1 00:00:00,608 --> 00:00:02,610 <サマフォース大陸> 2 00:00:02,610 --> 00:00:06,314 <かつて この大陸を 7つの国が支配していた> 3 00:00:06,314 --> 00:00:09,317 <ローファイル王国 アンセル王国> 4 00:00:09,317 --> 00:00:12,153 <パラダイル王国 キャンシープ王国> 5 00:00:12,153 --> 00:00:14,989 <シューツ王国 サイツ王国> 6 00:00:14,989 --> 00:00:17,058 <ミーシアン王国> 7 00:00:17,058 --> 00:00:20,829 <やがて 6つの国は アンセル王国に飲み込まれ> 8 00:00:20,829 --> 00:00:23,798 <サマフォース帝国と名を変えた> 9 00:00:33,675 --> 00:00:37,045 (アルス) クライツ レン おいで 10 00:00:40,181 --> 00:00:42,650 父上にさよならしよう 11 00:00:44,252 --> 00:00:47,689 父は 僕に色々なことを教えてくれた 12 00:00:47,689 --> 00:00:49,657 すばらしい人だった 13 00:00:56,865 --> 00:00:58,833 (リーツ)アルス様 14 00:01:03,138 --> 00:01:07,509 今日より この私が ローベント家の当主となる! 15 00:01:32,667 --> 00:01:37,505 <うん… 何か聞こえる 何だ?> 16 00:01:37,505 --> 00:01:40,508 (ソフィア)あら ぼんやりしちゃって <誰?> 17 00:01:40,508 --> 00:01:43,178 あの人の子にしては優しい顔 18 00:01:43,178 --> 00:01:45,680 <ここは 病院?> 19 00:01:45,680 --> 00:01:48,683 <この女性は 看護師さんかな?> 20 00:01:48,683 --> 00:01:51,352 <随分古い病院だな> 21 00:01:51,352 --> 00:01:53,354 (犬が吠える) 22 00:01:53,354 --> 00:01:55,290 <犬が飛んでる!> 23 00:01:55,290 --> 00:01:59,127 あらあら この子も あなたが好きみたいね 24 00:01:59,127 --> 00:02:03,097 (アン)奥様 あちらにお茶を ありがとう 25 00:02:04,632 --> 00:02:07,969 本当に かわいらしいご子息ですね 26 00:02:07,969 --> 00:02:11,639 <えっ? これが僕?> 27 00:02:11,639 --> 00:02:15,477 <サマフォース歴 200年 アルス・ローベント> 28 00:02:15,477 --> 00:02:19,147 <ミーシアン州 ランベルクに生まれる> 29 00:02:19,147 --> 00:02:50,845 ♬~ 30 00:03:51,351 --> 00:03:53,353 (アルスの鼻歌) 31 00:03:53,353 --> 00:03:55,322 (アン ノックして)アルス様 32 00:03:56,790 --> 00:03:59,459 お茶をお持ちしました 33 00:03:59,459 --> 00:04:02,295 ありがとうございます 34 00:04:02,295 --> 00:04:07,133 <僕は死んで アルス・ローベントという 人間として転生したらしい> 35 00:04:07,133 --> 00:04:09,135 <読み書きを完全に習得し> 36 00:04:09,135 --> 00:04:13,139 <この世界について ある程度 詳しくなってきた> 37 00:04:13,139 --> 00:04:15,075 <僕が生まれた場所は> 38 00:04:15,075 --> 00:04:18,912 <サマフォース大陸を支配 統治する サマフォース帝国> 39 00:04:18,912 --> 00:04:23,984 <見たこともない世界地図なので どうやら地球とは別の星らしい> 40 00:04:23,984 --> 00:04:28,989 <さらに この国には魔法という 不思議な現象を起こす技術がある> 41 00:04:28,989 --> 00:04:31,758 <まるで ゲームの世界みたいだ> 42 00:04:31,758 --> 00:04:36,263 <そして 僕が生まれた このローベント家は貴族だった> 43 00:04:36,263 --> 00:04:38,765 <人口 約1000人ほどの ランベルクという> 44 00:04:38,765 --> 00:04:41,268 <小さな土地を統治している> 45 00:04:41,268 --> 00:04:44,938 <屋敷は お城か!? ってくらい 広くてキレイだし> 46 