1 00:01:40,367 --> 00:01:42,369 (ミスリル)えぇ~!? 2 00:01:42,369 --> 00:01:44,705 アン 本気で言ってるのか!? 3 00:01:44,705 --> 00:01:47,374 (アン)うん。 (ミスリル)紋章って➡ 4 00:01:47,374 --> 00:01:50,210 国王が根絶やしにした チェンバー家のだろ? 5 00:01:50,210 --> 00:01:53,714 そんなの作ったら…。 6 00:01:53,714 --> 00:01:56,550 あ…。 7 00:01:56,550 --> 00:01:58,552 わかった。 8 00:01:58,552 --> 00:02:01,989 俺もつきあうよ。 色粉は どれが必要だ? 9 00:02:01,989 --> 00:02:05,325 (アン)ありがとう ミスリル・リッド・ポッド。 10 00:02:05,325 --> 00:02:08,829 紫に 赤と 青… 緑と 黒もお願い。 11 00:02:08,829 --> 00:02:11,999 任せとけ。 あと それに近い色味も➡ 12 00:02:11,999 --> 00:02:14,601 全部出してくれる? おう! 13 00:02:16,670 --> 00:02:20,007 《紋章は 貴族の誇り。 14 00:02:20,007 --> 00:02:24,011 ノアにとって 紋章こそが ハーバート様の心の形に➡ 15 00:02:24,011 --> 00:02:26,513 思えたのかもしれない。 16 00:02:26,513 --> 00:02:28,615 だから ノアは ずっと…》 17 00:02:30,851 --> 00:02:34,021 《アン:たとえ 禁忌の紋章だとしても➡ 18 00:02:34,021 --> 00:02:36,690 ハーバート様の心を…。 19 00:02:36,690 --> 00:02:39,359 ノアが見つめ続けていたものを…》 20 00:02:39,359 --> 00:03:17,998 ♬~ 21 00:03:17,998 --> 00:03:20,500 できたのか? 22 00:03:20,500 --> 00:03:22,836 うん できた。 23 00:03:22,836 --> 00:03:26,673 完成だ~! わ~い! やったぞ アン! 24 00:03:26,673 --> 00:03:28,675 頑張ったもんな~。 (ノック) 25 00:03:28,675 --> 00:03:31,845 (ヒュー)ずいぶんと 盛り上がってるな。 26 00:03:31,845 --> 00:03:36,183 (ヒュー)行くぞ。 そいつを持ってこい。 27 00:03:36,183 --> 00:03:39,019 勝負のことは ノアに黙っておく。 28 00:03:39,019 --> 00:03:43,356 言えば 変に意地を張って 食べないかもしれないからな。 29 00:03:43,356 --> 00:03:45,358 (ノック) 30 00:03:45,358 --> 00:03:47,360 (ドアの開く音) 31 00:03:47,360 --> 00:03:49,362 (ヒュー)ノア 起きているか? 32 00:03:49,362 --> 00:03:53,366 (ノア)あ… あっ。 33 00:03:53,366 --> 00:03:55,869 銀砂糖子爵様? 34 00:03:55,869 --> 00:04:01,308 昨日の約束どおり お前に プレゼントを持ってきた。 35 00:04:01,308 --> 00:04:03,510 あっ…。 36 00:04:10,150 --> 00:04:12,152 《これって…。 37 00:04:12,152 --> 00:04:15,489 どうして ヒューが これを…》 38 00:04:15,489 --> 00:04:19,826 このボードは 小ホールにあったものを 使わせてもらった。 39 00:04:19,826 --> 00:04:22,329 えっ。 残念ながら➡ 40 00:04:22,329 --> 00:04:26,166 駒は略奪され 失われたらしいな。 41 00:04:26,166 --> 00:04:31,671 だが 聖ルイストンベル教会に 詳しいスケッチが残されていた。 42 00:04:31,671 --> 00:04:34,007 ハッ。 43 00:04:34,007 --> 00:04:39,012 フッ… ハーバート殿が フィッフの名手だったとも。 