1 00:00:37,771 --> 00:00:42,776 (シタラ)私は オゴタイさまとあなたさまに 希望を見ました。 2 00:00:42,776 --> 00:00:44,778 お二人の賢明さこそ→ 3 00:00:44,778 --> 00:00:48,749 この世界を統べるにふさわしい…! と。 4 00:00:48,749 --> 00:00:50,784 (ボラクチン)そう思うか…? 5 00:00:50,784 --> 00:00:52,753 もちろんです! 6 00:00:53,754 --> 00:00:56,757 (ボラクチン)そう緊張するな ドレゲネ。 7 00:00:57,791 --> 00:01:00,761 おまえに話したいことがある。 8 00:01:02,763 --> 00:01:13,840 ♬~ 9 00:01:13,840 --> 00:01:16,777 ⚞(イルケ)大カアン! 吉報です! 10 00:01:16,777 --> 00:01:18,779 トルイさまが漢江を渡りました! 11 00:01:18,779 --> 00:01:21,748 (イルケ)敵は 大慌てで 南へ向かっているもよう! 12 00:01:22,749 --> 00:01:25,752 (オゴタイ)トルイ やってくれたね! 13 00:01:25,752 --> 00:01:28,755 それじゃ 俺たちも行こうか。 14 00:01:28,755 --> 00:01:30,757 この河の向こうへ! 15 00:01:31,792 --> 00:01:40,767 ♬~ 16 00:05:40,807 --> 00:05:42,742 (トルイ)兄上が黄河を渡ったか! 17 00:05:42,742 --> 00:05:45,745 (スベエデイ)はい。 大カアンの援軍が こちらへ向かっています。 18 00:05:45,745 --> 00:05:47,714 合流しましょう。 19 00:05:47,714 --> 00:05:50,717 合流か… いい場所は あるか? 20 00:05:50,717 --> 00:05:53,720 (スベエデイ)三峰山がよろしいかと。 21 00:05:53,720 --> 00:06:00,727 ♬~ 22 00:06:00,727 --> 00:06:05,732 〈金国の都 開封から約130キロ〉 23 00:06:05,732 --> 00:06:10,737 〈三峰山という丘の麓にトルイ軍は陣を敷き→ 24 00:06:10,737 --> 00:06:13,707 援軍の到着を待った〉 25 00:06:16,743 --> 00:06:21,748 〈対する金国軍は にらみ合う姿勢を見せたが…〉 26 00:06:24,751 --> 00:06:26,753 (完顔)今すぐ攻勢に出ろとおっしゃるか! 27 00:06:26,753 --> 00:06:29,723 (完顔)兵たちは疲れ切っているのに…。 28 00:06:29,723 --> 00:06:31,725 (文官)それは敵も同じでしょ。 29 00:06:31,725 --> 00:06:34,728 敵の主力部隊が都に向かっているんですよ。 30 00:06:37,731 --> 00:06:39,699 さっさと片付けてください。 31 00:06:41,735 --> 00:06:43,737 いかがします…? 32 00:06:43,737 --> 00:06:47,774 仕方ない。 幸い 数では こちらが有利だ。 33 00:06:47,774 --> 00:06:49,743 奴らを包囲しろ! 34 00:06:52,746 --> 00:06:56,750 (トルイ)うわ… 完全に囲まれたな…。 35 00:06:56,750 --> 00:06:59,753 (モンゴル軍武将) 15万もいるそうですよ… 敵軍。 36 00:06:59,753 --> 00:07:02,756 ふーん。 味方は? 37 00:07:02,756 --> 00:07:05,759 4万弱かと…。 ハハハハハハ…! 38 00:07:05,759 --> 00:07:08,762 いやいや 大カアンの援軍が間に合わなかったら→ 39 00:07:08,762 --> 00:07:10,730 さすがにやばいですって! 40 00:07:10,730 --> 00:07:12,766 間に合うんだから心配ない。 41 00:07:12,766 --> 00:07:15,735 (兵士たち)イ~ッ…。 42 00:07:17,737 --> 00:07:22,742 よし! では 運命をテングリに尋ねるのはどうだ? 43 00:07:23,743 --> 00:07:25,745 …はい? 44 00:07:26,746 --> 00:07:29,716 俺の兵でジャダミシができる者を探せ! 45 00:07:39,759 --> 00:07:43,763 (武将)ジャダミシって 嵐を呼ぶんですよね? 46 00:07:43,763 --> 00:07:46,733 トルイさまは何をする気なんでしょう? 