1 00:00:02,002 --> 00:00:04,338 (リオン)君にも 疑いが かかっていたんだが大丈夫そうだ。 2 00:00:04,338 --> 00:00:07,674 (シン)疑いを晴らすようなことを 言った覚えはありませんが…。 3 00:00:07,674 --> 00:00:11,345 当然だ。 私の勘だからな! え~…。 4 00:00:11,345 --> 00:00:14,014 素が出たな。 そりゃ 出ますよ。 5 00:00:14,014 --> 00:00:16,850 もっと こう 具体的な確証とかないと➡ 6 00:00:16,850 --> 00:00:18,852 周りが納得しないでしょうし…。 7 00:00:18,852 --> 00:00:22,356 問題ない。 私は 直感のスキル持ちだ。 8 00:00:22,356 --> 00:00:26,526 生まれて この方 勘を外したことは 一度もない。 9 00:00:26,526 --> 00:00:29,363 《直感に そんな効果あったか? 10 00:00:29,363 --> 00:00:33,367 まさか 女の勘を 直感が強化してるのか?》 11 00:00:33,367 --> 00:00:35,369 (ガドラス)まあ いちばんの決め手は➡ 12 00:00:35,369 --> 00:00:38,538 月の祠の紹介状を 持っていることだがね。 13 00:00:38,538 --> 00:00:41,041 シュニー殿が 暗殺をたくらむような やからに➡ 14 00:00:41,041 --> 00:00:43,710 紹介状を渡すなど ありえん。 15 00:00:43,710 --> 00:00:46,713 これは 最終確認のようなもの だったのだ。 16 00:00:46,713 --> 00:00:50,384 なるほど。 では ここからが本題ですか? 17 00:00:50,384 --> 00:00:53,086 そうなる。 単刀直入に言おう。 18 00:00:55,055 --> 00:00:57,891 《やっぱり 婚姻の話なのか?》 19 00:00:57,891 --> 00:01:02,496 シン 私と勝負してほしい! 20 00:01:02,496 --> 00:01:06,500 んっ…。 へっ? 21 00:01:06,500 --> 00:01:10,170 いや お嬢 仕官の話が先でしょうが! 22 00:01:10,170 --> 00:01:14,007 何を言う。 実力を確かめるのが先だろう。 23 00:01:14,007 --> 00:01:17,678 にしたって もうちょっと 言い方ってもんがあるでしょう。 24 00:01:17,678 --> 00:01:22,015 「私と勝負だ」なんて けんか売る 王女が どこにいるんですか! 25 00:01:22,015 --> 00:01:25,018 おしとやか担当は 姉上だよ。 26 00:01:25,018 --> 00:01:27,354 《担当って…》 27 00:01:27,354 --> 00:01:31,525 うっ… んっ… では 早速 行くとしよう。 28 00:01:31,525 --> 00:01:33,527 えっ? 29 00:01:36,029 --> 00:01:39,366 おっ… お嬢! ああ…。 30 00:01:39,366 --> 00:01:42,669 んっ… 大変ですね。 わかってくれるか。 31 00:03:28,008 --> 00:03:30,010 (シン)どこへ 転移するんですか? 32 00:03:30,010 --> 00:03:32,179 存分に やり合える所だ。 33 00:03:32,179 --> 00:03:34,181 あっ… アハハハ…。 34 00:03:45,692 --> 00:03:49,863 ここは? 選定者同士の戦闘を 前提に造られた➡ 35 00:03:49,863 --> 00:03:53,366 訓練場だといわれている。 いわれている? 36 00:03:53,366 --> 00:03:57,537 それ以外の用途が わからない というのが 正直なところだ。 37 00:03:57,537 --> 00:04:00,974 転移ポイントは 栄華の落日以前の技術で➡ 38 00:04:00,974 --> 00:04:03,977 我々も まだ 完全に理解できていない。 39 00:04:03,977 --> 00:04:09,316 《なるほど…。 転移の魔術が 失われているにもかかわらず➡ 40 00:04:09,316 --> 00:04:12,652 転移ポイントがあるのは 妙だとは思っていたが…》 41 00:04:12,652 --> 00:04:15,489 (リオン)さあ 始めよう! んっ…。 42 00:04:15,489 --> 00:04:17,491 好きなのを選ぶといい。 43 00:04:22,329 --> 00:04:24,664 うん… 俺は これで。 44 00:04:24,664 --> 00:04:28,335 ならば 私は…。 