1 00:00:37,804 --> 00:00:39,806 (ボラクチン)《トルイ家が崩れた》 2 00:00:39,806 --> 00:00:45,812 ♬~ 3 00:00:47,814 --> 00:00:49,816 あっ…。 4 00:00:53,820 --> 00:01:04,831 ♬~ 5 00:01:04,831 --> 00:01:07,834 消えてしまった。 6 00:01:07,834 --> 00:01:09,836 フフ… フフフフ…。 7 00:01:09,836 --> 00:01:12,839 (モゲ)ボラクチン! やっと見つけた! 8 00:01:12,839 --> 00:01:17,844 あっちで宝石がたくさん売ってるよ。 見に行こう! 9 00:01:17,844 --> 00:01:19,846 宝石? (モゲ)そう! 10 00:01:19,846 --> 00:01:23,850 西に派遣した商隊が戻ってきたんだって。 さあさあ! 11 00:01:23,850 --> 00:01:28,855 (ボラクチン)遠慮する。 私は宝石が似合うような容姿じゃあ…。 12 00:01:28,855 --> 00:01:30,857 ふう…。 13 00:01:31,792 --> 00:01:33,794 (モゲ)ほいっ! (ボラクチン)あっ…。 14 00:01:33,794 --> 00:01:35,796 見るだけでも楽しいからさ! 15 00:01:35,796 --> 00:01:37,798 フフフッ…。 (ボラクチン)アハ…。 16 00:01:42,803 --> 00:01:44,805 早く~! 17 00:01:45,806 --> 00:01:58,819 ♬~ 18 00:01:58,819 --> 00:02:01,822 あっ… ああ…。 19 00:02:03,824 --> 00:02:07,828 (モゲ)見て~。 これなんか耳飾りにしたら どうかな? 20 00:02:07,828 --> 00:02:09,830 よく似合うよ。 21 00:02:09,830 --> 00:02:12,833 (モゲ)ボラクチンも何か選びなよ。 22 00:02:12,833 --> 00:02:15,836 いやあ やはり 私は…。 23 00:02:19,840 --> 00:02:21,842 ん? 24 00:02:27,848 --> 00:02:30,851 (商人) その石は やめたほうが ようございますよ。 25 00:02:30,851 --> 00:02:35,789 実は 仕入れた時 宝石に交じっていた石でしてね。 26 00:02:35,789 --> 00:02:39,793 光に当たると砕けてしまう 厄介な石なんです。 27 00:02:39,793 --> 00:02:42,796 光で砕ける? 28 00:02:43,797 --> 00:02:45,799 (ボラクチンの声)この時→ 29 00:02:45,799 --> 00:02:49,803 きらびやかな宝石の中で みすぼらしく見えた その石が→ 30 00:02:49,803 --> 00:02:52,806 私は 妙に気に入った。 31 00:02:52,806 --> 00:02:56,810 それが 全ての始まりだった。 32 00:02:57,811 --> 00:03:06,820 ♬~ 33 00:04:47,788 --> 00:04:49,789 あっ…。 34 00:04:50,791 --> 00:04:52,793 (ボラクチン)粉をふいている…! 35 00:04:56,796 --> 00:05:02,803 数日 日の光に当てていただけで この硬い石が…。 36 00:05:02,803 --> 00:05:04,805 不思議だ…。 37 00:05:07,808 --> 00:05:11,812 (ボラクチンの声)調べたところ その石は「雄黄」といって→ 38 00:05:11,812 --> 00:05:15,815 東方では薬とされていることが分かった。 39 00:05:15,815 --> 00:05:21,822 適量 服薬すれば 腫れ物を癒やし 身が軽くなる。 ただし…。 40 00:05:21,822 --> 00:05:27,827 (ボラクチン)「火で熱すれば “砒霜”と呼ばれる白い姿に変わる」。 41 00:05:27,827 --> 00:05:32,766 「これは 水に溶け 無味無臭の猛毒となる」…。 42 00:05:32,766 --> 00:05:37,771 宝石にもなりきらぬ もろい石が なんと…→ 43 00:05:37,771 --> 00:05:39,773 なんと面白い…! 44 00:05:40,774 --> 00:05:45,779 (ボラクチンの声) その翌年の夏 チンギス・カンが崩御し→ 45 00:05:45,779 --> 00:05:48,782 后であった私とモゲは→ 46 00:05:48,782 --> 00:05:53,787 義理の息子 オゴタイに 引き取られることになった。 