1 00:00:33,967 --> 00:00:38,138 《イアナ:暗い。 先が何も見えない。 2 00:00:38,138 --> 00:00:40,140 物語が変わったから➨ 3 00:00:40,140 --> 00:00:43,644 今までとは 違う未来が 待ってるはずなのに》 4 00:00:43,644 --> 00:00:47,481 (アマリリス)物語が変わったですって? 5 00:00:47,481 --> 00:00:50,817 (アマリリス)どこが 変わっているというの? 6 00:00:50,817 --> 00:00:53,820 《何も変わらなかった》 7 00:00:55,822 --> 00:00:57,824 《何も》 8 00:00:57,824 --> 00:00:59,826 (ヨミ)イアナ 大丈夫? 目が覚めちゃった? 9 00:00:59,826 --> 00:01:02,829 (コノハ)キャッ。 (ギノフォード)大丈夫か みんな! 10 00:01:02,829 --> 00:01:04,998 (ギノフォード)こんな悪路では なかったはずなんだが…。 11 00:01:04,998 --> 00:01:09,169 っと。 (馬のいななき) 12 00:01:09,169 --> 00:01:11,338 (イアナ/ヨミ)あぁ~! 13 00:01:11,338 --> 00:01:14,007 (馬のいななき) 14 00:01:14,007 --> 00:01:17,177 (ソル)さて 到着しました。 15 00:01:17,177 --> 00:01:19,846 ご無事ですか? 16 00:01:19,846 --> 00:01:22,349 あぁ。 17 00:01:22,349 --> 00:01:26,019 こちらが ダンデライオン領の 保養地となります。 18 00:01:26,019 --> 00:01:28,021 デイジーレイクです。 19 00:03:14,995 --> 00:03:16,997 わぁ…。 (コノハ)すてき。 20 00:03:16,997 --> 00:03:18,999 キラキラしていて きれいね。 21 00:03:18,999 --> 00:03:22,335 俺が 子どもの頃 よく過ごした場所なんだ。 22 00:03:22,335 --> 00:03:24,838 静かで落ち着けると思うぞ。 23 00:03:24,838 --> 00:03:26,840 《ギノフォードには 気づかれている。 24 00:03:26,840 --> 00:03:31,178 アマリリス夫人の一件以来 私の元気がないことを。 25 00:03:31,178 --> 00:03:33,113 あれから 暗い夢を見る。 26 00:03:33,113 --> 00:03:37,117 物語をどれだけ変えても 何も変わらない夢》 27 00:03:37,117 --> 00:03:42,456 イアナ様。 もしかして 馬車に酔ってしまわれましたか? 28 00:03:42,456 --> 00:03:45,125 い いえ 何もなっておりませんことよ!? 29 00:03:45,125 --> 00:03:47,127 《し しまったぁ! 30 00:03:47,127 --> 00:03:49,129 この間 説教された ばっかりなのに油断した!》 31 00:03:53,633 --> 00:03:55,635 《一瞬だけど 心配してくれてるのかなって➨ 32 00:03:55,635 --> 00:03:57,637 思ったりもしたけど➨ 33 00:03:57,637 --> 00:03:59,639 んな都合のいい解釈 リアルでできたら➨ 34 00:03:59,639 --> 00:04:01,641 前世で妄想彼氏 かっこ ギノフォードとか➨ 35 00:04:01,641 --> 00:04:03,643 作ってなかったわ》 36 00:04:06,480 --> 00:04:08,482 《皆さん! お気遣いなら全部➨ 37 00:04:08,482 --> 00:04:10,817 ヒロイン コノハにお願いします! 38 00:04:10,817 --> 00:04:12,819 はぁ~ 姫コノハ。 39 00:04:12,819 --> 00:04:15,989 私は これで癒やされるから。 40 00:04:15,989 --> 00:04:18,825 あんまり みんなの前で うつむいたりしたらだめだよね。 41 00:04:18,825 --> 00:04:21,161 一応 このなかで 一番年上なんだし。 42 00:04:21,161 --> 00:04:23,163 かまわれたくないなら なおさら》 43 00:04:23,163 --> 00:04:25,665 (ヨミ)イアナ。 あとで一緒に 湖に行こうね。 んっ? 44 00:04:25,665 --> 00:04:29,069 久しぶりに2人で過ごせるのが すごく うれしい。 45 00:04:31,938 --> 00:04:35,442 って ヨミさん? 他のみんなもいるからね。 46 00:04:35,442 --> 00:04:37,777 君には 見えてないの? 47 00:04:37,777 --> 00:04:39,946 あっ階段だ。 