1 00:00:08,238 --> 00:00:10,240 (伯父)われらがトゥース軍が 遊牧民に敗れた。 2 00:00:10,240 --> 00:00:12,242 軍は壊滅し→ 3 00:00:12,242 --> 00:00:16,246 もはや 街への侵入をはばむことは 難しいらしい。 4 00:00:16,246 --> 00:00:19,249 (伯父)奴らが来れば 略奪が起きる。 5 00:00:19,249 --> 00:00:22,252 今のうちに 食料や貴重品を隠しておこう。 6 00:00:24,254 --> 00:00:27,257 (ズムッルド)大して入らないわ。 7 00:00:27,257 --> 00:00:29,259 (アニース)ん~。 8 00:00:30,260 --> 00:00:32,262 (アニース)フッ…。 9 00:00:34,264 --> 00:00:36,266 (シタラ・ズムッルド)おお~! (アニース)フッ…。 10 00:00:37,267 --> 00:00:40,270 私は 息子たちを連れて 山のほうに避難するよ。 11 00:00:40,270 --> 00:00:43,273 (ファーティマ)ええ。 それがいいわね。 12 00:00:43,273 --> 00:00:46,276 ファーティマは シタラと一緒に地下室へ隠れていなさい。 13 00:00:47,277 --> 00:00:49,279 3日たったら迎えに来る。 14 00:00:49,279 --> 00:00:51,281 シタラ ファーティマのことを頼んだよ。 15 00:00:51,281 --> 00:00:54,284 (シタラ)はい! お守りします! 16 00:00:54,284 --> 00:00:58,288 (ズムッルド)それでは 奥さま シタラ! (アニース)また すぐに。 17 00:00:59,289 --> 00:01:04,294 (アニース)なんだか 子供の頃を思い出しちゃうな。 よく こうやって避難してたもの。 18 00:01:04,294 --> 00:01:09,299 (ズムッルド)もう~ もっと 緊張感 持ちなさいよ。 (アニース)フフッ…。 19 00:01:14,237 --> 00:01:18,241 奥さま ナツメヤシの実を どうぞ。 20 00:01:18,241 --> 00:01:21,244 (ファーティマ)ありがとう シタラ。 21 00:01:22,245 --> 00:01:27,250 ここにいると まるで時の流れが止まったように感じるわ。 22 00:01:28,251 --> 00:01:33,256 ここから見える外の光が 3度 暗くなって 明るくなりました。 23 00:01:33,256 --> 00:01:37,260 もうすぐ 伯父さまたちが迎えに来てくれますわ。 24 00:01:37,260 --> 00:01:40,263 それに もし来るのが遅れても→ 25 00:01:40,263 --> 00:01:44,267 アニースさんたちのおかげで 食料は十分にありますし→ 26 00:01:44,267 --> 00:01:46,269 大事な本だって無事です。 27 00:01:46,269 --> 00:01:49,272 そうね。 ありがとう シタラ。 28 00:01:49,272 --> 00:01:51,274 あなたがいてくれて心強いわ。 29 00:01:51,274 --> 00:01:54,277 私は 何も…。 30 00:01:54,277 --> 00:01:56,279 えっと…。 31 00:01:56,279 --> 00:02:01,284 でも 奥さま 遊牧民が エウクレイデスなど読むのでしょうか? 32 00:02:01,284 --> 00:02:03,286 分からないわ。 33 00:02:03,286 --> 00:02:06,222 でも 万に一つもなくせないの。 34 00:02:06,222 --> 00:02:09,225 夫が生前集めた写本ですもの。 35 00:02:09,225 --> 00:02:11,227 そうですね…。 36 00:02:11,227 --> 00:02:14,230 (ファーティマ)ねえ シタラ。 37 00:02:14,230 --> 00:02:17,233 ムハンマドのことが好き? 38 00:02:17,233 --> 00:02:20,236 えっ? あっ… はっ…。 39 00:02:20,236 --> 00:02:23,239 はい! 尊敬しております。 40 00:02:23,239 --> 00:02:26,242 あれほど聡明な方は めったにいないかと…。 41 00:02:27,243 --> 00:02:30,246 (ファーティマ)父親とよく似ているの。 42 00:02:30,246 --> 00:02:34,250 あの子は 保守的な神学になじめなかった。 43 00:02:35,251 --> 00:02:43,259 この先 自分の道を進めば進むほど たくさんの対立を経ることになるでしょう。 44 00:02:43,259 --> 00:02:48,264 そんな時 あの子の心に寄り添ってあげられるのは→ 45 00:02:48,264 --> 00:02:51,267 シタラ。 あなただけよ。 46 00:02:52,268 --> 00:02:54,270 (ファーティマ)彼のそばに仕えてほしいの。 