1 00:00:34,902 --> 00:00:36,904 (オゴタイ)君の耳飾りのおかげで→ 2 00:00:36,904 --> 00:00:39,907 うまく機能してることが確認できた。 3 00:00:39,907 --> 00:00:46,914 ♬~ 4 00:00:46,914 --> 00:00:49,917 (オゴタイ)俺の考えてること→ 5 00:00:49,917 --> 00:00:53,921 金国を滅ぼしたら みんな 聞いてくれるかな? 6 00:00:53,921 --> 00:00:59,927 ♬~ 7 00:00:59,927 --> 00:01:04,932 (モゲ)《やっぱり 何考えてるのか 分かんないや》 8 00:01:04,932 --> 00:01:06,934 …ん? あっ! 9 00:01:06,934 --> 00:01:08,936 奴隷ちゃんがいない! 10 00:01:08,936 --> 00:01:11,939 あれ…? あれ? あれ!? 11 00:01:11,939 --> 00:01:14,942 また迷子~!? 12 00:01:14,942 --> 00:01:16,944 (シタラの声)モゲさま~! 13 00:01:17,945 --> 00:01:26,954 ♬~ 14 00:03:00,914 --> 00:03:02,916 (カダク)ハア ハア…。 15 00:03:02,916 --> 00:03:05,919 おい ファーティマ。 うっ! げっ…。 16 00:03:05,919 --> 00:03:08,922 (カダク)こんなとこにいやがった。 17 00:03:08,922 --> 00:03:11,925 よくも逃げやがったな! ヒイ~! 18 00:03:11,925 --> 00:03:13,927 (チンカイ)カダク! 助けてください。 19 00:03:13,927 --> 00:03:15,929 チンカイさま? (カダク)チンカイさん? 20 00:03:15,929 --> 00:03:17,931 (チンカイ)君 ウイグル語 できましたよね? 21 00:03:23,937 --> 00:03:25,939 (書記官)次 これもお願いします。 22 00:03:25,939 --> 00:03:27,941 まだあるんですか…? 23 00:03:28,942 --> 00:03:30,944 ごめんなさいね。 24 00:03:30,944 --> 00:03:34,948 大カアンが買ったものを 全部 帳簿に付けなきゃならなくて。 25 00:03:35,882 --> 00:03:39,886 なんで 私まで…。 これ 男の人の仕事じゃないんですか? 26 00:03:39,886 --> 00:03:41,888 うるさい。 働け。 27 00:03:41,888 --> 00:03:46,893 モンゴルでは 読み書きを重要だと思ってない人が多くてね→ 28 00:03:46,893 --> 00:03:48,895 書記官が足りないんです。 29 00:03:48,895 --> 00:03:50,897 あっ 本! 30 00:03:50,897 --> 00:03:53,900 ハハハハ…。 フフッ…。 誰が読むのやら。 31 00:03:53,900 --> 00:03:56,903 ジャービル・ブン・ハイヤーン著。 えっ? 32 00:03:56,903 --> 00:03:58,905 あっ いえ…。 33 00:03:58,905 --> 00:04:05,912 ♬~ 34 00:04:05,912 --> 00:04:09,916 奥さま この本 どうして隠してあるんでしょう? 35 00:04:09,916 --> 00:04:12,919 (ファーティマ)ああ ジャービルの本ね。 36 00:04:12,919 --> 00:04:17,924 ジャービルは ずっと昔 トゥースに住んでいた人なの。 37 00:04:17,924 --> 00:04:20,927 でも あまり堂々と置くものじゃないのよ。 38 00:04:21,928 --> 00:04:23,930 なんの本なんですか? 39 00:04:26,933 --> 00:04:28,935 錬金術。 40 00:04:31,938 --> 00:04:33,874 その本は? 41 00:04:33,874 --> 00:04:39,880 鉱物とかの いろいろな材料を 熱して 混ぜて 作り出すんです→ 42 00:04:39,880 --> 00:04:41,882 アル・イクシールを。 43 00:04:41,882 --> 00:04:44,885 アル・イクシール? (カダク)なんだ? そりゃ。 44 00:04:44,885 --> 00:04:49,890 万能薬… みたいなものでしょうか。 私にも よく…。 