1 00:00:06,106 --> 00:00:09,076 (シタラ)きっと 私も この時を待っていたのです。 2 00:00:09,076 --> 00:00:12,112 (ドレゲネ)しかし 私たちに何ができると? 3 00:00:12,112 --> 00:00:14,081 知恵がございます。 4 00:00:15,082 --> 00:00:18,118 私が あなたさまの新たなジャダ石と なりましょう。 5 00:00:18,118 --> 00:00:21,088 どうか 力をお貸しください。 6 00:00:23,090 --> 00:00:27,094 2人でなら 嵐も起こせましょう。 7 00:00:32,099 --> 00:00:37,070 《わ… 私 なんてことを…》 8 00:00:37,070 --> 00:00:40,073 《ソルコクタニさまの命令まで無視して…》 9 00:00:40,073 --> 00:00:44,077 《あっ 待って。 私…》 10 00:00:44,077 --> 00:00:49,082 ♬~ 11 00:00:49,082 --> 00:00:52,085 《ソルコクタニの奴隷じゃない》 12 00:00:54,054 --> 00:00:58,091 (シラ)あっ いた! ファーティマ! 13 00:00:58,091 --> 00:01:01,061 《ドレゲネさまは 私以上に長い時間を→ 14 00:01:01,061 --> 00:01:05,165 痛みに慣らすことなく耐えてきたんだわ。 だから…》 15 00:01:05,165 --> 00:01:07,100 (シラ)おい ファーティマ! 16 00:01:07,100 --> 00:01:09,069 ソルコクタニさまに伝えて。 17 00:01:09,069 --> 00:01:13,073 予定より活動しやすい所に潜り込めたって。 18 00:01:13,073 --> 00:01:15,142 そ… そうか。 19 00:01:15,142 --> 00:01:18,145 なら いいけどよ…。 20 00:01:19,046 --> 00:01:25,052 《大丈夫。 今の私には分かる。 何をしたらいいのか》 21 00:01:29,089 --> 00:01:33,060 《覚悟しなさい モンゴル…!》 22 00:01:39,099 --> 00:01:48,075 ♬~ 23 00:03:17,998 --> 00:03:25,005 (馬が走る音) 24 00:03:25,005 --> 00:03:32,979 ♬~ 25 00:03:32,979 --> 00:03:34,981 (オゴタイ)ど… どうしたの? チャガタイ。 26 00:03:34,981 --> 00:03:39,986 ♬~ 27 00:03:39,986 --> 00:03:41,988 (チャガタイ)申し訳ございませんでした! 28 00:03:42,989 --> 00:03:45,092 あっ…。 29 00:03:45,092 --> 00:03:46,993 畏れ多くも 大カアンに賭け事を挑み→ 30 00:03:46,993 --> 00:03:49,996 あまつさえ勝ってしまうなど 不敬の極み! 31 00:03:49,996 --> 00:03:51,965 あっ あれか。 32 00:03:55,001 --> 00:03:58,004 この期に及んでは 棒打ちはもとより→ 33 00:03:58,004 --> 00:04:01,975 死刑でも甘んじて受けましょう! どうか お裁きを! 34 00:04:04,978 --> 00:04:09,983 ウフフ。 これをもって赦す。 俺が あんなことで怒るわけないだろ。 35 00:04:14,020 --> 00:04:18,058 (チャガタイ)オゴタイ・カアンがお赦しになった! 36 00:04:18,058 --> 00:04:19,993 寛大な御心をたたえよ! 37 00:04:19,993 --> 00:04:21,995 (一同)ホレエエエエ! 38 00:04:21,995 --> 00:04:24,998 ホレエエエエ! 39 00:04:24,998 --> 00:04:26,967 ええ~っ… 何? これ! 40 00:04:29,002 --> 00:04:31,972 ああ…。 これにて失礼。 41 00:04:37,010 --> 00:04:39,012 何しに来たんだよ もう…。 42 00:04:39,012 --> 00:04:42,015 (チンカイ)チャガタイさまなりの パフォーマンスですよ。 43 00:04:42,015 --> 00:04:43,984 (オゴタイ)チンカイ。 