1 00:00:04,239 --> 00:00:07,242 マーカス:ジョナスともども ここから出ていけ! 2 00:00:07,242 --> 00:00:10,579 (アン)そんな ラドクリフさ…。 出ていけ! 3 00:00:10,579 --> 00:00:13,749 やらかしちゃったな。 4 00:00:13,749 --> 00:00:15,751 (キース)アン。 あっ。 5 00:00:15,751 --> 00:00:18,253 (キース)ごめん。 こんなことになって。 6 00:00:18,253 --> 00:00:22,925 キースが謝ることない。 あなたには感謝してる。 7 00:00:22,925 --> 00:00:25,260 このままじゃ済まさない。 8 00:00:25,260 --> 00:00:28,764 サミーのことは きっと僕たちで 突き止めてみせる。 9 00:00:28,764 --> 00:00:33,602 (キャット)心配するな。 泣き寝入りはさせねえよ。 10 00:00:33,602 --> 00:00:36,772 じゃ キース。 明日 品評会で。 11 00:00:36,772 --> 00:00:38,872 (キース)楽しみにしてる。 12 00:00:45,781 --> 00:00:47,781 《ブリジットさん…》 13 00:02:44,766 --> 00:02:46,935 そりゃまた えらい目に遭ったね。 14 00:02:46,935 --> 00:02:50,439 ラドクリフ工房派にも ひどい連中がいたもんだ。 15 00:02:50,439 --> 00:02:53,442 明日の品評会で 目にもの見せておやり! 16 00:02:53,442 --> 00:02:56,445 ありがとう おばさ…。 (ドアの開閉音) 17 00:02:56,445 --> 00:02:58,445 (ジョナス)あっ。 18 00:03:01,550 --> 00:03:04,219 (アン)ジョナス! 19 00:03:04,219 --> 00:03:07,389 何? 何か用? 20 00:03:07,389 --> 00:03:09,725 ありがとう 助けてくれて。 21 00:03:09,725 --> 00:03:13,061 べ 別に 君のためなんかじゃ…。 22 00:03:13,061 --> 00:03:15,898 僕はただ 怖くなって…。 23 00:03:15,898 --> 00:03:17,900 それでも感謝してる。 24 00:03:17,900 --> 00:03:20,068 怖かっただけだってば! 25 00:03:20,068 --> 00:03:24,740 僕は君のこと 大嫌いなんだ! 26 00:03:24,740 --> 00:03:27,409 これからどうするの? ジョナス。 27 00:03:27,409 --> 00:03:30,309 君には関係ないよ。 28 00:03:41,924 --> 00:03:44,760 作品のモチーフが見つかったの。 29 00:03:44,760 --> 00:03:47,596 キースが 私の砂糖菓子を褒めてくれたの。 30 00:03:47,596 --> 00:03:51,934 あんな腕のいい人に褒められたら そりゃうれしいわよ! 31 00:03:51,934 --> 00:03:54,937 《シャル:生き生きしていた。 32 00:03:54,937 --> 00:03:57,272 昨日のことがなければ 33 00:03:57,272 --> 00:03:59,775 あそこが お前の居場所だったんだろう。 34 00:03:59,775 --> 00:04:06,215 だが 今こうしているほうが 俺は落ち着く。 35 00:04:06,215 --> 00:04:08,217 身勝手だな》 36 00:04:08,217 --> 00:04:10,219 (ドアの開く音) 37 00:04:10,219 --> 00:04:12,721 (ミスリル)シャル・フェン・シャル! なぁ 聞いてくれるか? 38 00:04:12,721 --> 00:04:14,723 真面目な話なん だ~! 39 00:04:14,723 --> 00:04:18,393 (シャル)お前の真面目な話は 一切聞かないと言ったはずだ。 40 00:04:18,393 --> 00:04:22,064 待て! 今度こそ本当に 真面目な話なんだ! 41 00:04:22,064 --> 00:04:25,234 アンの銀砂糖が 違うんだ! 42 00:04:25,234 --> 00:04:27,236 (シャル)違う? うわぁ! 43 00:04:27,236 --> 00:04:31,740 今 ちょっとつまみ食い… いや 念のため味見に行ったんだ。 44 00:04:31,740 --> 00:04:34,910 そしたら 違うんだよ 見た目も味も。 45 00:04:34,910 --> 00:04:36,912 あれは アンの銀砂糖じゃない。 46 00:04:36,912 --> 00:04:40,412 ラドクリフ工房で作られた 大量生産品だ! 