45 00:04:49,890 --> 00:04:51,892 (モゲ)万能薬? 46 00:04:51,892 --> 00:04:53,894 モゲさま! 47 00:04:53,894 --> 00:04:56,897 ねえ それ なんでも治せる薬ってこと? 48 00:04:56,897 --> 00:04:58,899 えっ…? 49 00:05:01,902 --> 00:05:05,906 (ドレゲネ)これは 私の侍女 ファーティマでございます。 50 00:05:05,906 --> 00:05:07,908 ボラクチン・カトゥン。 51 00:05:08,909 --> 00:05:12,913 《この人が モンゴル皇帝の第一皇后→ 52 00:05:12,913 --> 00:05:14,915 大カトゥン》 53 00:05:15,916 --> 00:05:18,919 《私 なんで連れてこられたんだろう?》 54 00:05:18,919 --> 00:05:20,921 聞いて ボラクチン! 55 00:05:20,921 --> 00:05:23,924 この子ね 万能薬を作れるんだって! 56 00:05:23,924 --> 00:05:26,927 (ボラクチン)丹薬を…? えっ? 57 00:05:26,927 --> 00:05:30,931 えっと… すみません。 なんのことか さっぱり…。 58 00:05:30,931 --> 00:05:35,869 私は ただ アラビア語の本が読めると申したまでです。 59 00:05:35,869 --> 00:05:37,871 あれ? モゲ…。 60 00:05:37,871 --> 00:05:39,873 でも…! 61 00:05:39,873 --> 00:05:41,875 もうよい。 下がりなさい。 62 00:05:41,875 --> 00:05:44,878 わざわざ悪かったな。 63 00:05:47,881 --> 00:05:49,883 なんだったのでしょう? 64 00:05:49,883 --> 00:05:51,885 さあ…。 65 00:05:51,885 --> 00:05:53,887 (モゲ)待って! 66 00:05:53,887 --> 00:05:55,889 モゲさま。 67 00:05:55,889 --> 00:05:57,891 (モゲ)あのね 聞いてほしいことがあるんだ。 68 00:05:57,891 --> 00:06:00,894 あんたたちを呼んだ理由…。 69 00:06:01,895 --> 00:06:03,897 下がって。 70 00:06:06,900 --> 00:06:10,904 (モゲ)ボラクチンは 誰かに毒を飲まされてる。 71 00:06:10,904 --> 00:06:14,908 見ただろ? あんなに痩せ細って 皮膚もただれて…。 72 00:06:14,908 --> 00:06:17,911 毒って 誰がなんのために? 73 00:06:17,911 --> 00:06:19,913 (モゲ)分からない…。 74 00:06:19,913 --> 00:06:24,918 でも あたしは ボラクチンの医者が怪しいと思ってる。 75 00:06:24,918 --> 00:06:29,923 (医者)その昔 道教には 外丹という思想がありましてね。 76 00:06:29,923 --> 00:06:31,925 (ボラクチン)外丹? 77 00:06:31,925 --> 00:06:35,862 (医者)硫黄や水銀 雄黄などを調合して→ 78 00:06:35,862 --> 00:06:38,865 丹薬という薬を作るのです。 79 00:06:38,865 --> 00:06:40,867 その丹薬を飲めば→ 80 00:06:40,867 --> 00:06:45,872 肉体は 黄金のごとく 不朽のものに変わるとか。 81 00:06:45,872 --> 00:06:48,875 本当か? いいえ! 82 00:06:48,875 --> 00:06:52,879 実際に飲んだ者は皆 毒にやられて 命を縮めました。 83 00:06:52,879 --> 00:06:57,884 それもあって とっくの昔に廃れた試みですよ。 84 00:06:57,884 --> 00:07:01,888 その時 確かに「毒」って言ったんだ。 85 00:07:01,888 --> 00:07:03,890 それだけでは なんとも…。 (ため息) 86 00:07:03,890 --> 00:07:06,893 心配なら その医者を遠ざければいいじゃない。 87 00:07:06,893 --> 00:07:10,897 大カトゥンなら いくらでも 代わりを召し抱えられるでしょ。 88 00:07:10,897 --> 00:07:12,899 ドレゲネ…。 89 00:07:12,899 --> 00:07:15,902 帰るわよ ファーティマ。 は… はい! 90 00:07:21,908 --> 00:07:25,912 放っておいたらいいのよ あんな不気味な人。 