47 00:02:54,270 --> 00:02:57,273 一人の人間として。 48 00:02:57,273 --> 00:03:19,229 ♬~ 49 00:03:19,229 --> 00:03:21,231 はい! 50 00:03:26,236 --> 00:03:28,238 ⚞(足音) 51 00:03:28,238 --> 00:03:32,242 (ファーティマ)兄さんたちね。 やっと外に出られるわ。 52 00:03:32,242 --> 00:03:34,244 はい! 53 00:03:37,247 --> 00:03:39,249 フフッ…。 フフッ…。 54 00:03:45,255 --> 00:03:47,257 あっ…。 55 00:03:53,263 --> 00:03:56,266 あっ…。 ハッ! 56 00:03:56,266 --> 00:04:11,281 ♬~ 57 00:04:13,216 --> 00:04:22,225 ♬~ 58 00:05:50,233 --> 00:05:56,239 ♬~ 59 00:05:56,239 --> 00:05:59,242 ありがとう シタラ。 いえ…。 60 00:06:00,176 --> 00:06:02,178 (シラ)どけ。 あっ…。 61 00:06:04,180 --> 00:06:06,182 くっ…! (ファーティマ)シタラ。 62 00:06:06,182 --> 00:06:08,184 逆らっては駄目よ。 63 00:06:10,186 --> 00:06:12,188 はい。 奥さま…。 64 00:06:17,193 --> 00:06:19,195 (シラ)あっ…。 65 00:06:19,195 --> 00:06:25,201 ♬~ 66 00:06:25,201 --> 00:06:30,206 ⚞(物音) 67 00:06:34,210 --> 00:06:36,212 (シタラ・ファーティマ)はっ…! 68 00:06:51,227 --> 00:06:53,229 (ファーティマ)駄目よ… その本は…。 69 00:07:20,190 --> 00:07:22,192 あっ… あっ…。 70 00:07:27,197 --> 00:07:30,200 「それから泥棒をした者は→ 71 00:07:30,200 --> 00:07:34,204 男でも女でも 容赦なく 両手を切り落としてしまえ」! 72 00:07:34,204 --> 00:07:36,206 シタラ…! 73 00:07:36,206 --> 00:07:40,210 それは あなたのものではありません! 返してください! 74 00:08:01,164 --> 00:08:04,167 「泥棒ではない。 この地上のものは 皆→ 75 00:08:04,167 --> 00:08:07,170 わが父 チンギス・カンのものなのだ」。 《この人 私たちの言葉を…》 76 00:08:07,170 --> 00:08:09,172 …と仰せだ。 77 00:08:25,188 --> 00:08:27,190 ううっ…! (シラ)はっ…! 78 00:08:27,190 --> 00:08:29,192 (ファーティマ)駄目! 79 00:08:30,193 --> 00:08:32,195 (斬る音) 80 00:08:32,195 --> 00:08:35,198 (ファーティマ)あっ…。 81 00:08:38,201 --> 00:08:40,203 あっ…! 82 00:08:51,214 --> 00:08:54,217 お… 奥さま…。 83 00:08:59,155 --> 00:09:04,160 私の… 娘に…。 84 00:09:07,163 --> 00:09:10,166 触らないで…。 85 00:09:13,169 --> 00:09:15,171 奥さま…。 86 00:09:15,171 --> 00:09:18,174 奥さま… 奥さま! 87 00:09:18,174 --> 00:09:23,179 (泣き声) 88 00:09:23,179 --> 00:09:41,197 ♬~ 89 00:09:41,197 --> 00:09:44,200 ああっ…! 90 00:09:44,200 --> 00:10:08,224 ♬~ 91 00:10:08,224 --> 00:10:10,226 ああっ…。 92 00:10:10,226 --> 00:10:29,245 ♬~ 93 00:10:29,245 --> 00:10:39,255 ♬~ 94 00:10:39,255 --> 00:10:44,260 ♬~ 95 00:10:44,260 --> 00:10:46,262 あっ…。 96 00:10:51,267 --> 00:10:53,269 (アニース)あっ…。 97 00:10:53,269 --> 00:10:55,271 シタラちゃん! あっ…? 98 00:10:59,208 --> 00:11:02,211 (アニース)ああっ… 生きていたのね。 99 00:11:02,211 --> 00:11:05,214 けがはない? 100 00:11:05,214 --> 00:11:08,217 アニースさん… 私…。 101 00:11:09,218 --> 00:11:13,222 私… 奥さまをお守りするって…→ 102 00:11:13,222 --> 00:11:15,224 約束したのに…。 