47 00:05:53,787 --> 00:05:58,792 そして 私はオゴタイの第一妃となった。 48 00:06:00,794 --> 00:06:02,796 (ボラクチンの声)こんな私が なぜ? 49 00:06:02,796 --> 00:06:06,800 きっと 単に年長だからだと思った。 50 00:06:06,800 --> 00:06:08,802 だが…。 51 00:06:08,802 --> 00:06:11,805 (オゴタイ)へえ~ 光で砕ける石…。 52 00:06:11,805 --> 00:06:15,809 (ボラクチン)どうか お気になさらず。 つまらぬ趣味です。 53 00:06:16,810 --> 00:06:19,813 (オゴタイ)確かに 俺には難しい趣味だ。 54 00:06:19,813 --> 00:06:24,818 だけど あなたの好きな物が分かって良かった。 55 00:06:24,818 --> 00:06:28,822 今度 また 欲しい石があったら 言ってください。 届けさせます。 56 00:06:28,822 --> 00:06:32,826 はい。 でも なぜ私に そこまで…? 57 00:06:35,762 --> 00:06:38,765 (オゴタイ)「欲しい物がある」。 58 00:06:38,765 --> 00:06:41,768 それが 世界を動かす心ですから。 59 00:06:45,772 --> 00:06:47,774 俺は この草原を→ 60 00:06:47,774 --> 00:06:51,778 東と西をつなぐ大きな市場にしたいと 考えています。 61 00:06:51,778 --> 00:06:56,783 そこでは 東西のさまざまな民族が行き交い 交易をする。 62 00:06:57,784 --> 00:07:00,787 (オゴタイ)そうすれば わざわざ戦って奪いに行かなくとも→ 63 00:07:00,787 --> 00:07:04,791 人も物も自分から来てくれるでしょう? 64 00:07:07,794 --> 00:07:11,798 石もいいですが 本が欲しいのです。 65 00:07:11,798 --> 00:07:14,801 石の性質を もっと知りたいので…。 66 00:07:14,801 --> 00:07:17,804 分かりました。 67 00:07:17,804 --> 00:07:21,808 あなたが后になってくれて 本当に良かった。 68 00:07:22,809 --> 00:07:26,813 (オゴタイ)トルイやみんなは 俺の言うことを きっと分かってくれないでしょう。 69 00:07:26,813 --> 00:07:31,818 だから あなたみたいな理解者に そばにいてほしいんです。 70 00:07:37,757 --> 00:07:42,762 《トルイ家の権力は あの方の自由を奪う…》 71 00:07:42,762 --> 00:07:45,765 《なんとかできないものか…》 72 00:07:46,766 --> 00:07:50,770 ボラクチンさま 新しいお医者さまがお見えです。 73 00:07:50,770 --> 00:07:53,773 ついでに モゲさまも。 やっほー! 74 00:07:54,774 --> 00:07:56,776 (侍医)これは また…。 75 00:07:56,776 --> 00:08:01,781 (ボラクチン)熱や光で 姿も性質も変わる石たちが 好きでな。 76 00:08:01,781 --> 00:08:06,786 そなたたち東方の医者は こういうことに通じているのだろう? 77 00:08:06,786 --> 00:08:08,788 ええ。 78 00:08:08,788 --> 00:08:16,796 ♬~ 79 00:08:16,796 --> 00:08:20,800 (侍医) 道教には外丹という思想がありましてね。 80 00:08:20,800 --> 00:08:22,802 外丹? 81 00:08:22,802 --> 00:08:26,806 (侍医)お集めになっているような石を 火や水で精錬し→ 82 00:08:26,806 --> 00:08:29,809 不老不死の霊薬とするもので…。 83 00:08:29,809 --> 00:08:34,748 ただし 方法を間違えると 劇薬にもなり得ましょう。 84 00:08:34,748 --> 00:08:39,753 (ボラクチンの声) この時 私の中に ある計画が湧き上がった。 85 00:08:47,761 --> 00:08:49,763 (ボラクチン)《あの医者の話によれば→ 86 00:08:49,763 --> 00:08:51,765 この粉を熱すると→ 87 00:08:51,765 --> 00:08:54,768 少量で死に至る「砒霜」になる》 88 00:08:57,771 --> 00:09:01,775 《「雄黄」のままなら この程度は大丈夫なはず》 89 00:09:01,775 --> 00:09:05,779 砒霜のように水に溶けることもできぬか…。 