1 00:00:02,135 --> 00:00:06,306 《イアナ:暗い。 先が何も見えない。 2 00:00:06,306 --> 00:00:08,275 物語が変わったから➡️ 3 00:00:08,275 --> 00:00:11,778 今までとは 違う未来が 待ってるはずなのに》 4 00:00:11,778 --> 00:00:15,649 (アマリリス)物語が変わったですって? 5 00:00:15,649 --> 00:00:18,986 (アマリリス)どこが 変わっているというの? 6 00:00:18,986 --> 00:00:21,989 《何も変わらなかった》 7 00:00:24,057 --> 00:00:25,959 《何も》 8 00:00:25,959 --> 00:00:27,961 (ヨミ)イアナ 大丈夫? 目が覚めちゃった? 9 00:00:27,961 --> 00:00:30,964 (コノハ)キャッ。 (ギノフォード)大丈夫か みんな! 10 00:00:30,964 --> 00:00:33,133 (ギノフォード)こんな悪路では なかったはずなんだが…。 11 00:00:33,133 --> 00:00:37,271 っと。 (馬のいななき) 12 00:00:37,271 --> 00:00:39,439 (イアナ/ヨミ)あぁ~! 13 00:00:39,439 --> 00:00:42,109 (馬のいななき) 14 00:00:42,109 --> 00:00:45,279 (ソル)さて 到着しました。 15 00:00:45,279 --> 00:00:47,948 ご無事ですか? 16 00:00:47,948 --> 00:00:50,450 あぁ。 17 00:00:50,450 --> 00:00:54,121 こちらが ダンデライオン領の 保養地となります。 18 00:00:54,121 --> 00:00:56,123 デイジーレイクです。 19 00:02:43,130 --> 00:02:45,198 わぁ…。 (コノハ)すてき。 20 00:02:45,198 --> 00:02:47,100 キラキラしていて きれいね。 21 00:02:47,100 --> 00:02:50,437 俺が 子どもの頃 よく過ごした場所なんだ。 22 00:02:50,437 --> 00:02:52,939 静かで落ち着けると思うぞ。 23 00:02:52,939 --> 00:02:54,975 《ギノフォードには 気づかれている。 24 00:02:54,975 --> 00:02:59,246 アマリリス夫人の一件以来 私の元気がないことを。 25 00:02:59,246 --> 00:03:01,248 あれから 暗い夢を見る。 26 00:03:01,248 --> 00:03:05,252 物語をどれだけ変えても 何も変わらない夢》 27 00:03:05,252 --> 00:03:10,590 イアナ様。 もしかして 馬車に酔ってしまわれましたか? 28 00:03:10,590 --> 00:03:13,260 い いえ 何もなっておりませんことよ!? 29 00:03:13,260 --> 00:03:15,262 《し しまったぁ! 30 00:03:15,262 --> 00:03:17,230 この間 説教された ばっかりなのに油断した!》 31 00:03:21,768 --> 00:03:23,770 《一瞬だけど 心配してくれてるのかなって➡️ 32 00:03:23,770 --> 00:03:25,772 思ったりもしたけど➡️ 33 00:03:25,772 --> 00:03:27,774 んな都合のいい解釈 リアルでできたら➡️ 34 00:03:27,774 --> 00:03:29,743 前世で妄想彼氏 かっこ ギノフォードとか➡️ 35 00:03:29,743 --> 00:03:31,745 作ってなかったわ》 36 00:03:34,581 --> 00:03:36,583 《皆さん! お気遣いなら全部➡️ 37 00:03:36,583 --> 00:03:38,952 ヒロイン コノハにお願いします! 38 00:03:38,952 --> 00:03:41,021 はぁ~ 姫コノハ。 39 00:03:41,021 --> 00:03:44,091 私は これで癒やされるから。 40 00:03:44,091 --> 00:03:46,927 あんまり みんなの前で うつむいたりしたらだめだよね。 41 00:03:46,927 --> 00:03:49,262 一応 このなかで 一番年上なんだし。 42 00:03:49,262 --> 00:03:51,298 かまわれたくないなら なおさら》 43 00:03:51,298 --> 00:03:53,834 (ヨミ)イアナ。 あとで一緒に 湖に行こうね。 んっ? 44 00:03:53,834 --> 00:03:57,237 久しぶりに2人で過ごせるのが すごく うれしい。 45 00:04:00,107 --> 00:04:03,577 って ヨミさん? 他のみんなもいるからね。 46 00:04:03,577 --> 00:04:05,979 君には 見えてないの? 47 00:04:05,979 --> 00:04:08,081 あっ階段だ。 