1 00:00:02,002 --> 00:00:05,505 (ごまみそ)なあ~! うみゃ~! 2 00:00:05,505 --> 00:00:07,508 (ヴィル)俺のミスだ! 3 00:00:07,508 --> 00:00:11,178 クエストの最中だというのに 気が緩んでいた! 4 00:00:11,178 --> 00:00:13,680 (セノン)これは 我々全員のせいです。 5 00:00:13,680 --> 00:00:16,183 (エド)1人で抱え込むのは 悪いクセだよ。 6 00:00:16,183 --> 00:00:19,019 (アリア)諦めるのまだ早い。 7 00:00:19,019 --> 00:00:21,021 (ヴィル)えっ? 8 00:00:23,523 --> 00:00:25,526 あいつに糸をつけたのか!? 9 00:00:25,526 --> 00:00:28,695 さすがアリア! うにゃ~! 10 00:00:28,695 --> 00:00:30,864 心配するな。 11 00:00:30,864 --> 00:00:34,668 お前の主人は 俺たちが必ず助け出す。 12 00:02:23,010 --> 00:02:25,012 (リン)えっと…。 13 00:02:25,012 --> 00:02:27,014 世話係とか おっしゃっていましたけど…。 14 00:02:27,014 --> 00:02:29,016 そうじゃ! ヒッ! 15 00:02:29,016 --> 00:02:32,853 妾は盟約に従い ちゃんと招致したであろう。 16 00:02:32,853 --> 00:02:36,857 これより この地で静養するゆえ 世話係をよこせと。 17 00:02:36,857 --> 00:02:39,860 えっ? この地… えっ!? 18 00:02:39,860 --> 00:02:41,862 あれって源泉!? 19 00:02:41,862 --> 00:02:46,533 《ひょっとして このドラゴンさんが 源泉に住みついたボス?》 20 00:02:46,533 --> 00:02:48,535 あっ! 21 00:02:48,535 --> 00:02:52,039 ⸨セノン:はるか遠きこと 山にたたずむ竜ひとつ⸩ 22 00:02:52,039 --> 00:02:55,042 《あの伝承の竜って このドラゴンさん!?》 23 00:02:55,042 --> 00:02:58,378 ⸨乙女 巫女となりけり⸩ 24 00:02:58,378 --> 00:03:01,148 巫女じゃないじゃん! 世話係じゃん! 25 00:03:01,148 --> 00:03:03,316 不審な動きをしおって! 26 00:03:03,316 --> 00:03:05,986 お主 世話係ではないのか!? 27 00:03:05,986 --> 00:03:10,323 お主も妾に剣を向ける者か~! 28 00:03:10,323 --> 00:03:14,161 ま 待ってください! ごご ご飯は作れます! 29 00:03:14,161 --> 00:03:18,498 ならば 妾の食事を作れ。 えっ!? 30 00:03:18,498 --> 00:03:22,502 疲れた体には 滋養が必要じゃからのう。 31 00:03:22,502 --> 00:03:24,504 は はい! 32 00:03:24,504 --> 00:03:27,674 あっ そうだ あのう…。 なんじゃ? 33 00:03:27,674 --> 00:03:31,678 あなた様のことは 何とお呼びすればいいんでしょう。 34 00:03:31,678 --> 00:03:36,349 そうじゃな… 500年ぶりの妾の世話係じゃ。 35 00:03:36,349 --> 00:03:38,351 500年!? 36 00:03:38,351 --> 00:03:40,353 スケール違いすぎ…。 37 00:03:40,353 --> 00:03:43,023 《そりゃ伝承もアテにならないよ》 38 00:03:43,023 --> 00:03:46,193 何にせよ 久方ぶりのことゆえ➨ 39 00:03:46,193 --> 00:03:49,863 お主には 妾の名を呼ぶことを 許してやろう。 40 00:03:49,863 --> 00:03:53,033 (ミール)今後は 妾をミールと呼ぶがいい。 41 00:03:53,033 --> 00:03:55,202 では ミール様! 42 00:03:55,202 --> 00:03:57,370 今どういったものが 食べたいですか? 43 00:03:57,370 --> 00:04:01,308 甘い 酸っぱいとか こってり あっさりとか➨ 44 00:04:01,308 --> 00:04:03,643 冷たい 温かいとか。 45 00:04:03,643 --> 00:04:06,480 なんと!? そなたに好みを伝えれば➨ 46 00:04:06,480 --> 00:04:09,483 それに合わせた料理が 作れるのかえ? 47 00:04:09,483 --> 00:04:11,818 それほどの腕前なのかえ? 48 00:04:11,818 --> 00:04:15,489 《リン:あら? この顔は食いしん坊の顔だ! 49 00:04:15,489 --> 00:04:17,991 となれば 戦力0の私が➨ 50 00:04:17,991 --> 00:04:21,161 この状況から生還する方法は 一択! 51 00:04:21,161 --> 00:04:27,000 この姫ドラゴン様の胃袋をつかんで おなかを満足させること!》 