47 00:07:46,733 --> 00:08:10,757 ♬~ 48 00:08:10,757 --> 00:08:18,732 (クロヅルの鳴き声) 49 00:08:18,732 --> 00:08:32,746 ♬~ 50 00:08:32,746 --> 00:08:35,715 (兵士たちのどよめき) 51 00:08:35,715 --> 00:08:37,717 これは…! 52 00:08:37,717 --> 00:08:39,719 雪だ! 風も出てきた! 53 00:08:43,723 --> 00:08:47,727 テングリよ われらの願いをかなえてくれるか! 54 00:08:49,729 --> 00:08:52,732 (トルイ)皆 聞けー! 55 00:08:52,732 --> 00:08:55,735 今すぐ 塹壕を掘れ! 56 00:08:56,736 --> 00:09:00,707 (トルイ)嵐が来る前に 人も馬も隠れろ! 57 00:09:01,741 --> 00:09:06,746 (トルイ)馬には覆いをかけて 人もできるだけ着込むんだ! 58 00:09:09,749 --> 00:09:12,719 〈嵐は三昼夜続き…〉 59 00:09:14,721 --> 00:09:18,725 〈2つの軍の命運を分けた〉 60 00:09:21,728 --> 00:09:23,730 〈そして4日目…〉 61 00:09:23,730 --> 00:09:30,737 〈功を焦り 寒さと疲れにさらされ続けた 15万の金国軍は…〉 62 00:09:30,737 --> 00:09:34,741 (トルイ)ハッハッハッハッハッハッ…! 63 00:09:34,741 --> 00:09:37,710 ハハハハハハハッ…! 64 00:09:39,746 --> 00:09:42,715 (馬のいななき) 65 00:09:42,715 --> 00:09:46,719 〈モンゴル軍の攻撃に なすすべなく…〉 66 00:09:49,756 --> 00:09:51,724 てえーっ! 67 00:09:55,762 --> 00:09:57,764 (兵士たち)うわあっ…! 68 00:09:59,732 --> 00:10:01,801 〈壊滅した〉 69 00:10:01,801 --> 00:10:10,743 ♬~ 70 00:10:10,743 --> 00:10:14,747 戻らねば… 都に…。 71 00:10:14,747 --> 00:10:22,755 ♬~ 72 00:10:22,755 --> 00:10:24,724 間に合ったな! 73 00:10:32,732 --> 00:10:34,767 兄上~! 74 00:10:34,767 --> 00:10:37,737 トルイ! よくやってくれたね! 75 00:10:37,737 --> 00:10:39,739 なんの! 76 00:10:39,739 --> 00:10:42,742 (においを嗅ぐ音) 77 00:10:42,742 --> 00:10:45,745 (トルイ)テングリが 兄上の軍旗に味方したのです! 78 00:10:46,746 --> 00:10:50,717 (オゴタイ)俺は 良い弟を持って幸せだ。 79 00:10:51,751 --> 00:10:53,720 ヘヘ…。 80 00:10:55,755 --> 00:10:58,758 どうしました? 将軍。 81 00:10:58,758 --> 00:11:01,794 昔を思い出していた。 82 00:11:01,794 --> 00:11:05,765 (スベエデイの声)チンギス・カンが まだ草原の長たちと争っていた頃→ 83 00:11:05,765 --> 00:11:08,735 敵がジャダミシを使ったことがあった。 84 00:11:09,736 --> 00:11:13,740 (スベエデイの声) しかし 嵐はチンギス・カンではなく→ 85 00:11:13,740 --> 00:11:15,742 敵軍の上に降りかかった。 86 00:11:15,742 --> 00:11:21,714 ♬~ 87 00:11:21,714 --> 00:11:26,753 (スベエデイの声) トルイさまを見ていると まるで…。 88 00:11:26,753 --> 00:11:29,722 将軍 よしましょう そんな話。 89 00:11:30,723 --> 00:11:32,725 (スベエデイ)忘れてくれ。 90 00:11:33,726 --> 00:11:38,731 〈冬が過ぎ 春が終わる頃…〉 91 00:11:38,731 --> 00:11:42,735 〈オゴタイとトルイは モンゴルへの帰国の途につき→ 92 00:11:42,735 --> 00:11:48,741 金国の都 開封の攻略は 宿将たちに委ねられた〉 93 00:11:48,741 --> 00:11:51,711 〈それで十分だった〉 94 00:11:53,713 --> 00:11:55,715 〈これより2年後→ 95 00:11:55,715 --> 00:11:59,719 金国は その歴史に幕を下ろす〉 96 00:12:09,729 --> 00:12:13,733 (テムゲ)巻き狩りは大成功だったわけだ。 