気をつけて。 48 00:04:08,081 --> 00:04:10,584 《あぁ… 見えてないのね。 49 00:04:10,584 --> 00:04:12,586 まぁ せっかく ここまで来たんだし➡️ 50 00:04:12,586 --> 00:04:16,256 心配かけないように 少しは楽しもうかな》 51 00:04:16,256 --> 00:04:19,659 (コノハ)キャッ! 52 00:04:19,659 --> 00:04:23,063 見て見て イアナ! お魚が釣れちゃった! 53 00:04:23,063 --> 00:04:25,098 ほう ほう…。 54 00:04:25,098 --> 00:04:27,934 えっと 早く針から外して あげないとかわいそうだわ。 55 00:04:27,934 --> 00:04:30,470 あっ キャッ。 56 00:04:30,470 --> 00:04:32,572 お姉様 血が出てます。 57 00:04:32,572 --> 00:04:34,741 イアナ ハンカチが汚れちゃうわよ。 58 00:04:34,741 --> 00:04:38,278 いいんですよ これくらい。 ハンカチも喜んでいます。 59 00:04:38,278 --> 00:04:42,149 ごめんなさい 私 上手なやり方がわからなくて。 60 00:04:42,149 --> 00:04:44,184 う~ん。 61 00:04:44,184 --> 00:04:46,686 もうちょっと岸から離れて。 62 00:04:46,686 --> 00:04:48,588 こっち? もう少し。 63 00:04:48,588 --> 00:04:50,590 イアナ…。 64 00:04:50,590 --> 00:04:54,261 これじゃ 釣り糸が垂らせないんじゃ。 65 00:04:54,261 --> 00:04:57,264 《しまった。 湖イコール 危険っていう➡️ 66 00:04:57,264 --> 00:04:59,266 認識で つい体が動いてしまった》 67 00:04:59,266 --> 00:05:01,935 おわびに釣堀! 釣堀を作ります! 68 00:05:01,935 --> 00:05:03,904 今から…。 イアナ 大丈夫よ。 69 00:05:03,904 --> 00:05:05,906 そこまで しなくても。 70 00:05:05,906 --> 00:05:08,575 《だって 事件の予兆を 見つけたときには遅い。 71 00:05:08,575 --> 00:05:12,946 夫人のときのように 物語は 進んでいってしまう。 72 00:05:12,946 --> 00:05:15,115 だから 事件が起きる前に➡️ 73 00:05:15,115 --> 00:05:17,751 予兆自体を 摘み取ってしまいたいんだけど》 74 00:05:17,751 --> 00:05:19,753 そろそろ帰りましょうか。 75 00:05:19,753 --> 00:05:21,788 いっぱい釣っちゃった。 76 00:05:21,788 --> 00:05:23,757 ギノフォード様 ビックリするわね。 77 00:05:23,757 --> 00:05:25,759 《ああっ はしゃぐ姿もかわいい。 78 00:05:25,759 --> 00:05:28,929 正直 『黒歴史』が いつ事件を起こすか➡️ 79 00:05:28,929 --> 00:05:31,097 どの事件を起こすか もう わからない。 80 00:05:31,097 --> 00:05:33,200 いったい どうすれば》 81 00:05:35,602 --> 00:05:37,637 ハァ ハァ…。 82 00:05:37,637 --> 00:05:40,106 ⚟そこのお姉ちゃんたち ちょっと来て! 83 00:05:42,108 --> 00:05:44,411 人が こっちに 人が倒れてるんだ! 84 00:05:47,614 --> 00:05:50,750 そうか 急に けが人を連れてきたから➡️ 85 00:05:50,750 --> 00:05:52,752 何事かと思ったが➡️ 86 00:05:52,752 --> 00:05:54,921 お前たちが 気づいてくれてよかった。 87 00:05:54,921 --> 00:05:57,424 いえ 私たちは何も。 88 00:05:57,424 --> 00:06:00,794 それよりも ギノフォード様。 あの方の容体は…。 89 00:06:00,794 --> 00:06:03,830 お前は 優しいな。 きっと大丈夫だ。 90 00:06:03,830 --> 00:06:07,234 《さっきは 緊急事態で まったく見てなかったけど➡️ 91 00:06:07,234 --> 00:06:12,105 天使みたいにきれいな子だな。 コノハの次くらいに》 92 00:06:12,105 --> 00:06:14,140 まぶしい。 93 00:06:14,140 --> 00:06:16,943 《まぁ私 おねショタは社会人に なってからの萌えだから➡️ 94 00:06:16,943 --> 00:06:21,781 中学時代の黒歴史に関係ある キャラじゃないんだろうけど…。 