1 00:00:02,730 --> 00:00:07,401 (大長老)なるほど王位継承権の復権ですか? 2 00:00:07,401 --> 00:00:09,570 (アニスフィア)ええ 王女としての〓 3 00:00:09,570 --> 00:00:11,739 公務から離れて久しいこともあり〓 4 00:00:11,739 --> 00:00:14,075 精霊信仰派の皆様に〓 5 00:00:14,075 --> 00:00:16,410 改めて ご挨拶をと思いまして。 6 00:00:16,410 --> 00:00:16,411 そうですか それはそれは…。 7 00:00:16,411 --> 00:00:19,580 そうですか それはそれは…。 8 00:00:19,580 --> 00:00:21,582 お転婆だった殿下も〓 9 00:00:21,582 --> 00:00:23,918 ずいぶんと 落ち着かれたご様子。 10 00:00:23,918 --> 00:00:28,256 今後は次期女王として立たれるおつもりですかな? 11 00:00:28,256 --> 00:00:30,758 そう ですね…。 12 00:00:30,758 --> 00:00:30,759 正気か 女王というだけでも前例がないのに〓 13 00:00:30,759 --> 00:00:34,762 正気か 女王というだけでも前例がないのに〓 14 00:00:34,762 --> 00:00:37,431 魔法が使えぬなど…。陛下とて〓 15 00:00:37,431 --> 00:00:39,433 まだ 四十に届かぬお歳。 16 00:00:39,433 --> 00:00:41,769 新たなお世継ぎもまだ望めように。 17 00:00:41,769 --> 00:00:43,938 (幹部A)うむ 国王たるもの〓 18 00:00:43,938 --> 00:00:47,775 後継を生み育てることも義務である まったく…。 19 00:00:47,775 --> 00:00:50,611 我ら 下々の者では計りしれぬ〓 20 00:00:50,611 --> 00:00:53,447 深淵なお考えがあるのでしょうがなぁ。 21 00:00:53,447 --> 00:00:55,449 あるいは〓 22 00:00:55,449 --> 00:00:59,119 よほどアニス様を 女王にしたいのか。 23 00:00:59,120 --> 00:01:01,055 ふぅ…。 24 00:01:01,055 --> 00:01:03,057 陛下のお考えがどうあれ〓 25 00:01:03,057 --> 00:01:07,562 私は王位継承者としてその職責を全うする所存です。 26 00:01:07,562 --> 00:01:11,065 皆様にお力添えいただけましたら幸いです。 27 00:01:11,065 --> 00:01:11,066 おっほん…。 28 00:01:11,066 --> 00:01:13,067 おっほん…。 29 00:01:13,067 --> 00:01:17,238 アニスフィア殿下のご覚悟のほどはよくわかり申した。 30 00:01:17,238 --> 00:01:20,241 今後の振る舞いに期待しておりますぞ。 31 00:01:20,241 --> 00:01:22,743 はい 何とぞ〓 32 00:01:22,743 --> 00:01:22,744 ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 33 00:01:22,744 --> 00:01:25,746 ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 34 00:01:25,746 --> 00:01:27,748 うむ うむ…。はぁ…。 35 00:01:27,748 --> 00:01:30,918 (大長老)ですが一つよろしいですかな。 36 00:01:30,918 --> 00:01:34,422 あっ…。魔学とか 言いましたか。 37 00:01:34,422 --> 00:01:37,258 あれは いけません。はっ! 38 00:01:37,258 --> 00:01:40,928 我々のみ許されていた魔法の恩恵を〓 39 00:01:40,928 --> 00:01:42,930 平民が手にするなど〓 40 00:01:42,930 --> 00:01:47,768 貴族 ひいては王族の権威をいたずらに貶めるものです。 41 00:01:47,768 --> 00:01:50,271 おわかりに なられますかな? 42 00:01:50,271 --> 00:01:53,608 ん…。心配ないでしょう。 43 00:01:53,608 --> 00:01:57,445 殿下は昔から魔法が大好きでしたからな。 44 00:01:57,445 --> 00:01:59,447 ふふ…。 