1 00:00:02,501 --> 00:00:06,505 (キース)品評会でアンと競えるのは 今年だけだろうから…。 2 00:00:06,505 --> 00:00:11,010 アンにとっては最後のチャンスに 僕は巡り合えたわけだ。 3 00:00:11,010 --> 00:00:13,679 (シャル)最後のチャンス? 4 00:00:13,679 --> 00:00:19,518 (キース)そうだよ。 彼女は 今年 銀砂糖師になれなければ 5 00:00:19,518 --> 00:00:23,518 永久になれないかもしれない。 6 00:02:07,493 --> 00:02:10,496 そろそろです! 7 00:02:10,496 --> 00:02:14,166 お~い そろそろ交代だ! おう! 8 00:02:14,166 --> 00:02:18,504 (ミスリル)すっげ~。 ハァ ハァ ハァ…。 9 00:02:18,504 --> 00:02:21,507 フンッ! うっ うぅ…。 10 00:02:21,507 --> 00:02:24,510 (ミスリル)広いし職人もいっぱいだ~。 11 00:02:24,510 --> 00:02:26,512 (アン)うん。 次だ 次! 12 00:02:26,512 --> 00:02:29,014 上げて! 13 00:02:29,014 --> 00:02:31,016 でも…。 14 00:02:31,016 --> 00:02:33,116 火力 下げて 下げて! お… おう! 15 00:02:35,187 --> 00:02:37,189 女の人が1人もいない。 16 00:02:37,189 --> 00:02:40,526 (キャット)女は神の意志に背いた罪人。 17 00:02:40,526 --> 00:02:45,197 ゆえに聖なる食べ物である 砂糖菓子を作ることは許されない。 18 00:02:45,197 --> 00:02:47,199 罪人? 19 00:02:47,199 --> 00:02:52,538 かつて神は女と男を創り 人間が 地上の支配者になるよう望んだ。 20 00:02:52,538 --> 00:02:58,377 だが 人間の女が妖精王に恋をして 服従を誓ってしまった。 21 00:02:58,377 --> 00:03:02,314 その女の罪を浄化し 人間を妖精から解放して 22 00:03:02,314 --> 00:03:05,651 神の御心に かなう世界を作ったのが 23 00:03:05,651 --> 00:03:08,153 セドリック祖王だった。 24 00:03:08,153 --> 00:03:12,658 テメエ 教会の休日学校を サボってたクチだな。 25 00:03:12,658 --> 00:03:15,160 うっ すみません。 26 00:03:15,160 --> 00:03:17,663 まっ しょせんは ただの言い伝えよ。 27 00:03:17,663 --> 00:03:19,665 職人たちの間には 28 00:03:19,665 --> 00:03:22,835 だから女は出しゃばるな って意識が残ってるが 29 00:03:22,835 --> 00:03:29,008 こんな仕事は女にはキツい ってだけだと俺は思ってる。 30 00:03:29,008 --> 00:03:31,010 ハァー。 31 00:03:31,010 --> 00:03:33,012 (足音) 32 00:03:33,012 --> 00:03:36,012 (マーカス)ようやく来たか ヒングリー。 33 00:03:41,020 --> 00:03:43,689 《ジョナス…》 34 00:03:43,689 --> 00:03:48,694 アンタたちが なかなか 連絡よこさねえからな ラドクリフさん。 35 00:03:48,694 --> 00:03:52,364 (マーカス)フッ 相変わらず 口の利き方がなってないな。 36 00:03:52,364 --> 00:03:57,369 《アン:ラドクリフ? じゃあ この人が ここの長の マーカス・ラドクリフ?》 37 00:03:57,369 --> 00:04:00,372 (マーカス)そもそも お前が 銀砂糖子爵に知らせずに 38 00:04:00,372 --> 00:04:03,976 居住先を変えるのが悪い。 知るか 仕事をさせろ。 39 00:04:03,976 --> 00:04:06,478 俺は銀砂糖が必要なんだ。 40 00:04:06,478 --> 00:04:11,150 お前には 精製作業全体の監督をしてもらう。 41 00:04:11,150 --> 00:04:13,485 エリオット・コリンズと共に。 