52 00:04:27,000 --> 00:04:29,503 (ヴィルたち)ハァハァハァ…。 53 00:04:29,503 --> 00:04:31,505 ガーッ! 54 00:04:31,505 --> 00:04:34,174 こっち! 頼む! 間に合ってくれ! 55 00:04:34,174 --> 00:04:36,343 まだ時間はあるはずです。 56 00:04:36,343 --> 00:04:40,180 食べることが目的なら その場で食べれば済むこと。 57 00:04:40,180 --> 00:04:43,350 連れ去ったということは 別に目的があるんだよ! 58 00:04:43,350 --> 00:04:45,685 あいつがボス? だろうな! 59 00:04:45,685 --> 00:04:47,687 あいつは ミラージュドラゴン! 60 00:04:47,687 --> 00:04:49,689 ガーッ! 61 00:04:49,689 --> 00:04:51,691 報告にも合致します。 62 00:04:51,691 --> 00:04:55,362 敵に強力な幻を見せ 戦意を喪失させるのが…。 63 00:04:55,362 --> 00:04:57,864 コケーッ! (セノン)ミラージュドラゴンの 戦い方ですから! 64 00:04:57,864 --> 00:05:00,634 コケコッコーッ! 65 00:05:00,634 --> 00:05:03,136 (エド)幻覚使いとしては 最強クラスだね! 66 00:05:03,136 --> 00:05:05,138 (セノン)幻覚を破れるかどうか➨ 67 00:05:05,138 --> 00:05:07,974 正直なところ 私で五分五分でしょう。 68 00:05:07,974 --> 00:05:10,310 だが やらないという選択肢はない! 69 00:05:10,310 --> 00:05:13,146 クワーッ! 70 00:05:13,146 --> 00:05:15,315 リンは 大事な仲間! 71 00:05:15,315 --> 00:05:17,984 彼女なしの冒険なんて ありえないよ! 72 00:05:17,984 --> 00:05:22,088 (ヴィル)道があろうがなかろうが 最短ルートで突っ走るぞ! 73 00:05:25,158 --> 00:05:27,327 (ミール)な なんじゃ この鉄の箱は!? 74 00:05:27,327 --> 00:05:29,329 どこから現れた? 75 00:05:29,329 --> 00:05:33,333 これは 私が許可した者のみに 見える箱で➨ 76 00:05:33,333 --> 00:05:35,836 ご飯の材料とか調理器具とか➨ 77 00:05:35,836 --> 00:05:38,338 いろいろなものを しまっておけるんです。 78 00:05:38,338 --> 00:05:43,677 ほう… 妾の世話係には ピッタリのスキルよの! 79 00:05:43,677 --> 00:05:47,180 では 早う料理を始めよ。 は~い! 80 00:05:47,180 --> 00:05:50,016 今回は野外料理にしよう! 81 00:05:50,016 --> 00:05:53,853 目の前で作ったほうが ミール様も安心するだろうし。 82 00:05:53,853 --> 00:05:56,022 なかなかよい手際じゃ。 83 00:05:56,022 --> 00:06:00,126 ボンヤリしていても さすが世話係じゃの。 84 00:06:00,126 --> 00:06:03,463 あっ! あの そこなんですけど➨ 85 00:06:03,463 --> 00:06:08,635 どうして私を… 私が世話係だと わかったんですか? 86 00:06:08,635 --> 00:06:11,638 女神の加護の気配がしたからの。 87 00:06:11,638 --> 00:06:14,641 女神の加護? あっ! 88 00:06:19,980 --> 00:06:22,482 古来より竜の歓待は➨ 89 00:06:22,482 --> 00:06:26,987 神の加護を持つ者をよこすのが しきたりじゃからの。 90 00:06:26,987 --> 00:06:30,991 2つも持っていれば 気配は簡単にわかる。 91 00:06:30,991 --> 00:06:34,995 《そういえば あのお調子者のシャチ➨ 92 00:06:34,995 --> 00:06:38,331 海の女神の祝福だとか 言ってたな…》 93 00:06:38,331 --> 00:06:41,835 (ミール)手が止まっておるぞ。 あっ はいはい! 94 00:06:41,835 --> 00:06:45,839 お~ よい香りじゃのう。 95 00:06:45,839 --> 00:06:49,009 《うまく ご飯で この姫ドラゴン様を釣れれば➨ 96 00:06:49,009 --> 00:06:51,011 源泉のお湯をくめるよう➨ 97 00:06:51,011 --> 00:06:53,513 交渉に 持ち込めるんじゃないか!?》 98 00:06:53,513 --> 00:06:55,515 ヒッ! 99 00:06:55,515 --> 00:06:59,853 《まあ そうするためには まず私が生きて帰らないとね~》 100 00:06:59,853 --> 00:07:01,788 (リン)あっ ミール様。 