1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 《七海:参観日の日から➨ 2 00:00:04,004 --> 00:00:08,342 しろはちゃんは 自分の部屋から ほとんど出なくなった。 3 00:00:08,342 --> 00:00:10,677 音のない家。 4 00:00:10,677 --> 00:00:14,681 この家の空気も 僕は知っている。 5 00:00:14,681 --> 00:00:19,353 どこにも自分の居場所がないと 思い知らされるあの空気だ。 6 00:00:19,353 --> 00:00:24,358 長い夏休みが すべて楽しみに思えなかった。 7 00:00:24,358 --> 00:00:30,697 でも 僕はもう 楽しい夏休みを知っている…。 8 00:00:30,697 --> 00:00:33,700 あのまぶしい未来の思い出を。 9 00:00:33,700 --> 00:00:39,106 家族3人で過ごした夏の 僕だけの大切な記憶》 10 00:00:41,375 --> 00:00:44,711 《だから これを しろはちゃんにも➨ 11 00:00:44,711 --> 00:00:46,713 教えてあげないといけない》 12 00:00:48,715 --> 00:00:50,717 《そのためにも➨ 13 00:00:50,717 --> 00:00:53,053 知っておかなければ いけないことがある》 14 00:00:53,053 --> 00:00:57,057 (鏡子)は~い。 (玄関チャイム) 15 00:00:57,057 --> 00:00:59,059 (鏡子)あれ? こんにちは。 16 00:02:42,696 --> 00:02:46,366 (七海)あの… 以前のお話。 うん。 17 00:02:46,366 --> 00:02:49,036 1つ 気になることがあって…。 18 00:02:49,036 --> 00:02:52,372 チョウになって 自由に 飛べるようになる代わりに➨ 19 00:02:52,372 --> 00:02:56,710 すべてを失うって どうしてでしょう。 20 00:02:56,710 --> 00:02:58,712 う~ん…。 21 00:02:58,712 --> 00:03:00,981 どこにでも行ける 翼があるとするね。 22 00:03:00,981 --> 00:03:03,650 過去にも 未来にも飛んでいけるの。 23 00:03:03,650 --> 00:03:07,988 えっ? 例えば 過去とか未来とか➨ 24 00:03:07,988 --> 00:03:10,991 いろんなものの境目が なくなったとしたら➨ 25 00:03:10,991 --> 00:03:14,327 それってどういうことなんだろう。 26 00:03:14,327 --> 00:03:16,997 それって自由なのかな? 27 00:03:16,997 --> 00:03:22,002 逆に どこにも行けなくなってる だけじゃないのかな? 28 00:03:22,002 --> 00:03:26,006 私には 何か 見えないものに 閉じ込められている➨ 29 00:03:26,006 --> 00:03:28,008 イメージに見えるの。 30 00:03:28,008 --> 00:03:30,343 夏休みだってそうだよ。 31 00:03:30,343 --> 00:03:34,681 7月下旬に始まって 8月で終わる…。 32 00:03:34,681 --> 00:03:37,350 だからいいんだよ。 33 00:03:37,350 --> 00:03:43,023 それが ずっと夏休みだよ なんて言われたら…。 34 00:03:43,023 --> 00:03:46,359 自由なように見えて それは➨ 35 00:03:46,359 --> 00:03:49,696 大きなカゴの中に 閉じ込められているのと➨ 36 00:03:49,696 --> 00:03:52,699 同じなのかもしれない。 37 00:03:52,699 --> 00:03:54,701 (風鈴の音) 38 00:03:54,701 --> 00:03:57,370 (七海)あの… 鏡子さんは➨ 39 00:03:57,370 --> 00:03:59,973 例えば 大事な人がいなくなって➨ 40 00:03:59,973 --> 00:04:02,642 過去に帰る力があったら…。 41 00:04:02,642 --> 00:04:04,644 どうしても会いたくて➨ 42 00:04:04,644 --> 00:04:07,647 すべてを捨てれば 会いに行けるとしたら…。 43 00:04:07,647 --> 00:04:11,318 私ならどうするか? 44 00:04:11,318 --> 00:04:13,653 使うよ。 