91 00:07:25,912 --> 00:07:27,914 はあ… 緊張した。 92 00:07:28,915 --> 00:07:30,917 私は 初めてお会いしましたが→ 93 00:07:30,917 --> 00:07:34,854 大カトゥンって オゴタイさまより 随分年上なんですね。 94 00:07:34,854 --> 00:07:38,858 ええ 元は義理の親子だもの。 えっ? 95 00:07:38,858 --> 00:07:42,862 ボラクチンとモゲは チンギス・カンに嫁いでいたのよ。 96 00:07:42,862 --> 00:07:45,865 それをオゴタイが相続したの。 97 00:07:45,865 --> 00:07:47,867 へえ~…。 98 00:07:47,867 --> 00:07:50,870 じゃあ あのお二人は 長い付き合いなんですね。 99 00:07:50,870 --> 00:07:55,875 父が死ぬと 実の母以外の母親を 息子がめとる…。 100 00:07:55,875 --> 00:07:57,877 ここでは よくあることよ。 101 00:08:00,880 --> 00:08:02,882 ボラクチン…。 102 00:08:02,882 --> 00:08:04,884 (ボラクチンのせき込み) 103 00:08:04,884 --> 00:08:09,889 (ドレゲネの声) 息子もいないし 実家も特別大きくはない。 104 00:08:09,889 --> 00:08:14,894 正直 なんで あの人が大カトゥンなのか 分からないわ。 105 00:08:17,897 --> 00:08:19,899 (医者の声)その丹薬を飲めば→ 106 00:08:19,899 --> 00:08:24,904 肉体は 黄金のごとく 不朽のものに変わるとか。 107 00:08:24,904 --> 00:08:26,906 まるで錬金術だわ。 108 00:08:26,906 --> 00:08:30,910 東方にも そんなものがあったのね。 109 00:08:30,910 --> 00:08:32,912 不朽の肉体…。 110 00:08:33,847 --> 00:08:35,849 丹薬を…? 111 00:08:35,849 --> 00:08:37,851 はっ…! 112 00:08:38,852 --> 00:08:42,856 もしかして アル・イクシール…。 113 00:08:42,856 --> 00:08:46,860 材料は 水銀 硫黄…→ 114 00:08:46,860 --> 00:08:49,863 あと なんだっけ? 115 00:08:52,866 --> 00:08:54,868 ドレゲネさま。 116 00:08:54,868 --> 00:08:58,872 もう一度 大カトゥンのところに行きましょう。 117 00:08:58,872 --> 00:09:01,875 えっ… どうして? 118 00:09:04,878 --> 00:09:07,881 何か考えがあるのね。 119 00:09:09,883 --> 00:09:13,887 ドレゲネさまの力を貸してくださいませ。 120 00:09:16,890 --> 00:09:21,895 アル・イクシール 不朽の肉体をつくる秘薬。 121 00:09:21,895 --> 00:09:26,900 それが ペルシアの錬金術の神髄でございます。 122 00:09:26,900 --> 00:09:30,904 もちろん 私一人に作れるものではございません。 123 00:09:30,904 --> 00:09:35,909 ですが 大カトゥンのお力添えがあれば あるいは…。 124 00:09:36,843 --> 00:09:38,845 なぜ またその話を? 125 00:09:38,845 --> 00:09:42,849 あなたさまが それをお求めだからです。 126 00:09:42,849 --> 00:09:44,851 違いますか? 127 00:09:45,852 --> 00:09:47,854 えっ そうなの? 128 00:09:47,854 --> 00:09:50,857 初めて あなたさまを見た時から ピンときていました。 129 00:09:50,857 --> 00:09:54,861 そのご様子 察しますに…→ 130 00:09:54,861 --> 00:09:58,865 鉱山のほこりを お召しなのではないでしょうか? 131 00:09:58,865 --> 00:10:00,867 (モゲ)鉱山のほこり? 132 00:10:01,868 --> 00:10:04,871 火山から生まれる赤い石で→ 133 00:10:04,871 --> 00:10:08,875 東方では 雄黄と呼ばれているとか。 134 00:10:08,875 --> 00:10:11,878 あっ…。 やはりですか。 