1 00:00:07,040 --> 00:00:09,042 (オゴタイ)君の耳飾りのおかげで→ 2 00:00:09,042 --> 00:00:12,079 うまく機能してることが確認できた。 3 00:00:12,079 --> 00:00:19,086 ♬~ 4 00:00:19,086 --> 00:00:22,089 (オゴタイ)俺の考えてること→ 5 00:00:22,089 --> 00:00:26,059 金国を滅ぼしたら みんな 聞いてくれるかな? 6 00:00:26,059 --> 00:00:32,065 ♬~ 7 00:00:32,065 --> 00:00:37,070 (モゲ)《やっぱり 何考えてるのか 分かんないや》 8 00:00:37,070 --> 00:00:39,072 …ん? あっ! 9 00:00:39,072 --> 00:00:41,141 奴隷ちゃんがいない! 10 00:00:41,141 --> 00:00:44,044 あれ…? あれ? あれ!? 11 00:00:44,044 --> 00:00:47,047 また迷子~!? 12 00:00:47,047 --> 00:00:49,049 (シタラの声)モゲさま~! 13 00:00:50,050 --> 00:00:59,059 ♬~ 14 00:02:32,986 --> 00:02:34,988 (カダク)ハア ハア…。 15 00:02:34,988 --> 00:02:37,991 おい ファーティマ。 うっ! げっ…。 16 00:02:37,991 --> 00:02:40,994 (カダク)こんなとこにいやがった。 17 00:02:40,994 --> 00:02:43,997 よくも逃げやがったな! ヒイ~! 18 00:02:43,997 --> 00:02:45,966 (チンカイ)カダク! 助けてください。 19 00:02:45,966 --> 00:02:48,001 チンカイさま? (カダク)チンカイさん? 20 00:02:48,001 --> 00:02:49,970 (チンカイ)君 ウイグル語 できましたよね? 21 00:02:56,009 --> 00:02:57,978 (書記官)次 これもお願いします。 22 00:02:57,978 --> 00:02:59,980 まだあるんですか…? 23 00:03:00,981 --> 00:03:02,983 ごめんなさいね。 24 00:03:02,983 --> 00:03:06,987 大カアンが買ったものを 全部 帳簿に付けなきゃならなくて。 25 00:03:07,988 --> 00:03:11,992 なんで 私まで…。 これ 男の人の仕事じゃないんですか? 26 00:03:11,992 --> 00:03:14,061 うるさい。 働け。 27 00:03:14,061 --> 00:03:19,066 モンゴルでは 読み書きを重要だと思ってない人が多くてね→ 28 00:03:19,066 --> 00:03:20,967 書記官が足りないんです。 29 00:03:20,967 --> 00:03:23,070 あっ 本! 30 00:03:23,070 --> 00:03:25,972 ハハハハ…。 フフッ…。 誰が読むのやら。 31 00:03:25,972 --> 00:03:28,975 ジャービル・ブン・ハイヤーン著。 えっ? 32 00:03:28,975 --> 00:03:30,977 あっ いえ…。 33 00:03:30,977 --> 00:03:38,018 ♬~ 34 00:03:38,018 --> 00:03:41,988 奥さま この本 どうして隠してあるんでしょう? 35 00:03:41,988 --> 00:03:44,991 (ファーティマ)ああ ジャービルの本ね。 36 00:03:44,991 --> 00:03:49,996 ジャービルは ずっと昔 トゥースに住んでいた人なの。 37 00:03:49,996 --> 00:03:52,999 でも あまり堂々と置くものじゃないのよ。 38 00:03:54,000 --> 00:03:55,969 なんの本なんですか? 39 00:03:59,005 --> 00:04:00,974 錬金術。 40 00:04:04,010 --> 00:04:06,012 その本は? 41 00:04:06,012 --> 00:04:12,018 鉱物とかの いろいろな材料を 熱して 混ぜて 作り出すんです→ 42 00:04:12,018 --> 00:04:13,987 アル・イクシールを。 43 00:04:13,987 --> 00:04:17,023 アル・イクシール? (カダク)なんだ? そりゃ。 44 00:04:17,023 --> 00:04:21,995 万能薬… みたいなものでしょうか。 私にも よく…。 