00:04:44,938 --> 00:04:48,775 <使用人がたくさんいて 身の回りの世話をしてくれる> 47 00:04:48,775 --> 00:04:53,280 <さらに住み込みのシェフもいて 毎食おいしい料理をいただける> 48 00:04:53,280 --> 00:04:56,616 <転生してよかった~> 49 00:04:56,616 --> 00:04:58,952 <もう一つ分かったことがある> 50 00:04:58,952 --> 00:05:03,023 <僕には他の人にはない 能力があるようなのだ> 51 00:05:04,958 --> 00:05:06,960 (ドアが開く) 52 00:05:06,960 --> 00:05:10,630 お疲れさまです また ここで見ててもいいですか? 53 00:05:10,630 --> 00:05:12,632 (グラー)いいですよ 坊ちゃんはよく 54 00:05:12,632 --> 00:05:14,634 ここに来ますのう 55 00:05:14,634 --> 00:05:17,237 (チャーリー) まだ3歳なのに 末恐ろしいわい 56 00:05:17,237 --> 00:05:20,574 (ミレー)うわあ! おーい またか 57 00:05:20,574 --> 00:05:22,943 (ミレー)クソッ もう一回だ 58 00:05:24,577 --> 00:05:27,414 <他の人にはない僕の能力> 59 00:05:27,414 --> 00:05:29,983 <その名も 鑑定> 60 00:05:35,488 --> 00:05:37,757 <弓兵適性が高い> 61 00:05:37,757 --> 00:05:40,260 <つまり 弓を使うのがうまいはず> 62 00:05:40,260 --> 00:05:42,762 うわあ! 63 00:05:42,762 --> 00:05:44,764 はあ はあ… 64 00:05:44,764 --> 00:05:46,766 あ… あの ミレーさん 65 00:05:46,766 --> 00:05:48,768 何ですか? 坊ちゃん 66 00:05:48,768 --> 00:05:51,271 ってか 俺の名前 知ってくれてたんですね 67 00:05:51,271 --> 00:05:54,107 あの 弓は使ったりしないんですか? 68 00:05:54,107 --> 00:05:57,944 弓ですか? あんな武器 だせえですぜ 69 00:05:57,944 --> 00:06:02,615 敵の届かんとこから うつなんざ 男がやるような行為じゃねえっす 70 00:06:02,615 --> 00:06:05,452 そうなんですね でも ミレーさんなら 71 00:06:05,452 --> 00:06:07,954 きっと 弓も使いこなせると思うんです 72 00:06:07,954 --> 00:06:10,023 ちょっと 使ってみてくれませんか? 73 00:06:10,023 --> 00:06:12,459 ええ? でも… ねっ! 74 00:06:12,459 --> 00:06:16,062 坊ちゃんが言うんだ 射ってみろ 75 00:06:16,062 --> 00:06:18,565 弓なんて 使ったことねえのにな 76 00:06:18,565 --> 00:06:22,068 (フレディ)ミレー 初めてなら もっと近くから射る方がいいぞ 77 00:06:22,068 --> 00:06:25,438 いえ その位置からお願いします 78 00:06:33,146 --> 00:06:35,148 おお~! 79 00:06:35,148 --> 00:06:38,918 まぐれだ きっとまぐれだ おい ミレー もう一回やってみろ 80 00:06:38,918 --> 00:06:40,887 お… おお 81 00:06:44,591 --> 00:06:47,260 (グラー)お前 弓使いになった方がいいぞ 82 00:06:47,260 --> 00:06:49,262 ぶっちゃけ 槍はヘッタクソだったし 83 00:06:49,262 --> 00:06:51,264 才能あるって! 84 00:06:51,264 --> 00:06:56,603 まあ 弓もそんなに悪くないかもな 戦いに卑怯もクソもないからな 85 00:06:56,603 --> 00:06:58,671 しかし 坊ちゃん 何で ミレーに 86 00:06:58,671 --> 00:07:00,940 弓の才があると 分かったのですか? 87 00:07:00,940 --> 00:07:03,710 えっ え~っと 88 00:07:06,012 --> 00:07:08,615 勘です 勘か~ 89 00:07:08,615 --> 00:07:10,683 でも すげえな 90 00:07:10,683 --> 00:07:15,221 <その人の能力が数値化して 適性まで見えるなんて話> 91 00:07:15,221 --> 00:07:17,724 <信じてもらえないよな> 92 00:07:17,724 --> 00:07:21,227 <でも やっぱり この能力は本物だ> 93 00:07:21,227 --> 00:07:24,898 <けど なぜか 自分を鑑定することはできない> 94 00:07:24,898 --> 00:07:28,368 <ちょっと残念 見るの怖いけどね> 95 00:07:29,569 --> 00:07:33,907 わあ~! 