1 00:00:42,809 --> 00:00:44,811 (ボラクチン)《トルイ家が崩れた》 2 00:00:44,811 --> 00:00:50,784 ♬~ 3 00:00:52,819 --> 00:00:54,788 あっ…。 4 00:00:58,792 --> 00:01:09,803 ♬~ 5 00:01:09,803 --> 00:01:12,806 消えてしまった。 6 00:01:12,806 --> 00:01:14,808 フフ… フフフフ…。 7 00:01:14,808 --> 00:01:17,811 (モゲ)ボラクチン! やっと見つけた! 8 00:01:17,811 --> 00:01:22,816 あっちで宝石がたくさん売ってるよ。 見に行こう! 9 00:01:22,816 --> 00:01:24,818 宝石? (モゲ)そう! 10 00:01:24,818 --> 00:01:28,822 西に派遣した商隊が戻ってきたんだって。 さあさあ! 11 00:01:28,822 --> 00:01:33,827 (ボラクチン)遠慮する。 私は宝石が似合うような容姿じゃあ…。 12 00:01:33,827 --> 00:01:35,796 ふう…。 13 00:01:36,797 --> 00:01:38,832 (モゲ)ほいっ! (ボラクチン)あっ…。 14 00:01:38,832 --> 00:01:40,834 見るだけでも楽しいからさ! 15 00:01:40,834 --> 00:01:42,836 フフフッ…。 (ボラクチン)アハ…。 16 00:01:47,808 --> 00:01:49,776 早く~! 17 00:01:50,811 --> 00:02:03,790 ♬~ 18 00:02:03,790 --> 00:02:06,793 あっ… ああ…。 19 00:02:08,795 --> 00:02:12,799 (モゲ)見て~。 これなんか耳飾りにしたら どうかな? 20 00:02:12,799 --> 00:02:14,801 よく似合うよ。 21 00:02:14,801 --> 00:02:17,804 (モゲ)ボラクチンも何か選びなよ。 22 00:02:17,804 --> 00:02:20,807 いやあ やはり 私は…。 23 00:02:24,811 --> 00:02:26,780 ん? 24 00:02:32,819 --> 00:02:35,789 (商人) その石は やめたほうが ようございますよ。 25 00:02:35,789 --> 00:02:40,794 実は 仕入れた時 宝石に交じっていた石でしてね。 26 00:02:40,794 --> 00:02:44,798 光に当たると砕けてしまう 厄介な石なんです。 27 00:02:44,798 --> 00:02:47,801 光で砕ける? 28 00:02:48,802 --> 00:02:50,804 (ボラクチンの声)この時→ 29 00:02:50,804 --> 00:02:54,808 きらびやかな宝石の中で みすぼらしく見えた その石が→ 30 00:02:54,808 --> 00:02:57,811 私は 妙に気に入った。 31 00:02:57,811 --> 00:03:01,782 それが 全ての始まりだった。 32 00:03:02,816 --> 00:03:11,792 ♬~ 33 00:07:22,842 --> 00:07:24,811 あっ…。 34 00:07:25,812 --> 00:07:27,814 (ボラクチン)粉をふいている…! 35 00:07:31,818 --> 00:07:37,824 数日 日の光に当てていただけで この硬い石が…。 36 00:07:37,824 --> 00:07:39,826 不思議だ…。 37 00:07:42,829 --> 00:07:46,833 (ボラクチンの声)調べたところ その石は「雄黄」といって→ 38 00:07:46,833 --> 00:07:50,837 東方では薬とされていることが分かった。 39 00:07:50,837 --> 00:07:56,843 適量 服薬すれば 腫れ物を癒やし 身が軽くなる。 ただし…。 40 00:07:56,843 --> 00:08:02,849 (ボラクチン)「火で熱すれば “砒霜”と呼ばれる白い姿に変わる」。 41 00:08:02,849 --> 00:08:07,821 「これは 水に溶け 無味無臭の猛毒となる」…。 42 00:08:07,821 --> 00:08:12,859 宝石にもなりきらぬ もろい石が なんと…→ 43 00:08:12,859 --> 00:08:14,828 なんと面白い…! 44 00:08:15,795 --> 00:08:20,800 (ボラクチンの声) その翌年の夏 チンギス・カンが崩御し→ 45 00:08:20,800 --> 00:08:23,803 后であった私とモゲは→ 46 00:08:23,803 --> 00:08:28,808 義理の息子 オゴタイに 引き取られることになった。 