1 00:01:52,018 --> 00:01:54,020 (ミスリル)えぇ~!? 2 00:01:54,020 --> 00:01:56,355 アン 本気で言ってるのか!? 3 00:01:56,355 --> 00:01:59,025 (アン)うん。 (ミスリル)紋章って 4 00:01:59,025 --> 00:02:01,861 国王が根絶やしにした チェンバー家のだろ? 5 00:02:01,861 --> 00:02:05,364 そんなの作ったら…。 6 00:02:05,364 --> 00:02:08,201 あ…。 7 00:02:08,201 --> 00:02:10,203 わかった。 8 00:02:10,203 --> 00:02:13,639 俺もつきあうよ。 色粉は どれが必要だ? 9 00:02:13,639 --> 00:02:16,976 (アン)ありがとう ミスリル・リッド・ポッド。 10 00:02:16,976 --> 00:02:20,480 紫に 赤と 青… 緑と 黒もお願い。 11 00:02:20,480 --> 00:02:23,649 任せとけ。 あと それに近い色味も 12 00:02:23,649 --> 00:02:26,249 全部出してくれる? おう! 13 00:02:28,321 --> 00:02:31,657 《紋章は 貴族の誇り。 14 00:02:31,657 --> 00:02:35,661 ノアにとって 紋章こそが ハーバート様の心の形に 15 00:02:35,661 --> 00:02:38,164 思えたのかもしれない。 16 00:02:38,164 --> 00:02:40,264 だから ノアは ずっと…》 17 00:02:42,502 --> 00:02:45,671 《アン:たとえ 禁忌の紋章だとしても 18 00:02:45,671 --> 00:02:48,341 ハーバート様の心を…。 19 00:02:48,341 --> 00:02:51,010 ノアが見つめ続けていたものを…》 20 00:02:51,010 --> 00:03:29,649 ~ 21 00:03:29,649 --> 00:03:32,151 できたのか? 22 00:03:32,151 --> 00:03:34,487 うん できた。 23 00:03:34,487 --> 00:03:38,324 完成だ~! わ~い! やったぞ アン! 24 00:03:38,324 --> 00:03:40,326 頑張ったもんな~。 (ノック) 25 00:03:40,326 --> 00:03:43,496 (ヒュー)ずいぶんと 盛り上がってるな。 26 00:03:43,496 --> 00:03:47,834 (ヒュー)行くぞ。 そいつを持ってこい。 27 00:03:47,834 --> 00:03:50,670 勝負のことは ノアに黙っておく。 28 00:03:50,670 --> 00:03:55,007 言えば 変に意地を張って 食べないかもしれないからな。 29 00:03:55,007 --> 00:03:57,009 (ノック) 30 00:03:57,009 --> 00:03:59,011 (ドアの開く音) 31 00:03:59,011 --> 00:04:01,013 (ヒュー)ノア 起きているか? 32 00:04:01,013 --> 00:04:05,017 (ノア)あ… あっ。 33 00:04:05,017 --> 00:04:07,520 銀砂糖子爵様? 34 00:04:07,520 --> 00:04:12,959 昨日の約束どおり お前に プレゼントを持ってきた。 35 00:04:12,959 --> 00:04:15,159 あっ…。 36 00:04:21,801 --> 00:04:23,803 《これって…。 37 00:04:23,803 --> 00:04:27,139 どうして ヒューが これを…》 38 00:04:27,139 --> 00:04:31,477 このボードは 小ホールにあったものを 使わせてもらった。 39 00:04:31,477 --> 00:04:33,980 えっ。 残念ながら 40 00:04:33,980 --> 00:04:37,817 駒は略奪され 失われたらしいな。 41 00:04:37,817 --> 00:04:43,322 だが 聖ルイストンベル教会に 詳しいスケッチが残されていた。 42 00:04:43,322 --> 00:04:45,658 ハッ。 43 00:04:45,658 --> 00:04:50,663 フッ… ハーバート殿が フィッフの名手だったとも。 44 00:04:50,663 --> 00:04:53,666 え… それは違います! 45 00:04:53,666 --> 00:04:56,669 ハーバート様は フィッフが あまり…。 46 00:04:56,669 --> 00:05:00,840 だから 僕だけが相手をしてくれると。 47 00:05:00,840 --> 00:05:03,342 確かに そうだろうな。 48 00:05:03,342 --> 00:05:07,513 国いちばんの名手に 誰が試合を申し込む? 49 00:05:07,513 --> 00:05:11,017 国いちばんの? あ…。 