今日のご飯も とってもおいしそうですね 96 00:07:33,907 --> 00:07:35,975 (レイヴン)アルスよ はい! 97 00:07:35,975 --> 00:07:40,413 (レイヴン)お前 ミレーの弓の才を 見抜いたそうであるな 98 00:07:40,413 --> 00:07:42,482 はい 父上 99 00:07:42,482 --> 00:07:45,251 <この世界での僕の父だ> 100 00:07:45,251 --> 00:07:47,587 <いつも 怒ったような顔をしているから> 101 00:07:47,587 --> 00:07:49,556 <正直ちょっと怖い> 102 00:07:52,659 --> 00:07:55,095 <けど 農民出身なのに> 103 00:07:55,095 --> 00:07:58,598 <持ち前の武勇で 貴族に成り上がったすごい人> 104 00:07:58,598 --> 00:08:00,600 <その武勇は 兵士達10人を> 105 00:08:00,600 --> 00:08:03,269 <一人で 軽くあしらえるくらいなんだ> 106 00:08:03,269 --> 00:08:06,272 アルスよ はい! 父上 107 00:08:06,272 --> 00:08:08,775 その勘は磨いておくのだぞ 108 00:08:08,775 --> 00:08:11,444 いずれ お前は領主となる 109 00:08:11,444 --> 00:08:13,513 人の才を見抜く力は 110 00:08:13,513 --> 00:08:17,217 領主として 非常に重要なことの 一つなのだから 111 00:08:17,217 --> 00:08:19,219 は… はい 112 00:08:19,219 --> 00:08:23,056 <そうか 将来は 僕が領地を継ぐんだ> 113 00:08:23,056 --> 00:08:25,058 私の分も食べなさい 114 00:08:25,058 --> 00:08:27,127 早く大きくなるんだぞ はい 115 00:08:27,127 --> 00:08:29,729 はい 頑張ります! 116 00:08:29,729 --> 00:08:33,700 <それから 僕は この国について勉強し続けた> 117 00:08:34,801 --> 00:08:37,804 <そして 気づいてしまった> 118 00:08:37,804 --> 00:08:42,242 <僕の未来が 全く明るくないことに> 119 00:08:42,242 --> 00:08:45,245 <サマフォース帝国の政権が 腐敗していて> 120 00:08:45,245 --> 00:08:48,748 <各地で 農民の反乱が起きているらしい> 121 00:08:48,748 --> 00:08:50,750 <反乱を鎮めるため> 122 00:08:50,750 --> 00:08:53,419 <各地の貴族達が 自治を強めているけど> 123 00:08:53,419 --> 00:08:55,421 <国は荒れ放題> 124 00:08:55,421 --> 00:08:57,423 <このままいけば 帝国は倒れ> 125 00:08:57,423 --> 00:09:01,261 <やがて 大きな戦が 起きるような予感がする> 126 00:09:01,261 --> 00:09:05,932 <もし そうなったら 当主として自領の兵を率いて> 127 00:09:05,932 --> 00:09:08,401 <僕が戦…> 128 00:09:11,938 --> 00:09:13,940 <こんな僕が…> 129 00:09:13,940 --> 00:09:18,411 <このランベルクの土地に住む人々を 守っていけるのだろうか> 130 00:09:20,013 --> 00:09:23,616 <みんな 僕に親切にしてくれた人達だ> 131 00:09:23,616 --> 00:09:26,452 <何としても守りたい> 132 00:09:26,452 --> 00:09:28,521 《(レイヴン)人の才を見抜く力は➡》 133 00:09:28,521 --> 00:09:32,692 《領主として 非常に重要なことの 一つなのだから》 134 00:09:45,305 --> 00:09:47,307 あら アルス様 135 00:09:47,307 --> 00:09:49,309 一人で村まで おりてこられるなんて 136 00:09:49,309 --> 00:09:52,312 珍しいわね お買い物? 137 00:09:52,312 --> 00:09:56,482 は… はい そんな感じです ⚟まあ そうなの 138 00:10:11,998 --> 00:10:14,000 <疲れた> 139 00:10:14,000 --> 00:10:17,937 <一度に大量に鑑定を使うと 目を消耗するな> 140 00:10:17,937 --> 00:10:20,607 出て行きな! 