気をつけて。 48 00:04:39,946 --> 00:04:42,449 《あぁ… 見えてないのね。 49 00:04:42,449 --> 00:04:44,451 まぁ せっかく ここまで来たんだし➨ 50 00:04:44,451 --> 00:04:48,121 心配かけないように 少しは楽しもうかな》 51 00:04:48,121 --> 00:04:51,458 (コノハ)キャッ! 52 00:04:51,458 --> 00:04:54,961 見て見て イアナ! お魚が釣れちゃった! 53 00:04:54,961 --> 00:04:56,963 ほう ほう…。 54 00:04:56,963 --> 00:04:59,800 えっと 早く針から外して あげないとかわいそうだわ。 55 00:04:59,800 --> 00:05:02,302 あっ キャッ。 56 00:05:02,302 --> 00:05:04,304 お姉様 血が出てます。 57 00:05:04,304 --> 00:05:06,640 イアナ ハンカチが汚れちゃうわよ。 58 00:05:06,640 --> 00:05:10,143 いいんですよ これくらい。 ハンカチも喜んでいます。 59 00:05:10,143 --> 00:05:13,980 ごめんなさい 私 上手なやり方がわからなくて。 60 00:05:13,980 --> 00:05:15,982 う~ん。 61 00:05:15,982 --> 00:05:18,485 もうちょっと岸から離れて。 62 00:05:18,485 --> 00:05:20,487 こっち? もう少し。 63 00:05:20,487 --> 00:05:22,489 イアナ…。 64 00:05:22,489 --> 00:05:26,159 これじゃ 釣り糸が垂らせないんじゃ。 65 00:05:26,159 --> 00:05:29,162 《しまった。 湖イコール 危険っていう➨ 66 00:05:29,162 --> 00:05:31,164 認識で つい体が動いてしまった》 67 00:05:31,164 --> 00:05:33,767 おわびに釣堀! 釣堀を作ります! 68 00:05:33,767 --> 00:05:35,769 今から…。 イアナ 大丈夫よ。 69 00:05:35,769 --> 00:05:37,771 そこまで しなくても。 70 00:05:37,771 --> 00:05:40,440 《だって 事件の予兆を 見つけたときには遅い。 71 00:05:40,440 --> 00:05:44,778 夫人のときのように 物語は 進んでいってしまう。 72 00:05:44,778 --> 00:05:46,947 だから 事件が起きる前に➨ 73 00:05:46,947 --> 00:05:49,616 予兆自体を 摘み取ってしまいたいんだけど》 74 00:05:49,616 --> 00:05:51,618 そろそろ帰りましょうか。 75 00:05:51,618 --> 00:05:53,620 いっぱい釣っちゃった。 76 00:05:53,620 --> 00:05:55,622 ギノフォード様 ビックリするわね。 77 00:05:55,622 --> 00:05:57,624 《ああっ はしゃぐ姿もかわいい。 78 00:05:57,624 --> 00:06:00,794 正直 『黒歴史』が いつ事件を起こすか➨ 79 00:06:00,794 --> 00:06:02,963 どの事件を起こすか もう わからない。 80 00:06:02,963 --> 00:06:05,065 いったい どうすれば》 81 00:06:07,467 --> 00:06:09,469 ハァ ハァ…。 82 00:06:09,469 --> 00:06:11,972 ⚟そこのお姉ちゃんたち ちょっと来て! 83 00:06:13,974 --> 00:06:16,276 人が こっちに 人が倒れてるんだ! 84 00:06:19,479 --> 00:06:22,649 そうか 急に けが人を連れてきたから➨ 85 00:06:22,649 --> 00:06:24,651 何事かと思ったが➨ 86 00:06:24,651 --> 00:06:26,820 お前たちが 気づいてくれてよかった。 87 00:06:26,820 --> 00:06:29,322 いえ 私たちは何も。 88 00:06:29,322 --> 00:06:32,592 それよりも ギノフォード様。 あの方の容体は…。 89 00:06:32,592 --> 00:06:35,595 お前は 優しいな。 きっと大丈夫だ。 90 00:06:35,595 --> 00:06:39,099 《さっきは 緊急事態で まったく見てなかったけど➨ 91 00:06:39,099 --> 00:06:43,937 天使みたいにきれいな子だな。 コノハの次くらいに》 92 00:06:43,937 --> 00:06:45,939 まぶしい。 93 00:06:45,939 --> 00:06:48,775 《まぁ私 おねショタは社会人に なってからの萌えだから➨ 94 00:06:48,775 --> 00:06:53,613 中学時代の黒歴史に関係ある キャラじゃないんだろうけど…。 