1 00:00:34,835 --> 00:00:36,837 《七海:参観日の日から➡ 2 00:00:36,837 --> 00:00:41,174 しろはちゃんは 自分の部屋から ほとんど出なくなった。 3 00:00:41,174 --> 00:00:43,510 音のない家。 4 00:00:43,510 --> 00:00:47,514 この家の空気も 僕は知っている。 5 00:00:47,514 --> 00:00:52,185 どこにも自分の居場所がないと 思い知らされるあの空気だ。 6 00:00:52,185 --> 00:00:57,190 長い夏休みが すべて楽しみに思えなかった。 7 00:00:57,190 --> 00:01:03,530 でも 僕はもう 楽しい夏休みを知っている…。 8 00:01:03,530 --> 00:01:06,533 あのまぶしい未来の思い出を。 9 00:01:06,533 --> 00:01:11,939 家族3人で過ごした夏の 僕だけの大切な記憶》 10 00:01:14,207 --> 00:01:17,544 《だから これを しろはちゃんにも➡ 11 00:01:17,544 --> 00:01:19,546 教えてあげないといけない》 12 00:01:21,548 --> 00:01:23,550 《そのためにも➡ 13 00:01:23,550 --> 00:01:25,886 知っておかなければ いけないことがある》 14 00:01:25,886 --> 00:01:29,890 (鏡子)は~い。 (玄関チャイム) 15 00:01:29,890 --> 00:01:31,892 (鏡子)あれ? こんにちは。 16 00:03:15,529 --> 00:03:19,199 (七海)あの… 以前のお話。 うん。 17 00:03:19,199 --> 00:03:21,868 1つ 気になることがあって…。 18 00:03:21,868 --> 00:03:25,205 チョウになって 自由に 飛べるようになる代わりに➡ 19 00:03:25,205 --> 00:03:29,543 すべてを失うって どうしてでしょう。 20 00:03:29,543 --> 00:03:31,545 う~ん…。 21 00:03:31,545 --> 00:03:33,814 どこにでも行ける 翼があるとするね。 22 00:03:33,814 --> 00:03:36,483 過去にも 未来にも飛んでいけるの。 23 00:03:36,483 --> 00:03:40,821 えっ? 例えば 過去とか未来とか➡ 24 00:03:40,821 --> 00:03:43,824 いろんなものの境目が なくなったとしたら➡ 25 00:03:43,824 --> 00:03:47,160 それってどういうことなんだろう。 26 00:03:47,160 --> 00:03:49,830 それって自由なのかな? 27 00:03:49,830 --> 00:03:54,835 逆に どこにも行けなくなってる だけじゃないのかな? 28 00:03:54,835 --> 00:03:58,839 私には 何か 見えないものに 閉じ込められている➡ 29 00:03:58,839 --> 00:04:00,841 イメージに見えるの。 30 00:04:00,841 --> 00:04:03,176 夏休みだってそうだよ。 31 00:04:03,176 --> 00:04:07,514 7月下旬に始まって 8月で終わる…。 32 00:04:07,514 --> 00:04:10,183 だからいいんだよ。 33 00:04:10,183 --> 00:04:15,856 それが ずっと夏休みだよ なんて言われたら…。 34 00:04:15,856 --> 00:04:19,192 自由なように見えて それは➡ 35 00:04:19,192 --> 00:04:22,529 大きなカゴの中に 閉じ込められているのと➡ 36 00:04:22,529 --> 00:04:25,532 同じなのかもしれない。 37 00:04:25,532 --> 00:04:27,534 (風鈴の音) 38 00:04:27,534 --> 00:04:30,203 (七海)あの… 鏡子さんは➡ 39 00:04:30,203 --> 00:04:32,806 例えば 大事な人がいなくなって➡ 40 00:04:32,806 --> 00:04:35,475 過去に帰る力があったら…。 41 00:04:35,475 --> 00:04:37,477 どうしても会いたくて➡ 42 00:04:37,477 --> 00:04:40,480 すべてを捨てれば 会いに行けるとしたら…。 43 00:04:40,480 --> 00:04:44,151 私ならどうするか? 44 00:04:44,151 --> 00:04:46,486 使うよ。 えっ? 45 00:04:46,486 --> 00:04:48,822 さっきまでの話を 否定するみたいで➡ 46 00:04:48,822 --> 00:04:54,494 あれなんだけど… きっと使う。 