47 00:08:28,808 --> 00:08:33,813 そして 私はオゴタイの第一妃となった。 48 00:08:35,815 --> 00:08:37,817 (ボラクチンの声)こんな私が なぜ? 49 00:08:37,817 --> 00:08:41,821 きっと 単に年長だからだと思った。 50 00:08:41,821 --> 00:08:43,790 だが…。 51 00:08:43,790 --> 00:08:46,826 (オゴタイ)へえ~ 光で砕ける石…。 52 00:08:46,826 --> 00:08:50,797 (ボラクチン)どうか お気になさらず。 つまらぬ趣味です。 53 00:08:51,798 --> 00:08:54,834 (オゴタイ)確かに 俺には難しい趣味だ。 54 00:08:54,834 --> 00:08:59,806 だけど あなたの好きな物が分かって良かった。 55 00:08:59,806 --> 00:09:03,810 今度 また 欲しい石があったら 言ってください。 届けさせます。 56 00:09:03,810 --> 00:09:07,814 はい。 でも なぜ私に そこまで…? 57 00:09:10,817 --> 00:09:13,887 (オゴタイ)「欲しい物がある」。 58 00:09:13,887 --> 00:09:16,856 それが 世界を動かす心ですから。 59 00:09:20,794 --> 00:09:22,796 俺は この草原を→ 60 00:09:22,796 --> 00:09:26,800 東と西をつなぐ大きな市場にしたいと 考えています。 61 00:09:26,800 --> 00:09:31,805 そこでは 東西のさまざまな民族が行き交い 交易をする。 62 00:09:32,806 --> 00:09:35,809 (オゴタイ)そうすれば わざわざ戦って奪いに行かなくとも→ 63 00:09:35,809 --> 00:09:39,813 人も物も自分から来てくれるでしょう? 64 00:09:42,816 --> 00:09:46,820 石もいいですが 本が欲しいのです。 65 00:09:46,820 --> 00:09:49,823 石の性質を もっと知りたいので…。 66 00:09:49,823 --> 00:09:52,826 分かりました。 67 00:09:52,826 --> 00:09:56,796 あなたが后になってくれて 本当に良かった。 68 00:09:57,831 --> 00:10:01,835 (オゴタイ)トルイやみんなは 俺の言うことを きっと分かってくれないでしょう。 69 00:10:01,835 --> 00:10:06,840 だから あなたみたいな理解者に そばにいてほしいんです。 70 00:10:12,812 --> 00:10:17,817 《トルイ家の権力は あの方の自由を奪う…》 71 00:10:17,817 --> 00:10:20,820 《なんとかできないものか…》 72 00:10:21,855 --> 00:10:25,825 ボラクチンさま 新しいお医者さまがお見えです。 73 00:10:25,825 --> 00:10:28,795 ついでに モゲさまも。 やっほー! 74 00:10:29,829 --> 00:10:31,831 (侍医)これは また…。 75 00:10:31,831 --> 00:10:36,836 (ボラクチン)熱や光で 姿も性質も変わる石たちが 好きでな。 76 00:10:36,836 --> 00:10:41,808 そなたたち東方の医者は こういうことに通じているのだろう? 77 00:10:41,808 --> 00:10:43,810 ええ。 78 00:10:43,810 --> 00:10:51,818 ♬~ 79 00:10:51,818 --> 00:10:55,855 (侍医) 道教には外丹という思想がありましてね。 80 00:10:55,855 --> 00:10:57,824 外丹? 81 00:10:57,824 --> 00:11:01,828 (侍医)お集めになっているような石を 火や水で精錬し→ 82 00:11:01,828 --> 00:11:04,831 不老不死の霊薬とするもので…。 83 00:11:04,831 --> 00:11:09,836 ただし 方法を間違えると 劇薬にもなり得ましょう。 84 00:11:09,836 --> 00:11:14,807 (ボラクチンの声) この時 私の中に ある計画が湧き上がった。 85 00:11:22,815 --> 00:11:24,817 (ボラクチン)《あの医者の話によれば→ 86 00:11:24,817 --> 00:11:26,819 この粉を熱すると→ 87 00:11:26,819 --> 00:11:29,789 少量で死に至る「砒霜」になる》 88 00:11:32,825 --> 00:11:36,796 《「雄黄」のままなら この程度は大丈夫なはず》 89 00:11:36,796 --> 00:11:40,800 砒霜のように水に溶けることもできぬか…。 