1 00:00:17,178 --> 00:00:20,181 マーカス:ジョナスともども ここから出ていけ! 2 00:00:20,181 --> 00:00:23,518 (アン)そんな ラドクリフさ…。 出ていけ! 3 00:00:23,518 --> 00:00:26,688 やらかしちゃったな。 4 00:00:26,688 --> 00:00:28,690 (キース)アン。 あっ。 5 00:00:28,690 --> 00:00:31,192 (キース)ごめん。 こんなことになって。 6 00:00:31,192 --> 00:00:35,864 キースが謝ることない。 あなたには感謝してる。 7 00:00:35,864 --> 00:00:38,199 このままじゃ済まさない。 8 00:00:38,199 --> 00:00:41,703 サミーのことは きっと僕たちで 突き止めてみせる。 9 00:00:41,703 --> 00:00:46,541 (キャット)心配するな。 泣き寝入りはさせねえよ。 10 00:00:46,541 --> 00:00:49,711 じゃ キース。 明日 品評会で。 11 00:00:49,711 --> 00:00:51,811 (キース)楽しみにしてる。 12 00:00:58,720 --> 00:01:00,720 《ブリジットさん…》 13 00:02:57,705 --> 00:02:59,874 そりゃまた えらい目に遭ったね。 14 00:02:59,874 --> 00:03:03,378 ラドクリフ工房派にも ひどい連中がいたもんだ。 15 00:03:03,378 --> 00:03:06,381 明日の品評会で 目にもの見せておやり! 16 00:03:06,381 --> 00:03:09,384 ありがとう おばさ…。 (ドアの開閉音) 17 00:03:09,384 --> 00:03:11,384 (ジョナス)あっ。 18 00:03:14,489 --> 00:03:17,158 (アン)ジョナス! 19 00:03:17,158 --> 00:03:20,328 何? 何か用? 20 00:03:20,328 --> 00:03:22,664 ありがとう 助けてくれて。 21 00:03:22,664 --> 00:03:26,000 べ 別に 君のためなんかじゃ…。 22 00:03:26,000 --> 00:03:28,837 僕はただ 怖くなって…。 23 00:03:28,837 --> 00:03:30,839 それでも感謝してる。 24 00:03:30,839 --> 00:03:33,007 怖かっただけだってば! 25 00:03:33,007 --> 00:03:37,679 僕は君のこと 大嫌いなんだ! 26 00:03:37,679 --> 00:03:40,348 これからどうするの? ジョナス。 27 00:03:40,348 --> 00:03:43,248 君には関係ないよ。 28 00:03:54,863 --> 00:03:57,699 作品のモチーフが見つかったの。 29 00:03:57,699 --> 00:04:00,535 キースが 私の砂糖菓子を褒めてくれたの。 30 00:04:00,535 --> 00:04:04,873 あんな腕のいい人に褒められたら そりゃうれしいわよ! 31 00:04:04,873 --> 00:04:07,876 《シャル:生き生きしていた。 32 00:04:07,876 --> 00:04:10,211 昨日のことがなければ 33 00:04:10,211 --> 00:04:12,714 あそこが お前の居場所だったんだろう。 34 00:04:12,714 --> 00:04:19,154 だが 今こうしているほうが 俺は落ち着く。 35 00:04:19,154 --> 00:04:21,156 身勝手だな》 36 00:04:21,156 --> 00:04:23,158 (ドアの開く音) 37 00:04:23,158 --> 00:04:25,660 (ミスリル)シャル・フェン・シャル! なぁ 聞いてくれるか? 38 00:04:25,660 --> 00:04:27,662 真面目な話なん だ~! 39 00:04:27,662 --> 00:04:31,332 (シャル)お前の真面目な話は 一切聞かないと言ったはずだ。 40 00:04:31,332 --> 00:04:35,003 待て! 今度こそ本当に 真面目な話なんだ! 41 00:04:35,003 --> 00:04:38,173 アンの銀砂糖が 違うんだ! 42 00:04:38,173 --> 00:04:40,175 (シャル)違う? うわぁ! 43 00:04:40,175 --> 00:04:44,679 今 ちょっとつまみ食い… いや 念のため味見に行ったんだ。 44 00:04:44,679 --> 00:04:47,849 そしたら 違うんだよ 見た目も味も。 45 00:04:47,849 --> 00:04:49,851 あれは アンの銀砂糖じゃない。 46 00:04:49,851 --> 00:04:53,351 ラドクリフ工房で作られた 大量生産品だ! 