えっ? 45 00:04:13,653 --> 00:04:15,989 さっきまでの話を 否定するみたいで➨ 46 00:04:15,989 --> 00:04:21,661 あれなんだけど… きっと使う。 47 00:04:21,661 --> 00:04:26,333 残念ながら そんな力 私にはないけどね。 48 00:04:26,333 --> 00:04:30,337 (セミの鳴き声) 49 00:04:30,337 --> 00:04:32,339 (七海)おじゃましました。 50 00:04:36,343 --> 00:04:39,679 (鏡子)不思議ね。 えっ。 51 00:04:39,679 --> 00:04:44,351 記憶喪失なのに 自分のことより 島のことが気になるの? 52 00:04:44,351 --> 00:04:46,686 いや アハハハ。 53 00:04:46,686 --> 00:04:50,357 島のことを調べれば 何かわかるのかなって。 54 00:04:50,357 --> 00:04:53,026 そっか。 でも…。 55 00:04:53,026 --> 00:04:56,029 あなたは全部知ってるはずだよ。 56 00:04:56,029 --> 00:05:00,300 私とこんな話をするのは 初めてじゃないから。 57 00:05:00,300 --> 00:05:02,302 えっ…。 58 00:05:05,305 --> 00:05:07,307 先日もしたじゃない。 59 00:05:07,307 --> 00:05:11,645 あ あぁ… すみません たびたび。 60 00:05:11,645 --> 00:05:13,647 フフフッ いいよ。 61 00:05:13,647 --> 00:05:16,049 それじゃあ 失礼します。 62 00:05:22,322 --> 00:05:28,662 もうすぐ夏が終わっちゃうよ 瞳。 63 00:05:28,662 --> 00:05:33,333 《鏡子さんが言うように そんな力があったら➨ 64 00:05:33,333 --> 00:05:36,336 きっと人は 使わずにはいられないんだ。 65 00:05:36,336 --> 00:05:39,005 会いたい人に会うために。 66 00:05:39,005 --> 00:05:42,008 そのことを僕は否定できない。 67 00:05:42,008 --> 00:05:47,681 力を使っちゃダメだなんて 言う資格はないのかもしれない…。 68 00:05:47,681 --> 00:05:50,016 でも…。 69 00:05:50,016 --> 00:05:55,021 繰り返した夏のなかで 僕は いろんなことも知った。 70 00:05:55,021 --> 00:06:00,961 未来というのは 決して 1つじゃないことも知っている…。 71 00:06:00,961 --> 00:06:05,632 だけど しろはちゃんが 手に入れてしまう力は➨ 72 00:06:05,632 --> 00:06:08,034 未来を縫い止めてしまう》 73 00:06:09,970 --> 00:06:12,639 (しろは)屋台がいっぱい。 74 00:06:12,639 --> 00:06:15,308 おじいさんから お小遣いもらってるから➨ 75 00:06:15,308 --> 00:06:18,311 食べたいもの食べていいよ。 (しろは)やった! 76 00:06:18,311 --> 00:06:20,647 じゃあ イカ焼き。 77 00:06:20,647 --> 00:06:24,651 《よかった… 元気になってくれて》 78 00:06:27,320 --> 00:06:30,323 おいしい? うん おいしい。 79 00:06:30,323 --> 00:06:33,326 《七海:ずっと こんな時間が続けば➨ 80 00:06:33,326 --> 00:06:37,664 しろはちゃんも力を使いたいと 思わないかも知れない。 81 00:06:37,664 --> 00:06:42,002 本当なら 1人で過ごすはずだった この夏。 82 00:06:42,002 --> 00:06:45,338 僕が来て 一緒にいて➨ 83 00:06:45,338 --> 00:06:48,675 支えになることが できていたとしたら➨ 84 00:06:48,675 --> 00:06:52,679 いくつもの夏の果てに 誰かを救えたのなら…。 85 00:06:52,679 --> 00:06:57,350 それが しろはちゃんなら… 僕は満足できる。 86 00:06:57,350 --> 00:07:02,289 それは 僕の永い永い旅に 意味があったことになる…》 87 00:07:02,289 --> 00:07:04,591 (しろは)七海? 88 00:07:06,626 --> 00:07:11,631 大丈夫 何でもないよ。 うん…。 89 00:07:11,631 --> 00:07:13,633 行こっか。 