90 00:09:05,779 --> 00:09:08,782 どこまでも不器用な石だ。 91 00:09:09,783 --> 00:09:12,786 まるで私のようではないか。 92 00:09:18,792 --> 00:09:23,797 (ボラクチンのせき込み) 93 00:09:23,797 --> 00:09:25,799 (せき込み) 94 00:09:27,801 --> 00:09:31,738 (ボラクチン)ふうん…。 こうなる量は分かった。 95 00:09:31,738 --> 00:09:33,740 次の問題は…。 96 00:09:33,740 --> 00:09:36,743 (ボラクチンの声)治し方だった。 97 00:09:36,743 --> 00:09:41,748 養生をすれば 雄黄の毒は三月ほどで抜ける。 98 00:09:41,748 --> 00:09:45,752 だが もっと早く 鮮やかに治す方法はないか? 99 00:09:45,752 --> 00:09:48,755 奇跡に見えるような。 100 00:09:49,756 --> 00:09:53,760 (ボラクチンの声)そんな時 あの娘が現れた。 101 00:09:53,760 --> 00:10:05,772 ♬~ 102 00:10:05,772 --> 00:10:07,774 (ボラクチン)《どうする?》 103 00:10:07,774 --> 00:10:13,780 《この計画は 一歩間違えれば 大カアンの命を危うくする…》 104 00:10:16,783 --> 00:10:20,787 (ボラクチン)フッ… フフフフッ…。 105 00:10:20,787 --> 00:10:22,789 ハハハハハハハッ…! 106 00:10:23,790 --> 00:10:25,792 全ての運命もろとも→ 107 00:10:25,792 --> 00:10:28,795 テングリに委ねようではないか。 108 00:10:31,798 --> 00:10:34,801 占いをする! 誰か ついてまいれ! 109 00:10:43,810 --> 00:10:45,812 ここが良い。 110 00:10:52,819 --> 00:10:54,821 準備はできたか? 111 00:10:54,821 --> 00:10:58,825 あの… 占い用のヒツジの骨がありませんが…。 112 00:10:58,825 --> 00:11:01,828 焼くのは骨ではない。 113 00:11:03,830 --> 00:11:07,834 よいか。 鼻と口を布で覆え。 114 00:11:07,834 --> 00:11:09,836 風下に立つでないぞ。 115 00:11:12,839 --> 00:11:15,842 何をしている。 早く布で覆え。 116 00:11:15,842 --> 00:11:17,844 は… はい! 117 00:11:19,846 --> 00:11:21,848 (焼ける音) 118 00:11:21,848 --> 00:11:23,850 (焼ける音) 119 00:11:25,852 --> 00:11:28,855 (奴隷)赤い粉が 焼けて白く…。 120 00:11:28,855 --> 00:11:30,857 (鳥が落ちる音) (奴隷)わっ! 121 00:11:30,857 --> 00:11:32,859 吉兆だ。 122 00:11:33,793 --> 00:11:38,798 (ボラクチンの声) 果たして 全ては思いどおりに進んだ。 123 00:11:38,798 --> 00:11:48,808 ♬~ 124 00:11:48,808 --> 00:11:50,810 (ボラクチン)ああ…。 125 00:11:51,811 --> 00:11:54,814 私の思いどおりに。 126 00:11:54,814 --> 00:11:56,816 (モゲ)ボラクチン。 127 00:11:56,816 --> 00:11:58,818 大カアンが来てるよ。 128 00:12:00,820 --> 00:12:02,822 あのさ ボラクチン。 129 00:12:02,822 --> 00:12:08,828 前に あたしに言ってたよね。 モンゴルがバラバラにならないように→ 130 00:12:08,828 --> 00:12:14,834 人と人の心をつなぎ止めるために 動き回ってほしいって…。 131 00:12:14,834 --> 00:12:18,838 あたし うまくやれなかったのかな…。 132 00:12:19,839 --> 00:12:25,845 (ボラクチン)モゲ おまえは そのままでいい。 素直で優しいままで。 133 00:12:25,845 --> 00:12:27,847 どういう意味…? 134 00:12:27,847 --> 00:12:30,850 何も心配いらない。 135 00:12:32,785 --> 00:12:35,788 ボラクチンが そう言うなら…。 