50 00:05:11,017 --> 00:05:16,455 何も知らないお前は 自分から フィッフに誘ったんじゃないか? 51 00:05:16,455 --> 00:05:19,959 (ヒュー)それが ハーバート殿は うれしかった。 52 00:05:19,959 --> 00:05:24,759 勝負のためではなく ただ 楽しみのために誘われたことが。 53 00:05:28,134 --> 00:05:31,137 ハーバート様が…。 54 00:05:31,137 --> 00:05:33,806 その駒は お前のものだ。 55 00:05:33,806 --> 00:05:37,810 昔のように 好きにすればいい。 ハッ…。 56 00:05:37,810 --> 00:05:40,813 《アン:そうか 手に取りやすいものなら 57 00:05:40,813 --> 00:05:43,013 ノアも…》 58 00:05:45,151 --> 00:05:47,820 僕は…。 59 00:05:47,820 --> 00:05:50,990 う… うっ。 60 00:05:50,990 --> 00:05:53,290 う…。 61 00:05:56,996 --> 00:06:00,496 ノア もう1つ プレゼントは残っている。 62 00:06:02,668 --> 00:06:05,338 これも ノアのものよ。 63 00:06:05,338 --> 00:06:07,338 ノアのために作ったから。 64 00:06:10,009 --> 00:06:13,612 あっ! 65 00:06:13,612 --> 00:06:17,616 どうして? これ ハーバート様の紋章だ! 66 00:06:17,616 --> 00:06:20,286 すっごくきれい! きれい? 67 00:06:20,286 --> 00:06:22,955 うん! よかった。 68 00:06:22,955 --> 00:06:25,124 わぁ…。 69 00:06:25,124 --> 00:06:28,627 《少しでも届いてくれればいい。 70 00:06:28,627 --> 00:06:32,965 ハーバート様の心が そこにあるんだって…》 71 00:06:32,965 --> 00:06:56,822 ~ 72 00:06:56,822 --> 00:07:00,993 あ… 食べちゃった。 73 00:07:00,993 --> 00:07:06,499 僕… 食べちゃった。 74 00:07:06,499 --> 00:07:09,168 僕… 僕…。 75 00:07:09,168 --> 00:07:11,937 (ヒュー)ノア。 あっ…。 76 00:07:11,937 --> 00:07:14,737 ほら。 えっ? 77 00:07:17,443 --> 00:07:21,447 あ… 銀砂糖子爵様? 78 00:07:21,447 --> 00:07:23,449 いくらでも食べていい。 79 00:07:23,449 --> 00:07:27,119 ハーバート殿は 決して怒らない。 80 00:07:27,119 --> 00:07:30,289 それは お前も わかっているんだろう? 81 00:07:30,289 --> 00:07:32,291 あ…。 82 00:07:32,291 --> 00:07:35,291 うっ う…。 83 00:07:37,296 --> 00:07:41,496 お前が求めるかぎり この紋章は消えない。 84 00:07:44,136 --> 00:07:46,972 ハーバート様…。 85 00:07:46,972 --> 00:07:52,311 ハーバート様は 確かに ここにいらっしゃったんです。 86 00:07:52,311 --> 00:07:56,482 僕と フィッフをして 砂糖菓子を食べて…。 87 00:07:56,482 --> 00:07:59,985 笑って ここに いらっしゃったんです。 88 00:07:59,985 --> 00:08:03,823 楽しかったんです。 89 00:08:03,823 --> 00:08:06,158 僕は とても 90 00:08:06,158 --> 00:08:09,829 楽しかったんです。 91 00:08:09,829 --> 00:08:16,729 ハーバート様…。 (すすり泣く声) 92 00:08:18,604 --> 00:08:21,107 (ヒュー)あれは禁忌の紋章だ。 93 00:08:21,107 --> 00:08:23,109 それを作るということは 94 00:08:23,109 --> 00:08:26,112 王家への反逆と 見なされかねない。 95 00:08:26,112 --> 00:08:29,115 そのことに お前は 銀砂糖師として 96 00:08:29,115 --> 00:08:31,951 抵抗を抱かなかったのか? 97 00:08:31,951 --> 00:08:33,953 少しだけ…。 98 00:08:33,953 --> 00:08:38,624 でも 誰かが必要としているものを 作れないなんて 99 00:08:38,624 --> 00:08:41,627 そんな銀砂糖師なんて 意味がないと思うから。 100 00:08:41,627 --> 00:08:43,627 ん…。 