45 00:04:28,335 --> 00:04:31,004 やっぱり これだな! 46 00:04:31,004 --> 00:04:35,308 《リアルで見ると 違和感があり過ぎるな》 47 00:04:40,347 --> 00:04:45,018 実力を確かめる戦いだ。 ある程度 力を出してもらうぞ。 48 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 お手柔らかに。 49 00:04:47,020 --> 00:04:50,023 では 始め! 50 00:04:50,023 --> 00:04:52,025 んっ! んっ! 51 00:04:54,194 --> 00:04:56,196 (2人)フッ! 52 00:04:56,196 --> 00:04:58,198 フッ! フフッ…。 53 00:04:58,198 --> 00:05:00,300 フッ! あっ! 54 00:05:00,300 --> 00:05:02,469 《剣を手放したのか!》 55 00:05:02,469 --> 00:05:06,139 んっ…。 ハァ…。 56 00:05:06,139 --> 00:05:09,810 多少 驚かせるくらいは できると思ったのだがな。 57 00:05:09,810 --> 00:05:12,312 十分 驚いてますよ。 58 00:05:12,312 --> 00:05:14,815 (リオン)当然のように かわしておいて よく言う。 59 00:05:14,815 --> 00:05:17,317 次は そうはいかんぞ。 60 00:05:17,317 --> 00:05:20,320 《近接重視の選定者と 互角に打ち合うなら➡ 61 00:05:20,320 --> 00:05:22,989 ステータスは このくらいにして…》 62 00:05:22,989 --> 00:05:25,825 今度は こちらから いきます。 63 00:05:25,825 --> 00:05:30,330 うっ! んっ… フッ! んっ…。 フッ! んっ…。 64 00:05:30,330 --> 00:05:32,832 私と 力比べか? 65 00:05:32,832 --> 00:05:36,169 これでも 腕力には 自信があるんですよ。 66 00:05:36,169 --> 00:05:38,171 (2人)んっ… うっ! 67 00:05:40,173 --> 00:05:43,343 スキルを使ってもいいぞ! 遠慮は なしだ! 68 00:05:43,343 --> 00:05:46,513 では お言葉に甘えて。 69 00:05:46,513 --> 00:05:49,349 活閃! 70 00:05:49,349 --> 00:05:52,352 フッ… 活閃! 71 00:05:52,352 --> 00:05:55,689 (2人)あっ…。 《2人とも 同じスキルを使用したか。 72 00:05:55,689 --> 00:05:58,692 強化による力の差は ほとんどない。 73 00:05:58,692 --> 00:06:01,795 あるとすれば 単純に 技量の差か》 74 00:06:01,795 --> 00:06:05,632 んっ! うぅ~ ハッ! 75 00:06:05,632 --> 00:06:07,634 《あっ 速い!》 76 00:06:12,305 --> 00:06:14,975 フゥ… よけられてしまったか。 77 00:06:14,975 --> 00:06:19,479 《今の かわせなかったら 普通に 死ねた気がする》 78 00:06:19,479 --> 00:06:22,315 どうやら お互い 似たタイプのようだな。 79 00:06:22,315 --> 00:06:25,986 反応速度も同じくらいか。 そうですね。 80 00:06:25,986 --> 00:06:28,488 決着をつけるのも 難しそうですし➡ 81 00:06:28,488 --> 00:06:30,824 このくらいで お開きにしませんか? 82 00:06:30,824 --> 00:06:33,994 そうか? もう少し やりたいところだが…。 83 00:06:33,994 --> 00:06:36,162 (シン) リオン様の剣も 限界のようですし。 84 00:06:36,162 --> 00:06:40,834 あっ…。 んっ… やはり もたなかったか。 85 00:06:40,834 --> 00:06:45,338 腕前は お嬢と互角。 その上 あの反応速度。 86 00:06:45,338 --> 00:06:47,674 様子見としちゃ 十分でしょう。 87 00:06:47,674 --> 00:06:50,844 あまり 無理強いするものでもないか。 88 00:06:50,844 --> 00:06:53,847 いいだろう。 手合わせは ここまでにしよう。 89 00:06:53,847 --> 00:06:56,850 《2人:よかった~!》 90 00:07:00,287 --> 00:07:02,455 あっ…。 この部屋は 立ち入り禁止です。 