136 00:12:39,792 --> 00:12:44,797 (ボラクチン) 《モゲ おまえは何も知らなくていいんだ》 137 00:12:44,797 --> 00:12:49,802 《これは 私が一人で挑んだ 賭けだから》 138 00:12:49,802 --> 00:12:54,807 ♬~ 139 00:12:54,807 --> 00:12:57,810 (ボラクチン)お待たせしました 大カアン。 140 00:12:57,810 --> 00:12:59,812 話というのは なんです? 141 00:12:59,812 --> 00:13:02,815 はい。 一つ ご提案が。 142 00:13:02,815 --> 00:13:06,819 トルイの寡婦となった ソルコクタニ・ベキについてですが…。 143 00:13:07,820 --> 00:13:10,823 (カダク)いいから 帰れ! (シタラ)嫌です! 144 00:13:10,823 --> 00:13:12,825 (カダク)頼む! 帰ってくれ! 145 00:13:12,825 --> 00:13:15,828 嫌です! すみません! (グユク)うう~…。 146 00:13:15,828 --> 00:13:19,832 ドレゲネさまを救いたい気持ちは分かるが このとおり 今日は無理だ! 147 00:13:19,832 --> 00:13:21,834 そんな…。 148 00:13:21,834 --> 00:13:24,837 あっ! ん? あっ おい! 149 00:13:24,837 --> 00:13:29,842 グユクさま! あなたさまの母君は 私にとっても大事な人です! 150 00:13:29,842 --> 00:13:31,778 どうか 何か知っていたら…! 151 00:13:31,778 --> 00:13:33,780 うう…。 (シラ)おい! 152 00:13:35,782 --> 00:13:37,784 (シラ)誰か来るぜ。 153 00:13:38,785 --> 00:13:41,788 (シラ)おい! あっ…! 154 00:13:41,788 --> 00:13:44,791 あの人 ボラクチンさまに仕えている人だわ。 155 00:13:44,791 --> 00:13:48,795 私たちが ここにいるのを見られたら まずい! (シラ)どうすんだよ…。 156 00:13:48,795 --> 00:13:50,797 どうしよう…。 157 00:13:52,799 --> 00:13:54,801 来た! 来た! 158 00:13:58,805 --> 00:14:00,807 うう…。 159 00:14:00,807 --> 00:14:08,815 ♬~ 160 00:14:11,818 --> 00:14:13,820 ん? 161 00:14:14,821 --> 00:14:19,826 グユクさま ご機嫌よう。 カダクさまも。 162 00:14:19,826 --> 00:14:22,829 (カダク)ドレゲネさまは ご無事なんだろうな? 163 00:14:22,829 --> 00:14:26,833 (侍女)ええ。 それどころか その身柄をお返ししてもよいと。 164 00:14:26,833 --> 00:14:28,835 えっ!? あっ…! 165 00:14:28,835 --> 00:14:31,771 ん? (カダク)えっ? ええ~っ!? えへん! 166 00:14:31,771 --> 00:14:34,774 失礼。 続けよ。 167 00:14:34,774 --> 00:14:37,777 はい。 ただし それには条件が。 168 00:14:37,777 --> 00:14:39,779 《条件…?》 169 00:14:39,779 --> 00:14:42,782 (侍女) まず ドレゲネさまは お疲れのご様子。 170 00:14:42,782 --> 00:14:46,786 今後は グユクさまの所領で 穏やかに過ごされますよう。 171 00:14:46,786 --> 00:14:49,789 《宮廷には戻ってくるなってこと?》 172 00:14:49,789 --> 00:14:51,791 (侍女)そして もう一つ。 173 00:14:51,791 --> 00:14:57,797 グユクさまには トルイさまの第一妃 ソルコクタニさまと結婚していただきます。 174 00:14:57,797 --> 00:14:59,799 ハッ…!? 175 00:15:03,803 --> 00:15:07,807 そちらの条件は分かった。 まあ 考えさせてもらおう。 176 00:15:08,808 --> 00:15:13,813 何がモンゴルにとって最良か よくお考えくださいませ。 177 00:15:14,814 --> 00:15:16,816 では ご機嫌よう。 178 00:15:20,820 --> 00:15:23,823 ふう~っ…。 よく頑張りましたな。 