95 00:06:21,781 --> 00:06:24,317 見た目が立ちすぎてて 心配になる子だ。 96 00:06:24,317 --> 00:06:26,386 さらわれたりしないか》 97 00:06:26,386 --> 00:06:28,255 (ギノフォード)あぁ ソル。 彼は目を覚ましたのか? 98 00:06:28,255 --> 00:06:33,426 えぇ 多少出血していたものの 命に別状はありません。 99 00:06:33,426 --> 00:06:35,428 しかし…。 100 00:06:35,428 --> 00:06:38,798 少々 様子を見たほうが よろしいかと。 101 00:06:38,798 --> 00:06:44,237 なるほど 彼はエルフ族なのか。 102 00:06:44,237 --> 00:06:47,440 人里に下りることなど めったにないからな。 103 00:06:47,440 --> 00:06:50,310 えぇ 彼も自分が なぜ倒れていたのか➡️ 104 00:06:50,310 --> 00:06:52,345 記憶がないようで。 105 00:06:52,345 --> 00:06:55,582 もし ハンターに狙われたのだとしたら やっかいです。 うん。 106 00:06:55,582 --> 00:06:58,752 周辺の調査が 済むまで 解放はできないかと。 107 00:06:58,752 --> 00:07:00,754 (コノハ)どうしたの? イアナ。 108 00:07:00,754 --> 00:07:04,257 えっ? あぁ いえ ちょっとボーッとしちゃいました。 109 00:07:04,257 --> 00:07:08,695 ウフフ そうよね。 エルフ族なんて私も初めてだもの。 110 00:07:08,695 --> 00:07:10,597 きれいよね。 111 00:07:10,597 --> 00:07:12,565 <エルフ族。 112 00:07:12,565 --> 00:07:16,603 強く美しく 剣も魔法も 弓も使える万能種族。 113 00:07:16,603 --> 00:07:20,073 中学ファンタジー妄想に 欠かせない存在で➡️ 114 00:07:20,073 --> 00:07:23,777 私のノートの中での奇妙なイラストは だいたいエルフだった。 115 00:07:23,777 --> 00:07:25,779 クソ絵。 116 00:07:25,779 --> 00:07:28,114 学校行事で 登山に行ったとき 考えたのは➡️ 117 00:07:28,114 --> 00:07:31,017 このまま エルフに出会ったりして> 118 00:07:31,017 --> 00:07:34,087 ((佐藤 君は人間か?)) 119 00:07:34,087 --> 00:07:36,122 < ある日の放課後> 120 00:07:36,122 --> 00:07:38,124 ((ねぇ このあと どこ行く? あの子 誘ったら? 121 00:07:38,124 --> 00:07:42,262 やめとく~)) (笑い声) 122 00:07:42,262 --> 00:07:45,265 《人間界の リア充ごときが哀れな。 123 00:07:45,265 --> 00:07:47,634 エルフの美しさを知らぬとは》 124 00:07:59,412 --> 00:08:03,416 <人間とは 種族が違うから 同じ美形の妄想でも…> 125 00:08:03,416 --> 00:08:06,086 ((エルフ耳っ。 イテテテ…)) 126 00:08:06,086 --> 00:08:09,089 <私の中では 特別な部分があった。 127 00:08:09,089 --> 00:08:12,959 だから 物語でもエルフ族は特別> 128 00:08:12,959 --> 00:08:15,762 《あれ? いったい何が 特別だったんだっけ》 129 00:08:15,762 --> 00:08:19,599 ねぇ。 俺また ここに来てもいい? 130 00:08:19,599 --> 00:08:22,435 《ギャー まぶしい!》 131 00:08:22,435 --> 00:08:25,305 もちろん いいわよ。 あなたのおかげで➡️ 132 00:08:25,305 --> 00:08:27,340 あの人を助けられたんだから。 133 00:08:27,340 --> 00:08:30,777 あっ そういえば まだ名前を聞いてなかったわね。 134 00:08:30,777 --> 00:08:35,448 私はコノハ コノハ・マグノリアよ。 こっちは妹のイアナ。 135 00:08:35,448 --> 00:08:38,251 《美形が2人 尊い》 136 00:08:38,251 --> 00:08:41,287 (カグラ)カグラ。 カグラ・アイビー。 137 00:08:41,287 --> 00:08:45,458 よろしくね カグラ。 うん。 