101 00:07:01,788 --> 00:07:03,790 なんじゃ? できたのか? 102 00:07:03,790 --> 00:07:05,792 (リン)いえ まだなんですけど➨ 103 00:07:05,792 --> 00:07:07,794 よく考えてみたら➨ 104 00:07:07,794 --> 00:07:11,798 ミール様のお体に見合うほどの 大きな食器がないんですが…。 105 00:07:11,798 --> 00:07:13,800 ふむ。 106 00:07:13,800 --> 00:07:17,304 では 妾の傍らに侍ることを許す。 107 00:07:17,304 --> 00:07:20,974 そなた手ずから 妾に奉仕するがよい。 108 00:07:20,974 --> 00:07:22,976 ホッホッホッホ…。 え~! 109 00:07:22,976 --> 00:07:27,480 《ドラゴン相手の食事係なんて 勝手がわからなすぎるぞ!》 110 00:07:29,649 --> 00:07:31,651 ウーッ…。 111 00:07:31,651 --> 00:07:34,321 ギャーッ! ギャーッ! 112 00:07:34,321 --> 00:07:36,323 (リン)お待たせしました! 113 00:07:36,323 --> 00:07:39,659 温水オオトカゲの ピリ辛ラップサンドでございます! 114 00:07:39,659 --> 00:07:42,329 これまた面妖な…。 115 00:07:42,329 --> 00:07:44,331 では…。 116 00:07:44,331 --> 00:07:46,333 ヒャッ! 117 00:07:46,333 --> 00:07:49,336 なっ!! なんじゃこれは~!? 118 00:07:49,336 --> 00:07:52,172 あのトカゲ風情が こんなにおいしいとは! 119 00:07:52,172 --> 00:07:54,174 (リン)ですね! 120 00:07:54,174 --> 00:07:58,011 味見しましたけど 軟らかくて プリプリしてて! 121 00:07:58,011 --> 00:08:00,780 脂が主張してくるような お肉ではないから➨ 122 00:08:00,780 --> 00:08:04,117 うまみが余計 際立ってくる感じなんですよね! 123 00:08:04,117 --> 00:08:06,619 まさに! まさに! 124 00:08:06,619 --> 00:08:10,623 この味は格別じゃ! それは よかったです! 125 00:08:10,623 --> 00:08:14,127 では 次なんですけど これは焼きたてがおいしいんで➨ 126 00:08:14,127 --> 00:08:16,796 残りを食べながら 待っててもらえます? 127 00:08:16,796 --> 00:08:18,798 よい! 許す! 128 00:08:18,798 --> 00:08:22,602 妾のために 更においしい食事を作ってみせよ。 129 00:08:30,643 --> 00:08:33,480 (ミール)娘! これは何の匂いじゃ? 130 00:08:33,480 --> 00:08:35,482 ストームイールの蒲焼きです。 131 00:08:35,482 --> 00:08:37,650 ストームイールを開きにして➨ 132 00:08:37,650 --> 00:08:41,488 甘じょっぱいタレを塗りながら 焼き上げる料理です! 133 00:08:41,488 --> 00:08:43,656 ほう…。 (リン)フフフ。 134 00:08:43,656 --> 00:08:47,160 《リン:この匂いに逆らうのは 難しかろうて! 135 00:08:47,160 --> 00:08:50,497 おしょうゆとお砂糖に 火が入ったときの匂いって➨ 136 00:08:50,497 --> 00:08:53,500 食欲くすぐられちゃうもんねぇ》 137 00:08:53,500 --> 00:08:56,836 たれご飯に 焼けた蒲焼きを 切り分けて入れ➨ 138 00:08:56,836 --> 00:08:59,005 これを おにぎりにする! 139 00:08:59,005 --> 00:09:01,941 出来上がりかえ? まだですよ! 140 00:09:01,941 --> 00:09:04,778 これを… こうです! 141 00:09:04,778 --> 00:09:06,946 なんと! 焼いてしまうのか!? 142 00:09:06,946 --> 00:09:11,117 焦げてしまうではないか! 妾は そのままでもよいのだぞ! 143 00:09:11,117 --> 00:09:14,120 もちろん このままでも おいしいですけど➨ 144 00:09:14,120 --> 00:09:18,124 焼くと 表面はカリッと 中は ふっくらとなって➨ 145 00:09:18,124 --> 00:09:20,126 更に おいしくなるんですよ! 146 00:09:20,126 --> 00:09:23,463 こんな匂い長くは待てぬぞぇ。 147 00:09:23,463 --> 00:09:25,632 おいしく作りますから。 148 00:09:25,632 --> 00:09:27,634 《おっと!? 思わずなでちゃった!》 