1 00:00:02,002 --> 00:00:21,021 ♬~ 2 00:00:21,021 --> 00:00:23,857 (エリオット)あの妖精は 君の銀砂糖の在りかを➡ 3 00:00:23,857 --> 00:00:28,695 聞き出すために ブリジットに羽を渡したんだよ。 4 00:00:28,695 --> 00:00:30,864 (アン)羽を? 5 00:00:30,864 --> 00:00:35,869 (エリオット)君のために 彼は自由を売った。 6 00:00:35,869 --> 00:00:38,372 (キース)アン どうしたの? 7 00:00:38,372 --> 00:00:44,044 (エリオット)あらららら… ごめんね。 驚かせすぎたみたい。 8 00:00:44,044 --> 00:00:46,547 (キャット)テメェ 何しやがった? 9 00:02:32,519 --> 00:02:34,521 (壁に押しつける音) 10 00:02:34,521 --> 00:02:37,024 (エリオット)おわっ。 (キャット)シャルの羽を渡しただと!? 11 00:02:37,024 --> 00:02:40,027 テメェがついてて なんで そんなことになってんだ!? 12 00:02:40,027 --> 00:02:43,030 (エリオット)そんなことって… 問題ある? 13 00:02:43,030 --> 00:02:46,366 アンの銀砂糖は 戻ってきたんじゃない? 14 00:02:46,366 --> 00:02:49,036 その代償が シャルか? 15 00:02:49,036 --> 00:02:51,872 取り引きしたのは ブリジットと シャルだよ。 16 00:02:51,872 --> 00:02:55,375 俺が何かしたわけじゃないし。 17 00:02:55,375 --> 00:02:58,211 あなたって人を見損ないました。 18 00:02:58,211 --> 00:03:00,313 あれ 行っちゃうんだ。 19 00:03:00,313 --> 00:03:03,150 (キース)ヒングリーさん…。 20 00:03:03,150 --> 00:03:06,987 (アン)どうして シャルは ここまでしてくれたの? 21 00:03:06,987 --> 00:03:11,658 今年はダメでも 来年があるのに…。 22 00:03:11,658 --> 00:03:16,663 ごめん アン。 僕が 彼に教えてしまったから。 23 00:03:16,663 --> 00:03:18,832 ⦅アンは目立ちすぎたんだ。 24 00:03:18,832 --> 00:03:22,335 昨年の品評会と 前フィラックス公の件で➡ 25 00:03:22,335 --> 00:03:24,671 嫉妬の対象になってる⦆ 26 00:03:24,671 --> 00:03:27,841 今年 銀砂糖師になれなければ➡ 27 00:03:27,841 --> 00:03:31,011 来年から銀砂糖は手に入らない…。 28 00:03:31,011 --> 00:03:34,014 このことを シャルに…。 ハッ…。 29 00:03:36,016 --> 00:03:39,820 《どうしよう… 何もわかってなかった》 30 00:03:44,524 --> 00:03:46,526 アン…。 31 00:03:46,526 --> 00:03:49,029 (ミスリル)おい アン。 今すぐ工房に行って➡ 32 00:03:49,029 --> 00:03:51,131 あの女と話をつけよう! 33 00:03:53,533 --> 00:03:56,036 そうだね。 行こう アン。 34 00:03:56,036 --> 00:03:58,338 大丈夫 僕も一緒にいるよ。 35 00:04:01,808 --> 00:04:06,980 ミスリル キース…。 (エリオット)いや あそこにはいないよ。 36 00:04:06,980 --> 00:04:11,651 ミルズフィールド… ペイジ工房の 本工房へ帰っちゃったんだ。 37 00:04:11,651 --> 00:04:13,820 どういうことだよ! 38 00:04:13,820 --> 00:04:18,158 実は グレンさんの具合が悪いって 手紙が来てね。 39 00:04:18,158 --> 00:04:21,661 (アン)グレンさんって…。 (エリオット)ペイジ工房のおさだよ。 40 00:04:21,661 --> 00:04:25,999 それで帰郷したんだ。 一足遅かったね。 41 00:04:25,999 --> 00:04:28,001 そんな…。 42 00:04:31,004 --> 00:04:35,008 さてと 俺も ラドクリフ殿の許しを得たし➡ 43 00:04:35,008 --> 00:04:38,011 ミルズフィールドへ帰ろうと思うんだ。 