97 00:12:13,733 --> 00:12:16,736 なあ ブラルダイ。 (オタイ)オタイです 父上。 98 00:12:18,738 --> 00:12:23,743 (テムゲ)《…で 結局 俺は損しなかったが 一番の得もしていない》 99 00:12:23,743 --> 00:12:26,746 《一番の得は どっちだった…?》 100 00:12:27,714 --> 00:12:33,720 ♬~ 101 00:12:33,720 --> 00:12:35,722 (キルギスタニ)あっ! 102 00:12:39,726 --> 00:12:42,729 (女性たちの歓声) 103 00:12:42,729 --> 00:12:44,731 大勝利 おめでとうございます。 104 00:12:45,732 --> 00:12:48,735 ボラクチン 元気そうで良かった。 105 00:12:48,735 --> 00:12:53,706 あなたには お土産がある。 そのうち届くから楽しみにしててね。 106 00:12:54,741 --> 00:12:58,745 うたげの支度ができています。 どうぞ こちらへ。 107 00:12:58,745 --> 00:13:02,715 ねえ 大カアン お土産って何? 私にもある? 108 00:13:02,715 --> 00:13:04,751 (オゴタイ)フフフ… もちろん。 109 00:13:04,751 --> 00:13:06,719 (キルギスタニ)え~ なんだろう~? 110 00:13:06,719 --> 00:13:14,727 ♬~ 111 00:13:14,727 --> 00:13:16,729 シラ! 112 00:13:20,733 --> 00:13:23,736 (シラ)よう 久しぶり。 どうして ここに? 113 00:13:23,736 --> 00:13:27,740 しばらくトルイさまのそばにいろって ソルコクタニさまが…。 114 00:13:29,742 --> 00:13:32,712 (人々の騒ぎ声) 115 00:13:32,712 --> 00:13:38,751 ♬~ 116 00:13:38,751 --> 00:13:41,721 兄上 次は どこを攻めます? 117 00:13:42,755 --> 00:13:44,724 まずは都をつくりたいかなあ。 118 00:13:47,760 --> 00:13:50,730 (ドレゲネ)ファーティマ。 はい ドレゲネさま。 119 00:13:50,730 --> 00:13:52,732 今日は もう下がっていいわ。 120 00:13:52,732 --> 00:13:55,735 私の天幕にも… 来ないでちょうだい。 121 00:13:55,735 --> 00:13:57,737 え…? 122 00:13:57,737 --> 00:14:02,742 ♬~ 123 00:14:06,746 --> 00:14:11,751 《ドレゲネさま… 最近 あまり話をしなくなった…》 124 00:14:11,751 --> 00:14:14,721 《なんだか 私を避けてるみたい》 125 00:14:16,756 --> 00:14:19,759 《天幕にも来るな なんて…》 126 00:14:19,759 --> 00:14:21,728 《えっ!》 127 00:14:23,763 --> 00:14:25,732 《大カアン…!?》 128 00:16:28,721 --> 00:16:34,727 《オゴタイとトルイが それぞれの属領へ帰還する そのさなか…》 129 00:16:36,729 --> 00:16:38,731 大カアン? うう…。 130 00:16:38,731 --> 00:16:43,736 大カアン!! 止まれ! 大カアン 大丈夫ですか!? 131 00:16:43,736 --> 00:16:47,740 (オゴタイ)ハア… ハア…! (イルケ)大カアン! 誰か 医者を呼べ! 132 00:16:47,740 --> 00:16:51,744 〈皇帝オゴタイは 急な病に倒れた〉 133 00:16:56,749 --> 00:16:58,751 (キルギスタニの泣き声) 134 00:16:58,751 --> 00:17:00,753 大カアン…! (泣き声) 135 00:17:00,753 --> 00:17:02,755 (従者)きっと遠征でお疲れなのでしょう。 136 00:17:02,755 --> 00:17:04,724 大丈夫ですよ。 (キルギスタニ)おいたわしい…。 137 00:17:06,759 --> 00:17:09,729 《何かしら…。 嫌な予感が…》 138 00:17:09,729 --> 00:17:11,731 《何かが変な気がする…》 139 00:17:11,731 --> 00:17:13,766 (モゲ)奴隷ちゃん! 140 00:17:13,766 --> 00:17:15,735 (モゲ)ちょっと来て。 