47 00:04:54,494 --> 00:04:59,166 残念ながら そんな力 私にはないけどね。 48 00:04:59,166 --> 00:05:03,170 (セミの鳴き声) 49 00:05:03,170 --> 00:05:05,172 (七海)おじゃましました。 50 00:05:09,176 --> 00:05:12,512 (鏡子)不思議ね。 えっ。 51 00:05:12,512 --> 00:05:17,184 記憶喪失なのに 自分のことより 島のことが気になるの? 52 00:05:17,184 --> 00:05:19,519 いや アハハハ。 53 00:05:19,519 --> 00:05:23,190 島のことを調べれば 何かわかるのかなって。 54 00:05:23,190 --> 00:05:25,859 そっか。 でも…。 55 00:05:25,859 --> 00:05:28,862 あなたは全部知ってるはずだよ。 56 00:05:28,862 --> 00:05:33,133 私とこんな話をするのは 初めてじゃないから。 57 00:05:33,133 --> 00:05:35,135 えっ…。 58 00:05:38,138 --> 00:05:40,140 先日もしたじゃない。 59 00:05:40,140 --> 00:05:44,477 あ あぁ… すみません たびたび。 60 00:05:44,477 --> 00:05:46,479 フフフッ いいよ。 61 00:05:46,479 --> 00:05:48,882 それじゃあ 失礼します。 62 00:05:55,155 --> 00:06:01,494 もうすぐ夏が終わっちゃうよ 瞳。 63 00:06:01,494 --> 00:06:06,166 《鏡子さんが言うように そんな力があったら➡ 64 00:06:06,166 --> 00:06:09,169 きっと人は 使わずにはいられないんだ。 65 00:06:09,169 --> 00:06:11,838 会いたい人に会うために。 66 00:06:11,838 --> 00:06:14,841 そのことを僕は否定できない。 67 00:06:14,841 --> 00:06:20,513 力を使っちゃダメだなんて 言う資格はないのかもしれない…。 68 00:06:20,513 --> 00:06:22,849 でも…。 69 00:06:22,849 --> 00:06:27,854 繰り返した夏のなかで 僕は いろんなことも知った。 70 00:06:27,854 --> 00:06:33,793 未来というのは 決して 1つじゃないことも知っている…。 71 00:06:33,793 --> 00:06:38,465 だけど しろはちゃんが 手に入れてしまう力は➡ 72 00:06:38,465 --> 00:06:40,867 未来を縫い止めてしまう》 73 00:06:42,802 --> 00:06:45,472 (しろは)屋台がいっぱい。 74 00:06:45,472 --> 00:06:48,141 おじいさんから お小遣いもらってるから➡ 75 00:06:48,141 --> 00:06:51,144 食べたいもの食べていいよ。 (しろは)やった! 76 00:06:51,144 --> 00:06:53,480 じゃあ イカ焼き。 77 00:06:53,480 --> 00:06:57,484 《よかった… 元気になってくれて》 78 00:07:00,153 --> 00:07:03,156 おいしい? うん おいしい。 79 00:07:03,156 --> 00:07:06,159 《七海:ずっと こんな時間が続けば➡ 80 00:07:06,159 --> 00:07:10,497 しろはちゃんも力を使いたいと 思わないかも知れない。 81 00:07:10,497 --> 00:07:14,834 本当なら 1人で過ごすはずだった この夏。 82 00:07:14,834 --> 00:07:18,171 僕が来て 一緒にいて➡ 83 00:07:18,171 --> 00:07:21,508 支えになることが できていたとしたら➡ 84 00:07:21,508 --> 00:07:25,512 いくつもの夏の果てに 誰かを救えたのなら…。 85 00:07:25,512 --> 00:07:30,183 それが しろはちゃんなら… 僕は満足できる。 86 00:07:30,183 --> 00:07:35,121 それは 僕の永い永い旅に 意味があったことになる…》 87 00:07:35,121 --> 00:07:37,424 (しろは)七海? 88 00:07:39,459 --> 00:07:44,464 大丈夫 何でもないよ。 うん…。 89 00:07:44,464 --> 00:07:46,466 行こっか。 