42 00:04:13,485 --> 00:04:18,490 エリオット? アイツは今 ペイジ工房で 長代理をやってるんじゃ…。 43 00:04:18,490 --> 00:04:23,495 無断外出で遅刻だ。 あの野郎 先に始めるからな! 44 00:04:23,495 --> 00:04:28,000 お前が アン・ハルフォードか。 はい。 45 00:04:28,000 --> 00:04:31,670 ラドクリフ工房の長 マーカス・ラドクリフだ。 46 00:04:31,670 --> 00:04:36,508 甥のジョナスが ずいぶん 世話になったらしいな。 47 00:04:36,508 --> 00:04:38,510 ハァー。 48 00:04:38,510 --> 00:04:41,513 品評会に参加希望だと聞いたが 49 00:04:41,513 --> 00:04:46,018 他の職人と同等の働きがなければ 砂糖林檎は渡せない。 50 00:04:46,018 --> 00:04:48,854 (アン)仕事は ちゃんとやります。 そのために来ました。 51 00:04:48,854 --> 00:04:52,024 (マーカス)ここの精製作業は 扱う量が違う。 52 00:04:52,024 --> 00:04:57,529 重い石臼や柄杓や櫂を 男と同じように動かせるか? 53 00:04:57,529 --> 00:04:59,698 はい やれます。 54 00:04:59,698 --> 00:05:02,968 心意気だけでは仕事はできん。 55 00:05:02,968 --> 00:05:06,472 邪魔にはなるな 役に立て。 それだけだ。 56 00:05:06,472 --> 00:05:08,474 わかりました。 57 00:05:08,474 --> 00:05:10,476 ジョナス お前もしっかりしろ。 58 00:05:10,476 --> 00:05:13,812 キースと並んで コイツは強敵だぞ。 (サミー)クッ。 59 00:05:13,812 --> 00:05:15,981 (ジョナス)わかってます 伯父さん。 60 00:05:15,981 --> 00:05:19,485 今回の品評会で お前が この娘にも劣るようなら 61 00:05:19,485 --> 00:05:22,654 次の長候補は キースだけになると思え。 62 00:05:22,654 --> 00:05:24,656 はい。 63 00:05:24,656 --> 00:05:27,493 しっかりやれよ。 64 00:05:27,493 --> 00:05:31,163 あなたも いろいろ大変そうね。 うるさいな。 65 00:05:31,163 --> 00:05:33,999 とりあえず 私は仕事をする。 66 00:05:33,999 --> 00:05:37,503 好きにすれば? 伯父さんも いいって言ってたんだから。 67 00:05:37,503 --> 00:05:39,671 うん。 えっ アン? 68 00:05:39,671 --> 00:05:45,010 (アン)キャット! 私も作業に入ります。 指示をください! 69 00:05:45,010 --> 00:05:47,012 ん? おっ! 70 00:05:47,012 --> 00:05:51,517 いい感じじゃねえか。 このほうが動きやすいので。 71 00:05:51,517 --> 00:05:54,019 人手が足りてないのは大鍋だ。 72 00:05:54,019 --> 00:05:56,522 行け。 はい! 73 00:05:56,522 --> 00:05:58,524 よし きた! 74 00:05:58,524 --> 00:06:00,626 うわっ なにすんだよ~! テメエは裏手だ。 75 00:06:00,626 --> 00:06:02,961 はなせ~! もうすぐ馬車が出発する。 76 00:06:02,961 --> 00:06:06,465 そいつに乗って 砂糖林檎の収穫を手伝ってこい! 77 00:06:06,465 --> 00:06:10,302 えぇ! コイツと? (ベンジャミン)ん? 何? 78 00:06:10,302 --> 00:06:12,638 仕事だってよ。 行くぞ! 79 00:06:12,638 --> 00:06:15,140 働かざる者 食うべからずだ! 80 00:06:15,140 --> 00:06:17,976 スルスルは働き者だね~。 81 00:06:17,976 --> 00:06:20,979 ミスリルだ! 寝るな~! 82 00:06:20,979 --> 00:06:23,816 (キャット)交代だ! あっ 代わります! 83 00:06:23,816 --> 00:06:27,486 ハァ ハァ ハァ…。 