149 00:09:27,634 --> 00:09:29,636 おや? 150 00:09:29,636 --> 00:09:34,307 《リン:もしや 姫ドラ様 割合に人懐っこいのでは? 151 00:09:34,307 --> 00:09:39,145 でも冒険者は 返り討ちにしてるんだよなぁ…。 152 00:09:39,145 --> 00:09:44,150 事情はあるんだろうけど 源泉は開放してほしいなぁ…》 153 00:09:44,150 --> 00:09:46,486 あのう… ミール様➨ 154 00:09:46,486 --> 00:09:49,155 なぜ ここに居座ってるんですか? 155 00:09:49,155 --> 00:09:51,658 (ミール)居座るとはなんじゃ!? い いえ! 156 00:09:51,658 --> 00:09:54,494 人間が来ない もっと過ごしやすい場所も➨ 157 00:09:54,494 --> 00:09:56,663 あるかと思うのですが…。 158 00:09:56,663 --> 00:09:59,666 そもそも ここは 妾の生まれた場所じゃ! 159 00:09:59,666 --> 00:10:02,335 えっ! そうなんですか!? 160 00:10:02,335 --> 00:10:06,172 (ミール)あの湯は 妾にとって 産湯のようなものよ。 161 00:10:06,172 --> 00:10:09,676 ゆえに養生したいときは ここに来る。 162 00:10:09,676 --> 00:10:14,180 本来 人間ごとき近づけたくもない 我が神域よ! 163 00:10:14,180 --> 00:10:17,517 居座っておったのは やつらのほうじゃわ! 164 00:10:17,517 --> 00:10:19,686 わっ! そうだったんですね。 165 00:10:19,686 --> 00:10:23,356 それは すみませんでした。 わかればよい! 166 00:10:23,356 --> 00:10:25,859 (リン)ちなみに➨ 167 00:10:25,859 --> 00:10:29,529 そのお湯で とってもおいしい おかずが作れるんですけど…。 168 00:10:29,529 --> 00:10:32,365 我が神域の湯で料理だと!? 169 00:10:32,365 --> 00:10:36,369 (リン)パッと思いつくので 2つくらいあって…。 170 00:10:36,369 --> 00:10:41,040 1つは すぐにでも作れますけど…。 171 00:10:41,040 --> 00:10:43,042 ぬぬぬぬ…。 172 00:10:43,042 --> 00:10:45,044 よい! 許可する! 173 00:10:45,044 --> 00:10:47,213 そこの湯を使って➨ 174 00:10:47,213 --> 00:10:49,883 そなたの言う うまいものを 作ってみせよ! 175 00:10:49,883 --> 00:10:52,051 はい! 喜んで! 176 00:10:52,051 --> 00:10:54,554 (ミール)で 何を作るんじゃ? 177 00:10:54,554 --> 00:10:56,556 温泉卵です! 178 00:10:56,556 --> 00:11:00,326 白身がプルプル! 黄身がトロトロになって おいしいですよ! 179 00:11:00,326 --> 00:11:03,329 ぐぅ~! 妾の心を揺さぶりおって! 180 00:11:03,329 --> 00:11:05,999 じゃあ セットしてきますね! 181 00:11:05,999 --> 00:11:10,003 (ミール)白身プルプル 黄身トロトロ… とな? 182 00:11:13,339 --> 00:11:16,342 リンを返してもらおうか! 183 00:11:18,344 --> 00:11:21,014 なんじゃ お前らは。 184 00:11:21,014 --> 00:11:23,016 リンはどこです!? 185 00:11:23,016 --> 00:11:26,019 うちのご飯番を返せ! まさか食べたの!? 186 00:11:26,019 --> 00:11:28,354 ニャーッ! 許さん! 187 00:11:28,354 --> 00:11:33,359 妾の神域に土足で上がり込んで 訳のわからぬ悪態三昧! 188 00:11:33,359 --> 00:11:37,530 よほど命がいらぬと見えるな。 189 00:11:37,530 --> 00:11:39,532 スト~ップ! 190 00:11:39,532 --> 00:11:41,534 リン!? 191 00:11:43,870 --> 00:11:46,539 ばか~! わっ! 192 00:11:46,539 --> 00:11:49,709 朕のこと! 朕のこと置いてって~!! 193 00:11:49,709 --> 00:11:53,212 よかった 無事だったのか! (アリア)リン よかった。 194 00:11:53,212 --> 00:11:56,549 なんなのじゃ! この無礼な者どもは!? 195 00:11:56,549 --> 00:12:00,653 あっと~ え~と… ご飯にしましょう! 196 00:12:03,990 --> 00:12:05,992 (リン)というわけで➨ 197 00:12:05,992 --> 00:12:09,495 ミール様が食いしん坊だったおかげで 無事でした! 