179 00:15:23,823 --> 00:15:26,826 ふう…。 あの! 180 00:15:26,826 --> 00:15:28,828 今のお話は…。 181 00:15:32,765 --> 00:15:37,770 (カダク)つまり 全ては 大カトゥンの思惑だったわけだ。 182 00:15:37,770 --> 00:15:40,773 目的は トルイ家の力をそぐこと→ 183 00:15:40,773 --> 00:15:44,777 そして 大カアンの権威を高めること。 184 00:15:44,777 --> 00:15:48,781 そのためには トルイさまを ただ 亡き者にするんじゃなく→ 185 00:15:48,781 --> 00:15:52,785 大カアンの身代わりになったと アピールする必要があった。 186 00:15:53,786 --> 00:15:56,789 まさか 大カアンのご病気って…。 187 00:15:56,789 --> 00:16:00,793 ああ。 ドレゲネさまを利用して 毒を盛ったのだ。 188 00:16:00,793 --> 00:16:02,795 …死なない程度の毒を。 189 00:16:02,795 --> 00:16:04,797 《「鉱山のほこり」…》 190 00:16:04,797 --> 00:16:08,801 《じゃあ あの方は このために自分で毒を試して…!》 191 00:16:09,802 --> 00:16:12,805 《錬金術で人の生死を操るなんて…》 192 00:16:13,806 --> 00:16:15,808 《まるで魔女だわ》 193 00:16:17,810 --> 00:16:20,813 (カダク)しかし グユクさまも巻き込まれましたな。 194 00:16:20,813 --> 00:16:22,815 ソルコクタニさまと結婚とは。 195 00:16:22,815 --> 00:16:24,817 (シラ)不都合はないのでしょう? 196 00:16:24,817 --> 00:16:27,820 それで ドレゲネさまが戻ってこられるわけですし。 197 00:16:30,823 --> 00:16:32,758 まあ… 利害的には…。 198 00:16:32,758 --> 00:16:35,761 で… でも…。 199 00:16:35,761 --> 00:16:37,763 グユクさま! 200 00:16:37,763 --> 00:16:41,767 どうか ドレゲネさまをお救いください。 お願いします! 201 00:16:42,768 --> 00:16:46,772 (グユク)はああ…。 ああ…。 202 00:16:46,772 --> 00:16:48,774 はあ…。 203 00:16:48,774 --> 00:16:50,776 分かった。 204 00:16:54,780 --> 00:16:57,783 じゃあな。 俺はソルコクタニさまの所へ帰る。 205 00:16:57,783 --> 00:17:02,788 待って! ここで聞いたことは秘密にしてよね。 206 00:17:03,789 --> 00:17:05,791 (シラ)分かってるよ。 ヘッ。 207 00:17:05,791 --> 00:17:07,793 なら いいけど。 208 00:17:07,793 --> 00:17:09,795 良かったな ファーティマ。 209 00:17:09,795 --> 00:17:12,798 助けたい人 助かりそうじゃんか。 210 00:17:12,798 --> 00:17:14,800 うん。 211 00:17:16,802 --> 00:17:20,806 ありがとう シラ。 一緒に来てくれて 心強かった。 212 00:17:20,806 --> 00:17:23,809 ああ… どうも。 213 00:17:25,811 --> 00:17:27,813 神のご加護がありますように。 214 00:17:27,813 --> 00:17:31,817 くれぐれも秘密よ。 はいはい。 215 00:17:35,755 --> 00:17:37,757 (フレグ)何~っ!? 216 00:17:37,757 --> 00:17:40,760 (フレグ) は… 母上がグユクと結婚!? あり得ない! 217 00:17:40,760 --> 00:17:44,764 はい。 大カトゥンの使いの者が そう言っていました。 218 00:17:44,764 --> 00:17:47,767 オゴタイ家も 随分 露骨な手を使ってきたね! 219 00:17:47,767 --> 00:17:51,771 大体 あんな第六妃の皇子なんかじゃ 格が違う 格が! 220 00:17:51,771 --> 00:17:54,774 といいましても 大カトゥンのご意向ですし。 221 00:17:57,777 --> 00:17:59,779 (ソルコクタニ)…そう。 222 00:17:59,779 --> 00:18:01,781 母上!? まさか 受け入れるおつもりですか!? 