141 00:17:17,737 --> 00:17:19,739 大カアンは 毒を盛られた。 142 00:17:19,739 --> 00:17:21,741 毒!? 143 00:17:21,741 --> 00:17:25,778 (モゲ)今度は あたしの思い込みじゃないよ。 ボラクチンが言ったんだもの。 144 00:17:25,778 --> 00:17:29,715 奴隷ちゃん あなたはボラクチンを助けてくれた。 145 00:17:29,715 --> 00:17:32,718 だから… 疑いたくない。 146 00:17:32,718 --> 00:17:34,720 どういう意味ですか? 147 00:17:35,721 --> 00:17:39,725 大カアンの症状… ボラクチンと一緒だった。 148 00:17:39,725 --> 00:17:42,728 「鉱山のほこり」の毒だ。 149 00:17:42,728 --> 00:17:47,733 そして ボラクチンが持ってた鉱山のほこりが なくなってたんだ! 150 00:17:47,733 --> 00:17:51,737 あれが あそこにあるってこと 知ってる人は少ないよ。 151 00:17:51,737 --> 00:17:55,741 モゲさま! 誓って私は この件 何も存じません!! 152 00:17:55,741 --> 00:17:57,743 決して 大カアンのお命を狙ったり…。 153 00:17:57,743 --> 00:17:59,745 良かった! あなたじゃないね! 154 00:17:59,745 --> 00:18:01,714 えっ まだ弁明も何も…。 155 00:18:01,714 --> 00:18:04,717 いいよ 聞いたって分かんないし。 156 00:18:04,717 --> 00:18:07,720 でもね あたし 頭は悪いけど→ 157 00:18:07,720 --> 00:18:10,723 嘘ついてるかどうかは なんとなく分かるんだ! 158 00:18:12,725 --> 00:18:14,727 迷子だな。 159 00:18:16,729 --> 00:18:19,732 (モゲ)あっ! 今 「本当か?」って思ったな! 160 00:18:19,732 --> 00:18:22,735 でも あなたじゃないとすると…→ 161 00:18:22,735 --> 00:18:25,705 ドレゲネってことになるな。 162 00:18:28,741 --> 00:18:53,799 ♬~ 163 00:18:53,799 --> 00:18:55,801 ⚞(モゲ)奴隷ちゃん。 164 00:18:58,771 --> 00:19:02,742 ドレゲネが 鉱山のほこりを持ってた。 165 00:19:02,742 --> 00:19:06,712 今は 取り調べのために拘束されてるって。 166 00:19:06,712 --> 00:19:08,748 ドレゲネさま…。 167 00:19:08,748 --> 00:19:12,718 《嘘… どうして? 何かの罠…?》 168 00:19:12,718 --> 00:19:16,722 でね 奴隷ちゃん あなたに頼みがあるんだ。 169 00:19:25,731 --> 00:19:28,734 ボラクチンさまの天幕…? 170 00:19:28,734 --> 00:19:30,703 入って。 171 00:19:31,737 --> 00:19:33,706 失礼します。 172 00:19:34,740 --> 00:19:37,710 ファーティマ よく来てくれた。 173 00:19:41,714 --> 00:19:44,750 (ボラクチン)おまえを呼んだのは他でもない。 174 00:19:44,750 --> 00:19:47,753 大カアンを助けてほしいのだ。 175 00:19:47,753 --> 00:19:49,755 お医者さまは なんと? 176 00:19:49,755 --> 00:19:54,760 医者は… ドレゲネが接近したかもしれなくてな。 177 00:19:54,760 --> 00:19:58,731 今は 誰を信頼して良いかも分からないのだ。 178 00:19:59,732 --> 00:20:01,734 助けてくれ 頼む。 179 00:20:01,734 --> 00:20:10,743 ♬~ 180 00:20:10,743 --> 00:20:12,778 確かに…→ 181 00:20:12,778 --> 00:20:19,785 この症状は 以前のボラクチンさまと同じ 鉱山のほこりの毒で間違いないようです。 182 00:20:20,753 --> 00:20:24,757 《もう半分以上 使ってしまった…》 183 00:20:24,757 --> 00:20:28,761 (シタラの声)私が あなたさまの 新たなジャダ石となりましょう。 184 00:20:29,762 --> 00:20:32,732 ボラクチンさま 一つ伺ってもよろしいですか? 