1 00:00:33,934 --> 00:00:35,936 (シタラ)きっと 私も この時を待っていたのです。 2 00:00:35,936 --> 00:00:38,939 (ドレゲネ)しかし 私たちに何ができると? 3 00:00:38,939 --> 00:00:40,941 知恵がございます。 4 00:00:41,942 --> 00:00:44,945 私が あなたさまの新たなジャダ石と なりましょう。 5 00:00:44,945 --> 00:00:47,948 どうか 力をお貸しください。 6 00:00:49,950 --> 00:00:53,954 2人でなら 嵐も起こせましょう。 7 00:00:58,959 --> 00:01:03,964 《わ… 私 なんてことを…》 8 00:01:03,964 --> 00:01:06,967 《ソルコクタニさまの命令まで無視して…》 9 00:01:06,967 --> 00:01:10,971 《あっ 待って。 私…》 10 00:01:10,971 --> 00:01:15,976 ♬~ 11 00:01:15,976 --> 00:01:18,979 《ソルコクタニの奴隷じゃない》 12 00:01:20,981 --> 00:01:24,985 (シラ)あっ いた! ファーティマ! 13 00:01:24,985 --> 00:01:27,988 《ドレゲネさまは 私以上に長い時間を→ 14 00:01:27,988 --> 00:01:31,925 痛みに慣らすことなく耐えてきたんだわ。 だから…》 15 00:01:31,925 --> 00:01:33,927 (シラ)おい ファーティマ! 16 00:01:33,927 --> 00:01:35,929 ソルコクタニさまに伝えて。 17 00:01:35,929 --> 00:01:39,933 予定より活動しやすい所に潜り込めたって。 18 00:01:39,933 --> 00:01:41,935 そ… そうか。 19 00:01:41,935 --> 00:01:44,938 なら いいけどよ…。 20 00:01:45,939 --> 00:01:51,945 《大丈夫。 今の私には分かる。 何をしたらいいのか》 21 00:01:55,949 --> 00:01:59,953 《覚悟しなさい モンゴル…!》 22 00:02:05,959 --> 00:02:14,968 ♬~ 23 00:03:44,925 --> 00:03:51,932 (馬が走る音) 24 00:03:51,932 --> 00:03:59,940 ♬~ 25 00:03:59,940 --> 00:04:01,942 (オゴタイ)ど… どうしたの? チャガタイ。 26 00:04:01,942 --> 00:04:06,947 ♬~ 27 00:04:06,947 --> 00:04:08,949 (チャガタイ)申し訳ございませんでした! 28 00:04:09,950 --> 00:04:11,952 あっ…。 29 00:04:11,952 --> 00:04:13,954 畏れ多くも 大カアンに賭け事を挑み→ 30 00:04:13,954 --> 00:04:16,957 あまつさえ勝ってしまうなど 不敬の極み! 31 00:04:16,957 --> 00:04:18,959 あっ あれか。 32 00:04:21,962 --> 00:04:24,965 この期に及んでは 棒打ちはもとより→ 33 00:04:24,965 --> 00:04:28,969 死刑でも甘んじて受けましょう! どうか お裁きを! 34 00:04:31,905 --> 00:04:36,910 ウフフ。 これをもって赦す。 俺が あんなことで怒るわけないだろ。 35 00:04:40,914 --> 00:04:44,918 (チャガタイ)オゴタイ・カアンがお赦しになった! 36 00:04:44,918 --> 00:04:46,920 寛大な御心をたたえよ! 37 00:04:46,920 --> 00:04:48,922 (一同)ホレエエエエ! 38 00:04:48,922 --> 00:04:51,925 ホレエエエエ! 39 00:04:51,925 --> 00:04:53,927 ええ~っ… 何? これ! 40 00:04:55,929 --> 00:04:58,932 ああ…。 これにて失礼。 41 00:05:03,937 --> 00:05:05,939 何しに来たんだよ もう…。 42 00:05:05,939 --> 00:05:08,942 (チンカイ)チャガタイさまなりの パフォーマンスですよ。 43 00:05:08,942 --> 00:05:10,944 (オゴタイ)チンカイ。 