44 00:04:45,018 --> 00:04:50,023 (チンカイ)オゴタイ・カアンは即位されたばかり。 何よりも名声が必要な時なのです。 45 00:04:50,023 --> 00:04:54,060 草原の部族の長にとって重要なことは? 46 00:04:54,060 --> 00:04:55,996 寛大さ。 47 00:04:55,996 --> 00:04:59,100 そのとおり! 敵には厳しく 臣下には寛大に。 48 00:04:59,100 --> 00:05:03,036 大カアンは 今 それをお示しになったのです。 49 00:05:03,036 --> 00:05:07,007 それは分かるけど ちょっと やりすぎだよ…。 50 00:05:07,007 --> 00:05:09,009 あっ…! 51 00:05:10,043 --> 00:05:13,013 そうか… 寛大さか。 52 00:05:16,049 --> 00:05:19,085 〈クリルタイでは オゴタイ・カアンの下→ 53 00:05:19,085 --> 00:05:22,022 今後の政策が話し合われていた〉 54 00:05:22,022 --> 00:05:24,024 〈なお モンゴル帝国では→ 55 00:05:24,024 --> 00:05:27,994 こうした政治の場に 皇后たちも参加していた〉 56 00:05:28,995 --> 00:05:30,997 (キルギスタニ)ん? 57 00:05:30,997 --> 00:05:36,002 ドレゲネ! 何よ あんた クリルタイなんて めったに出ないくせに! 58 00:05:36,002 --> 00:05:38,004 いたらいけない? 59 00:05:38,004 --> 00:05:41,007 出たくても出られない人だって いるってのに…! 60 00:05:44,978 --> 00:05:46,980 (モゲ)…フフッ。 61 00:05:48,982 --> 00:05:50,984 (テムゲ)いいか? ウカイ。 オタイです。 62 00:05:50,984 --> 00:05:54,020 名前 覚えてください 父上。 63 00:05:54,020 --> 00:05:58,024 これから話し合うのは 次の遠征の計画だ。 64 00:05:58,024 --> 00:06:01,094 標的は いよいよ 東方の敵 金国。 65 00:06:01,094 --> 00:06:04,998 (オタイ)金国には 先祖たちが何人も連れ去られ 殺されたそうですね。 66 00:06:04,998 --> 00:06:09,002 ああ。 だが 今は 正直 そんなことは どうでもいい。 67 00:06:09,002 --> 00:06:12,005 最大の軍事力を持つ トルイ家。 68 00:06:12,005 --> 00:06:15,008 大カアンが信頼を置く チャガタイ家。 69 00:06:15,008 --> 00:06:17,010 ジュチ家は 当主のジュチが 死んでいる上→ 70 00:06:17,010 --> 00:06:19,012 領地も遠い。 71 00:06:19,012 --> 00:06:21,081 そして 俺たちテムゲ家の領地は→ 72 00:06:21,081 --> 00:06:22,983 金国から近い。 73 00:06:22,983 --> 00:06:25,986 どの家も 今や たくさんの領民を抱えている以上→ 74 00:06:25,986 --> 00:06:29,022 損をしない役回りを手に入れたいわけだ。 75 00:06:29,022 --> 00:06:33,994 新しいカアンは 俺たちを どれだけ納得させられるかな? 76 00:06:33,994 --> 00:06:36,997 なあ? ダリタイ。 オタイです。 77 00:06:36,997 --> 00:06:42,002 ♬~ 78 00:06:42,002 --> 00:06:47,007 この状況 どう さばく? 大カアンよ。 79 00:06:53,046 --> 00:06:55,048 都を作ろうかと思う。 80 00:06:56,016 --> 00:06:58,018 (チャガタイ)あちゃー…。 81 00:06:58,018 --> 00:06:59,986 (人々のどよめき) 82 00:06:59,986 --> 00:07:02,088 都? 83 00:07:02,088 --> 00:07:08,995 そう 都だ。 草原に都市を建設する。 天幕じゃなくて 動かない建物のね。 84 00:07:08,995 --> 00:07:10,997 な… 何を言ってるんだ? 