138 00:08:45,458 --> 00:08:49,095 < それから少しの間 シュクナというエルフ族の青年は➡️ 139 00:08:49,095 --> 00:08:52,932 この別荘で 体を休めることとなった> 140 00:08:52,932 --> 00:08:54,968 ごはん。 141 00:08:54,968 --> 00:08:57,003 < はじめは警戒していた彼だが> 142 00:08:57,003 --> 00:08:59,773 シュクナさん 笑ってください。 143 00:08:59,773 --> 00:09:04,110 傷が癒えても シュクナさんが うつむいてたら悲しいです! 144 00:09:04,110 --> 00:09:06,446 ファイト お~です! 145 00:09:06,446 --> 00:09:09,315 <コノハの笑顔 けなげな姿に➡️ 146 00:09:09,315 --> 00:09:12,619 徐々に 心を解きほぐされていった> 147 00:09:12,619 --> 00:09:17,090 (シュクナ)君は 不思議なくらい 清らかな人だな。 148 00:09:17,090 --> 00:09:20,627 何か言いました? ううん なんでも。 149 00:09:20,627 --> 00:09:24,798 周囲に ハンターらしき者もいないと 確認がとれましたし➡️ 150 00:09:24,798 --> 00:09:28,134 傷が癒えたのなら 私が 彼を送り届けます。 151 00:09:28,134 --> 00:09:31,671 いや みんなで行こう。 コノハが寂しがる。 152 00:09:31,671 --> 00:09:33,706 ギノフォード様! 153 00:09:33,706 --> 00:09:35,642 もう 私は そんなこと言ってません! 154 00:09:35,642 --> 00:09:37,610 ハハハハ。 155 00:09:37,610 --> 00:09:40,647 もう 私はそんなこと 言ってません! ハハハハ。 156 00:09:40,647 --> 00:09:44,217 いや エルフの里は人に 知られるわけにはいかないので。 157 00:09:47,787 --> 00:09:50,457 途中まで送っていただけますか? 158 00:09:54,461 --> 00:10:00,100 ここから先は 決して 踏み込むことは許されません。 159 00:10:00,100 --> 00:10:05,271 はるか昔 人とエルフの間で 交わされた盟約ですので。 160 00:10:05,271 --> 00:10:07,273 えぇ。 161 00:10:07,273 --> 00:10:10,777 さよなら シュクナさん。 162 00:10:10,777 --> 00:10:12,779 《えっ? 163 00:10:12,779 --> 00:10:15,982 なんだこれ この感じ…》 164 00:10:21,621 --> 00:10:24,090 《何 えっ?》 165 00:10:37,070 --> 00:10:39,973 < ある日 コノハのもとに➡️ 166 00:10:39,973 --> 00:10:43,476 傷ついたエルフの青年が 助けを求めてきた。 167 00:10:43,476 --> 00:10:46,579 人の領域と分かたれた エルフの隠れ里で➡️ 168 00:10:46,579 --> 00:10:50,216 かつて敵対した吸血鬼を 封印した杭が➡️ 169 00:10:50,216 --> 00:10:55,755 長い年月の末 緩み とけてしまったのだという。 170 00:10:55,755 --> 00:10:58,558 吸血鬼は 里の者を次々と襲い➡️ 171 00:10:58,558 --> 00:11:01,561 襲われたエルフは 吸血鬼と化した。 172 00:11:01,561 --> 00:11:03,930 助けを求め 里を出た青年も➡️ 173 00:11:03,930 --> 00:11:08,067 ボロボロの状態で やっとコノハのもとへ たどりついたのだ> 174 00:11:08,067 --> 00:11:10,236 ((お願いします 聖女コノハ殿! 175 00:11:10,236 --> 00:11:13,072 我らを 我らをお救いください! 176 00:11:13,072 --> 00:11:15,575 私にできることがあるのなら)) 177 00:11:15,575 --> 00:11:18,645 < しかし 向かった里で 悲劇を見る。 178 00:11:18,645 --> 00:11:22,382 美しいはずのエルフの姿は 見る影もなく➡️ 179 00:11:22,382 --> 00:11:26,753 吸血衝動に駆られる 化け物へとなり果てていた。 180 00:11:26,753 --> 00:11:30,290 聖女の血は 吸血鬼化の 影響を受けないため➡️ 181 00:11:30,290 --> 00:11:32,892 見事 吸血鬼を 討つことに成功し➡️ 182 00:11:32,892 --> 00:11:36,062 エルフたちを元の姿に戻した。 