44 00:04:38,011 --> 00:04:41,181 グレンさんの容体が気になるし…。 45 00:04:41,181 --> 00:04:45,185 ってことで 一緒に来る? アン。 あ…。 46 00:04:45,185 --> 00:04:48,355 君は 銀砂糖師になったんだろう? 47 00:04:48,355 --> 00:04:50,857 もし ペイジ工房の本工房で➡ 48 00:04:50,857 --> 00:04:53,860 銀砂糖師として 働いてくれるなら➡ 49 00:04:53,860 --> 00:04:56,363 シャルを取り戻す機会を つくってあげられるかも➡ 50 00:04:56,363 --> 00:05:00,800 しれないけど どう? なんのつもりなんですか➡ 51 00:05:00,800 --> 00:05:03,637 コリンズさん。 コイツ 絶対何か➡ 52 00:05:03,637 --> 00:05:07,474 たくらんでやがるんだ。 別に つもりも何も➡ 53 00:05:07,474 --> 00:05:09,810 ただの親切だよ? 54 00:05:09,810 --> 00:05:15,148 それは 私に ペイジ工房派に 所属しろってことですか? 55 00:05:15,148 --> 00:05:17,350 そういうこと。 56 00:05:20,654 --> 00:05:22,989 行きます。 ミルズフィールドへ。 57 00:05:22,989 --> 00:05:25,659 えぇっ? あ… アン 慎重に考えたほうが➡ 58 00:05:25,659 --> 00:05:28,662 いいよ。 こんなの 裏があるに決まってる。 59 00:05:28,662 --> 00:05:31,832 君にとって よくないことがあったら…。 60 00:05:31,832 --> 00:05:34,834 私は シャルのいる場所に行きたい。 61 00:05:34,834 --> 00:05:39,005 それに ペイジ派の本工房で 働かせてくれるっていうなら➡ 62 00:05:39,005 --> 00:05:41,107 職人として 望むところだもの。 63 00:05:44,511 --> 00:05:46,846 いいねぇ。 64 00:05:46,846 --> 00:05:49,549 待ってたんだよね そういう感じ。 65 00:05:51,518 --> 00:05:53,520 (ミスリル)荷造りは終わりか? 66 00:05:53,520 --> 00:05:57,524 (アン)うん。 (ミスリル)出発は朝だよな? 67 00:05:57,524 --> 00:05:59,526 うん。 68 00:05:59,526 --> 00:06:02,963 気になるよな シャル・フェン・シャルのこと。 69 00:06:02,963 --> 00:06:06,466 でも 俺はさ ヤツの気持ちも すごくわかるんだ。 70 00:06:06,466 --> 00:06:10,470 そうしたいから したんだ。 アンは気にしなくていい。 71 00:06:10,470 --> 00:06:12,973 うん ありがとう。 72 00:06:12,973 --> 00:06:15,976 それでも私は シャルを助けたい。 73 00:06:15,976 --> 00:06:18,311 自由になってもらいたいの。 74 00:06:18,311 --> 00:06:21,147 アイツのことだから 余計なお世話だ とか➡ 75 00:06:21,147 --> 00:06:24,317 言いかねないぞ。 そうかもしれない。 76 00:06:24,317 --> 00:06:28,622 けど 私が我慢できない。 自分のためなの。 77 00:06:31,324 --> 00:06:33,994 そっか… うん わかった。 78 00:06:33,994 --> 00:06:35,996 なら 取り戻そうぜ。 79 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 そうと決まれば腹ごしらえだな。 80 00:06:37,998 --> 00:06:41,501 俺様が夕飯を運んできてやるよ! 81 00:06:41,501 --> 00:06:44,838 (ドアの開く音) 82 00:06:44,838 --> 00:06:47,040 ミスリル…。 83 00:06:49,342 --> 00:06:53,013 《これは シャルが 私に…》 84 00:06:53,013 --> 00:06:56,516 (ノック) 85 00:06:56,516 --> 00:06:59,519 (ヒュー)よぉ なりたてほやほやの銀砂糖師。 