90 00:07:15,635 --> 00:07:18,638 《七海:こうして 一緒に歩ける今は➨ 91 00:07:18,638 --> 00:07:23,977 僕に許された 最後の幸せなんだと思う…》 92 00:07:23,977 --> 00:07:46,299 ♬~ 93 00:07:59,012 --> 00:08:00,947 どうしたの? 94 00:08:00,947 --> 00:08:07,287 お父さんが死んだとき 私 毎日泣いてたの。 うん…。 95 00:08:07,287 --> 00:08:12,625 そのとき聞こえたの 声が。 声? 96 00:08:12,625 --> 00:08:17,964 あなたには 会いに行く力があるって…。 97 00:08:17,964 --> 00:08:21,634 あのね 私 会いに行けるの。 98 00:08:21,634 --> 00:08:26,306 あのときも そのことをね お母さんに教えてあげたの! 99 00:08:26,306 --> 00:08:31,311 もしかしたら お父さんに 会いに行けるかもしれないって。 100 00:08:31,311 --> 00:08:33,980 お母さん すっごく驚いてた。 101 00:08:33,980 --> 00:08:35,982 きっとお母さんも➨ 102 00:08:35,982 --> 00:08:39,319 そのことに気付いて 1人で行っちゃったんだよ。 103 00:08:39,319 --> 00:08:42,655 お父さんのところに。 104 00:08:42,655 --> 00:08:46,659 最近 そのことを ずっと考えていたの。 105 00:08:46,659 --> 00:08:51,064 だとしたら 私は どうしたらいいのかって。 106 00:08:57,003 --> 00:09:00,273 あっ…。 107 00:09:00,273 --> 00:09:04,611 ごめん 七海 私 行かないと。 108 00:09:04,611 --> 00:09:07,280 ど どこに!? 109 00:09:07,280 --> 00:09:11,284 お母さんに 会いに行くの。 会いにって…。 110 00:09:11,284 --> 00:09:15,989 ほら 私を迎えに来たの。 しろはちゃん あれは! 111 00:09:19,959 --> 00:09:21,961 だから行くの。 112 00:09:21,961 --> 00:09:24,564 あ… 待って! 113 00:09:28,635 --> 00:09:32,038 しろはちゃん! すみません 通してください。 114 00:09:33,973 --> 00:09:37,310 しろはちゃん 待って! 115 00:09:37,310 --> 00:09:39,312 しろはちゃん! 116 00:09:44,317 --> 00:09:52,992 ハァ ハァ ハァ… しろはちゃ~ん! 117 00:09:52,992 --> 00:09:55,295 しろはちゃん! 118 00:10:05,672 --> 00:10:07,674 これは…。 119 00:10:07,674 --> 00:10:28,361 ♬~ 120 00:10:28,361 --> 00:10:30,697 しろはちゃん! 121 00:10:30,697 --> 00:10:35,368 七海? なんで来たの…? 122 00:10:35,368 --> 00:10:39,372 ここから先は 七海は行けないよ。 123 00:10:39,372 --> 00:10:43,710 特別な力を持ってる人だけしか 行けないの。 124 00:10:43,710 --> 00:10:48,047 特別な… 力? うん。 125 00:10:48,047 --> 00:10:51,384 ここにきっと お母さんは来たの。 126 00:10:51,384 --> 00:10:54,387 それで お父さんに会いに行ったの。 127 00:10:54,387 --> 00:10:57,390 (七海)お父さんに 会いに行ったって…。 128 00:10:57,390 --> 00:10:59,726 過去に行ったんだよ。 129 00:10:59,726 --> 00:11:04,998 お母さんにも 私にも… そういう力があるの。 130 00:11:04,998 --> 00:11:10,336 私が望めば そこに行くことができるんだよ。 131 00:11:10,336 --> 00:11:12,338 七海もそうやって➨ 132 00:11:12,338 --> 00:11:15,008 今ではないどこかから 来たんでしょう。 133 00:11:15,008 --> 00:11:17,010 それは…。 134 00:11:21,014 --> 00:11:23,349 遊んでくれてありがとう。 135 00:11:23,349 --> 00:11:28,688 もっと遊びたかったけど… お母さんのところに行かないと。 136 00:11:28,688 --> 00:11:32,025 行くってどこに…。 