223 00:18:01,781 --> 00:18:04,784 僕は嫌です! グユクを父と呼ぶなんて! 224 00:18:06,786 --> 00:18:09,789 母上? 母上! 225 00:18:09,789 --> 00:18:11,791 は は は… 母上ーっ! 226 00:18:11,791 --> 00:18:14,794 (シラ)ちぇっ なんか やる気ない感じ。 227 00:18:14,794 --> 00:18:18,798 トルイさまを殺した犯人も 伝えたほうが良かったかな? 228 00:18:19,799 --> 00:18:23,803 まさか ソルコクタニさまが ご再婚とは…。 229 00:18:23,803 --> 00:18:28,808 フッ… 今後は ますます 大カアンとトルイ家が手を携える。 230 00:18:28,808 --> 00:18:32,745 これから ソルコクタニのもとへ 使者を送るところだ。 231 00:18:32,745 --> 00:18:36,749 では そのお役目 どうか私にお命じください。 232 00:18:36,749 --> 00:18:38,751 おまえに? 233 00:18:38,751 --> 00:18:40,753 はい。 あなたさまは→ 234 00:18:40,753 --> 00:18:45,758 学者の家に生まれた私が ずっと欲しかった本をくださいました。 235 00:18:45,758 --> 00:18:48,761 そのご恩に報いたいのです。 236 00:18:48,761 --> 00:18:51,764 ほう…。 あの方なら よく存じております。 237 00:18:51,764 --> 00:18:54,767 きっと説得してご覧に入れます。 238 00:18:54,767 --> 00:18:57,770 なるほど 面白い。 239 00:19:04,777 --> 00:19:06,779 《お会いするのは3年ぶりだわ》 240 00:19:07,780 --> 00:19:10,783 (ソルコクタニ)未来の皇后たる私の務めです。 241 00:19:11,784 --> 00:19:14,787 《まさか あのソルコクタニさまが…》 242 00:19:14,787 --> 00:19:17,790 《会いに行ったら どんな顔をなさるかしら?》 243 00:19:17,790 --> 00:19:21,794 《さすがに怒る? 私を責める?》 244 00:19:21,794 --> 00:19:23,796 《上等じゃない…》 245 00:19:24,797 --> 00:19:29,802 《あなたに対して感じた怒りは そんなものじゃないんだから》 246 00:19:31,737 --> 00:19:33,739 失礼します。 247 00:19:33,739 --> 00:19:35,741 (ソルコクタニ)…ファーティマ? 248 00:19:35,741 --> 00:19:37,743 久しぶりね…。 249 00:19:37,743 --> 00:19:40,746 はい。 そうでございますね ソルコクタニさま。 250 00:19:40,746 --> 00:19:44,750 長らく戻らず 大変申し訳…。 251 00:19:48,754 --> 00:19:52,758 《ひどく落ち込んでるって シラから聞いてたけど…》 252 00:19:55,761 --> 00:19:58,764 本日は 大カトゥンの使いで参りました。 253 00:19:59,765 --> 00:20:03,769 トルイさまのことは お役に立てず 申し訳ございませんでした。 254 00:20:03,769 --> 00:20:05,771 (ソルコクタニ)いいのよ。 255 00:20:10,776 --> 00:20:12,778 こちらをご覧ください。 256 00:20:12,778 --> 00:20:15,781 大カトゥンからの贈り物です。 257 00:20:16,782 --> 00:20:21,787 そして 本日は 重要なお話を預かってまいりました。 258 00:20:21,787 --> 00:20:26,792 そのお話というのは… どうぞ 驚かずに…。 259 00:20:26,792 --> 00:20:30,796 大カトゥンは あなたさまとグユクさまとのご結婚を…。 260 00:20:30,796 --> 00:20:33,799 (ソルコクタニ)ご意向に従います。 えっ…。 261 00:20:33,799 --> 00:20:37,803 (ソルコクタニ) それで モンゴルのためになるのなら→ 262 00:20:37,803 --> 00:20:40,806 私の身は いかようにも…。 263 00:20:41,807 --> 00:20:44,810 《な… 何よ それ…》 264 00:20:47,813 --> 00:20:51,817 《あなたが… 私から全てを奪った あなたが…》 265 00:20:51,817 --> 00:21:01,827 ♬~ 266 00:21:01,827 --> 00:21:04,830 《その傲慢な あなたが→ 267 00:21:04,830 --> 00:21:08,834 「大切な人を失って絶望した」っていうの!?》 