86 00:06:59,519 --> 00:07:01,521 (アン)ヒュー!? フッ。 87 00:07:03,456 --> 00:07:05,959 (アン)私に話って? (ヒュー)アン お前➡ 88 00:07:05,959 --> 00:07:08,962 キャットが俺のことを 大嫌いなのは知ってるよな? 89 00:07:08,962 --> 00:07:11,798 あぁ えっと…。 いいさ➡ 90 00:07:11,798 --> 00:07:14,467 嫌われてるのは百も承知だ。 91 00:07:14,467 --> 00:07:17,470 そのキャットが 珍しく俺を訪ねてきた。 92 00:07:17,470 --> 00:07:20,640 しかも 頼み事があると言ってな。 93 00:07:20,640 --> 00:07:24,477 アン お前のことだ。 私? 94 00:07:24,477 --> 00:07:28,315 そう。 銀砂糖子爵の権限を使って➡ 95 00:07:28,315 --> 00:07:32,986 ペイジ工房派の娘が連れてった シャルを取り戻してくれ とな。 96 00:07:32,986 --> 00:07:37,157 あっ…。 銀砂糖精製の監督だったアイツは➡ 97 00:07:37,157 --> 00:07:40,660 今回のお前の件で 責任を感じてるらしい。 98 00:07:40,660 --> 00:07:43,496 でも キャットには なんの責任も…。 99 00:07:43,496 --> 00:07:46,333 俺もそう言ってやった。 100 00:07:46,333 --> 00:07:51,671 けど アイツは 誰かさんと一緒で 基本 お人よしだからな。 101 00:07:51,671 --> 00:07:55,342 で だ。 俺が ペイジ工房派に圧力をかけ➡ 102 00:07:55,342 --> 00:07:58,178 シャルを取り戻すことは可能だ。 103 00:07:58,178 --> 00:08:02,782 まぁ 横暴な振る舞いではあるがな。 104 00:08:02,782 --> 00:08:06,119 それは… ごめんなさい ヒュー。 105 00:08:06,119 --> 00:08:08,121 それは やめてほしい。 106 00:08:08,121 --> 00:08:11,791 キャットの気持ちは ありがたいけど…。 107 00:08:11,791 --> 00:08:14,294 でも 自分の愚かさは 自分で償わないと➡ 108 00:08:14,294 --> 00:08:16,796 意味がないから。 109 00:08:16,796 --> 00:08:21,634 シャルは私が自由にする。 必ず自分の力で助ける。 110 00:08:21,634 --> 00:08:25,638 そうじゃなきゃ シャルがくれた 王家勲章を手にして➡ 111 00:08:25,638 --> 00:08:28,141 堂々と 銀砂糖師だって名乗れない! 112 00:08:30,477 --> 00:08:34,647 フッ… 俺の勝ちだ。 え? 勝ち? 113 00:08:34,647 --> 00:08:36,816 お前なら そう言うだろうと➡ 114 00:08:36,816 --> 00:08:39,652 俺は キャットの願いをはねつけた。 115 00:08:39,652 --> 00:08:41,988 それでも アイツが 引こうとしないから➡ 116 00:08:41,988 --> 00:08:44,824 賭けをしたんだ。 お前が 俺の手出しを➡ 117 00:08:44,824 --> 00:08:47,160 望むかどうかをな。 118 00:08:47,160 --> 00:08:49,162 負けたキャットは 俺の言うことを➡ 119 00:08:49,162 --> 00:08:51,831 な~んでも聞いてくれるそうだぜ。 120 00:08:51,831 --> 00:08:55,668 うっ ぎゅ… なんでもって…。 121 00:08:55,668 --> 00:08:58,338 さ~て 何をしてもらおうか。 122 00:08:58,338 --> 00:09:00,940 アイツが泣いて嫌がることは…。 うっ… ヒュー! 123 00:09:00,940 --> 00:09:04,110 ハハッ アイツをいじめるのは 出会ったころからの➡ 124 00:09:04,110 --> 00:09:06,613 俺の趣味だからな。 諦めろ。 125 00:09:06,613 --> 00:09:09,949 そんな 悪趣味な…。 しかたないさ。 126 00:09:09,949 --> 00:09:12,619 すぐに ニャーニャー騒ぐから アイツをからかうのは➡ 127 00:09:12,619 --> 00:09:14,621 おもしろいんだ。 