44 00:04:39,012 --> 00:04:42,015 え… それは違います! 45 00:04:42,015 --> 00:04:45,018 ハーバート様は フィッフが あまり…。 46 00:04:45,018 --> 00:04:49,189 だから 僕だけが相手をしてくれると。 47 00:04:49,189 --> 00:04:51,691 確かに そうだろうな。 48 00:04:51,691 --> 00:04:55,862 国いちばんの名手に 誰が試合を申し込む? 49 00:04:55,862 --> 00:04:59,366 国いちばんの? あ…。 50 00:04:59,366 --> 00:05:04,805 何も知らないお前は 自分から フィッフに誘ったんじゃないか? 51 00:05:04,805 --> 00:05:08,308 (ヒュー)それが ハーバート殿は うれしかった。 52 00:05:08,308 --> 00:05:13,113 勝負のためではなく ただ 楽しみのために誘われたことが。 53 00:05:16,483 --> 00:05:19,486 ハーバート様が…。 54 00:05:19,486 --> 00:05:22,155 その駒は お前のものだ。 55 00:05:22,155 --> 00:05:26,159 昔のように 好きにすればいい。 ハッ…。 56 00:05:26,159 --> 00:05:29,162 《アン:そうか 手に取りやすいものなら➡ 57 00:05:29,162 --> 00:05:31,364 ノアも…》 58 00:05:33,500 --> 00:05:36,169 僕は…。 59 00:05:36,169 --> 00:05:39,339 う… うっ。 60 00:05:39,339 --> 00:05:41,641 う…。 61 00:05:45,345 --> 00:05:48,849 ノア もう1つ プレゼントは残っている。 62 00:05:51,017 --> 00:05:53,687 これも ノアのものよ。 63 00:05:53,687 --> 00:05:55,689 ノアのために作ったから。 64 00:05:58,358 --> 00:06:01,962 あっ! 65 00:06:01,962 --> 00:06:05,966 どうして? これ ハーバート様の紋章だ! 66 00:06:05,966 --> 00:06:08,635 すっごくきれい! きれい? 67 00:06:08,635 --> 00:06:11,304 うん! よかった。 68 00:06:11,304 --> 00:06:13,473 わぁ…。 69 00:06:13,473 --> 00:06:16,977 《少しでも届いてくれればいい。 70 00:06:16,977 --> 00:06:21,314 ハーバート様の心が そこにあるんだって…》 71 00:06:21,314 --> 00:06:45,171 ♬~ 72 00:06:45,171 --> 00:06:49,342 あ… 食べちゃった。 73 00:06:49,342 --> 00:06:54,848 僕… 食べちゃった。 74 00:06:54,848 --> 00:06:57,517 僕… 僕…。 75 00:06:57,517 --> 00:07:00,287 (ヒュー)ノア。 あっ…。 76 00:07:00,287 --> 00:07:03,089 ほら。 えっ? 77 00:07:05,792 --> 00:07:09,796 あ… 銀砂糖子爵様? 78 00:07:09,796 --> 00:07:11,798 いくらでも食べていい。 79 00:07:11,798 --> 00:07:15,468 ハーバート殿は 決して怒らない。 80 00:07:15,468 --> 00:07:18,638 それは お前も わかっているんだろう? 81 00:07:18,638 --> 00:07:20,640 あ…。 82 00:07:20,640 --> 00:07:23,643 うっ う…。 83 00:07:25,645 --> 00:07:29,849 お前が求めるかぎり この紋章は消えない。 84 00:07:32,485 --> 00:07:35,322 ハーバート様…。 85 00:07:35,322 --> 00:07:40,660 ハーバート様は 確かに ここにいらっしゃったんです。 86 00:07:40,660 --> 00:07:44,831 僕と フィッフをして 砂糖菓子を食べて…。 