198 00:12:09,495 --> 00:12:13,499 何にせよ とりあえずよかった。 うん うん。 199 00:12:13,499 --> 00:12:15,501 気が気ではありませんでしたよ。 200 00:12:15,501 --> 00:12:18,504 信じてたけど 生きててよかった~! 201 00:12:18,504 --> 00:12:21,507 妾の食事を 遠慮もなく食いおって! 202 00:12:21,507 --> 00:12:25,678 かわいい世話係が待てと言うから 待ってやっておるんじゃぞ! 203 00:12:25,678 --> 00:12:28,348 世話係? そう思われて➨ 204 00:12:28,348 --> 00:12:30,350 連れて来られちゃったみたいで…。 205 00:12:30,350 --> 00:12:32,352 ふざけんな! 206 00:12:32,352 --> 00:12:34,687 リンちゃんは うちのご飯番だっての! 207 00:12:34,687 --> 00:12:40,526 妾は盟約に従い呼び出しておる。 女神の加護も持っておるしの! 208 00:12:40,526 --> 00:12:42,528 妾の世話係じゃ! 209 00:12:42,528 --> 00:12:44,530 はぁ~? 210 00:12:44,530 --> 00:12:46,699 朕のお世話係ですけど~! 211 00:12:46,699 --> 00:12:49,202 (一同)ムムム~! 212 00:12:49,202 --> 00:12:51,871 さ~て皆さん! お立ち合い! 213 00:12:51,871 --> 00:12:54,540 こちらに取り出したるは 産みたて卵! 214 00:12:54,540 --> 00:12:57,877 卵と言っても ただの卵とはちと違う! 215 00:12:57,877 --> 00:13:02,649 メルロワ火山の源泉で産湯をつかった 温泉卵とは! 216 00:13:02,649 --> 00:13:04,651 こいつのことよ! 217 00:13:04,651 --> 00:13:06,653 中に 「きみ」がまします! 218 00:13:06,653 --> 00:13:09,822 御所車もかくやという この温泉卵! 219 00:13:09,822 --> 00:13:15,328 黄身はしっとり 白身はトロトロと 相成りましたら ご喝采! 220 00:13:15,328 --> 00:13:17,330 (一同)お~! 221 00:13:17,330 --> 00:13:20,833 このような状態の卵 初めて見たわぇ! 222 00:13:20,833 --> 00:13:25,004 (リン)こちらの白だしをベースに作った タレをかけまして…。 223 00:13:25,004 --> 00:13:28,675 早う! 早う! はい。 224 00:13:28,675 --> 00:13:31,344 う~ん! 美味じゃ! 225 00:13:31,344 --> 00:13:34,681 (リン)ささ 皆さんも食べてください! 226 00:13:34,681 --> 00:13:39,852 (リン)ミール様は ここの源泉に浸かり 食事を取って養生したい! 227 00:13:39,852 --> 00:13:42,855 我々は ここの源泉のお湯が欲しい! 228 00:13:42,855 --> 00:13:44,857 つまりですね➨ 229 00:13:44,857 --> 00:13:47,860 ミール様に定期的に お食事をお届けする代わりに➨ 230 00:13:47,860 --> 00:13:50,196 源泉をくませてもらえば➨ 231 00:13:50,196 --> 00:13:53,533 このもめ事は 万事解決なんですよ! 232 00:13:53,533 --> 00:13:57,203 理屈はわかるが…。 納得いかぬ! 233 00:13:57,203 --> 00:14:02,141 ミール様! このままじゃ 今後も 討伐の冒険者が来ちゃいますよ。 234 00:14:02,141 --> 00:14:05,478 そのような者 蹴散らしてやるまで! 235 00:14:05,478 --> 00:14:07,980 でも 私がここに残っても➨ 236 00:14:07,980 --> 00:14:10,817 食材が尽きたら ラップサンドも焼きおにぎりも➨ 237 00:14:10,817 --> 00:14:13,486 温泉卵も 食べられなくなりますよ!? 238 00:14:13,486 --> 00:14:16,656 ぐう… 痛いところを突きよる…。 239 00:14:16,656 --> 00:14:18,658 しかし 届けられるのは➨ 240 00:14:18,658 --> 00:14:20,827 そなたの作ったものでは ないのであろう? 241 00:14:20,827 --> 00:14:24,997 私は このパーティのご飯番ですからねぇ…。 242 00:14:24,997 --> 00:14:29,168 でも ふもとのお店のご飯も めちゃくちゃおいしかったですよ。 243 00:14:29,168 --> 00:14:32,839 ふ~ ハァ… しかたがない。 244 00:14:32,839 --> 00:14:35,508 そなたの願い 聞き届けよう! 245 00:14:35,508 --> 00:14:38,845 ありがとうございま…。 (ミール)ただし! 