101 00:08:48,801 --> 00:08:52,972 フッ… なるほど。 それが勝因だな。 102 00:08:52,972 --> 00:08:56,142 えっ? 紋章は 103 00:08:56,142 --> 00:08:59,478 その家に生まれた者の精神を表す。 104 00:08:59,478 --> 00:09:04,650 死んだ主人が 生きて この世にいた 証しそのものだ。 105 00:09:04,650 --> 00:09:06,986 紋章の意味を知るノアが 106 00:09:06,986 --> 00:09:10,990 そこに ハーバートの心を見るのは当然だ。 107 00:09:10,990 --> 00:09:16,595 そこまでわかっていて どうして 紋章を作らなかったの? 108 00:09:16,595 --> 00:09:19,598 俺も一度は作った。 えっ。 109 00:09:19,598 --> 00:09:23,602 だが壊した。 俺は銀砂糖子爵であり 110 00:09:23,602 --> 00:09:25,938 国王陛下の臣下だ。 111 00:09:25,938 --> 00:09:30,776 その俺が 陛下… ミルズランド家が禁忌とする紋章は 112 00:09:30,776 --> 00:09:34,476 作れない。 絶対にしてはいけないことだ。 113 00:09:36,448 --> 00:09:41,287 ねぇ ヒューは 国王にしか 砂糖菓子を作れないのに 114 00:09:41,287 --> 00:09:45,291 どうして 銀砂糖子爵になんかなったの? 115 00:09:45,291 --> 00:09:49,962 フッ… キャットにも 同じことを聞かれたな。 116 00:09:49,962 --> 00:09:54,800 自由を捨ててまで そんなに力が欲しいのかって。 117 00:09:54,800 --> 00:09:59,138 アイツ 相当怒ってた。 118 00:09:59,138 --> 00:10:01,807 力が欲しかった。 119 00:10:01,807 --> 00:10:04,507 たとえ 自由と引き換えにしてでも…。 120 00:10:06,645 --> 00:10:10,983 力がなければ できないこともあるからな。 121 00:10:10,983 --> 00:10:15,483 砂糖菓子の祈りの力じゃない 直接的な力が…。 122 00:10:17,990 --> 00:10:19,992 さっ 話は終わりだ。 123 00:10:19,992 --> 00:10:22,494 グズグズしてる時間はないぞ。 124 00:10:22,494 --> 00:10:26,332 すぐに アイツを呼べ。 125 00:10:26,332 --> 00:10:30,232 《もし ヒューが 紋章を作っていたら…》 126 00:10:34,840 --> 00:10:37,843 (ナディール)アン! あっ。 127 00:10:37,843 --> 00:10:41,180 (ナディール)すごいよ アン! 勝ったんだって!? 128 00:10:41,180 --> 00:10:44,516 う うん。 今 エリオットと銀砂糖子爵が 129 00:10:44,516 --> 00:10:46,852 話ししてるの聞いちゃって。 130 00:10:46,852 --> 00:10:50,356 これって キャットさんが 来てくれるってことだよね? 131 00:10:50,356 --> 00:10:52,524 (エリオット)そのとおり! (2人)あっ。 132 00:10:52,524 --> 00:10:55,824 コリンズさん。 俺 みんなにも知らせてくる! 133 00:10:57,863 --> 00:11:01,363 銀砂糖子爵から 勝負のあらましは聞いた。 134 00:11:03,702 --> 00:11:06,538 勝てたとは思っていません。 135 00:11:06,538 --> 00:11:09,041 (エリオット)フッ… まっ どちらにしろ 136 00:11:09,041 --> 00:11:12,478 俺たちは助かったんだし それでいいんじゃない? 137 00:11:12,478 --> 00:11:15,481 ひとまず お疲れさん。 138 00:11:15,481 --> 00:11:19,652 コリンズさん…。 さぁて 作業再開だ。 139 00:11:19,652 --> 00:11:21,654 アンは少し休んできな。 140 00:11:21,654 --> 00:11:24,990 どうせ あれこれ考えて 寝てないんだろ? 141 00:11:24,990 --> 00:11:28,827 それで ヘマされたら こっちが困るし。 142 00:11:28,827 --> 00:11:31,827 フッ ありがとうございます。 143 00:11:33,832 --> 00:11:35,832 (アン)シャル。 144 00:11:38,337 --> 00:11:41,340 (シャル)ノアは落ち着いた。 砂糖菓子で 145 00:11:41,340 --> 00:11:44,176 ずいぶん回復したようだ。 146 00:11:44,176 --> 00:11:47,179 よかった。 