135 00:10:11,878 --> 00:10:13,880 鉱山のほこりは→ 136 00:10:13,880 --> 00:10:17,884 アル・イクシールや丹薬の基本となる 材料ですものね。 137 00:10:17,884 --> 00:10:21,888 古代の医師 ヒポクラテスによれば→ 138 00:10:21,888 --> 00:10:25,892 確かに 鉱山のほこりは 少量なら薬になります。 139 00:10:25,892 --> 00:10:29,896 しかし とり続ければ 毒となります。 140 00:10:29,896 --> 00:10:34,901 食が細り 皮膚がただれ できものができる。 141 00:10:34,901 --> 00:10:36,903 今のあなたさまのように。 142 00:10:37,904 --> 00:10:41,908 じゃあ ボラクチンは 毒を盛られたんじゃなくて→ 143 00:10:41,908 --> 00:10:43,910 自分で飲んでたってこと? 144 00:10:43,910 --> 00:10:47,914 なんだ モゲ。 そんなふうに思っていたのか。 145 00:10:47,914 --> 00:10:49,916 ファーティマとやら→ 146 00:10:49,916 --> 00:10:52,919 その棚の引き出しを開けてごらん。 147 00:10:55,922 --> 00:10:57,924 鉱山のほこり。 148 00:10:57,924 --> 00:11:00,927 どうして こんなの飲んだのさ!? 149 00:11:03,930 --> 00:11:06,933 不老不死… ですか? 150 00:11:11,938 --> 00:11:16,943 ああ そうだ。 私も年だからな 長生きしたいんだよ。 151 00:11:16,943 --> 00:11:18,945 ボラクチン…。 152 00:11:18,945 --> 00:11:21,948 これをお飲みください ボラクチンさま。 153 00:11:21,948 --> 00:11:24,951 毒消しの薬です。 154 00:11:36,896 --> 00:11:39,899 で 何? これ。 ジャダ石です。 155 00:11:39,899 --> 00:11:43,903 ジャダ石? (モゲ)ジャダ石は飲むものじゃないよ。 156 00:11:43,903 --> 00:11:47,907 いいえ! ペルシアでは ベゾアール石といって→ 157 00:11:47,907 --> 00:11:49,909 れっきとした毒消しの薬ですわ。 158 00:11:49,909 --> 00:11:52,912 呪いなど かけてないだろうな? 159 00:11:52,912 --> 00:11:54,914 私がそんな よこしまに見えますか? 160 00:11:54,914 --> 00:11:56,916 ええ~…。 161 00:12:04,924 --> 00:12:06,926 (せき込み) 162 00:12:07,927 --> 00:12:11,931 元気を取り戻されましたら またお呼びください。 163 00:12:11,931 --> 00:12:15,935 アル・イクシールについては その時に。 164 00:12:18,938 --> 00:12:20,940 ありがとうございました。 165 00:12:20,940 --> 00:12:23,943 私は何もしていないわ。 とんでもない! 166 00:12:23,943 --> 00:12:27,947 ドレゲネさまが ペルシア人の医者を 探してくださったおかげで→ 167 00:12:27,947 --> 00:12:30,950 鉱山のほこりのことが分かったのですから。 168 00:12:31,951 --> 00:12:33,886 チャガタイは どうするの? 169 00:12:33,886 --> 00:12:38,891 いきなり チャガタイさまに近づこうなんて 考えが甘かったのです。 170 00:12:38,891 --> 00:12:45,898 それよりも 大カトゥンが私たちを信頼すれば 一つ 道が開けましょう。 171 00:12:46,899 --> 00:12:49,902 私たちの… 道ね。 172 00:12:49,902 --> 00:12:53,906 ええ そうですわ。 173 00:12:53,906 --> 00:13:02,915 ♬~ 174 00:13:02,915 --> 00:13:04,917 〈それから程なく→ 175 00:13:04,917 --> 00:13:09,922 モンゴル帝国による 金国への親征が始まった〉 176 00:13:20,933 --> 00:13:23,936 それは 向こうに置いといて。 177 00:13:23,936 --> 00:13:25,938 (ボラクチン)モゲ。 178 00:13:25,938 --> 00:13:27,940 (モゲ)ボラクチン! 