1 00:00:46,313 --> 00:00:49,316 (伯父)われらがトゥース軍が 遊牧民に敗れた。 2 00:00:49,316 --> 00:00:51,318 軍は壊滅し→ 3 00:00:51,318 --> 00:00:55,322 もはや 街への侵入をはばむことは 難しいらしい。 4 00:00:55,322 --> 00:00:58,325 (伯父)奴らが来れば 略奪が起きる。 5 00:00:58,325 --> 00:01:01,328 今のうちに 食料や貴重品を隠しておこう。 6 00:01:03,330 --> 00:01:06,333 (ズムッルド)大して入らないわ。 7 00:01:06,333 --> 00:01:08,335 (アニース)ん~。 8 00:01:09,336 --> 00:01:11,338 (アニース)フッ…。 9 00:01:13,340 --> 00:01:15,342 (シタラ・ズムッルド)おお~! (アニース)フッ…。 10 00:01:16,343 --> 00:01:19,346 私は 息子たちを連れて 山のほうに避難するよ。 11 00:01:19,346 --> 00:01:22,349 (ファーティマ)ええ。 それがいいわね。 12 00:01:22,349 --> 00:01:25,352 ファーティマは シタラと一緒に地下室へ隠れていなさい。 13 00:01:26,353 --> 00:01:28,355 3日たったら迎えに来る。 14 00:01:28,355 --> 00:01:30,357 シタラ ファーティマのことを頼んだよ。 15 00:01:30,357 --> 00:01:33,360 (シタラ)はい! お守りします! 16 00:01:33,360 --> 00:01:37,364 (ズムッルド)それでは 奥さま シタラ! (アニース)また すぐに。 17 00:01:38,365 --> 00:01:43,303 (アニース)なんだか 子供の頃を思い出しちゃうな。 よく こうやって避難してたもの。 18 00:01:43,303 --> 00:01:48,308 (ズムッルド)もう~ もっと 緊張感 持ちなさいよ。 (アニース)フフッ…。 19 00:01:53,313 --> 00:01:57,317 奥さま ナツメヤシの実を どうぞ。 20 00:01:57,317 --> 00:02:00,320 (ファーティマ)ありがとう シタラ。 21 00:02:01,321 --> 00:02:06,326 ここにいると まるで時の流れが止まったように感じるわ。 22 00:02:07,327 --> 00:02:12,332 ここから見える外の光が 3度 暗くなって 明るくなりました。 23 00:02:12,332 --> 00:02:16,336 もうすぐ 伯父さまたちが迎えに来てくれますわ。 24 00:02:16,336 --> 00:02:19,339 それに もし来るのが遅れても→ 25 00:02:19,339 --> 00:02:23,343 アニースさんたちのおかげで 食料は十分にありますし→ 26 00:02:23,343 --> 00:02:25,345 大事な本だって無事です。 27 00:02:25,345 --> 00:02:28,348 そうね。 ありがとう シタラ。 28 00:02:28,348 --> 00:02:30,350 あなたがいてくれて心強いわ。 29 00:02:30,350 --> 00:02:33,353 私は 何も…。 30 00:02:33,353 --> 00:02:35,355 えっと…。 31 00:02:35,355 --> 00:02:40,360 でも 奥さま 遊牧民が エウクレイデスなど読むのでしょうか? 32 00:02:40,360 --> 00:02:42,295 分からないわ。 33 00:02:42,295 --> 00:02:45,298 でも 万に一つもなくせないの。 34 00:02:45,298 --> 00:02:48,301 夫が生前集めた写本ですもの。 35 00:02:48,301 --> 00:02:50,303 そうですね…。 36 00:02:50,303 --> 00:02:53,306 (ファーティマ)ねえ シタラ。 37 00:02:53,306 --> 00:02:56,309 ムハンマドのことが好き? 38 00:02:56,309 --> 00:02:59,312 えっ? あっ… はっ…。 39 00:02:59,312 --> 00:03:02,315 はい! 尊敬しております。 40 00:03:02,315 --> 00:03:05,318 あれほど聡明な方は めったにいないかと…。 41 00:03:06,319 --> 00:03:09,322 (ファーティマ)父親とよく似ているの。 42 00:03:09,322 --> 00:03:13,326 あの子は 保守的な神学になじめなかった。 43 00:03:14,327 --> 00:03:22,335 この先 自分の道を進めば進むほど たくさんの対立を経ることになるでしょう。 44 00:03:22,335 --> 00:03:27,340 そんな時 あの子の心に寄り添ってあげられるのは→ 45 00:03:27,340 --> 00:03:30,343 シタラ。 あなただけよ。 46 00:03:31,344 --> 00:03:33,346 (ファーティマ)彼のそばに仕えてほしいの。 