47 00:05:00,695 --> 00:05:04,699 ミスリル・リッド・ポッド。 このことは アンには伏せておけ。 48 00:05:04,699 --> 00:05:09,537 黙って明日の品評会に参加しろ。 いいか? 必ずだ。 49 00:05:09,537 --> 00:05:11,539 お前はどうするんだ? 50 00:05:11,539 --> 00:05:13,739 アイツの銀砂糖を捜す。 51 00:05:15,643 --> 00:05:17,645 (ノック) 52 00:05:17,645 --> 00:05:19,981 (キャット)エリオット 俺だ! 開けろ! 53 00:05:19,981 --> 00:05:23,484 (エリオット)今 取り込み中なんだ。 あとにしてくれないかな? 54 00:05:23,484 --> 00:05:25,653 僕たちだけで捜しましょう。 55 00:05:25,653 --> 00:05:30,325 アンの銀砂糖をすり替えるなんて どう考えても やったのは…。 56 00:05:30,325 --> 00:05:35,163 シャルの言うことが本当なら 証拠なり証人なりが必要だ。 57 00:05:35,163 --> 00:05:38,499 それには 口が達者な コイツの協力がいるんだよ。 58 00:05:38,499 --> 00:05:40,501 (キャット)開けろ エリオット! (ノック) 59 00:05:40,501 --> 00:05:42,701 アン・ハルフォードのことだ! 60 00:05:44,672 --> 00:05:47,508 (エリオット)その名前 今禁句! (キャット)は? 61 00:05:47,508 --> 00:05:53,348 (ブリジット)アン? またあの子? 何かあったの? それでキャットが? 62 00:05:53,348 --> 00:05:57,685 ふん いいわね。 みんなにちやほや守られて 63 00:05:57,685 --> 00:06:00,355 甘やかされて いい気になって。 64 00:06:00,355 --> 00:06:02,857 (シャル)お前に何がわかる。 ん? 65 00:06:02,857 --> 00:06:06,694 あ あなた…。 アイツは1人でやってきた。 66 00:06:06,694 --> 00:06:10,531 何があっても諦めなかった。 それだけだ。 67 00:06:10,531 --> 00:06:14,031 甘やかされているのは お前だ。 68 00:06:18,640 --> 00:06:22,143 で? 失恋した彼女のヤケ酒に つきあってた 69 00:06:22,143 --> 00:06:25,647 俺の努力を水の泡にして 何の話? 70 00:06:25,647 --> 00:06:27,982 アンの精製した銀砂糖が 71 00:06:27,982 --> 00:06:30,652 大量生産品と すり替えられたらしいんです。 72 00:06:30,652 --> 00:06:34,989 はぁ? 誰だよ そんないじましいことするヤツは。 73 00:06:34,989 --> 00:06:38,493 目星はついてる。 だが証拠が必要だ。 74 00:06:38,493 --> 00:06:40,662 どんな手がかりでもいい。 75 00:06:40,662 --> 00:06:45,500 待て! 証拠って すり替えられた アンの銀砂糖のこと? 76 00:06:45,500 --> 00:06:48,836 そんなもん あるわけないじゃない。 77 00:06:48,836 --> 00:06:52,674 捨てるだろ 普通。 悪いことしたんだから。 78 00:06:52,674 --> 00:06:56,174 俺が犯人だったら 間違いなく捨てる。 79 00:06:58,179 --> 00:07:00,181 じゃあ どうやって…。 80 00:07:00,181 --> 00:07:03,351 (ブリジット)見たわ。 81 00:07:03,351 --> 00:07:07,855 全部見た。 犯人が誰で 何をして 82 00:07:07,855 --> 00:07:10,858 結果 あの子の銀砂糖がどうなったか。 83 00:07:10,858 --> 00:07:13,528 (シャル)本当か? 本当よ。 84 00:07:13,528 --> 00:07:16,464 答えろ。 誰の仕業だ? 85 00:07:16,464 --> 00:07:19,300 銀砂糖はどうなった? 86 00:07:19,300 --> 00:07:21,800 教えるつもりはないわ。 87 00:07:28,142 --> 00:07:31,646 ねぇ ミスリル・リッド・ポッド。 本当なの? 88 00:07:31,646 --> 00:07:34,982 え? な 何が? シャルよ。 89 00:07:34,982 --> 00:07:39,821 しゃっくりが止まらなくなって 郊外に薬草を取りに行ったって。 