179 00:13:27,940 --> 00:13:30,943 もう出歩いて大丈夫なの? 180 00:13:30,943 --> 00:13:32,879 ああ このとおりだ。 181 00:13:32,879 --> 00:13:35,882 ファーティマのおかげだね。 (キルギスタニ)ねえ! 182 00:13:35,882 --> 00:13:37,884 (ボラクチン)…そうだな。 183 00:13:39,886 --> 00:13:42,889 (侍女の声) ボラクチンさまより 言づてでございます。 184 00:13:42,889 --> 00:13:46,893 (侍女)改めて ファーティマ殿のお話を伺いたいと。 185 00:13:49,896 --> 00:13:51,898 〈次の年→ 186 00:13:51,898 --> 00:13:55,902 金国の都 開封を 包囲するため→ 187 00:13:55,902 --> 00:13:59,906 トルイ軍は 南宋を通過する許可を求めていた〉 188 00:13:59,906 --> 00:14:01,908 〈ところが…〉 189 00:14:02,909 --> 00:14:04,911 (トルイ)使者が殺された!? 190 00:14:04,911 --> 00:14:06,913 それが南宋の返事ってわけか。 191 00:14:07,914 --> 00:14:09,916 (スベエデイ)引き返しますか? 192 00:14:09,916 --> 00:14:14,921 (トルイ)…いや 予定どおり 南へ進む。 193 00:14:14,921 --> 00:14:17,924 内容がなんだろうと 返事は来たのだ。 194 00:14:17,924 --> 00:14:21,928 しかし それでは 南宋が黙っておりますまい。 195 00:14:22,929 --> 00:14:28,935 (トルイ)フン…。 なら 南宋も征服すりゃいい。 196 00:14:33,873 --> 00:14:35,875 ううっ…! 197 00:14:35,875 --> 00:14:45,885 ♬~ 198 00:14:45,885 --> 00:14:48,888 〈トルイ軍は 関所を突破し→ 199 00:14:48,888 --> 00:14:51,891 険しい山道を強行した〉 200 00:14:53,893 --> 00:14:57,897 (トルイ)こんな山も 俺たちの敵ではなかったな。 201 00:14:58,898 --> 00:15:01,901 (スベエデイ) 大カアンも お喜びになるでしょう。 202 00:15:03,903 --> 00:15:05,905 そうだよな。 203 00:15:05,905 --> 00:15:09,909 兄上 きっと喜んでくれるぞ! 204 00:15:09,909 --> 00:15:12,912 ハハハハハッ! ハハハハハハ…! 205 00:15:18,918 --> 00:15:23,923 (ソルコクタニ)神様… どうか トルイをお守りください。 206 00:15:23,923 --> 00:15:25,925 (フレグ)そんなあ…。 207 00:15:25,925 --> 00:15:29,929 お祈りなんかしなくたって 父上は負けないでしょ。 208 00:15:30,930 --> 00:15:33,866 まあ! 神様になんてこと言うの。 209 00:15:33,866 --> 00:15:37,870 私も トルイが戦いで負けるなんて 思わないわ。 210 00:15:37,870 --> 00:15:42,875 けれど 災いは 戦場以外にもあるかもしれない。 211 00:15:42,875 --> 00:15:47,880 力を持ちすぎると 恐れられ 恨まれるもの。 212 00:15:47,880 --> 00:15:50,883 (フレグ)なら 母上も気を付けて。 213 00:15:50,883 --> 00:15:52,885 私? フフフッ…。 214 00:15:52,885 --> 00:15:55,888 私を気にする人なんて いないわよ。 215 00:15:58,891 --> 00:16:00,893 …なら いいですけど。 216 00:16:02,895 --> 00:16:07,900 (ヒツジの鳴き声) 217 00:16:07,900 --> 00:16:12,905 (ヒツジの鳴き声) 218 00:16:12,905 --> 00:16:14,907 よっと…。 219 00:16:19,912 --> 00:16:21,914 お願いしまーす。 220 00:16:21,914 --> 00:16:23,916 はーい 置いといて。 221 00:16:23,916 --> 00:16:41,868 ♬~ 222 00:16:41,868 --> 00:16:43,870 ほら 出来たてだよ。 