183 00:11:36,062 --> 00:11:38,131 が…> 184 00:11:41,401 --> 00:11:44,571 <最後の力を振り絞った 吸血鬼の一撃から➡️ 185 00:11:44,571 --> 00:11:48,808 コノハをかばい エルフの青年は 死んでしまうのだった> 186 00:11:48,808 --> 00:11:51,411 ((いや 死なないで!)) 187 00:11:51,411 --> 00:11:55,081 < そう 私にとって 特別なエルフという種族は➡️ 188 00:11:55,081 --> 00:11:57,717 たった1つの話にしか 出さなかった。 189 00:11:57,717 --> 00:12:02,121 いずれ この地で起きる 吸血鬼事件> 190 00:12:02,121 --> 00:12:04,257 エルフの里っていいな。 191 00:12:04,257 --> 00:12:07,427 こっそり行ってみたいな。 だめ! 192 00:12:07,427 --> 00:12:09,596 イアナ? どうしたの? 急に。 193 00:12:09,596 --> 00:12:11,764 ハッ! いや➡️ 194 00:12:11,764 --> 00:12:14,434 好奇心は猫をも殺すって いいますし➡️ 195 00:12:14,434 --> 00:12:16,603 危ないよ~って。 196 00:12:16,603 --> 00:12:20,573 なんだ そうか。 確かに僕も危ないと思うよ。 197 00:12:20,573 --> 00:12:24,077 イアナの言うとおりだわ。 だめよ? 198 00:12:24,077 --> 00:12:27,413 (カグラ)わかった。 じゃあ俺 お家に帰るね。 199 00:12:27,413 --> 00:12:29,916 またね~。 200 00:12:32,585 --> 00:12:35,054 《アマリリス夫人の物語。 201 00:12:35,054 --> 00:12:39,459 あのときは 美女誘拐という 事件への予兆があった。 202 00:12:39,459 --> 00:12:41,494 今回は エルフの青年➡️ 203 00:12:41,494 --> 00:12:43,496 シュクナさんが そうかと思ったけど》 204 00:12:43,496 --> 00:12:45,431 シュクナで~す。 205 00:12:45,431 --> 00:12:47,400 《それなら 今 コノハを連れずに➡️ 206 00:12:47,400 --> 00:12:49,402 帰るはずがない》 207 00:12:49,402 --> 00:12:51,404 エルフの里は 人に知られては➡️ 208 00:12:51,404 --> 00:12:53,406 いけないので~す。 さよなら~。 209 00:12:53,406 --> 00:12:55,375 《『黒歴史』でいうと 今は まだ序盤にいる》 210 00:12:57,577 --> 00:13:00,079 《事件自体は コノハが 実力をつけてきた➡️ 211 00:13:00,079 --> 00:13:02,081 中盤だから…》 212 00:13:02,081 --> 00:13:04,083 実力 ついてま~す。 213 00:13:04,083 --> 00:13:06,085 《予兆が なければ 事件発生まで➡️ 214 00:13:06,085 --> 00:13:08,888 かなり時間もある。 つまり➡️ 215 00:13:08,888 --> 00:13:10,890 今の時点で里に行って➡️ 216 00:13:10,890 --> 00:13:13,393 封印の緩みを直せば…。 217 00:13:13,393 --> 00:13:17,830 今度は 予兆の発生自体を 防げるかもしれない》 218 00:13:17,830 --> 00:13:21,834 うう~ん イアナ。 219 00:13:25,071 --> 00:13:28,141 (コノハ)私が守ってあげるね。 220 00:13:31,444 --> 00:13:34,080 《呼ばれたかと思ったけど。 221 00:13:34,080 --> 00:13:37,216 よかった 気のせいか。 222 00:13:37,216 --> 00:13:40,586 にしても 封印って工具で 直せるもんなんだろうか。 223 00:13:40,586 --> 00:13:43,256 倉庫のもの いろいろ 持ってきちゃったよ。 224 00:13:43,256 --> 00:13:47,427 アマリリス夫人のときみたいに 事件の予兆を感じたら➡️ 225 00:13:47,427 --> 00:13:50,263 一気に進むことが あるかもしれない。 226 00:13:50,263 --> 00:13:52,832 だから とにかく迅速に。 227 00:13:52,832 --> 00:13:54,801 今さっさと 確認しに行っちゃって➡️ 228 00:13:54,801 --> 00:13:59,906 封印が緩んでいたらちゃっちゃと 直しちゃえばいいのよね。 229 00:13:59,906 --> 00:14:04,977 先回りで事件が起きる芽を 摘めばいいんだ! 