90 00:07:39,821 --> 00:07:44,221 よ 妖精は時々 しゃっくり病にかかるんだ! 91 00:07:46,160 --> 00:07:48,162 《どうしたの? シャル。 92 00:07:48,162 --> 00:07:51,262 いったい 何があったっていうの?》 93 00:07:55,670 --> 00:07:58,673 ごめん アン。 間に合わないかもしれない。 94 00:07:58,673 --> 00:08:02,844 彼女がしゃべってくれなくて。 ん? 95 00:08:02,844 --> 00:08:05,346 ヒングリーさんは 一緒に来てくれたけど 96 00:08:05,346 --> 00:08:08,015 シャルは説得のために残った。 97 00:08:08,015 --> 00:08:11,519 悔しいよ。 まさか 君と競う品評会が 98 00:08:11,519 --> 00:08:13,521 こんなことになるなんて…。 99 00:08:13,521 --> 00:08:17,125 ちょっと待って。 キースは今まで シャルと一緒にいたの? 100 00:08:17,125 --> 00:08:20,128 どういうこと? 君 知らないの? 101 00:08:20,128 --> 00:08:23,628 (ヒュー)キース・パウエル 所定の位置につけ。 102 00:08:29,637 --> 00:08:33,808 (ヒュー)今朝 私のもとに この手紙が届けられた。 103 00:08:33,808 --> 00:08:36,644 こう書いてある。 104 00:08:36,644 --> 00:08:41,482 本日 砂糖菓子品評会に参加予定の アン・ハルフォードは 105 00:08:41,482 --> 00:08:44,652 砂糖菓子職人の名に 値する人間ではない。 106 00:08:44,652 --> 00:08:46,654 《えっ?》 107 00:08:46,654 --> 00:08:49,824 (ヒュー)彼女に 銀砂糖を精製する技能はない。 108 00:08:49,824 --> 00:08:53,494 それが証拠に 彼女が持参した銀砂糖は 109 00:08:53,494 --> 00:08:55,663 今年の凶作により 110 00:08:55,663 --> 00:09:01,169 特別措置として精製された 大量生産品である。 111 00:09:01,169 --> 00:09:05,006 バカげてる! アンの実力は 銀砂糖子爵 112 00:09:05,006 --> 00:09:07,008 あなたが いちばんよくご存じのはずだ。 113 00:09:07,008 --> 00:09:10,511 (ダウニング)差し出た口を利くな! キース・パウエル! 114 00:09:10,511 --> 00:09:14,115 (ダウニング)告発があった以上 確認しておかなければ 115 00:09:14,115 --> 00:09:17,452 後々 禍根を残す。 そういうことだ。 116 00:09:17,452 --> 00:09:21,289 アン・ハルフォード 樽の中身を改めさせてもらうが 117 00:09:21,289 --> 00:09:24,125 いいな? 構いません。 どうぞ。 118 00:09:24,125 --> 00:09:26,127 ひぃ~! 119 00:09:26,127 --> 00:09:28,129 (ヒュー)正確を期すために 120 00:09:28,129 --> 00:09:33,801 私とラドクリフ工房派の長 マーカス・ラドクリフの2人で検分を行う。 121 00:09:33,801 --> 00:09:36,201 私がフタを開けます。 122 00:09:41,309 --> 00:09:43,309 あ…。 123 00:09:50,985 --> 00:09:55,156 これは今年 我がラドクリフ派の 本工房で作られた 124 00:09:55,156 --> 00:09:57,325 大量生産の銀砂糖だ。 125 00:09:57,325 --> 00:09:59,725 確かか? うむ。 126 00:10:01,662 --> 00:10:03,662 《どうして?》 127 00:10:10,671 --> 00:10:13,341 ハァ… ん? 128 00:10:13,341 --> 00:10:18,179 郵便だ ミルズフィールドからかもな。 俺は行くよ。 129 00:10:18,179 --> 00:10:21,849 ブリジット ソイツとよくよく 話し合うんだな。 じゃ! 130 00:10:21,849 --> 00:10:24,519 (ドアの開閉音) 131 00:10:24,519 --> 00:10:30,024 もう一度だけ聞く。 銀砂糖は どうなった? 132 00:10:30,024 --> 00:10:34,695 答えろ。 さもなくば お前を斬る。 133 00:10:34,695 --> 00:10:38,866 それもいいわね。 あの子は銀砂糖師になれないし 134 00:10:38,866 --> 00:10:42,703 あなたは人間を殺した妖精として 処分される。 