47 00:03:33,346 --> 00:03:36,349 一人の人間として。 48 00:03:36,349 --> 00:03:58,305 ♬~ 49 00:03:58,305 --> 00:04:00,307 はい! 50 00:04:05,312 --> 00:04:07,314 ⚞(足音) 51 00:04:07,314 --> 00:04:11,318 (ファーティマ)兄さんたちね。 やっと外に出られるわ。 52 00:04:11,318 --> 00:04:13,320 はい! 53 00:04:16,323 --> 00:04:18,325 フフッ…。 フフッ…。 54 00:04:24,331 --> 00:04:26,333 あっ…。 55 00:04:32,339 --> 00:04:35,342 あっ…。 ハッ! 56 00:04:35,342 --> 00:04:50,357 ♬~ 57 00:04:52,292 --> 00:05:01,301 ♬~ 58 00:06:42,302 --> 00:06:48,308 ♬~ 59 00:06:48,308 --> 00:06:51,311 ありがとう シタラ。 いえ…。 60 00:06:52,312 --> 00:06:54,314 (シラ)どけ。 あっ…。 61 00:06:56,316 --> 00:06:58,318 くっ…! (ファーティマ)シタラ。 62 00:06:58,318 --> 00:07:00,320 逆らっては駄目よ。 63 00:07:02,322 --> 00:07:04,324 はい。 奥さま…。 64 00:07:09,329 --> 00:07:11,331 (シラ)あっ…。 65 00:07:11,331 --> 00:07:17,337 ♬~ 66 00:07:17,337 --> 00:07:22,342 ⚞(物音) 67 00:07:26,346 --> 00:07:28,348 (シタラ・ファーティマ)はっ…! 68 00:07:43,296 --> 00:07:45,298 (ファーティマ)駄目よ… その本は…。 69 00:08:12,325 --> 00:08:14,327 あっ… あっ…。 70 00:08:19,332 --> 00:08:22,335 「それから泥棒をした者は→ 71 00:08:22,335 --> 00:08:26,339 男でも女でも 容赦なく 両手を切り落としてしまえ」! 72 00:08:26,339 --> 00:08:28,341 シタラ…! 73 00:08:28,341 --> 00:08:32,345 それは あなたのものではありません! 返してください! 74 00:08:53,299 --> 00:08:56,302 「泥棒ではない。 この地上のものは 皆→ 75 00:08:56,302 --> 00:08:59,305 わが父 チンギス・カンのものなのだ」。 《この人 私たちの言葉を…》 76 00:08:59,305 --> 00:09:01,307 …と仰せだ。 77 00:09:17,323 --> 00:09:19,325 ううっ…! (シラ)はっ…! 78 00:09:19,325 --> 00:09:21,327 (ファーティマ)駄目! 79 00:09:22,328 --> 00:09:24,330 (斬る音) 80 00:09:24,330 --> 00:09:27,333 (ファーティマ)あっ…。 81 00:09:30,336 --> 00:09:32,338 あっ…! 82 00:09:43,349 --> 00:09:46,352 お… 奥さま…。 83 00:09:51,357 --> 00:09:56,362 私の… 娘に…。 84 00:09:59,365 --> 00:10:02,368 触らないで…。 85 00:10:05,371 --> 00:10:07,373 奥さま…。 86 00:10:07,373 --> 00:10:10,376 奥さま… 奥さま! 87 00:10:10,376 --> 00:10:15,381 (泣き声) 88 00:10:15,381 --> 00:10:33,333 ♬~ 89 00:10:33,333 --> 00:10:36,336 ああっ…! 90 00:10:36,336 --> 00:11:00,360 ♬~ 91 00:11:00,360 --> 00:11:02,362 ああっ…。 92 00:11:02,362 --> 00:11:21,381 ♬~ 93 00:11:21,381 --> 00:11:31,324 ♬~ 94 00:11:31,324 --> 00:11:36,329 ♬~ 95 00:11:36,329 --> 00:11:38,331 あっ…。 96 00:11:43,336 --> 00:11:45,338 (アニース)あっ…。 97 00:11:45,338 --> 00:11:47,340 シタラちゃん! あっ…? 98 00:11:51,344 --> 00:11:54,347 (アニース)ああっ… 生きていたのね。 99 00:11:54,347 --> 00:11:57,350 けがはない? 100 00:11:57,350 --> 00:12:00,353 アニースさん… 私…。 101 00:12:01,354 --> 00:12:05,358 私… 奥さまをお守りするって…→ 102 00:12:05,358 --> 00:12:07,360 約束したのに…。 