90 00:07:48,468 --> 00:07:51,471 《七海:こうして 一緒に歩ける今は➡ 91 00:07:51,471 --> 00:07:56,810 僕に許された 最後の幸せなんだと思う…》 92 00:07:56,810 --> 00:08:19,132 ♬~ 93 00:08:31,845 --> 00:08:33,780 どうしたの? 94 00:08:33,780 --> 00:08:40,120 お父さんが死んだとき 私 毎日泣いてたの。 うん…。 95 00:08:40,120 --> 00:08:45,458 そのとき聞こえたの 声が。 声? 96 00:08:45,458 --> 00:08:50,797 あなたには 会いに行く力があるって…。 97 00:08:50,797 --> 00:08:54,467 あのね 私 会いに行けるの。 98 00:08:54,467 --> 00:08:59,139 あのときも そのことをね お母さんに教えてあげたの! 99 00:08:59,139 --> 00:09:04,144 もしかしたら お父さんに 会いに行けるかもしれないって。 100 00:09:04,144 --> 00:09:06,813 お母さん すっごく驚いてた。 101 00:09:06,813 --> 00:09:08,815 きっとお母さんも➡ 102 00:09:08,815 --> 00:09:12,152 そのことに気付いて 1人で行っちゃったんだよ。 103 00:09:12,152 --> 00:09:15,488 お父さんのところに。 104 00:09:15,488 --> 00:09:19,492 最近 そのことを ずっと考えていたの。 105 00:09:19,492 --> 00:09:23,897 だとしたら 私は どうしたらいいのかって。 106 00:09:29,836 --> 00:09:33,106 あっ…。 107 00:09:33,106 --> 00:09:37,444 ごめん 七海 私 行かないと。 108 00:09:37,444 --> 00:09:40,113 ど どこに!? 109 00:09:40,113 --> 00:09:44,117 お母さんに 会いに行くの。 会いにって…。 110 00:09:44,117 --> 00:09:48,822 ほら 私を迎えに来たの。 しろはちゃん あれは! 111 00:09:52,792 --> 00:09:54,794 だから行くの。 112 00:09:54,794 --> 00:09:57,397 あ… 待って! 113 00:10:01,468 --> 00:10:04,871 しろはちゃん! すみません 通してください。 114 00:10:06,806 --> 00:10:10,143 しろはちゃん 待って! 115 00:10:10,143 --> 00:10:12,145 しろはちゃん! 116 00:10:17,150 --> 00:10:25,825 ハァ ハァ ハァ… しろはちゃ~ん! 117 00:10:25,825 --> 00:10:28,128 しろはちゃん! 118 00:10:38,505 --> 00:10:40,507 これは…。 119 00:10:40,507 --> 00:11:01,194 ♬~ 120 00:11:01,194 --> 00:11:03,530 しろはちゃん! 121 00:11:03,530 --> 00:11:08,201 七海? なんで来たの…? 122 00:11:08,201 --> 00:11:12,205 ここから先は 七海は行けないよ。 123 00:11:12,205 --> 00:11:16,543 特別な力を持ってる人だけしか 行けないの。 124 00:11:16,543 --> 00:11:20,880 特別な… 力? うん。 125 00:11:20,880 --> 00:11:24,217 ここにきっと お母さんは来たの。 126 00:11:24,217 --> 00:11:27,220 それで お父さんに会いに行ったの。 127 00:11:27,220 --> 00:11:30,223 (七海)お父さんに 会いに行ったって…。 128 00:11:30,223 --> 00:11:32,559 過去に行ったんだよ。 129 00:11:32,559 --> 00:11:37,830 お母さんにも 私にも… そういう力があるの。 130 00:11:37,830 --> 00:11:43,169 私が望めば そこに行くことができるんだよ。 131 00:11:43,169 --> 00:11:45,171 七海もそうやって➡ 132 00:11:45,171 --> 00:11:47,840 今ではないどこかから 来たんでしょう。 133 00:11:47,840 --> 00:11:49,842 それは…。 134 00:11:53,846 --> 00:11:56,182 遊んでくれてありがとう。 135 00:11:56,182 --> 00:12:01,521 もっと遊びたかったけど… お母さんのところに行かないと。 136 00:12:01,521 --> 00:12:04,857 行くってどこに…。 