103 00:11:15,224 --> 00:11:17,226 奥さまが…。 104 00:11:17,226 --> 00:11:20,229 (泣き声) そう…。 105 00:11:20,229 --> 00:11:23,232 (泣き声) 106 00:11:23,232 --> 00:11:28,237 私たちは 山のほうへ向かう途中で捕まったの。 107 00:11:28,237 --> 00:11:31,240 (アニースとズムッルドの笑い声) 108 00:11:32,241 --> 00:11:36,245 (アニースの声)それから いくつかの組に分けられたの。 109 00:11:36,245 --> 00:11:41,250 女たち 子供たち 職人たち。 110 00:11:41,250 --> 00:11:46,255 それ以外の男の人やお年寄りは どこかへ連れて行かれたわ。 111 00:11:46,255 --> 00:11:49,258 伯父さまとは それっきり…。 112 00:11:51,260 --> 00:11:53,262 それから…。 113 00:11:57,266 --> 00:11:59,202 ミハイル…! 114 00:11:59,202 --> 00:12:08,211 ♬~ 115 00:12:08,211 --> 00:12:10,213 ミハイル!! 116 00:12:12,215 --> 00:12:14,217 そんな…。 117 00:12:14,217 --> 00:12:16,219 ズムッルドさん…。 118 00:12:23,226 --> 00:12:26,229 (泣き声) お願い 泣きやんで…。 119 00:12:26,229 --> 00:12:29,232 (乳児の泣き声) (女性)いい子だから… ねっ…。 120 00:12:29,232 --> 00:12:31,234 ズムッルドさん…。 121 00:12:31,234 --> 00:12:33,236 立てますか? 122 00:12:35,238 --> 00:12:37,240 大丈夫? 123 00:12:37,240 --> 00:12:46,249 ♬~ 124 00:12:46,249 --> 00:12:48,251 《あの人…→ 125 00:12:48,251 --> 00:12:52,255 昔 水おけを直してくれた金物屋さん…》 126 00:12:53,256 --> 00:12:56,259 《早く伯父さまたちを捜さないと…》 127 00:12:56,259 --> 00:12:58,194 (女性の悲鳴) 128 00:12:58,194 --> 00:13:00,196 (人々のどよめき) 129 00:13:03,199 --> 00:13:07,203 ああっ… ハサン! ハサン! 130 00:13:09,205 --> 00:13:11,207 (女性)うっ…。 131 00:13:12,208 --> 00:13:14,210 チュウ! 132 00:13:16,212 --> 00:13:22,218 〈得体の知れない彼らへの恐怖が シタラたちを荒野へと追い立てた〉 133 00:13:28,224 --> 00:13:34,230 《今年のサファル月は まだ少し寒い季節で 水も冷たかった》 134 00:13:36,232 --> 00:13:39,235 《けれど 日が差すと→ 135 00:13:39,235 --> 00:13:42,238 もう 薔薇のつぼみが膨らんでいることに 気が付く》 136 00:13:46,242 --> 00:13:49,245 《私たちが仕事をしていると…》 137 00:13:49,245 --> 00:13:52,248 ⚞(子供たち)慈悲ふかく 慈愛あまねき…。 138 00:13:52,248 --> 00:13:57,253 《伯父さまの生徒たちの 読誦する声が聞こえてくる》 139 00:13:57,253 --> 00:13:59,188 かわいいわね! 140 00:13:59,188 --> 00:14:02,191 私が ここへ来た頃を思い出します。 141 00:14:04,193 --> 00:14:06,195 あっ! 帰っていらした! 142 00:14:08,197 --> 00:14:10,199 お帰りなさいませ! 奥さま! 143 00:14:10,199 --> 00:14:12,201 バザールは どうでしたか? 144 00:14:12,201 --> 00:14:16,205 ズムッルドのおかげで いい買い物ができたのよ。 145 00:14:16,205 --> 00:14:21,210 奥さま いつでもお供しますわ。 フフフッ… そうね。 146 00:14:21,210 --> 00:14:25,214 次は シタラも連れて行きましょうね。 はい! 147 00:14:25,214 --> 00:14:28,217 シタラ。 ニーシャプールへ手紙を送ったわ。 148 00:14:28,217 --> 00:14:32,221 薔薇が咲く頃には 返事が来るかもしれないわね。 149 00:14:35,224 --> 00:14:40,229 《サファル月の後には 花咲くラビーアウラル月が来る》 150 00:14:40,229 --> 00:14:43,232 《来るはずだった…》 151 00:14:43,232 --> 00:14:46,235 (泣き声) 152 00:14:52,241 --> 00:14:57,246 (アニース)ズムッルド 少しは食べて元気出さないと…。 