44 00:05:11,945 --> 00:05:16,950 (チンカイ)オゴタイ・カアンは即位されたばかり。 何よりも名声が必要な時なのです。 45 00:05:16,950 --> 00:05:20,954 草原の部族の長にとって重要なことは? 46 00:05:20,954 --> 00:05:22,956 寛大さ。 47 00:05:22,956 --> 00:05:26,960 そのとおり! 敵には厳しく 臣下には寛大に。 48 00:05:26,960 --> 00:05:29,963 大カアンは 今 それをお示しになったのです。 49 00:05:29,963 --> 00:05:33,900 それは分かるけど ちょっと やりすぎだよ…。 50 00:05:33,900 --> 00:05:35,902 あっ…! 51 00:05:36,903 --> 00:05:39,906 そうか… 寛大さか。 52 00:05:42,909 --> 00:05:45,912 〈クリルタイでは オゴタイ・カアンの下→ 53 00:05:45,912 --> 00:05:48,915 今後の政策が話し合われていた〉 54 00:05:48,915 --> 00:05:50,917 〈なお モンゴル帝国では→ 55 00:05:50,917 --> 00:05:54,921 こうした政治の場に 皇后たちも参加していた〉 56 00:05:55,922 --> 00:05:57,924 (キルギスタニ)ん? 57 00:05:57,924 --> 00:06:02,929 ドレゲネ! 何よ あんた クリルタイなんて めったに出ないくせに! 58 00:06:02,929 --> 00:06:04,931 いたらいけない? 59 00:06:04,931 --> 00:06:07,934 出たくても出られない人だって いるってのに…! 60 00:06:11,938 --> 00:06:13,940 (モゲ)…フフッ。 61 00:06:15,942 --> 00:06:17,944 (テムゲ)いいか? ウカイ。 オタイです。 62 00:06:17,944 --> 00:06:20,947 名前 覚えてください 父上。 63 00:06:20,947 --> 00:06:24,951 これから話し合うのは 次の遠征の計画だ。 64 00:06:24,951 --> 00:06:27,954 標的は いよいよ 東方の敵 金国。 65 00:06:27,954 --> 00:06:31,892 (オタイ)金国には 先祖たちが何人も連れ去られ 殺されたそうですね。 66 00:06:31,892 --> 00:06:35,896 ああ。 だが 今は 正直 そんなことは どうでもいい。 67 00:06:35,896 --> 00:06:38,899 最大の軍事力を持つ トルイ家。 68 00:06:38,899 --> 00:06:41,901 大カアンが信頼を置く チャガタイ家。 69 00:06:41,901 --> 00:06:43,904 ジュチ家は 当主のジュチが 死んでいる上→ 70 00:06:43,904 --> 00:06:45,906 領地も遠い。 71 00:06:45,906 --> 00:06:47,908 そして 俺たちテムゲ家の領地は→ 72 00:06:47,908 --> 00:06:49,909 金国から近い。 73 00:06:49,909 --> 00:06:52,913 どの家も 今や たくさんの領民を抱えている以上→ 74 00:06:52,913 --> 00:06:55,916 損をしない役回りを手に入れたいわけだ。 75 00:06:55,916 --> 00:07:00,921 新しいカアンは 俺たちを どれだけ納得させられるかな? 76 00:07:00,921 --> 00:07:03,923 なあ? ダリタイ。 オタイです。 77 00:07:03,923 --> 00:07:08,928 ♬~ 78 00:07:08,928 --> 00:07:13,933 この状況 どう さばく? 大カアンよ。 79 00:07:19,940 --> 00:07:21,942 都を作ろうかと思う。 80 00:07:22,942 --> 00:07:24,945 (チャガタイ)あちゃー…。 81 00:07:24,945 --> 00:07:26,947 (人々のどよめき) 82 00:07:26,947 --> 00:07:28,949 都? 83 00:07:28,949 --> 00:07:35,889 そう 都だ。 草原に都市を建設する。 天幕じゃなくて 動かない建物のね。 84 00:07:35,889 --> 00:07:37,891 な… 何を言ってるんだ? 