137 00:12:04,857 --> 00:12:07,160 迎えが来るの。 138 00:12:09,862 --> 00:12:12,465 ダメだ! 行ってはいけない! 139 00:12:25,545 --> 00:12:27,947 わぁ! 140 00:12:34,153 --> 00:12:37,824 これで 私は力がもらえる…。 141 00:12:37,824 --> 00:12:40,827 その力で私は…。 142 00:12:40,827 --> 00:12:44,831 お母さんに会いに行くの。 143 00:12:44,831 --> 00:12:46,833 (七海)ダメだ! 144 00:12:57,844 --> 00:13:01,848 ダメだ! 行っちゃいけない! そんなことをしたら君は➡ 145 00:13:01,848 --> 00:13:06,185 いろんなものを失うんだ! いろんなもの? 146 00:13:06,185 --> 00:13:09,522 その力を使えば 代わりに君は➡ 147 00:13:09,522 --> 00:13:12,525 別のかけがえのない時間を 失うことになる! 148 00:13:12,525 --> 00:13:15,862 わからない。 お父さんが死んだのも➡ 149 00:13:15,862 --> 00:13:17,864 お母さんが いなくなっちゃったのも➡ 150 00:13:17,864 --> 00:13:19,866 何かの代償だったの? 151 00:13:19,866 --> 00:13:21,868 それは…。 152 00:13:21,868 --> 00:13:25,872 しろはちゃんがいなくなったら おじいちゃんはどうなるの? 153 00:13:25,872 --> 00:13:30,209 おじいちゃんは 私が邪魔なの。 本当にそう思うの? 154 00:13:30,209 --> 00:13:32,211 おじいちゃんだけじゃない。 155 00:13:32,211 --> 00:13:38,151 たくさんの人が 楽しい夏休みが 君を待っている。 156 00:13:38,151 --> 00:13:41,154 思い出が… 待ってるんだ。 157 00:13:41,154 --> 00:13:44,157 ウソ! 私は独りぼっちだもん。 158 00:13:44,157 --> 00:13:47,493 お母さんは 私を置いて行っちゃった。 違う! 159 00:13:47,493 --> 00:13:50,163 お母さんは 君を置いて行ったわけじゃない! 160 00:13:50,163 --> 00:13:53,166 しろはちゃんのために 頑張ったんだ。 161 00:13:57,503 --> 00:14:01,174 僕にはわかる。 わかるんだよ。 162 00:14:01,174 --> 00:14:03,843 お父さんのもとに 行ったわけじゃなくて➡ 163 00:14:03,843 --> 00:14:07,847 もっと 何か大切な目的があったんだ。 164 00:14:07,847 --> 00:14:11,451 そしてそれは しろはちゃんのためなんだ。 165 00:14:13,853 --> 00:14:16,522 命懸けで頑張ってくれた…。 166 00:14:16,522 --> 00:14:19,525 お母さんは そうしてしまうんだよ。 167 00:14:21,527 --> 00:14:27,867 それでも… 私は 一緒にいてほしかった。 168 00:14:27,867 --> 00:14:32,205 お母さんがいなくなって ずっと独りぼっち…。 169 00:14:32,205 --> 00:14:36,476 朝起きても 家の中は静かだった…。 170 00:14:36,476 --> 00:14:39,479 ご飯は 1人でも作れたけど➡ 171 00:14:39,479 --> 00:14:42,815 1人で食べるとおいしくなかった。 172 00:14:42,815 --> 00:14:44,817 学校に行くとき➡ 173 00:14:44,817 --> 00:14:49,822 いってきますって もう言わなくなった。 174 00:14:49,822 --> 00:14:58,164 ずっと こうなんだって… 私は 独りぼっちなんだって…。 175 00:14:58,164 --> 00:15:00,166 (七海)しろはちゃん。 176 00:15:02,835 --> 00:15:06,839 今年の夏は 楽しかった? 177 00:15:06,839 --> 00:15:09,509 うん。 だったら➡ 178 00:15:09,509 --> 00:15:13,513 次の夏は もっと楽しくなるよ。 えっ…。 179 00:15:15,515 --> 00:15:19,519 ウソだ。 (七海)ううん 本当だよ。 180 00:15:24,857 --> 00:15:27,860 僕がそれを見せてあげる。 