1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 あっ ちょっと お姉さん! 2 00:00:04,004 --> 00:00:08,175 (シン)ところで 君たちは なぜ そんな格好を? 3 00:00:08,175 --> 00:00:11,345 (シュニー)エルフは目立ちますし ビーストに ふんしていたほうが➡ 4 00:00:11,345 --> 00:00:13,347 周囲に溶け込めますので。 5 00:00:13,347 --> 00:00:16,850 (ティエラ)これ すごいのよ! 着けると 本物みたいになるの! 6 00:00:16,850 --> 00:00:19,686 コスプレアイテムというのでしたっけ? 7 00:00:19,686 --> 00:00:22,856 他種族の特徴を隠す機能が 付いているんですよね。 8 00:00:22,856 --> 00:00:24,858 まあ そうだな。 9 00:00:24,858 --> 00:00:27,694 《昔 冗談半分で作ったアイテムが➡ 10 00:00:27,694 --> 00:00:30,197 こんなところで役に立つとは…》 11 00:00:30,197 --> 00:00:34,868 ところで シン どうですか? んっ? 何が? 12 00:00:34,868 --> 00:00:37,204 似合って… ますか? 13 00:00:37,204 --> 00:00:41,041 あっ うん。 すごく似合ってる。 14 00:00:41,041 --> 00:00:44,878 んっ… シュ… シュバイドに 会いに行くんでしたよね? 15 00:00:44,878 --> 00:00:46,880 急ぎましょう。 16 00:00:49,049 --> 00:00:53,887 あんな師匠 初めて見たわ。 実は 俺もだ。 17 00:00:53,887 --> 00:00:57,891 《それにしても ここで あいつに 会えるとは思わなかったな。 18 00:00:57,891 --> 00:01:01,662 ファルニッドの同盟国である 竜皇国キルモント。 19 00:01:01,662 --> 00:01:05,666 その代表として 葬儀に参列していたのは➡ 20 00:01:05,666 --> 00:01:10,370 かつての 俺のサポートキャラ ハイドラグニルのシュバイドだった》 21 00:02:54,541 --> 00:02:57,844 こちらに 各国の代表の方々が お泊まりです。 22 00:03:01,815 --> 00:03:05,986 シュバイドって ジラートみたいに 王の位置づけなのか? 23 00:03:05,986 --> 00:03:10,824 いえ 竜皇国キルモントの 初代竜王を務めてはいましたが➡ 24 00:03:10,824 --> 00:03:13,160 今は 王家と縁を切っています。 25 00:03:13,160 --> 00:03:15,328 キルモントが安定してからは➡ 26 00:03:15,328 --> 00:03:17,998 自由気ままに 過ごしているようです。 27 00:03:17,998 --> 00:03:20,333 よく国民が納得したな。 28 00:03:20,333 --> 00:03:24,337 もともと 2代目の現王が 初代竜王を務めるはずが➡ 29 00:03:24,337 --> 00:03:26,673 建国間際に負傷したとかで…。 30 00:03:26,673 --> 00:03:29,509 代理みたいなものだった ってわけか。 31 00:03:29,509 --> 00:03:32,012 シュバイド様を お呼びいたしますので➡ 32 00:03:32,012 --> 00:03:34,181 皆様は こちらで お待ちください。 33 00:03:34,181 --> 00:03:38,018 (ウォルフガング)私は 会談があるので ここで失礼します。 34 00:03:38,018 --> 00:03:40,320 何かあれば クオーレに お申しつけください。 35 00:03:43,190 --> 00:03:46,593 (一同)あっ…。 (ユズハ)クゥ? (ノックとドアの開く音) 36 00:03:50,697 --> 00:03:52,699 (シュバイド)下がってよい。 37 00:03:54,701 --> 00:03:56,703 (ドアの閉まる音) 38 00:03:59,206 --> 00:04:01,808 え~っと… 久しぶり? 39 00:04:01,808 --> 00:04:04,478 ははっ! あっ…。 40 00:04:04,478 --> 00:04:08,648 こたびの ご帰還 心より お喜び申し上げる。 41 00:04:08,648 --> 00:04:11,318 我は これより あるじの旗下へと復帰し➡ 42 00:04:11,318 --> 00:04:13,820 敵を貫く矛となりましょう。 43 00:04:13,820 --> 00:04:17,157 《ああ そういえば こういうやつだっけ》 44 00:04:17,157 --> 00:04:19,659 えっとだな シュニーにも言ったんだが➡ 45 00:04:19,659 --> 00:04:23,663 せっかくの再会だし 堅苦しいのは なしで頼む。 