85 00:07:37,891 --> 00:07:40,894 金国への遠征の話は? 86 00:07:40,894 --> 00:07:43,897 都市だって? まさか そこに住めと? 87 00:07:43,897 --> 00:07:47,901 (家臣)まだ見ぬ地を求めて 山を越えてこそ 誇り高きモンゴル族だ! 88 00:07:47,901 --> 00:07:49,903 (家臣)定住民のまねなんて 穢らわしい! 89 00:07:49,903 --> 00:07:53,907 皆さま 大カアンのお話が途中ですよ! 90 00:07:53,907 --> 00:07:56,910 (オゴタイ)都といっても 俺たちが住むわけじゃないよ。 91 00:07:56,910 --> 00:08:00,914 欲しいのは 武器や宝物を作る工場→ 92 00:08:00,914 --> 00:08:04,918 それから 外国の商人たちが集まる交易拠点だ。 93 00:08:04,918 --> 00:08:07,921 俺たちは 今までどおり 遊牧暮らし。 94 00:08:07,921 --> 00:08:11,925 けど たまに 都で ドーンと買い物してやるんだ。 95 00:08:11,925 --> 00:08:13,927 気前良く 寛大な態度でね。 96 00:08:13,927 --> 00:08:20,934 すると うわさを聞いて 世界中から 人と物が集まるってわけ。 どうだろう? 97 00:08:20,934 --> 00:08:22,936 何 言ってるのか 分からん…。 98 00:08:22,936 --> 00:08:24,938 (人々のどよめき) 99 00:08:24,938 --> 00:08:26,940 駄目かなあ…。 100 00:08:28,942 --> 00:08:30,944 (トルイ)いいと思うぜ! 101 00:08:35,882 --> 00:08:38,885 (トルイ)面白いなあ それ! やってみたらいい。 102 00:08:38,885 --> 00:08:40,887 トルイ…。 103 00:08:40,887 --> 00:08:42,889 ところで 大カアン。 104 00:08:46,893 --> 00:08:49,896 いつ 戦争の話をするんだ? 105 00:08:50,897 --> 00:08:52,899 はあ~? 106 00:08:52,899 --> 00:08:57,904 (トルイ) いよいよ 長年の怨敵 金国を葬る時が来た! 107 00:08:57,904 --> 00:09:00,907 かつての大国も 今や 追い詰められ→ 108 00:09:00,907 --> 00:09:02,909 まるで小さなネズミだ。 109 00:09:02,909 --> 00:09:05,912 とどめを刺すのは もちろん われらが大カアン! 110 00:09:07,914 --> 00:09:09,916 (トルイ)この戦争は まさに巻き狩りだ。 111 00:09:09,916 --> 00:09:12,919 狩り場は金国の都 開封! 112 00:09:12,919 --> 00:09:14,921 まず 大カアンには→ 113 00:09:14,921 --> 00:09:17,924 黄河を挟んで 開封の北に陣取っていただく。 114 00:09:17,924 --> 00:09:19,926 ネズミが おののいている隙に→ 115 00:09:19,926 --> 00:09:21,928 俺たちが 南から挟み撃ちだ! 116 00:09:21,928 --> 00:09:25,932 (オルダ)例えるなら ネズミというより 鹿かなあ? 117 00:09:25,932 --> 00:09:27,934 (バトゥ)間を取って 子鹿で どう? 118 00:09:27,934 --> 00:09:29,936 トルイ 金国をなめるなよ。 119 00:09:29,936 --> 00:09:34,874 滅びかけといっても いまだに 兵士も民も 俺たちより ずっと多い国だ。 120 00:09:34,874 --> 00:09:37,877 フフッ…。 そこで 叔父上には→ 121 00:09:37,877 --> 00:09:40,880 東から住民を追い立てる役を 頼みたい。 122 00:09:41,881 --> 00:09:43,883 (トルイ)獣たちを狩り場に追い立てるように→ 123 00:09:43,883 --> 00:09:48,888 金国の住民を 開封の城壁の内側へ追い立てたら…→ 124 00:09:48,888 --> 00:09:53,893 俺たちより ずっと多い 兵士や民が 孤立した都市に閉じ込められるんだ。 