103 00:12:07,360 --> 00:12:09,362 奥さまが…。 104 00:12:09,362 --> 00:12:12,365 (泣き声) そう…。 105 00:12:12,365 --> 00:12:15,368 (泣き声) 106 00:12:15,368 --> 00:12:20,373 私たちは 山のほうへ向かう途中で捕まったの。 107 00:12:20,373 --> 00:12:23,376 (アニースとズムッルドの笑い声) 108 00:12:24,377 --> 00:12:28,381 (アニースの声)それから いくつかの組に分けられたの。 109 00:12:28,381 --> 00:12:33,319 女たち 子供たち 職人たち。 110 00:12:33,319 --> 00:12:38,324 それ以外の男の人やお年寄りは どこかへ連れて行かれたわ。 111 00:12:38,324 --> 00:12:41,327 伯父さまとは それっきり…。 112 00:12:43,329 --> 00:12:45,331 それから…。 113 00:12:49,335 --> 00:12:51,337 ミハイル…! 114 00:12:51,337 --> 00:13:00,346 ♬~ 115 00:13:00,346 --> 00:13:02,348 ミハイル!! 116 00:13:04,350 --> 00:13:06,352 そんな…。 117 00:13:06,352 --> 00:13:08,354 ズムッルドさん…。 118 00:13:15,361 --> 00:13:18,364 (泣き声) お願い 泣きやんで…。 119 00:13:18,364 --> 00:13:21,367 (乳児の泣き声) (女性)いい子だから… ねっ…。 120 00:13:21,367 --> 00:13:23,369 ズムッルドさん…。 121 00:13:23,369 --> 00:13:25,371 立てますか? 122 00:13:27,373 --> 00:13:29,375 大丈夫? 123 00:13:29,375 --> 00:13:38,317 ♬~ 124 00:13:38,317 --> 00:13:40,319 《あの人…→ 125 00:13:40,319 --> 00:13:44,323 昔 水おけを直してくれた金物屋さん…》 126 00:13:45,324 --> 00:13:48,327 《早く伯父さまたちを捜さないと…》 127 00:13:48,327 --> 00:13:50,330 (女性の悲鳴) 128 00:13:50,330 --> 00:13:52,332 (人々のどよめき) 129 00:13:55,335 --> 00:13:59,338 ああっ… ハサン! ハサン! 130 00:14:01,341 --> 00:14:03,342 (女性)うっ…。 131 00:14:04,343 --> 00:14:06,346 チュウ! 132 00:14:08,347 --> 00:14:14,354 〈得体の知れない彼らへの恐怖が シタラたちを荒野へと追い立てた〉 133 00:14:25,298 --> 00:14:31,304 《今年のサファル月は まだ少し寒い季節で 水も冷たかった》 134 00:14:33,306 --> 00:14:36,309 《けれど 日が差すと→ 135 00:14:36,309 --> 00:14:39,312 もう 薔薇のつぼみが膨らんでいることに 気が付く》 136 00:14:43,316 --> 00:14:46,319 《私たちが仕事をしていると…》 137 00:14:46,319 --> 00:14:49,322 ⚞(子供たち)慈悲ふかく 慈愛あまねき…。 138 00:14:49,322 --> 00:14:54,327 《伯父さまの生徒たちの 読誦する声が聞こえてくる》 139 00:14:54,327 --> 00:14:56,329 かわいいわね! 140 00:14:56,329 --> 00:14:59,332 私が ここへ来た頃を思い出します。 141 00:15:01,334 --> 00:15:03,336 あっ! 帰っていらした! 142 00:15:05,338 --> 00:15:07,273 お帰りなさいませ! 奥さま! 143 00:15:07,273 --> 00:15:09,275 バザールは どうでしたか? 144 00:15:09,275 --> 00:15:13,279 ズムッルドのおかげで いい買い物ができたのよ。 145 00:15:13,279 --> 00:15:18,284 奥さま いつでもお供しますわ。 フフフッ… そうね。 146 00:15:18,284 --> 00:15:22,288 次は シタラも連れて行きましょうね。 はい! 147 00:15:22,288 --> 00:15:25,291 シタラ。 ニーシャプールへ手紙を送ったわ。 148 00:15:25,291 --> 00:15:29,295 薔薇が咲く頃には 返事が来るかもしれないわね。 149 00:15:32,298 --> 00:15:37,303 《サファル月の後には 花咲くラビーアウラル月が来る》 150 00:15:37,303 --> 00:15:40,306 《来るはずだった…》 151 00:15:40,306 --> 00:15:43,309 (泣き声) 152 00:15:49,315 --> 00:15:54,320 (アニース)ズムッルド 少しは食べて元気出さないと…。 