85 00:07:10,997 --> 00:07:14,000 金国への遠征の話は? 86 00:07:14,000 --> 00:07:17,037 都市だって? まさか そこに住めと? 87 00:07:17,037 --> 00:07:21,074 (家臣)まだ見ぬ地を求めて 山を越えてこそ 誇り高きモンゴル族だ! 88 00:07:21,074 --> 00:07:23,076 (家臣)定住民のまねなんて 穢らわしい! 89 00:07:23,076 --> 00:07:27,013 皆さま 大カアンのお話が途中ですよ! 90 00:07:27,013 --> 00:07:29,983 (オゴタイ)都といっても 俺たちが住むわけじゃないよ。 91 00:07:29,983 --> 00:07:34,054 欲しいのは 武器や宝物を作る工場→ 92 00:07:34,054 --> 00:07:38,024 それから 外国の商人たちが集まる交易拠点だ。 93 00:07:38,024 --> 00:07:40,994 俺たちは 今までどおり 遊牧暮らし。 94 00:07:40,994 --> 00:07:44,998 けど たまに 都で ドーンと買い物してやるんだ。 95 00:07:44,998 --> 00:07:46,100 気前良く 寛大な態度でね。 96 00:07:46,100 --> 00:07:54,040 すると うわさを聞いて 世界中から 人と物が集まるってわけ。 どうだろう? 97 00:07:54,040 --> 00:07:56,009 何 言ってるのか 分からん…。 98 00:07:56,009 --> 00:07:58,011 (人々のどよめき) 99 00:07:58,011 --> 00:08:00,013 駄目かなあ…。 100 00:08:02,015 --> 00:08:03,983 (トルイ)いいと思うぜ! 101 00:08:09,022 --> 00:08:12,025 (トルイ)面白いなあ それ! やってみたらいい。 102 00:08:12,025 --> 00:08:13,993 トルイ…。 103 00:08:13,993 --> 00:08:15,995 ところで 大カアン。 104 00:08:19,100 --> 00:08:23,002 いつ 戦争の話をするんだ? 105 00:08:24,003 --> 00:08:26,005 はあ~? 106 00:08:26,005 --> 00:08:31,010 (トルイ) いよいよ 長年の怨敵 金国を葬る時が来た! 107 00:08:31,010 --> 00:08:34,014 かつての大国も 今や 追い詰められ→ 108 00:08:34,014 --> 00:08:36,015 まるで小さなネズミだ。 109 00:08:36,015 --> 00:08:38,985 とどめを刺すのは もちろん われらが大カアン! 110 00:08:40,987 --> 00:08:42,989 (トルイ)この戦争は まさに巻き狩りだ。 111 00:08:42,989 --> 00:08:45,992 狩り場は金国の都 開封! 112 00:08:45,992 --> 00:08:47,994 まず 大カアンには→ 113 00:08:47,994 --> 00:08:50,997 黄河を挟んで 開封の北に陣取っていただく。 114 00:08:50,997 --> 00:08:52,999 ネズミが おののいている隙に→ 115 00:08:52,999 --> 00:08:55,001 俺たちが 南から挟み撃ちだ! 116 00:08:55,001 --> 00:08:59,005 (オルダ)例えるなら ネズミというより 鹿かなあ? 117 00:08:59,005 --> 00:09:01,074 (バトゥ)間を取って 子鹿で どう? 118 00:09:01,074 --> 00:09:03,009 トルイ 金国をなめるなよ。 119 00:09:03,009 --> 00:09:08,014 滅びかけといっても いまだに 兵士も民も 俺たちより ずっと多い国だ。 120 00:09:08,014 --> 00:09:11,017 フフッ…。 そこで 叔父上には→ 121 00:09:11,017 --> 00:09:13,987 東から住民を追い立てる役を 頼みたい。 122 00:09:15,021 --> 00:09:16,990 (トルイ)獣たちを狩り場に追い立てるように→ 123 00:09:16,990 --> 00:09:21,995 金国の住民を 開封の城壁の内側へ追い立てたら…→ 124 00:09:21,995 --> 00:09:26,100 俺たちより ずっと多い 兵士や民が 孤立した都市に閉じ込められるんだ。 