87 00:07:44,831 --> 00:07:48,335 笑って ここに いらっしゃったんです。 88 00:07:48,335 --> 00:07:52,172 楽しかったんです。 89 00:07:52,172 --> 00:07:54,507 僕は とても➡ 90 00:07:54,507 --> 00:07:58,178 楽しかったんです。 91 00:07:58,178 --> 00:08:05,085 ハーバート様…。 (すすり泣く声) 92 00:08:06,953 --> 00:08:09,456 (ヒュー)あれは禁忌の紋章だ。 93 00:08:09,456 --> 00:08:11,458 それを作るということは➡ 94 00:08:11,458 --> 00:08:14,461 王家への反逆と 見なされかねない。 95 00:08:14,461 --> 00:08:17,464 そのことに お前は 銀砂糖師として➡ 96 00:08:17,464 --> 00:08:20,300 抵抗を抱かなかったのか? 97 00:08:20,300 --> 00:08:22,302 少しだけ…。 98 00:08:22,302 --> 00:08:26,973 でも 誰かが必要としているものを 作れないなんて➡ 99 00:08:26,973 --> 00:08:29,976 そんな銀砂糖師なんて 意味がないと思うから。 100 00:08:29,976 --> 00:08:31,978 ん…。 101 00:08:37,150 --> 00:08:41,321 フッ… なるほど。 それが勝因だな。 102 00:08:41,321 --> 00:08:44,491 えっ? 紋章は➡ 103 00:08:44,491 --> 00:08:47,827 その家に生まれた者の精神を表す。 104 00:08:47,827 --> 00:08:52,999 死んだ主人が 生きて この世にいた 証しそのものだ。 105 00:08:52,999 --> 00:08:55,335 紋章の意味を知るノアが➡ 106 00:08:55,335 --> 00:08:59,339 そこに ハーバートの心を見るのは当然だ。 107 00:08:59,339 --> 00:09:04,944 そこまでわかっていて どうして 紋章を作らなかったの? 108 00:09:04,944 --> 00:09:07,947 俺も一度は作った。 えっ。 109 00:09:07,947 --> 00:09:11,951 だが壊した。 俺は銀砂糖子爵であり➡ 110 00:09:11,951 --> 00:09:14,287 国王陛下の臣下だ。 111 00:09:14,287 --> 00:09:19,125 その俺が 陛下… ミルズランド家が禁忌とする紋章は➡ 112 00:09:19,125 --> 00:09:22,829 作れない。 絶対にしてはいけないことだ。 113 00:09:24,798 --> 00:09:29,636 ねぇ ヒューは 国王にしか 砂糖菓子を作れないのに➡ 114 00:09:29,636 --> 00:09:33,640 どうして 銀砂糖子爵になんかなったの? 115 00:09:33,640 --> 00:09:38,311 フッ… キャットにも 同じことを聞かれたな。 116 00:09:38,311 --> 00:09:43,149 自由を捨ててまで そんなに力が欲しいのかって。 117 00:09:43,149 --> 00:09:47,487 アイツ 相当怒ってた。 118 00:09:47,487 --> 00:09:50,156 力が欲しかった。 119 00:09:50,156 --> 00:09:52,859 たとえ 自由と引き換えにしてでも…。 120 00:09:54,994 --> 00:09:59,332 力がなければ できないこともあるからな。 121 00:09:59,332 --> 00:10:03,837 砂糖菓子の祈りの力じゃない 直接的な力が…。 122 00:10:06,339 --> 00:10:08,341 さっ 話は終わりだ。 123 00:10:08,341 --> 00:10:10,844 グズグズしてる時間はないぞ。 124 00:10:10,844 --> 00:10:14,681 すぐに アイツを呼べ。 125 00:10:14,681 --> 00:10:18,585 《もし ヒューが 紋章を作っていたら…》 126 00:10:23,189 --> 00:10:26,192 (ナディール)アン! あっ。 