153 00:14:58,180 --> 00:15:01,184 シタラちゃんも 食べなきゃ駄目よ。 154 00:15:01,184 --> 00:15:03,186 アニースさんが食べて…。 155 00:15:04,186 --> 00:15:09,191 (アニース)ありがとう。 でも これは あなたの分よ。 156 00:15:10,193 --> 00:15:12,195 ねえ 覚えてる? 157 00:15:12,195 --> 00:15:18,200 前に話した 「奴隷は自分じゃ何も決められない」って話。 158 00:15:19,202 --> 00:15:21,204 はい…。 159 00:15:21,204 --> 00:15:23,206 あれは言い換えるとね→ 160 00:15:23,206 --> 00:15:27,209 奴隷には その分 責任もない ということなの。 161 00:15:27,209 --> 00:15:31,213 例えば 奴隷が 何か罪を犯したとしても→ 162 00:15:31,213 --> 00:15:34,216 受ける罰は自由人の半分。 163 00:15:34,216 --> 00:15:40,222 私たちは 責任を負うことを認められていない というべきかしらね。 164 00:15:42,224 --> 00:15:48,231 奥さまのこと 許すも許さないも 自分で決めちゃ駄目よ。 165 00:15:49,231 --> 00:15:52,235 じゃあ… 誰が決めるの? 166 00:15:52,235 --> 00:15:55,238 もう 誰も決められない。 167 00:15:55,238 --> 00:15:59,175 奥さまも伯父さまも もう…。 168 00:15:59,175 --> 00:16:01,177 そうね…。 169 00:16:01,177 --> 00:16:05,181 ううん。 まだ たった一人いるわ。 170 00:16:05,181 --> 00:16:07,183 ニーシャプールに。 171 00:16:12,188 --> 00:16:14,190 ムハンマドさま…。 172 00:16:14,190 --> 00:16:16,192 うん…。 173 00:16:17,193 --> 00:16:22,198 ムハンマドさまは… まだ 生きていらっしゃる…。 174 00:16:22,198 --> 00:16:24,200 (アニース)そうよ。 175 00:16:24,200 --> 00:16:28,204 まだ 私たちには 一つだけ残されているの。 176 00:16:28,204 --> 00:16:38,214 ♬~ 177 00:16:38,214 --> 00:16:41,217 はい…。 178 00:16:42,218 --> 00:16:44,220 はい…! 179 00:16:47,223 --> 00:16:53,229 〈それから 捕虜たちは 毎日 東へと移動していった〉 180 00:16:57,233 --> 00:17:01,170 〈山あいを縫い 川を渡り→ 181 00:17:01,170 --> 00:17:05,174 そして サファル月が終わる頃…〉 182 00:17:11,180 --> 00:17:19,188 〈一行は タールカーンという地に張られた 天幕群にたどり着いた〉 183 00:17:28,197 --> 00:17:31,200 《兵士じゃない人たちもいる…》 184 00:17:31,200 --> 00:17:33,202 《もしかして 彼らの街かしら?》 185 00:17:34,203 --> 00:17:38,207 (職人)もし…。 あなた方は どこから? 186 00:17:38,207 --> 00:17:40,209 トゥースです。 187 00:17:40,209 --> 00:17:44,213 (職人)おお… なんてことだ。 トゥースまで…。 188 00:17:44,213 --> 00:17:46,215 あなたたちは? 189 00:17:46,215 --> 00:17:52,221 われわれは 職人ということで殺されず ここへ連れてこられました。 190 00:17:54,223 --> 00:17:56,225 ニーシャプールから。 191 00:17:58,160 --> 00:18:03,165 (職人の声)私たちは 遊牧民の接近を知り 防御を固めていました。 192 00:18:06,168 --> 00:18:10,172 (職人の声)そして ついに彼らが現れた時→ 193 00:18:10,172 --> 00:18:13,175 城壁から放たれた1本の矢が→ 194 00:18:13,175 --> 00:18:17,179 見事 彼らの司令官を貫いたのです。 195 00:18:20,182 --> 00:18:22,184 (職人の声)その1本の矢のために→ 196 00:18:22,184 --> 00:18:26,188 ニーシャプールは 報復の炎に焼き尽くされました。 197 00:18:36,198 --> 00:18:39,201 (遠ぼえ) 198 00:18:40,202 --> 00:18:43,205 生き残ったのは われわれ職人だけ。 