125 00:09:26,100 --> 00:09:33,006 冬が過ぎ 食料の尽きた後 街の中は どうなっているかな? 126 00:09:33,006 --> 00:09:35,008 ハハハハハッ! 127 00:09:35,008 --> 00:09:37,010 ハハハハッ…! (せき払い) 128 00:09:37,010 --> 00:09:39,078 ああっ… チャガタイ兄上には→ 129 00:09:39,078 --> 00:09:41,981 モンゴルに残って 留守を預かっていただきたい。 130 00:09:41,981 --> 00:09:46,986 本拠地は やっぱり 大カアンが一番信頼を置く人に任せなきゃ。 131 00:09:46,986 --> 00:09:49,022 ねっ? 132 00:09:49,022 --> 00:09:50,990 まあ いいだろう。 133 00:09:53,993 --> 00:09:56,996 ジュチ家のおまえたちは 今回 出番なしだ…。 134 00:09:56,996 --> 00:09:58,965 ええ~!? 135 00:10:00,033 --> 00:10:04,003 その代わり 西への遠征の主役は おまえたちだぜ。 136 00:10:05,004 --> 00:10:07,006 (トルイ)これで どうだ? 137 00:10:07,006 --> 00:10:10,009 この作戦で不満のある奴はいるか? 138 00:10:13,046 --> 00:10:15,014 (チンカイ)トルイ殿下! 139 00:10:15,014 --> 00:10:20,019 開封の南へ回り込むには 南宋の領内を通過しなければなりません。 140 00:10:20,019 --> 00:10:23,022 何より 険しい山道になりますが。 141 00:10:23,022 --> 00:10:27,026 問題ないね。 南宋にとっても金国は敵だ。 142 00:10:27,026 --> 00:10:31,030 敵の敵は味方。 険しい山道については…。 143 00:10:32,031 --> 00:10:34,000 (トルイ)頑張る! 144 00:10:38,004 --> 00:10:41,107 クリルタイで聞いた話は これで全部よ。 145 00:10:41,107 --> 00:10:43,076 ありがとうございます。 146 00:10:44,010 --> 00:10:46,012 《トルイの作戦が成功すれば→ 147 00:10:46,012 --> 00:10:49,983 開封の人たちは いずれ 飢えと寒さで…》 148 00:10:51,017 --> 00:10:54,020 《私は それを知りながら…》 149 00:10:54,020 --> 00:10:57,991 シタラ 大丈夫? 震えているわ。 150 00:10:59,025 --> 00:11:01,995 すみません。 平気ですわ。 151 00:11:03,029 --> 00:11:04,998 シタラ…。 152 00:11:07,033 --> 00:11:12,038 ドレゲネさま 私のことは ファーティマとお呼びください。 153 00:11:12,038 --> 00:11:15,008 ファーティマ? 「シタラ」は→ 154 00:11:15,008 --> 00:11:17,043 奴隷だった頃の名前ですので…。 155 00:11:17,043 --> 00:11:22,015 出自の卑しい者が 大カアンのお后さまに近いのは どうかと。 156 00:11:24,017 --> 00:11:26,986 私も ここでは ナイマン人で通してるの。 157 00:11:28,021 --> 00:11:33,026 メルキト族に嫁いだのだから メルキト人だと言いたいのだけれど→ 158 00:11:33,026 --> 00:11:36,996 モンゴルには メルキト嫌いが少なくないから。 159 00:11:36,996 --> 00:11:42,001 だから メルキト人だったことは 誰にもあげない秘密にしたのです。 160 00:11:44,003 --> 00:11:48,975 あなたも秘密にしてね ファーティマ。 はい。 161 00:11:50,009 --> 00:11:51,978 《この人は 危なっかしい人だ…》 162 00:11:52,979 --> 00:11:55,014 それで これから どうするの? 163 00:11:55,014 --> 00:11:59,986 やはり 大カアンとトルイ家の間には 力のねじれがありますね。 