137 00:11:32,025 --> 00:11:34,327 迎えが来るの。 138 00:11:37,030 --> 00:11:39,632 ダメだ! 行ってはいけない! 139 00:11:52,712 --> 00:11:55,114 わぁ! 140 00:12:01,321 --> 00:12:04,991 これで 私は力がもらえる…。 141 00:12:04,991 --> 00:12:07,994 その力で私は…。 142 00:12:07,994 --> 00:12:11,998 お母さんに会いに行くの。 143 00:12:11,998 --> 00:12:13,100 (七海)ダメだ! 144 00:12:25,011 --> 00:12:29,015 ダメだ! 行っちゃいけない! そんなことをしたら君は➨ 145 00:12:29,015 --> 00:12:33,353 いろんなものを失うんだ! いろんなもの? 146 00:12:33,353 --> 00:12:36,689 その力を使えば 代わりに君は➨ 147 00:12:36,689 --> 00:12:39,692 別のかけがえのない時間を 失うことになる! 148 00:12:39,692 --> 00:12:43,029 わからない。 お父さんが死んだのも➨ 149 00:12:43,029 --> 00:12:45,031 お母さんが いなくなっちゃったのも➨ 150 00:12:45,031 --> 00:12:47,033 何かの代償だったの? 151 00:12:47,033 --> 00:12:49,035 それは…。 152 00:12:49,035 --> 00:12:53,039 しろはちゃんがいなくなったら おじいちゃんはどうなるの? 153 00:12:53,039 --> 00:12:57,377 おじいちゃんは 私が邪魔なの。 本当にそう思うの? 154 00:12:57,377 --> 00:12:59,379 おじいちゃんだけじゃない。 155 00:12:59,379 --> 00:13:05,318 たくさんの人が 楽しい夏休みが 君を待っている。 156 00:13:05,318 --> 00:13:08,321 思い出が… 待ってるんだ。 157 00:13:08,321 --> 00:13:11,324 ウソ! 私は独りぼっちだもん。 158 00:13:11,324 --> 00:13:14,661 お母さんは 私を置いて行っちゃった。 違う! 159 00:13:14,661 --> 00:13:17,330 お母さんは 君を置いて行ったわけじゃない! 160 00:13:17,330 --> 00:13:20,333 しろはちゃんのために 頑張ったんだ。 161 00:13:24,671 --> 00:13:28,341 僕にはわかる。 わかるんだよ。 162 00:13:28,341 --> 00:13:31,010 お父さんのもとに 行ったわけじゃなくて➨ 163 00:13:31,010 --> 00:13:35,014 もっと 何か大切な目的があったんだ。 164 00:13:35,014 --> 00:13:38,618 そしてそれは しろはちゃんのためなんだ。 165 00:13:41,020 --> 00:13:43,690 命懸けで頑張ってくれた…。 166 00:13:43,690 --> 00:13:46,693 お母さんは そうしてしまうんだよ。 167 00:13:48,695 --> 00:13:55,034 それでも… 私は 一緒にいてほしかった。 168 00:13:55,034 --> 00:13:59,372 お母さんがいなくなって ずっと独りぼっち…。 169 00:13:59,372 --> 00:14:03,643 朝起きても 家の中は静かだった…。 170 00:14:03,643 --> 00:14:06,646 ご飯は 1人でも作れたけど➨ 171 00:14:06,646 --> 00:14:09,982 1人で食べるとおいしくなかった。 172 00:14:09,982 --> 00:14:11,984 学校に行くとき➨ 173 00:14:11,984 --> 00:14:16,989 いってきますって もう言わなくなった。 174 00:14:16,989 --> 00:14:25,331 ずっと こうなんだって… 私は 独りぼっちなんだって…。 175 00:14:25,331 --> 00:14:27,333 (七海)しろはちゃん。 176 00:14:30,002 --> 00:14:34,006 今年の夏は 楽しかった? 177 00:14:34,006 --> 00:14:36,676 うん。 だったら➨ 178 00:14:36,676 --> 00:14:40,680 次の夏は もっと楽しくなるよ。 えっ…。 179 00:14:42,682 --> 00:14:46,686 ウソだ。 (七海)ううん 本当だよ。 180 00:14:52,024 --> 00:14:55,027 僕がそれを見せてあげる。 