45 00:04:21,995 --> 00:04:24,030 (モゲ)万能薬? 46 00:04:24,030 --> 00:04:25,966 モゲさま! 47 00:04:25,966 --> 00:04:29,002 ねえ それ なんでも治せる薬ってこと? 48 00:04:29,002 --> 00:04:30,971 えっ…? 49 00:04:34,040 --> 00:04:38,078 (ドレゲネ)これは 私の侍女 ファーティマでございます。 50 00:04:38,078 --> 00:04:40,046 ボラクチン・カトゥン。 51 00:04:40,981 --> 00:04:44,985 《この人が モンゴル皇帝の第一皇后→ 52 00:04:44,985 --> 00:04:46,953 大カトゥン》 53 00:04:47,988 --> 00:04:50,991 《私 なんで連れてこられたんだろう?》 54 00:04:50,991 --> 00:04:52,993 聞いて ボラクチン! 55 00:04:52,993 --> 00:04:55,996 この子ね 万能薬を作れるんだって! 56 00:04:55,996 --> 00:04:58,999 (ボラクチン)丹薬を…? えっ? 57 00:04:58,999 --> 00:05:03,003 えっと… すみません。 なんのことか さっぱり…。 58 00:05:03,003 --> 00:05:08,074 私は ただ アラビア語の本が読めると申したまでです。 59 00:05:08,074 --> 00:05:10,076 あれ? モゲ…。 60 00:05:10,076 --> 00:05:12,012 でも…! 61 00:05:12,012 --> 00:05:13,980 もうよい。 下がりなさい。 62 00:05:13,980 --> 00:05:16,983 わざわざ悪かったな。 63 00:05:19,986 --> 00:05:21,988 なんだったのでしょう? 64 00:05:21,988 --> 00:05:23,990 さあ…。 65 00:05:23,990 --> 00:05:25,992 (モゲ)待って! 66 00:05:25,992 --> 00:05:27,994 モゲさま。 67 00:05:27,994 --> 00:05:29,996 (モゲ)あのね 聞いてほしいことがあるんだ。 68 00:05:29,996 --> 00:05:32,999 あんたたちを呼んだ理由…。 69 00:05:34,000 --> 00:05:35,969 下がって。 70 00:05:39,005 --> 00:05:42,976 (モゲ)ボラクチンは 誰かに毒を飲まされてる。 71 00:05:42,976 --> 00:05:47,047 見ただろ? あんなに痩せ細って 皮膚もただれて…。 72 00:05:47,047 --> 00:05:49,983 毒って 誰がなんのために? 73 00:05:49,983 --> 00:05:51,985 (モゲ)分からない…。 74 00:05:51,985 --> 00:05:56,990 でも あたしは ボラクチンの医者が怪しいと思ってる。 75 00:05:56,990 --> 00:06:01,995 (医者)その昔 道教には 外丹という思想がありましてね。 76 00:06:01,995 --> 00:06:03,997 (ボラクチン)外丹? 77 00:06:03,997 --> 00:06:07,968 (医者)硫黄や水銀 雄黄などを調合して→ 78 00:06:07,968 --> 00:06:10,971 丹薬という薬を作るのです。 79 00:06:10,971 --> 00:06:13,006 その丹薬を飲めば→ 80 00:06:13,006 --> 00:06:18,044 肉体は 黄金のごとく 不朽のものに変わるとか。 81 00:06:18,044 --> 00:06:20,981 本当か? いいえ! 82 00:06:20,981 --> 00:06:24,985 実際に飲んだ者は皆 毒にやられて 命を縮めました。 83 00:06:24,985 --> 00:06:29,990 それもあって とっくの昔に廃れた試みですよ。 84 00:06:29,990 --> 00:06:33,994 その時 確かに「毒」って言ったんだ。 85 00:06:33,994 --> 00:06:35,996 それだけでは なんとも…。 (ため息) 86 00:06:35,996 --> 00:06:38,965 心配なら その医者を遠ざければいいじゃない。 87 00:06:38,965 --> 00:06:42,969 大カトゥンなら いくらでも 代わりを召し抱えられるでしょ。 88 00:06:42,969 --> 00:06:44,971 ドレゲネ…。 89 00:06:44,971 --> 00:06:47,974 帰るわよ ファーティマ。 は… はい! 90 00:06:54,080 --> 00:06:58,084 放っておいたらいいのよ あんな不気味な人。 