141 00:10:20,607 --> 00:10:23,476 あんたなんかに 売るもんはないよ 142 00:10:27,113 --> 00:10:31,184 <この辺じゃ見ない顔立ちの人だな あの人は…> 143 00:10:31,184 --> 00:10:34,120 わっ マルカ人だ 近寄っちゃダメよ 144 00:10:34,120 --> 00:10:38,124 汚らわしい 何で マルカ人がここにいるんだ 145 00:10:38,124 --> 00:10:41,461 <マルカ人 サマフォース大陸とは別の> 146 00:10:41,461 --> 00:10:44,530 <海を越えた大陸から やってきた人達> 147 00:10:44,530 --> 00:10:48,201 <そのほとんどは 奴隷として連れてこられて> 148 00:10:52,472 --> 00:10:54,440 これ… 149 00:10:55,541 --> 00:10:57,543 よかったら食べてください 150 00:10:57,543 --> 00:11:00,980 何だ? マルカ人を助けるなんて 151 00:11:00,980 --> 00:11:05,051 あれ? あの子 ローベント家の… ローベント家の? 152 00:11:05,051 --> 00:11:07,220 どうぞ 153 00:11:12,992 --> 00:11:15,461 ありがとう いえ 154 00:11:18,598 --> 00:11:20,767 大丈夫です… 155 00:11:30,109 --> 00:11:32,945 <の… の… 信長だ!> 156 00:11:32,945 --> 00:11:35,281 <非のうちどころがない 圧倒的なステータス> 157 00:11:35,281 --> 00:11:40,286 <日本人で最高の英傑の一人 織田信長に匹敵する能力値だ!> 158 00:11:40,286 --> 00:11:44,257 <将来は きっと恐ろしいことになるだろう> 159 00:11:48,361 --> 00:11:51,631 パン どうもありがとう 160 00:11:51,631 --> 00:11:53,800 じゃあ 僕はこれで 161 00:12:02,308 --> 00:12:04,277 おっと 162 00:12:05,311 --> 00:12:07,313 わあっ! ついてこない方がいい 163 00:12:07,313 --> 00:12:09,315 大人に怒られるよ 164 00:12:09,315 --> 00:12:11,317 あの 僕の家臣に 165 00:12:11,317 --> 00:12:13,286 なってくれませんか? ええっ!? 166 00:12:16,556 --> 00:12:18,558 か… 家臣!? はい! 167 00:12:18,558 --> 00:12:22,996 <鑑定で優秀な人材を集めて 領地の力を強くするんだ> 168 00:12:22,996 --> 00:12:27,066 え~っと ごっこ遊びかい? ち… 違います! 169 00:12:27,066 --> 00:12:29,068 僕は アルス・ローベント 170 00:12:29,068 --> 00:12:32,071 この村を統治している 領主の息子です 171 00:12:32,071 --> 00:12:36,075 ほら ローベント家の紋章! えっ 領主? 172 00:12:36,075 --> 00:12:41,080 あなたには すごい才能を感じます ぜひ 僕の家臣になってください! 173 00:12:41,080 --> 00:12:46,085 才能って 今会ったばかりなのに なぜ そんなことが分かるんだい? 174 00:12:46,085 --> 00:12:49,689 それは… 分かるものは分かるんです! 175 00:12:49,689 --> 00:12:54,360 君には感謝してる だから迷惑をかけたくないんだ 176 00:12:54,360 --> 00:12:57,864 マルカ人の僕を連れて行っても よく思われないよ 177 00:12:57,864 --> 00:13:01,868 だ… 大丈夫です 僕が何とかしますから 178 00:13:01,868 --> 00:13:04,537 ごめんよ パンはありがとう 179 00:13:04,537 --> 00:13:06,873 あっ ああ… 180 00:13:06,873 --> 00:13:09,208 <こんなにすばらしいステータスを 持つ人材には> 181 00:13:09,208 --> 00:13:11,210 <二度と出会えないかも> 182 00:13:11,210 --> 00:13:13,212 <何とかして引き止めないと> 183 00:13:13,212 --> 00:13:15,181 (リーツのおなかが鳴る) 184 00:13:16,382 --> 00:13:18,384 パンだけじゃ足りないですよね? 