47 00:04:47,756 --> 00:04:51,760 ミスリル・リッド・ポッド。 このことは アンには伏せておけ。 48 00:04:51,760 --> 00:04:56,598 黙って明日の品評会に参加しろ。 いいか? 必ずだ。 49 00:04:56,598 --> 00:04:58,600 お前はどうするんだ? 50 00:04:58,600 --> 00:05:00,800 アイツの銀砂糖を捜す。 51 00:05:02,704 --> 00:05:04,706 (ノック) 52 00:05:04,706 --> 00:05:07,042 (キャット)エリオット 俺だ! 開けろ! 53 00:05:07,042 --> 00:05:10,545 (エリオット)今 取り込み中なんだ。 あとにしてくれないかな? 54 00:05:10,545 --> 00:05:12,714 僕たちだけで捜しましょう。 55 00:05:12,714 --> 00:05:17,386 アンの銀砂糖をすり替えるなんて どう考えても やったのは…。 56 00:05:17,386 --> 00:05:22,224 シャルの言うことが本当なら 証拠なり証人なりが必要だ。 57 00:05:22,224 --> 00:05:25,560 それには 口が達者な コイツの協力がいるんだよ。 58 00:05:25,560 --> 00:05:27,562 (キャット)開けろ エリオット! (ノック) 59 00:05:27,562 --> 00:05:29,762 アン・ハルフォードのことだ! 60 00:05:31,733 --> 00:05:34,569 (エリオット)その名前 今禁句! (キャット)は? 61 00:05:34,569 --> 00:05:40,409 (ブリジット)アン? またあの子? 何かあったの? それでキャットが? 62 00:05:40,409 --> 00:05:44,746 ふん いいわね。 みんなにちやほや守られて 63 00:05:44,746 --> 00:05:47,416 甘やかされて いい気になって。 64 00:05:47,416 --> 00:05:49,918 (シャル)お前に何がわかる。 ん? 65 00:05:49,918 --> 00:05:53,755 あ あなた…。 アイツは1人でやってきた。 66 00:05:53,755 --> 00:05:57,592 何があっても諦めなかった。 それだけだ。 67 00:05:57,592 --> 00:06:01,092 甘やかされているのは お前だ。 68 00:06:05,701 --> 00:06:09,204 で? 失恋した彼女のヤケ酒に つきあってた 69 00:06:09,204 --> 00:06:12,708 俺の努力を水の泡にして 何の話? 70 00:06:12,708 --> 00:06:15,043 アンの精製した銀砂糖が 71 00:06:15,043 --> 00:06:17,713 大量生産品と すり替えられたらしいんです。 72 00:06:17,713 --> 00:06:22,050 はぁ? 誰だよ そんないじましいことするヤツは。 73 00:06:22,050 --> 00:06:25,554 目星はついてる。 だが証拠が必要だ。 74 00:06:25,554 --> 00:06:27,723 どんな手がかりでもいい。 75 00:06:27,723 --> 00:06:32,561 待て! 証拠って すり替えられた アンの銀砂糖のこと? 76 00:06:32,561 --> 00:06:35,897 そんなもん あるわけないじゃない。 77 00:06:35,897 --> 00:06:39,735 捨てるだろ 普通。 悪いことしたんだから。 78 00:06:39,735 --> 00:06:43,235 俺が犯人だったら 間違いなく捨てる。 79 00:06:45,240 --> 00:06:47,242 じゃあ どうやって…。 80 00:06:47,242 --> 00:06:50,412 (ブリジット)見たわ。 81 00:06:50,412 --> 00:06:54,916 全部見た。 犯人が誰で 何をして 82 00:06:54,916 --> 00:06:57,919 結果 あの子の銀砂糖がどうなったか。 83 00:06:57,919 --> 00:07:00,589 (シャル)本当か? 本当よ。 84 00:07:00,589 --> 00:07:03,525 答えろ。 誰の仕業だ? 85 00:07:03,525 --> 00:07:06,361 銀砂糖はどうなった? 86 00:07:06,361 --> 00:07:08,861 教えるつもりはないわ。 87 00:07:15,203 --> 00:07:18,707 ねぇ ミスリル・リッド・ポッド。 本当なの? 88 00:07:18,707 --> 00:07:22,043 え? な 何が? シャルよ。 89 00:07:22,043 --> 00:07:26,882 しゃっくりが止まらなくなって 郊外に薬草を取りに行ったって。 