125 00:09:53,893 --> 00:09:59,899 冬が過ぎ 食料の尽きた後 街の中は どうなっているかな? 126 00:09:59,899 --> 00:10:01,901 ハハハハハッ! 127 00:10:01,901 --> 00:10:03,903 ハハハハッ…! (せき払い) 128 00:10:03,903 --> 00:10:05,905 ああっ… チャガタイ兄上には→ 129 00:10:05,905 --> 00:10:08,908 モンゴルに残って 留守を預かっていただきたい。 130 00:10:08,908 --> 00:10:13,913 本拠地は やっぱり 大カアンが一番信頼を置く人に任せなきゃ。 131 00:10:13,913 --> 00:10:15,915 ねっ? 132 00:10:15,915 --> 00:10:17,917 まあ いいだろう。 133 00:10:20,920 --> 00:10:23,923 ジュチ家のおまえたちは 今回 出番なしだ…。 134 00:10:23,923 --> 00:10:25,925 ええ~!? 135 00:10:26,926 --> 00:10:30,930 その代わり 西への遠征の主役は おまえたちだぜ。 136 00:10:31,931 --> 00:10:33,933 (トルイ)これで どうだ? 137 00:10:33,933 --> 00:10:36,936 この作戦で不満のある奴はいるか? 138 00:10:39,939 --> 00:10:41,941 (チンカイ)トルイ殿下! 139 00:10:41,941 --> 00:10:46,946 開封の南へ回り込むには 南宋の領内を通過しなければなりません。 140 00:10:46,946 --> 00:10:49,949 何より 険しい山道になりますが。 141 00:10:49,949 --> 00:10:53,953 問題ないね。 南宋にとっても金国は敵だ。 142 00:10:53,953 --> 00:10:57,957 敵の敵は味方。 険しい山道については…。 143 00:10:58,958 --> 00:11:00,960 (トルイ)頑張る! 144 00:11:04,964 --> 00:11:07,967 クリルタイで聞いた話は これで全部よ。 145 00:11:07,967 --> 00:11:09,969 ありがとうございます。 146 00:11:10,970 --> 00:11:12,972 《トルイの作戦が成功すれば→ 147 00:11:12,972 --> 00:11:16,976 開封の人たちは いずれ 飢えと寒さで…》 148 00:11:17,977 --> 00:11:20,980 《私は それを知りながら…》 149 00:11:20,980 --> 00:11:24,984 シタラ 大丈夫? 震えているわ。 150 00:11:25,985 --> 00:11:28,988 すみません。 平気ですわ。 151 00:11:29,989 --> 00:11:31,991 シタラ…。 152 00:11:33,927 --> 00:11:38,932 ドレゲネさま 私のことは ファーティマとお呼びください。 153 00:11:38,932 --> 00:11:41,935 ファーティマ? 「シタラ」は→ 154 00:11:41,935 --> 00:11:43,937 奴隷だった頃の名前ですので…。 155 00:11:43,937 --> 00:11:48,942 出自の卑しい者が 大カアンのお后さまに近いのは どうかと。 156 00:11:50,944 --> 00:11:53,947 私も ここでは ナイマン人で通してるの。 157 00:11:54,948 --> 00:11:59,953 メルキト族に嫁いだのだから メルキト人だと言いたいのだけれど→ 158 00:11:59,953 --> 00:12:03,957 モンゴルには メルキト嫌いが少なくないから。 159 00:12:03,957 --> 00:12:08,962 だから メルキト人だったことは 誰にもあげない秘密にしたのです。 160 00:12:10,964 --> 00:12:15,969 あなたも秘密にしてね ファーティマ。 はい。 161 00:12:16,970 --> 00:12:18,972 《この人は 危なっかしい人だ…》 162 00:12:19,973 --> 00:12:21,975 それで これから どうするの? 163 00:12:21,975 --> 00:12:26,980 やはり 大カアンとトルイ家の間には 力のねじれがありますね。 