91 00:07:02,455 --> 00:07:04,457 お引き取りを。 92 00:07:06,459 --> 00:07:09,462 (リオン)シンよ 仕官に興味はないか? 93 00:07:09,462 --> 00:07:13,133 お前が 我が国に仕えてくれたら 心強い。 94 00:07:13,133 --> 00:07:16,136 申し訳ありませんが 遠慮させてもらいます。 95 00:07:16,136 --> 00:07:20,974 将軍というわけにはいかないが それなりの地位を約束するぞ。 96 00:07:20,974 --> 00:07:24,477 代わりに いろいろな おまけが 付いてくるんじゃないですか? 97 00:07:24,477 --> 00:07:27,147 俺には 気ままな冒険者が合ってるんで。 98 00:07:27,147 --> 00:07:30,984 そうか。 気が変わったら いつでも言ってくれ。 99 00:07:30,984 --> 00:07:32,986 ありがとうございます。 100 00:07:32,986 --> 00:07:36,489 あっ… ところで なぜ スカルフェイスの剣を? 101 00:07:36,489 --> 00:07:40,160 腕試しでも使わなかったですし。 ああ これか? 102 00:07:40,160 --> 00:07:42,162 我が国には 求婚の際➡ 103 00:07:42,162 --> 00:07:45,165 男性から女性に 剣を贈る習慣があってな。 104 00:07:45,165 --> 00:07:47,500 んっ…。 んっ? もし 浮気などしようものなら➡ 105 00:07:47,500 --> 00:07:51,338 その剣で 斬られたらしい。 うっ… それは また 物騒な…。 106 00:07:51,338 --> 00:07:54,007 今では 形だけの風習だがな。 107 00:07:54,007 --> 00:07:57,344 それでだ 私の寝室に突き刺さった これを➡ 108 00:07:57,344 --> 00:08:01,448 私への贈り物だということにして もらい受けたいんだが。 109 00:08:01,448 --> 00:08:05,452 それだと 俺が リオン様に 求婚していることになりません? 110 00:08:05,452 --> 00:08:07,454 うむ… そうなるな。 111 00:08:07,454 --> 00:08:11,291 その剣を吹っ飛ばしたのは 単なる偶然なんですけど。 112 00:08:11,291 --> 00:08:15,128 わかっている。 私も 強引に迫るつもりはない。 113 00:08:15,128 --> 00:08:18,965 だが この1件を理由に シン殿を罪人として捕らえ➡ 114 00:08:18,965 --> 00:08:22,969 なし崩しで 国に仕えさせようと たくらむ連中もいるのだ。 115 00:08:22,969 --> 00:08:25,138 まあ わざとではないとはいえ➡ 116 00:08:25,138 --> 00:08:27,974 一歩 間違えば 死人が出てましたからね。 117 00:08:27,974 --> 00:08:32,145 そこで 贈り物というわけだ。 なるほど! 118 00:08:32,145 --> 00:08:35,815 求婚ではなく 単なる贈り物 ということにしてしまえば➡ 119 00:08:35,815 --> 00:08:38,818 リオン様は 正式に 強力な武器が手に入るし…。 120 00:08:38,818 --> 00:08:42,655 お前は 国からの ちょっかいを 回避できるというわけだ。 121 00:08:42,655 --> 00:08:46,659 少々 強引ではありますがね。 もちろん 剣の代金は➡ 122 00:08:46,659 --> 00:08:49,496 私の個人資産から しっかり 出す! 123 00:08:49,496 --> 00:08:52,499 こちらのメリットが多いのも 十分 理解している! 124 00:08:52,499 --> 00:08:55,668 だが どうか この剣を 私に譲ってほしい! 125 00:08:55,668 --> 00:08:57,670 (シン)いいですよ。 えっ? 126 00:08:57,670 --> 00:08:59,939 こちらとしては 今までどおり➡ 127 00:08:59,939 --> 00:09:02,942 冒険者稼業を 続けていきたいだけですから。 128 00:09:02,942 --> 00:09:05,612 あっ お金は いらないので 代わりに➡ 129 00:09:05,612 --> 00:09:09,449 魔術図書館の許可が必要なゾーンに 入れるようにしてください。 130 00:09:09,449 --> 00:09:11,951 それだけ? この剣1本で➡ 131 00:09:11,951 --> 00:09:15,622 一生 遊んで暮らせるほどの大金が 手に入るのだぞ? 132 00:09:15,622 --> 00:09:18,458 今 俺が欲しいのは 情報ですから。 