95 00:06:53,613 --> 00:06:56,116 見た目が立ちすぎてて 心配になる子だ。 96 00:06:56,116 --> 00:06:58,118 さらわれたりしないか》 97 00:06:58,118 --> 00:07:00,120 (ギノフォード)あぁ ソル。 彼は目を覚ましたのか? 98 00:07:00,120 --> 00:07:05,292 えぇ 多少出血していたものの 命に別状はありません。 99 00:07:05,292 --> 00:07:07,294 しかし…。 100 00:07:07,294 --> 00:07:10,630 少々 様子を見たほうが よろしいかと。 101 00:07:10,630 --> 00:07:16,136 なるほど 彼はエルフ族なのか。 102 00:07:16,136 --> 00:07:19,306 人里に下りることなど めったにないからな。 103 00:07:19,306 --> 00:07:22,142 えぇ 彼も自分が なぜ倒れていたのか➨ 104 00:07:22,142 --> 00:07:24,144 記憶がないようで。 105 00:07:24,144 --> 00:07:27,480 もし ハンターに狙われたのだとしたら やっかいです。 うん。 106 00:07:27,480 --> 00:07:30,650 周辺の調査が 済むまで 解放はできないかと。 107 00:07:30,650 --> 00:07:32,585 (コノハ)どうしたの? イアナ。 108 00:07:32,585 --> 00:07:36,089 えっ? あぁ いえ ちょっとボーッとしちゃいました。 109 00:07:36,089 --> 00:07:40,427 ウフフ そうよね。 エルフ族なんて私も初めてだもの。 110 00:07:40,427 --> 00:07:42,429 きれいよね。 111 00:07:42,429 --> 00:07:44,431 <エルフ族。 112 00:07:44,431 --> 00:07:48,435 強く美しく 剣も魔法も 弓も使える万能種族。 113 00:07:48,435 --> 00:07:51,938 中学ファンタジー妄想に 欠かせない存在で➨ 114 00:07:51,938 --> 00:07:55,608 私のノートの中での奇妙なイラストは だいたいエルフだった。 115 00:07:55,608 --> 00:07:57,610 クソ絵。 116 00:07:57,610 --> 00:07:59,946 学校行事で 登山に行ったとき 考えたのは➨ 117 00:07:59,946 --> 00:08:02,782 このまま エルフに出会ったりして> 118 00:08:02,782 --> 00:08:05,952 ((佐藤 君は人間か?)) 119 00:08:05,952 --> 00:08:07,954 < ある日の放課後> 120 00:08:07,954 --> 00:08:09,956 ((ねぇ このあと どこ行く? あの子 誘ったら? 121 00:08:09,956 --> 00:08:14,127 やめとく~)) (笑い声) 122 00:08:14,127 --> 00:08:17,130 《人間界の リア充ごときが哀れな。 123 00:08:17,130 --> 00:08:19,532 エルフの美しさを知らぬとは》 124 00:08:31,311 --> 00:08:35,081 <人間とは 種族が違うから 同じ美形の妄想でも…> 125 00:08:35,081 --> 00:08:37,917 ((エルフ耳っ。 イテテテ…)) 126 00:08:37,917 --> 00:08:40,920 <私の中では 特別な部分があった。 127 00:08:40,920 --> 00:08:44,758 だから 物語でもエルフ族は特別> 128 00:08:44,758 --> 00:08:47,594 《あれ? いったい何が 特別だったんだっけ》 129 00:08:47,594 --> 00:08:51,431 ねぇ。 俺また ここに来てもいい? 130 00:08:51,431 --> 00:08:54,267 《ギャー まぶしい!》 131 00:08:54,267 --> 00:08:57,103 もちろん いいわよ。 あなたのおかげで➨ 132 00:08:57,103 --> 00:08:59,105 あの人を助けられたんだから。 133 00:08:59,105 --> 00:09:02,609 あっ そういえば まだ名前を聞いてなかったわね。 134 00:09:02,609 --> 00:09:07,280 私はコノハ コノハ・マグノリアよ。 こっちは妹のイアナ。 135 00:09:07,280 --> 00:09:10,116 《美形が2人 尊い》 136 00:09:10,116 --> 00:09:13,119 (カグラ)カグラ。 カグラ・アイビー。 137 00:09:13,119 --> 00:09:17,290 よろしくね カグラ。 うん。 