91 00:06:58,084 --> 00:07:00,053 はあ… 緊張した。 92 00:07:00,987 --> 00:07:02,989 私は 初めてお会いしましたが→ 93 00:07:02,989 --> 00:07:06,993 大カトゥンって オゴタイさまより 随分年上なんですね。 94 00:07:06,993 --> 00:07:10,997 ええ 元は義理の親子だもの。 えっ? 95 00:07:10,997 --> 00:07:15,001 ボラクチンとモゲは チンギス・カンに嫁いでいたのよ。 96 00:07:15,001 --> 00:07:18,004 それをオゴタイが相続したの。 97 00:07:18,004 --> 00:07:20,006 へえ~…。 98 00:07:20,006 --> 00:07:23,009 じゃあ あのお二人は 長い付き合いなんですね。 99 00:07:23,009 --> 00:07:27,981 父が死ぬと 実の母以外の母親を 息子がめとる…。 100 00:07:27,981 --> 00:07:29,983 ここでは よくあることよ。 101 00:07:32,986 --> 00:07:34,988 ボラクチン…。 102 00:07:34,988 --> 00:07:36,990 (ボラクチンのせき込み) 103 00:07:36,990 --> 00:07:41,995 (ドレゲネの声) 息子もいないし 実家も特別大きくはない。 104 00:07:41,995 --> 00:07:46,966 正直 なんで あの人が大カトゥンなのか 分からないわ。 105 00:07:50,003 --> 00:07:51,971 (医者の声)その丹薬を飲めば→ 106 00:07:51,971 --> 00:07:56,976 肉体は 黄金のごとく 不朽のものに変わるとか。 107 00:07:56,976 --> 00:07:58,978 まるで錬金術だわ。 108 00:07:58,978 --> 00:08:02,983 東方にも そんなものがあったのね。 109 00:08:02,983 --> 00:08:04,951 不朽の肉体…。 110 00:08:05,986 --> 00:08:08,054 丹薬を…? 111 00:08:08,054 --> 00:08:10,056 はっ…! 112 00:08:10,990 --> 00:08:14,995 もしかして アル・イクシール…。 113 00:08:14,995 --> 00:08:19,065 材料は 水銀 硫黄…→ 114 00:08:19,065 --> 00:08:22,035 あと なんだっけ? 115 00:08:25,005 --> 00:08:27,007 ドレゲネさま。 116 00:08:27,007 --> 00:08:30,977 もう一度 大カトゥンのところに行きましょう。 117 00:08:30,977 --> 00:08:33,980 えっ… どうして? 118 00:08:36,983 --> 00:08:39,953 何か考えがあるのね。 119 00:08:41,988 --> 00:08:45,959 ドレゲネさまの力を貸してくださいませ。 120 00:08:48,995 --> 00:08:54,067 アル・イクシール 不朽の肉体をつくる秘薬。 121 00:08:54,067 --> 00:08:59,005 それが ペルシアの錬金術の神髄でございます。 122 00:08:59,005 --> 00:09:03,009 もちろん 私一人に作れるものではございません。 123 00:09:03,009 --> 00:09:07,981 ですが 大カトゥンのお力添えがあれば あるいは…。 124 00:09:09,015 --> 00:09:10,984 なぜ またその話を? 125 00:09:10,984 --> 00:09:14,988 あなたさまが それをお求めだからです。 126 00:09:14,988 --> 00:09:16,990 違いますか? 127 00:09:18,024 --> 00:09:20,026 えっ そうなの? 128 00:09:20,026 --> 00:09:23,096 初めて あなたさまを見た時から ピンときていました。 129 00:09:23,096 --> 00:09:26,100 そのご様子 察しますに…→ 130 00:09:26,100 --> 00:09:31,004 鉱山のほこりを お召しなのではないでしょうか? 131 00:09:31,004 --> 00:09:32,972 (モゲ)鉱山のほこり? 132 00:09:34,007 --> 00:09:37,010 火山から生まれる赤い石で→ 133 00:09:37,010 --> 00:09:41,014 東方では 雄黄と呼ばれているとか。 134 00:09:41,014 --> 00:09:44,017 あっ…。 やはりですか。 