223 00:16:43,870 --> 00:16:45,872 ありがとうございます。 224 00:16:46,873 --> 00:16:49,876 どうぞ ドレゲネさま ウルムです。 225 00:16:50,877 --> 00:16:53,880 この時期が 一番熟していて好きよ。 226 00:16:56,883 --> 00:16:58,885 美味しい…。 227 00:16:58,885 --> 00:17:03,890 もうすぐ 秋ですから ウルムは バターに作り替えます。 228 00:17:03,890 --> 00:17:05,892 今シーズンは 食べ納めですね。 229 00:17:05,892 --> 00:17:07,894 あなたも食べたら? 230 00:17:07,894 --> 00:17:12,899 いえ…。 実は これから ボラクチンさまに呼ばれていまして。 231 00:17:12,899 --> 00:17:15,902 またなの? すみません…。 232 00:17:15,902 --> 00:17:17,904 いってまいります。 233 00:17:17,904 --> 00:17:28,915 ♬~ 234 00:17:28,915 --> 00:17:30,917 別にいいけど。 235 00:17:34,854 --> 00:17:39,859 この世は 物質と性質が結びついて できていますが→ 236 00:17:39,859 --> 00:17:45,865 性質を操作することで 物質を別のものへ変化させることができる。 237 00:17:45,865 --> 00:17:50,870 このジャービルの書は 簡単に言うと こういうことを伝えています。 238 00:17:50,870 --> 00:17:52,872 どういうこと? 239 00:17:52,872 --> 00:17:54,874 (ボラクチン)物の性質を知れば→ 240 00:17:54,874 --> 00:17:58,878 武器でも 薬でも 望むものが作り出せるのだ。 241 00:17:58,878 --> 00:18:00,880 えっ! すごいね。 242 00:18:00,880 --> 00:18:03,883 例えば 雄黄… 鉱山のほこりは→ 243 00:18:03,883 --> 00:18:07,887 熱すれば白くなり 毒性も強くなる。 244 00:18:07,887 --> 00:18:14,894 世界の真に迫ったのだな おまえの故郷の学者も 中国の道士たちも。 245 00:18:16,896 --> 00:18:19,899 《大カアンも ボラクチンさまも→ 246 00:18:19,899 --> 00:18:23,903 金国を倒した先のことを考えているのね》 247 00:18:23,903 --> 00:18:26,906 《広い世界が見えているんだわ》 248 00:18:27,907 --> 00:18:29,909 あっ…。 249 00:18:30,910 --> 00:18:32,845 どうした? ファーティマ。 250 00:18:32,845 --> 00:18:38,851 あの… 以前 チンカイさまは 「書記官が足りない」と言っていました。 251 00:18:39,852 --> 00:18:41,854 どうしてでしょう? 252 00:18:41,854 --> 00:18:45,858 今や モンゴルは 世界中の人や知識を手に入れましたのに…。 253 00:18:47,860 --> 00:18:51,864 それは モンゴルが手に入れた知識人たちの多くが→ 254 00:18:51,864 --> 00:18:54,867 トルイ家のものになっているからなのだ。 255 00:18:54,867 --> 00:18:56,869 えっ!? 256 00:18:56,869 --> 00:18:59,872 (ボラクチン)兵力と同じだ。 トルイ家は オッチギンだからな。 257 00:18:59,872 --> 00:19:03,876 そんなの 大カアンのお力で どうにかならないんですか!? 258 00:19:03,876 --> 00:19:07,880 大カアンに弟の財産を着服させる気か! 259 00:19:07,880 --> 00:19:09,882 あっ… すみません。 260 00:19:09,882 --> 00:19:12,885 《知力にも偏りがあるなんて…》 261 00:19:13,886 --> 00:19:16,889 《でも 好都合だわ》 262 00:19:17,890 --> 00:19:22,895 本当に それでいいのでしょうか? (モゲ・ボラクチン)ん? 263 00:19:22,895 --> 00:19:25,898 なんだか 恐ろしいです。 264 00:19:25,898 --> 00:19:29,902 兵も知識も ほとんどが トルイ家に集まっているなんて…。 