164 00:12:26,980 --> 00:12:29,983 モンゴル最大の軍事力を持つトルイ家と→ 165 00:12:29,983 --> 00:12:32,919 最高権威の大カアン→ 166 00:12:32,919 --> 00:12:34,921 それを支えるチャガタイ家。 167 00:12:34,921 --> 00:12:37,924 この間に不和を起こすのです。 168 00:12:37,924 --> 00:12:39,926 そのためには→ 169 00:12:39,926 --> 00:12:43,930 トルイさまの作戦が 成功しなければなりません。 170 00:12:44,931 --> 00:12:48,935 (ボラクチンのせき込み) 171 00:12:48,935 --> 00:12:50,937 ⚟(モゲ)お邪魔します! 172 00:12:53,940 --> 00:12:55,942 調子はどう? ボラクチン。 173 00:12:57,944 --> 00:13:01,948 (ボラクチン)おまえの顔を見たら 少し気が晴れたよ。 174 00:13:01,948 --> 00:13:03,950 それ なあに? 175 00:13:03,950 --> 00:13:06,953 全真教の道士たちが持ってきた医学書だ。 176 00:13:06,953 --> 00:13:08,955 ふ~ん…。 177 00:13:08,955 --> 00:13:11,958 肉体は 生きてるうちに 原初の気を徐々に失い→ 178 00:13:11,958 --> 00:13:13,960 やがて 病や死に至るが→ 179 00:13:13,960 --> 00:13:17,964 修行によって この気の流れを止めることができる…。 180 00:13:17,964 --> 00:13:22,969 それが 彼らのいう 不老不死の術なのだそうだ。 181 00:13:23,970 --> 00:13:27,974 その術があれば ボラクチンは良くなるの? 182 00:13:27,974 --> 00:13:29,976 モゲ…。 183 00:13:29,976 --> 00:13:31,911 本当なら クリルタイでは→ 184 00:13:31,911 --> 00:13:35,915 あなたが 大カアンの隣に座っているはずだったのに…。 185 00:13:36,916 --> 00:13:38,918 誰よりも賢い あなたが。 186 00:13:41,921 --> 00:13:44,924 政治は クリルタイのみで決まるものではない。 187 00:13:45,925 --> 00:13:50,930 (ボラクチン)水面下で あちこちに手を回すことが 重要なのだ。 188 00:13:50,930 --> 00:13:54,934 さあ モゲ おまえが聞いてきたことを教えておくれ。 189 00:13:57,937 --> 00:14:00,940 この作戦 トルイさまの負担が大きい分→ 190 00:14:00,940 --> 00:14:04,944 成功すれば 功績が最も大きいのも トルイさま。 191 00:14:05,945 --> 00:14:08,948 そして 恐らく成功します。 192 00:14:08,948 --> 00:14:12,952 なぜなら トルイ家の軍勢は モンゴルで一番強いから。 193 00:14:12,952 --> 00:14:16,956 敵から見れば モンゴル軍の鮮やかな作戦→ 194 00:14:16,956 --> 00:14:18,958 きっと怖いでしょうね。 195 00:14:18,958 --> 00:14:20,960 だけど…。 196 00:14:20,960 --> 00:14:25,965 だけど モンゴル内の諸王家も また こう思うだろう。 197 00:14:25,965 --> 00:14:27,967 トルイ家は…。 198 00:14:27,967 --> 00:14:29,969 (2人)強すぎる。 199 00:14:30,970 --> 00:14:33,906 たとえ トルイ自身に二心がなくとも→ 200 00:14:33,906 --> 00:14:38,911 その強さを諸王家が恐れて 疑念を抱いたら…。 201 00:14:38,911 --> 00:14:44,917 トルイ家に対し 結託するようなことがあったら きっと…。 202 00:14:45,918 --> 00:14:49,922 モンゴルは分裂して いずれ崩壊しますわ。 203 00:14:50,923 --> 00:14:53,926 (ボラクチン)争いの種をまこうとする者も 出てくるだろう。 