230 00:14:04,977 --> 00:14:08,581 そのためには エルフの里に 入らないといけないんだよなぁ。 231 00:14:08,581 --> 00:14:10,583 たしか…》 232 00:14:10,583 --> 00:14:12,919 どちらに行かれるのですか? イアナ様。 233 00:14:12,919 --> 00:14:17,423 おひとりで行動するには 深すぎる時間だと思いますが? 234 00:14:17,423 --> 00:14:20,059 《ソ ソル!》 235 00:14:20,059 --> 00:14:22,095 サッ。 236 00:14:22,095 --> 00:14:24,097 《わ~っ!》 237 00:14:24,097 --> 00:14:27,567 人には 学習能力というものがあります。 238 00:14:27,567 --> 00:14:31,904 痛みや恐怖 不安などは 避けて通ることがしぜんな形。 239 00:14:31,904 --> 00:14:34,374 学習していかなければ 死ぬからです。 240 00:14:36,409 --> 00:14:38,911 《死ぬって 殺る気スイッチが》 241 00:14:38,911 --> 00:14:45,084 ソルは 私が何をしようと しているかわかっているの? 242 00:14:45,084 --> 00:14:47,086 《アマリリス夫人の事件で➡️ 243 00:14:47,086 --> 00:14:49,956 私の行動が コノハに影響を与えることを➡️ 244 00:14:49,956 --> 00:14:53,059 心配して憤っているのは わかるけど。 245 00:14:53,059 --> 00:14:56,763 まだ殺さないで! やることやってから殺して!》 246 00:14:56,763 --> 00:14:58,898 いえ わからないから今は➡️ 247 00:14:58,898 --> 00:15:01,467 この方法しか ないと思いまして。 248 00:15:01,467 --> 00:15:04,303 《こ 殺される!》 249 00:15:04,303 --> 00:15:09,175 イアナ様。 私を 連れ出していただけませんか? 250 00:15:14,914 --> 00:15:16,916 どれだけ言葉を尽くしても➡️ 251 00:15:16,916 --> 00:15:20,253 あなたの意思が 溶かせないなら 共に。 252 00:15:20,253 --> 00:15:24,257 《確かに 私は単なる前世持ちの悪女。 253 00:15:24,257 --> 00:15:27,693 不測の事態には 対応しきれない。 254 00:15:27,693 --> 00:15:31,431 ソルは 私の失敗が コノハの害になると➡️ 255 00:15:31,431 --> 00:15:34,934 感覚的に察しているんだ。 だったら》 256 00:15:34,934 --> 00:15:36,936 いいわ。 257 00:15:36,936 --> 00:15:40,339 ただし! あんまり 私の後ろに立たないでね! 258 00:15:40,339 --> 00:15:43,409 仲間なんだから隣! 隣に立つのよ! 259 00:15:43,409 --> 00:15:46,913 隣。 いい? 怖いから。 260 00:15:46,913 --> 00:15:49,448 はい。 261 00:15:49,448 --> 00:15:54,387 う~ん 何回か乗ったけど やっぱ乗馬って苦手だな。 262 00:15:54,387 --> 00:15:56,756 超かわいいけど。 マジで? 263 00:15:56,756 --> 00:15:59,258 前 乗ったときも本当怖かった。 264 00:15:59,258 --> 00:16:02,595 (ヨミ)じゃあ 僕と相乗りしない? 265 00:16:02,595 --> 00:16:05,264 ヨミ!? ギューッ。 266 00:16:05,264 --> 00:16:07,633 これ この間 仕入れてきたんだけど➡️ 267 00:16:07,633 --> 00:16:09,669 乗り心地よさそうだよ。 268 00:16:09,669 --> 00:16:11,904 じゃなくて ヨミまでなんで!? 269 00:16:11,904 --> 00:16:14,907 イアナを守りにきたんだよ。 270 00:16:14,907 --> 00:16:17,910 血の臭いのする野良犬から。 271 00:16:17,910 --> 00:16:19,912 ソリンッ。 272 00:16:19,912 --> 00:16:22,315 《里に入る頃には きっと夜が明ける。 273 00:16:22,315 --> 00:16:25,418 覚悟の1日が始まる》 274 00:16:25,418 --> 00:16:30,957 おやおや 動き出したのは 聖女ではないじゃないか。 275 00:16:30,957 --> 00:16:34,760 愚かな女だ。 イアナ・マグノリア。 276 00:16:39,599 --> 00:16:42,702 君にできることは 何もないのに。 