127 00:10:26,192 --> 00:10:29,529 (ナディール)すごいよ アン! 勝ったんだって!? 128 00:10:29,529 --> 00:10:32,866 う うん。 今 エリオットと銀砂糖子爵が➡ 129 00:10:32,866 --> 00:10:35,201 話ししてるの聞いちゃって。 130 00:10:35,201 --> 00:10:38,705 これって キャットさんが 来てくれるってことだよね? 131 00:10:38,705 --> 00:10:40,874 (エリオット)そのとおり! (2人)あっ。 132 00:10:40,874 --> 00:10:44,177 コリンズさん。 俺 みんなにも知らせてくる! 133 00:10:46,212 --> 00:10:49,716 銀砂糖子爵から 勝負のあらましは聞いた。 134 00:10:52,051 --> 00:10:54,888 勝てたとは思っていません。 135 00:10:54,888 --> 00:10:57,390 (エリオット)フッ… まっ どちらにしろ➡ 136 00:10:57,390 --> 00:11:00,827 俺たちは助かったんだし それでいいんじゃない? 137 00:11:00,827 --> 00:11:03,830 ひとまず お疲れさん。 138 00:11:03,830 --> 00:11:08,001 コリンズさん…。 さぁて 作業再開だ。 139 00:11:08,001 --> 00:11:10,003 アンは少し休んできな。 140 00:11:10,003 --> 00:11:13,339 どうせ あれこれ考えて 寝てないんだろ? 141 00:11:13,339 --> 00:11:17,177 それで ヘマされたら こっちが困るし。 142 00:11:17,177 --> 00:11:20,179 フッ ありがとうございます。 143 00:11:22,182 --> 00:11:24,183 (アン)シャル。 144 00:11:26,686 --> 00:11:29,689 (シャル)ノアは落ち着いた。 砂糖菓子で➡ 145 00:11:29,689 --> 00:11:32,525 ずいぶん回復したようだ。 146 00:11:32,525 --> 00:11:35,528 よかった。 フッ。 147 00:11:35,528 --> 00:11:37,530 よくやったな。 あ…。 148 00:11:39,699 --> 00:11:41,701 うん。 149 00:11:52,212 --> 00:11:54,213 (ドアの開く音) 150 00:11:54,213 --> 00:11:57,550 あ… 別に 砂糖菓子を 見てたんじゃないから! 151 00:11:57,550 --> 00:11:59,652 うん。 152 00:12:04,324 --> 00:12:07,327 (アン)あれ? ヒューの砂糖菓子は? 153 00:12:07,327 --> 00:12:09,329 起きたら なくなってた。 154 00:12:09,329 --> 00:12:11,631 子爵様 持っていっちゃったのかな。 155 00:12:13,666 --> 00:12:17,337 ねぇ 銀砂糖子爵様に お願いできないかな。 156 00:12:17,337 --> 00:12:20,506 ずっと大切にするって 約束するから➡ 157 00:12:20,506 --> 00:12:25,011 だから… 僕にくださいって。 158 00:12:25,011 --> 00:12:28,348 うん 聞いてみる。 ノアのために作ったんだもん➡ 159 00:12:28,348 --> 00:12:31,684 きっと大丈夫よ。 うん! 160 00:12:31,684 --> 00:12:35,688 《でも ヒューが 本当に持っていくかな?》 161 00:12:35,688 --> 00:12:39,692 あの…。 えっ? 盗人じゃなくて その…。 162 00:12:39,692 --> 00:12:44,197 アンよ。 アン… アンは どうして➡ 163 00:12:44,197 --> 00:12:47,867 あの2人の妖精に羽を返したの? 164 00:12:47,867 --> 00:12:50,536 役に立たなかったから? 165 00:12:50,536 --> 00:12:52,705 ノア…。 166 00:12:52,705 --> 00:12:57,210 ハーバート様は優しいけど ウソつきだったもん。 