133 00:09:18,458 --> 00:09:21,961 それだけ 俺は 情報に 価値を 見いだしてるってことです。 134 00:09:21,961 --> 00:09:24,297 あっ… そうか。 135 00:09:24,297 --> 00:09:28,802 では 取り引き成立ってことで いいんですよね? もちろんだ。 136 00:09:28,802 --> 00:09:31,638 実を言うと もう 何度か使っていてな。 137 00:09:31,638 --> 00:09:33,640 手に なじんできたところだ。 138 00:09:33,640 --> 00:09:37,043 《最初から 自分の剣にする気 満々じゃないか》 139 00:09:42,649 --> 00:09:44,818 んっ? あっ! 140 00:09:44,818 --> 00:09:47,320 (リオン/シン/ガドラス)あっ… ハッ! 141 00:09:47,320 --> 00:09:50,990 (リオン) グレリール枢機卿! そこで 何を? 142 00:09:50,990 --> 00:09:52,992 (グレリール)うぅ…。 143 00:09:52,992 --> 00:09:55,662 まずい! 魅了と混乱を受けてるぞ! 144 00:09:55,662 --> 00:09:58,164 くっ… やめろ! うわっ! 145 00:09:58,164 --> 00:10:02,001 (2人)あっ! 《これは 転移? 146 00:10:02,001 --> 00:10:04,504 にしては 気持ち悪い》 147 00:10:06,506 --> 00:10:11,010 うっ… あっ! お嬢~! 148 00:10:14,514 --> 00:10:18,852 うっ… うぅ… ハァ…。 149 00:10:18,852 --> 00:10:22,355 マジか。 ここは…。 150 00:10:22,355 --> 00:10:26,359 うっ… うぅ…。 大丈夫ですか? あっ…。 151 00:10:26,359 --> 00:10:28,695 一体 何が…。 152 00:10:28,695 --> 00:10:31,197 どうやら どこかに飛ばされたみたいです。 153 00:10:31,197 --> 00:10:35,034 あっ…。 あの転移ポイントから飛べる場所で➡ 154 00:10:35,034 --> 00:10:37,704 この荒れ具合…。 155 00:10:37,704 --> 00:10:40,707 間違いない 聖地カルキアだ。 156 00:10:40,707 --> 00:10:44,544 ここが 聖地? 飛ばされたのは 私たちだけか? 157 00:10:44,544 --> 00:10:48,381 みたいですね。 少なくとも 近くには 誰もいません。 158 00:10:48,381 --> 00:10:53,052 グレリール枢機卿ほどの神官が 乱心とは…。 159 00:10:53,052 --> 00:10:55,221 一体 何が起こっているのだ? 160 00:10:55,221 --> 00:10:58,391 (シン)とりあえず ここから出ましょう。 うん。 161 00:10:58,391 --> 00:11:00,994 心話は使えますか? いや…。 162 00:11:00,994 --> 00:11:03,663 あいにく 誰とも パーティを組んでいないのだ。 163 00:11:03,663 --> 00:11:05,665 では 俺が連絡を取ります。 164 00:11:05,665 --> 00:11:08,168 仲間に 合流場所を伝えたいのですが➡ 165 00:11:08,168 --> 00:11:10,336 近くの街に 心当たりは? 166 00:11:10,336 --> 00:11:13,506 それなら 城塞都市バルメルだな。 167 00:11:13,506 --> 00:11:16,009 ベイルリヒトに向かうにしろ 来るにしろ➡ 168 00:11:16,009 --> 00:11:18,344 あそこは 必ず通る。 わかりました。 169 00:11:18,344 --> 00:11:21,514 おっ うわさをすれば…。 (通知音) 170 00:11:21,514 --> 00:11:24,183 《あっ シュニー》 《シュニー:シン! 今 どこにいるのですか!?》 171 00:11:24,183 --> 00:11:26,519 おお… おっ? 《シュニー:大丈夫なのですか? 172 00:11:26,519 --> 00:11:28,521 返事をしてください!》 《シン:あっ…。 173 00:11:28,521 --> 00:11:30,857 だっ… 大丈夫だから 落ち着いてくれ。 174 00:11:30,857 --> 00:11:33,693 事情は 今から 説明する》 《でっ… でも…》 175 00:11:33,693 --> 00:11:37,030 《シン:もう一度 言うぞ。 