84 00:06:27,486 --> 00:06:29,488 うっ! 85 00:06:29,488 --> 00:06:32,491 あっつ! 86 00:06:32,491 --> 00:06:36,161 おい! そいつは女じゃ動かせないぞ! 87 00:06:36,161 --> 00:06:38,163 大丈夫です! 88 00:06:38,163 --> 00:06:40,999 うっ! うぅ~! 89 00:06:40,999 --> 00:06:43,168 くっ うぅっ! 90 00:06:43,168 --> 00:06:46,171 おい! 女が出しゃばるな! 邪魔なんだよ! 91 00:06:46,171 --> 00:06:48,173 クッ…。 92 00:06:48,173 --> 00:06:50,175 (エリオット)やぁ~。 あっ! 93 00:06:50,175 --> 00:06:53,011 女の子が こんな所に 上がっちゃいけないよ。 ハァー。 94 00:06:53,011 --> 00:06:57,349 (エリオット)落っこちて 顔に傷でも作ったら大変だ。 誰? 95 00:06:57,349 --> 00:07:02,955 (エリオット)強いて言えば 女の子の味方 かな? ウフッ。 96 00:07:02,955 --> 00:07:07,793 今度 俺と お茶してくれる? はぁ。 97 00:07:07,793 --> 00:07:10,629 (キャット)やっと来やがったな エリオット! 98 00:07:10,629 --> 00:07:13,966 ハハッ 相変わらず目がいいな~! 99 00:07:13,966 --> 00:07:16,468 《この人が エリオット・コリンズ…。 100 00:07:16,468 --> 00:07:20,139 ペイジ工房の長代理で 銀砂糖師の》 101 00:07:20,139 --> 00:07:24,977 (ブリジット)あなた まさか職人なの? え? そうですけど。 102 00:07:24,977 --> 00:07:27,646 やい エリオット! 103 00:07:27,646 --> 00:07:31,817 職人でもねえ女 連れてきやがって。 仕事しろ! 104 00:07:31,817 --> 00:07:34,319 いや その前に遅刻を謝れ! 105 00:07:34,319 --> 00:07:38,490 失礼だなぁ。 この人は ペイジ工房の娘さんだぞ? 106 00:07:38,490 --> 00:07:40,492 何? ペイジの!? 107 00:07:40,492 --> 00:07:45,164 グレン・ペイジの娘 ブリジットと申します。 108 00:07:45,164 --> 00:07:47,499 なんで ここにいるんだ? 109 00:07:47,499 --> 00:07:51,503 俺の婚約者なんだよね。 んで 会いに来てくれたの。 110 00:07:51,503 --> 00:07:54,840 違うわ。 台所周りのお手伝いよ。 111 00:07:54,840 --> 00:07:57,843 私以外にも 女手が集まってるでしょ? 112 00:07:57,843 --> 00:07:59,845 でも それは表向きで 113 00:07:59,845 --> 00:08:03,782 ホントは俺が頑張ってるのを 応援しに来てくれたんだ。 114 00:08:03,782 --> 00:08:07,452 頑張ってねえだろ。 テメエも 何ボサッとしてるんだ! 115 00:08:07,452 --> 00:08:10,952 あっ はい! あっ。 ん? 116 00:08:20,465 --> 00:08:26,972 お前ら… なんだ そのツラは! 117 00:08:26,972 --> 00:08:30,475 仕事をしたいヤツにはさせろ! 118 00:08:30,475 --> 00:08:32,475 うっ! 119 00:08:35,480 --> 00:08:37,482 あぁ…。 120 00:08:37,482 --> 00:08:40,152 フッ! うぅ…。 121 00:08:40,152 --> 00:08:44,552 フッ! うぅ~ クッ! 122 00:08:46,491 --> 00:08:50,991 うっ うぅ~! 123 00:08:52,998 --> 00:08:57,502 もうちょっと 女の子らしい仕事を させてやればいいのに。 124 00:08:57,502 --> 00:09:00,005 (キャット)女らしい仕事? 125 00:09:00,005 --> 00:09:03,775 (エリオット)掃除とか お茶くみとか 俺の話し相手とか? 