45 00:01:59,447 --> 00:02:01,382 となれば この先〓 46 00:02:01,382 --> 00:02:04,719 次代に魔法を伝える術を考えねばなりますまい。 47 00:02:04,719 --> 00:02:08,222 いかにも 王家の存在は精霊から賜った〓 48 00:02:08,222 --> 00:02:08,223 魔法の才を 引き継ぐためにある。 49 00:02:08,223 --> 00:02:10,725 魔法の才を 引き継ぐためにある。 50 00:02:10,725 --> 00:02:13,561 では殿下には なるべく早く〓 51 00:02:13,561 --> 00:02:16,063 お世継ぎを生んでいただきたいですな。 52 00:02:16,063 --> 00:02:16,064 んっ…。(幹部B)しからば〓 53 00:02:16,064 --> 00:02:18,232 んっ…。(幹部B)しからば〓 54 00:02:18,232 --> 00:02:20,234 高い爵位の家から〓 55 00:02:20,234 --> 00:02:23,070 歳の近い者を見繕わねばなるまいな。 56 00:02:23,070 --> 00:02:26,240 この際 家柄にこだわらずとも〓 57 00:02:26,240 --> 00:02:29,577 魔法の才に優れた者であればよいのではないか。 58 00:02:29,577 --> 00:02:32,747 であれば歳も気にする必要はないな。 59 00:02:32,747 --> 00:02:36,751 うむ 何人か囲っておくのがよかろう。 60 00:02:36,751 --> 00:02:39,754 幸い 殿下のお体は〓 61 00:02:39,754 --> 00:02:41,754 至極 健やかなようだ。 62 00:02:44,592 --> 00:02:46,592 んん…。(中長老)とはいえ まずは〓 63 00:02:46,761 --> 00:02:48,761 内政の安定が先決ですかな。(幹部A)ですな。 64 00:02:49,931 --> 00:02:51,931 (幹部B)しかしなるべくなら 早い方が…。 65 00:02:52,433 --> 00:02:54,433 ゲホッ ゲホッ…。(水の音) 66 00:02:55,269 --> 00:02:57,269 ハァ… ハァ…。 67 00:02:58,773 --> 00:03:00,773 ハァハァ…。 68 00:03:02,209 --> 00:03:07,309 ハァ… んっ。 69 00:03:07,715 --> 00:03:12,140 大丈夫… 私は 大丈夫…。 70 00:04:42,536 --> 00:04:45,039 (虫の鳴き声) 71 00:04:45,039 --> 00:04:48,209 (レイニ)どうぞ。(ユフィリア)ありがとうございます。 72 00:04:48,209 --> 00:04:50,811 (レイニ)フッ…。(イリア)侍女姿も〓 73 00:04:50,811 --> 00:04:50,812 だいぶ 板についてきましたね。 74 00:04:50,812 --> 00:04:52,980 だいぶ 板についてきましたね。 75 00:04:52,980 --> 00:04:57,151 (レイニ)まだ 見習いですけど…イリア様のおかげです。 76 00:04:57,151 --> 00:05:02,656 (イリア)レイニ相手だと私も 教えがいがありますよ。 77 00:05:02,656 --> 00:05:02,657 あっ。はぁ…。 78 00:05:02,657 --> 00:05:05,325 あっ。はぁ…。 79 00:05:05,326 --> 00:05:09,497 アニス様 明日お時間をいただいても よろしいですか? 80 00:05:09,497 --> 00:05:12,333 お話が。え…。 81 00:05:12,333 --> 00:05:14,835 イリアとレイニも ぜひ。 82 00:05:14,835 --> 00:05:14,836 んっ。おっ。 83 00:05:14,836 --> 00:05:18,172 んっ。おっ。 84 00:05:18,172 --> 00:05:20,674 あっ… えっと〓 85 00:05:20,674 --> 00:05:20,675 明日は ティルティの診察が…。 86 00:05:20,675 --> 00:05:23,177 明日は ティルティの診察が…。 87 00:05:23,177 --> 00:05:26,180 あっ…。 88 00:05:26,180 --> 00:05:29,517 はぁ… 時間ずらすね。 89 00:05:29,517 --> 00:05:31,519 ありがとうございます。 90 00:05:31,519 --> 00:05:35,356 私は 私のなすべきことを見つけました。 91 00:05:35,356 --> 00:05:38,692 それをアニス様にそして両陛下はじめ〓 92 00:05:38,692 --> 00:05:38,693 皆様に聞いていただきたいのです。 