185 00:20:32,732 --> 00:20:34,767 (ボラクチン)なんだ? 186 00:20:34,767 --> 00:20:37,736 ドレゲネさまは どうして 大カアンに毒など…? 187 00:20:37,736 --> 00:20:43,743 そうか ドレゲネは おまえの主人だったな。 さぞ驚いていることだろう。 188 00:20:43,743 --> 00:20:47,713 だが あの女は愚かだ。 189 00:20:48,747 --> 00:20:53,719 (ボラクチンの声)あれは以前から 大カアンへの恨みを公然と口にしていた。 190 00:20:53,719 --> 00:20:58,757 そこに おまえという知恵を得て この凶行に及んだのだろう。 191 00:20:58,757 --> 00:21:03,729 きっと 最後には おまえに全ての罪を着せ 逃げるつもりだったのだ。 192 00:21:03,729 --> 00:21:06,732 まさか…! 193 00:21:06,732 --> 00:21:08,734 あり得ません! 194 00:21:08,734 --> 00:21:10,736 なぜ そう言える? 195 00:21:10,736 --> 00:21:16,742 だって… あの方は 私になんでもお話しくださいました。 196 00:21:16,742 --> 00:21:21,714 《あの方が ずっと 胸の内に抱いていること…》 197 00:21:21,714 --> 00:21:24,717 《かつて愛していた人たちのことも…》 198 00:21:24,717 --> 00:21:26,719 《抱え続ける怒りも…》 199 00:21:26,719 --> 00:21:28,721 (ボラクチン)本当にそうかな? 200 00:21:28,721 --> 00:21:30,723 え…。 201 00:21:30,723 --> 00:21:34,727 ファーティマ おまえは ソルコクタニのところからやって来た。 202 00:21:34,727 --> 00:21:38,731 そんな素性のおまえを やすやすと信用するほど→ 203 00:21:38,731 --> 00:21:41,734 ドレゲネは お人よしではない。 204 00:21:41,734 --> 00:21:46,705 思い出してみなさい。 あの女 怪しいところもあったのではないか? 205 00:21:49,742 --> 00:21:52,711 《ドレゲネさま… まさか…》 206 00:21:55,714 --> 00:22:02,721 ボラクチンさま この石を砕いて 毎日 大カアンに飲ませてください。 207 00:22:02,721 --> 00:22:06,725 もし足りなかったら 別のジャダ石を探してください。 208 00:22:06,725 --> 00:22:08,727 できれば これと同じ色合いの石を。 209 00:22:08,727 --> 00:22:10,729 ああ…! 210 00:22:10,729 --> 00:22:12,731 礼を言うぞ。 211 00:22:12,731 --> 00:22:19,705 ♬~ 212 00:22:20,739 --> 00:22:22,741 兄上が倒れた!? 213 00:22:22,741 --> 00:22:24,743 それで病状は? 治るんだろうな!? 214 00:22:24,743 --> 00:22:30,716 (シラ)なんの病気かは分かりませんでしたが 東西の医者を集めて治療しているそうです。 215 00:22:30,716 --> 00:22:32,718 既に回復の兆しもあるとか。 216 00:22:32,718 --> 00:22:34,720 そうか…! 217 00:22:34,720 --> 00:22:37,723 ボラクチン大カトゥンは カムを呼んで祈祷をするそうで→ 218 00:22:37,723 --> 00:22:40,759 トルイさまにも立ち会っていただきたいと。 219 00:22:40,759 --> 00:22:43,762 (トルイ)分かった! すぐ行こう! (ソルコクタニ)待って! トルイ! 220 00:22:45,731 --> 00:22:47,733 (トルイ)ソルコクタニ…。 221 00:22:47,733 --> 00:22:50,736 なんだか引っかかるわ 急な病なんて。 222 00:22:50,736 --> 00:22:53,739 シラ ファーティマは なんて? 223 00:22:53,739 --> 00:22:55,774 それが…。 224 00:22:55,774 --> 00:23:00,746 外国の医者に頼ってばかりでは 良く思わない人も多い。 225 00:23:00,746 --> 00:23:04,750 だから モンゴルの伝統にのっとって 祈祷もしておきたい。 226 00:23:04,750 --> 00:23:06,752 そういうことだそうよ。 227 00:23:06,752 --> 00:23:08,754 なるほどな。 