185 00:13:18,384 --> 00:13:20,653 僕の家 すご腕のシェフがいるので 186 00:13:20,653 --> 00:13:23,489 おいしいご飯 おなかいっぱい食べられますよ 187 00:13:23,489 --> 00:13:25,992 ステーキやビーフシチュー ミートパイにロールパン 188 00:13:25,992 --> 00:13:28,961 あと ワインやケーキもありますよ 189 00:13:31,330 --> 00:13:35,101 領主の子って ホントだったんだ 190 00:13:36,169 --> 00:13:39,038 さあ いっぱい食べてくださ… 191 00:13:41,007 --> 00:13:43,009 (アン)申し訳ございません 192 00:13:43,009 --> 00:13:45,011 アルス様と同じ物を お出しするわけには 193 00:13:45,011 --> 00:13:47,013 いきませんので 194 00:13:47,013 --> 00:13:49,849 (クランツ せきばらいをして) アルス様たっての願いですので 195 00:13:49,849 --> 00:13:51,851 招き入れましたが 196 00:13:51,851 --> 00:13:56,355 それを食べ終わったら 即刻お引き取りいただけますかな 197 00:13:56,355 --> 00:13:59,025 <マルカ人差別は根が深い> 198 00:13:59,025 --> 00:14:02,094 <説得しても 変えることは難しいだろうな> 199 00:14:10,536 --> 00:14:13,539 一緒に食べましょう アルス様… 200 00:14:13,539 --> 00:14:15,475 ぼ… 坊ちゃま 201 00:14:15,475 --> 00:14:19,145 この人は 僕の大事なお客様なんです 202 00:14:19,145 --> 00:14:22,615 失礼しました 同じものをお出しします 203 00:14:29,489 --> 00:14:32,825 リーツさんは どうして あの村に? 204 00:14:32,825 --> 00:14:36,329 僕は傭兵団にいたんです 205 00:14:36,329 --> 00:14:41,400 戦争で仲間達が大勢死んで 傭兵団は解散 206 00:14:41,400 --> 00:14:45,838 行く当てもなく さまよっていたら ここに行き着いたんです 207 00:14:45,838 --> 00:14:48,908 他の傭兵団には 入らなかったんですか? 208 00:14:48,908 --> 00:14:50,910 無理ですよ 僕みたいに 209 00:14:50,910 --> 00:14:54,680 名声がない子供を雇うところは どこにもないです 210 00:14:54,680 --> 00:14:59,018 前の傭兵団には 小さい頃から所属していたんです 211 00:14:59,018 --> 00:15:02,522 それは 大変でしたね (クランツのせきばらい) 212 00:15:02,522 --> 00:15:06,359 アルス様 そろそろ お見送りされてはいかがでしょう 213 00:15:06,359 --> 00:15:08,361 できません えっ? 214 00:15:08,361 --> 00:15:11,430 僕は この人を家臣にするつもりで 連れてきたんです 215 00:15:11,430 --> 00:15:14,200 なっ! そ… そのようなことを 216 00:15:14,200 --> 00:15:17,069 レイヴン様が 何とおっしゃるか! 217 00:15:19,639 --> 00:15:21,607 話は分かった 218 00:15:22,642 --> 00:15:26,612 この人とは そのマルカ人のことを 言っておるのか? 