90 00:11:40,800 --> 00:11:43,803 どこまでも不器用な石だ。 91 00:11:44,804 --> 00:11:47,807 まるで私のようではないか。 92 00:11:53,813 --> 00:11:58,818 (ボラクチンのせき込み) 93 00:11:58,818 --> 00:12:00,820 (せき込み) 94 00:12:02,822 --> 00:12:06,793 (ボラクチン)ふうん…。 こうなる量は分かった。 95 00:12:06,793 --> 00:12:08,828 次の問題は…。 96 00:12:08,828 --> 00:12:11,831 (ボラクチンの声)治し方だった。 97 00:12:11,831 --> 00:12:16,803 養生をすれば 雄黄の毒は三月ほどで抜ける。 98 00:12:16,803 --> 00:12:20,807 だが もっと早く 鮮やかに治す方法はないか? 99 00:12:20,807 --> 00:12:23,776 奇跡に見えるような。 100 00:12:24,811 --> 00:12:28,815 (ボラクチンの声)そんな時 あの娘が現れた。 101 00:12:28,815 --> 00:12:40,793 ♬~ 102 00:12:40,793 --> 00:12:42,795 (ボラクチン)《どうする?》 103 00:12:42,795 --> 00:12:48,801 《この計画は 一歩間違えれば 大カアンの命を危うくする…》 104 00:12:51,838 --> 00:12:55,842 (ボラクチン)フッ… フフフフッ…。 105 00:12:55,842 --> 00:12:57,810 ハハハハハハハッ…! 106 00:12:58,811 --> 00:13:00,813 全ての運命もろとも→ 107 00:13:00,813 --> 00:13:03,816 テングリに委ねようではないか。 108 00:13:06,853 --> 00:13:09,822 占いをする! 誰か ついてまいれ! 109 00:13:18,831 --> 00:13:20,800 ここが良い。 110 00:13:27,807 --> 00:13:29,809 準備はできたか? 111 00:13:29,809 --> 00:13:33,846 あの… 占い用のヒツジの骨がありませんが…。 112 00:13:33,846 --> 00:13:36,816 焼くのは骨ではない。 113 00:13:38,818 --> 00:13:42,822 よいか。 鼻と口を布で覆え。 114 00:13:42,822 --> 00:13:44,824 風下に立つでないぞ。 115 00:13:47,827 --> 00:13:50,830 何をしている。 早く布で覆え。 116 00:13:50,830 --> 00:13:52,799 は… はい! 117 00:13:54,834 --> 00:13:56,836 (焼ける音) 118 00:13:56,836 --> 00:13:58,805 (焼ける音) 119 00:14:00,840 --> 00:14:03,843 (奴隷)赤い粉が 焼けて白く…。 120 00:14:03,843 --> 00:14:05,812 (鳥が落ちる音) (奴隷)わっ! 121 00:14:05,812 --> 00:14:07,814 吉兆だ。 122 00:14:08,815 --> 00:14:13,853 (ボラクチンの声) 果たして 全ては思いどおりに進んだ。 123 00:14:13,853 --> 00:14:23,796 ♬~ 124 00:14:23,796 --> 00:14:25,798 (ボラクチン)ああ…。 125 00:14:26,799 --> 00:14:29,802 私の思いどおりに。 126 00:14:29,802 --> 00:14:31,838 (モゲ)ボラクチン。 127 00:14:31,838 --> 00:14:33,806 大カアンが来てるよ。 128 00:14:35,808 --> 00:14:37,810 あのさ ボラクチン。 129 00:14:37,810 --> 00:14:43,816 前に あたしに言ってたよね。 モンゴルがバラバラにならないように→ 130 00:14:43,816 --> 00:14:49,822 人と人の心をつなぎ止めるために 動き回ってほしいって…。 131 00:14:49,822 --> 00:14:53,793 あたし うまくやれなかったのかな…。 132 00:14:54,794 --> 00:15:00,800 (ボラクチン)モゲ おまえは そのままでいい。 素直で優しいままで。 133 00:15:00,800 --> 00:15:02,802 どういう意味…? 134 00:15:02,802 --> 00:15:05,805 何も心配いらない。 135 00:15:07,807 --> 00:15:10,777 ボラクチンが そう言うなら…。 