181 00:15:30,863 --> 00:15:34,133 大丈夫だよ。 さっき言ったよね。 182 00:15:34,133 --> 00:15:36,803 君を待っている人たちがいるって。 183 00:15:36,803 --> 00:15:52,485 ♬~ 184 00:15:52,485 --> 00:15:57,824 (しろは)これは… 夢なの…。 (七海)違うよ 思い出だよ。 185 00:15:57,824 --> 00:16:03,830 (しろは)思い出…? 私 知らない。 こんな楽しい思い出ないよ。 186 00:16:03,830 --> 00:16:09,502 (七海)全部 本当にあったこと… ううん ありえることなんだ。 187 00:16:09,502 --> 00:16:15,174 いろんな人が 楽しいことが 君を待っているんだ。 188 00:16:15,174 --> 00:16:18,845 来年も その次も…。 189 00:16:18,845 --> 00:16:28,855 ♬~ 190 00:16:28,855 --> 00:16:32,859 (しろは)七海… あなたは 誰なの? 191 00:16:36,128 --> 00:16:38,431 僕は…。 192 00:16:42,802 --> 00:16:45,805 帰ろう しろはちゃん。 193 00:16:45,805 --> 00:16:49,141 もう僕たちには必要ない。 194 00:16:49,141 --> 00:16:52,812 君が見た 未来の思い出に進まないと。 195 00:16:52,812 --> 00:17:27,847 ♬~ 196 00:17:27,847 --> 00:17:30,449 (瞳)ありがとう。 197 00:17:36,455 --> 00:17:40,159 ありがとう おばあちゃん。 198 00:17:44,130 --> 00:17:48,134 (しろは)帰ってこられたの? (七海)みたいだね。 199 00:17:52,471 --> 00:17:56,809 きれいだね…。 うん…。 200 00:17:56,809 --> 00:17:59,111 (しろは)光るチョウチョ…。 201 00:18:01,147 --> 00:18:03,149 えっ!? 202 00:18:07,820 --> 00:18:10,489 七海! 手が透けてるよ…。 203 00:18:10,489 --> 00:18:14,160 手? あぁ 本当だ。 204 00:18:14,160 --> 00:18:18,164 《そっか  なんとなくわかってはいたけど➡ 205 00:18:18,164 --> 00:18:20,499 結構 無理しちゃったんだな。 206 00:18:20,499 --> 00:18:26,172 たくさんの記憶に編まれて 僕という形は作られていたのに➡ 207 00:18:26,172 --> 00:18:28,507 それをしろはちゃんに 分けてしまえば➡ 208 00:18:28,507 --> 00:18:30,509 ほどけてしまう。 209 00:18:30,509 --> 00:18:33,779 結び直すことは もうできない。 210 00:18:33,779 --> 00:18:38,117 時間も もうない…》 211 00:18:38,117 --> 00:18:41,120 ど どうして…。 212 00:18:41,120 --> 00:18:46,125 (七海)しろはちゃん。 僕は 大切な人に会いに来たんだ。 213 00:18:46,125 --> 00:18:48,794 そして 会えた。 214 00:18:48,794 --> 00:18:52,798 だから こうして消えていくんだよ。 215 00:18:52,798 --> 00:18:55,801 満足して消えるんだ。 216 00:18:55,801 --> 00:18:58,471 七海は 満足なの? 217 00:18:58,471 --> 00:19:02,141 (七海)そうだよ。 消えちゃうのに満足なの!? 218 00:19:02,141 --> 00:19:06,479 うん。 ここで さよならだよ。 219 00:19:06,479 --> 00:19:10,483 あの灯籠と一緒に 僕も帰るんだ。 220 00:19:10,483 --> 00:19:15,821 そんな… また… 独りぼっちになる…。 221 00:19:15,821 --> 00:19:19,825 私 また独りぼっちに なっちゃうよ! 222 00:19:19,825 --> 00:19:23,162 (七海)君は 未来で たくさんの人と➡ 223 00:19:23,162 --> 00:19:25,164 楽しい時間を過ごすんだ。 224 00:19:25,164 --> 00:19:30,836 でも でも! そこに七海がいないよ! 225 00:19:30,836 --> 00:19:33,105 (七海)僕は しかたないかな。 