135 00:09:44,017 --> 00:09:45,985 鉱山のほこりは→ 136 00:09:45,985 --> 00:09:49,989 アル・イクシールや丹薬の基本となる 材料ですものね。 137 00:09:49,989 --> 00:09:53,993 古代の医師 ヒポクラテスによれば→ 138 00:09:53,993 --> 00:09:58,031 確かに 鉱山のほこりは 少量なら薬になります。 139 00:09:58,031 --> 00:10:02,001 しかし とり続ければ 毒となります。 140 00:10:02,001 --> 00:10:07,006 食が細り 皮膚がただれ できものができる。 141 00:10:07,006 --> 00:10:08,975 今のあなたさまのように。 142 00:10:10,009 --> 00:10:14,013 じゃあ ボラクチンは 毒を盛られたんじゃなくて→ 143 00:10:14,013 --> 00:10:15,982 自分で飲んでたってこと? 144 00:10:15,982 --> 00:10:20,019 なんだ モゲ。 そんなふうに思っていたのか。 145 00:10:20,019 --> 00:10:22,021 ファーティマとやら→ 146 00:10:22,021 --> 00:10:24,991 その棚の引き出しを開けてごらん。 147 00:10:28,094 --> 00:10:29,996 鉱山のほこり。 148 00:10:29,996 --> 00:10:32,999 どうして こんなの飲んだのさ!? 149 00:10:35,969 --> 00:10:38,972 不老不死… ですか? 150 00:10:44,077 --> 00:10:49,048 ああ そうだ。 私も年だからな 長生きしたいんだよ。 151 00:10:49,048 --> 00:10:50,984 ボラクチン…。 152 00:10:50,984 --> 00:10:53,987 これをお飲みください ボラクチンさま。 153 00:10:53,987 --> 00:10:56,990 毒消しの薬です。 154 00:11:09,068 --> 00:11:11,971 で 何? これ。 ジャダ石です。 155 00:11:11,971 --> 00:11:15,975 ジャダ石? (モゲ)ジャダ石は飲むものじゃないよ。 156 00:11:15,975 --> 00:11:20,013 いいえ! ペルシアでは ベゾアール石といって→ 157 00:11:20,013 --> 00:11:21,981 れっきとした毒消しの薬ですわ。 158 00:11:21,981 --> 00:11:24,984 呪いなど かけてないだろうな? 159 00:11:24,984 --> 00:11:26,986 私がそんな よこしまに見えますか? 160 00:11:26,986 --> 00:11:28,988 ええ~…。 161 00:11:36,996 --> 00:11:38,998 (せき込み) 162 00:11:40,033 --> 00:11:43,970 元気を取り戻されましたら またお呼びください。 163 00:11:43,970 --> 00:11:47,974 アル・イクシールについては その時に。 164 00:11:50,977 --> 00:11:53,079 ありがとうございました。 165 00:11:53,079 --> 00:11:56,049 私は何もしていないわ。 とんでもない! 166 00:11:56,049 --> 00:11:59,986 ドレゲネさまが ペルシア人の医者を 探してくださったおかげで→ 167 00:11:59,986 --> 00:12:02,956 鉱山のほこりのことが分かったのですから。 168 00:12:03,990 --> 00:12:05,992 チャガタイは どうするの? 169 00:12:05,992 --> 00:12:10,997 いきなり チャガタイさまに近づこうなんて 考えが甘かったのです。 170 00:12:10,997 --> 00:12:18,004 それよりも 大カトゥンが私たちを信頼すれば 一つ 道が開けましょう。 171 00:12:19,005 --> 00:12:22,008 私たちの… 道ね。 172 00:12:22,008 --> 00:12:26,012 ええ そうですわ。 173 00:12:26,012 --> 00:12:34,988 ♬~ 174 00:12:34,988 --> 00:12:37,090 〈それから程なく→ 175 00:12:37,090 --> 00:12:42,061 モンゴル帝国による 金国への親征が始まった〉 176 00:12:52,872 --> 00:12:55,842 それは 向こうに置いといて。 177 00:12:55,842 --> 00:12:57,844 (ボラクチン)モゲ。 178 00:12:57,844 --> 00:12:59,846 (モゲ)ボラクチン! 