136 00:15:14,814 --> 00:15:19,819 (ボラクチン) 《モゲ おまえは何も知らなくていいんだ》 137 00:15:19,819 --> 00:15:24,791 《これは 私が一人で挑んだ 賭けだから》 138 00:15:24,791 --> 00:15:29,796 ♬~ 139 00:15:29,796 --> 00:15:32,799 (ボラクチン)お待たせしました 大カアン。 140 00:15:32,799 --> 00:15:34,801 話というのは なんです? 141 00:15:34,801 --> 00:15:37,804 はい。 一つ ご提案が。 142 00:15:37,804 --> 00:15:41,808 トルイの寡婦となった ソルコクタニ・ベキについてですが…。 143 00:15:42,809 --> 00:15:45,812 (カダク)いいから 帰れ! (シタラ)嫌です! 144 00:15:45,812 --> 00:15:47,780 (カダク)頼む! 帰ってくれ! 145 00:15:47,780 --> 00:15:50,817 嫌です! すみません! (グユク)うう~…。 146 00:15:50,817 --> 00:15:54,887 ドレゲネさまを救いたい気持ちは分かるが このとおり 今日は無理だ! 147 00:15:54,887 --> 00:15:56,823 そんな…。 148 00:15:56,823 --> 00:15:59,826 あっ! ん? あっ おい! 149 00:15:59,826 --> 00:16:04,831 グユクさま! あなたさまの母君は 私にとっても大事な人です! 150 00:16:04,831 --> 00:16:06,833 どうか 何か知っていたら…! 151 00:16:06,833 --> 00:16:08,835 うう…。 (シラ)おい! 152 00:16:10,837 --> 00:16:12,839 (シラ)誰か来るぜ。 153 00:16:13,806 --> 00:16:16,809 (シラ)おい! あっ…! 154 00:16:16,809 --> 00:16:19,812 あの人 ボラクチンさまに仕えている人だわ。 155 00:16:19,812 --> 00:16:23,816 私たちが ここにいるのを見られたら まずい! (シラ)どうすんだよ…。 156 00:16:23,816 --> 00:16:25,818 どうしよう…。 157 00:16:27,820 --> 00:16:29,822 来た! 来た! 158 00:16:33,826 --> 00:16:35,828 うう…。 159 00:16:35,828 --> 00:16:43,803 ♬~ 160 00:16:46,806 --> 00:16:48,808 ん? 161 00:16:49,809 --> 00:16:54,814 グユクさま ご機嫌よう。 カダクさまも。 162 00:16:54,814 --> 00:16:57,817 (カダク)ドレゲネさまは ご無事なんだろうな? 163 00:16:57,817 --> 00:17:01,821 (侍女)ええ。 それどころか その身柄をお返ししてもよいと。 164 00:17:01,821 --> 00:17:03,823 えっ!? あっ…! 165 00:17:03,823 --> 00:17:06,826 ん? (カダク)えっ? ええ~っ!? えへん! 166 00:17:06,826 --> 00:17:09,829 失礼。 続けよ。 167 00:17:09,829 --> 00:17:12,832 はい。 ただし それには条件が。 168 00:17:12,832 --> 00:17:14,834 《条件…?》 169 00:17:14,834 --> 00:17:17,837 (侍女) まず ドレゲネさまは お疲れのご様子。 170 00:17:17,837 --> 00:17:21,807 今後は グユクさまの所領で 穏やかに過ごされますよう。 171 00:17:21,807 --> 00:17:24,810 《宮廷には戻ってくるなってこと?》 172 00:17:24,810 --> 00:17:26,812 (侍女)そして もう一つ。 173 00:17:26,812 --> 00:17:32,818 グユクさまには トルイさまの第一妃 ソルコクタニさまと結婚していただきます。 174 00:17:32,818 --> 00:17:34,820 ハッ…!? 175 00:19:38,811 --> 00:19:42,815 そちらの条件は分かった。 まあ 考えさせてもらおう。 176 00:19:43,816 --> 00:19:48,821 何がモンゴルにとって最良か よくお考えくださいませ。 177 00:19:49,822 --> 00:19:51,791 では ご機嫌よう。 178 00:19:55,828 --> 00:19:58,831 ふう~っ…。 よく頑張りましたな。 