128 00:09:16,623 --> 00:09:20,326 アン 本気で シャルを 取り戻しに行くんだな? 129 00:09:22,962 --> 00:09:25,465 この1年は 銀砂糖師としての地位を➡ 130 00:09:25,465 --> 00:09:29,469 確立するために働く 大切な時期だ。 131 00:09:29,469 --> 00:09:33,473 ⦅ヒュー:ここをしくじれば 王家勲章は まぐれだと言われる。 132 00:09:33,473 --> 00:09:37,977 特にお前は女だ。 世間の目は厳しい。 133 00:09:37,977 --> 00:09:41,815 それでも お前にとって シャルを取り戻すことが➡ 134 00:09:41,815 --> 00:09:46,319 銀砂糖師と名乗るための 第一歩なんだとしたら…⦆ 135 00:09:46,319 --> 00:09:49,155 《取り戻す。 必ず》 136 00:09:49,155 --> 00:09:52,826 いいねぇ 女の子と2人旅。 心が弾む。 137 00:09:52,826 --> 00:09:55,495 おい! なんでお前がいるんだよ! 138 00:09:55,495 --> 00:09:58,498 それに 2人って 俺様もいるんだぞ! 139 00:09:58,498 --> 00:10:01,334 あぁ ごめんごめん。 プラス おまけがいたか。 140 00:10:01,334 --> 00:10:03,837 ふざけるな~! 141 00:10:03,837 --> 00:10:07,006 それはそうと シャルって アンの恋人? 142 00:10:07,006 --> 00:10:09,342 えぇっ!? ちちち… 違います! 143 00:10:09,342 --> 00:10:12,679 じゃあ 片思い? 切ないなぁ。 144 00:10:12,679 --> 00:10:15,081 あっ 見えてきた。 145 00:10:17,350 --> 00:10:21,554 (エリオット)あそこら辺の建物が 全部 ペイジ工房の本工房だ。 146 00:10:27,527 --> 00:10:30,029 (オーランド)誰だ? アンタ。 147 00:10:30,029 --> 00:10:36,369 あの… エリオット・コリンズさんに誘われて ここで働くために来ました。 148 00:10:36,369 --> 00:10:40,039 アン・ハルフォードです。 エリオット? 149 00:10:40,039 --> 00:10:42,709 あなたは? (エリオット)おっと➡ 150 00:10:42,709 --> 00:10:47,213 もう対面しちゃった? エリオット これは? 151 00:10:47,213 --> 00:10:50,717 (エリオット)アン・ハルフォード。 俺が ルイストンでスカウトしてきた➡ 152 00:10:50,717 --> 00:10:53,720 銀砂糖師なんだよね。 銀砂糖師? 153 00:10:53,720 --> 00:10:56,222 そっ。 かわいいだろ? 明日から 一緒に➡ 154 00:10:56,222 --> 00:10:59,726 仕事をすることになるんだ。 仲よくしてくれよな。 155 00:11:03,163 --> 00:11:05,164 なんだ あれ。 156 00:11:05,164 --> 00:11:09,502 あれは オーランド・ラングストン。 ここの職人頭だ。 157 00:11:09,502 --> 00:11:14,674 腕はいいよ。 俺と同い年のわりに 気難しいけどね。 158 00:11:14,674 --> 00:11:17,076 さっ 母屋に行こう。 159 00:11:19,345 --> 00:11:23,049 グレンさん さっき話をした子を 連れてきましたよ。 160 00:11:25,351 --> 00:11:30,690 (グレン)私が グレン・ペイジだ。 ペイジ工房の おさを務めている。 161 00:11:30,690 --> 00:11:34,694 はじめまして。 アン・ハルフォードと申します。 162 00:11:34,694 --> 00:11:39,032 なるほど… 間違いなく女の子だね。 163 00:11:39,032 --> 00:11:42,368 でも だからこそかもしれないな。 164 00:11:42,368 --> 00:11:46,039 ん? こんなありさまで失礼するよ。 165 00:11:46,039 --> 00:11:50,376 心臓の病でね。 王家勲章を手に入れたとは➡ 166 00:11:50,376 --> 00:11:54,881 立派なものだ。 