164 00:11:59,986 --> 00:12:02,989 モンゴル最大の軍事力を持つトルイ家と→ 165 00:12:02,989 --> 00:12:05,992 最高権威の大カアン→ 166 00:12:05,992 --> 00:12:08,061 それを支えるチャガタイ家。 167 00:12:08,061 --> 00:12:10,997 この間に不和を起こすのです。 168 00:12:10,997 --> 00:12:12,999 そのためには→ 169 00:12:12,999 --> 00:12:16,970 トルイさまの作戦が 成功しなければなりません。 170 00:12:18,004 --> 00:12:22,075 (ボラクチンのせき込み) 171 00:12:22,075 --> 00:12:24,077 ⚟(モゲ)お邪魔します! 172 00:12:26,980 --> 00:12:28,982 調子はどう? ボラクチン。 173 00:12:31,017 --> 00:12:34,988 (ボラクチン)おまえの顔を見たら 少し気が晴れたよ。 174 00:12:34,988 --> 00:12:36,990 それ なあに? 175 00:12:36,990 --> 00:12:39,993 全真教の道士たちが持ってきた医学書だ。 176 00:12:39,993 --> 00:12:41,995 ふ~ん…。 177 00:12:41,995 --> 00:12:44,998 肉体は 生きてるうちに 原初の気を徐々に失い→ 178 00:12:44,998 --> 00:12:46,100 やがて 病や死に至るが→ 179 00:12:46,100 --> 00:12:51,037 修行によって この気の流れを止めることができる…。 180 00:12:51,037 --> 00:12:56,009 それが 彼らのいう 不老不死の術なのだそうだ。 181 00:12:57,010 --> 00:13:00,980 その術があれば ボラクチンは良くなるの? 182 00:13:00,980 --> 00:13:03,082 モゲ…。 183 00:13:03,082 --> 00:13:04,984 本当なら クリルタイでは→ 184 00:13:04,984 --> 00:13:08,988 あなたが 大カアンの隣に座っているはずだったのに…。 185 00:13:10,056 --> 00:13:12,025 誰よりも賢い あなたが。 186 00:13:15,028 --> 00:13:18,031 政治は クリルタイのみで決まるものではない。 187 00:13:19,098 --> 00:13:24,003 (ボラクチン)水面下で あちこちに手を回すことが 重要なのだ。 188 00:13:24,003 --> 00:13:28,007 さあ モゲ おまえが聞いてきたことを教えておくれ。 189 00:13:31,010 --> 00:13:34,013 この作戦 トルイさまの負担が大きい分→ 190 00:13:34,013 --> 00:13:37,984 成功すれば 功績が最も大きいのも トルイさま。 191 00:13:39,018 --> 00:13:42,021 そして 恐らく成功します。 192 00:13:42,021 --> 00:13:46,059 なぜなら トルイ家の軍勢は モンゴルで一番強いから。 193 00:13:46,059 --> 00:13:50,029 敵から見れば モンゴル軍の鮮やかな作戦→ 194 00:13:50,029 --> 00:13:52,031 きっと怖いでしょうね。 195 00:13:52,031 --> 00:13:53,100 だけど…。 196 00:13:53,100 --> 00:13:59,005 だけど モンゴル内の諸王家も また こう思うだろう。 197 00:13:59,005 --> 00:14:01,007 トルイ家は…。 198 00:14:01,007 --> 00:14:03,009 (2人)強すぎる。 199 00:14:04,010 --> 00:14:07,080 たとえ トルイ自身に二心がなくとも→ 200 00:14:07,080 --> 00:14:12,018 その強さを諸王家が恐れて 疑念を抱いたら…。 201 00:14:12,018 --> 00:14:18,024 トルイ家に対し 結託するようなことがあったら きっと…。 202 00:14:19,025 --> 00:14:22,995 モンゴルは分裂して いずれ崩壊しますわ。 203 00:14:23,996 --> 00:14:26,999 (ボラクチン)争いの種をまこうとする者も 出てくるだろう。 