条件がある! 246 00:14:38,845 --> 00:14:41,848 ぐぬぅ… どんな条件ですか? 247 00:14:41,848 --> 00:14:45,351 この先の沼に大きなナマズがいての➨ 248 00:14:45,351 --> 00:14:48,855 それを 妾の口に合う料理にすること。 249 00:14:48,855 --> 00:14:50,857 それが条件じゃ。 250 00:14:50,857 --> 00:14:53,192 上等だ! リンは うちの子! 251 00:14:53,192 --> 00:14:56,863 それは 地獄沼の地獄ナマズのことですね? 252 00:14:56,863 --> 00:14:59,532 山と積んで差し上げますよ! 253 00:14:59,532 --> 00:15:01,968 (エド)早速行こうよ! (ヴィル)あぁ! (ごまみそ)にゃあ! 254 00:15:01,968 --> 00:15:04,070 (リン)いってきま~す! 255 00:15:07,640 --> 00:15:10,476 さ~て ナマズはどこだ~? 256 00:15:10,476 --> 00:15:12,478 あそこ。 んっ? 257 00:15:12,478 --> 00:15:15,982 (リン)どうやって 捕まえましょうか? 258 00:15:15,982 --> 00:15:19,485 リン! 釣りしよう! えっ? 釣りですか? 259 00:15:19,485 --> 00:15:22,822 あの大きさだと パワーもあるでしょうから➨ 260 00:15:22,822 --> 00:15:25,024 気をつけてください。 んっ わかった。 261 00:15:26,993 --> 00:15:30,830 糸 大丈夫そうですか? んっ! 平気。 262 00:15:30,830 --> 00:15:33,332 もし食いついたような 感触があっても➨ 263 00:15:33,332 --> 00:15:36,335 すぐには 糸を引かないでくださいね。 264 00:15:36,335 --> 00:15:39,172 (アリア)あっ! (ヴィル)来たのか? (リン)まだです! 265 00:15:39,172 --> 00:15:41,174 そのまま動かさないで。 266 00:15:41,174 --> 00:15:43,176 糸が走った頃合いに➨ 267 00:15:43,176 --> 00:15:46,679 一気に竿を上げて 合わせましょう! 268 00:15:46,679 --> 00:15:49,682 今です! 269 00:15:49,682 --> 00:15:51,684 (アリア)あっ! (リン)アリアさん! 270 00:15:51,684 --> 00:15:55,354 大丈夫! とりあえずは重力操作かな~? 271 00:15:55,354 --> 00:15:58,191 最初から仕留めたら 面白くないもんね。 272 00:15:58,191 --> 00:16:00,126 んっ! 273 00:16:00,126 --> 00:16:02,628 引きが弱まった!? 274 00:16:02,628 --> 00:16:06,632 魚体も軽くなってますから もうすぐ釣り上げられますよ。 275 00:16:06,632 --> 00:16:10,136 えっ? もうですか? トドメはどうしましょう。 276 00:16:10,136 --> 00:16:13,472 頭を切り落とせば何とかなるか? 277 00:16:13,472 --> 00:16:15,975 では 私は補助に回りましょう。 278 00:16:18,477 --> 00:16:20,480 (リン)うわ~! 279 00:16:22,815 --> 00:16:26,152 パラリステージア! 280 00:16:26,152 --> 00:16:29,655 全部残さず食ってやるから 恨んでくれるなよ! 281 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 出来上がり~! 282 00:16:35,328 --> 00:16:39,665 今日の献立は 地獄ナマズの天ぷらとピリ辛スープです! 283 00:16:39,665 --> 00:16:41,667 熱いうちにどうぞ! 284 00:16:41,667 --> 00:16:44,504 う~ん! 285 00:16:44,504 --> 00:16:47,006 ナマズのスープ おいしい! 286 00:16:47,006 --> 00:16:50,843 (ヴィル)この天ぷらというのも サクサクでうまいぞ! 287 00:16:50,843 --> 00:16:53,179 さっ ミール様も! 288 00:16:53,179 --> 00:16:55,181 あやつらが何と言おうと➨ 289 00:16:55,181 --> 00:16:58,351 妾の口に合わねば 願いは聞かぬからな。 290 00:16:58,351 --> 00:17:01,854 はい! そういう約束ですから! 291 00:17:05,458 --> 00:17:07,460 なんじゃこれは! 292 00:17:07,460 --> 00:17:09,629 確かに地獄ナマズの味はするが➨ 293 00:17:09,629 --> 00:17:12,965 これほど風味豊かなものでは なかったはずじゃ! 294 00:17:12,965 --> 00:17:16,302 白身魚は 油と相性がいいですからね! 