135 00:10:42,703 --> 00:10:45,873 あの子の所には戻れない。 136 00:10:45,873 --> 00:10:48,373 私と心中だわ。 137 00:10:50,878 --> 00:10:52,878 くっ。 138 00:10:59,053 --> 00:11:03,558 俺の羽が まだ欲しいか? 139 00:11:03,558 --> 00:11:05,560 欲しいわ。 140 00:11:05,560 --> 00:11:09,063 それと引き換えなら すべてを話すか? 141 00:11:09,063 --> 00:11:11,732 ええ。 142 00:11:11,732 --> 00:11:13,732 あっ。 143 00:11:17,505 --> 00:11:20,675 教えろ。 144 00:11:20,675 --> 00:11:23,275 あなたの羽。 145 00:11:28,683 --> 00:11:30,683 キスして。 146 00:11:32,853 --> 00:11:34,853 えっ? あの… んっ! 147 00:11:38,192 --> 00:11:40,192 ん…。 148 00:11:52,707 --> 00:11:55,876 銀砂糖のありかを知ってるわ。 149 00:11:55,876 --> 00:11:57,878 あ…。 150 00:11:57,878 --> 00:12:01,549 これは どういうことだ? アン・ハルフォード。 151 00:12:01,549 --> 00:12:03,551 わかりません。 152 00:12:03,551 --> 00:12:08,556 でも 私は確かに自分の手で 銀砂糖を精製して作品を…。 153 00:12:08,556 --> 00:12:11,559 失格だ! 自分で精製してない銀砂糖なら 154 00:12:11,559 --> 00:12:13,828 失格だ! (サミー)フッ。 155 00:12:13,828 --> 00:12:17,164 適当こくな お前ら! ああ見えて アン・ハルフォードは…。 156 00:12:17,164 --> 00:12:20,668 前フィラックス公の砂糖菓子を作った 職人だよ? 157 00:12:20,668 --> 00:12:25,006 アタシゃ知ってる。 あの子が銀砂糖を 作れないなんてことがあるかい。 158 00:12:25,006 --> 00:12:27,675 (観客たちのやじ) 159 00:12:27,675 --> 00:12:32,175 静まれ! 国王 エドモンド二世の お出ましである! 160 00:12:36,017 --> 00:12:39,017 (エドモンド二世) これは何の騒ぎだ? ダウニング。 161 00:12:47,028 --> 00:12:49,697 またお前か。 去年といい 162 00:12:49,697 --> 00:12:52,199 つくづく 騒動を起こすのが好きらしい。 163 00:12:52,199 --> 00:12:55,202 申し訳ありません。 私はただ…。 164 00:12:55,202 --> 00:12:58,539 話は聞いた。 理由はどうあれ 165 00:12:58,539 --> 00:13:01,542 自分で精製した銀砂糖を 持たぬ者に 166 00:13:01,542 --> 00:13:03,742 この場にいる資格はない。 167 00:13:14,655 --> 00:13:18,325 チッ。 168 00:13:18,325 --> 00:13:22,663 その前に 作品を見せよ。 169 00:13:22,663 --> 00:13:26,500 無論 品評の対象としてではない。 170 00:13:26,500 --> 00:13:30,200 ただ 見たい。 そう 妃が申しておる。 171 00:13:38,512 --> 00:13:52,026 ~ 172 00:13:52,026 --> 00:13:54,326 美しい。 173 00:13:56,363 --> 00:13:58,532 国王陛下。 どなたか 174 00:13:58,532 --> 00:14:01,535 陛下が信頼されている妖精は いらっしゃいませんか? 175 00:14:01,535 --> 00:14:04,371 妖精? 176 00:14:04,371 --> 00:14:06,771 (マルグリット)クリフォード ここへ。 177 00:14:08,709 --> 00:14:10,878 彼ならば信頼できる。 178 00:14:10,878 --> 00:14:12,878 (アン)ありがとうございます。 179 00:14:14,815 --> 00:14:17,215 (2人)あっ。 アン…。 180 00:14:19,153 --> 00:14:23,324 妖精は 銀砂糖の味の違いが わかると聞きます。 181 00:14:23,324 --> 00:14:27,995 この砂糖菓子が どんな銀砂糖で作られたのかも。 