153 00:15:55,321 --> 00:15:58,324 シタラちゃんも 食べなきゃ駄目よ。 154 00:15:58,324 --> 00:16:00,326 アニースさんが食べて…。 155 00:16:01,327 --> 00:16:06,332 (アニース)ありがとう。 でも これは あなたの分よ。 156 00:16:07,266 --> 00:16:09,268 ねえ 覚えてる? 157 00:16:09,268 --> 00:16:15,274 前に話した 「奴隷は自分じゃ何も決められない」って話。 158 00:16:16,275 --> 00:16:18,277 はい…。 159 00:16:18,277 --> 00:16:20,279 あれは言い換えるとね→ 160 00:16:20,279 --> 00:16:24,283 奴隷には その分 責任もない ということなの。 161 00:16:24,283 --> 00:16:28,287 例えば 奴隷が 何か罪を犯したとしても→ 162 00:16:28,287 --> 00:16:31,290 受ける罰は自由人の半分。 163 00:16:31,290 --> 00:16:37,296 私たちは 責任を負うことを認められていない というべきかしらね。 164 00:16:39,298 --> 00:16:45,304 奥さまのこと 許すも許さないも 自分で決めちゃ駄目よ。 165 00:16:46,305 --> 00:16:49,308 じゃあ… 誰が決めるの? 166 00:16:49,308 --> 00:16:52,311 もう 誰も決められない。 167 00:16:52,311 --> 00:16:56,315 奥さまも伯父さまも もう…。 168 00:16:56,315 --> 00:16:58,317 そうね…。 169 00:16:58,317 --> 00:17:02,321 ううん。 まだ たった一人いるわ。 170 00:17:02,321 --> 00:17:04,323 ニーシャプールに。 171 00:17:09,262 --> 00:17:11,264 ムハンマドさま…。 172 00:17:11,264 --> 00:17:13,266 うん…。 173 00:17:14,267 --> 00:17:19,272 ムハンマドさまは… まだ 生きていらっしゃる…。 174 00:17:19,272 --> 00:17:21,274 (アニース)そうよ。 175 00:17:21,274 --> 00:17:25,278 まだ 私たちには 一つだけ残されているの。 176 00:17:25,278 --> 00:17:35,288 ♬~ 177 00:17:35,288 --> 00:17:38,291 はい…。 178 00:17:39,292 --> 00:17:41,294 はい…! 179 00:17:44,297 --> 00:17:50,303 〈それから 捕虜たちは 毎日 東へと移動していった〉 180 00:17:54,307 --> 00:17:58,311 〈山あいを縫い 川を渡り→ 181 00:17:58,311 --> 00:18:02,315 そして サファル月が終わる頃…〉 182 00:18:08,321 --> 00:18:16,329 〈一行は タールカーンという地に張られた 天幕群にたどり着いた〉 183 00:18:25,338 --> 00:18:28,341 《兵士じゃない人たちもいる…》 184 00:18:28,341 --> 00:18:30,343 《もしかして 彼らの街かしら?》 185 00:18:31,344 --> 00:18:35,348 (職人)もし…。 あなた方は どこから? 186 00:18:35,348 --> 00:18:37,350 トゥースです。 187 00:18:37,350 --> 00:18:41,354 (職人)おお… なんてことだ。 トゥースまで…。 188 00:18:41,354 --> 00:18:43,356 あなたたちは? 189 00:18:43,356 --> 00:18:49,362 われわれは 職人ということで殺されず ここへ連れてこられました。 190 00:18:51,364 --> 00:18:53,366 ニーシャプールから。 191 00:18:55,368 --> 00:19:00,373 (職人の声)私たちは 遊牧民の接近を知り 防御を固めていました。 192 00:19:03,376 --> 00:19:07,313 (職人の声)そして ついに彼らが現れた時→ 193 00:19:07,313 --> 00:19:10,316 城壁から放たれた1本の矢が→ 194 00:19:10,316 --> 00:19:14,320 見事 彼らの司令官を貫いたのです。 195 00:19:17,323 --> 00:19:19,325 (職人の声)その1本の矢のために→ 196 00:19:19,325 --> 00:19:23,329 ニーシャプールは 報復の炎に焼き尽くされました。 197 00:19:33,339 --> 00:19:36,342 (遠ぼえ) 198 00:19:37,343 --> 00:19:40,346 生き残ったのは われわれ職人だけ。 