204 00:14:26,999 --> 00:14:30,036 そんな! どうしたら…。 205 00:14:30,036 --> 00:14:36,042 モゲ おまえは 私と違って 若いし かわいい。 素直で 人にも好かれる。 206 00:14:37,009 --> 00:14:42,982 (ボラクチン)モンゴルがバラバラにならないよう 人と人との心をつなぎ留めるために→ 207 00:14:42,982 --> 00:14:45,985 私の代わりに動き回っておくれ。 208 00:14:48,087 --> 00:14:50,056 ボラクチンが そう言うなら! 209 00:14:53,993 --> 00:14:58,998 《孤立した都市に追い込まれ 飢えと寒さで死んでいくのは→ 210 00:14:58,998 --> 00:15:01,968 トゥースの街の人々だったかもしれない》 211 00:15:03,002 --> 00:15:05,004 《開封の人たちからしたら→ 212 00:15:05,004 --> 00:15:08,007 私も きっと モンゴルの一人ね》 213 00:15:08,007 --> 00:15:16,983 ♬~ 214 00:15:18,851 --> 00:15:25,825 ♬~ 215 00:15:25,825 --> 00:15:30,830 大カアンが出征して チャガタイさまが草原で留守を預かる…。 216 00:15:30,830 --> 00:15:32,865 私たちは どうするのですか? 217 00:15:32,865 --> 00:15:36,936 前線基地まで 大カアンの軍についていくわ。 218 00:15:36,936 --> 00:15:39,839 大カアンの所には 今 チャガタイが来ている。 219 00:15:39,839 --> 00:15:44,844 出征したら しばらくは チャガタイとは顔を合わせないわね。 220 00:15:44,844 --> 00:15:49,849 《モンゴルに混乱をもたらすには トルイ家と拮抗する勢力が必要》 221 00:15:49,849 --> 00:15:52,919 《そこにチャガタイ家は欠かせない》 222 00:15:52,919 --> 00:15:58,825 では 私が ドレゲネさまのお使いとして チャガタイさまへ ごあいさつに伺いますわ。 223 00:15:58,825 --> 00:16:01,828 ファーティマにお任せくださいまし。 224 00:16:12,805 --> 00:16:14,807 (男性)こっち 引っ張ってくれ。 (男性)おう! 225 00:16:14,807 --> 00:16:16,809 (男性)よいしょ…! 226 00:16:26,819 --> 00:16:29,822 なんで カダクさまが ついてくるんですか? 227 00:16:29,822 --> 00:16:31,824 (カダク)おまえ一人で行かせられるかよ。 228 00:16:31,824 --> 00:16:33,826 あら 意外。 優しいんですのね。 229 00:16:33,826 --> 00:16:35,828 違う! おまえを信用してないの! 230 00:16:35,828 --> 00:16:38,898 ドレゲネさまは信用してくれました。 231 00:16:38,898 --> 00:16:41,901 俺の主人は あの人じゃない。 232 00:16:41,901 --> 00:16:44,837 話せば長くなるが あるお方に頼まれて 今は…→ 233 00:16:44,837 --> 00:16:46,806 うわっ! 234 00:16:49,809 --> 00:16:51,811 (カダク)ああっ…! 235 00:16:55,815 --> 00:16:58,818 ハアハア…。 フウ…。 236 00:16:58,818 --> 00:17:01,821 (モゲ)あれ? ドレゲネの奴隷ちゃん? 237 00:17:01,821 --> 00:17:04,824 あんた ここで何してるの? 238 00:17:05,825 --> 00:17:07,827 《こ… この人は→ 239 00:17:07,827 --> 00:17:09,829 大カアンの第四妃 モゲさま!》 240 00:17:09,829 --> 00:17:13,866 あっ そうか! また懲りもせず! 241 00:17:13,866 --> 00:17:16,836 《えっ… えっ… ええっ…!》 242 00:17:17,870 --> 00:17:19,805 迷子だな。 