182 00:14:27,995 --> 00:14:30,664 これを あなたに。 183 00:14:30,664 --> 00:14:32,666 (クリフォード)よいのですか? 184 00:14:32,666 --> 00:14:35,669 お口に合えばいいのですけれど。 185 00:14:35,669 --> 00:14:37,669 では。 186 00:14:52,353 --> 00:14:55,689 おいしいです とても。 187 00:14:55,689 --> 00:14:59,527 これは とても上質な銀砂糖で 作られています。 188 00:14:59,527 --> 00:15:02,029 大量生産品とは まるで違う。 189 00:15:02,029 --> 00:15:04,031 そんなバカな! 190 00:15:04,031 --> 00:15:06,700 手塩にかけた作品を 犠牲にしてまで 191 00:15:06,700 --> 00:15:08,702 潔白を証明したか。 192 00:15:08,702 --> 00:15:12,373 私は 自分の銀砂糖で 作品を作りました。 193 00:15:12,373 --> 00:15:15,476 そのことだけ わかっていただければ。 194 00:15:15,476 --> 00:15:18,813 二度に渡り 神聖なる砂糖菓子品評会を 195 00:15:18,813 --> 00:15:22,813 混乱させたこと 心よりおわびいたします。 196 00:15:26,153 --> 00:15:30,157 ん? シャル! ブリジットさん? 197 00:15:30,157 --> 00:15:34,161 ペイジ工房派長 グレン・ペイジの娘がここに。 198 00:15:34,161 --> 00:15:37,164 陛下にお話ししたいことがあると。 199 00:15:37,164 --> 00:15:39,166 (エドモンド二世)通せ。 200 00:15:39,166 --> 00:15:42,837 グレン・ペイジの娘 ブリジットと申します。 201 00:15:42,837 --> 00:15:44,839 何用だ? 202 00:15:44,839 --> 00:15:48,175 私は ここに控える職人 203 00:15:48,175 --> 00:15:53,013 アン・ハルフォードの精製した 銀砂糖のありかを知っています。 204 00:15:53,013 --> 00:15:58,853 (どよめき) 205 00:15:58,853 --> 00:16:02,022 ほう。 で それはどこにある? 206 00:16:02,022 --> 00:16:04,191 そこに。 207 00:16:04,191 --> 00:16:08,195 その中に サミー・ジョーンズと書かれた 樽があるはずです。 208 00:16:08,195 --> 00:16:12,533 しかし中身は 彼が精製した 銀砂糖ではありません。 209 00:16:12,533 --> 00:16:16,303 アン・ハルフォードの銀砂糖です。 なんだと!? 210 00:16:16,303 --> 00:16:19,807 悪いわね サミー。 私 見てたの。 211 00:16:19,807 --> 00:16:24,144 あなたと その仲間が アンの馬車から樽を運び出すのを。 212 00:16:24,144 --> 00:16:27,815 言うつもりはなかったけど 事情が変わったから。 213 00:16:27,815 --> 00:16:30,651 バカな! ペイジ派の言いがかりだ! 214 00:16:30,651 --> 00:16:33,320 そうだろう サミー。 そうだと言え! 215 00:16:33,320 --> 00:16:36,320 サミー・ジョーンズの銀砂糖をここへ! 216 00:16:41,161 --> 00:16:46,333 同じ味です。 これは間違いなく アン・ハルフォードの銀砂糖です。 217 00:16:46,333 --> 00:16:51,005 中身をすり替えたのか? なぜだ? なぜそんなことを! 218 00:16:51,005 --> 00:16:53,841 (サミー)すみません すみません! 許してください! 219 00:16:53,841 --> 00:16:56,343 なぜ わざわざこの場に! 220 00:16:56,343 --> 00:17:00,848 この銀砂糖が 俺の作ったものだったら 221 00:17:00,848 --> 00:17:03,748 よかったのにって思ったから。 222 00:17:05,686 --> 00:17:08,355 この この…。 223 00:17:08,355 --> 00:17:11,025 大たわけ! (叩く音) 224 00:17:11,025 --> 00:17:15,796 ま これも砂糖菓子職人の 性ってやつかね。 225 00:17:15,796 --> 00:17:19,633 (マーカス)こたびの失態 何とおわび申し上げてよいやら。 