179 00:19:58,831 --> 00:20:01,834 ふう…。 あの! 180 00:20:01,834 --> 00:20:03,803 今のお話は…。 181 00:20:07,807 --> 00:20:12,812 (カダク)つまり 全ては 大カトゥンの思惑だったわけだ。 182 00:20:12,812 --> 00:20:15,815 目的は トルイ家の力をそぐこと→ 183 00:20:15,815 --> 00:20:19,819 そして 大カアンの権威を高めること。 184 00:20:19,819 --> 00:20:23,823 そのためには トルイさまを ただ 亡き者にするんじゃなく→ 185 00:20:23,823 --> 00:20:27,793 大カアンの身代わりになったと アピールする必要があった。 186 00:20:28,828 --> 00:20:31,797 まさか 大カアンのご病気って…。 187 00:20:31,797 --> 00:20:35,868 ああ。 ドレゲネさまを利用して 毒を盛ったのだ。 188 00:20:35,868 --> 00:20:37,837 …死なない程度の毒を。 189 00:20:37,837 --> 00:20:39,805 《「鉱山のほこり」…》 190 00:20:39,805 --> 00:20:43,776 《じゃあ あの方は このために自分で毒を試して…!》 191 00:20:44,810 --> 00:20:47,780 《錬金術で人の生死を操るなんて…》 192 00:20:48,814 --> 00:20:50,783 《まるで魔女だわ》 193 00:20:52,818 --> 00:20:55,788 (カダク)しかし グユクさまも巻き込まれましたな。 194 00:20:55,788 --> 00:20:57,790 ソルコクタニさまと結婚とは。 195 00:20:57,790 --> 00:20:59,792 (シラ)不都合はないのでしょう? 196 00:20:59,792 --> 00:21:02,795 それで ドレゲネさまが戻ってこられるわけですし。 197 00:21:05,798 --> 00:21:07,833 まあ… 利害的には…。 198 00:21:07,833 --> 00:21:10,803 で… でも…。 199 00:21:10,803 --> 00:21:12,805 グユクさま! 200 00:21:12,805 --> 00:21:16,809 どうか ドレゲネさまをお救いください。 お願いします! 201 00:21:17,810 --> 00:21:21,814 (グユク)はああ…。 ああ…。 202 00:21:21,814 --> 00:21:23,816 はあ…。 203 00:21:23,816 --> 00:21:25,784 分かった。 204 00:21:29,789 --> 00:21:32,792 じゃあな。 俺はソルコクタニさまの所へ帰る。 205 00:21:32,792 --> 00:21:37,796 待って! ここで聞いたことは秘密にしてよね。 206 00:21:38,797 --> 00:21:40,833 (シラ)分かってるよ。 ヘッ。 207 00:21:40,833 --> 00:21:42,802 なら いいけど。 208 00:21:42,802 --> 00:21:44,803 良かったな ファーティマ。 209 00:21:44,803 --> 00:21:47,806 助けたい人 助かりそうじゃんか。 210 00:21:47,806 --> 00:21:49,775 うん。 211 00:21:51,811 --> 00:21:55,814 ありがとう シラ。 一緒に来てくれて 心強かった。 212 00:21:55,814 --> 00:21:58,818 ああ… どうも。 213 00:22:00,820 --> 00:22:02,822 神のご加護がありますように。 214 00:22:02,822 --> 00:22:06,792 くれぐれも秘密よ。 はいはい。 215 00:22:10,830 --> 00:22:12,832 (フレグ)何~っ!? 216 00:22:12,832 --> 00:22:15,834 (フレグ) は… 母上がグユクと結婚!? あり得ない! 217 00:22:15,834 --> 00:22:19,805 はい。 大カトゥンの使いの者が そう言っていました。 218 00:22:19,805 --> 00:22:22,808 オゴタイ家も 随分 露骨な手を使ってきたね! 219 00:22:22,808 --> 00:22:26,812 大体 あんな第六妃の皇子なんかじゃ 格が違う 格が! 220 00:22:26,812 --> 00:22:29,815 といいましても 大カトゥンのご意向ですし。 221 00:22:32,851 --> 00:22:34,820 (ソルコクタニ)…そう。 222 00:22:34,820 --> 00:22:36,822 母上!? まさか 受け入れるおつもりですか!? 