265 00:19:29,902 --> 00:19:31,904 であればこそ…。 266 00:19:31,904 --> 00:19:34,907 トルイ家と協力することが 大事なんだよね! 267 00:19:36,842 --> 00:19:38,844 トルイさまも同じ思いでしょうか? 268 00:19:38,844 --> 00:19:40,846 (モゲ)ん? 269 00:19:40,846 --> 00:19:44,850 (ボラクチン)モゲ 悪いが 外してくれるか? (モゲ)えっ…。 270 00:19:52,858 --> 00:19:54,860 モゲが連れてくるまで→ 271 00:19:54,860 --> 00:19:58,864 私は おまえのような娘を 見たことがなかった。 272 00:19:58,864 --> 00:20:00,866 おまえは何者だ? 273 00:20:01,867 --> 00:20:04,870 ご存じなくて当然ですわ。 274 00:20:06,872 --> 00:20:10,876 私は ソルコクタニさまの下に おりましたから。 275 00:20:11,877 --> 00:20:15,881 お気を付けください。 あの方は諦めておりません。 276 00:20:15,881 --> 00:20:18,884 トルイさまを大カアンにすることも→ 277 00:20:18,884 --> 00:20:21,887 ご自分が大カトゥンになることも。 278 00:20:24,890 --> 00:20:27,893 ソルコクタニが…? 279 00:20:28,894 --> 00:20:33,899 (ボラクチン)そうか 心にとどめておこう。 280 00:20:33,899 --> 00:20:38,904 しかし なぜ それを私に打ち明けたのだ? ファーティマ。 281 00:20:38,904 --> 00:20:41,907 次第によっては ただではおかないぞ。 282 00:20:41,907 --> 00:20:44,910 《大丈夫。 できるわ》 283 00:20:44,910 --> 00:20:49,915 《この人の考えること 私には なんとなく分かるもの》 284 00:20:49,915 --> 00:20:54,920 正直 なんで あの人が大カトゥンなのか 分からないわ。 285 00:20:55,921 --> 00:20:58,924 《どんなに大カトゥンが聡明でも→ 286 00:20:58,924 --> 00:21:02,928 ドレゲネさまと同じ疑問を持つ人は きっと少なくない》 287 00:21:02,928 --> 00:21:07,933 《だからこそ この人は 自分の才能にしがみつくはず》 288 00:21:08,934 --> 00:21:13,939 私は オゴタイさまとあなたさまに 希望を見ました。 289 00:21:14,940 --> 00:21:16,942 お二人の賢明さこそ→ 290 00:21:16,942 --> 00:21:20,946 この世界を統べるにふさわしい…! と。 291 00:21:20,946 --> 00:21:26,952 ♬~ 292 00:21:26,952 --> 00:21:29,955 そう思うか…? 293 00:21:32,892 --> 00:21:34,894 もちろんです! 294 00:21:36,896 --> 00:21:38,898 《油断ならない人かと思ったけど→ 295 00:21:38,898 --> 00:21:41,901 案外 扱いやすいわね》 296 00:21:41,901 --> 00:21:43,903 《早速 ドレゲネさまに報告しなくちゃ》 297 00:21:43,903 --> 00:21:46,906 (女性)すみませーん! ん? 298 00:21:46,906 --> 00:21:49,909 (女性)あっ あの 私 バター作ってて…。 299 00:21:49,909 --> 00:21:55,915 でも 慣れてなくて 今日 搾った乳が まだ残ってて…。 300 00:21:55,915 --> 00:21:58,918 大丈夫よ。 手伝うわ。 301 00:21:58,918 --> 00:22:00,920 ありがとうございます! 302 00:22:02,922 --> 00:22:05,925 あっ ドレゲネさま…。 303 00:22:06,926 --> 00:22:08,928 後でいっか。 304 00:22:20,940 --> 00:22:22,942 ドレゲネさま? 305 00:22:26,946 --> 00:22:29,949 (ボラクチン)そう緊張するな ドレゲネ。 306 00:22:30,950 --> 00:22:34,887 おまえに話したいことがある。 307 00:22:34,887 --> 00:22:41,894 ♬~ 308 00:22:42,895 --> 00:22:44,897 ♬~