167 00:12:57,210 --> 00:13:00,647 フィッフは苦手だって 言ってたのに 違ったし。 168 00:13:00,647 --> 00:13:03,816 だから 他にも…。 169 00:13:03,816 --> 00:13:06,319 僕を城に残したのも 本当は➡ 170 00:13:06,319 --> 00:13:08,821 僕が役に立たないからかもって…。 171 00:13:10,823 --> 00:13:15,995 私が羽を返したのは 2人が 自分と同じだと思うからよ。 172 00:13:15,995 --> 00:13:20,166 対等な友達なのに 使役するなんて おかしいから。 173 00:13:20,166 --> 00:13:23,002 え…。 ハーバート様も➡ 174 00:13:23,002 --> 00:13:27,006 ノアが 同じように大切だから 返したんじゃないかな。 175 00:13:27,006 --> 00:13:30,009 大切な友達だって。 176 00:13:30,009 --> 00:13:33,012 大切な友達…。 177 00:13:33,012 --> 00:13:37,016 うん。 ただ好きなの。 178 00:13:37,016 --> 00:13:41,020 フッ…。 さぁ もう少し休んで。 179 00:13:41,020 --> 00:13:43,690 そうすれば もっと元気になるはずよ。 180 00:13:43,690 --> 00:13:45,692 うん。 181 00:13:48,361 --> 00:13:50,697 アン… 僕が寝るまで➡ 182 00:13:50,697 --> 00:13:54,200 ここにいてくれる? いいよ。 183 00:14:07,146 --> 00:14:10,817 (ハーバート)礼を言う 銀砂糖師の娘。 184 00:14:10,817 --> 00:14:16,155 これで私も やっと安心して 城を離れられる。 185 00:14:16,155 --> 00:14:19,325 今度こそ…。 186 00:14:19,325 --> 00:14:21,828 《アン:ハーバート様…。 187 00:14:21,828 --> 00:14:26,999 今年のプルソウルデイは ハーバート様のために 砂糖菓子を作ろう。 188 00:14:26,999 --> 00:14:31,838 そうすれば きっと天国へ…》 189 00:14:31,838 --> 00:14:35,341 (オーランド)これで 遅れていた 組み上げ作業にも入れるな。 190 00:14:35,341 --> 00:14:37,510 ねっ アンのおかげだよ。 191 00:14:37,510 --> 00:14:40,346 聞いたら アンは紋章 銀砂糖子爵は➡ 192 00:14:40,346 --> 00:14:42,515 フィッフの駒を作ったんだって。 193 00:14:42,515 --> 00:14:46,519 (オーランド)銀砂糖子爵の作品か。 見たかったな。 194 00:14:46,519 --> 00:14:48,621 (ブリジット)勝てたんだ…。 195 00:14:52,358 --> 00:14:54,360 グラディス…。 196 00:14:57,530 --> 00:15:00,032 ねぇ グラディス いるの? 197 00:15:07,974 --> 00:15:11,644 何してるの? 198 00:15:11,644 --> 00:15:13,646 あっ…。 199 00:15:15,982 --> 00:15:19,986 何して…。 (グラディス)ブリジットか。 200 00:15:19,986 --> 00:15:22,822 やめて グラディス! それは あの妖精の子に➡ 201 00:15:22,822 --> 00:15:27,493 作られたものよ! あの子の幸福のために…。 202 00:15:27,493 --> 00:15:30,496 ささげられた人しか 食べちゃいけない。 203 00:15:30,496 --> 00:15:35,001 決して あなたが 手にしていいものじゃないわ! 204 00:15:35,001 --> 00:15:37,303 あっ…。 静かに。 205 00:15:39,672 --> 00:15:42,842 イヤ… あっ。 206 00:15:42,842 --> 00:15:44,844 くっ…。 207 00:15:46,846 --> 00:15:49,849 力が満ちるな。 