138 00:09:17,290 --> 00:09:20,960 < それから少しの間 シュクナというエルフ族の青年は➨ 139 00:09:20,960 --> 00:09:24,798 この別荘で 体を休めることとなった> 140 00:09:24,798 --> 00:09:26,800 ごはん。 141 00:09:26,800 --> 00:09:28,802 < はじめは警戒していた彼だが> 142 00:09:28,802 --> 00:09:31,638 シュクナさん 笑ってください。 143 00:09:31,638 --> 00:09:35,909 傷が癒えても シュクナさんが うつむいてたら悲しいです! 144 00:09:35,909 --> 00:09:38,244 ファイト お~です! 145 00:09:38,244 --> 00:09:41,081 <コノハの笑顔 けなげな姿に➨ 146 00:09:41,081 --> 00:09:44,417 徐々に 心を解きほぐされていった> 147 00:09:44,417 --> 00:09:48,922 (シュクナ)君は 不思議なくらい 清らかな人だな。 148 00:09:48,922 --> 00:09:52,425 何か言いました? ううん なんでも。 149 00:09:52,425 --> 00:09:56,596 周囲に ハンターらしき者もいないと 確認がとれましたし➨ 150 00:09:56,596 --> 00:09:59,933 傷が癒えたのなら 私が 彼を送り届けます。 151 00:09:59,933 --> 00:10:03,436 いや みんなで行こう。 コノハが寂しがる。 152 00:10:03,436 --> 00:10:05,438 ギノフォード様! 153 00:10:05,438 --> 00:10:07,440 もう 私は そんなこと言ってません! 154 00:10:07,440 --> 00:10:09,442 ハハハハ。 155 00:10:09,442 --> 00:10:12,445 もう 私はそんなこと 言ってません! ハハハハ。 156 00:10:12,445 --> 00:10:16,049 いや エルフの里は人に 知られるわけにはいかないので。 157 00:10:19,619 --> 00:10:22,322 途中まで送っていただけますか? 158 00:10:26,292 --> 00:10:31,965 ここから先は 決して 踏み込むことは許されません。 159 00:10:31,965 --> 00:10:37,136 はるか昔 人とエルフの間で 交わされた盟約ですので。 160 00:10:37,136 --> 00:10:39,139 えぇ。 161 00:10:39,139 --> 00:10:42,642 さよなら シュクナさん。 162 00:10:42,642 --> 00:10:44,644 《えっ? 163 00:10:44,644 --> 00:10:47,847 なんだこれ この感じ…》 164 00:10:53,486 --> 00:10:55,989 《何 えっ?》 165 00:11:09,002 --> 00:11:11,838 < ある日 コノハのもとに➨ 166 00:11:11,838 --> 00:11:15,341 傷ついたエルフの青年が 助けを求めてきた。 167 00:11:15,341 --> 00:11:18,511 人の領域と分かたれた エルフの隠れ里で➨ 168 00:11:18,511 --> 00:11:22,182 かつて敵対した吸血鬼を 封印した杭が➨ 169 00:11:22,182 --> 00:11:27,687 長い年月の末 緩み とけてしまったのだという。 170 00:11:27,687 --> 00:11:30,523 吸血鬼は 里の者を次々と襲い➨ 171 00:11:30,523 --> 00:11:33,459 襲われたエルフは 吸血鬼と化した。 172 00:11:33,459 --> 00:11:35,795 助けを求め 里を出た青年も➨ 173 00:11:35,795 --> 00:11:39,966 ボロボロの状態で やっとコノハのもとへ たどりついたのだ> 174 00:11:39,966 --> 00:11:42,135 ((お願いします 聖女コノハ殿! 175 00:11:42,135 --> 00:11:44,971 我らを 我らをお救いください! 176 00:11:44,971 --> 00:11:47,473 私にできることがあるのなら)) 177 00:11:47,473 --> 00:11:50,476 < しかし 向かった里で 悲劇を見る。 178 00:11:50,476 --> 00:11:54,314 美しいはずのエルフの姿は 見る影もなく➨ 179 00:11:54,314 --> 00:11:58,651 吸血衝動に駆られる 化け物へとなり果てていた。 180 00:11:58,651 --> 00:12:02,155 聖女の血は 吸血鬼化の 影響を受けないため➨ 181 00:12:02,155 --> 00:12:04,824 見事 吸血鬼を 討つことに成功し➨ 182 00:12:04,824 --> 00:12:07,994 エルフたちを元の姿に戻した。 