90 00:07:26,882 --> 00:07:31,282 よ 妖精は時々 しゃっくり病にかかるんだ! 91 00:07:33,221 --> 00:07:35,223 《どうしたの? シャル。 92 00:07:35,223 --> 00:07:38,323 いったい 何があったっていうの?》 93 00:07:42,731 --> 00:07:45,734 ごめん アン。 間に合わないかもしれない。 94 00:07:45,734 --> 00:07:49,905 彼女がしゃべってくれなくて。 ん? 95 00:07:49,905 --> 00:07:52,407 ヒングリーさんは 一緒に来てくれたけど 96 00:07:52,407 --> 00:07:55,076 シャルは説得のために残った。 97 00:07:55,076 --> 00:07:58,580 悔しいよ。 まさか 君と競う品評会が 98 00:07:58,580 --> 00:08:00,582 こんなことになるなんて…。 99 00:08:00,582 --> 00:08:04,186 ちょっと待って。 キースは今まで シャルと一緒にいたの? 100 00:08:04,186 --> 00:08:07,189 どういうこと? 君 知らないの? 101 00:08:07,189 --> 00:08:10,689 (ヒュー)キース・パウエル 所定の位置につけ。 102 00:08:16,698 --> 00:08:20,869 (ヒュー)今朝 私のもとに この手紙が届けられた。 103 00:08:20,869 --> 00:08:23,705 こう書いてある。 104 00:08:23,705 --> 00:08:28,543 本日 砂糖菓子品評会に参加予定の アン・ハルフォードは 105 00:08:28,543 --> 00:08:31,713 砂糖菓子職人の名に 値する人間ではない。 106 00:08:31,713 --> 00:08:33,715 《えっ?》 107 00:08:33,715 --> 00:08:36,885 (ヒュー)彼女に 銀砂糖を精製する技能はない。 108 00:08:36,885 --> 00:08:40,555 それが証拠に 彼女が持参した銀砂糖は 109 00:08:40,555 --> 00:08:42,724 今年の凶作により 110 00:08:42,724 --> 00:08:48,230 特別措置として精製された 大量生産品である。 111 00:08:48,230 --> 00:08:52,067 バカげてる! アンの実力は 銀砂糖子爵 112 00:08:52,067 --> 00:08:54,069 あなたが いちばんよくご存じのはずだ。 113 00:08:54,069 --> 00:08:57,572 (ダウニング)差し出た口を利くな! キース・パウエル! 114 00:08:57,572 --> 00:09:01,176 (ダウニング)告発があった以上 確認しておかなければ 115 00:09:01,176 --> 00:09:04,513 後々 禍根を残す。 そういうことだ。 116 00:09:04,513 --> 00:09:08,350 アン・ハルフォード 樽の中身を改めさせてもらうが 117 00:09:08,350 --> 00:09:11,186 いいな? 構いません。 どうぞ。 118 00:09:11,186 --> 00:09:13,188 ひぃ~! 119 00:09:13,188 --> 00:09:15,190 (ヒュー)正確を期すために 120 00:09:15,190 --> 00:09:20,862 私とラドクリフ工房派の長 マーカス・ラドクリフの2人で検分を行う。 121 00:09:20,862 --> 00:09:23,262 私がフタを開けます。 122 00:09:28,370 --> 00:09:30,370 あ…。 123 00:09:38,046 --> 00:09:42,217 これは今年 我がラドクリフ派の 本工房で作られた 124 00:09:42,217 --> 00:09:44,386 大量生産の銀砂糖だ。 125 00:09:44,386 --> 00:09:46,786 確かか? うむ。 126 00:09:48,723 --> 00:09:50,723 《どうして?》 127 00:09:57,732 --> 00:10:00,402 ハァ… ん? 128 00:10:00,402 --> 00:10:05,240 郵便だ ミルズフィールドからかもな。 俺は行くよ。 129 00:10:05,240 --> 00:10:08,910 ブリジット ソイツとよくよく 話し合うんだな。 じゃ! 130 00:10:08,910 --> 00:10:11,580 (ドアの開閉音) 131 00:10:11,580 --> 00:10:17,085 もう一度だけ聞く。 銀砂糖は どうなった? 132 00:10:17,085 --> 00:10:21,756 答えろ。 さもなくば お前を斬る。 133 00:10:21,756 --> 00:10:25,927 それもいいわね。 あの子は銀砂糖師になれないし 134 00:10:25,927 --> 00:10:29,764 あなたは人間を殺した妖精として 処分される。 