46 00:04:23,663 --> 00:04:25,832 なっ… しかし…。 47 00:04:25,832 --> 00:04:28,668 シュバイド シンが そう言っているのですから➡ 48 00:04:28,668 --> 00:04:30,670 それでいいのですよ。 49 00:04:30,670 --> 00:04:35,675 あるじではなく シンか…。 以前とは違うのだな。 50 00:04:35,675 --> 00:04:38,011 はい。 承知した。 51 00:04:38,011 --> 00:04:42,349 では 我の やりやすいように させていただこう。 52 00:04:42,349 --> 00:04:46,520 ところで シュニー… なぜ そのような格好をしているのだ? 53 00:04:46,520 --> 00:04:49,689 シンの趣味です。 誤解されるような言い方は➡ 54 00:04:49,689 --> 00:04:51,691 やめてほしいんだが。 55 00:04:54,361 --> 00:04:58,365 そうか… ジラートは満足して逝ったのだな。 56 00:04:58,365 --> 00:05:00,467 全く… あやつらしい。 57 00:05:00,467 --> 00:05:03,470 最後まで戦士だったよ あいつは。 58 00:05:05,639 --> 00:05:08,642 ところで シン このあとは どうするのだ? 59 00:05:08,642 --> 00:05:12,479 んっ? ああ ここの資料館は ほとんど調べたし➡ 60 00:05:12,479 --> 00:05:14,481 次は 聖地調査かな。 61 00:05:14,481 --> 00:05:19,152 我は いったん キルモントに戻る。 そのあと 合流させてくれ。 62 00:05:19,152 --> 00:05:21,655 パーティを組むのも久しぶりだな。 63 00:05:21,655 --> 00:05:25,492 ああ。 心話で 連絡を取り合うことにしよう。 64 00:05:25,492 --> 00:05:28,829 じゃあ 俺らは この辺で…。 65 00:05:28,829 --> 00:05:30,830 あっ そうだ。 66 00:05:33,500 --> 00:05:36,169 あっ! まさか それは…。 67 00:05:36,169 --> 00:05:39,839 そう。 お前の専用武器 凪月だ。 68 00:05:39,839 --> 00:05:44,511 久方ぶりに手にするが やはり これが いちばん手になじむ。 69 00:05:44,511 --> 00:05:47,848 メンテナンスは済ませておいた。 一応 確認してくれ。 70 00:05:47,848 --> 00:05:50,851 んっ… 見事な出来栄えだ。 71 00:05:50,851 --> 00:05:54,854 ただ 我の知る凪月よりも 力が増しているような…。 72 00:05:54,854 --> 00:05:58,692 おっ わかるか? 実は ジラートの装備を直して以来➡ 73 00:05:58,692 --> 00:06:03,630 魔力制御が ましになってな。 おかげで性能は 5割増しだぜ? 74 00:06:03,630 --> 00:06:07,133 あの状態から 更に 性能が上がっているというのか? 75 00:06:07,133 --> 00:06:09,803 我が あるじながら 末恐ろしいな。 76 00:06:09,803 --> 00:06:13,506 フッフン! ハァ…。 (クオーレ)ほわ~! 77 00:06:19,145 --> 00:06:23,149 冒険者ランクを Cくらいに 上げておきたいんだよな。 78 00:06:23,149 --> 00:06:25,151 これにするか。 79 00:06:25,151 --> 00:06:27,153 ゴブリン討伐。 (シュニー/ティエラ)んっ? 80 00:06:27,153 --> 00:06:29,155 これなら日帰りできるし。 81 00:06:29,155 --> 00:06:32,659 あの 私も 同行してよろしいでしょうか? 82 00:06:32,659 --> 00:06:35,662 かまわないけど… いいのか? はい! 83 00:06:35,662 --> 00:06:39,332 残っている仕事は 戻ってから やりますので。 仕事? 84 00:06:39,332 --> 00:06:43,336 先日 決闘が行われた ラルア大森林の調査です。 85 00:06:43,336 --> 00:06:46,673 ちゃんと 森が再生しているか 確認しに行くのです。 86 00:06:46,673 --> 00:06:49,843 なあ それって 俺も ついていっていいか? 87 00:06:49,843 --> 00:06:52,178 (クオーレ) えっ? それは可能ですが…。 88 00:06:52,178 --> 00:06:56,516 一応 俺も戦った当事者だし 現地を見ておきたくてさ。 