その銀砂糖師の君が➡ 167 00:11:54,881 --> 00:11:59,886 派閥の中で 最も規模が小さい 我々の工房で働くというのかい? 168 00:11:59,886 --> 00:12:03,489 はい。 (グレン)昨日 ブリジットが連れ帰った➡ 169 00:12:03,489 --> 00:12:06,326 あの妖精だね? そうです。 170 00:12:06,326 --> 00:12:08,661 私たち ずっと一緒に旅をしてきて…。 171 00:12:08,661 --> 00:12:10,663 だから…。 君は ここで仕事を➡ 172 00:12:10,663 --> 00:12:15,335 することになったら 力を尽くしてくれるか? 173 00:12:15,335 --> 00:12:18,504 仕事をするからには 手を抜きません。 174 00:12:18,504 --> 00:12:20,506 力を尽くします。 175 00:12:23,676 --> 00:12:25,678 (グレン)それならば いいよ。 176 00:12:25,678 --> 00:12:28,181 早速 明日から働いてもらおう。 177 00:12:28,181 --> 00:12:31,017 (ブリジット)待って お父様 本気なの!? 178 00:12:31,017 --> 00:12:33,019 あぁ。 女の子よ!? 179 00:12:33,019 --> 00:12:36,022 お父様 昔から 私に言ってたじゃない。 180 00:12:36,022 --> 00:12:38,691 女には 砂糖菓子職人は無理だって。 181 00:12:38,691 --> 00:12:43,196 なのに この子を雇うの? 私はダメなのに どうして! 182 00:12:43,196 --> 00:12:47,200 派閥のおさの娘である お前の立場では無理だ。 183 00:12:47,200 --> 00:12:51,371 それは 変わらない事実だ。 わかるな? 184 00:12:51,371 --> 00:12:54,073 う…。 わかっているな? 185 00:12:57,210 --> 00:12:59,212 えぇ…。 186 00:12:59,212 --> 00:13:03,816 《アン:ブリジットさんは 砂糖菓子職人に なりたかったの? 187 00:13:03,816 --> 00:13:08,655 でも どうして? 私はよくて おさの娘では ダメなの?》 188 00:13:08,655 --> 00:13:11,991 失礼した。 それで仕事だが➡ 189 00:13:11,991 --> 00:13:16,162 君には 作業全般の 監督責任者になってもらう。 190 00:13:16,162 --> 00:13:18,498 職人頭だ。 えっ!? 191 00:13:18,498 --> 00:13:21,501 本来ならば エリオットがすべきだが➡ 192 00:13:21,501 --> 00:13:25,338 彼には 派閥のおさの仕事を 代理でやらせている。 193 00:13:25,338 --> 00:13:27,840 それで 今は オーランドさんが…。 194 00:13:27,840 --> 00:13:32,679 だが 銀砂糖師である君が 普通の職人の下で働くことは➡ 195 00:13:32,679 --> 00:13:38,017 ありえない。 必然的に 職人頭になるんだ。 196 00:13:38,017 --> 00:13:42,355 でも 私は 昨日 王家勲章を授かったばかりで…。 197 00:13:42,355 --> 00:13:45,358 授かった以上 銀砂糖師として働くことを➡ 198 00:13:45,358 --> 00:13:50,363 要求されるのは 当然であり 責任だ。 199 00:13:50,363 --> 00:13:53,199 《責任…。 200 00:13:53,199 --> 00:13:58,104 私が ここで逃げたら 王家勲章を持つ資格はない》 201 00:14:00,139 --> 00:14:05,478 わかりました。 ペイジ工房派の 職人頭として働きます。 202 00:14:05,478 --> 00:14:08,481 期待しているよ。 エリオットに言わせれば➡ 203 00:14:08,481 --> 00:14:11,484 君は 最初の銀砂糖らしい。 204 00:14:16,823 --> 00:14:19,492 最初の銀砂糖? 205 00:14:19,492 --> 00:14:21,661 (グレン)エリオットから聞くといい。 206 00:14:21,661 --> 00:14:24,664 それで あの妖精のことだが➡ 207 00:14:24,664 --> 00:14:29,001 もし君が 我々の期待どおりの 働きをしてくれたら➡ 208 00:14:29,001 --> 00:14:32,338 私は 君に返すつもりだ。 