183 00:12:07,994 --> 00:12:10,096 が…> 184 00:12:13,333 --> 00:12:16,502 <最後の力を振り絞った 吸血鬼の一撃から➨ 185 00:12:16,502 --> 00:12:20,673 コノハをかばい エルフの青年は 死んでしまうのだった> 186 00:12:20,673 --> 00:12:23,343 ((いや 死なないで!)) 187 00:12:23,343 --> 00:12:27,013 < そう 私にとって 特別なエルフという種族は➨ 188 00:12:27,013 --> 00:12:29,682 たった1つの話にしか 出さなかった。 189 00:12:29,682 --> 00:12:33,953 いずれ この地で起きる 吸血鬼事件> 190 00:12:33,953 --> 00:12:36,122 エルフの里っていいな。 191 00:12:36,122 --> 00:12:39,292 こっそり行ってみたいな。 だめ! 192 00:12:39,292 --> 00:12:41,461 イアナ? どうしたの? 急に。 193 00:12:41,461 --> 00:12:43,630 ハッ! いや➨ 194 00:12:43,630 --> 00:12:46,299 好奇心は猫をも殺すって いいますし➨ 195 00:12:46,299 --> 00:12:48,468 危ないよ~って。 196 00:12:48,468 --> 00:12:52,472 なんだ そうか。 確かに僕も危ないと思うよ。 197 00:12:52,472 --> 00:12:55,975 イアナの言うとおりだわ。 だめよ? 198 00:12:55,975 --> 00:12:59,312 (カグラ)わかった。 じゃあ俺 お家に帰るね。 199 00:12:59,312 --> 00:13:01,814 またね~。 200 00:13:04,484 --> 00:13:06,986 《アマリリス夫人の物語。 201 00:13:06,986 --> 00:13:11,324 あのときは 美女誘拐という 事件への予兆があった。 202 00:13:11,324 --> 00:13:13,326 今回は エルフの青年➨ 203 00:13:13,326 --> 00:13:15,328 シュクナさんが そうかと思ったけど》 204 00:13:15,328 --> 00:13:17,330 シュクナで~す。 205 00:13:17,330 --> 00:13:19,332 《それなら 今 コノハを連れずに➨ 206 00:13:19,332 --> 00:13:21,334 帰るはずがない》 207 00:13:21,334 --> 00:13:23,336 エルフの里は 人に知られては➨ 208 00:13:23,336 --> 00:13:25,338 いけないので~す。 さよなら~。 209 00:13:25,338 --> 00:13:27,340 《『黒歴史』でいうと 今は まだ序盤にいる》 210 00:13:29,509 --> 00:13:31,944 《事件自体は コノハが 実力をつけてきた➨ 211 00:13:31,944 --> 00:13:33,946 中盤だから…》 212 00:13:33,946 --> 00:13:35,948 実力 ついてま~す。 213 00:13:35,948 --> 00:13:37,950 《予兆が なければ 事件発生まで➨ 214 00:13:37,950 --> 00:13:40,787 かなり時間もある。 つまり➨ 215 00:13:40,787 --> 00:13:42,789 今の時点で里に行って➨ 216 00:13:42,789 --> 00:13:45,291 封印の緩みを直せば…。 217 00:13:45,291 --> 00:13:49,629 今度は 予兆の発生自体を 防げるかもしれない》 218 00:13:49,629 --> 00:13:53,633 うう~ん イアナ。 219 00:13:56,969 --> 00:14:00,073 (コノハ)私が守ってあげるね。 220 00:14:03,309 --> 00:14:05,978 《呼ばれたかと思ったけど。 221 00:14:05,978 --> 00:14:09,148 よかった 気のせいか。 222 00:14:09,148 --> 00:14:12,485 にしても 封印って工具で 直せるもんなんだろうか。 223 00:14:12,485 --> 00:14:15,154 倉庫のもの いろいろ 持ってきちゃったよ。 224 00:14:15,154 --> 00:14:19,325 アマリリス夫人のときみたいに 事件の予兆を感じたら➨ 225 00:14:19,325 --> 00:14:22,161 一気に進むことが あるかもしれない。 226 00:14:22,161 --> 00:14:24,664 だから とにかく迅速に。 227 00:14:24,664 --> 00:14:26,666 今さっさと 確認しに行っちゃって➨ 228 00:14:26,666 --> 00:14:31,838 封印が緩んでいたらちゃっちゃと 直しちゃえばいいのよね。 229 00:14:31,838 --> 00:14:36,776 先回りで事件が起きる芽を 摘めばいいんだ! 