89 00:06:56,516 --> 00:06:59,319 そういうことでしたら ぜひ! 90 00:07:03,623 --> 00:07:06,793 各自 1体ずつ。 いいな? (シュニー/ティエラ/クオーレ)了解。 91 00:07:06,793 --> 00:07:08,962 んっ! グアー! 92 00:07:08,962 --> 00:07:12,465 ウオッ! アガッ! 93 00:07:12,465 --> 00:07:15,802 んっ…。 ウゥ…。 クゥ。 94 00:07:15,802 --> 00:07:17,804 いっちょ上がりっと。 95 00:07:20,307 --> 00:07:24,978 すごいな。 あれだけ派手に 吹っ飛ばしたのに 元に戻ってる。 96 00:07:24,978 --> 00:07:27,147 (クオーレ)再生した木々の確認と➡ 97 00:07:27,147 --> 00:07:30,317 その周囲に 不自然な物がないか調査します。 98 00:07:30,317 --> 00:07:33,987 もし 変わった薬草が生えていたら 採取してください。 99 00:07:33,987 --> 00:07:36,990 あ~ うぅ…。 えっと…。 100 00:07:41,995 --> 00:07:45,332 依頼を達成してきました。 確認を お願いします。 101 00:07:45,332 --> 00:07:48,001 承知しました。 それと シン様に➡ 102 00:07:48,001 --> 00:07:50,837 お伝えすることがあります。 なんでしょうか? 103 00:07:50,837 --> 00:07:55,008 冒険者ギルド ベイルリヒト支部 ギルドマスター バルクス様より➡ 104 00:07:55,008 --> 00:07:59,012 伝言を預かっております。 バルクスって 確か…。 105 00:08:00,947 --> 00:08:04,117 (シン) 「ベイルリヒト王宮より呼び出しあり」。 106 00:08:04,117 --> 00:08:06,453 なるべく早く戻ってこいってさ。 107 00:08:06,453 --> 00:08:09,622 なんで 王宮から 呼び出しなんかされるのよ? 108 00:08:09,622 --> 00:08:13,126 いや 知らねえよ。 心当たりはないのですか? 109 00:08:13,126 --> 00:08:16,963 ないよ。 んっ? 110 00:08:16,963 --> 00:08:20,133 いや なくは… ないか。 111 00:08:20,133 --> 00:08:24,137 ランク上げより先に こっちを片づけないと だめかも。 112 00:08:24,137 --> 00:08:26,639 お供します。 私もよ。 113 00:08:26,639 --> 00:08:29,809 むむむ…。 私も同行したいところですが➡ 114 00:08:29,809 --> 00:08:34,147 国を離れるわけにはいかず…。 そんな顔するなって。 115 00:08:34,147 --> 00:08:36,149 とりあえず 渡したい物があるから➡ 116 00:08:36,149 --> 00:08:39,319 ウォルフガングの手が空くタイミングを 教えてくれないか? 117 00:08:39,319 --> 00:08:42,622 父上に渡したい物ですか? 118 00:08:46,659 --> 00:08:49,496 (クオーレ)父上 少々 よろしいでしょうか? 119 00:08:49,496 --> 00:08:53,299 シン殿が話があるそうです。 (ウォルフガング)入っていただきなさい。 120 00:08:55,335 --> 00:09:00,273 邪魔して申し訳ないな。 いえ これも王としての務め。 121 00:09:00,273 --> 00:09:02,609 それよりも 何か 私に ご用ですか? 122 00:09:02,609 --> 00:09:07,280 突然で悪いんだが ベイルリヒトに 急ぎで たつことになってさ。 123 00:09:07,280 --> 00:09:10,083 その前に これを渡しておこうかと思って。 124 00:09:12,619 --> 00:09:14,621 これは! 125 00:09:16,623 --> 00:09:18,625 ジラートの崩月だ。 126 00:09:18,625 --> 00:09:21,127 すでに 持ち主の変更は済んでいる。 127 00:09:21,127 --> 00:09:24,297 ウォルフガングの意思で譲渡可能だ。 128 00:09:24,297 --> 00:09:27,133 決闘で砕けたと 聞いていましたが…。 129 00:09:27,133 --> 00:09:31,638 崩月を作ったのは 俺だぜ? 直すのも わけないさ。 130 00:09:31,638 --> 00:09:35,809 それに もともと 決闘が終わったら渡すように➡ 131 00:09:35,809 --> 00:09:38,311 ジラートから頼まれてたんだ。 132 00:09:38,311 --> 00:09:41,815 初代が 私に…。 