226 00:19:33,105 --> 00:19:37,109 どうして… 私にここまでしてくれたの…? 227 00:19:37,109 --> 00:19:40,780 夏休みに一緒にいただけなのに…。 228 00:19:40,780 --> 00:19:45,451 あなたは ホントは誰なの? 229 00:19:45,451 --> 00:19:47,853 (七海)僕は…。 230 00:19:54,794 --> 00:19:58,464 僕は 七海だよ。 231 00:19:58,464 --> 00:20:00,466 七海。 232 00:20:00,466 --> 00:20:03,803 さようなら。 あっ…。 233 00:20:03,803 --> 00:20:14,146 ♬~ 234 00:20:14,146 --> 00:20:17,483 (しろは)待って! えっ…。 235 00:20:17,483 --> 00:20:20,152 (しろは)私…。 236 00:20:20,152 --> 00:20:22,154 あなたを知っている。 237 00:20:22,154 --> 00:20:24,457 羽未…。 238 00:20:33,833 --> 00:20:35,835 あっ…。 239 00:20:43,175 --> 00:20:46,178 羽未ちゃん… なの…。 240 00:20:46,178 --> 00:20:52,184 《どうして… 今の僕は 違う姿なのに…》 241 00:20:52,184 --> 00:20:57,189 なんで 羽未ちゃん! しろは… ちゃん…? 242 00:20:57,189 --> 00:21:01,193 どうしてこんなことを… どうして来ちゃったの! 243 00:21:01,193 --> 00:21:05,531 あっ… お母さん…。 244 00:21:05,531 --> 00:21:09,535 バカ! あなたが その力を手に入れたのは➡ 245 00:21:09,535 --> 00:21:12,872 あなたの願いを かなえるためだよ! 246 00:21:12,872 --> 00:21:15,875 楽しい夏休みを過ごすために…。 247 00:21:15,875 --> 00:21:21,881 羽未ちゃんが幸せになるための 力なのに… どうして…! 248 00:21:21,881 --> 00:21:25,885 もう幸せをもらったから。 249 00:21:25,885 --> 00:21:29,221 お母さんと 楽しい夏を過ごせたよ。 250 00:21:29,221 --> 00:21:31,891 本当に楽しかった…。 251 00:21:31,891 --> 00:21:37,163 お父さんも一緒で ずっとずっと欲しかった夏。 252 00:21:37,163 --> 00:21:39,832 すごく幸せな夏休みだった。 253 00:21:39,832 --> 00:21:42,835 じゃあ どうして ここに来ちゃったの。 254 00:21:42,835 --> 00:21:46,505 こんな遠い場所まで 自分を変えちゃってまで。 255 00:21:46,505 --> 00:21:49,508 お母さんをね 助けたかったの。 256 00:21:49,508 --> 00:21:53,179 だからって! だからってこんなことをしたら➡ 257 00:21:53,179 --> 00:21:56,515 いろんなことが 変わっちゃうんだよ!? 258 00:21:56,515 --> 00:22:00,853 あなたと過ごすはずだった夏は もう来ない➡ 259 00:22:00,853 --> 00:22:05,191 きっと… 私はもう違う私になる…。 260 00:22:05,191 --> 00:22:08,527 私が力を 手に入れないということは➡ 261 00:22:08,527 --> 00:22:12,531 それは 羽未ちゃんとは つながることがない私なの…。 262 00:22:12,531 --> 00:22:15,201 あなたは いなくなっちゃうよ!? 263 00:22:15,201 --> 00:22:19,205 (七海)わかってる わかってたよ。 じゃあ どうして!! 264 00:22:19,205 --> 00:22:24,543 呪いみたいな力だとしても それでも あなたと…。 265 00:22:24,543 --> 00:22:30,216 羽未ちゃんとの絆になるなら… 私は それでもよかったのに! 266 00:22:30,216 --> 00:22:36,822 だって… お母さんに 言いたいことがあったから。 267 00:22:36,822 --> 00:22:44,830 僕は… 私 は… あのとき 言うことができなかった言葉を➡ 268 00:22:44,830 --> 00:22:47,132 お母さんに…。 269 00:22:49,835 --> 00:22:51,837 (羽未)おはよう って。