126 00:09:03,775 --> 00:09:08,447 テメエの話し相手は仕事じゃねえ。 それに アイツは立派な職人だ。 127 00:09:08,447 --> 00:09:14,453 職人って認めているの? 女なのに? 128 00:09:14,453 --> 00:09:16,455 ハァ… クッ うぅ~。 129 00:09:16,455 --> 00:09:18,457 (キャット)今どき そんなもん関係ない。 130 00:09:18,457 --> 00:09:20,792 (ブリジット)無理に決まってるのに。 131 00:09:20,792 --> 00:09:23,962 あくせくして 滑稽だわ。 132 00:09:23,962 --> 00:09:27,466 エリオット 私 街へ行ってくる。 133 00:09:27,466 --> 00:09:29,468 あっ じゃあ俺も… ぐっ! 134 00:09:29,468 --> 00:09:31,637 テメエは これから 俺と打ち合わせだ! 135 00:09:31,637 --> 00:09:33,639 えぇ~!? 136 00:09:33,639 --> 00:09:35,974 《キャットが与えてくれたチャンス。 137 00:09:35,974 --> 00:09:40,145 これができなきゃ 砂糖林檎はもらえない! 138 00:09:40,145 --> 00:09:45,545 銀砂糖を作るんだ。 作品のために!》 139 00:09:47,486 --> 00:09:50,489 (アンの ため息) 140 00:09:50,489 --> 00:09:53,492 (ブリジット)はい。 ありがとう。 141 00:09:53,492 --> 00:09:56,995 はい どうぞ。 おう ありがとな。 142 00:09:56,995 --> 00:09:58,995 (アンの ため息) 143 00:10:00,999 --> 00:10:03,001 はい。 144 00:10:03,001 --> 00:10:06,505 大盛りで頼む! ダメよ。 決まってるんだから。 145 00:10:06,505 --> 00:10:09,508 はい これだけよ。 ヘヘ。 146 00:10:09,508 --> 00:10:13,011 はい どうぞ。 147 00:10:13,011 --> 00:10:15,111 お願いします。 148 00:10:22,521 --> 00:10:25,023 (ブリジットの ため息) 149 00:10:25,023 --> 00:10:29,027 女の子のくせに なんて格好なのかしら。 150 00:10:29,027 --> 00:10:31,029 食事をください。 151 00:10:31,029 --> 00:10:33,031 1人1皿が決まりよ。 152 00:10:33,031 --> 00:10:37,035 連れがいるんです。 彼らの分も お願いします。 153 00:10:37,035 --> 00:10:40,038 ハァー。 いいんですよ。 154 00:10:40,038 --> 00:10:43,038 あげてください。 キース…。 155 00:10:49,047 --> 00:10:51,049 (寝息) 156 00:10:51,049 --> 00:10:53,218 (シャル)食事をもらう。 157 00:10:53,218 --> 00:10:56,555 あぁ え… えぇ。 158 00:10:56,555 --> 00:10:59,057 どうした? 159 00:10:59,057 --> 00:11:01,057 ううん。 160 00:11:02,994 --> 00:11:05,831 (ブリジット)どうぞ。 (アン)ありがとう。 161 00:11:05,831 --> 00:11:09,668 (シャル)部屋に帰るぞ。 (アン)うん。 ありがとう キース。 162 00:11:09,668 --> 00:11:11,837 (キース)どういたしまして。 163 00:11:11,837 --> 00:11:14,673 シャル。 164 00:11:14,673 --> 00:11:16,873 うん。 165 00:11:25,517 --> 00:11:32,023 (寝息) 166 00:11:32,023 --> 00:11:36,027 (ため息) 167 00:11:36,027 --> 00:11:41,199 あっ。 ん…。 168 00:11:41,199 --> 00:11:45,036 ンンッ。 169 00:11:45,036 --> 00:11:47,205 ハァ… あ? 170 00:11:47,205 --> 00:11:49,541 はい… ジョナス? 171 00:11:49,541 --> 00:11:52,544 伯父さんに言われたから 来ただけだよ。 