230 00:14:36,776 --> 00:14:40,446 そのためには エルフの里に 入らないといけないんだよなぁ。 231 00:14:40,446 --> 00:14:42,448 たしか…》 232 00:14:42,448 --> 00:14:44,784 どちらに行かれるのですか? イアナ様。 233 00:14:44,784 --> 00:14:49,288 おひとりで行動するには 深すぎる時間だと思いますが? 234 00:14:49,288 --> 00:14:51,958 《ソ ソル!》 235 00:14:51,958 --> 00:14:53,960 サッ。 236 00:14:53,960 --> 00:14:55,962 《わ~っ!》 237 00:14:55,962 --> 00:14:59,465 人には 学習能力というものがあります。 238 00:14:59,465 --> 00:15:03,803 痛みや恐怖 不安などは 避けて通ることがしぜんな形。 239 00:15:03,803 --> 00:15:06,305 学習していかなければ 死ぬからです。 240 00:15:08,307 --> 00:15:10,810 《死ぬって 殺る気スイッチが》 241 00:15:10,810 --> 00:15:16,983 ソルは 私が何をしようと しているかわかっているの? 242 00:15:16,983 --> 00:15:18,985 《アマリリス夫人の事件で➨ 243 00:15:18,985 --> 00:15:21,821 私の行動が コノハに影響を与えることを➨ 244 00:15:21,821 --> 00:15:24,991 心配して憤っているのは わかるけど。 245 00:15:24,991 --> 00:15:28,661 まだ殺さないで! やることやってから殺して!》 246 00:15:28,661 --> 00:15:30,830 いえ わからないから今は➨ 247 00:15:30,830 --> 00:15:33,266 この方法しか ないと思いまして。 248 00:15:33,266 --> 00:15:36,102 《こ 殺される!》 249 00:15:36,102 --> 00:15:41,007 イアナ様。 私を 連れ出していただけませんか? 250 00:15:46,779 --> 00:15:48,781 どれだけ言葉を尽くしても➨ 251 00:15:48,781 --> 00:15:52,118 あなたの意思が 溶かせないなら 共に。 252 00:15:52,118 --> 00:15:56,122 《確かに 私は単なる前世持ちの悪女。 253 00:15:56,122 --> 00:15:59,458 不測の事態には 対応しきれない。 254 00:15:59,458 --> 00:16:03,296 ソルは 私の失敗が コノハの害になると➨ 255 00:16:03,296 --> 00:16:06,799 感覚的に察しているんだ。 だったら》 256 00:16:06,799 --> 00:16:08,801 いいわ。 257 00:16:08,801 --> 00:16:12,138 ただし! あんまり 私の後ろに立たないでね! 258 00:16:12,138 --> 00:16:15,308 仲間なんだから隣! 隣に立つのよ! 259 00:16:15,308 --> 00:16:18,811 隣。 いい? 怖いから。 260 00:16:18,811 --> 00:16:21,314 はい。 261 00:16:21,314 --> 00:16:26,319 う~ん 何回か乗ったけど やっぱ乗馬って苦手だな。 262 00:16:26,319 --> 00:16:28,654 超かわいいけど。 マジで? 263 00:16:28,654 --> 00:16:31,157 前 乗ったときも本当怖かった。 264 00:16:31,157 --> 00:16:34,427 (ヨミ)じゃあ 僕と相乗りしない? 265 00:16:34,427 --> 00:16:37,096 ヨミ!? ギューッ。 266 00:16:37,096 --> 00:16:39,432 これ この間 仕入れてきたんだけど➨ 267 00:16:39,432 --> 00:16:41,434 乗り心地よさそうだよ。 268 00:16:41,434 --> 00:16:43,769 じゃなくて ヨミまでなんで!? 269 00:16:43,769 --> 00:16:46,772 イアナを守りにきたんだよ。 270 00:16:46,772 --> 00:16:49,775 血の臭いのする野良犬から。 271 00:16:49,775 --> 00:16:51,777 ソリンッ。 272 00:16:51,777 --> 00:16:54,113 《里に入る頃には きっと夜が明ける。 273 00:16:54,113 --> 00:16:57,283 覚悟の1日が始まる》 274 00:16:57,283 --> 00:17:02,788 おやおや 動き出したのは 聖女ではないじゃないか。 275 00:17:02,788 --> 00:17:06,592 愚かな女だ。 イアナ・マグノリア。 276 00:17:11,464 --> 00:17:14,567 君にできることは 何もないのに。 