268 00:21:08,834 --> 00:21:15,841 ♬~ 269 00:21:15,841 --> 00:21:17,843 どうしたの? 270 00:21:17,843 --> 00:21:19,845 ご立派です。 271 00:21:19,845 --> 00:21:22,848 《…駄目 顔を上げなきゃ》 272 00:21:22,848 --> 00:21:26,852 《いつものように笑っていればいいの。 いつもみたいに…》 273 00:21:29,855 --> 00:21:32,858 もう あなたを守る人はいません! 274 00:21:33,793 --> 00:21:37,796 (荒い息) 275 00:21:37,796 --> 00:21:41,801 考えるのをやめて屈するなら ご勝手に…! 276 00:21:44,803 --> 00:21:49,809 でも 私は大切な人を奪われても! 277 00:21:49,809 --> 00:21:51,811 絶望なんてしません! 278 00:21:53,813 --> 00:21:55,814 …甘えないでよ。 279 00:21:55,814 --> 00:21:58,818 私は 考え続けますから。 280 00:22:07,826 --> 00:22:09,829 (チンカイ)では 本日の議題→ 281 00:22:09,829 --> 00:22:11,831 グユクさまと ソルコクタニさまの→ 282 00:22:11,831 --> 00:22:13,832 再婚についてですが…。 283 00:22:13,832 --> 00:22:17,836 既に ソルコクタニ・ベキは承諾している。 284 00:22:17,836 --> 00:22:20,840 グユク殿下も ご異存はありませんね? 285 00:22:22,841 --> 00:22:24,843 うう…。 286 00:22:26,845 --> 00:22:28,848 この結婚を→ 287 00:22:28,848 --> 00:22:32,785 オゴタイ家とトルイ家の 新たな絆にしたいと思う。 288 00:22:32,785 --> 00:22:34,787 (チャガタイ)良い話だ。 289 00:22:35,788 --> 00:22:40,793 (牛車の音) 290 00:22:42,795 --> 00:22:45,798 《やっぱり ソルコクタニさまに あんな態度→ 291 00:22:45,798 --> 00:22:47,800 まずかったわよね…》 292 00:22:47,800 --> 00:22:51,804 《まあ でも きっと もう会うこともないわ》 293 00:22:54,807 --> 00:22:56,809 (侍女)ねえ あれって…。 294 00:22:56,809 --> 00:22:58,811 (侍女たちのざわめき) 295 00:23:09,822 --> 00:23:13,826 (チンカイ)では 最後に 婚儀の日取りについてですが…。 296 00:23:13,826 --> 00:23:15,828 (ソルコクタニ)お待ちください。 297 00:23:15,828 --> 00:23:18,831 (どよめき) 298 00:23:18,831 --> 00:23:22,835 そのお話 進める必要はありません。 299 00:23:22,835 --> 00:23:24,837 (男性)ソ… ソルコクタニさま!? 300 00:23:24,837 --> 00:23:26,839 (男性)必要ない? (男性)どういうことだ? 301 00:23:26,839 --> 00:23:28,841 ええ~…? 302 00:23:32,778 --> 00:23:34,780 (ソルコクタニ)《ねえ トルイ…》 303 00:23:34,780 --> 00:23:38,784 《私 初めて失うことを知ったわ》 304 00:23:39,785 --> 00:23:43,789 (トルイ)フフッ… ハハハハッ…! アハハハッ…! 305 00:23:43,789 --> 00:23:45,791 (ソルコクタニ)《絶望することも》 306 00:23:45,791 --> 00:23:47,793 (トルイ)うう…。 (ソルコクタニの荒い息) 307 00:23:48,794 --> 00:23:51,797 (ソルコクタニ)《ねえ トルイ…》 308 00:23:51,797 --> 00:23:55,801 《あの子も そうだったのかしら?》 309 00:23:57,803 --> 00:24:01,807 申し訳ありません 大カアン そして 大カトゥン。 310 00:24:02,808 --> 00:24:06,812 この結婚 やはり お断りさせていただきます。