93 00:05:38,693 --> 00:05:41,528 皆様に聞いていただきたいのです。 94 00:05:41,529 --> 00:05:46,534 あぁ…。 95 00:05:46,534 --> 00:05:50,971 (オルファンス)んっ…。 96 00:05:50,971 --> 00:05:50,972 (ノック) 97 00:05:50,972 --> 00:05:54,308 (ノック) 98 00:05:54,308 --> 00:05:56,310 ああ 来たかアニスよ。 99 00:05:56,310 --> 00:06:00,648 んっ… あっ? 100 00:06:00,648 --> 00:06:02,650 父上 その子は? 101 00:06:02,650 --> 00:06:05,486 (リュミ)初めまして 王女様。 102 00:06:05,486 --> 00:06:09,657 私は リュミ 精霊契約者と名乗ればわかるかしら? 103 00:06:09,657 --> 00:06:13,994 はっ えっ ちょっなんで精霊契約者がここに…。 104 00:06:13,994 --> 00:06:13,995 ウフフッ…。 105 00:06:13,995 --> 00:06:15,996 ウフフッ…。 106 00:06:15,996 --> 00:06:20,334 陛下 王妃様 本日はお時間をいただき ありがとうございます。 107 00:06:20,334 --> 00:06:22,837 いや 構わんよ。 108 00:06:22,837 --> 00:06:32,847 しかし いったいなんの話をされるやら。 109 00:06:32,847 --> 00:06:35,850 今回は 私から陛下にお願いがございます。 110 00:06:35,850 --> 00:06:37,852 ふむ。 111 00:06:37,852 --> 00:06:42,189 私はリュミ様に 精霊契約の資格を見い出されました。 112 00:06:42,189 --> 00:06:42,190 なんだと!? 113 00:06:42,190 --> 00:06:44,191 なんだと!? 114 00:06:44,191 --> 00:06:47,528 えっ!? 115 00:06:47,528 --> 00:06:52,133 えっ せっ 精霊契約って ユフィが? 116 00:06:52,133 --> 00:06:54,969 そう 今この世で ただ一人〓 117 00:06:54,969 --> 00:06:58,139 彼女だけがその資格と意志を持っている。 118 00:06:58,139 --> 00:07:01,475 本気なのか?んっ。 119 00:07:01,475 --> 00:07:01,476 精霊契約者の真実を知った上でもか? 120 00:07:01,476 --> 00:07:05,479 精霊契約者の真実を知った上でもか? 121 00:07:05,479 --> 00:07:09,149 はい。あっ はぁ…。 122 00:07:09,150 --> 00:07:11,318 (シルフィーヌ)精霊契約者になるということは〓 123 00:07:11,318 --> 00:07:11,319 俗世では 生きづらくなるのよ。 124 00:07:11,319 --> 00:07:13,654 俗世では 生きづらくなるのよ。 125 00:07:13,654 --> 00:07:16,490 それって どういうことです? 126 00:07:16,490 --> 00:07:21,161 んっ… リュミ様がいくつに見える? 127 00:07:21,162 --> 00:07:23,164 ウフフ…。 128 00:07:23,164 --> 00:07:26,500 いくつって… 私と同じくらい。 129 00:07:26,500 --> 00:07:26,501 この方はね〓 130 00:07:26,501 --> 00:07:28,669 この方はね〓 131 00:07:28,669 --> 00:07:32,006 私たちが初めて会った時からこの姿よ。 132 00:07:32,006 --> 00:07:34,341 何十年も前からね。 133 00:07:34,341 --> 00:07:34,342 はっ… 精霊契約者ってもしかして不老なの? 134 00:07:34,342 --> 00:07:39,012 はっ… 精霊契約者ってもしかして不老なの? 135 00:07:39,013 --> 00:07:41,015 まぁ そうね。 136 00:07:41,015 --> 00:07:43,184 けど それだけじゃないわ。 137 00:07:43,184 --> 00:07:47,021 精霊契約とは力を手にする代償に〓 138 00:07:47,021 --> 00:07:50,024 いずれ精霊 そのものになる契約。 