295 00:17:16,302 --> 00:17:18,804 なかなか乙なものでしょう!? 296 00:17:18,804 --> 00:17:21,140 乙などというものではない! 297 00:17:21,140 --> 00:17:24,143 衣に辛みがついているおかげか➨ 298 00:17:24,143 --> 00:17:30,149 中のナマズの身の繊細な甘みが よけいに際立つではないか! 299 00:17:30,149 --> 00:17:32,818 《まさに私の狙いどおり! 300 00:17:32,818 --> 00:17:35,821 策中に ずっぽり ハマってくれたようですね!》 301 00:17:35,821 --> 00:17:38,624 (リン)さささ! こちらのスープもどうぞ! 302 00:17:42,328 --> 00:17:44,997 末恐ろしい娘よ…。 303 00:17:44,997 --> 00:17:48,000 まさか これほどのものを作るとは! 304 00:17:48,000 --> 00:17:51,170 フフフ… お気に召していただけましたか? 305 00:17:51,170 --> 00:17:54,006 あっ! 何なのじゃこれは! 306 00:17:54,006 --> 00:17:57,343 いくらでも 食べられてしまうではないか! 307 00:17:57,343 --> 00:17:59,679 それは最高の賛辞ですね! 308 00:17:59,679 --> 00:18:04,116 フン! ねぇ ミール様! おいしかったですか? 309 00:18:04,116 --> 00:18:07,119 言わずともわかるであろう! 310 00:18:07,119 --> 00:18:09,121 妾の負けじゃ…。 311 00:18:09,121 --> 00:18:12,625 いいえ! 勝負はここからです! はあ!? 312 00:18:12,625 --> 00:18:15,962 (リン)知ってます? ここの源泉のお湯を使って➨ 313 00:18:15,962 --> 00:18:18,798 ふもとの町で おいしい塩を作ってるんですよ。 314 00:18:18,798 --> 00:18:20,800 (ミール)塩? 315 00:18:20,800 --> 00:18:23,302 (リン)さっき食べた 天ぷらに添えてあった塩より➨ 316 00:18:23,302 --> 00:18:25,304 はるかにおいしい塩です。 317 00:18:25,304 --> 00:18:28,307 あれが もっとおいしくなると? 318 00:18:28,307 --> 00:18:31,978 はい! 更にスープも おいしかったですよね? 319 00:18:31,978 --> 00:18:36,315 うむ 香辛料の刺激と 地獄ナマズのうまみがケンカをせず➨ 320 00:18:36,315 --> 00:18:38,818 程よくまとまっておったわ。 321 00:18:38,818 --> 00:18:43,990 ふもとの町は 香辛料を使った ピリ辛料理が売りでして! 322 00:18:43,990 --> 00:18:46,492 それも 定期的に食べられるんですよ! 323 00:18:46,492 --> 00:18:48,494 何を言っておる!? 324 00:18:48,494 --> 00:18:53,100 妾は 負けを認めたのじゃから もうかき口説く必要はないわえ? 325 00:18:53,100 --> 00:18:56,168 どうせなら ミール様にも➨ 326 00:18:56,168 --> 00:18:59,505 心から納得してもらって 手打ちとしたいんです! 327 00:18:59,505 --> 00:19:02,942 かなわんのお…。 328 00:19:02,942 --> 00:19:06,445 そなたに あのような料理を 食わされたせいで➨ 329 00:19:06,445 --> 00:19:10,449 いろいろな辛い料理も 食べてみたくてしかたないわ! 330 00:19:10,449 --> 00:19:14,787 そなたの願いはもはや 妾の願いとなった。 331 00:19:14,787 --> 00:19:18,791 ハハハ! ありがとうございます ミール様! 332 00:19:18,791 --> 00:19:22,795 (ミール)交渉は終わりじゃ。 スープの代わりを持て! 333 00:19:22,795 --> 00:19:25,464 (リン)はい 喜んで! 334 00:19:25,464 --> 00:19:28,467 ということで 交渉は成立です! 335 00:19:28,467 --> 00:19:30,636 よっしゃ! やった…。 336 00:19:30,636 --> 00:19:33,139 にゃ~! リン! お前は本当に➨ 337 00:19:33,139 --> 00:19:36,308 思いもしない方法で 物事を解決させるな! 338 00:19:36,308 --> 00:19:39,311 ミール様が 食いしん坊でよかったです。 339 00:19:39,311 --> 00:19:42,148 食いしん坊の相手なら 慣れてますから。 340 00:19:42,148 --> 00:19:44,483 (セノン)それは私たちのことですか? 341 00:19:44,483 --> 00:19:46,652 あれ? 自覚ないんですか? 