219 00:15:29,715 --> 00:15:33,152 ならん マルカ人を家臣にするなど 220 00:15:33,152 --> 00:15:36,656 聞いたことのない愚行だ すぐに追い出せ 221 00:15:36,656 --> 00:15:39,659 このリーツ・ミューセスには 高い才能があり 222 00:15:39,659 --> 00:15:43,996 この者を家臣にしないのは 大きな損失となります 223 00:15:43,996 --> 00:15:48,334 いいか アルス マルカ人は 我々 サマフォース人と比べて 224 00:15:48,334 --> 00:15:51,170 圧倒的に劣っているのだ 225 00:15:51,170 --> 00:15:53,506 才能などあるわけがない 226 00:15:53,506 --> 00:15:57,843 <父上にとっても これが一般的なマルカ人の認識> 227 00:15:57,843 --> 00:15:59,845 <でも> 228 00:15:59,845 --> 00:16:04,183 <この人は必ずランベルクに 必要不可欠な人材になる> 229 00:16:04,183 --> 00:16:06,686 マルカ人全体が どうかは分かりませんが 230 00:16:06,686 --> 00:16:08,688 このリーツは間違いなく 231 00:16:08,688 --> 00:16:11,023 天に選ばれし才能を 持っております 232 00:16:11,023 --> 00:16:13,025 お疑いになるのならば 233 00:16:13,025 --> 00:16:16,629 一度 能力を試すテストを してみてはいかがでしょうか 234 00:16:16,629 --> 00:16:19,465 なぜ それに才能があると分かる 235 00:16:19,465 --> 00:16:21,534 分かるものは分かるのです 236 00:16:21,534 --> 00:16:25,805 確かに お前は ミレーの弓の才を見抜いたが 237 00:16:25,805 --> 00:16:27,873 はい あのときのように 238 00:16:27,873 --> 00:16:32,345 私の直感が類いまれなる才能が あると告げているのです 239 00:16:33,646 --> 00:16:36,649 そこまで言うのなら テストをしよう 240 00:16:36,649 --> 00:16:40,152 才能ありと分かれば 雑兵として雇う 241 00:16:40,152 --> 00:16:42,154 ありがとうございます! 242 00:16:42,154 --> 00:16:44,156 <初めは雑兵だとしても> 243 00:16:44,156 --> 00:16:46,225 <リーツさんなら 戦功を立てるだろうから> 244 00:16:46,225 --> 00:16:49,996 <実力主義の父上は 最終的に出世させるはず> 245 00:16:49,996 --> 00:16:52,665 (レイヴン)テストは単純だ 246 00:16:52,665 --> 00:16:57,336 この私と模擬戦を行い 勝利すれば合格としてやろう 247 00:16:57,336 --> 00:17:00,006 えっ… あの 父上 248 00:17:00,006 --> 00:17:02,675 彼はまだ14歳と若いです 249 00:17:02,675 --> 00:17:06,746 父上も武においては まさに天賦の才をお持ちのお方 250 00:17:06,746 --> 00:17:10,349 その父上と 現状のリーツが戦って勝つのは 251 00:17:10,349 --> 00:17:13,185 いくらなんでも 非常に困難かと… 252 00:17:13,185 --> 00:17:17,356 才能があるのだろう? ありますけど… 253 00:17:20,192 --> 00:17:22,361 本気では戦わぬ 254 00:17:23,629 --> 00:17:25,631 ハンデをつけてやる 255 00:17:25,631 --> 00:17:28,968 <ハンデか それなら可能性はあるかも> 256 00:17:28,968 --> 00:17:32,038 分かりました リーツさんもいいですか? 257 00:17:32,038 --> 00:17:36,309 えっ あ… ああ はい 258 00:17:36,309 --> 00:17:38,778 では 場所を変えよう 259 00:17:41,380 --> 00:17:43,816 あの アルス様 260 00:17:43,816 --> 00:17:45,818 なぜ そこまで苦労して 261 00:17:45,818 --> 00:17:48,654 マルカ人を 家臣にしようとされるのですか? 262 00:17:48,654 --> 00:17:50,990 同情ですか? リーツさん 263 00:17:50,990 --> 00:17:54,060 ローベント家の家臣になるのが 嫌だったりします? 