フッ。 147 00:11:47,179 --> 00:11:49,179 よくやったな。 あ…。 148 00:11:51,350 --> 00:11:53,350 うん。 149 00:12:03,862 --> 00:12:05,864 (ドアの開く音) 150 00:12:05,864 --> 00:12:09,201 あ… 別に 砂糖菓子を 見てたんじゃないから! 151 00:12:09,201 --> 00:12:11,301 うん。 152 00:12:15,974 --> 00:12:18,977 (アン)あれ? ヒューの砂糖菓子は? 153 00:12:18,977 --> 00:12:20,979 起きたら なくなってた。 154 00:12:20,979 --> 00:12:23,279 子爵様 持っていっちゃったのかな。 155 00:12:25,317 --> 00:12:28,987 ねぇ 銀砂糖子爵様に お願いできないかな。 156 00:12:28,987 --> 00:12:32,157 ずっと大切にするって 約束するから 157 00:12:32,157 --> 00:12:36,662 だから… 僕にくださいって。 158 00:12:36,662 --> 00:12:39,998 うん 聞いてみる。 ノアのために作ったんだもん 159 00:12:39,998 --> 00:12:43,335 きっと大丈夫よ。 うん! 160 00:12:43,335 --> 00:12:47,339 《でも ヒューが 本当に持っていくかな?》 161 00:12:47,339 --> 00:12:51,343 あの…。 えっ? 盗人じゃなくて その…。 162 00:12:51,343 --> 00:12:55,848 アンよ。 アン… アンは どうして 163 00:12:55,848 --> 00:12:59,518 あの2人の妖精に羽を返したの? 164 00:12:59,518 --> 00:13:02,187 役に立たなかったから? 165 00:13:02,187 --> 00:13:04,356 ノア…。 166 00:13:04,356 --> 00:13:08,861 ハーバート様は優しいけど ウソつきだったもん。 167 00:13:08,861 --> 00:13:12,297 フィッフは苦手だって 言ってたのに 違ったし。 168 00:13:12,297 --> 00:13:15,467 だから 他にも…。 169 00:13:15,467 --> 00:13:17,970 僕を城に残したのも 本当は 170 00:13:17,970 --> 00:13:20,470 僕が役に立たないからかもって…。 171 00:13:22,474 --> 00:13:27,646 私が羽を返したのは 2人が 自分と同じだと思うからよ。 172 00:13:27,646 --> 00:13:31,817 対等な友達なのに 使役するなんて おかしいから。 173 00:13:31,817 --> 00:13:34,653 え…。 ハーバート様も 174 00:13:34,653 --> 00:13:38,657 ノアが 同じように大切だから 返したんじゃないかな。 175 00:13:38,657 --> 00:13:41,660 大切な友達だって。 176 00:13:41,660 --> 00:13:44,663 大切な友達…。 177 00:13:44,663 --> 00:13:48,667 うん。 ただ好きなの。 178 00:13:48,667 --> 00:13:52,671 フッ…。 さぁ もう少し休んで。 179 00:13:52,671 --> 00:13:55,340 そうすれば もっと元気になるはずよ。 180 00:13:55,340 --> 00:13:57,340 うん。 181 00:14:00,012 --> 00:14:02,347 アン… 僕が寝るまで 182 00:14:02,347 --> 00:14:05,847 ここにいてくれる? いいよ。 183 00:14:18,797 --> 00:14:22,468 (ハーバート)礼を言う 銀砂糖師の娘。 184 00:14:22,468 --> 00:14:27,806 これで私も やっと安心して 城を離れられる。 185 00:14:27,806 --> 00:14:30,976 今度こそ…。 186 00:14:30,976 --> 00:14:33,479 《アン:ハーバート様…。 187 00:14:33,479 --> 00:14:38,650 今年のプルソウルデイは ハーバート様のために 砂糖菓子を作ろう。 188 00:14:38,650 --> 00:14:43,489 そうすれば きっと天国へ…》 189 00:14:43,489 --> 00:14:46,992 (オーランド)これで 遅れていた 組み上げ作業にも入れるな。 190 00:14:46,992 --> 00:14:49,161 ねっ アンのおかげだよ。 191 00:14:49,161 --> 00:14:51,997 聞いたら アンは紋章 銀砂糖子爵は 192 00:14:51,997 --> 00:14:54,166 フィッフの駒を作ったんだって。 193 00:14:54,166 --> 00:14:58,170 (オーランド)銀砂糖子爵の作品か。 