139 00:07:50,024 --> 00:07:53,127 精霊に… なる? 140 00:07:53,127 --> 00:07:55,629 私の本当の名前は〓 141 00:07:55,629 --> 00:07:55,630 リュミエル・レネ・パレッティア。 142 00:07:55,630 --> 00:07:57,631 リュミエル・レネ・パレッティア。 143 00:07:57,631 --> 00:08:00,634 つまり あなたたちのご先祖様。 144 00:08:00,634 --> 00:08:08,475 ご先祖って それって。 145 00:08:08,475 --> 00:08:11,311 私にも 伴侶がいた。 146 00:08:11,312 --> 00:08:14,982 いい人だったわ とてもね。 147 00:08:14,982 --> 00:08:18,652 ずっと一緒に生きることができたら〓 148 00:08:18,652 --> 00:08:23,991 そう思うこともあった。 149 00:08:23,991 --> 00:08:27,328 でも 私たちの生きる時間は〓 150 00:08:27,328 --> 00:08:30,497 絶望的に異なっていた。 151 00:08:30,497 --> 00:08:30,498 精霊になれば〓 152 00:08:30,498 --> 00:08:32,499 精霊になれば〓 153 00:08:32,499 --> 00:08:35,002 人が当たり前に抱く欲求は〓 154 00:08:35,002 --> 00:08:37,004 消え失せる…。 155 00:08:37,004 --> 00:08:39,006 記憶も 感情も〓 156 00:08:39,006 --> 00:08:42,343 不要になる…。 157 00:08:42,343 --> 00:08:44,345 想像できる? 158 00:08:44,345 --> 00:08:46,347 すべて忘れるの。 159 00:08:46,347 --> 00:08:49,183 困ったように微笑む顔も〓 160 00:08:49,183 --> 00:08:52,119 優しく名前を呼ぶ声も〓 161 00:08:52,119 --> 00:08:55,289 遠慮がちに触れる温もりも〓 162 00:08:55,289 --> 00:08:59,924 すべて 忘れてしまう。 163 00:09:04,798 --> 00:09:07,134 どれだけ必死に書き留めても〓 164 00:09:07,134 --> 00:09:09,470 紙の上のできごと。 165 00:09:09,470 --> 00:09:12,306 想いを伴わない〓 166 00:09:12,306 --> 00:09:18,479 単なる記憶でしかなくなり…。 167 00:09:18,479 --> 00:09:22,316 忘れたことさえ 忘れてしまう。 168 00:09:22,316 --> 00:09:25,653 人の身も 人の命も〓 169 00:09:25,653 --> 00:09:29,823 いずれは 人の心さえも失って〓 170 00:09:29,823 --> 00:09:29,824 永劫の孤独にとらわれる。 171 00:09:29,824 --> 00:09:34,158 永劫の孤独にとらわれる。 172 00:09:39,333 --> 00:09:43,003 それが 精霊契約の真実…。 173 00:09:43,003 --> 00:09:47,341 それでもあなたは精霊契約を望むの? 174 00:09:47,341 --> 00:09:49,843 んっ… はい。 175 00:09:49,843 --> 00:09:49,844 私の望みをかなえるのに精霊契約は欠かせません。 176 00:09:49,844 --> 00:09:55,349 私の望みをかなえるのに精霊契約は欠かせません。 177 00:09:55,349 --> 00:09:58,852 陛下 精霊契約をかなえた暁には〓 178 00:09:58,852 --> 00:09:58,853 私を王家に養子として迎え入れていただき〓 179 00:09:58,853 --> 00:10:02,022 私を王家に養子として迎え入れていただき〓 180 00:10:02,022 --> 00:10:05,025 王位継承権を賜りたく存じます。 181 00:10:05,025 --> 00:10:07,361 あっ…。はっ? 182 00:10:07,361 --> 00:10:09,363 あっ…。あっ。 183 00:10:09,363 --> 00:10:12,366 まっ 待て待て 何を言い出す! 184 00:10:12,366 --> 00:10:17,371 お前を養子?なぜ そんな話になる!? 185 00:10:17,371 --> 00:10:21,542 あぁ〜 グランツ どういうつもりだ! 186 00:10:21,542 --> 00:10:23,544 なぜ ユフィリアがこんなことを言い出す!? 