133 00:09:41,815 --> 00:09:44,984 一応 不備がないか 確認してくれるか? 134 00:09:44,984 --> 00:09:47,821 承知。 135 00:09:47,821 --> 00:09:50,490 これは なんという…。 136 00:09:50,490 --> 00:09:52,826 あっ… ああ…。 137 00:09:52,826 --> 00:09:56,129 次は ウォルフガングが後継者を選ぶんだぞ。 138 00:10:00,166 --> 00:10:03,069 その任 確かに承った! 139 00:10:05,171 --> 00:10:07,173 アハハハ! 140 00:10:10,009 --> 00:10:13,513 じゃあ とっとと戻るか。 転移ですね。 141 00:10:13,513 --> 00:10:16,182 月の祠があった場所に 飛ぶのですか? 142 00:10:16,182 --> 00:10:18,852 ああ。 馬車じゃ 時間がかかり過ぎるし➡ 143 00:10:18,852 --> 00:10:20,854 あそこは安全だからな。 144 00:10:20,854 --> 00:10:24,190 また 結晶石を…。 なんて ぜいたくな…。 145 00:10:24,190 --> 00:10:26,392 じゃあ いくぞ! 146 00:10:32,699 --> 00:10:37,203 監視がいるな。 隠蔽スキルを 使っておいて よかった。 147 00:10:37,203 --> 00:10:39,539 また ここに 月の祠が現れるのではと➡ 148 00:10:39,539 --> 00:10:41,708 考えているのかもしれません。 149 00:10:41,708 --> 00:10:46,045 持ち運び可能なことは 忘れられて久しいでしょうし。 150 00:10:46,045 --> 00:10:49,382 シンは消えてしまいませんよね? 151 00:10:49,382 --> 00:10:51,551 えっ? あっ その…。 152 00:10:51,551 --> 00:10:54,554 いつか また そういう日が 来るかもしれないと➡ 153 00:10:54,554 --> 00:10:58,892 少し 不安になってしまいまして。 シュニー…。 154 00:10:58,892 --> 00:11:01,828 杞憂ですよね。 あっ…。 155 00:11:01,828 --> 00:11:04,831 置いていくわよ。 ああ 悪い。 156 00:11:04,831 --> 00:11:07,500 って バルクスに呼ばれてんの 俺だからな? 157 00:11:07,500 --> 00:11:09,836 何 ぼ~っとしてたのよ。 158 00:11:09,836 --> 00:11:13,840 帰ってくるか わからない相手を ずっと待ち続けるってのが➡ 159 00:11:13,840 --> 00:11:16,342 どうにも想像できなくてな。 160 00:11:16,342 --> 00:11:19,345 自分だったら そうできるか… なんて。 161 00:11:19,345 --> 00:11:21,347 無理じゃない? 即答かよ! 162 00:11:21,347 --> 00:11:25,518 エルフとヒューマンじゃ 時間に対する 感覚が 違いすぎるのよ。 163 00:11:25,518 --> 00:11:27,854 待ちたいなら 待たせとけばいいじゃない。 164 00:11:27,854 --> 00:11:30,523 そんなものか? そんなものよ。 165 00:11:30,523 --> 00:11:32,525 生きる理由をなくすことは➡ 166 00:11:32,525 --> 00:11:35,862 私たちみたいな長命種には 地獄の始まりだから。 167 00:11:35,862 --> 00:11:39,198 真面目に考えると どつぼに はまるか。 168 00:11:39,198 --> 00:11:41,201 そういうこと。 考えるなら➡ 169 00:11:41,201 --> 00:11:44,037 もう少し 役に立つことにしときなさい。 170 00:11:44,037 --> 00:11:48,374 それに あなたが突然 真面目になると 調子が狂うわ。 171 00:11:48,374 --> 00:11:51,711 ふだん 適当に生きてるみたいな 発言 やめてくれない!? 172 00:11:51,711 --> 00:11:55,548 シンは 相変わらず 変なところで真面目ですね。 173 00:11:55,548 --> 00:11:58,051 んっ… うるへえ! クゥ。 174 00:11:58,051 --> 00:12:01,154 (セリカ)シン様 お久しぶりです! 175 00:12:01,154 --> 00:12:04,490 ギルドマスターから 呼び出しの連絡を もらったのですが。 176 00:12:04,490 --> 00:12:07,660 お取り次ぎしますので 少々 お待ちください。 177 00:12:07,660 --> 00:12:11,664 シリカ お願いね。 (シリカ)はいは~い! 178 00:12:11,664 --> 00:12:13,100 どんな用件か知ってますか? 179 00:12:13,100 --> 00:12:18,171 いえ 私たちも そういった話は 聞かされませんので…。 180 00:12:18,171 --> 00:12:22,342 でも 近いうちに呼ばれるだろうな とは思っていました。 181 00:12:22,342 --> 00:12:24,677 えっ なぜです? シン様は➡ 182 00:12:24,677 --> 00:12:29,182 普通の冒険者とは言えませんので。 ですよね。 183 00:12:29,182 --> 00:12:34,187 お連れ様は 皆さん 相変わらず お美しい女性ばかりですし。 184 00:12:34,187 --> 00:12:38,024 えっ? だっ… 男性の知り合いだって いますよ。 185 00:12:38,024 --> 00:12:41,527 あら 話されているのを 見たことがありませんが。 186 00:12:41,527 --> 00:12:46,032 そんなことないですって。 えっと… そう! ヴィルヘルムとか! 187 00:12:46,032 --> 00:12:48,868 一緒に依頼を受けたことあるし! えっ? 188 00:12:48,868 --> 00:12:50,870 (ざわめき) 189 00:12:50,870 --> 00:12:53,873 シン様 それは 本当ですか? 190 00:12:53,873 --> 00:12:58,044 正規の依頼じゃ ありませんでしたが 一応。 191 00:12:58,044 --> 00:13:00,313 なんで みんな 黙り込んだんですか? 192 00:13:00,313 --> 00:13:03,316 あの方は めったに パーティを組まないんです。 193 00:13:03,316 --> 00:13:06,653 戦闘力は Sランクだとも言われてますが➡ 194 00:13:06,653 --> 00:13:10,323 その… いろいろと うわさが飛び交っていまして…。 195 00:13:10,323 --> 00:13:13,159 皆さん 近寄り難いようです。 196 00:13:13,159 --> 00:13:16,162 まあ 誤解はされやすい タイプかもしれません。 197 00:13:16,162 --> 00:13:20,333 ヴィルヘルム様ご本人は 非常に優秀な方なのですが。 198 00:13:20,333 --> 00:13:22,335 でしょうね。 199 00:13:22,335 --> 00:13:24,337 (シリカ)シン様! (セリカ/シン)んっ? 200 00:13:24,337 --> 00:13:27,840 準備ができましたので こちらに お願いします。 201 00:13:29,842 --> 00:13:32,845 (バルクス) おっ 思ったより早かったね。 202 00:13:32,845 --> 00:13:35,682 もともと こっちに向かっていたので。 203 00:13:35,682 --> 00:13:40,019 せかして申し訳ない。 こちらは 魔導士のアラッド。 204 00:13:40,019 --> 00:13:43,690 (アラッド) アラッド・ロイルじゃ。 よしなに頼む。 205 00:13:43,690 --> 00:13:47,026 ギルドの宝玉鑑定を担当している。 206 00:13:47,026 --> 00:13:51,364 君の持ち込んだ スカルフェイスの宝玉も 彼が鑑定した。 207 00:13:51,364 --> 00:13:54,867 シンといいます。 よろしくお願いします。 208 00:13:54,867 --> 00:13:57,203 伝言で聞いているだろうが➡ 209 00:13:57,203 --> 00:13:59,872 シン君に 王宮から 呼び出しがかかっている。 210 00:13:59,872 --> 00:14:02,308 一応 理由を聞いても? 211 00:14:02,308 --> 00:14:04,977 その前に 1つ。 んっ? 212 00:14:04,977 --> 00:14:06,979 お前さんは 王城に➡ 213 00:14:06,979 --> 00:14:10,650 剣が飛んでいったという話は 知っておるかの? 214 00:14:10,650 --> 00:14:14,153 何かが飛んでいった程度なら。 215 00:14:14,153 --> 00:14:19,325 それなんじゃがな 白い刀身の大剣なんじゃよ。 216 00:14:19,325 --> 00:14:25,498 しかも それが突き刺さったのは ベイルリヒト王国 第二王女の寝室でな。 217 00:14:25,498 --> 00:14:28,501 それは もう 大騒ぎになったらしい。 218 00:14:28,501 --> 00:14:30,503 へぇ~。 219 00:14:30,503 --> 00:14:35,508 幸い けが人は おらん。 問題は剣のほうでの…。 