277 00:16:47,673 --> 00:16:51,244 お姉様には書き置きだけ しておいた。 (ヨミ)なんて? 278 00:16:51,244 --> 00:16:53,246 遠乗りに行ってくるので➡️ 279 00:16:53,246 --> 00:16:56,415 たまには ギノフォード様と ゆっくりしてくださいって。 280 00:16:56,415 --> 00:16:59,418 なるほど。 気遣いを装われたわけですか。 281 00:16:59,418 --> 00:17:02,088 《クッ… 人聞きの悪いことを》 282 00:17:02,088 --> 00:17:05,992 私の用事で お姉様を 煩わせたくないだけ。 283 00:17:05,992 --> 00:17:09,896 ここが エルフの隠れ里。 きれいだね。 284 00:17:09,896 --> 00:17:13,766 彼らは 太古より 神に最も近い種族とされ➡️ 285 00:17:13,766 --> 00:17:19,272 清浄な神域以外に住むと 心を病むといわれております。 286 00:17:19,272 --> 00:17:21,274 どうされました? イアナ様。 イアナ? 287 00:17:21,274 --> 00:17:23,242 いや…。 288 00:17:23,242 --> 00:17:25,211 《ギノフォードに続き ソルまでも。 289 00:17:25,211 --> 00:17:28,614 私の作った設定を 朗読しないでってば!》 290 00:17:33,753 --> 00:17:35,788 あぁ 消えろ 消えろ! 消えろ 消えろ! 291 00:17:35,788 --> 00:17:38,824 ところで イアナ様は 何のためにこの里に? 292 00:17:38,824 --> 00:17:41,894 隠れ里への入り方も ご存じだったようですし。 293 00:17:41,894 --> 00:17:43,963 ギクッ。 294 00:17:43,963 --> 00:17:46,666 ((神社の茅の輪くぐりで 入れる設定)) 295 00:17:49,969 --> 00:17:51,904 (ヨミ)イアナ。 296 00:17:51,904 --> 00:17:53,906 そっちに行くと居住区みたい。 297 00:17:53,906 --> 00:17:56,776 向こうの道を行くと 神殿や墓地を回る感じだけど➡️ 298 00:17:56,776 --> 00:17:59,412 どうする? 墓地付近に下りるわ。 299 00:17:59,412 --> 00:18:01,747 イアナ様。 300 00:18:01,747 --> 00:18:04,250 あっ たぶんこの子は 通れないんだけど。 301 00:18:04,250 --> 00:18:06,252 大丈夫 頭のいいやつだから➡️ 302 00:18:06,252 --> 00:18:09,155 馬と一緒に 入り口に待機させるよ。 303 00:18:09,155 --> 00:18:12,091 ねぇ イアナ。 304 00:18:12,091 --> 00:18:14,093 あの執事も邪魔なら僕が…。 305 00:18:14,093 --> 00:18:16,062 ヨ ヨミ!? 306 00:18:16,062 --> 00:18:18,064 《なんで 急に殺る気に? 307 00:18:18,064 --> 00:18:20,099 今 勝手な行動を 取られたら困る! 308 00:18:20,099 --> 00:18:22,735 釘を刺しとかないと》 309 00:18:22,735 --> 00:18:24,937 待てしなさい ヨミ! 310 00:18:27,740 --> 00:18:30,242 《聞こえない?》 311 00:18:30,242 --> 00:18:35,915 コノハを絶望に突き落とすには 信頼を築くという料理も必要。 312 00:18:35,915 --> 00:18:39,585 目の前の食材を 料理もせずに食べたがるような➡️ 313 00:18:39,585 --> 00:18:44,090 意地汚い子犬は嫌いよ。 あ…。 314 00:18:44,090 --> 00:18:48,060 待てします。 315 00:18:48,060 --> 00:18:50,863 よくできました。 316 00:18:54,600 --> 00:18:58,738 《ソルとヨミ。 物語では ありえない組み合わせだから➡️ 317 00:18:58,738 --> 00:19:01,907 ちゃんと見てないと どう転ぶか わからない。 318 00:19:01,907 --> 00:19:05,411 これ以上 ソルに 怪しまれるわけには》 319 00:19:05,411 --> 00:19:07,380 ウフフ。 あっ。 320 00:19:09,415 --> 00:19:13,386 《ギャー なんで!? めちゃくちゃ疑ってんじゃん! 321 00:19:13,386 --> 00:19:16,055 聞こえてたんなら まずいな》 322 00:19:16,055 --> 00:19:20,426 え~と ソル? 323 00:19:20,426 --> 00:19:25,064 行く先が 決まったなら 早くご指示をいただけますか? 