199 00:18:43,205 --> 00:18:46,208 他は 女や子供たちまで…。 200 00:18:47,209 --> 00:18:51,213 《ああ… ニーシャプールには ムハンマドさまが…》 201 00:18:51,213 --> 00:18:58,154 ♬~ 202 00:18:58,154 --> 00:19:00,156 そんな…。 203 00:19:00,156 --> 00:19:02,158 (ズムッルド)うっ…。 204 00:19:02,158 --> 00:19:04,160 (アニース)ズムッルド! 205 00:19:05,161 --> 00:19:07,163 ズムッルドさん! 206 00:19:07,163 --> 00:19:12,168 (ズムッルド)ううっ… ミハイル…。 207 00:19:14,170 --> 00:19:16,172 ズムッルド…。 208 00:19:16,172 --> 00:19:18,174 (ズムッルド)まぶしい…。 209 00:19:18,174 --> 00:19:23,179 ああ… 夕日ね。 ミハイル。 210 00:19:23,179 --> 00:19:26,182 (波の音) 211 00:19:26,182 --> 00:19:29,185 (ズムッルド)とても きれい…。 212 00:19:32,188 --> 00:19:34,190 ズムッルドさん! 213 00:19:34,190 --> 00:19:37,193 (アニース)駄目よ! こんなの駄目! 214 00:19:37,193 --> 00:19:39,195 お願いだから…。 215 00:19:39,195 --> 00:19:45,201 ズムッルドさんは どこか海の見える外国から来たんです…。 216 00:19:45,201 --> 00:19:50,206 誰よりも長く 奥さまにお仕えして…。 217 00:19:50,206 --> 00:19:54,210 本当は 故郷に帰りたかったでしょうか…。 218 00:19:54,210 --> 00:19:58,214 家族に会いたかったでしょうか…。 219 00:19:58,214 --> 00:20:01,217 (泣き声) 220 00:20:01,217 --> 00:20:05,221 (アニース)せめて 私たちの手で弔ってあげましょう。 221 00:20:05,221 --> 00:20:09,225 弟さんと また会えるように…。 222 00:20:10,226 --> 00:20:14,230 われわれは アッラーのものであり…。 223 00:20:14,230 --> 00:20:18,234 (一同)最終的には アッラーに帰するものである。 224 00:20:18,234 --> 00:20:25,241 ♬~ 225 00:20:30,246 --> 00:20:33,249 (寝息) 226 00:20:33,249 --> 00:20:36,252 もう ときめかないな…。 227 00:20:45,261 --> 00:20:48,264 (女性)かわいそうに…。 (女性)何があったの? 228 00:20:48,264 --> 00:20:50,266 あっ…。 229 00:20:50,266 --> 00:20:52,268 すみません。 はっ…! 230 00:20:53,269 --> 00:20:56,272 (女性)通りかかった兵士に つかみかかったみたい。 231 00:20:56,272 --> 00:21:00,209 それで その場で斬られて…。 (女性)なんてこと…。 232 00:21:00,209 --> 00:21:03,212 どうして こんなに…。 233 00:21:04,213 --> 00:21:07,216 (職人)おお… 彼女の魂に平穏あれ。 234 00:21:09,218 --> 00:21:11,220 《自分で決めたんだ》 235 00:21:11,220 --> 00:21:17,226 《アニースさんは あの遊牧民たちの奴隷になるより→ 236 00:21:17,226 --> 00:21:22,231 トゥースのあの家の奴隷のままでいることを 望んだんだ》 237 00:21:26,235 --> 00:21:30,239 《そうだ。 このまま真っすぐ歩いていったら→ 238 00:21:30,239 --> 00:21:34,243 誰かが私に矢を射かけるかしら》 239 00:21:39,248 --> 00:21:41,250 (シラ)待て! 240 00:21:41,250 --> 00:21:43,252 あっ…! 241 00:21:43,252 --> 00:21:45,254 《この人は…》 242 00:21:48,257 --> 00:21:50,259 ううっ…! 243 00:21:50,259 --> 00:21:52,261 ううーっ! イテッ! 244 00:21:52,261 --> 00:21:55,264 違っ… 違うんだ! 245 00:21:55,264 --> 00:21:59,201 なあ あんた! あの本を取り返したくないか!? 246 00:21:59,201 --> 00:22:05,207 ♬~ 247 00:22:05,207 --> 00:22:07,209 えっ…? 248 00:22:08,210 --> 00:22:10,212 ♬~