは声が出るだろ! 212 00:15:47,780 --> 00:15:50,783 むしろ出すべきだって! この風呂は。 213 00:15:50,783 --> 00:15:53,452 ピュピュピュイー。 214 00:15:53,452 --> 00:15:56,789 (タケル)エルフの伝承も気になるけど➨ 215 00:15:56,789 --> 00:15:59,792 ブロライトのお姉さん捜しも 進めないとな。 216 00:15:59,792 --> 00:16:01,794 あん? 217 00:16:01,794 --> 00:16:04,463 あっ お前 本来の目的 忘れてたのか? 218 00:16:04,463 --> 00:16:06,466 しっ… しかたなかろう。 219 00:16:06,466 --> 00:16:09,468 タケルが あんな 大それたことをしたのじゃから。 220 00:16:19,812 --> 00:16:23,149 フーッ… 魔素が薄れたせいか➨ 221 00:16:23,149 --> 00:16:26,152 夜風が気持ちいいのじゃ。 222 00:16:26,152 --> 00:16:30,156 なあ ブロライト。 んっ? 223 00:16:30,156 --> 00:16:33,092 呪いっていうのは なんなんだ? 224 00:16:33,092 --> 00:16:35,094 あっ…。 225 00:16:37,096 --> 00:16:39,765 それについては 私から➨ 226 00:16:39,765 --> 00:16:42,768 話させては いただけないでしょうか? 227 00:16:42,768 --> 00:16:46,072 (ブロライト)アンバール…。 (アンバール)大丈夫です。 228 00:16:49,108 --> 00:16:52,445 呪いというのは ハイエルフ族に まん延している➨ 229 00:16:52,445 --> 00:16:55,448 原因不明の病魔にございます。 230 00:16:55,448 --> 00:17:00,786 数世代前から ハイエルフの赤ん坊に 現れ始めた病は➨ 231 00:17:00,786 --> 00:17:03,789 体の成長に 支障をきたすものでした。 232 00:17:03,789 --> 00:17:07,126 ところが およそ50年前から➨ 233 00:17:07,126 --> 00:17:10,463 症状が深刻化し始めたのです。 234 00:17:10,463 --> 00:17:15,468 それは まるで種族全体が 呪われたかのように…。 235 00:17:15,468 --> 00:17:19,805 そして すべての赤ん坊は 生まれて数日のうちに➨ 236 00:17:19,805 --> 00:17:24,143 息を引き取るようになりました。 どうして そんな…。 237 00:17:24,143 --> 00:17:29,482 わかりませぬ… わからないのです…。 238 00:17:29,482 --> 00:17:31,484 うっ… ううっ…。 239 00:17:31,484 --> 00:17:33,753 アンバール もうよい…。 240 00:17:33,753 --> 00:17:39,759 呪いは… ううっ… 私の… 私の子にも…。 241 00:17:39,759 --> 00:17:44,764 (アンバール)うっ… ううっ…。 242 00:17:44,764 --> 00:17:47,767 《いったい なんの呪いなんだ?》 243 00:17:50,770 --> 00:17:53,439 (アーさん)こちらは エルフ族の女王➨ 244 00:17:53,439 --> 00:17:56,108 メルケリアオルデンヴィアであらせられる。 245 00:17:56,108 --> 00:17:59,779 はっ… はじめまして。 タケルと申します。 246 00:17:59,779 --> 00:18:02,448 不可思議な色をしておる。 247 00:18:02,448 --> 00:18:05,785 えっ? 色? 248 00:18:05,785 --> 00:18:07,787 ピュイ? 249 00:18:07,787 --> 00:18:12,091 おお… エンシェントドラゴン様のお子か。 250 00:18:14,794 --> 00:18:18,798 なんと… 次世代の神の子であったとは。 251 00:18:18,798 --> 00:18:22,802 そなたの色を見て エンシェントドラゴン様もまた➨ 252 00:18:22,802 --> 00:18:25,805 信ずるに値すると 考えたのでしょう。 253 00:18:25,805 --> 00:18:29,642 ピュイ! こら ビー! 女王様の前だぞ。 254 00:18:29,642 --> 00:18:33,079 よいのです。 して タケル殿。 255 00:18:33,079 --> 00:18:37,750 我が国に うごめきし悪しき魔素を 取り払うてくれたそうで。 256 00:18:37,750 --> 00:18:40,086 感謝 申し上げます。 257 00:18:40,086 --> 00:18:43,422 いえ… あの… そのことで 伺いたいのですが➨ 258 00:18:43,422 --> 00:18:46,425 魔素が濃くなった半年ほど前➨ 259 00:18:46,425 --> 00:18:49,095 大地が 激しく揺れませんでしたか? 260 00:18:49,095 --> 00:18:51,430 貴殿が申されるとおり➨ 261 00:18:51,430 --> 00:18:55,434 川の流れが変わるほどに 大地が揺れた…。 262 00:18:55,434 --> 00:18:59,438 やはり… まだ臆測でしかないのですが➨ 263 00:18:59,438 --> 00:19:02,441 その揺れで なんらかのモンスターが目覚め➨ 264 00:19:02,441 --> 00:19:05,111 魔素を 停滞させているのかもしれません。 265 00:19:05,111 --> 00:19:07,780 母上様 どう思われますか? 266 00:19:07,780 --> 00:19:13,119 そなたらに任せる。 タケル殿 どうかお力添えを…。 267 00:19:13,119 --> 00:19:15,821 はい。 それと もう一つ。 268 00:19:22,128 --> 00:19:24,463 (タケル)女王様に会ってきたよ。 269 00:19:24,463 --> 00:19:26,465 そうか。 