俺なら 大丈夫だ》 176 00:11:37,030 --> 00:11:39,699 《わっ… わかりました すみません。 177 00:11:39,699 --> 00:11:42,368 その… 急に 反応が消えたので➡ 178 00:11:42,368 --> 00:11:45,038 また シンが いなくなってしまったのかと》 179 00:11:45,038 --> 00:11:48,374 んっ…。 《シュニー:それで 何があったのです?》 180 00:11:48,374 --> 00:11:50,376 《ああ 実は…》 181 00:11:52,378 --> 00:11:56,716 《シュニー:魅了と混乱ですか》 《ああ。 グレリール枢機卿は➡ 182 00:11:56,716 --> 00:11:59,986 誰かに操られていたと考えるのが 自然だろうな》 183 00:11:59,986 --> 00:12:03,656 《シュニー:精神干渉系のスキルは 禁忌とされています。 184 00:12:03,656 --> 00:12:07,994 持っていると わかっただけで 王族ですら 処刑対象ですから》 185 00:12:07,994 --> 00:12:10,496 《いるな… 隠れているやつが》 186 00:12:10,496 --> 00:12:12,498 《はい 間違いないでしょう》 187 00:12:12,498 --> 00:12:14,667 《シン:転移スキルを使う手もあるが➡ 188 00:12:14,667 --> 00:12:17,003 失われたとされるスキルを使えば➡ 189 00:12:17,003 --> 00:12:19,839 王女たちは 意地でも 逃がしてはくれないだろうし。 190 00:12:19,839 --> 00:12:22,508 ハァ… 悪いが そっちを任せてもいいか?》 191 00:12:22,508 --> 00:12:26,346 《問題ありません。 王女の無事も伝えておきます。 192 00:12:26,346 --> 00:12:28,348 合流場所は どうしますか?》 193 00:12:28,348 --> 00:12:31,517 《バルメルにしよう。 そこが ちょうどよさそうだ》 194 00:12:31,517 --> 00:12:34,687 《シュニー:承知しました》 《シン:頼んだぞ シュニー》 195 00:12:34,687 --> 00:12:36,856 《お任せを》 196 00:12:36,856 --> 00:12:39,525 (ティエラ)師匠…。 (シュニー)シンは 無事です。 197 00:12:39,525 --> 00:12:42,862 よかった! それと…。 んっ? 198 00:12:42,862 --> 00:12:46,699 急用が出来ました。 あなたにも つきあってもらいます。 199 00:12:46,699 --> 00:12:51,204 急用ですか? はい。 ちょっと 王城まで。 200 00:12:53,873 --> 00:12:57,043 (シュニー)シンは トラブルに巻き込まれたみたいです。 201 00:12:57,043 --> 00:13:00,980 どうやら 裏には あれがいるようです。 あれって? 202 00:13:00,980 --> 00:13:03,483 瘴魔です。 瘴魔? 203 00:13:03,483 --> 00:13:06,152 (ユズハ)クゥ! ユズハ あれ 嫌い! 204 00:13:06,152 --> 00:13:09,822 瘴気より生まれたモンスターですよね。 205 00:13:09,822 --> 00:13:13,826 ええ。 人を苦しめ 陥れる 敵対者です。 206 00:13:13,826 --> 00:13:16,496 他のモンスターと大きく異なるのは➡ 207 00:13:16,496 --> 00:13:19,332 瘴気の中で 能力が強化されること。 208 00:13:19,332 --> 00:13:23,670 そして 自身以外のモンスターを 変貌させることです。 209 00:13:23,670 --> 00:13:26,506 瘴気に侵されたモンスターは➡ 210 00:13:26,506 --> 00:13:30,843 見境なく 周囲の生物に 襲いかかるようになります。 211 00:13:30,843 --> 00:13:35,014 瘴魔は 人型に近いほど 戦闘力 知能ともに高く➡ 212 00:13:35,014 --> 00:13:37,850 それに応じ 階級分けされています。 213 00:13:37,850 --> 00:13:40,353 スキルで人を操る手口からして➡ 214 00:13:40,353 --> 00:13:42,855 裏にいるのは ある程度 知能の高い➡ 215 00:13:42,855 --> 00:13:45,692 伯爵級と考えるのが妥当でしょう。 216 00:13:45,692 --> 00:13:48,361 ちなみに レベルは どのくらいなんですか? 217 00:13:48,361 --> 00:13:50,363 そうですね…。 