見たかったな。 194 00:14:58,170 --> 00:15:00,270 (ブリジット)勝てたんだ…。 195 00:15:04,009 --> 00:15:06,009 グラディス…。 196 00:15:09,181 --> 00:15:11,681 ねぇ グラディス いるの? 197 00:15:19,625 --> 00:15:23,295 何してるの? 198 00:15:23,295 --> 00:15:25,295 あっ…。 199 00:15:27,633 --> 00:15:31,637 何して…。 (グラディス)ブリジットか。 200 00:15:31,637 --> 00:15:34,473 やめて グラディス! それは あの妖精の子に 201 00:15:34,473 --> 00:15:39,144 作られたものよ! あの子の幸福のために…。 202 00:15:39,144 --> 00:15:42,147 ささげられた人しか 食べちゃいけない。 203 00:15:42,147 --> 00:15:46,652 決して あなたが 手にしていいものじゃないわ! 204 00:15:46,652 --> 00:15:48,952 あっ…。 静かに。 205 00:15:51,323 --> 00:15:54,493 イヤ… あっ。 206 00:15:54,493 --> 00:15:56,493 くっ…。 207 00:15:58,497 --> 00:16:01,500 力が満ちるな。 208 00:16:01,500 --> 00:16:04,169 さすが銀砂糖子爵様だ。 209 00:16:04,169 --> 00:16:06,505 すばらしい。 210 00:16:06,505 --> 00:16:09,341 どうして…。 ケガをしてね。 211 00:16:09,341 --> 00:16:13,612 力を回復するために ずっと探していたんだが 212 00:16:13,612 --> 00:16:16,615 これを手にできたのは幸運だ。 213 00:16:16,615 --> 00:16:20,619 私を利用したの? あぁ。 だが残念だな 214 00:16:20,619 --> 00:16:24,219 私は罪の意識を微塵も感じない。 くっ…。 215 00:16:26,792 --> 00:16:29,492 どうする? 決まってるでしょ! 216 00:16:33,131 --> 00:16:37,302 えっ? フッフフフフ…。 217 00:16:37,302 --> 00:16:40,305 なんで…。 かわいそうに。 218 00:16:40,305 --> 00:16:44,142 今ごろ その羽の持ち主は 苦しんでいるだろうな。 219 00:16:44,142 --> 00:16:46,478 あっ… イヤ~! 220 00:16:46,478 --> 00:16:49,982 うっ うぅ…。 221 00:16:49,982 --> 00:16:52,282 食事の邪魔だ。 222 00:17:01,326 --> 00:17:04,663 ここにいたか シャル。 223 00:17:04,663 --> 00:17:09,334 いいかげんにしろ。 なんの目的で俺に近づく? 224 00:17:09,334 --> 00:17:12,437 きれいな目だ。 ふざけるな。 225 00:17:12,437 --> 00:17:14,439 ふざけてなどいない。 226 00:17:14,439 --> 00:17:17,442 それこそ 何度想像したことか…。 227 00:17:17,442 --> 00:17:22,948 黒曜石の妖精の瞳は さぞ きれいであろうと。 228 00:17:22,948 --> 00:17:25,784 シャル・フェン・シャル。 君の名前を聞いて 229 00:17:25,784 --> 00:17:28,120 すぐに理解した。 230 00:17:28,120 --> 00:17:32,457 お前が 私の探していた その一人であることを。 231 00:17:32,457 --> 00:17:35,127 名前も 顔もわからない。 232 00:17:35,127 --> 00:17:38,964 だが お前が 生まれたことはわかっていた。 233 00:17:38,964 --> 00:17:43,969 不幸な偶然が重なり 我々は引き裂かれた。 234 00:17:43,969 --> 00:17:46,972 永久に会えないのかもしれない。 235 00:17:46,972 --> 00:17:50,142 そう諦めて 100年はたったか。 236 00:17:50,142 --> 00:17:52,644 まさか会えるとはな。 237 00:17:52,644 --> 00:17:56,314 お前は… お前の本当の名は? 238 00:17:56,314 --> 00:17:59,985 私の名は ラファル・フェン・ラファル。 239 00:17:59,985 --> 00:18:03,321 ハッ… ラファル・フェン・ラファル…。 240 00:18:03,321 --> 00:18:07,492 どうだ? お前の知った響きのはずだ。 241 00:18:07,492 --> 00:18:09,661 生まれる前から近くにあり 242 00:18:09,661 --> 00:18:13,098 お前の中に ずっとあった響き…。 