277 00:17:19,472 --> 00:17:23,142 お姉様には書き置きだけ しておいた。 (ヨミ)なんて? 278 00:17:23,142 --> 00:17:25,144 遠乗りに行ってくるので➨ 279 00:17:25,144 --> 00:17:28,314 たまには ギノフォード様と ゆっくりしてくださいって。 280 00:17:28,314 --> 00:17:31,317 なるほど。 気遣いを装われたわけですか。 281 00:17:31,317 --> 00:17:33,920 《クッ… 人聞きの悪いことを》 282 00:17:33,920 --> 00:17:37,757 私の用事で お姉様を 煩わせたくないだけ。 283 00:17:37,757 --> 00:17:41,761 ここが エルフの隠れ里。 きれいだね。 284 00:17:41,761 --> 00:17:45,598 彼らは 太古より 神に最も近い種族とされ➨ 285 00:17:45,598 --> 00:17:51,103 清浄な神域以外に住むと 心を病むといわれております。 286 00:17:51,103 --> 00:17:53,105 どうされました? イアナ様。 イアナ? 287 00:17:53,105 --> 00:17:55,107 いや…。 288 00:17:55,107 --> 00:17:57,109 《ギノフォードに続き ソルまでも。 289 00:17:57,109 --> 00:18:00,513 私の作った設定を 朗読しないでってば!》 290 00:18:05,618 --> 00:18:07,620 あぁ 消えろ 消えろ! 消えろ 消えろ! 291 00:18:07,620 --> 00:18:10,623 ところで イアナ様は 何のためにこの里に? 292 00:18:10,623 --> 00:18:13,793 隠れ里への入り方も ご存じだったようですし。 293 00:18:13,793 --> 00:18:15,795 ギクッ。 294 00:18:15,795 --> 00:18:18,497 ((神社の茅の輪くぐりで 入れる設定)) 295 00:18:21,801 --> 00:18:23,803 (ヨミ)イアナ。 296 00:18:23,803 --> 00:18:25,805 そっちに行くと居住区みたい。 297 00:18:25,805 --> 00:18:28,641 向こうの道を行くと 神殿や墓地を回る感じだけど➨ 298 00:18:28,641 --> 00:18:31,310 どうする? 墓地付近に下りるわ。 299 00:18:31,310 --> 00:18:33,579 イアナ様。 300 00:18:33,579 --> 00:18:36,082 あっ たぶんこの子は 通れないんだけど。 301 00:18:36,082 --> 00:18:38,084 大丈夫 頭のいいやつだから➨ 302 00:18:38,084 --> 00:18:40,920 馬と一緒に 入り口に待機させるよ。 303 00:18:40,920 --> 00:18:43,923 ねぇ イアナ。 304 00:18:43,923 --> 00:18:45,925 あの執事も邪魔なら僕が…。 305 00:18:45,925 --> 00:18:47,927 ヨ ヨミ!? 306 00:18:47,927 --> 00:18:49,929 《なんで 急に殺る気に? 307 00:18:49,929 --> 00:18:51,931 今 勝手な行動を 取られたら困る! 308 00:18:51,931 --> 00:18:54,600 釘を刺しとかないと》 309 00:18:54,600 --> 00:18:56,802 待てしなさい ヨミ! 310 00:18:59,605 --> 00:19:02,108 《聞こえない?》 311 00:19:02,108 --> 00:19:07,780 コノハを絶望に突き落とすには 信頼を築くという料理も必要。 312 00:19:07,780 --> 00:19:11,450 目の前の食材を 料理もせずに食べたがるような➨ 313 00:19:11,450 --> 00:19:15,955 意地汚い子犬は嫌いよ。 あ…。 314 00:19:15,955 --> 00:19:19,959 待てします。 315 00:19:19,959 --> 00:19:22,762 よくできました。 316 00:19:26,465 --> 00:19:30,636 《ソルとヨミ。 物語では ありえない組み合わせだから➨ 317 00:19:30,636 --> 00:19:33,739 ちゃんと見てないと どう転ぶか わからない。 318 00:19:33,739 --> 00:19:37,243 これ以上 ソルに 怪しまれるわけには》 319 00:19:37,243 --> 00:19:39,245 ウフフ。 あっ。 320 00:19:41,247 --> 00:19:45,251 《ギャー なんで!? めちゃくちゃ疑ってんじゃん! 321 00:19:45,251 --> 00:19:47,920 聞こえてたんなら まずいな》 322 00:19:47,920 --> 00:19:52,258 え~と ソル? 323 00:19:52,258 --> 00:19:56,929 行く先が 決まったなら 早くご指示をいただけますか? 