135 00:10:29,764 --> 00:10:32,934 あの子の所には戻れない。 136 00:10:32,934 --> 00:10:35,434 私と心中だわ。 137 00:10:37,939 --> 00:10:39,939 くっ。 138 00:10:46,114 --> 00:10:50,619 俺の羽が まだ欲しいか? 139 00:10:50,619 --> 00:10:52,621 欲しいわ。 140 00:10:52,621 --> 00:10:56,124 それと引き換えなら すべてを話すか? 141 00:10:56,124 --> 00:10:58,793 ええ。 142 00:10:58,793 --> 00:11:00,793 あっ。 143 00:11:04,566 --> 00:11:07,736 教えろ。 144 00:11:07,736 --> 00:11:10,336 あなたの羽。 145 00:11:15,744 --> 00:11:17,744 キスして。 146 00:11:19,914 --> 00:11:21,914 えっ? あの… んっ! 147 00:11:25,253 --> 00:11:27,253 ん…。 148 00:11:39,768 --> 00:11:42,937 銀砂糖のありかを知ってるわ。 149 00:11:42,937 --> 00:11:44,939 あ…。 150 00:11:44,939 --> 00:11:48,610 これは どういうことだ? アン・ハルフォード。 151 00:11:48,610 --> 00:11:50,612 わかりません。 152 00:11:50,612 --> 00:11:55,617 でも 私は確かに自分の手で 銀砂糖を精製して作品を…。 153 00:11:55,617 --> 00:11:58,620 失格だ! 自分で精製してない銀砂糖なら 154 00:11:58,620 --> 00:12:00,889 失格だ! (サミー)フッ。 155 00:12:00,889 --> 00:12:04,225 適当こくな お前ら! ああ見えて アン・ハルフォードは…。 156 00:12:04,225 --> 00:12:07,729 前フィラックス公の砂糖菓子を作った 職人だよ? 157 00:12:07,729 --> 00:12:12,067 アタシゃ知ってる。 あの子が銀砂糖を 作れないなんてことがあるかい。 158 00:12:12,067 --> 00:12:14,736 (観客たちのやじ) 159 00:12:14,736 --> 00:12:19,236 静まれ! 国王 エドモンド二世の お出ましである! 160 00:12:23,078 --> 00:12:26,078 (エドモンド二世) これは何の騒ぎだ? ダウニング。 161 00:12:34,089 --> 00:12:36,758 またお前か。 去年といい 162 00:12:36,758 --> 00:12:39,260 つくづく 騒動を起こすのが好きらしい。 163 00:12:39,260 --> 00:12:42,263 申し訳ありません。 私はただ…。 164 00:12:42,263 --> 00:12:45,600 話は聞いた。 理由はどうあれ 165 00:12:45,600 --> 00:12:48,603 自分で精製した銀砂糖を 持たぬ者に 166 00:12:48,603 --> 00:12:50,803 この場にいる資格はない。 167 00:13:01,716 --> 00:13:05,386 チッ。 168 00:13:05,386 --> 00:13:09,724 その前に 作品を見せよ。 169 00:13:09,724 --> 00:13:13,561 無論 品評の対象としてではない。 170 00:13:13,561 --> 00:13:17,261 ただ 見たい。 そう 妃が申しておる。 171 00:13:25,573 --> 00:13:39,087 ~ 172 00:13:39,087 --> 00:13:41,387 美しい。 173 00:13:43,424 --> 00:13:45,593 国王陛下。 どなたか 174 00:13:45,593 --> 00:13:48,596 陛下が信頼されている妖精は いらっしゃいませんか? 175 00:13:48,596 --> 00:13:51,432 妖精? 176 00:13:51,432 --> 00:13:53,832 (マルグリット)クリフォード ここへ。 177 00:13:55,770 --> 00:13:57,939 彼ならば信頼できる。 178 00:13:57,939 --> 00:13:59,939 (アン)ありがとうございます。 179 00:14:01,876 --> 00:14:04,276 (2人)あっ。 アン…。 180 00:14:06,214 --> 00:14:10,385 妖精は 銀砂糖の味の違いが わかると聞きます。 181 00:14:10,385 --> 00:14:15,056 この砂糖菓子が どんな銀砂糖で作られたのかも。 