208 00:15:49,849 --> 00:15:52,518 さすが銀砂糖子爵様だ。 209 00:15:52,518 --> 00:15:54,854 すばらしい。 210 00:15:54,854 --> 00:15:57,690 どうして…。 ケガをしてね。 211 00:15:57,690 --> 00:16:01,961 力を回復するために ずっと探していたんだが➡ 212 00:16:01,961 --> 00:16:04,964 これを手にできたのは幸運だ。 213 00:16:04,964 --> 00:16:08,968 私を利用したの? あぁ。 だが残念だな➡ 214 00:16:08,968 --> 00:16:12,572 私は罪の意識を微塵も感じない。 くっ…。 215 00:16:15,141 --> 00:16:17,844 どうする? 決まってるでしょ! 216 00:16:21,481 --> 00:16:25,651 えっ? フッフフフフ…。 217 00:16:25,651 --> 00:16:28,654 なんで…。 かわいそうに。 218 00:16:28,654 --> 00:16:32,491 今ごろ その羽の持ち主は 苦しんでいるだろうな。 219 00:16:32,491 --> 00:16:34,827 あっ… イヤ~! 220 00:16:34,827 --> 00:16:38,331 うっ うぅ…。 221 00:16:38,331 --> 00:16:40,633 食事の邪魔だ。 222 00:16:49,675 --> 00:16:53,012 ここにいたか シャル。 223 00:16:53,012 --> 00:16:57,683 いいかげんにしろ。 なんの目的で俺に近づく? 224 00:16:57,683 --> 00:17:00,786 きれいな目だ。 ふざけるな。 225 00:17:00,786 --> 00:17:02,788 ふざけてなどいない。 226 00:17:02,788 --> 00:17:05,791 それこそ 何度想像したことか…。 227 00:17:05,791 --> 00:17:11,297 黒曜石の妖精の瞳は さぞ きれいであろうと。 228 00:17:11,297 --> 00:17:14,133 シャル・フェン・シャル。 君の名前を聞いて➡ 229 00:17:14,133 --> 00:17:16,469 すぐに理解した。 230 00:17:16,469 --> 00:17:20,806 お前が 私の探していた その一人であることを。 231 00:17:20,806 --> 00:17:23,476 名前も 顔もわからない。 232 00:17:23,476 --> 00:17:27,313 だが お前が 生まれたことはわかっていた。 233 00:17:27,313 --> 00:17:32,318 不幸な偶然が重なり 我々は引き裂かれた。 234 00:17:32,318 --> 00:17:35,321 永久に会えないのかもしれない。 235 00:17:35,321 --> 00:17:38,491 そう諦めて 100年はたったか。 236 00:17:38,491 --> 00:17:40,993 まさか会えるとはな。 237 00:17:40,993 --> 00:17:44,664 お前は… お前の本当の名は? 238 00:17:44,664 --> 00:17:48,334 私の名は ラファル・フェン・ラファル。 239 00:17:48,334 --> 00:17:51,671 ハッ… ラファル・フェン・ラファル…。 240 00:17:51,671 --> 00:17:55,841 どうだ? お前の知った響きのはずだ。 241 00:17:55,841 --> 00:17:58,010 生まれる前から近くにあり➡ 242 00:17:58,010 --> 00:18:01,447 お前の中に ずっとあった響き…。 243 00:18:01,447 --> 00:18:04,617 俺の生まれた黒曜石は 朽ちた剣の つかに➡ 244 00:18:04,617 --> 00:18:08,788 はめられていた。 (グラディス)そう 暗い礼拝堂に➡ 245 00:18:08,788 --> 00:18:12,124 隠されるように祭られていた剣だ。 246 00:18:12,124 --> 00:18:15,795 そして そのつかには オパールと ダイヤモンドも➡ 247 00:18:15,795 --> 00:18:18,297 はめ込まれていたはずだ。 