324 00:19:56,929 --> 00:19:59,432 う うん。 まいりましょう。 325 00:20:06,939 --> 00:20:09,608 このへんは 昼間でも薄暗いですね。 326 00:20:09,608 --> 00:20:12,111 ここから先は 一応 禁足地だし➨ 327 00:20:12,111 --> 00:20:14,280 怖ければ ついてこなくても。 328 00:20:14,280 --> 00:20:17,950 大丈夫! イアナこそ 僕につかまってていいからね! 329 00:20:17,950 --> 00:20:20,286 驚いて走り出さないように してください。 330 00:20:20,286 --> 00:20:24,290 《お化け屋敷か! 331 00:20:24,290 --> 00:20:26,959 さて ここからは コノハを守るために➨ 332 00:20:26,959 --> 00:20:29,462 私が しっかりしないと》 333 00:20:29,462 --> 00:20:32,565 私が。 あ ありがとう。 334 00:20:35,301 --> 00:20:37,470 ((シャノウ:アマリリス夫人が自殺した。 335 00:20:37,470 --> 00:20:42,975 物語が 変わったですって? どこが変わっているというの)) 336 00:20:42,975 --> 00:20:46,812 《絶対に コノハを 物語から守ってみせる。 337 00:20:46,812 --> 00:20:49,315 今回こそは 私が動いて➨ 338 00:20:49,315 --> 00:20:54,153 この里での 吸血鬼エピソードが 起きないようにするんだ》 339 00:20:54,153 --> 00:20:56,822 少しお待ちください。 340 00:20:56,822 --> 00:21:00,826 イアナ様 下から 妙な気配がいたします。 341 00:21:00,826 --> 00:21:03,662 これ以上は。 えっ 危ない? 342 00:21:03,662 --> 00:21:07,166 人の気配はしませんが おそらく痕跡が。 343 00:21:07,166 --> 00:21:11,170 え~っ。 344 00:21:11,170 --> 00:21:15,674 ごめん。 それでも今は行かないと。 345 00:21:15,674 --> 00:21:18,344 《決意が揺らぐ》 346 00:21:18,344 --> 00:21:22,014 す すぐ終わるから。 347 00:21:22,014 --> 00:21:25,017 <墓地から続く地下の最奥。 348 00:21:25,017 --> 00:21:29,188 かつて エルフ族が 絶滅の危機にひんし➨ 349 00:21:29,188 --> 00:21:34,627 その原因となった 悪しき者の 体が封印されている場所。 350 00:21:34,627 --> 00:21:38,297 強じんな肉体と 長い寿命を持ち➨ 351 00:21:38,297 --> 00:21:42,635 色香と牙で他種族を じゅうりんする。 352 00:21:42,635 --> 00:21:45,638 吸血鬼の石室> 353 00:21:45,638 --> 00:21:48,474 なっ! 354 00:21:48,474 --> 00:21:51,644 《血痕!?》 イアナ下がって。 355 00:21:51,644 --> 00:21:53,813 人間の血か? 356 00:21:53,813 --> 00:21:57,816 わかりません。 しかし この血の乾き具合からいって➨ 357 00:21:57,816 --> 00:22:00,319 それほど時間は 経過していないかと。 358 00:22:00,319 --> 00:22:02,655 肉の一片も残っていないな。 359 00:22:02,655 --> 00:22:06,158 何が血を流したにしろ 場がきれいすぎる。 360 00:22:06,158 --> 00:22:09,161 えぇ 争った形跡もありません。 361 00:22:09,161 --> 00:22:13,666 《大丈夫。 今回は 予兆なんて何もなかったし》 362 00:22:13,666 --> 00:22:18,003 ここでただ 何かが 血をぶちまけたかのような。 363 00:22:18,003 --> 00:22:21,106 イアナ! イアナ様 入ってきてはなりません。 364 00:22:23,175 --> 00:22:25,844 イアナ様! 365 00:22:25,844 --> 00:22:29,515 《事件自体が もっと ずっと先のエピソードで➨ 366 00:22:29,515 --> 00:22:32,284 私は ただ事件の予兆となる➨ 367 00:22:32,284 --> 00:22:35,120 封印の無事を 確認して帰るだけ。 368 00:22:35,120 --> 00:22:40,025 ただの確認。 何も起こらないことの》