243 00:17:19,805 --> 00:17:21,874 どうだ? 図星だろ。 244 00:17:21,874 --> 00:17:26,812 さては あんた いまだに 天幕の位置が覚えられないんだな。 245 00:17:26,812 --> 00:17:29,849 前に うろついてた時も 怪しいと思ったんだ。 246 00:17:29,849 --> 00:17:32,818 ドレゲネの言い訳も 嘘くさかったし…。 247 00:17:32,818 --> 00:17:36,889 もしくは…。 そ… そうなんですう~! 248 00:17:36,889 --> 00:17:38,824 やっぱりな。 どうしよう! 249 00:17:38,824 --> 00:17:42,828 また ドレゲネさまに恥をかかせちゃう。 怒られちゃう! 250 00:17:42,828 --> 00:17:45,831 ドレゲネに怒られても 知ったことじゃないけど→ 251 00:17:45,831 --> 00:17:49,835 大カアンまで恥をかいたら 大変だ。 案内してやるよ。 252 00:17:49,835 --> 00:17:53,839 ありがとうございます モゲさま! 253 00:17:53,839 --> 00:17:56,842 《なんとか乗り切らなきゃ》 254 00:17:56,842 --> 00:18:00,846 《モゲさま 前と印象が違うような…》 255 00:18:01,847 --> 00:18:03,816 耳飾り…。 256 00:18:04,850 --> 00:18:06,819 わっ… ごめんなさい! 257 00:18:07,853 --> 00:18:10,923 やっぱり… 変かな? 258 00:18:10,923 --> 00:18:15,895 い… いえ 変というほどでは…。 でも…。 259 00:18:16,829 --> 00:18:20,833 もしかして なくしてしまわれたのですか? 260 00:18:21,834 --> 00:18:25,905 (モゲ)いや 大カアンが売っちゃったんだ。 261 00:18:25,905 --> 00:18:27,840 大カアン! 大カアンよ! 262 00:18:27,840 --> 00:18:30,843 どうか このメロンを買ってください。 263 00:18:30,843 --> 00:18:32,845 とても困窮しておりまして…。 264 00:18:32,845 --> 00:18:34,847 ちっちゃいメロン。 265 00:18:34,847 --> 00:18:38,818 モゲ 君の耳飾りを この人におやり。 (モゲ)へっ!? 266 00:18:42,822 --> 00:18:44,857 アハハハハハッ…! 267 00:18:44,857 --> 00:18:46,826 (オゴタイ)落ち込むな モゲ。 268 00:18:46,826 --> 00:18:51,831 いずれまた この耳飾りは 君の所に戻ってくると思うよ。 269 00:18:52,832 --> 00:18:55,835 「戻ってくる」? どういう意味でしょう? 270 00:18:55,835 --> 00:18:59,905 分かんないよ。 あたし 大カアンのこと 何も分かんない。 271 00:18:59,905 --> 00:19:01,841 ⚟(チンカイ)モゲさま! 272 00:19:01,841 --> 00:19:04,877 モゲさま 大カアンがお呼びです。 273 00:19:04,877 --> 00:19:07,847 なんの用だろう? (チンカイ)そこまでは伺っていません。 274 00:19:08,848 --> 00:19:10,850 チュウ! (馬のいななき) 275 00:19:11,851 --> 00:19:13,853 (オゴタイ)もう少しだけ…。 276 00:19:13,853 --> 00:19:15,821 (馬の足音) 277 00:19:15,821 --> 00:19:17,857 見えた 見えた。 278 00:19:17,857 --> 00:19:19,892 やあ モゲ! 279 00:19:19,892 --> 00:19:21,894 ここへ おいで。 280 00:19:26,899 --> 00:19:28,901 君にプレゼントだ。 281 00:19:31,804 --> 00:19:33,806 (モゲ)嘘…。 282 00:19:39,812 --> 00:19:41,814 あたしの耳飾り! 283 00:19:41,814 --> 00:19:43,816 (オゴタイ)これは どこで手に入れたんだい? 