220 00:14:35,508 --> 00:14:39,011 付与された属性といい 使われた素材といい➡ 221 00:14:39,011 --> 00:14:41,347 なかなかの代物でな。 222 00:14:41,347 --> 00:14:45,685 王国の宝剣と並ぶほどの 業物だったらしい。 223 00:14:45,685 --> 00:14:47,687 すごいですね。 224 00:14:47,687 --> 00:14:51,858 ところで お前さんの倒した スカルフェイスの宝玉は➡ 225 00:14:51,858 --> 00:14:55,027 非常に強力な魔力を まとっていての。 226 00:14:55,027 --> 00:14:57,864 かなりの高レベルだったようじゃな。 227 00:14:57,864 --> 00:15:01,634 ええ まあ…。 228 00:15:01,634 --> 00:15:04,637 《誰が やったのか 間違いなく ばれてるな》 229 00:15:04,637 --> 00:15:08,307 俺が関係してると考えたのは なぜですか? 230 00:15:08,307 --> 00:15:11,477 確かめようとした ご仁が おるのじゃよ。 231 00:15:11,477 --> 00:15:14,147 宝玉の件も嗅ぎつけてきて…。 232 00:15:14,147 --> 00:15:18,317 鑑定をした わしに 大剣の調査依頼が来たんじゃ。 233 00:15:18,317 --> 00:15:21,654 くだんの大剣には 僅かじゃったが➡ 234 00:15:21,654 --> 00:15:24,657 剣とは別の魔力の 残滓があっての➡ 235 00:15:24,657 --> 00:15:29,162 それが宝玉の魔力と 一致したというわけじゃ。 236 00:15:29,162 --> 00:15:32,832 《ファンタジー版DNA鑑定ってところか》 237 00:15:32,832 --> 00:15:35,001 あとは芋づる式でな。 238 00:15:35,001 --> 00:15:37,670 お前さんが 宝玉を 持ってきたことが ばれて➡ 239 00:15:37,670 --> 00:15:41,507 呼び出しがかかった というわけじゃ。 240 00:15:41,507 --> 00:15:43,676 ギルドとしても 事が事だけに➡ 241 00:15:43,676 --> 00:15:45,845 明かさないわけにはいかなくてね。 242 00:15:45,845 --> 00:15:48,514 さすがに そこまで ばれちゃ ごまかしようがないですし➡ 243 00:15:48,514 --> 00:15:50,516 しかたありませんよ。 244 00:15:50,516 --> 00:15:54,520 幸い 君が 月の祠の紹介状を 持っていたおかげで➡ 245 00:15:54,520 --> 00:15:56,856 事態は悪化せずに済んだ。 246 00:15:56,856 --> 00:15:59,692 で ここからが本題なんだが…。 247 00:15:59,692 --> 00:16:02,128 シン君を呼び出しているのは 他でもない➡ 248 00:16:02,128 --> 00:16:05,298 第二王女 リオン様なんだ。 えっ? 249 00:16:05,298 --> 00:16:09,302 今回の件で 君に興味を持ったみたいでね。 250 00:16:09,302 --> 00:16:12,138 まさか 王族に けがを 負わせそうになった責任を➡ 251 00:16:12,138 --> 00:16:14,140 取れとでも? 252 00:16:14,140 --> 00:16:17,143 いや それについて おとがめはない。 253 00:16:17,143 --> 00:16:21,147 実は 王女様も スカルフェイスの討伐に 当たったことがあってね。 254 00:16:21,147 --> 00:16:24,817 その経験から 手加減する余裕は なかっただろうと➡ 255 00:16:24,817 --> 00:16:27,153 周囲を納得させたらしい。 256 00:16:27,153 --> 00:16:29,989 こっちとしては助かりますけど➡ 257 00:16:29,989 --> 00:16:32,658 俺に 何をさせるつもりなんですかね? 258 00:16:32,658 --> 00:16:35,495 さて それは 私にも わからない。 259 00:16:35,495 --> 00:16:38,998 政治屋は 魑魅魍魎ばかりじゃからの。 260 00:16:38,998 --> 00:16:41,334 あっ… アハハハハ…。 261 00:16:41,334 --> 00:16:45,838 とまあ 聞かされた内容は こんなとこだ。 262 00:16:45,838 --> 00:16:50,676 なるほど。 王城に剣を飛ばすとか 何やってるのよ。 263 00:16:50,676 --> 00:16:52,678 好きで やったわけじゃないっての。 264 00:16:52,678 --> 00:16:57,016 クゥ? シン すごい? ある意味 すごいわね。 