181 00:14:58,030 --> 00:15:01,300 大丈夫だよ。 さっき言ったよね。 182 00:15:01,300 --> 00:15:03,970 君を待っている人たちがいるって。 183 00:15:03,970 --> 00:15:19,652 ♬~ 184 00:15:19,652 --> 00:15:24,991 (しろは)これは… 夢なの…。 (七海)違うよ 思い出だよ。 185 00:15:24,991 --> 00:15:30,997 (しろは)思い出…? 私 知らない。 こんな楽しい思い出ないよ。 186 00:15:30,997 --> 00:15:36,669 (七海)全部 本当にあったこと… ううん ありえることなんだ。 187 00:15:36,669 --> 00:15:42,341 いろんな人が 楽しいことが 君を待っているんだ。 188 00:15:42,341 --> 00:15:46,012 来年も その次も…。 189 00:15:46,012 --> 00:15:56,022 ♬~ 190 00:15:56,022 --> 00:16:00,026 (しろは)七海… あなたは 誰なの? 191 00:16:03,296 --> 00:16:05,598 僕は…。 192 00:16:09,969 --> 00:16:12,972 帰ろう しろはちゃん。 193 00:16:12,972 --> 00:16:16,309 もう僕たちには必要ない。 194 00:16:16,309 --> 00:16:19,979 君が見た 未来の思い出に進まないと。 195 00:16:19,979 --> 00:16:55,014 ♬~ 196 00:16:55,014 --> 00:16:57,617 (瞳)ありがとう。 197 00:17:03,623 --> 00:17:07,326 ありがとう おばあちゃん。 198 00:17:11,297 --> 00:17:15,301 (しろは)帰ってこられたの? (七海)みたいだね。 199 00:17:19,639 --> 00:17:23,976 きれいだね…。 うん…。 200 00:17:23,976 --> 00:17:26,279 (しろは)光るチョウチョ…。 201 00:17:28,314 --> 00:17:30,316 えっ!? 202 00:17:34,987 --> 00:17:37,657 七海! 手が透けてるよ…。 203 00:17:37,657 --> 00:17:41,327 手? あぁ 本当だ。 204 00:17:41,327 --> 00:17:45,331 《そっか  なんとなくわかってはいたけど➨ 205 00:17:45,331 --> 00:17:47,667 結構 無理しちゃったんだな。 206 00:17:47,667 --> 00:17:53,339 たくさんの記憶に編まれて 僕という形は作られていたのに➨ 207 00:17:53,339 --> 00:17:55,675 それをしろはちゃんに 分けてしまえば➨ 208 00:17:55,675 --> 00:17:57,677 ほどけてしまう。 209 00:17:57,677 --> 00:18:00,947 結び直すことは もうできない。 210 00:18:00,947 --> 00:18:05,284 時間も もうない…》 211 00:18:05,284 --> 00:18:08,287 ど どうして…。 212 00:18:08,287 --> 00:18:13,292 (七海)しろはちゃん。 僕は 大切な人に会いに来たんだ。 213 00:18:13,292 --> 00:18:15,962 そして 会えた。 214 00:18:15,962 --> 00:18:19,966 だから こうして消えていくんだよ。 215 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 満足して消えるんだ。 216 00:18:22,969 --> 00:18:25,638 七海は 満足なの? 217 00:18:25,638 --> 00:18:29,308 (七海)そうだよ。 消えちゃうのに満足なの!? 218 00:18:29,308 --> 00:18:33,646 うん。 ここで さよならだよ。 219 00:18:33,646 --> 00:18:37,650 あの灯籠と一緒に 僕も帰るんだ。 220 00:18:37,650 --> 00:18:42,989 そんな… また… 独りぼっちになる…。 221 00:18:42,989 --> 00:18:46,993 私 また独りぼっちに なっちゃうよ! 222 00:18:46,993 --> 00:18:50,329 (七海)君は 未来で たくさんの人と➨ 223 00:18:50,329 --> 00:18:52,331 楽しい時間を過ごすんだ。 224 00:18:52,331 --> 00:18:58,004 でも でも! そこに七海がいないよ! 225 00:18:58,004 --> 00:19:00,272 (七海)僕は しかたないかな。 