182 00:14:15,056 --> 00:14:17,725 これを あなたに。 183 00:14:17,725 --> 00:14:19,727 (クリフォード)よいのですか? 184 00:14:19,727 --> 00:14:22,730 お口に合えばいいのですけれど。 185 00:14:22,730 --> 00:14:24,730 では。 186 00:14:39,414 --> 00:14:42,750 おいしいです とても。 187 00:14:42,750 --> 00:14:46,588 これは とても上質な銀砂糖で 作られています。 188 00:14:46,588 --> 00:14:49,090 大量生産品とは まるで違う。 189 00:14:49,090 --> 00:14:51,092 そんなバカな! 190 00:14:51,092 --> 00:14:53,761 手塩にかけた作品を 犠牲にしてまで 191 00:14:53,761 --> 00:14:55,763 潔白を証明したか。 192 00:14:55,763 --> 00:14:59,434 私は 自分の銀砂糖で 作品を作りました。 193 00:14:59,434 --> 00:15:02,537 そのことだけ わかっていただければ。 194 00:15:02,537 --> 00:15:05,874 二度に渡り 神聖なる砂糖菓子品評会を 195 00:15:05,874 --> 00:15:09,874 混乱させたこと 心よりおわびいたします。 196 00:15:13,214 --> 00:15:17,218 ん? シャル! ブリジットさん? 197 00:15:17,218 --> 00:15:21,222 ペイジ工房派長 グレン・ペイジの娘がここに。 198 00:15:21,222 --> 00:15:24,225 陛下にお話ししたいことがあると。 199 00:15:24,225 --> 00:15:26,227 (エドモンド二世)通せ。 200 00:15:26,227 --> 00:15:29,898 グレン・ペイジの娘 ブリジットと申します。 201 00:15:29,898 --> 00:15:31,900 何用だ? 202 00:15:31,900 --> 00:15:35,236 私は ここに控える職人 203 00:15:35,236 --> 00:15:40,074 アン・ハルフォードの精製した 銀砂糖のありかを知っています。 204 00:15:40,074 --> 00:15:45,914 (どよめき) 205 00:15:45,914 --> 00:15:49,083 ほう。 で それはどこにある? 206 00:15:49,083 --> 00:15:51,252 そこに。 207 00:15:51,252 --> 00:15:55,256 その中に サミー・ジョーンズと書かれた 樽があるはずです。 208 00:15:55,256 --> 00:15:59,594 しかし中身は 彼が精製した 銀砂糖ではありません。 209 00:15:59,594 --> 00:16:03,364 アン・ハルフォードの銀砂糖です。 なんだと!? 210 00:16:03,364 --> 00:16:06,868 悪いわね サミー。 私 見てたの。 211 00:16:06,868 --> 00:16:11,205 あなたと その仲間が アンの馬車から樽を運び出すのを。 212 00:16:11,205 --> 00:16:14,876 言うつもりはなかったけど 事情が変わったから。 213 00:16:14,876 --> 00:16:17,712 バカな! ペイジ派の言いがかりだ! 214 00:16:17,712 --> 00:16:20,381 そうだろう サミー。 そうだと言え! 215 00:16:20,381 --> 00:16:23,381 サミー・ジョーンズの銀砂糖をここへ! 216 00:16:28,222 --> 00:16:33,394 同じ味です。 これは間違いなく アン・ハルフォードの銀砂糖です。 217 00:16:33,394 --> 00:16:38,066 中身をすり替えたのか? なぜだ? なぜそんなことを! 218 00:16:38,066 --> 00:16:40,902 (サミー)すみません すみません! 許してください! 219 00:16:40,902 --> 00:16:43,404 なぜ わざわざこの場に! 220 00:16:43,404 --> 00:16:47,909 この銀砂糖が 俺の作ったものだったら 221 00:16:47,909 --> 00:16:50,809 よかったのにって思ったから。 222 00:16:52,747 --> 00:16:55,416 この この…。 223 00:16:55,416 --> 00:16:58,086 大たわけ! (叩く音) 224 00:16:58,086 --> 00:17:02,857 ま これも砂糖菓子職人の 性ってやつかね。 225 00:17:02,857 --> 00:17:06,694 (マーカス)こたびの失態 何とおわび申し上げてよいやら。 