218 00:13:50,363 --> 00:13:54,033 低くて 300 高くて 400 といったところでしょうか。 219 00:13:54,033 --> 00:13:57,870 それでも 階級は 真ん中なんですね。 220 00:13:57,870 --> 00:13:59,972 あっ… あの 師匠 私 まだ➡ 221 00:13:59,972 --> 00:14:03,643 その 最低レベルの半分にも なってないんですけど。 222 00:14:03,643 --> 00:14:07,647 問題ありません。 今日は あくまで 見学ですから。 223 00:14:07,647 --> 00:14:10,350 見学ですか…。 224 00:14:17,156 --> 00:14:19,325 この辺りでよいでしょう。 225 00:14:19,325 --> 00:14:21,327 ハイディング。 226 00:14:23,329 --> 00:14:25,331 隠蔽の魔術? 227 00:14:25,331 --> 00:14:28,000 てことは まさか 忍び込むんですか? 228 00:14:28,000 --> 00:14:30,336 その まさかです。 えっ? 229 00:14:30,336 --> 00:14:33,005 少し飛びますから つかまっているように。 230 00:14:33,005 --> 00:14:35,007 えっ? 231 00:14:35,007 --> 00:14:37,343 え~! (ユズハ)クゥー! 232 00:14:37,343 --> 00:14:39,512 い~や~! クッ… クゥ! 233 00:14:39,512 --> 00:14:42,849 クッ! 234 00:14:42,849 --> 00:14:45,852 さあ 城に潜入です。 235 00:14:45,852 --> 00:14:49,655 《そういえば 師匠って スパルタだった》 236 00:14:55,027 --> 00:14:58,865 《ハイディングを使っているとはいえ こんな堂々と…》 237 00:14:58,865 --> 00:15:02,301 あの 師匠 どこに向かってるんですか? 238 00:15:02,301 --> 00:15:05,805 地下ろうです。 ちっ… 地下ろう? 239 00:15:08,975 --> 00:15:12,979 瘴魔は すでに 捕捉済みです。 えっ? 240 00:15:12,979 --> 00:15:16,315 あっ…。 241 00:15:16,315 --> 00:15:18,317 スリープ。 242 00:15:25,491 --> 00:15:27,994 すごすぎです 師匠! 243 00:15:27,994 --> 00:15:30,296 あっ…。 (解錠音) 244 00:15:35,168 --> 00:15:37,170 どなたかな? 245 00:15:37,170 --> 00:15:40,506 お久しぶりです グレリール枢機卿。 246 00:15:40,506 --> 00:15:43,843 ライザー殿! 何故 ここに? 247 00:15:43,843 --> 00:15:46,846 魅了と混乱を かけられたようですね。 248 00:15:46,846 --> 00:15:49,015 ご存じでしたか。 249 00:15:49,015 --> 00:15:51,684 いつの間に かけられたのか➡ 250 00:15:51,684 --> 00:15:54,520 私には ほとんど 記憶がないのです。 251 00:15:54,520 --> 00:15:56,522 いくら思い出そうとしても➡ 252 00:15:56,522 --> 00:15:59,959 断片的な記憶が浮かぶばかりで…。 253 00:15:59,959 --> 00:16:03,629 2つの精神干渉を受けた 弊害でしょう。 254 00:16:03,629 --> 00:16:07,300 安心なさい。 転移させられた2人は 無事です。 255 00:16:07,300 --> 00:16:10,136 なんと! それは誠ですか? 256 00:16:10,136 --> 00:16:12,138 確かな情報です。 257 00:16:12,138 --> 00:16:15,308 戻るまで そう 長い時間は かからないでしょう。 258 00:16:15,308 --> 00:16:17,977 ご配慮 感謝いたします。 259 00:16:17,977 --> 00:16:21,981 さて 心配事もなくなったところで➡ 260 00:16:21,981 --> 00:16:25,318 あなたに かけられた状態異常を 解いてしまいますか。 261 00:16:25,318 --> 00:16:29,489 お願いいたします。 では…。 262 00:16:29,489 --> 00:16:31,490 んっ? 263 00:16:35,828 --> 00:16:38,497 (ティエラ/グレリール)あっ! やっと出てきましたか。 264 00:16:38,497 --> 00:16:42,501 (ティエラ)こっ… これが…。 (マグヌムクの うなり声) 265 00:16:42,501 --> 00:16:46,505 (ティエラ)瘴魔! (うなり声) 266 00:16:46,505 --> 00:16:49,175 名前持ちですか。 なるほど。 267 00:16:49,175 --> 00:16:52,011 だから それなりに 知能があったのですね。 268 00:16:52,011 --> 00:16:56,349 (マグヌムク)銀の髪 青い瞳 ハイエルフ…。 269 00:16:56,349 --> 00:16:58,518 シュニー・ライザーか。 270 00:16:58,518 --> 00:17:01,954 あなた方と会うのも 500年ぶりくらいですか。 271 00:17:01,954 --> 00:17:04,624 天変地異より 姿を見ませんでしたが➡ 272 00:17:04,624 --> 00:17:07,126 相変わらず おかしな姿ですね。 273 00:17:07,126 --> 00:17:12,798 いまいましい。 いつも お前らは 我々の邪魔をする! 274 00:17:12,798 --> 00:17:14,800 当然です。 275 00:17:17,970 --> 00:17:22,975 ヴァー! ハッ! 276 00:17:22,975 --> 00:17:25,478 もらった! ウゥ! 277 00:17:30,650 --> 00:17:34,820 ギィー! アー! ウゥ…。 たあいない。 278 00:17:34,820 --> 00:17:39,492 グゥ… なぜだ? なぜ ヒューマンを かばう? 279 00:17:39,492 --> 00:17:41,827 (シュニー)このような えん罪で 死なせるには➡ 280 00:17:41,827 --> 00:17:43,996 惜しい人物だからです。 281 00:17:43,996 --> 00:17:46,832 それに あなたたちに 好き勝手されては➡ 282 00:17:46,832 --> 00:17:49,001 月の祠の名折れです。 283 00:17:49,001 --> 00:17:53,339 月の祠… ハイヒューマンのいた場所か。 284 00:17:53,339 --> 00:17:56,842 やつらにも 多くの仲間が倒された。 285 00:17:56,842 --> 00:18:00,112 しかし それも もう 終わったこと。 286 00:18:00,112 --> 00:18:05,284 終わった? この世を見限り 多くの戦士が去った。 287 00:18:05,284 --> 00:18:09,622 人は まだ まとまれず 腐敗が進んでいる。 288 00:18:09,622 --> 00:18:12,625 人の世は 終わりを迎えるのだ。 289 00:18:12,625 --> 00:18:16,128 シュニー・ライザー 我らの仲間になれ。 290 00:18:16,128 --> 00:18:20,633 何を言うかと思えば…。 ありえませんね。 291 00:18:20,633 --> 00:18:24,136 なぜ それほどまでに 我らを拒む? 292 00:18:24,136 --> 00:18:27,139 あるじに置いていかれた お前が。 293 00:18:27,139 --> 00:18:29,642 何? ハッ…。 クゥ。 294 00:18:29,642 --> 00:18:32,144 今 なんと言った? 295 00:18:32,144 --> 00:18:35,648 お前のあるじは お前を置いていった。 296 00:18:35,648 --> 00:18:40,820 やつらが去って 長き時が過ぎた。 もはや 戻るまい。 297 00:18:40,820 --> 00:18:44,657 憎くはないか? 己を捨てた者たちが。 298 00:18:44,657 --> 00:18:50,663 煩わしくはないか? その力に すがってくる者たちが。 299 00:18:50,663 --> 00:18:54,166 (シュニー)ああ… やはり あなたたちは知らないのですね。 300 00:18:54,166 --> 00:18:56,168 何を言っている? 301 00:18:56,168 --> 00:18:59,939 以前の私なら きっと 怒っていたでしょう。 302 00:18:59,939 --> 00:19:02,942 感情に任せて 戦っていたかもしれません。 303 00:19:05,111 --> 00:19:08,014 タイミングが悪かったですね。 304 00:19:12,118 --> 00:19:15,955 その剣は 蒼月? まさか…。 305 00:19:15,955 --> 00:19:18,958 (2人)あっ! 306 00:19:18,958 --> 00:19:23,062 《ハイヒューマンが戻ったのか》 307 00:19:26,966 --> 00:19:31,137 今なら エレメントテイルにも 負ける気がしません。 