209 00:14:32,338 --> 00:14:35,842 本当ですか!? お父様! 彼は私のものなのよ! 210 00:14:35,842 --> 00:14:37,844 勝手に 何言って…。 お前は ペイジ工房の➡ 211 00:14:37,844 --> 00:14:42,849 創始者一族の娘だろう。 いずれ エリオットと結婚し➡ 212 00:14:42,849 --> 00:14:45,351 工房を継ぐ役目がある。 213 00:14:45,351 --> 00:14:48,054 そこに あの妖精を 連れてはいけない。 214 00:14:51,023 --> 00:14:54,527 いくら妖精でも 男連れの花嫁なんて➡ 215 00:14:54,527 --> 00:14:57,864 俺も嫌かなぁ。 そんな…。 216 00:14:57,864 --> 00:15:00,800 嫌よ 嫌… みんな 勝手に決めないで! 217 00:15:00,800 --> 00:15:03,803 ブリジット お前は誰の娘だ? 218 00:15:06,472 --> 00:15:09,776 私は… グレン・ペイジの娘よ。 219 00:15:11,811 --> 00:15:14,647 わかったわ。 でも➡ 220 00:15:14,647 --> 00:15:17,984 あの子が 何もできなかったら渡さない! 221 00:15:17,984 --> 00:15:20,153 (ドアの開く音) 222 00:15:20,153 --> 00:15:23,990 ハァ… すまない エリオット。 223 00:15:23,990 --> 00:15:26,092 かまいませんよ 俺は。 224 00:15:30,830 --> 00:15:34,333 ひどいわ… エリオットも お父様も➡ 225 00:15:34,333 --> 00:15:36,836 みんな 工房のことしか考えない。 226 00:15:40,173 --> 00:15:43,509 誰も 私のことを考えてくれない。 227 00:15:43,509 --> 00:15:46,846 昔から みんな… みんな ひどい! 228 00:15:46,846 --> 00:15:49,015 (花瓶が割れる音) 229 00:15:49,015 --> 00:15:54,020 (シャル)騒がしいな。 ハァ ハァ ハァ…。 230 00:15:54,020 --> 00:15:57,857 エリオットが アン・ハルフォードを連れてきたわ。 231 00:15:57,857 --> 00:16:01,627 うれしいわよね わかってるわ。 232 00:16:01,627 --> 00:16:06,132 アンは ここで働くわ。 それで仕事をうまくこなしたら➡ 233 00:16:06,132 --> 00:16:09,802 お父様は あなたの羽を アンに返すって。 234 00:16:09,802 --> 00:16:14,807 やったな アン! シャル・フェン・シャルを取り戻せるぞ! 235 00:16:14,807 --> 00:16:18,144 うまくいってくれたら 俺もうれしいけどね。 236 00:16:18,144 --> 00:16:20,480 アンには悪いことしたし。 237 00:16:20,480 --> 00:16:23,149 ブリジットと シャルが 取り引きしたとき➡ 238 00:16:23,149 --> 00:16:26,319 銀砂糖の在りかを知るには しかたないと思ったんだけど➡ 239 00:16:26,319 --> 00:16:29,155 同時に 使えると思っちゃったんだよね。 240 00:16:29,155 --> 00:16:31,157 はぁ!? シャルがここに来れば➡ 241 00:16:31,157 --> 00:16:33,326 アンは絶対に 追いかけてくるだろう? 242 00:16:33,326 --> 00:16:36,329 この悪党め! それって 私を➡ 243 00:16:36,329 --> 00:16:41,000 ここで働かせるために? アハハ ごめんね 悪党で。 244 00:16:41,000 --> 00:16:43,002 でも どうして私を? 245 00:16:45,338 --> 00:16:48,007 期待だよ。 期待? 246 00:16:48,007 --> 00:16:51,344 銀砂糖師の腕前とか そんなことじゃない。 247 00:16:51,344 --> 00:16:55,681 新しいことが起こるかもしれない っていう期待。 248 00:16:55,681 --> 00:17:00,786 今のペイジ工房には 切実なんだよ いろいろと。 