226 00:17:06,694 --> 00:17:10,865 派閥の長として 責任を持って この者を処分いたしますゆえ 227 00:17:10,865 --> 00:17:13,534 何とぞ どうか何とぞ! 228 00:17:13,534 --> 00:17:16,537 見苦しい。 早く立ち去れ。 (マーカス)ははっ! 229 00:17:16,537 --> 00:17:19,540 ダウニング 開会の宣言を。 (ダウニング)はっ。 230 00:17:19,540 --> 00:17:21,876 アン・ハルフォード! え? 231 00:17:21,876 --> 00:17:25,713 お前は すでに 作品と銀砂糖を持参している。 232 00:17:25,713 --> 00:17:27,882 ここを去る理由はない。 233 00:17:27,882 --> 00:17:30,082 (アン)あ は はい! 234 00:17:32,387 --> 00:17:35,056 ありがとう ブリジットさん。 235 00:17:35,056 --> 00:17:39,727 お礼なんていいわ。 もうもらってあるから。 236 00:17:39,727 --> 00:17:41,727 あっ。 237 00:17:46,234 --> 00:17:50,238 ここに 砂糖菓子品評会を開催する! 238 00:17:50,238 --> 00:17:53,241 国で最も優れた 砂糖菓子職人には 239 00:17:53,241 --> 00:17:57,245 銀砂糖師の名誉を与えることを 約束する。 240 00:17:57,245 --> 00:18:01,745 皆のもの 国王陛下に 砂糖菓子をご覧いただくのだ! 241 00:18:03,684 --> 00:18:06,684 (観客たち)お~! 242 00:18:10,024 --> 00:18:13,194 (エドモンド二世) なんと強く 優雅な妖精だ。 243 00:18:13,194 --> 00:18:17,532 非の打ちどころがないというのは こういうものを言うのだろうな。 244 00:18:17,532 --> 00:18:20,201 妖精を形にした砂糖菓子で 245 00:18:20,201 --> 00:18:22,870 これ以上のものは見たことがない。 246 00:18:22,870 --> 00:18:26,207 ダウニング この職人の名は? 247 00:18:26,207 --> 00:18:28,209 キース・パウエル。 248 00:18:28,209 --> 00:18:31,045 前銀砂糖子爵の息子にございます。 249 00:18:31,045 --> 00:18:33,214 なるほど 血筋か。 250 00:18:33,214 --> 00:18:36,050 キース・パウエル。 (キース)はい。 251 00:18:36,050 --> 00:18:41,722 父譲りの感性 技工… そなたの砂糖菓子は完璧だ。 252 00:18:41,722 --> 00:18:44,559 この世のものを模した 作品としては 253 00:18:44,559 --> 00:18:46,759 最上といえる。 254 00:18:49,230 --> 00:18:53,734 この世のものを模した 作品としてはな。 255 00:18:53,734 --> 00:18:56,404 そうか だから僕は…。 256 00:18:56,404 --> 00:18:58,406 いかに精緻といえど 257 00:18:58,406 --> 00:19:02,343 作り物が 本物の美しさに及ぶべくもない。 258 00:19:02,343 --> 00:19:05,346 対して アン・ハルフォードのそれは…。 259 00:19:05,346 --> 00:19:08,850 妖精の羽によって織り成された 蔓薔薇という 260 00:19:08,850 --> 00:19:11,686 まさに 幻としか言いようのないものを 261 00:19:11,686 --> 00:19:13,855 形たらしめた。 262 00:19:13,855 --> 00:19:20,194 その手折られた花の傷痕さえ 余には美しく見える。 263 00:19:20,194 --> 00:19:22,294 心得てございます。 264 00:19:25,700 --> 00:19:27,869 ここに宣言する! 265 00:19:27,869 --> 00:19:30,705 余は アン・ハルフォードの砂糖菓子に 266 00:19:30,705 --> 00:19:34,041 今年の王家勲章を 授与するものとする! 267 00:19:34,041 --> 00:19:37,712 この作品を作った者が 今年の銀砂糖師である! 268 00:19:37,712 --> 00:19:40,882 (歓声) 269 00:19:40,882 --> 00:19:43,050 やった~! アン! え? 270 00:19:43,050 --> 00:19:45,386 王家勲章だ~! やった~! 