308 00:19:31,137 --> 00:19:34,473 お~! あれが うわさの! 309 00:19:34,473 --> 00:19:38,144 なんと お美しい! しかし 何故 城に? 310 00:19:38,144 --> 00:19:41,647 《ひえ~! みんな 師匠を見てる!》 311 00:19:44,483 --> 00:19:46,652 (ジェオン)う~ん…。 312 00:19:46,652 --> 00:19:49,355 んっ…。 (エフィリア)んっ…。 313 00:19:52,324 --> 00:19:54,326 (3人)んっ? (ノック) 314 00:19:54,326 --> 00:19:57,163 失礼します。 315 00:19:57,163 --> 00:20:00,166 あっ…。 ライザー殿 なぜ ここに? 316 00:20:00,166 --> 00:20:03,669 国王陛下 お話があって 参りました。 317 00:20:03,669 --> 00:20:06,338 そちらのグレリール枢機卿は➡ 318 00:20:06,338 --> 00:20:08,674 地下ろうに 入れられていたはずでは? 319 00:20:08,674 --> 00:20:12,344 はい。 それについて ご報告が。 320 00:20:12,344 --> 00:20:15,181 (ジェオン)瘴魔? 321 00:20:15,181 --> 00:20:20,352 歴史書の中で語られる 人類の敵が動いていようとは。 322 00:20:20,352 --> 00:20:23,856 禁忌とされている 精神干渉系のスキルまで…。 323 00:20:23,856 --> 00:20:25,858 なんと やっかいな。 324 00:20:25,858 --> 00:20:29,361 私の魔術で 対抗できるとよいのですが。 325 00:20:29,361 --> 00:20:32,198 (シュニー)よい知らせもあるのですよ。 あっ…。 326 00:20:32,198 --> 00:20:34,867 転移させられた2人は 無事です。 327 00:20:34,867 --> 00:20:38,871 おお… それは誠ですか? よかった。 328 00:20:38,871 --> 00:20:41,207 お嬢とシン殿ならば 簡単には➡ 329 00:20:41,207 --> 00:20:43,542 やられないと思っていましたが…。 330 00:20:43,542 --> 00:20:46,212 いや よかった よかった! 331 00:20:46,212 --> 00:20:50,216 この度は 大変 ご迷惑をおかけしました。 332 00:20:50,216 --> 00:20:54,220 精神干渉を受けていたのであれば やむをえぬこと。 333 00:20:54,220 --> 00:20:56,889 グレリール枢機卿には 今までどおり➡ 334 00:20:56,889 --> 00:20:59,992 教会との連絡係を 務めていただきたい。 335 00:20:59,992 --> 00:21:04,497 はっ! より一層の努力を お約束いたします。 336 00:21:04,497 --> 00:21:09,502 陛下 城の者たちが混乱していては 民が不安になります。 337 00:21:09,502 --> 00:21:13,005 まずは 情報の統制を。 承った。 338 00:21:13,005 --> 00:21:16,842 して ライザー殿は このあと いかがなされる? 339 00:21:16,842 --> 00:21:22,181 行かねばならない所があります。 これにて 失礼。 340 00:21:22,181 --> 00:21:24,517 あっ… ああ…。 341 00:21:24,517 --> 00:21:27,019 しっ… 失礼しました! 342 00:21:30,356 --> 00:21:33,359 師匠 これから どうするんですか? 343 00:21:33,359 --> 00:21:37,696 城塞都市バルメルへ向かいます。 シンとは そこで 落ち合います。 344 00:21:37,696 --> 00:21:40,699 でも 馬車は シンが持ってますし…。 345 00:21:40,699 --> 00:21:42,868 新しいのを用意するんですか? 346 00:21:42,868 --> 00:21:47,373 必要ありません。 走ります。 走る? 347 00:21:53,546 --> 00:21:55,714 うわっ! キャッ! 348 00:21:55,714 --> 00:21:58,551 ひえ~! 349 00:21:58,551 --> 00:22:01,153 嫌~! あ~! 350 00:22:01,153 --> 00:22:04,823 スピードを上げます。 ついてきなさい。 (ティエラ)うわ~! 351 00:22:04,823 --> 00:22:07,993 ちょ… ちょっと 師匠… うわ~! 352 00:22:07,993 --> 00:22:14,300 師匠 速すぎ~!