226 00:17:19,633 --> 00:17:23,804 派閥の長として 責任を持って この者を処分いたしますゆえ 227 00:17:23,804 --> 00:17:26,473 何とぞ どうか何とぞ! 228 00:17:26,473 --> 00:17:29,476 見苦しい。 早く立ち去れ。 (マーカス)ははっ! 229 00:17:29,476 --> 00:17:32,479 ダウニング 開会の宣言を。 (ダウニング)はっ。 230 00:17:32,479 --> 00:17:34,815 アン・ハルフォード! え? 231 00:17:34,815 --> 00:17:38,652 お前は すでに 作品と銀砂糖を持参している。 232 00:17:38,652 --> 00:17:40,821 ここを去る理由はない。 233 00:17:40,821 --> 00:17:43,021 (アン)あ は はい! 234 00:17:45,326 --> 00:17:47,995 ありがとう ブリジットさん。 235 00:17:47,995 --> 00:17:52,666 お礼なんていいわ。 もうもらってあるから。 236 00:17:52,666 --> 00:17:54,666 あっ。 237 00:17:59,173 --> 00:18:03,177 ここに 砂糖菓子品評会を開催する! 238 00:18:03,177 --> 00:18:06,180 国で最も優れた 砂糖菓子職人には 239 00:18:06,180 --> 00:18:10,184 銀砂糖師の名誉を与えることを 約束する。 240 00:18:10,184 --> 00:18:14,684 皆のもの 国王陛下に 砂糖菓子をご覧いただくのだ! 241 00:18:16,623 --> 00:18:19,623 (観客たち)お~! 242 00:18:22,963 --> 00:18:26,133 (エドモンド二世) なんと強く 優雅な妖精だ。 243 00:18:26,133 --> 00:18:30,471 非の打ちどころがないというのは こういうものを言うのだろうな。 244 00:18:30,471 --> 00:18:33,140 妖精を形にした砂糖菓子で 245 00:18:33,140 --> 00:18:35,809 これ以上のものは見たことがない。 246 00:18:35,809 --> 00:18:39,146 ダウニング この職人の名は? 247 00:18:39,146 --> 00:18:41,148 キース・パウエル。 248 00:18:41,148 --> 00:18:43,984 前銀砂糖子爵の息子にございます。 249 00:18:43,984 --> 00:18:46,153 なるほど 血筋か。 250 00:18:46,153 --> 00:18:48,989 キース・パウエル。 (キース)はい。 251 00:18:48,989 --> 00:18:54,661 父譲りの感性 技工… そなたの砂糖菓子は完璧だ。 252 00:18:54,661 --> 00:18:57,498 この世のものを模した 作品としては 253 00:18:57,498 --> 00:18:59,698 最上といえる。 254 00:19:02,169 --> 00:19:06,673 この世のものを模した 作品としてはな。 255 00:19:06,673 --> 00:19:09,343 そうか だから僕は…。 256 00:19:09,343 --> 00:19:11,345 いかに精緻といえど 257 00:19:11,345 --> 00:19:15,282 作り物が 本物の美しさに及ぶべくもない。 258 00:19:15,282 --> 00:19:18,285 対して アン・ハルフォードのそれは…。 259 00:19:18,285 --> 00:19:21,789 妖精の羽によって織り成された 蔓薔薇という 260 00:19:21,789 --> 00:19:24,625 まさに 幻としか言いようのないものを 261 00:19:24,625 --> 00:19:26,794 形たらしめた。 262 00:19:26,794 --> 00:19:33,133 その手折られた花の傷痕さえ 余には美しく見える。 263 00:19:33,133 --> 00:19:35,233 心得てございます。 264 00:19:38,639 --> 00:19:40,808 ここに宣言する! 265 00:19:40,808 --> 00:19:43,644 余は アン・ハルフォードの砂糖菓子に 266 00:19:43,644 --> 00:19:46,980 今年の王家勲章を 授与するものとする! 267 00:19:46,980 --> 00:19:50,651 この作品を作った者が 今年の銀砂糖師である! 268 00:19:50,651 --> 00:19:53,821 (歓声) 269 00:19:53,821 --> 00:19:55,989 やった~! アン! え? 270 00:19:55,989 --> 00:19:58,325 王家勲章だ~! やった~! 