264 00:17:54,060 --> 00:17:57,329 それなら 今すぐにでもやめるよう 父上に言いますが 265 00:17:57,329 --> 00:18:01,333 あっ いえ 家臣になるという話は嬉しいし 266 00:18:01,333 --> 00:18:05,004 これ以上ない いい話だと思うのですが 267 00:18:05,004 --> 00:18:08,841 何だか そんなうまい話が あるのかと思って 268 00:18:08,841 --> 00:18:12,845 どこに行っても マルカ人は 迫害されてきましたから 269 00:18:12,845 --> 00:18:15,314 僕には リーツさんが必要なんです 270 00:18:16,349 --> 00:18:19,418 僕は いずれ この領地の当主になります 271 00:18:19,418 --> 00:18:23,189 そのとき 僕の隣で 力を貸してほしいんです 272 00:18:24,357 --> 00:18:26,325 頑張ります 273 00:18:28,194 --> 00:18:32,031 誰だ あいつ (グラー)マルカ人だろ あれ 274 00:18:32,031 --> 00:18:34,033 ⚟坊ちゃんが連れて来たらしい 275 00:18:34,033 --> 00:18:37,870 ミレー 木剣を グラッツは砂時計を持ってこい 276 00:18:37,870 --> 00:18:39,839 は… はい! はっ! 277 00:18:41,707 --> 00:18:44,577 木剣を持て は… はい! 278 00:18:46,212 --> 00:18:48,214 (レイヴン) あれが落ちるまでに➡ 279 00:18:48,214 --> 00:18:50,549 一太刀でも 私に浴びせることができたら 280 00:18:50,549 --> 00:18:52,551 貴様の勝ちとしてやろう 281 00:18:52,551 --> 00:18:56,889 <父上の武勇の数値は 恐らく この国で最強だ> 282 00:18:56,889 --> 00:19:00,960 <でも 一撃だけなら リーツさんにも勝ち目はあるはず> 283 00:19:00,960 --> 00:19:04,964 そういえば 貴様の口から 名を聞いていなかったな 284 00:19:04,964 --> 00:19:07,967 模擬戦をするのだ 名乗れ 285 00:19:07,967 --> 00:19:09,969 リーツ・ミューセスです 286 00:19:09,969 --> 00:19:14,240 私は ローベント家当主 レイヴン・ローベントである 287 00:19:14,240 --> 00:19:17,109 貴様の力 見せてもらおう 288 00:19:21,247 --> 00:19:23,249 <あの一撃 受けていたら> 289 00:19:23,249 --> 00:19:25,718 <木剣といえど 真っ二つにされていた> 290 00:19:27,186 --> 00:19:29,188 <は… 速い!> 291 00:19:29,188 --> 00:19:31,190 <あれだけ 力を込めて斬り込んだのに> 292 00:19:31,190 --> 00:19:33,359 <すぐに体勢を立て直してきた> 293 00:19:41,033 --> 00:19:45,704 <ダメだ 父上が強すぎる> (グラー)あのマルカ人 何者だ? 294 00:19:45,704 --> 00:19:49,375 俺達は手加減されても 一太刀浴びせるどころか 295 00:19:49,375 --> 00:19:51,877 すぐに剣を落とされて 終わりなのに 296 00:19:51,877 --> 00:19:54,880 (チャーリー) あのマルカ人は一歩も引いていねえ 297 00:19:54,880 --> 00:19:57,716 そして 恐らくレイヴン様は➡ 298 00:19:57,716 --> 00:19:59,685 本気だ 299 00:20:02,788 --> 00:20:04,790 ぐあっ! 300 00:20:04,790 --> 00:20:07,059 リーツさん! とはいえ さすがに➡ 301 00:20:07,059 --> 00:20:10,830 この国イチの剣士には 傷一つ つけられないか 302 00:20:12,731 --> 00:20:15,901 どうした もう時間がないぞ 303 00:20:20,906 --> 00:20:24,376 《僕の隣で 力を貸してほしいんです》 304 00:20:28,347 --> 00:20:30,683 それでは 305 00:20:30,683 --> 00:20:33,686 遠慮なく いかせていただきます 306 00:20:33,686 --> 00:20:37,356 <リーツさん 表情が変わった!?> 307 00:20:37,356 --> 00:20:39,325 貴様の剣は見切った 308 00:20:41,026 --> 00:20:43,295 悪くない手だが… 309 00:20:45,097 --> 00:20:47,266 はあっ! 310 00:20:48,534 --> 00:20:50,603 (一同)おお~! 311 00:20:56,041 --> 00:20:58,110 終わりだ えっ? 312 00:21:02,381 --> 00:21:05,050 あの一撃 かすってたのか 313 00:21:05,050 --> 00:21:07,386 (ドーソン)レイヴン様に 一撃入れたぞ あいつ 314 00:21:07,386 --> 00:21:11,056 ⚟本当に何者なんだ あのマルカ人は! 