204 00:14:53,926 --> 00:14:56,929 そんな! どうしたら…。 205 00:14:56,929 --> 00:15:02,935 モゲ おまえは 私と違って 若いし かわいい。 素直で 人にも好かれる。 206 00:15:03,936 --> 00:15:09,942 (ボラクチン)モンゴルがバラバラにならないよう 人と人との心をつなぎ留めるために→ 207 00:15:09,942 --> 00:15:12,945 私の代わりに動き回っておくれ。 208 00:15:14,947 --> 00:15:16,949 ボラクチンが そう言うなら! 209 00:15:20,953 --> 00:15:25,958 《孤立した都市に追い込まれ 飢えと寒さで死んでいくのは→ 210 00:15:25,958 --> 00:15:28,961 トゥースの街の人々だったかもしれない》 211 00:15:29,962 --> 00:15:31,898 《開封の人たちからしたら→ 212 00:15:31,898 --> 00:15:34,901 私も きっと モンゴルの一人ね》 213 00:15:34,901 --> 00:15:43,910 ♬~ 214 00:15:45,912 --> 00:15:52,919 ♬~ 215 00:15:52,919 --> 00:15:57,924 大カアンが出征して チャガタイさまが草原で留守を預かる…。 216 00:15:57,924 --> 00:15:59,926 私たちは どうするのですか? 217 00:15:59,926 --> 00:16:03,930 前線基地まで 大カアンの軍についていくわ。 218 00:16:03,930 --> 00:16:06,933 大カアンの所には 今 チャガタイが来ている。 219 00:16:06,933 --> 00:16:11,938 出征したら しばらくは チャガタイとは顔を合わせないわね。 220 00:16:11,938 --> 00:16:16,943 《モンゴルに混乱をもたらすには トルイ家と拮抗する勢力が必要》 221 00:16:16,943 --> 00:16:19,946 《そこにチャガタイ家は欠かせない》 222 00:16:19,946 --> 00:16:25,952 では 私が ドレゲネさまのお使いとして チャガタイさまへ ごあいさつに伺いますわ。 223 00:16:25,952 --> 00:16:28,955 ファーティマにお任せくださいまし。 224 00:16:39,899 --> 00:16:41,901 (男性)こっち 引っ張ってくれ。 (男性)おう! 225 00:16:41,901 --> 00:16:43,903 (男性)よいしょ…! 226 00:16:53,913 --> 00:16:56,916 なんで カダクさまが ついてくるんですか? 227 00:16:56,916 --> 00:16:58,918 (カダク)おまえ一人で行かせられるかよ。 228 00:16:58,918 --> 00:17:00,920 あら 意外。 優しいんですのね。 229 00:17:00,920 --> 00:17:02,922 違う! おまえを信用してないの! 230 00:17:02,922 --> 00:17:05,925 ドレゲネさまは信用してくれました。 231 00:17:05,925 --> 00:17:08,928 俺の主人は あの人じゃない。 232 00:17:08,928 --> 00:17:11,931 話せば長くなるが あるお方に頼まれて 今は…→ 233 00:17:11,931 --> 00:17:13,933 うわっ! 234 00:17:16,936 --> 00:17:18,938 (カダク)ああっ…! 235 00:17:22,942 --> 00:17:25,945 ハアハア…。 フウ…。 236 00:17:25,945 --> 00:17:28,948 (モゲ)あれ? ドレゲネの奴隷ちゃん? 237 00:17:28,948 --> 00:17:31,951 あんた ここで何してるの? 238 00:17:32,885 --> 00:17:34,887 《こ… この人は→ 239 00:17:34,887 --> 00:17:36,889 大カアンの第四妃 モゲさま!》 240 00:17:36,889 --> 00:17:40,893 あっ そうか! また懲りもせず! 241 00:17:40,893 --> 00:17:43,896 《えっ… えっ… ええっ…!》 242 00:17:44,897 --> 00:17:46,899 迷子だな。 