172 00:11:52,544 --> 00:11:56,548 倉庫に今日収穫してきた 砂糖林檎があるんだって。 173 00:11:56,548 --> 00:12:00,218 品評会に出るつもりなら…。 (アン)分配してもらえるの? 174 00:12:00,218 --> 00:12:03,488 とりあえず 伝えたからね。 175 00:12:03,488 --> 00:12:06,488 シャル 私 行ってくる。 176 00:12:10,996 --> 00:12:16,501 そうだよ。 彼女は今年 銀砂糖師になれなければ 177 00:12:16,501 --> 00:12:19,501 永久になれないかもしれない 178 00:12:21,506 --> 00:12:29,014 フゥー。 これで銀砂糖が作れる。 よかった。 179 00:12:29,014 --> 00:12:35,520 んっ ん~。 180 00:12:35,520 --> 00:12:37,520 ハァ…。 181 00:12:57,542 --> 00:12:59,542 んっ…。 182 00:13:01,480 --> 00:13:05,150 シャル 重たくない? 183 00:13:05,150 --> 00:13:08,487 大丈夫だ。 かかしだからな。 184 00:13:08,487 --> 00:13:11,487 何それ… ひどい。 185 00:13:17,996 --> 00:13:26,496 (寝息) 186 00:13:43,021 --> 00:13:46,024 離れていたいか? 187 00:13:46,024 --> 00:13:52,524 離れたくないのは 俺のほうだったか。 188 00:13:59,704 --> 00:14:02,104 (ドアの開閉音) 189 00:14:07,479 --> 00:14:10,482 ひどい。 190 00:14:10,482 --> 00:14:14,982 こんな夜中に 働かされているなんて。 191 00:14:17,489 --> 00:14:22,160 待って! もし あなたが あの子に 使役されているのがイヤなら 192 00:14:22,160 --> 00:14:25,997 私が あなたを買ってあげる。 193 00:14:25,997 --> 00:14:29,167 私だったら あなたを こんな夜中に働かせたりしない。 194 00:14:29,167 --> 00:14:32,504 いいえ 何かしろなんて言わないわ。 195 00:14:32,504 --> 00:14:36,007 いい部屋に住まわせて 砂糖菓子もいっぱいあげて 196 00:14:36,007 --> 00:14:39,511 だから 私があなたを…。 197 00:14:39,511 --> 00:14:44,015 フッ 俺を飼うつもりか? 198 00:14:44,015 --> 00:14:46,015 え? 199 00:14:48,019 --> 00:14:50,519 余計なお世話だ 人間。 200 00:14:54,526 --> 00:14:57,195 (サミー)おい! いつまで灰汁取りやってんだ! 201 00:14:57,195 --> 00:14:59,864 (アン)でも 全部取らないと苦みが…。 202 00:14:59,864 --> 00:15:04,469 もう十分じゃないか! 早く次を煮ろ! あぁっ! 203 00:15:04,469 --> 00:15:07,639 んなもん 他の鍋と あとで混ぜちまうんだから 204 00:15:07,639 --> 00:15:09,808 関係ねえんだよ! 205 00:15:09,808 --> 00:15:14,145 (アン)でも そうやって 少しずつ質を落としていたら 206 00:15:14,145 --> 00:15:17,482 合わさったとき すごく悪くなる。 207 00:15:17,482 --> 00:15:19,484 うるせぇ! 208 00:15:19,484 --> 00:15:22,654 どうせ 今年の銀砂糖は 大量生産品なんだ! 209 00:15:22,654 --> 00:15:25,323 質なんか どうだっていいんだよ! 210 00:15:25,323 --> 00:15:29,160 どうせ? どうだっていい? 211 00:15:29,160 --> 00:15:32,497 じゃあ 来年の砂糖菓子は 212 00:15:32,497 --> 00:15:35,000 どうでもいい銀砂糖で 作られるの? 213 00:15:35,000 --> 00:15:40,505 来年 砂糖菓子を買う人たちは 質の悪いものを買うの? 