248 00:18:18,297 --> 00:18:20,800 私は お前が生まれるより先に➡ 249 00:18:20,800 --> 00:18:23,636 あのオパールから生まれた。 250 00:18:23,636 --> 00:18:27,640 3つの貴石は いずれ そこから生まれ出る者を期待し➡ 251 00:18:27,640 --> 00:18:30,810 選ばれたものだ。 誰が…。 252 00:18:30,810 --> 00:18:32,979 誰が あの3つの石を選んだ? 253 00:18:32,979 --> 00:18:36,816 剣のあるじ。 それが何者か答えろ! 254 00:18:36,816 --> 00:18:38,818 焦るな シャル。 255 00:18:38,818 --> 00:18:42,822 お前が知りたいことは 私が なんでも教えてやる。 256 00:18:42,822 --> 00:18:46,826 これまでも この先も すべて…。 257 00:18:46,826 --> 00:18:49,662 シャル 私と一緒に来い。 258 00:18:49,662 --> 00:18:53,666 我々は共にあるべき 定められた運命だ。 259 00:18:53,666 --> 00:18:57,336 こうして 100年以上たって 出会えたのも その証しだろう。 260 00:18:57,336 --> 00:18:59,338 なんだと? 261 00:18:59,338 --> 00:19:03,843 人間の支配を振り切り 私と共に来い。 262 00:19:13,285 --> 00:19:16,288 俺の運命は お前など選ばない。 263 00:19:16,288 --> 00:19:18,624 やはり あの娘か? 264 00:19:18,624 --> 00:19:22,294 ならば あれも 私のものに すればいいだけのこと。 265 00:19:22,294 --> 00:19:25,998 渡すつもりはない。 では 力ずくで奪おう。 266 00:19:28,634 --> 00:19:32,304 ハッ。 267 00:19:32,304 --> 00:19:35,141 お前か。 お前に斬られたあとは➡ 268 00:19:35,141 --> 00:19:38,644 さすがに こたえたよ。 それも銀砂糖子爵の➡ 269 00:19:38,644 --> 00:19:42,481 砂糖菓子のおかげで すっかり回復したが。 270 00:19:42,481 --> 00:19:45,484 正体を現すとは いい度胸だ。 271 00:19:45,484 --> 00:19:47,987 今度こそ逃げるな。 272 00:19:47,987 --> 00:19:50,156 さて 困った。 273 00:19:50,156 --> 00:19:54,326 当初は 私を傷つけたお前を 切り刻むつもりだったが➡ 274 00:19:54,326 --> 00:19:56,495 状況が変わった。 275 00:19:56,495 --> 00:20:01,667 お前を傷つけたくない私は 圧倒的に不利だ。 276 00:20:01,667 --> 00:20:03,669 だから その代わりに…。 277 00:20:06,172 --> 00:20:09,842 あの娘をもらう。 つっ…。 278 00:20:09,842 --> 00:20:12,645 そうすれば お前も 私のものになるだろう? 279 00:20:23,522 --> 00:20:26,358 (グラディス)あの娘はもらう。 チッ。 280 00:20:26,358 --> 00:20:29,028 (グラディス)フフフフ…。 281 00:20:29,028 --> 00:20:32,131 お前は 私と共にあるべき者だ。 282 00:20:34,867 --> 00:20:38,204 ハッ。 283 00:20:38,204 --> 00:20:41,707 アン! 284 00:20:41,707 --> 00:20:43,709 ハッ…。 285 00:20:46,045 --> 00:20:49,348 ん… え? シャル? 286 00:20:51,884 --> 00:20:54,386 あ…。 287 00:20:54,386 --> 00:20:57,890 お前は渡さない。 288 00:20:57,890 --> 00:21:01,660 どうしたの? ずっとそばにいると…。 289 00:21:01,660 --> 00:21:05,064 守ると誓った。 誰にも渡さない。