187 00:10:23,544 --> 00:10:25,879 (グランツ)私とて認めたわけではない。 188 00:10:25,879 --> 00:10:25,880 あっ フッ…。 189 00:10:25,880 --> 00:10:28,215 あっ フッ…。 190 00:10:28,215 --> 00:10:30,217 はっ…! 191 00:10:30,217 --> 00:10:34,555 ユフィ… なんで そんな…。 192 00:10:34,555 --> 00:10:38,726 私は アニス様が王になるのが許せないのです。 193 00:10:38,726 --> 00:10:40,728 えっ!?あっ! 194 00:10:40,728 --> 00:10:42,730 なっ なんで? 195 00:10:42,730 --> 00:10:45,065 (オルファンス)どっ どういうことだユフィリア。 196 00:10:45,065 --> 00:10:45,066 アニス様が この国の貴族に認められることはありません。 197 00:10:45,066 --> 00:10:48,902 アニス様が この国の貴族に認められることはありません。 198 00:10:48,902 --> 00:10:52,672 魔法の才能がないその一点だけで。 199 00:10:52,673 --> 00:10:58,846 だから 自分に王位継承権を授けよ と? 200 00:10:58,846 --> 00:11:02,683 んん… たしかにお前の才能は素晴らしい。 201 00:11:02,683 --> 00:11:06,854 だが 養子にしたとて貴族の理解が得られるわけが…。 202 00:11:06,854 --> 00:11:09,356 だからこその 精霊契約です。 203 00:11:09,356 --> 00:11:09,357 建国の国王と同じ偉業を成し遂げれば〓 204 00:11:09,357 --> 00:11:12,526 建国の国王と同じ偉業を成し遂げれば〓 205 00:11:12,526 --> 00:11:16,363 精霊信仰に傾倒する貴族を納得させられます。 206 00:11:16,363 --> 00:11:20,367 はっ…! ユフィ どうして? 207 00:11:20,367 --> 00:11:24,037 アニス様が 望まぬ王位につかずにすみます。 208 00:11:24,037 --> 00:11:26,206 待って 待ってよ! 209 00:11:26,206 --> 00:11:28,375 私 そんなこと頼んだ覚えない! 210 00:11:28,375 --> 00:11:32,713 はい これは私が勝手に果たすと決めた誓いです。 211 00:11:32,713 --> 00:11:35,549 私はあなたを王になどしたくない。 212 00:11:35,549 --> 00:11:39,553 本気で言ってるの? 213 00:11:39,553 --> 00:11:42,055 はっ…。 214 00:11:42,055 --> 00:11:42,056 人間じゃなくなるんだよ!? 215 00:11:42,056 --> 00:11:44,391 人間じゃなくなるんだよ!? 216 00:11:44,391 --> 00:11:46,894 みんないなくなって 全部忘れて〓 217 00:11:46,894 --> 00:11:51,498 この先 ずっと一人になるんだよ!? 218 00:11:51,498 --> 00:11:51,499 そんなの ダメだよ…。 219 00:11:51,499 --> 00:11:53,667 そんなの ダメだよ…。 220 00:11:53,667 --> 00:11:57,171 ユフィにそんなことさせるくらいなら 私が王に…。 221 00:11:57,171 --> 00:12:01,842 アニス様は 自分が王になってこの国を導いていけると〓 222 00:12:01,842 --> 00:12:04,511 本当に そう思っているのですか? 223 00:12:04,511 --> 00:12:06,513 はっ! 224 00:12:06,513 --> 00:12:09,182 ふっ…。 225 00:12:09,183 --> 00:12:11,351 そうだよ。 226 00:12:11,351 --> 00:12:11,352 私には 魔法の才能なんてない。 227 00:12:11,352 --> 00:12:14,521 私には 魔法の才能なんてない。 228 00:12:14,521 --> 00:12:18,358 この国の貴族に受け入れられないなんてわかってる。 229 00:12:18,358 --> 00:12:20,360 でも だからって〓 230 00:12:20,360 --> 00:12:22,863 ユフィに背負わせていい理由にはならない! 