243 00:17:46,899 --> 00:17:48,901 どうだ? 図星だろ。 244 00:17:48,901 --> 00:17:53,906 さては あんた いまだに 天幕の位置が覚えられないんだな。 245 00:17:53,906 --> 00:17:56,909 前に うろついてた時も 怪しいと思ったんだ。 246 00:17:56,909 --> 00:17:59,912 ドレゲネの言い訳も 嘘くさかったし…。 247 00:17:59,912 --> 00:18:03,916 もしくは…。 そ… そうなんですう~! 248 00:18:03,916 --> 00:18:05,918 やっぱりな。 どうしよう! 249 00:18:05,918 --> 00:18:09,922 また ドレゲネさまに恥をかかせちゃう。 怒られちゃう! 250 00:18:09,922 --> 00:18:12,925 ドレゲネに怒られても 知ったことじゃないけど→ 251 00:18:12,925 --> 00:18:16,929 大カアンまで恥をかいたら 大変だ。 案内してやるよ。 252 00:18:16,929 --> 00:18:20,933 ありがとうございます モゲさま! 253 00:18:20,933 --> 00:18:23,936 《なんとか乗り切らなきゃ》 254 00:18:23,936 --> 00:18:27,940 《モゲさま 前と印象が違うような…》 255 00:18:28,941 --> 00:18:30,943 耳飾り…。 256 00:18:31,877 --> 00:18:33,879 わっ… ごめんなさい! 257 00:18:34,880 --> 00:18:37,883 やっぱり… 変かな? 258 00:18:37,883 --> 00:18:42,888 い… いえ 変というほどでは…。 でも…。 259 00:18:43,889 --> 00:18:47,893 もしかして なくしてしまわれたのですか? 260 00:18:48,894 --> 00:18:52,898 (モゲ)いや 大カアンが売っちゃったんだ。 261 00:18:52,898 --> 00:18:54,900 大カアン! 大カアンよ! 262 00:18:54,900 --> 00:18:57,903 どうか このメロンを買ってください。 263 00:18:57,903 --> 00:18:59,905 とても困窮しておりまして…。 264 00:18:59,905 --> 00:19:01,907 ちっちゃいメロン。 265 00:19:01,907 --> 00:19:05,911 モゲ 君の耳飾りを この人におやり。 (モゲ)へっ!? 266 00:19:09,915 --> 00:19:11,917 アハハハハハッ…! 267 00:19:11,917 --> 00:19:13,919 (オゴタイ)落ち込むな モゲ。 268 00:19:13,919 --> 00:19:18,924 いずれまた この耳飾りは 君の所に戻ってくると思うよ。 269 00:19:19,925 --> 00:19:22,928 「戻ってくる」? どういう意味でしょう? 270 00:19:22,928 --> 00:19:26,932 分かんないよ。 あたし 大カアンのこと 何も分かんない。 271 00:19:26,932 --> 00:19:28,934 ⚟(チンカイ)モゲさま! 272 00:19:28,934 --> 00:19:31,871 モゲさま 大カアンがお呼びです。 273 00:19:31,871 --> 00:19:34,874 なんの用だろう? (チンカイ)そこまでは伺っていません。 274 00:19:35,875 --> 00:19:37,877 チュウ! (馬のいななき) 275 00:19:38,878 --> 00:19:40,880 (オゴタイ)もう少しだけ…。 276 00:19:40,880 --> 00:19:42,882 (馬の足音) 277 00:19:42,882 --> 00:19:44,884 見えた 見えた。 278 00:19:44,884 --> 00:19:46,886 やあ モゲ! 279 00:19:46,886 --> 00:19:48,888 ここへ おいで。 280 00:19:53,893 --> 00:19:55,895 君にプレゼントだ。 281 00:19:58,898 --> 00:20:00,900 (モゲ)嘘…。 282 00:20:06,906 --> 00:20:08,908 あたしの耳飾り! 283 00:20:08,908 --> 00:20:10,910 (オゴタイ)これは どこで手に入れたんだい? 