179 00:12:59,846 --> 00:13:02,849 もう出歩いて大丈夫なの? 180 00:13:02,849 --> 00:13:04,851 ああ このとおりだ。 181 00:13:04,851 --> 00:13:07,854 ファーティマのおかげだね。 (キルギスタニ)ねえ! 182 00:13:07,854 --> 00:13:09,856 (ボラクチン)…そうだな。 183 00:13:11,858 --> 00:13:14,861 (侍女の声) ボラクチンさまより 言づてでございます。 184 00:13:14,861 --> 00:13:18,831 (侍女)改めて ファーティマ殿のお話を伺いたいと。 185 00:13:21,868 --> 00:13:23,870 〈次の年→ 186 00:13:23,870 --> 00:13:27,874 金国の都 開封を 包囲するため→ 187 00:13:27,874 --> 00:13:31,844 トルイ軍は 南宋を通過する許可を求めていた〉 188 00:13:31,844 --> 00:13:33,846 〈ところが…〉 189 00:13:34,881 --> 00:13:36,849 (トルイ)使者が殺された!? 190 00:13:36,849 --> 00:13:38,851 それが南宋の返事ってわけか。 191 00:13:39,852 --> 00:13:41,888 (スベエデイ)引き返しますか? 192 00:13:41,888 --> 00:13:46,859 (トルイ)…いや 予定どおり 南へ進む。 193 00:13:46,859 --> 00:13:49,862 内容がなんだろうと 返事は来たのだ。 194 00:13:49,862 --> 00:13:53,866 しかし それでは 南宋が黙っておりますまい。 195 00:13:54,867 --> 00:14:00,873 (トルイ)フン…。 なら 南宋も征服すりゃいい。 196 00:14:05,878 --> 00:14:07,880 ううっ…! 197 00:14:07,880 --> 00:14:17,890 ♬~ 198 00:14:17,890 --> 00:14:20,960 〈トルイ軍は 関所を突破し→ 199 00:14:20,960 --> 00:14:23,930 険しい山道を強行した〉 200 00:14:25,865 --> 00:14:29,869 (トルイ)こんな山も 俺たちの敵ではなかったな。 201 00:14:30,870 --> 00:14:33,873 (スベエデイ) 大カアンも お喜びになるでしょう。 202 00:14:35,908 --> 00:14:37,944 そうだよな。 203 00:14:37,944 --> 00:14:41,881 兄上 きっと喜んでくれるぞ! 204 00:14:41,881 --> 00:14:44,851 ハハハハハッ! ハハハハハハ…! 205 00:14:50,957 --> 00:14:55,928 (ソルコクタニ)神様… どうか トルイをお守りください。 206 00:14:55,928 --> 00:14:57,897 (フレグ)そんなあ…。 207 00:14:57,897 --> 00:15:01,868 お祈りなんかしなくたって 父上は負けないでしょ。 208 00:15:02,869 --> 00:15:05,872 まあ! 神様になんてこと言うの。 209 00:15:05,872 --> 00:15:09,909 私も トルイが戦いで負けるなんて 思わないわ。 210 00:15:09,909 --> 00:15:14,847 けれど 災いは 戦場以外にもあるかもしれない。 211 00:15:14,847 --> 00:15:19,852 力を持ちすぎると 恐れられ 恨まれるもの。 212 00:15:19,852 --> 00:15:22,855 (フレグ)なら 母上も気を付けて。 213 00:15:22,855 --> 00:15:24,857 私? フフフッ…。 214 00:15:24,857 --> 00:15:27,827 私を気にする人なんて いないわよ。 215 00:15:30,863 --> 00:15:32,832 …なら いいですけど。 216 00:15:34,867 --> 00:15:39,872 (ヒツジの鳴き声) 217 00:15:39,872 --> 00:15:44,844 (ヒツジの鳴き声) 218 00:15:44,844 --> 00:15:46,846 よっと…。 219 00:15:51,851 --> 00:15:53,853 お願いしまーす。 220 00:15:53,853 --> 00:15:55,855 はーい 置いといて。 221 00:15:55,855 --> 00:16:13,873 ♬~ 222 00:16:13,873 --> 00:16:15,842 ほら 出来たてだよ。 