324 00:19:25,064 --> 00:19:27,566 う うん。 まいりましょう。 325 00:19:35,141 --> 00:19:37,743 このへんは 昼間でも薄暗いですね。 326 00:19:37,743 --> 00:19:40,246 ここから先は 一応 禁足地だし➡️ 327 00:19:40,246 --> 00:19:42,415 怖ければ ついてこなくても。 328 00:19:42,415 --> 00:19:46,085 大丈夫! イアナこそ 僕につかまってていいからね! 329 00:19:46,085 --> 00:19:48,387 驚いて走り出さないように してください。 330 00:19:48,387 --> 00:19:52,458 《お化け屋敷か! 331 00:19:52,458 --> 00:19:55,094 さて ここからは コノハを守るために➡️ 332 00:19:55,094 --> 00:19:57,563 私が しっかりしないと》 333 00:19:57,563 --> 00:20:00,666 私が。 あ ありがとう。 334 00:20:03,436 --> 00:20:05,571 ((シャノウ:アマリリス夫人が自殺した。 335 00:20:05,571 --> 00:20:11,077 物語が 変わったですって? どこが変わっているというの)) 336 00:20:11,077 --> 00:20:14,914 《絶対に コノハを 物語から守ってみせる。 337 00:20:14,914 --> 00:20:17,383 今回こそは 私が動いて➡️ 338 00:20:17,383 --> 00:20:22,321 この里での 吸血鬼エピソードが 起きないようにするんだ》 339 00:20:22,321 --> 00:20:24,924 少しお待ちください。 340 00:20:24,924 --> 00:20:28,928 イアナ様 下から 妙な気配がいたします。 341 00:20:28,928 --> 00:20:31,730 これ以上は。 えっ 危ない? 342 00:20:31,730 --> 00:20:35,234 人の気配はしませんが おそらく痕跡が。 343 00:20:35,234 --> 00:20:39,238 え~っ。 344 00:20:39,238 --> 00:20:43,743 ごめん。 それでも今は行かないと。 345 00:20:43,743 --> 00:20:46,412 《決意が揺らぐ》 346 00:20:46,412 --> 00:20:50,082 す すぐ終わるから。 347 00:20:50,082 --> 00:20:53,052 <墓地から続く地下の最奥。 348 00:20:53,052 --> 00:20:57,223 かつて エルフ族が 絶滅の危機にひんし➡️ 349 00:20:57,223 --> 00:21:02,728 その原因となった 悪しき者の 体が封印されている場所。 350 00:21:02,728 --> 00:21:06,398 強じんな肉体と 長い寿命を持ち➡️ 351 00:21:06,398 --> 00:21:10,736 色香と牙で他種族を じゅうりんする。 352 00:21:10,736 --> 00:21:13,773 吸血鬼の石室> 353 00:21:13,773 --> 00:21:16,575 なっ! 354 00:21:16,575 --> 00:21:19,745 《血痕!?》 イアナ下がって。 355 00:21:19,745 --> 00:21:21,947 人間の血か? 356 00:21:21,947 --> 00:21:25,918 わかりません。 しかし この血の乾き具合からいって➡️ 357 00:21:25,918 --> 00:21:28,420 それほど時間は 経過していないかと。 358 00:21:28,420 --> 00:21:30,756 肉の一片も残っていないな。 359 00:21:30,756 --> 00:21:34,226 何が血を流したにしろ 場がきれいすぎる。 360 00:21:34,226 --> 00:21:37,229 えぇ 争った形跡もありません。 361 00:21:37,229 --> 00:21:41,801 《大丈夫。 今回は 予兆なんて何もなかったし》 362 00:21:41,801 --> 00:21:46,105 ここでただ 何かが 血をぶちまけたかのような。 363 00:21:46,105 --> 00:21:49,208 イアナ! イアナ様 入ってきてはなりません。 364 00:21:51,243 --> 00:21:53,913 イアナ様! 365 00:21:53,913 --> 00:21:57,583 《事件自体が もっと ずっと先のエピソードで➡️ 366 00:21:57,583 --> 00:22:00,486 私は ただ事件の予兆となる➡️ 367 00:22:00,486 --> 00:22:03,222 封印の無事を 確認して帰るだけ。 368 00:22:03,222 --> 00:22:08,127 ただの確認。 何も起こらないことの》