母上に…。 270 00:19:26,465 --> 00:19:28,467 それで わかったことがある。 271 00:19:28,467 --> 00:19:31,804 俺は 「異なる血を 抱きし者」ではない。 272 00:19:31,804 --> 00:19:34,073 えっ…。 273 00:19:34,073 --> 00:19:36,375 スタート。 274 00:19:39,412 --> 00:19:42,415 (タケル)音の漏れない結界だ。 275 00:19:42,415 --> 00:19:45,084 この中で話そう。 276 00:19:45,084 --> 00:19:48,754 アンバールさんと アーさん 女王様。 277 00:19:48,754 --> 00:19:52,258 3人の体の状態を スキャンさせてもらったんだ。 278 00:19:52,258 --> 00:19:56,095 3人とも遺伝性異常症だった。 279 00:19:56,095 --> 00:19:58,097 えっ…。 280 00:19:58,097 --> 00:20:00,433 それは どういうものなのじゃ? 281 00:20:00,433 --> 00:20:05,104 遺伝子… 親とか その前の代から 引き継ぐ体の情報に➨ 282 00:20:05,104 --> 00:20:08,407 なんらかの異常が 出ているってことだと思う。 283 00:20:10,443 --> 00:20:12,778 なぜ そのようなことが…。 284 00:20:12,778 --> 00:20:15,448 アンバールさんの旦那さんって誰? 285 00:20:15,448 --> 00:20:18,117 アンバールの… 双子の兄じゃ。 286 00:20:18,117 --> 00:20:20,453 やっぱり…。 287 00:20:20,453 --> 00:20:24,457 ハイエルフは 呪われてなんかいない。 288 00:20:24,457 --> 00:20:27,159 えっ? ど… どういうことじゃ? 289 00:20:29,128 --> 00:20:32,131 《すべては 濃すぎる血が原因だ。 290 00:20:32,131 --> 00:20:35,801 血を尊ぶあまり 近親間で婚姻を続け➨ 291 00:20:35,801 --> 00:20:38,404 遺伝子が壊れてしまったんだ》 292 00:20:40,473 --> 00:20:43,142 「異なる血を抱きし者」。 293 00:20:43,142 --> 00:20:45,144 意味は そのままだ。 294 00:20:45,144 --> 00:20:49,815 この郷のハイエルフ以外の血を 入れたらいい ってことだと思う。 295 00:20:49,815 --> 00:20:53,819 まさか… たった それだけのことで…。 296 00:20:53,819 --> 00:20:59,492 では 我らは呪われてなど いなかったのじゃな? 297 00:20:59,492 --> 00:21:02,161 そうか…。 298 00:21:02,161 --> 00:21:07,500 もう… 私のような子どもは 生まれぬのじゃな? 299 00:21:07,500 --> 00:21:11,170 (ブロライト)なんと喜ばしいことか…。 300 00:21:11,170 --> 00:21:14,840 うっ…。 ピュイピュイ。 301 00:21:14,840 --> 00:21:19,178 しかし いかにして 今までの風習を変えさせるのだ? 302 00:21:19,178 --> 00:21:22,181 う~ん… そこなんだよな。 303 00:21:22,181 --> 00:21:26,852 兄上や母上は きっと 話を聞いてくれるじゃろう。 304 00:21:26,852 --> 00:21:30,523 しかし 他の者は なんと言うてくるか…。 305 00:21:30,523 --> 00:21:34,460 何百年も守り続けてきた おきてだもんな。 306 00:21:34,460 --> 00:21:38,464 そうだ。 プニさんが神として 警告するというのは? 307 00:21:38,464 --> 00:21:42,802 なぜ? エルフどもが滅ぼうが 私は知りません。 308 00:21:42,802 --> 00:21:45,137 神は公平なのです。 309 00:21:45,137 --> 00:21:48,474 お前は苦しむ者 すべてを救うのですか? 310 00:21:48,474 --> 00:21:52,144 すべてを救う気なんて ないですよ。 ただ…。 311 00:21:52,144 --> 00:21:54,813 仲間が助けてくれっていうなら➨ 312 00:21:54,813 --> 00:21:57,816 俺は全力で 助けたいと思うだけです。 313 00:22:00,820 --> 00:22:04,156 (プニさん)お前は本当に甘いですね。 314 00:22:04,156 --> 00:22:06,492 フッ…。 315 00:22:06,492 --> 00:22:10,496 ならば エルフどもの神 リベルアリナを捜しましょう。 316 00:22:10,496 --> 00:22:12,498 えっ? 317 00:22:12,498 --> 00:22:17,336 (プニさん)助けを求める声に 応じるのも 神の務めですよ。 318 00:22:17,336 --> 00:22:21,507 いつまでも 涙を流しているのではありません。 319 00:22:21,507 --> 00:22:24,843 お前は 笑っていればよいのです。 320 00:22:24,843 --> 00:22:27,847 うっ… う~っ…。 321 00:22:27,847 --> 00:22:31,851 タケル。 神である私を 動かすのですから➨ 322 00:22:31,851 --> 00:22:36,789 相応の見返りを用意しなさい。 見返りって…。 323 00:22:36,789 --> 00:22:40,459 じゃがバタそうゆーを10個です。 324 00:22:40,459 --> 00:22:42,795 フフッ。 これは大変なものを➨ 325 00:22:42,795 --> 00:22:45,464 所望されましたな。 本当にな。 326 00:22:45,464 --> 00:22:49,134 ピュイピュイ ピュイ… ピュイー! 327 00:22:49,134 --> 00:22:51,837 ピュイ ピュピュイー!