214 00:15:40,505 --> 00:15:44,175 その人たちには 一生に一度しかない 215 00:15:44,175 --> 00:15:46,511 大切なものかもしれないのに! 216 00:15:46,511 --> 00:15:50,015 余計なこと言わなくていいのに。 217 00:15:50,015 --> 00:15:53,518 それで いい銀砂糖ができるなら そうするわよ! 218 00:15:53,518 --> 00:15:56,187 私は納得いかない! 219 00:15:56,187 --> 00:15:59,524 そんな考えで砂糖菓子を 作るなんて 間違ってる! 220 00:15:59,524 --> 00:16:01,626 なんだと? 221 00:16:01,626 --> 00:16:03,628 (キース)アン。 (アン)あっ えっ? 222 00:16:03,628 --> 00:16:06,128 (キース)そろそろ休憩じゃない? (アン)えっ? 223 00:16:12,470 --> 00:16:18,143 落ち着いて。 監督してるのは ヒングリーさんとコリンズさんだ。 224 00:16:18,143 --> 00:16:20,979 さっきのやり方が まずいことくらい気付いてる。 225 00:16:20,979 --> 00:16:23,982 もうすぐ指導が入るよ。 あ…。 226 00:16:23,982 --> 00:16:28,987 そっか… そうよね キャットだもん。 227 00:16:28,987 --> 00:16:32,490 私 バカみたい。 228 00:16:32,490 --> 00:16:35,493 余裕がなくなってるんだよ。 けど…。 229 00:16:35,493 --> 00:16:38,496 大丈夫 よくやってるよ 君は。 230 00:16:38,496 --> 00:16:41,666 だからラドクリフさんも 砂糖林檎をくれたんだ。 231 00:16:41,666 --> 00:16:45,670 で どうなの? 自分の分の精製は終わった? 232 00:16:45,670 --> 00:16:50,508 うん 昨日の夜に。 なんとか4樽分。 233 00:16:50,508 --> 00:16:53,511 じゃあ いよいよ 砂糖菓子の制作だね。 234 00:16:53,511 --> 00:16:57,515 僕と君 どっちが いいものを作るかな? 235 00:16:57,515 --> 00:17:01,119 すごいな キースは。 236 00:17:01,119 --> 00:17:04,956 私 作品のこと まだ全然考えられてない。 237 00:17:04,956 --> 00:17:07,125 でも 作りたいものはあるだろ? 238 00:17:07,125 --> 00:17:10,125 うん。 ある けど…。 239 00:17:12,464 --> 00:17:16,801 ねぇ なんで シャルを モデルにしようと思ったの? 240 00:17:16,801 --> 00:17:19,971 それはね 王家の人たちは 241 00:17:19,971 --> 00:17:25,477 妖精をモチーフにした砂糖菓子を 好む傾向にあるからなんだ。 242 00:17:25,477 --> 00:17:29,481 国教会本山の 聖ルイストンベル教会に行けば 243 00:17:29,481 --> 00:17:32,984 王家と砂糖菓子に関する本とか あるよ。 244 00:17:32,984 --> 00:17:35,987 どうかな? キレイ。 245 00:17:35,987 --> 00:17:38,823 うん すごい。 246 00:17:38,823 --> 00:17:40,992 シャルの雰囲気が よく出てる。 247 00:17:40,992 --> 00:17:48,500 これに シャルの髪や まつげや 瞳が細かく細工されていくのね。 248 00:17:48,500 --> 00:17:52,170 きっと すごくステキな砂糖菓子になる。 249 00:17:52,170 --> 00:17:56,870 そう。 君にそう言ってもらえて うれしいよ。 250 00:17:59,010 --> 00:18:04,949 《私が作っても こんな出来栄えになるかな。 251 00:18:04,949 --> 00:18:11,956 こんなの見ちゃったら 私は何を作れば…》 252 00:18:11,956 --> 00:18:13,958 え? 253 00:18:13,958 --> 00:18:16,628 あれ? シャル…。 