199 00:19:40,346 --> 00:19:43,349 他は 女や子供たちまで…。 200 00:19:44,350 --> 00:19:48,354 《ああ… ニーシャプールには ムハンマドさまが…》 201 00:19:48,354 --> 00:19:55,361 ♬~ 202 00:19:55,361 --> 00:19:57,363 そんな…。 203 00:19:57,363 --> 00:19:59,365 (ズムッルド)うっ…。 204 00:19:59,365 --> 00:20:01,367 (アニース)ズムッルド! 205 00:20:02,368 --> 00:20:04,370 ズムッルドさん! 206 00:20:04,370 --> 00:20:09,375 (ズムッルド)ううっ… ミハイル…。 207 00:20:11,310 --> 00:20:13,312 ズムッルド…。 208 00:20:13,312 --> 00:20:15,314 (ズムッルド)まぶしい…。 209 00:20:15,314 --> 00:20:20,319 ああ… 夕日ね。 ミハイル。 210 00:20:20,319 --> 00:20:23,322 (波の音) 211 00:20:23,322 --> 00:20:26,325 (ズムッルド)とても きれい…。 212 00:20:29,328 --> 00:20:31,330 ズムッルドさん! 213 00:20:31,330 --> 00:20:34,333 (アニース)駄目よ! こんなの駄目! 214 00:20:34,333 --> 00:20:36,335 お願いだから…。 215 00:20:36,335 --> 00:20:42,341 ズムッルドさんは どこか海の見える外国から来たんです…。 216 00:20:42,341 --> 00:20:47,346 誰よりも長く 奥さまにお仕えして…。 217 00:20:47,346 --> 00:20:51,350 本当は 故郷に帰りたかったでしょうか…。 218 00:20:51,350 --> 00:20:55,354 家族に会いたかったでしょうか…。 219 00:20:55,354 --> 00:20:58,357 (泣き声) 220 00:20:58,357 --> 00:21:02,361 (アニース)せめて 私たちの手で弔ってあげましょう。 221 00:21:02,361 --> 00:21:06,365 弟さんと また会えるように…。 222 00:21:07,299 --> 00:21:11,303 われわれは アッラーのものであり…。 223 00:21:11,303 --> 00:21:15,307 (一同)最終的には アッラーに帰するものである。 224 00:21:15,307 --> 00:21:22,314 ♬~ 225 00:21:27,319 --> 00:21:30,322 (寝息) 226 00:21:30,322 --> 00:21:33,325 もう ときめかないな…。 227 00:21:42,334 --> 00:21:45,337 (女性)かわいそうに…。 (女性)何があったの? 228 00:21:45,337 --> 00:21:47,339 あっ…。 229 00:21:47,339 --> 00:21:49,341 すみません。 はっ…! 230 00:21:50,342 --> 00:21:53,345 (女性)通りかかった兵士に つかみかかったみたい。 231 00:21:53,345 --> 00:21:57,349 それで その場で斬られて…。 (女性)なんてこと…。 232 00:21:57,349 --> 00:22:00,352 どうして こんなに…。 233 00:22:01,353 --> 00:22:04,356 (職人)おお… 彼女の魂に平穏あれ。 234 00:22:06,292 --> 00:22:08,294 《自分で決めたんだ》 235 00:22:08,294 --> 00:22:14,300 《アニースさんは あの遊牧民たちの奴隷になるより→ 236 00:22:14,300 --> 00:22:19,305 トゥースのあの家の奴隷のままでいることを 望んだんだ》 237 00:22:23,309 --> 00:22:27,313 《そうだ。 このまま真っすぐ歩いていったら→ 238 00:22:27,313 --> 00:22:31,317 誰かが私に矢を射かけるかしら》 239 00:22:36,322 --> 00:22:38,324 (シラ)待て! 240 00:22:38,324 --> 00:22:40,326 あっ…! 241 00:22:40,326 --> 00:22:42,328 《この人は…》 242 00:22:45,331 --> 00:22:47,333 ううっ…! 243 00:22:47,333 --> 00:22:49,335 ううーっ! イテッ! 244 00:22:49,335 --> 00:22:52,338 違っ… 違うんだ! 245 00:22:52,338 --> 00:22:56,342 なあ あんた! あの本を取り返したくないか!? 246 00:22:56,342 --> 00:23:02,348 ♬~ 247 00:23:02,348 --> 00:23:04,350 えっ…? 248 00:23:05,351 --> 00:23:07,353 ♬~