223 00:16:15,842 --> 00:16:17,844 ありがとうございます。 224 00:16:18,878 --> 00:16:21,848 どうぞ ドレゲネさま ウルムです。 225 00:16:22,849 --> 00:16:25,852 この時期が 一番熟していて好きよ。 226 00:16:28,855 --> 00:16:30,857 美味しい…。 227 00:16:30,857 --> 00:16:35,862 もうすぐ 秋ですから ウルムは バターに作り替えます。 228 00:16:35,862 --> 00:16:37,864 今シーズンは 食べ納めですね。 229 00:16:37,864 --> 00:16:39,866 あなたも食べたら? 230 00:16:39,866 --> 00:16:44,937 いえ…。 実は これから ボラクチンさまに呼ばれていまして。 231 00:16:44,937 --> 00:16:47,974 またなの? すみません…。 232 00:16:47,974 --> 00:16:49,876 いってまいります。 233 00:16:49,876 --> 00:17:00,887 ♬~ 234 00:17:00,887 --> 00:17:02,855 別にいいけど。 235 00:17:06,859 --> 00:17:11,864 この世は 物質と性質が結びついて できていますが→ 236 00:17:11,864 --> 00:17:17,970 性質を操作することで 物質を別のものへ変化させることができる。 237 00:17:17,970 --> 00:17:22,909 このジャービルの書は 簡単に言うと こういうことを伝えています。 238 00:17:22,909 --> 00:17:24,877 どういうこと? 239 00:17:24,877 --> 00:17:26,946 (ボラクチン)物の性質を知れば→ 240 00:17:26,946 --> 00:17:30,883 武器でも 薬でも 望むものが作り出せるのだ。 241 00:17:30,883 --> 00:17:32,885 えっ! すごいね。 242 00:17:32,885 --> 00:17:35,888 例えば 雄黄… 鉱山のほこりは→ 243 00:17:35,888 --> 00:17:39,859 熱すれば白くなり 毒性も強くなる。 244 00:17:39,859 --> 00:17:46,866 世界の真に迫ったのだな おまえの故郷の学者も 中国の道士たちも。 245 00:17:48,868 --> 00:17:51,938 《大カアンも ボラクチンさまも→ 246 00:17:51,938 --> 00:17:55,942 金国を倒した先のことを考えているのね》 247 00:17:55,942 --> 00:17:58,911 《広い世界が見えているんだわ》 248 00:17:59,946 --> 00:18:01,948 あっ…。 249 00:18:02,882 --> 00:18:04,951 どうした? ファーティマ。 250 00:18:04,951 --> 00:18:10,957 あの… 以前 チンカイさまは 「書記官が足りない」と言っていました。 251 00:18:11,891 --> 00:18:13,893 どうしてでしょう? 252 00:18:13,893 --> 00:18:17,863 今や モンゴルは 世界中の人や知識を手に入れましたのに…。 253 00:18:19,932 --> 00:18:23,869 それは モンゴルが手に入れた知識人たちの多くが→ 254 00:18:23,869 --> 00:18:26,872 トルイ家のものになっているからなのだ。 255 00:18:26,872 --> 00:18:28,874 えっ!? 256 00:18:28,874 --> 00:18:31,844 (ボラクチン)兵力と同じだ。 トルイ家は オッチギンだからな。 257 00:18:31,844 --> 00:18:35,848 そんなの 大カアンのお力で どうにかならないんですか!? 258 00:18:35,848 --> 00:18:39,885 大カアンに弟の財産を着服させる気か! 259 00:18:39,885 --> 00:18:41,887 あっ… すみません。 260 00:18:41,887 --> 00:18:44,857 《知力にも偏りがあるなんて…》 261 00:18:45,858 --> 00:18:48,828 《でも 好都合だわ》 262 00:18:49,862 --> 00:18:54,867 本当に それでいいのでしょうか? (モゲ・ボラクチン)ん? 263 00:18:54,867 --> 00:18:57,870 なんだか 恐ろしいです。 264 00:18:57,870 --> 00:19:01,874 兵も知識も ほとんどが トルイ家に集まっているなんて…。 