315 00:21:11,056 --> 00:21:15,995 お前の勝ちだ 約束どおり 雑兵として雇ってやろう 316 00:21:15,995 --> 00:21:19,965 <すごい! リーツさんの才能は やっぱり本物だ!> 317 00:21:21,834 --> 00:21:25,671 おめでとうございます すばらしい戦いでした 318 00:21:25,671 --> 00:21:28,674 父上 ありがとうございます! 319 00:21:28,674 --> 00:21:33,345 お前の言うとおり リーツには確かな剣の才能を感じた 320 00:21:33,345 --> 00:21:37,182 将来は 超一流の剣士になるだろう 321 00:21:37,182 --> 00:21:40,252 お前の才能を見抜く力は本物だ 322 00:21:40,252 --> 00:21:44,857 お前には 何か特別な力があるかもしれんな 323 00:21:44,857 --> 00:21:49,361 これから来るであろう戦乱の世で お前を案じていたが 324 00:21:49,361 --> 00:21:51,864 案外 大物になりそうだ 325 00:21:51,864 --> 00:21:54,199 私が ですか? 326 00:21:54,199 --> 00:21:56,268 大貴族 いや 327 00:21:56,268 --> 00:21:58,871 皇帝にまで 成り上がるかもしれん 328 00:21:58,871 --> 00:22:00,873 皇帝!? 329 00:22:00,873 --> 00:22:03,709 ハッハッハッ 冗談だ 330 00:22:03,709 --> 00:22:07,379 こんな少領から 皇帝になどなれるものか 331 00:22:07,379 --> 00:22:09,448 このローベント家を 次の世代に 332 00:22:09,448 --> 00:22:12,051 つなげさえできれば 言うことはない 333 00:22:12,051 --> 00:22:14,553 おい お前 すごかったな! どこで剣術を教わったんだ? 334 00:22:14,553 --> 00:22:17,723 俺とも模擬戦をしてくれないか? どれだけ強いのか知りたいんだ 335 00:22:17,723 --> 00:22:19,692 俺も! 336 00:22:21,727 --> 00:22:23,996 リーツさん どうですか? 337 00:22:26,999 --> 00:22:29,001 変じゃないですか? 338 00:22:29,001 --> 00:22:31,670 こんな服 着るのは初めてで 339 00:22:31,670 --> 00:22:35,507 いえ よくお似合いですよ ホントに 340 00:22:35,507 --> 00:22:37,509 リーツさん 使用人の仕事も 341 00:22:37,509 --> 00:22:40,579 引き受けてくださったと 聞きましたけど 342 00:22:40,579 --> 00:22:43,349 少しでも お役に立ちたいと思ったので 343 00:22:43,349 --> 00:22:45,851 そんなに 気を張らなくてもいいですよ 344 00:22:45,851 --> 00:22:49,521 この家は小さい領地の 領主に過ぎないですし 345 00:22:49,521 --> 00:22:52,524 いえ 誰かに仕えるなんて 346 00:22:52,524 --> 00:22:55,594 僕にとっては 夢のような話ですから 347 00:22:57,529 --> 00:23:00,366 アルス様 あなたがいなければ 348 00:23:00,366 --> 00:23:02,868 僕は のたれ死んで いたことでしょう 349 00:23:02,868 --> 00:23:05,838 本当に ありがとうございました 350 00:23:08,207 --> 00:23:10,275 これから一生をかけて 351 00:23:10,275 --> 00:23:12,878 アルス様からいただいた ご恩を返すと 352 00:23:12,878 --> 00:23:14,847 ここに誓います 353 00:23:15,814 --> 00:23:19,318 はい よろしくお願いします 354 00:23:19,318 --> 00:23:23,288 <ここから 僕の最強領地作りが始まった> 355 00:23:26,558 --> 00:23:29,361 リーツさん ランベルクを守るためには まだまだ人材が必要です! 356 00:23:29,361 --> 00:23:32,464 えぇ 魔法が得意な人なんかも ほしいところですが 357 00:23:32,464 --> 00:23:35,401 魔法!? ファンタジー! やった~! 358 00:23:35,401 --> 00:23:37,369 ア… アルス様?