243 00:18:13,098 --> 00:18:16,268 俺の生まれた黒曜石は 朽ちた剣の つかに 244 00:18:16,268 --> 00:18:20,439 はめられていた。 (グラディス)そう 暗い礼拝堂に 245 00:18:20,439 --> 00:18:23,775 隠されるように祭られていた剣だ。 246 00:18:23,775 --> 00:18:27,446 そして そのつかには オパールと ダイヤモンドも 247 00:18:27,446 --> 00:18:29,948 はめ込まれていたはずだ。 248 00:18:29,948 --> 00:18:32,451 私は お前が生まれるより先に 249 00:18:32,451 --> 00:18:35,287 あのオパールから生まれた。 250 00:18:35,287 --> 00:18:39,291 3つの貴石は いずれ そこから生まれ出る者を期待し 251 00:18:39,291 --> 00:18:42,461 選ばれたものだ。 誰が…。 252 00:18:42,461 --> 00:18:44,629 誰が あの3つの石を選んだ? 253 00:18:44,629 --> 00:18:48,467 剣のあるじ。 それが何者か答えろ! 254 00:18:48,467 --> 00:18:50,469 焦るな シャル。 255 00:18:50,469 --> 00:18:54,473 お前が知りたいことは 私が なんでも教えてやる。 256 00:18:54,473 --> 00:18:58,477 これまでも この先も すべて…。 257 00:18:58,477 --> 00:19:01,313 シャル 私と一緒に来い。 258 00:19:01,313 --> 00:19:05,317 我々は共にあるべき 定められた運命だ。 259 00:19:05,317 --> 00:19:08,987 こうして 100年以上たって 出会えたのも その証しだろう。 260 00:19:08,987 --> 00:19:10,989 なんだと? 261 00:19:10,989 --> 00:19:15,489 人間の支配を振り切り 私と共に来い。 262 00:19:24,936 --> 00:19:27,939 俺の運命は お前など選ばない。 263 00:19:27,939 --> 00:19:30,275 やはり あの娘か? 264 00:19:30,275 --> 00:19:33,945 ならば あれも 私のものに すればいいだけのこと。 265 00:19:33,945 --> 00:19:37,645 渡すつもりはない。 では 力ずくで奪おう。 266 00:19:40,285 --> 00:19:43,955 ハッ。 267 00:19:43,955 --> 00:19:46,792 お前か。 お前に斬られたあとは 268 00:19:46,792 --> 00:19:50,295 さすがに こたえたよ。 それも銀砂糖子爵の 269 00:19:50,295 --> 00:19:54,132 砂糖菓子のおかげで すっかり回復したが。 270 00:19:54,132 --> 00:19:57,135 正体を現すとは いい度胸だ。 271 00:19:57,135 --> 00:19:59,638 今度こそ逃げるな。 272 00:19:59,638 --> 00:20:01,807 さて 困った。 273 00:20:01,807 --> 00:20:05,977 当初は 私を傷つけたお前を 切り刻むつもりだったが 274 00:20:05,977 --> 00:20:08,146 状況が変わった。 275 00:20:08,146 --> 00:20:13,318 お前を傷つけたくない私は 圧倒的に不利だ。 276 00:20:13,318 --> 00:20:15,318 だから その代わりに…。 277 00:20:17,823 --> 00:20:21,493 あの娘をもらう。 つっ…。 278 00:20:21,493 --> 00:20:24,293 そうすれば お前も 私のものになるだろう? 279 00:20:35,173 --> 00:20:38,009 (グラディス)あの娘はもらう。 チッ。 280 00:20:38,009 --> 00:20:40,679 (グラディス)フフフフ…。 281 00:20:40,679 --> 00:20:43,779 お前は 私と共にあるべき者だ。 282 00:20:46,518 --> 00:20:49,855 ハッ。 283 00:20:49,855 --> 00:20:53,358 アン! 284 00:20:53,358 --> 00:20:55,358 ハッ…。 285 00:20:57,696 --> 00:21:00,996 ん… え? シャル? 286 00:21:03,535 --> 00:21:06,037 あ…。 287 00:21:06,037 --> 00:21:09,541 お前は渡さない。 288 00:21:09,541 --> 00:21:13,311 どうしたの? ずっとそばにいると…。 289 00:21:13,311 --> 00:21:16,711 守ると誓った。 誰にも渡さない。