265 00:16:57,016 --> 00:16:59,519 考えられるのは 仕官の誘い。 266 00:16:59,519 --> 00:17:02,455 あるいは 地位の高い貴族との 婚姻を勧められる➡ 267 00:17:02,455 --> 00:17:05,625 といったところでしょうか。 こっ… 婚姻!? 268 00:17:05,625 --> 00:17:08,628 はい。 国の力は 上級選定者の数に➡ 269 00:17:08,628 --> 00:17:10,630 比例するとも いわれていますから➡ 270 00:17:10,630 --> 00:17:13,966 積極的に取り込もうとしてくると 思われます。 271 00:17:13,966 --> 00:17:16,302 なんか 一気に行く気がなくなってきた。 272 00:17:16,302 --> 00:17:19,805 仕官に関しては 断っても問題ないと思います。 273 00:17:19,805 --> 00:17:22,308 そうなのか? パーティメンバーからすれば➡ 274 00:17:22,308 --> 00:17:24,477 引き抜きは損失になるので➡ 275 00:17:24,477 --> 00:17:27,146 それを理由にすれば 難しくはないかと。 276 00:17:27,146 --> 00:17:29,649 問題は 婚姻か。 277 00:17:29,649 --> 00:17:32,151 こういうのって 理由もなしに断ると➡ 278 00:17:32,151 --> 00:17:34,153 余計 面倒になるからな。 279 00:17:34,153 --> 00:17:38,324 それについては 私が婚約者 ということにすればいいかと。 280 00:17:38,324 --> 00:17:40,993 ああ もう 相手がいますってやつか。 281 00:17:40,993 --> 00:17:43,829 場合によっては ティエラもということにすれば➡ 282 00:17:43,829 --> 00:17:46,666 問題はないでしょう。 わっ… 私もですか? 283 00:17:46,666 --> 00:17:48,668 あら 嫌ですか? 284 00:17:48,668 --> 00:17:51,837 まあ ふりならいいですけど。 285 00:17:51,837 --> 00:17:55,508 クゥ! なら ユズハも シンと つがいになる! 286 00:17:55,508 --> 00:17:59,345 待て ユズハ それは いかん! 俺が社会的に死ぬ! クゥ? 287 00:17:59,345 --> 00:18:03,115 今回は ふり。 ふりするだけだから 本当じゃないんだよ。 288 00:18:03,115 --> 00:18:05,117 シュニーと交尾しないの? 289 00:18:05,117 --> 00:18:08,287 お~い! その姿で そんなこと 言っちゃいけません! んっ? 290 00:18:08,287 --> 00:18:11,591 こっ…。 とりあえず 落ち着きましょう。 291 00:18:14,961 --> 00:18:19,298 第二王女からの呼び出しを受けて 参上しました。 シンです。 292 00:18:19,298 --> 00:18:22,301 話は聞いている。 案内の者を呼ぶので➡ 293 00:18:22,301 --> 00:18:26,639 少し待っていてくれ。 わかりました。 294 00:18:26,639 --> 00:18:29,041 さて 何が出ることやら。 295 00:18:32,311 --> 00:18:35,982 (ガドラス)失礼。 んっ? 冒険者のシン殿で間違いないか? 296 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 はい そうです。 俺は ガドラス。 297 00:18:38,985 --> 00:18:42,321 リオン王女より 君を迎えるよう言づかっている。 298 00:18:42,321 --> 00:18:44,490 案内するので ついてきてもらいたい。 299 00:18:44,490 --> 00:18:46,492 わかりました。 300 00:18:50,997 --> 00:18:56,002 《レベル188。 王国最強クラスが お出迎えとはね》 301 00:18:56,002 --> 00:19:00,439 さあ 着いたぞ。 この中に リオン王女がおられる。 302 00:19:00,439 --> 00:19:04,944 ガドラスです。 シン殿をお連れしました。 303 00:19:04,944 --> 00:19:06,946 (リオン)入れ! 304 00:19:17,123 --> 00:19:21,460 よく来てくれた。 私は リオン・シュトライル・ベイルリヒト。 305 00:19:21,460 --> 00:19:25,297 この国の第二王女だ。 よろしく頼む。 306 00:19:25,297 --> 00:19:27,967 シンと申します。 本日は お招きいただき➡ 307 00:19:27,967 --> 00:19:29,969 ありがとうございます。 