342 00:19:46,652 --> 00:19:50,823 娘! あっ はいはい! スープをただいま! 343 00:19:50,823 --> 00:19:52,825 それもそうじゃが➨ 344 00:19:52,825 --> 00:19:56,162 今後は別の者の料理を 食べることになるんじゃ。 345 00:19:56,162 --> 00:20:00,499 もうひと品くらい そなたの料理を食わせぬかぇ? 346 00:20:00,499 --> 00:20:03,002 もうひと品… 作るの? いいね! 347 00:20:03,002 --> 00:20:05,004 (2人)もうひと品!? 348 00:20:05,004 --> 00:20:07,840 本当に 食いしん坊さんたちですね…。 349 00:20:07,840 --> 00:20:10,342 (リン)そうですね エルラージュで買ってきた➨ 350 00:20:10,342 --> 00:20:12,344 魚が残ってますし…。 351 00:20:12,344 --> 00:20:15,514 手こね寿司風のものでも 作ってみますか! 352 00:20:15,514 --> 00:20:19,518 手こね寿司? 聞いたことのない料理じゃな。 353 00:20:19,518 --> 00:20:21,520 (セノン)どんな食べ物なんです? 354 00:20:21,520 --> 00:20:23,856 タレに漬けた生魚を➨ 355 00:20:23,856 --> 00:20:25,858 甘めのご飯に のせたものですけど➨ 356 00:20:25,858 --> 00:20:28,027 程よく水分が抜けて➨ 357 00:20:28,027 --> 00:20:30,196 むっちりとしたタレの染みた魚と➨ 358 00:20:30,196 --> 00:20:34,366 甘いご飯のうまみが混ざり合って とってもおいしいですよ! 359 00:20:34,366 --> 00:20:37,369 それはうまそうだな! ゴクッ…。 360 00:20:37,369 --> 00:20:40,539 ギャオ~! 361 00:20:40,539 --> 00:20:54,553 ♬~ 362 00:20:54,553 --> 00:20:57,056 わぁ…。 おぉ…。 すごいな…。 363 00:20:57,056 --> 00:21:00,326 これが… ミラージュドラゴンの幻覚魔法…。 364 00:21:00,326 --> 00:21:03,829 これほどとは…。 わぁ…。 365 00:21:03,829 --> 00:21:06,832 フフッ よ~し! 元気が出ました! 366 00:21:06,832 --> 00:21:10,002 今回はもう大盤振る舞いです! 367 00:21:10,002 --> 00:21:13,005 残った食材で ジャンジャン作りますから! 368 00:21:13,005 --> 00:21:15,341 ガンガン食べちゃってくださいね! 369 00:21:15,341 --> 00:21:17,343 ヒャッホー! にゃ~! いいのか? 370 00:21:17,343 --> 00:21:21,847 こんな風景の中で食事なんて 王侯貴族でもしていないのでは? 371 00:21:21,847 --> 00:21:23,849 たべるっ。 372 00:21:23,849 --> 00:21:27,353 あ~! どっと疲れました~! 373 00:21:27,353 --> 00:21:29,522 (セノン)まさか 各種手続きで➨ 374 00:21:29,522 --> 00:21:33,192 1週間も逗留することになるとは 思いませんでしたよ。 375 00:21:33,192 --> 00:21:35,194 まあいいじゃないか。 376 00:21:35,194 --> 00:21:38,197 虹尾長蒸しの泉塩添えも 食べれた! 377 00:21:38,197 --> 00:21:40,533 あれはおいしかったですね~。 378 00:21:40,533 --> 00:21:44,870 それにしても あのドラゴンには ずいぶん気に入られたんだな。 379 00:21:44,870 --> 00:21:48,040 そうですね…。 380 00:21:48,040 --> 00:21:50,209 ⸨ミール:これを そなたに授ける。 381 00:21:50,209 --> 00:21:52,545 近くに来るようなことがあれば➨ 382 00:21:52,545 --> 00:21:56,382 妾の元に顔を出さねば 承知せぬぞ⸩ 383 00:21:56,382 --> 00:22:00,152 王都からの帰りも ここに寄っていいですか? 384 00:22:00,152 --> 00:22:02,154 (セノン)賛成です。 385 00:22:02,154 --> 00:22:05,658 この月見風呂というのは なかなか風情があっていいです。 386 00:22:05,658 --> 00:22:08,828 (アリア)虹尾長… また食べる…。 (エド)アリアの笑顔が見れるから➨ 387 00:22:08,828 --> 00:22:10,830 俺も賛成。 《リン:お風呂から上がったら➨ 388 00:22:10,830 --> 00:22:12,998 フルーツオレ的なものを探してみよう》 (ヴィル)とりあえず➨ 389 00:22:12,998 --> 00:22:15,000 今晩は ゆっくり休もう。