223 00:22:36,822 --> 00:22:39,792 僕は嫌です! グユクを父と呼ぶなんて! 224 00:22:41,827 --> 00:22:44,830 母上? 母上! 225 00:22:44,830 --> 00:22:46,832 は は は… 母上ーっ! 226 00:22:46,832 --> 00:22:49,835 (シラ)ちぇっ なんか やる気ない感じ。 227 00:22:49,835 --> 00:22:53,806 トルイさまを殺した犯人も 伝えたほうが良かったかな? 228 00:22:54,807 --> 00:22:58,844 まさか ソルコクタニさまが ご再婚とは…。 229 00:22:58,844 --> 00:23:03,816 フッ… 今後は ますます 大カアンとトルイ家が手を携える。 230 00:23:03,816 --> 00:23:07,820 これから ソルコクタニのもとへ 使者を送るところだ。 231 00:23:07,820 --> 00:23:11,790 では そのお役目 どうか私にお命じください。 232 00:23:11,790 --> 00:23:13,792 おまえに? 233 00:23:13,792 --> 00:23:15,794 はい。 あなたさまは→ 234 00:23:15,794 --> 00:23:20,799 学者の家に生まれた私が ずっと欲しかった本をくださいました。 235 00:23:20,799 --> 00:23:23,802 そのご恩に報いたいのです。 236 00:23:23,802 --> 00:23:26,772 ほう…。 あの方なら よく存じております。 237 00:23:26,772 --> 00:23:29,775 きっと説得してご覧に入れます。 238 00:23:29,775 --> 00:23:32,745 なるほど 面白い。 239 00:23:39,785 --> 00:23:41,787 《お会いするのは3年ぶりだわ》 240 00:23:42,755 --> 00:23:45,758 (ソルコクタニ)未来の皇后たる私の務めです。 241 00:23:46,759 --> 00:23:49,762 《まさか あのソルコクタニさまが…》 242 00:23:49,762 --> 00:23:52,765 《会いに行ったら どんな顔をなさるかしら?》 243 00:23:52,765 --> 00:23:56,769 《さすがに怒る? 私を責める?》 244 00:23:56,769 --> 00:23:58,771 《上等じゃない…》 245 00:23:59,772 --> 00:24:04,777 《あなたに対して感じた怒りは そんなものじゃないんだから》 246 00:24:06,779 --> 00:24:08,781 失礼します。 247 00:24:08,781 --> 00:24:10,783 (ソルコクタニ)…ファーティマ? 248 00:24:10,783 --> 00:24:12,785 久しぶりね…。 249 00:24:12,785 --> 00:24:15,788 はい。 そうでございますね ソルコクタニさま。 250 00:24:15,788 --> 00:24:19,758 長らく戻らず 大変申し訳…。 251 00:24:23,762 --> 00:24:27,766 《ひどく落ち込んでるって シラから聞いてたけど…》 252 00:24:30,769 --> 00:24:33,772 本日は 大カトゥンの使いで参りました。 253 00:24:34,773 --> 00:24:38,777 トルイさまのことは お役に立てず 申し訳ございませんでした。 254 00:24:38,777 --> 00:24:40,746 (ソルコクタニ)いいのよ。 255 00:24:45,784 --> 00:24:47,786 こちらをご覧ください。 256 00:24:47,786 --> 00:24:50,789 大カトゥンからの贈り物です。 257 00:24:51,757 --> 00:24:56,762 そして 本日は 重要なお話を預かってまいりました。 258 00:24:56,762 --> 00:25:01,767 そのお話というのは… どうぞ 驚かずに…。 259 00:25:01,767 --> 00:25:05,771 大カトゥンは あなたさまとグユクさまとのご結婚を…。 260 00:25:05,771 --> 00:25:08,774 (ソルコクタニ)ご意向に従います。 えっ…。 261 00:25:08,774 --> 00:25:12,778 (ソルコクタニ) それで モンゴルのためになるのなら→ 262 00:25:12,778 --> 00:25:15,748 私の身は いかようにも…。 263 00:25:16,815 --> 00:25:19,818 《な… 何よ それ…》 264 00:25:22,788 --> 00:25:26,792 《あなたが… 私から全てを奪った あなたが…》 265 00:25:26,792 --> 00:25:36,769 ♬~ 266 00:25:36,769 --> 00:25:39,772 《その傲慢な あなたが→ 267 00:25:39,772 --> 00:25:43,776 「大切な人を失って絶望した」っていうの!?》 