284 00:19:43,816 --> 00:19:46,819 (アブド)ホラーサーンでございます。 285 00:19:46,819 --> 00:19:50,823 サマルカンドに行く旅の最中 幸運なことに→ 286 00:19:50,823 --> 00:19:54,794 東方の立派なお宝を売ってくれる男に 出会いました。 287 00:19:58,831 --> 00:20:02,835 実に立派な真珠の出どころを その男に問うたのです。 288 00:20:02,835 --> 00:20:06,806 彼は これを ウイグル人の街で たまたま手に入れたとか。 289 00:20:06,806 --> 00:20:09,875 飢えが限界まできた 貧しい男から→ 290 00:20:09,875 --> 00:20:12,812 パンと その耳飾りを交換したと。 291 00:20:12,812 --> 00:20:14,880 ハハハハッ…! ほう…。 292 00:20:14,880 --> 00:20:18,851 ホラーサーンか。 思ったより遠くへ行ったね。 293 00:20:18,851 --> 00:20:23,823 このような立派な耳飾りは 世界の支配者にこそ ふさわしい。 294 00:20:23,823 --> 00:20:27,827 そう考え 私は 大カアンへ献上しに参ったのです。 295 00:20:29,829 --> 00:20:32,798 (モゲ)《本当に戻ってきた…》 296 00:20:33,833 --> 00:20:39,805 よく届けに来てくれたね。 おまえと仲間の商品 全部 俺が買い取ろう。 297 00:20:39,805 --> 00:20:42,808 ありがとうございます! (チンカイ)全部!? 298 00:20:42,808 --> 00:20:46,812 今後も商品を持っておいで。 損はさせないよ。 299 00:20:53,853 --> 00:20:57,823 (チンカイ)えーと じゃあ あそこでお願い。 他のやつと一緒に置いて。 300 00:20:57,823 --> 00:20:59,925 あれは気を付けて! 301 00:20:59,925 --> 00:21:02,862 (商人)まさか 全部買ってくださるとは。 302 00:21:02,862 --> 00:21:04,930 やはり モンゴルへ来て良かった。 303 00:21:04,930 --> 00:21:06,899 あの…! 304 00:21:07,867 --> 00:21:10,836 あなたたちは ホラーサーンから来たのですか? 305 00:21:10,836 --> 00:21:12,838 (アブド)そうだが… あんたは? 306 00:21:12,838 --> 00:21:18,844 私も ホラーサーンから来たのです。 どうして あなたたちはモンゴルへ? 307 00:21:18,844 --> 00:21:20,846 どうしてって? 308 00:21:20,846 --> 00:21:24,850 そんなの モンゴルが 今一番稼げる場所だからに決まってる。 309 00:21:24,850 --> 00:21:29,855 ホラーサーンや西方の商品を 一番高く買ってくれるのは→ 310 00:21:29,855 --> 00:21:31,824 モンゴルの皇帝だと踏んだのさ。 311 00:21:31,824 --> 00:21:34,860 でも 怖くはなかったの? 312 00:21:34,860 --> 00:21:38,831 道のりだって遠いし モンゴル人は恐ろしいでしょう? 313 00:21:38,831 --> 00:21:42,835 いや? むしろ 前よりも安全に旅ができたぞ。 314 00:21:43,836 --> 00:21:50,843 モンゴルは 征服した土地に役人を置いて 商人の通行を守ってくれているんだ。 315 00:21:50,843 --> 00:21:53,846 (商人の声)あの皇帝は 大したお方だよ。 316 00:21:53,846 --> 00:21:55,848 (オゴタイ)君の耳飾りのおかげで→ 317 00:21:55,848 --> 00:21:58,851 うまく機能してることが確認できた。 318 00:21:58,851 --> 00:22:05,858 ♬~ 319 00:22:05,858 --> 00:22:07,826 (オゴタイ)俺の考えてること→ 320 00:22:07,826 --> 00:22:12,832 金国を滅ぼしたら みんな 聞いてくれるかな? 321 00:22:14,867 --> 00:22:20,840 ♬~