231 00:12:22,863 --> 00:12:25,532 それでも 私が王になれば〓 232 00:12:25,532 --> 00:12:28,035 あなたの夢を守ることができます。 233 00:12:28,035 --> 00:12:31,371 あなたは魔法を愛して 解明して〓 234 00:12:31,371 --> 00:12:31,372 もっと多くの人に 素晴らしさを〓 235 00:12:31,372 --> 00:12:33,540 もっと多くの人に 素晴らしさを〓 236 00:12:33,540 --> 00:12:35,542 伝えたいのではなかったのですか!? 237 00:12:35,542 --> 00:12:38,211 それがあなたの夢だったのでしょう! 238 00:12:38,212 --> 00:12:40,881 私の 夢…。 239 00:12:40,881 --> 00:12:43,884 私は あなたに夢をかなえてほしい。 240 00:12:43,884 --> 00:12:47,888 その夢こそがこの国を豊かにするからです。 241 00:12:47,888 --> 00:12:50,824 あなたの夢をともに見させてください。 242 00:12:50,824 --> 00:12:54,328 あなたが自由であることが私の願いであり〓 243 00:12:54,328 --> 00:12:57,498 望みなのです。 244 00:12:57,498 --> 00:13:01,835 ですから アニス様どうか私の手をとってください。 245 00:13:01,835 --> 00:13:01,836 はっ…。 246 00:13:01,836 --> 00:13:04,338 はっ…。 247 00:13:04,338 --> 00:13:10,677 〓〜 248 00:13:10,677 --> 00:13:10,678 はっ…?ダメだよ…。 249 00:13:10,678 --> 00:13:13,180 はっ…?ダメだよ…。 250 00:13:13,180 --> 00:13:16,350 そんなこと 言わないでよ…。 251 00:13:16,350 --> 00:13:19,186 すがらせないでよ…。 252 00:13:19,186 --> 00:13:21,188 アニス様…。 253 00:13:21,188 --> 00:13:25,192 私は 王女なんだ! どんなに受け入れられなくたって〓 254 00:13:25,192 --> 00:13:29,196 私は この国の王女なの! 255 00:13:29,196 --> 00:13:32,032 ユフィに その役割まで取られたら〓 256 00:13:32,032 --> 00:13:35,869 私に なんの価値が残るの? 257 00:13:35,869 --> 00:13:39,206 (シルフィーヌ)アニス?(泣く声) 258 00:13:39,206 --> 00:13:42,209 あぁ…。あっ あっ…。 259 00:13:42,209 --> 00:13:44,878 はっ はっ…。 260 00:13:44,878 --> 00:13:47,047 はっ… くぅ…! 261 00:13:47,047 --> 00:13:49,049 あっ…。(シルフィーヌ)待ちなさい アニス! 262 00:13:49,049 --> 00:13:50,984 アニスフィア! 263 00:13:50,984 --> 00:13:55,155 (雨の音) 264 00:13:55,155 --> 00:14:02,329 (すすり泣く声) 265 00:14:02,329 --> 00:14:04,831 うぅ… うっ…。 266 00:14:04,831 --> 00:14:04,832 (足音) 267 00:14:04,832 --> 00:14:06,833 (足音) 268 00:14:06,833 --> 00:14:12,172 (ティルティ)アンタ 何してんの?んっ! 269 00:14:12,172 --> 00:14:14,508 ティルティ なんで? 270 00:14:14,508 --> 00:14:17,511 (ティルティ)往診に来いって言ったのアンタでしょ。 271 00:14:17,511 --> 00:14:21,348 だいたい 自分がどれだけ目立つのかわかってる? 272 00:14:21,348 --> 00:14:23,517 馬車から見かけてもわかったわよ。 273 00:14:23,517 --> 00:14:30,023 ああ めんどくさい…。 274 00:14:30,023 --> 00:14:30,024 立てる?え…。 275 00:14:30,024 --> 00:14:32,192 立てる?え…。 276 00:14:32,192 --> 00:14:36,029 言ったでしょ 目立つの早く行くわよ。 277 00:14:36,029 --> 00:14:38,365 うん…。 278 00:14:38,365 --> 00:14:41,383 (雷の音) 279 00:14:48,208 --> 00:14:50,143 はぁ…。 