284 00:20:10,910 --> 00:20:13,913 (アブド)ホラーサーンでございます。 285 00:20:13,913 --> 00:20:17,917 サマルカンドに行く旅の最中 幸運なことに→ 286 00:20:17,917 --> 00:20:21,921 東方の立派なお宝を売ってくれる男に 出会いました。 287 00:20:25,925 --> 00:20:29,929 実に立派な真珠の出どころを その男に問うたのです。 288 00:20:29,929 --> 00:20:33,933 彼は これを ウイグル人の街で たまたま手に入れたとか。 289 00:20:33,933 --> 00:20:36,936 飢えが限界まできた 貧しい男から→ 290 00:20:36,936 --> 00:20:39,939 パンと その耳飾りを交換したと。 291 00:20:39,939 --> 00:20:41,941 ハハハハッ…! ほう…。 292 00:20:41,941 --> 00:20:45,945 ホラーサーンか。 思ったより遠くへ行ったね。 293 00:20:45,945 --> 00:20:50,950 このような立派な耳飾りは 世界の支配者にこそ ふさわしい。 294 00:20:50,950 --> 00:20:54,954 そう考え 私は 大カアンへ献上しに参ったのです。 295 00:20:56,956 --> 00:20:59,959 (モゲ)《本当に戻ってきた…》 296 00:21:00,960 --> 00:21:06,966 よく届けに来てくれたね。 おまえと仲間の商品 全部 俺が買い取ろう。 297 00:21:06,966 --> 00:21:09,969 ありがとうございます! (チンカイ)全部!? 298 00:21:09,969 --> 00:21:13,973 今後も商品を持っておいで。 損はさせないよ。 299 00:21:20,980 --> 00:21:24,984 (チンカイ)えーと じゃあ あそこでお願い。 他のやつと一緒に置いて。 300 00:21:24,984 --> 00:21:26,986 あれは気を付けて! 301 00:21:26,986 --> 00:21:29,989 (商人)まさか 全部買ってくださるとは。 302 00:21:29,989 --> 00:21:31,924 やはり モンゴルへ来て良かった。 303 00:21:31,924 --> 00:21:33,926 あの…! 304 00:21:34,927 --> 00:21:37,930 あなたたちは ホラーサーンから来たのですか? 305 00:21:37,930 --> 00:21:39,932 (アブド)そうだが… あんたは? 306 00:21:39,932 --> 00:21:45,938 私も ホラーサーンから来たのです。 どうして あなたたちはモンゴルへ? 307 00:21:45,938 --> 00:21:47,940 どうしてって? 308 00:21:47,940 --> 00:21:51,944 そんなの モンゴルが 今一番稼げる場所だからに決まってる。 309 00:21:51,944 --> 00:21:56,949 ホラーサーンや西方の商品を 一番高く買ってくれるのは→ 310 00:21:56,949 --> 00:21:58,951 モンゴルの皇帝だと踏んだのさ。 311 00:21:58,951 --> 00:22:01,954 でも 怖くはなかったの? 312 00:22:01,954 --> 00:22:05,958 道のりだって遠いし モンゴル人は恐ろしいでしょう? 313 00:22:05,958 --> 00:22:09,962 いや? むしろ 前よりも安全に旅ができたぞ。 314 00:22:10,963 --> 00:22:17,970 モンゴルは 征服した土地に役人を置いて 商人の通行を守ってくれているんだ。 315 00:22:17,970 --> 00:22:20,973 (商人の声)あの皇帝は 大したお方だよ。 316 00:22:20,973 --> 00:22:22,975 (オゴタイ)君の耳飾りのおかげで→ 317 00:22:22,975 --> 00:22:25,978 うまく機能してることが確認できた。 318 00:22:25,978 --> 00:22:32,918 ♬~ 319 00:22:32,918 --> 00:22:34,920 (オゴタイ)俺の考えてること→ 320 00:22:34,920 --> 00:22:39,925 金国を滅ぼしたら みんな 聞いてくれるかな? 321 00:22:41,927 --> 00:22:47,933 ♬~