271 00:19:45,386 --> 00:19:48,723 さあ アン。 国王陛下がお待ちだよ。 272 00:19:48,723 --> 00:19:51,392 私が 王家勲章を? 273 00:19:51,392 --> 00:19:56,230 ほら 新米銀砂糖師さんよ。 274 00:19:56,230 --> 00:19:59,233 生涯 聖なるものにかしずき 275 00:19:59,233 --> 00:20:02,233 聖なるものの作り手として生きよ。 276 00:20:08,743 --> 00:20:10,743 《ママ…》 277 00:20:12,747 --> 00:20:15,082 生きていきます。 278 00:20:15,082 --> 00:20:17,919 聖なるものの作り手として 生涯! 279 00:20:17,919 --> 00:20:20,319 (歓声) 280 00:20:22,924 --> 00:20:25,092 (キース)僕はバカだな。 281 00:20:25,092 --> 00:20:27,595 君の心配なんか してる場合じゃなかった。 282 00:20:27,595 --> 00:20:30,765 でも 来年は絶対 僕ももらう。 283 00:20:30,765 --> 00:20:33,434 そしたら また勝負しよう。 284 00:20:33,434 --> 00:20:36,771 うん。 あの キース…。 ん? 285 00:20:36,771 --> 00:20:39,774 ありがとう。 あなたがいたから 286 00:20:39,774 --> 00:20:43,945 ここまで頑張れた。 お礼を言う相手を間違えてるよ。 287 00:20:43,945 --> 00:20:46,614 ブリジットを説得したのはシャルだ。 288 00:20:46,614 --> 00:20:49,283 早く その勲章を 見せてあげなきゃ。 289 00:20:49,283 --> 00:20:52,083 うん! じゃあキース またね! 290 00:20:54,121 --> 00:20:56,123 シャル! 291 00:20:56,123 --> 00:20:58,623 見て! 王家勲章! 292 00:21:00,728 --> 00:21:03,397 お前は未来を手に入れた。 293 00:21:03,397 --> 00:21:08,069 もう 俺は必要ない。 294 00:21:08,069 --> 00:21:12,406 え? ちょっとシャル なに言ってるの? 295 00:21:12,406 --> 00:21:16,077 もう お前と一緒には いられない。 296 00:21:16,077 --> 00:21:22,416 どういうこと? 私と一緒にいるのが嫌になった? 297 00:21:22,416 --> 00:21:24,919 シャル ねぇ シャルったら。 298 00:21:24,919 --> 00:21:26,919 あっ。 299 00:21:34,262 --> 00:21:36,264 離したくなかった。 300 00:21:36,264 --> 00:21:38,264 ハッ…。 301 00:21:45,439 --> 00:21:47,441 どう して…。 302 00:21:47,441 --> 00:21:49,443 (エリオット)いけないな。 303 00:21:49,443 --> 00:21:51,779 女の子が こんな所に座り込んだら。 304 00:21:51,779 --> 00:21:53,781 ドレスが汚れちゃうよ。 305 00:21:53,781 --> 00:21:55,950 コリンズさん…。 306 00:21:55,950 --> 00:21:58,786 知らないっていうのは 哀れだね。 307 00:21:58,786 --> 00:22:00,721 俺は女の子の 味方だから 308 00:22:00,721 --> 00:22:02,723 教えてあげよう。 309 00:22:02,723 --> 00:22:05,393 あの妖精は 君の銀砂糖の 310 00:22:05,393 --> 00:22:07,395 ありかを聞き出すために 311 00:22:07,395 --> 00:22:10,398 ブリジットに羽を渡したんだよ。 312 00:22:10,398 --> 00:22:12,733 羽を? うん。 313 00:22:12,733 --> 00:22:16,070 君のために 彼は自由を売った。 314 00:22:16,070 --> 00:22:18,072 ハッ。 315 00:22:18,072 --> 00:22:20,074 《待って…。 316 00:22:20,074 --> 00:22:24,074 ダメ シャル。 お願い 待って!》 317 00:22:27,748 --> 00:22:30,251 《シャル シャル! 318 00:22:30,251 --> 00:22:32,551 お願い 行かないで!》 319 00:22:36,757 --> 00:22:38,757 シャル~!