249 00:17:00,786 --> 00:17:03,289 それは さっき グレンさんが言ってた➡ 250 00:17:03,289 --> 00:17:06,292 最初の銀砂糖と関係して…。 251 00:17:06,292 --> 00:17:08,461 うまくいくはずがないわ。 252 00:17:08,461 --> 00:17:10,630 昨日 銀砂糖師に なったばかりの子に➡ 253 00:17:10,630 --> 00:17:13,799 何ができるっていうの…。 254 00:17:13,799 --> 00:17:17,136 だから この先も あなたは私のものよ。 255 00:17:17,136 --> 00:17:22,308 あの子が ここにいても同じ。 256 00:17:22,308 --> 00:17:26,312 命令よ。 あの子に絶対に会わないで。 257 00:17:26,312 --> 00:17:29,815 (ブリジット)会えば あなたを罰するわ。 258 00:17:29,815 --> 00:17:31,984 おい アン! あれ見ろ! 259 00:17:31,984 --> 00:17:34,086 うっ…。 260 00:17:38,157 --> 00:17:42,161 ごめんなさい。 苦しませるつもりはなかったの。 261 00:17:42,161 --> 00:17:45,064 ただ会わないで… 命令よ。 262 00:17:48,668 --> 00:17:52,171 シャル…。 263 00:17:52,171 --> 00:17:54,173 アン…。 264 00:17:54,173 --> 00:17:59,512 アンは シャルのこと大好きなんだね。 羨ましいな。 265 00:17:59,512 --> 00:18:02,114 俺は ブリジットに対して そんな気持ちに➡ 266 00:18:02,114 --> 00:18:04,784 なれたことないから。 えっ? 267 00:18:04,784 --> 00:18:08,788 じゃあ なんで婚約してるんですか? 268 00:18:08,788 --> 00:18:12,458 グレンさんの望みだから。 そんなの…。 269 00:18:12,458 --> 00:18:14,460 ブリジットだって同じだよ。 270 00:18:14,460 --> 00:18:18,130 俺たちは お互い それで納得してる。 271 00:18:18,130 --> 00:18:20,132 本当に そうなんですか? 272 00:18:22,802 --> 00:18:25,638 まいるよね そんな質問。 273 00:18:25,638 --> 00:18:28,641 でも だからこそ 期待してるわけだけど。 274 00:18:30,643 --> 00:18:32,979 (エリオット)ここが 作業棟だよ。 275 00:18:32,979 --> 00:18:36,482 あれ いないな… まだ帰ってきてないのか。 276 00:18:36,482 --> 00:18:39,151 職人の皆さんですか? そっ。 277 00:18:39,151 --> 00:18:42,054 みんな 銀砂糖の精製で出払ってて…。 278 00:18:47,493 --> 00:18:50,496 (エリオット)ラドクリフ工房派とは 全然違うだろ? 279 00:18:50,496 --> 00:18:52,498 うちは小規模だからね。 280 00:18:52,498 --> 00:18:57,169 本工房でさえ 職人は 俺と オーランドを入れて 全員で5人だし。 281 00:18:57,169 --> 00:19:00,940 えっ 全員で5人? 見習いとかは? 282 00:19:00,940 --> 00:19:04,610 いないよ。 母屋で 家事をしてる妖精がいるけど➡ 283 00:19:04,610 --> 00:19:08,781 それだけ。 じゃあ 正真正銘 5人? 284 00:19:08,781 --> 00:19:12,952 そっ 5人。 これで わかってもらえると思うけど➡ 285 00:19:12,952 --> 00:19:17,289 実は ペイジ工房って 危機的状況なんだよね。 286 00:19:17,289 --> 00:19:21,460 職人が5人で 砂糖菓子の注文も めっきり減って…。 287 00:19:21,460 --> 00:19:25,798 だから アンには 工房の立て直しを 期待してるんだよ。 288 00:19:25,798 --> 00:19:28,300 一つ よろしく。 289 00:19:28,300 --> 00:19:30,503 はぁ…。 290 00:19:39,812 --> 00:19:43,816 5人の職人で どうやって 工房を立て直せば…。 