228 00:23:08,754 --> 00:23:10,723 ソルコクタニさまに伝えて。 229 00:23:11,757 --> 00:23:13,759 ご安心ください。 230 00:23:13,759 --> 00:23:18,731 ボラクチンさまは聡明で 信頼できるお方ですわ。 231 00:23:20,766 --> 00:23:25,738 (ソルコクタニ)確かに ボラクチンカトゥンは聡明な方だと聞くわ。 232 00:23:25,738 --> 00:23:28,741 (トルイ)心配しすぎだ ソルコクタニ。 233 00:23:28,741 --> 00:23:32,745 祈祷だぞ? 初めから疑ってどうする。 234 00:23:32,745 --> 00:23:35,748 兄上は 戦でもテングリが味方したお方。 235 00:23:35,748 --> 00:23:39,785 今度も きっと テングリがお守りくださるさ! 236 00:23:39,785 --> 00:23:41,754 …ええ。 237 00:23:49,795 --> 00:23:52,698 《初めから疑ってどうする…》 238 00:23:52,698 --> 00:23:54,733 《それもそうね》 239 00:23:54,733 --> 00:23:56,735 《ファーティマが言うのだから 信じましょう》 240 00:23:56,735 --> 00:24:05,744 (住民たちのざわめき) 241 00:24:05,744 --> 00:24:07,713 (住民)大カアンがご病気だって? 242 00:24:07,713 --> 00:24:10,716 誰かの呪詛ってうわさもあるらしい。 243 00:24:10,716 --> 00:24:13,719 しっ! 呪詛だなんて 軽々しく言うんじゃないよ! 244 00:24:13,719 --> 00:24:17,723 《ドレゲネさま… もう一度会って話したい》 245 00:24:17,723 --> 00:24:21,727 《この騒ぎの中なら なんとかなるかしら》 246 00:24:26,732 --> 00:24:29,735 ♬~(太鼓) 247 00:24:29,735 --> 00:24:43,716 ♬~ 248 00:24:43,716 --> 00:24:48,754 (オゴタイ)ハア… ハア…。 249 00:24:48,754 --> 00:24:59,732 ♬~ 250 00:25:03,769 --> 00:25:06,739 ♬~(太鼓) 251 00:25:06,739 --> 00:25:10,743 (カム)器の水に悪霊たちを封じました。 252 00:25:10,743 --> 00:25:17,716 守護霊たちが申すには 病人を助けるために身代わりが必要です。 253 00:25:17,716 --> 00:25:20,719 誰か この水を飲み干してください。 254 00:25:25,724 --> 00:25:27,726 私が飲もう。 255 00:25:28,727 --> 00:25:30,729 (ボラクチン)どうせ 老いた身だ。 256 00:25:32,731 --> 00:25:35,734 (カム)お待ちください。 257 00:25:35,734 --> 00:25:38,704 身代わりは血縁の方がいいでしょう。 258 00:25:39,738 --> 00:25:41,740 何? 259 00:25:41,740 --> 00:25:44,743 つまり 大カアンのお子さまか お孫さまか…→ 260 00:25:44,743 --> 00:25:47,713 あるいは ご兄弟。 261 00:25:53,752 --> 00:25:55,754 なら 俺だな。 262 00:25:56,755 --> 00:25:58,757 (クチュ)叔父上…。 263 00:25:58,757 --> 00:26:16,742 ♬~ 264 00:26:16,742 --> 00:26:18,777 (トルイ)テングリよ→ 265 00:26:18,777 --> 00:26:22,714 もし 罪によって 兄上の魂を連れ去ったのなら→ 266 00:26:22,714 --> 00:26:26,752 あなたは もっと罪深い魂をご存じのはず。 267 00:26:26,752 --> 00:26:31,723 兄上より多くの敵を殺し 多くのものを俺は奪った。 268 00:26:36,762 --> 00:26:38,730 いや 待てよ? 269 00:26:38,730 --> 00:26:43,735 テングリが才能を見込んで おそばに召したとも考えられるか。 270 00:26:43,735 --> 00:26:45,737 まっ その場合でも俺ですね。 271 00:26:45,737 --> 00:26:55,714 ♬~ 272 00:26:55,714 --> 00:27:02,721 (飲む音) 273 00:27:02,721 --> 00:27:15,734 ♬~ 274 00:27:16,735 --> 00:27:22,708 ♬~