308 00:19:29,969 --> 00:19:33,139 私は あまり 礼儀を気にしないたちでね。 309 00:19:33,139 --> 00:19:37,309 気軽に リオンと呼んでくれ。 では リオン様と。 310 00:19:37,309 --> 00:19:41,814 お嬢 初対面で それは いかんでしょう。 困惑してますよ。 311 00:19:41,814 --> 00:19:44,650 いずれは 共に戦うかもしれん相手だ。 312 00:19:44,650 --> 00:19:48,154 王族だからと 変に壁を作るよりは いいだろう。 313 00:19:48,154 --> 00:19:52,491 シン 悪いが 王女は こういう方だ。 気軽にやってくれ。 314 00:19:52,491 --> 00:19:56,495 え~っと… とりあえず 呼ばれた理由を お聞きしても? 315 00:19:56,495 --> 00:20:00,166 大まかな内容は バルクス殿から聞いていると思うが➡ 316 00:20:00,166 --> 00:20:02,168 例のスカルフェイスの件だ。 317 00:20:09,341 --> 00:20:11,343 これに見覚えがあるだろう? 318 00:20:11,343 --> 00:20:15,347 確かに あのときのスカルフェイスが 持っていた物ですね。 319 00:20:15,347 --> 00:20:17,850 相当な強敵だったと思うが? 320 00:20:20,352 --> 00:20:23,189 そうですね。 戦闘で 私の武器が➡ 321 00:20:23,189 --> 00:20:27,026 粉々になってしまいましたし。 ふむ…。 322 00:20:27,026 --> 00:20:29,361 《うそは言ってないぞ うそは》 323 00:20:29,361 --> 00:20:34,200 やはり 君は違うな。 違う… ですか? 324 00:20:34,200 --> 00:20:38,037 君のように いきなり頭角を現す冒険者は➡ 325 00:20:38,037 --> 00:20:41,707 大概が選定者だ。 326 00:20:41,707 --> 00:20:44,043 んっ…。 327 00:20:44,043 --> 00:20:47,379 その能力が上級に値すると 判断されたときは➡ 328 00:20:47,379 --> 00:20:49,882 王宮に呼ぶのが通例になっている。 329 00:20:49,882 --> 00:20:54,553 ただ 中には それを利用して 暗殺をたくらむ やからもいてな。 330 00:20:54,553 --> 00:20:56,555 物騒な話ですね。 331 00:20:56,555 --> 00:20:59,992 君にも疑いがかかっていたんだが 大丈夫そうだ。 332 00:20:59,992 --> 00:21:03,329 疑いを晴らすようなことを 言った覚えはありませんが…。 333 00:21:03,329 --> 00:21:06,999 当然だ。 私の勘だからな! え~…。 334 00:21:06,999 --> 00:21:09,835 素が出たな。 そりゃ 出ますよ。 335 00:21:09,835 --> 00:21:12,505 もっと こう 具体的な確証とかないと➡ 336 00:21:12,505 --> 00:21:14,507 周りが納得しないでしょうし…。 337 00:21:14,507 --> 00:21:18,177 問題ない。 私は 直感のスキル持ちだ。 338 00:21:18,177 --> 00:21:21,847 生まれて この方 勘を外したことは 一度もない。 339 00:21:21,847 --> 00:21:24,683 《直感に そんな効果あったか? 340 00:21:24,683 --> 00:21:28,521 まさか 女の勘を 直感が強化してるのか?》 341 00:21:28,521 --> 00:21:30,689 まあ いちばんの決め手は➡ 342 00:21:30,689 --> 00:21:33,859 月の祠の紹介状を 持っていることだがね。 343 00:21:33,859 --> 00:21:36,529 シュニー殿が 暗殺をたくらむような やからに➡ 344 00:21:36,529 --> 00:21:39,031 紹介状を渡すなど ありえん。 345 00:21:39,031 --> 00:21:42,034 これは 最終確認のようなもの だったのだ。 346 00:21:42,034 --> 00:21:45,704 なるほど。 では ここからが本題ですか? 347 00:21:45,704 --> 00:21:48,407 そうなる。 単刀直入に言おう。 348 00:21:50,376 --> 00:21:53,212 《やっぱり 婚姻の話なのか?》 349 00:21:53,212 --> 00:21:57,883 シン 私と勝負してほしい! 350 00:21:57,883 --> 00:22:01,086 んっ…。 へっ? 351 00:22:09,829 --> 00:22:14,333 (グレリール)んっ? うわっ… あっ… ああ…。