291 00:19:46,652 --> 00:19:48,854 ハァ…。 (ドアの開く音) 292 00:19:53,826 --> 00:19:56,662 あ… あっ! 293 00:19:56,662 --> 00:19:59,165 シャル! どうして!? 294 00:19:59,165 --> 00:20:03,502 窓から お前が見えた。 そんな格好でうろつくな。 295 00:20:03,502 --> 00:20:05,671 へ… ん? 296 00:20:05,671 --> 00:20:07,840 うっ ちょ ちょ… ちょっと待って。 297 00:20:07,840 --> 00:20:10,342 うっ…。 298 00:20:12,511 --> 00:20:16,182 なぜ来た? 銀砂糖のことを聞いて それで…。 299 00:20:16,182 --> 00:20:20,519 俺の判断でしたことだ。 お前には関係ない。 300 00:20:20,519 --> 00:20:24,523 関係ないわけ ない…。 俺の勝手だ。 301 00:20:24,523 --> 00:20:28,194 それでも シャルは 絶対に私が自由にする! 302 00:20:28,194 --> 00:20:30,196 バカか。 とにかく こっちを見ろ。 303 00:20:30,196 --> 00:20:32,698 だって… あっ あぁ! 304 00:20:32,698 --> 00:20:34,700 あっ…。 305 00:20:39,538 --> 00:20:42,141 あ ありがとう…。 306 00:20:54,887 --> 00:20:58,557 私が 一緒にいたいの。 307 00:20:58,557 --> 00:21:03,162 ミスリル・リッド・ポッドと シャル 3人で一緒にいたい。 308 00:21:03,162 --> 00:21:05,331 俺がいないことには 慣れる。 309 00:21:05,331 --> 00:21:08,667 そんなの慣れたくない! 甘えるな。 310 00:21:08,667 --> 00:21:10,669 それだけの理由なら ここを出ろ。 311 00:21:10,669 --> 00:21:13,005 それだけじゃない! 312 00:21:13,005 --> 00:21:15,508 私は シャルを 助けなくちゃいけない。 313 00:21:15,508 --> 00:21:18,511 そうじゃなきゃ 自分の力で 銀砂糖師になったって➡ 314 00:21:18,511 --> 00:21:20,513 言えないから。 315 00:21:20,513 --> 00:21:22,515 自分の力? 316 00:21:22,515 --> 00:21:25,184 このままじゃ シャルの力を借りて➡ 317 00:21:25,184 --> 00:21:29,355 銀砂糖師になったって ずっと そう思う。 だから私は➡ 318 00:21:29,355 --> 00:21:32,191 私の力で 自分の➡ 319 00:21:32,191 --> 00:21:34,193 職人としての力で➡ 320 00:21:34,193 --> 00:21:36,695 シャルを助ける。 そうすれば➡ 321 00:21:36,695 --> 00:21:40,399 自分は銀砂糖師だって 胸を張って言えるはずだから! 322 00:21:45,204 --> 00:21:47,873 本当に お前は バカだ。 323 00:21:47,873 --> 00:21:50,376 あ… ま また バカって…。 324 00:21:50,376 --> 00:21:54,213 あっ…。 325 00:21:54,213 --> 00:21:59,218 お前の誇りのためだというなら 追い返せない。 326 00:21:59,218 --> 00:22:02,154 アン…。 327 00:22:02,154 --> 00:22:06,158 俺は 誰かに助けられたことはない。 328 00:22:06,158 --> 00:22:08,994 お前が 俺を助けるというなら➡ 329 00:22:08,994 --> 00:22:12,998 俺は 何をすればいい? 教えろ。 330 00:22:12,998 --> 00:22:18,504 た 助けられる人は 何もする必要ないと思う。 331 00:22:18,504 --> 00:22:20,606 ただ 待っててもらえたら…。 332 00:22:23,342 --> 00:22:26,845 お前が待てと言うなら 待つ。 333 00:22:31,517 --> 00:22:33,619 じゃあ… 待って。 334 00:22:35,854 --> 00:22:38,157 お前を待つ。