254 00:18:16,628 --> 00:18:20,131 えっ? ブリジットさん…。 255 00:18:20,131 --> 00:18:23,134 (ブリジット)ごめんなさい わざわざ呼び出して。 256 00:18:23,134 --> 00:18:26,471 あなた アンって子に 使役されているんじゃないのね。 257 00:18:26,471 --> 00:18:28,807 それなのに 私…。 258 00:18:28,807 --> 00:18:30,809 もういい 忘れろ。 259 00:18:30,809 --> 00:18:32,809 待って 聞いて! 260 00:18:35,980 --> 00:18:39,480 私…。 261 00:18:44,155 --> 00:18:48,159 (ブリジット)私 家に決められた 婚約者がいるの。 262 00:18:48,159 --> 00:18:50,495 好きな人なんていなかったし 263 00:18:50,495 --> 00:18:52,664 好きっていうのも よくわからなかったから 264 00:18:52,664 --> 00:18:54,833 別にいいと思って。 265 00:18:54,833 --> 00:18:57,168 でも この前あなたを見たとき 266 00:18:57,168 --> 00:19:00,438 どうしていいか わからないくらい ドキドキして…。 267 00:19:00,438 --> 00:19:03,441 私 あなたが好き。 268 00:19:03,441 --> 00:19:06,945 本当に好きなの! 269 00:19:06,945 --> 00:19:08,947 アン どうかした? 270 00:19:08,947 --> 00:19:12,450 うっ ううん なんでもない! もう行こう。 271 00:19:12,450 --> 00:19:14,786 あんまりサボッてたら キャットに どやされちゃう。 272 00:19:14,786 --> 00:19:16,788 やめろ。 273 00:19:16,788 --> 00:19:19,457 ねぇ もし あなたが自由の身なら 274 00:19:19,457 --> 00:19:22,460 あなたの意思で なんでもできるんでしょう? 275 00:19:22,460 --> 00:19:26,464 だから なんだ? キスでもすればいいのか? 276 00:19:26,464 --> 00:19:30,468 お前は もし俺が人間なら こんな方法に出たか? 277 00:19:30,468 --> 00:19:32,637 え? 278 00:19:32,637 --> 00:19:36,474 《なんで シャルとブリジットさんが…》 279 00:19:36,474 --> 00:19:40,979 相手が もしキース・パウエルや アルフ・ヒングリーだったら こうしたか? 280 00:19:40,979 --> 00:19:44,816 そんなことしないわ。 恥ずかしいもの。 281 00:19:44,816 --> 00:19:48,653 つまり 俺が妖精だから 恥ずかしくないということか。 282 00:19:48,653 --> 00:19:51,823 えっ? 愛玩妖精を買うのと 283 00:19:51,823 --> 00:19:54,158 変わらないというわけか。 それは違う…。 284 00:19:54,158 --> 00:19:57,495 俺が欲しければ羽を奪って命じろ。 285 00:19:57,495 --> 00:19:59,995 お前を愛せとな。 286 00:20:02,333 --> 00:20:05,336 アン どうしたの? 287 00:20:05,336 --> 00:20:08,840 ううん なんでも…。 288 00:20:08,840 --> 00:20:11,009 あっ えっ? 289 00:20:11,009 --> 00:20:13,511 行こう。 走るよ! 290 00:20:13,511 --> 00:20:15,511 ちょっ! 291 00:20:36,534 --> 00:20:41,039 ハァ ハァ もう なんで急に…。 292 00:20:41,039 --> 00:20:46,044 仕事の前だ。 悩み事は 走って置き去りにしなきゃ。 293 00:20:46,044 --> 00:20:50,548 聞くくらいなら 僕にもできるけど 294 00:20:50,548 --> 00:20:56,054 仕事に集中して いいものを作って そして僕と競おう。 いいね? 295 00:20:56,054 --> 00:20:58,056 うん。 296 00:20:58,056 --> 00:21:00,556 うん。