226 00:19:00,272 --> 00:19:04,276 どうして… 私にここまでしてくれたの…? 227 00:19:04,276 --> 00:19:07,947 夏休みに一緒にいただけなのに…。 228 00:19:07,947 --> 00:19:12,618 あなたは ホントは誰なの? 229 00:19:12,618 --> 00:19:15,021 (七海)僕は…。 230 00:19:21,961 --> 00:19:25,631 僕は 七海だよ。 231 00:19:25,631 --> 00:19:27,633 七海。 232 00:19:27,633 --> 00:19:30,970 さようなら。 あっ…。 233 00:19:30,970 --> 00:19:41,313 ♬~ 234 00:19:41,313 --> 00:19:44,650 (しろは)待って! えっ…。 235 00:19:44,650 --> 00:19:47,319 (しろは)私…。 236 00:19:47,319 --> 00:19:49,321 あなたを知っている。 237 00:19:49,321 --> 00:19:51,624 羽未…。 238 00:20:00,100 --> 00:20:03,002 あっ…。 239 00:20:10,342 --> 00:20:13,345 羽未ちゃん… なの…。 240 00:20:13,345 --> 00:20:19,351 《どうして… 今の僕は 違う姿なのに…》 241 00:20:19,351 --> 00:20:24,356 なんで 羽未ちゃん! しろは… ちゃん…? 242 00:20:24,356 --> 00:20:28,360 どうしてこんなことを… どうして来ちゃったの! 243 00:20:28,360 --> 00:20:32,698 あっ… お母さん…。 244 00:20:32,698 --> 00:20:36,702 バカ! あなたが その力を手に入れたのは➨ 245 00:20:36,702 --> 00:20:40,039 あなたの願いを かなえるためだよ! 246 00:20:40,039 --> 00:20:43,042 楽しい夏休みを過ごすために…。 247 00:20:43,042 --> 00:20:49,048 羽未ちゃんが幸せになるための 力なのに… どうして…! 248 00:20:49,048 --> 00:20:53,052 もう幸せをもらったから。 249 00:20:53,052 --> 00:20:56,388 お母さんと 楽しい夏を過ごせたよ。 250 00:20:56,388 --> 00:20:59,058 本当に楽しかった…。 251 00:20:59,058 --> 00:21:04,330 お父さんも一緒で ずっとずっと欲しかった夏。 252 00:21:04,330 --> 00:21:06,999 すごく幸せな夏休みだった。 253 00:21:06,999 --> 00:21:10,002 じゃあ どうして ここに来ちゃったの。 254 00:21:10,002 --> 00:21:13,672 こんな遠い場所まで 自分を変えちゃってまで。 255 00:21:13,672 --> 00:21:16,675 お母さんをね 助けたかったの。 256 00:21:16,675 --> 00:21:20,346 だからって! だからってこんなことをしたら➨ 257 00:21:20,346 --> 00:21:23,682 いろんなことが 変わっちゃうんだよ!? 258 00:21:23,682 --> 00:21:28,020 あなたと過ごすはずだった夏は もう来ない➨ 259 00:21:28,020 --> 00:21:32,358 きっと… 私はもう違う私になる…。 260 00:21:32,358 --> 00:21:35,694 私が力を 手に入れないということは➨ 261 00:21:35,694 --> 00:21:39,698 それは 羽未ちゃんとは つながることがない私なの…。 262 00:21:39,698 --> 00:21:42,368 あなたは いなくなっちゃうよ!? 263 00:21:42,368 --> 00:21:46,372 (七海)わかってる わかってたよ。 じゃあ どうして!! 264 00:21:46,372 --> 00:21:51,710 呪いみたいな力だとしても それでも あなたと…。 265 00:21:51,710 --> 00:21:57,383 羽未ちゃんとの絆になるなら… 私は それでもよかったのに! 266 00:21:57,383 --> 00:22:03,989 だって… お母さんに 言いたいことがあったから。 267 00:22:03,989 --> 00:22:11,997 僕は… 私 は… あのとき 言うことができなかった言葉を➨ 268 00:22:11,997 --> 00:22:14,300 お母さんに…。 269 00:22:17,002 --> 00:22:19,004 (羽未)おはよう って。