271 00:19:58,325 --> 00:20:01,662 さあ アン。 国王陛下がお待ちだよ。 272 00:20:01,662 --> 00:20:04,331 私が 王家勲章を? 273 00:20:04,331 --> 00:20:09,169 ほら 新米銀砂糖師さんよ。 274 00:20:09,169 --> 00:20:12,172 生涯 聖なるものにかしずき 275 00:20:12,172 --> 00:20:15,172 聖なるものの作り手として生きよ。 276 00:20:21,682 --> 00:20:23,682 《ママ…》 277 00:20:25,686 --> 00:20:28,021 生きていきます。 278 00:20:28,021 --> 00:20:30,858 聖なるものの作り手として 生涯! 279 00:20:30,858 --> 00:20:33,258 (歓声) 280 00:20:35,863 --> 00:20:38,031 (キース)僕はバカだな。 281 00:20:38,031 --> 00:20:40,534 君の心配なんか してる場合じゃなかった。 282 00:20:40,534 --> 00:20:43,704 でも 来年は絶対 僕ももらう。 283 00:20:43,704 --> 00:20:46,373 そしたら また勝負しよう。 284 00:20:46,373 --> 00:20:49,710 うん。 あの キース…。 ん? 285 00:20:49,710 --> 00:20:52,713 ありがとう。 あなたがいたから 286 00:20:52,713 --> 00:20:56,884 ここまで頑張れた。 お礼を言う相手を間違えてるよ。 287 00:20:56,884 --> 00:20:59,553 ブリジットを説得したのはシャルだ。 288 00:20:59,553 --> 00:21:02,222 早く その勲章を 見せてあげなきゃ。 289 00:21:02,222 --> 00:21:05,022 うん! じゃあキース またね! 290 00:21:07,060 --> 00:21:09,062 シャル! 291 00:21:09,062 --> 00:21:11,562 見て! 王家勲章! 292 00:21:13,667 --> 00:21:16,336 お前は未来を手に入れた。 293 00:21:16,336 --> 00:21:21,008 もう 俺は必要ない。 294 00:21:21,008 --> 00:21:25,345 え? ちょっとシャル なに言ってるの? 295 00:21:25,345 --> 00:21:29,016 もう お前と一緒には いられない。 296 00:21:29,016 --> 00:21:35,355 どういうこと? 私と一緒にいるのが嫌になった? 297 00:21:35,355 --> 00:21:37,858 シャル ねぇ シャルったら。 298 00:21:37,858 --> 00:21:39,858 あっ。 299 00:21:47,201 --> 00:21:49,203 離したくなかった。 300 00:21:49,203 --> 00:21:51,203 ハッ…。 301 00:21:58,378 --> 00:22:00,380 どう して…。 302 00:22:00,380 --> 00:22:02,382 (エリオット)いけないな。 303 00:22:02,382 --> 00:22:04,718 女の子が こんな所に座り込んだら。 304 00:22:04,718 --> 00:22:06,720 ドレスが汚れちゃうよ。 305 00:22:06,720 --> 00:22:08,889 コリンズさん…。 306 00:22:08,889 --> 00:22:11,725 知らないっていうのは 哀れだね。 307 00:22:11,725 --> 00:22:13,660 俺は女の子の 味方だから 308 00:22:13,660 --> 00:22:15,662 教えてあげよう。 309 00:22:15,662 --> 00:22:18,332 あの妖精は 君の銀砂糖の 310 00:22:18,332 --> 00:22:20,334 ありかを聞き出すために 311 00:22:20,334 --> 00:22:23,337 ブリジットに羽を渡したんだよ。 312 00:22:23,337 --> 00:22:25,672 羽を? うん。 313 00:22:25,672 --> 00:22:29,009 君のために 彼は自由を売った。 314 00:22:29,009 --> 00:22:31,011 ハッ。 315 00:22:31,011 --> 00:22:33,013 《待って…。 316 00:22:33,013 --> 00:22:37,013 ダメ シャル。 お願い 待って!》 317 00:22:40,687 --> 00:22:43,190 《シャル シャル! 318 00:22:43,190 --> 00:22:45,490 お願い 行かないで!》 319 00:22:49,696 --> 00:22:51,696 シャル~!