268 00:25:43,776 --> 00:25:50,783 ♬~ 269 00:25:50,783 --> 00:25:52,818 どうしたの? 270 00:25:52,818 --> 00:25:54,787 ご立派です。 271 00:25:54,787 --> 00:25:57,790 《…駄目 顔を上げなきゃ》 272 00:25:57,790 --> 00:26:01,794 《いつものように笑っていればいいの。 いつもみたいに…》 273 00:26:04,797 --> 00:26:07,766 もう あなたを守る人はいません! 274 00:26:08,801 --> 00:26:12,805 (荒い息) 275 00:26:12,805 --> 00:26:16,775 考えるのをやめて屈するなら ご勝手に…! 276 00:26:19,778 --> 00:26:24,783 でも 私は大切な人を奪われても! 277 00:26:24,783 --> 00:26:26,785 絶望なんてしません! 278 00:26:28,787 --> 00:26:30,789 …甘えないでよ。 279 00:26:30,789 --> 00:26:33,759 私は 考え続けますから。 280 00:26:42,801 --> 00:26:44,803 (チンカイ)では 本日の議題→ 281 00:26:44,803 --> 00:26:46,805 グユクさまと ソルコクタニさまの→ 282 00:26:46,805 --> 00:26:48,774 再婚についてですが…。 283 00:26:48,774 --> 00:26:52,778 既に ソルコクタニ・ベキは承諾している。 284 00:26:52,778 --> 00:26:55,781 グユク殿下も ご異存はありませんね? 285 00:26:57,783 --> 00:26:59,785 うう…。 286 00:27:01,787 --> 00:27:03,789 この結婚を→ 287 00:27:03,789 --> 00:27:07,793 オゴタイ家とトルイ家の 新たな絆にしたいと思う。 288 00:27:07,793 --> 00:27:09,761 (チャガタイ)良い話だ。 289 00:27:10,796 --> 00:27:15,767 (牛車の音) 290 00:27:17,769 --> 00:27:20,772 《やっぱり ソルコクタニさまに あんな態度→ 291 00:27:20,772 --> 00:27:22,774 まずかったわよね…》 292 00:27:22,774 --> 00:27:26,745 《まあ でも きっと もう会うこともないわ》 293 00:27:29,781 --> 00:27:31,783 (侍女)ねえ あれって…。 294 00:27:31,783 --> 00:27:33,752 (侍女たちのざわめき) 295 00:27:44,763 --> 00:27:48,800 (チンカイ)では 最後に 婚儀の日取りについてですが…。 296 00:27:48,800 --> 00:27:50,769 (ソルコクタニ)お待ちください。 297 00:27:50,769 --> 00:27:53,772 (どよめき) 298 00:27:53,772 --> 00:27:57,776 そのお話 進める必要はありません。 299 00:27:57,776 --> 00:27:59,778 (男性)ソ… ソルコクタニさま!? 300 00:27:59,778 --> 00:28:01,780 (男性)必要ない? (男性)どういうことだ? 301 00:28:01,780 --> 00:28:03,749 ええ~…? 302 00:28:07,786 --> 00:28:09,755 (ソルコクタニ)《ねえ トルイ…》 303 00:28:09,755 --> 00:28:13,759 《私 初めて失うことを知ったわ》 304 00:28:14,793 --> 00:28:18,764 (トルイ)フフッ… ハハハハッ…! アハハハッ…! 305 00:28:18,764 --> 00:28:20,766 (ソルコクタニ)《絶望することも》 306 00:28:20,766 --> 00:28:22,768 (トルイ)うう…。 (ソルコクタニの荒い息) 307 00:28:23,769 --> 00:28:26,772 (ソルコクタニ)《ねえ トルイ…》 308 00:28:26,772 --> 00:28:30,742 《あの子も そうだったのかしら?》 309 00:28:32,778 --> 00:28:36,782 申し訳ありません 大カアン そして 大カトゥン。 310 00:28:37,783 --> 00:28:41,753 この結婚 やはり お断りさせていただきます。