265 00:19:01,874 --> 00:19:03,843 であればこそ…。 266 00:19:03,843 --> 00:19:06,846 トルイ家と協力することが 大事なんだよね! 267 00:19:08,881 --> 00:19:10,850 トルイさまも同じ思いでしょうか? 268 00:19:10,850 --> 00:19:12,885 (モゲ)ん? 269 00:19:12,885 --> 00:19:16,889 (ボラクチン)モゲ 悪いが 外してくれるか? (モゲ)えっ…。 270 00:19:24,864 --> 00:19:26,866 モゲが連れてくるまで→ 271 00:19:26,866 --> 00:19:30,870 私は おまえのような娘を 見たことがなかった。 272 00:19:30,870 --> 00:19:32,838 おまえは何者だ? 273 00:19:33,873 --> 00:19:36,876 ご存じなくて当然ですわ。 274 00:19:38,944 --> 00:19:42,915 私は ソルコクタニさまの下に おりましたから。 275 00:19:43,849 --> 00:19:47,853 お気を付けください。 あの方は諦めておりません。 276 00:19:47,853 --> 00:19:50,890 トルイさまを大カアンにすることも→ 277 00:19:50,890 --> 00:19:53,893 ご自分が大カトゥンになることも。 278 00:19:56,896 --> 00:19:59,865 ソルコクタニが…? 279 00:20:00,900 --> 00:20:05,905 (ボラクチン)そうか 心にとどめておこう。 280 00:20:05,905 --> 00:20:10,910 しかし なぜ それを私に打ち明けたのだ? ファーティマ。 281 00:20:10,910 --> 00:20:13,879 次第によっては ただではおかないぞ。 282 00:20:13,879 --> 00:20:16,882 《大丈夫。 できるわ》 283 00:20:16,882 --> 00:20:21,887 《この人の考えること 私には なんとなく分かるもの》 284 00:20:21,887 --> 00:20:26,859 正直 なんで あの人が大カトゥンなのか 分からないわ。 285 00:20:27,860 --> 00:20:30,896 《どんなに大カトゥンが聡明でも→ 286 00:20:30,896 --> 00:20:34,867 ドレゲネさまと同じ疑問を持つ人は きっと少なくない》 287 00:20:34,867 --> 00:20:39,872 《だからこそ この人は 自分の才能にしがみつくはず》 288 00:20:40,906 --> 00:20:45,878 私は オゴタイさまとあなたさまに 希望を見ました。 289 00:20:46,879 --> 00:20:48,881 お二人の賢明さこそ→ 290 00:20:48,881 --> 00:20:52,885 この世界を統べるにふさわしい…! と。 291 00:20:52,885 --> 00:20:58,924 ♬~ 292 00:20:58,924 --> 00:21:01,927 そう思うか…? 293 00:21:04,864 --> 00:21:06,866 もちろんです! 294 00:21:08,868 --> 00:21:10,870 《油断ならない人かと思ったけど→ 295 00:21:10,870 --> 00:21:13,873 案外 扱いやすいわね》 296 00:21:13,873 --> 00:21:15,941 《早速 ドレゲネさまに報告しなくちゃ》 297 00:21:15,941 --> 00:21:18,878 (女性)すみませーん! ん? 298 00:21:18,878 --> 00:21:21,881 (女性)あっ あの 私 バター作ってて…。 299 00:21:21,881 --> 00:21:27,853 でも 慣れてなくて 今日 搾った乳が まだ残ってて…。 300 00:21:27,853 --> 00:21:30,923 大丈夫よ。 手伝うわ。 301 00:21:30,923 --> 00:21:32,925 ありがとうございます! 302 00:21:34,860 --> 00:21:37,830 あっ ドレゲネさま…。 303 00:21:38,864 --> 00:21:40,833 後でいっか。 304 00:21:52,845 --> 00:21:54,847 ドレゲネさま? 305 00:21:58,851 --> 00:22:01,854 (ボラクチン)そう緊張するな ドレゲネ。 306 00:22:02,855 --> 00:22:06,859 おまえに話したいことがある。 307 00:22:06,859 --> 00:22:13,866 ♬~ 308 00:22:14,867 --> 00:22:16,835 ♬~