280 00:14:50,143 --> 00:14:53,146 んっ。 281 00:14:53,146 --> 00:14:57,651 落ち着いたら帰ってよねそれとも迎え呼んだ方がいい? 282 00:14:57,651 --> 00:15:01,989 ごめん やめて 今はまだ。 283 00:15:01,989 --> 00:15:04,324 めんどくさ。 284 00:15:04,324 --> 00:15:04,325 こういう時って 何も言わずに〓 285 00:15:04,325 --> 00:15:07,160 こういう時って 何も言わずに〓 286 00:15:07,160 --> 00:15:09,496 慰めてくれるもんじゃないの? 287 00:15:09,496 --> 00:15:11,999 私に 何を期待してるの。 288 00:15:11,999 --> 00:15:15,168 変な騒ぎになる前に帰って 邪魔。 289 00:15:15,168 --> 00:15:15,169 邪魔… うっ…。 290 00:15:15,169 --> 00:15:18,672 邪魔… うっ…。 291 00:15:18,672 --> 00:15:21,508 あっ 悪かったわよ! 292 00:15:21,508 --> 00:15:23,844 ほんっと 調子狂うわね…。 293 00:15:23,844 --> 00:15:26,179 はぁ…。 294 00:15:26,179 --> 00:15:26,180 好きなだけいればいいわ。 295 00:15:26,180 --> 00:15:29,683 好きなだけいればいいわ。 296 00:15:29,683 --> 00:15:34,354 うん…。けど 迎えが来たら帰りなさい。 297 00:15:34,354 --> 00:15:36,523 来るかな…。 298 00:15:36,523 --> 00:15:40,360 ふぅ… 来なかったらずっといればいいじゃない。 299 00:15:40,360 --> 00:15:50,804 片手間でいいなら話くらい聞いてあげるわ。 300 00:15:50,804 --> 00:15:52,806 (鼻をすする音) 301 00:15:52,806 --> 00:15:55,475 そう アニス様は〓 302 00:15:55,475 --> 00:15:57,978 王位なんかどうでもよかったんじゃないの? 303 00:15:57,978 --> 00:16:00,313 どうでもよかったよ…。 304 00:16:00,313 --> 00:16:00,314 でも もうアルくんはいない。 305 00:16:00,314 --> 00:16:02,816 でも もうアルくんはいない。 306 00:16:02,816 --> 00:16:07,487 王の責務を背負わなきゃいけないのは 私なんだ…。 307 00:16:07,487 --> 00:16:11,324 じゃないと私は王女としての価値がない。 308 00:16:11,324 --> 00:16:14,327 なのに王にならなくていいなんて〓 309 00:16:14,327 --> 00:16:16,663 今さら ヒドくない? 310 00:16:16,663 --> 00:16:19,666 でも 諦めないといけないんだ。 311 00:16:19,666 --> 00:16:23,003 許されるわけないよ。 312 00:16:23,003 --> 00:16:26,673 別に 許してもらう必要なんてないでしょ。 313 00:16:26,673 --> 00:16:28,675 えっ? 314 00:16:28,675 --> 00:16:31,678 娘に責任だけ押しつけるバカな父親〓 315 00:16:31,678 --> 00:16:36,016 古臭いカビの生えた伝統をありがたがってる バカな貴族〓 316 00:16:36,016 --> 00:16:38,685 アンタを認められない バカな国。 317 00:16:38,685 --> 00:16:41,688 そんな連中に許してもらう必要ある? 318 00:16:41,688 --> 00:16:44,357 でも でもさ…。 319 00:16:44,357 --> 00:16:46,359 あ〜 もう…。 320 00:16:46,359 --> 00:16:53,800 んっ。うっ うぅ…。 321 00:16:53,800 --> 00:16:56,636 いいじゃないこんな国捨てちゃえば。 322 00:16:56,636 --> 00:16:59,305 王位も 何もかも捨てて〓 323 00:16:59,306 --> 00:17:01,308 どこか全然 違うところで〓 324 00:17:01,308 --> 00:17:03,310 魔法の研究すればいい。 325 00:17:03,310 --> 00:17:05,979 別に ここじゃなくたってできるでしょ。 326 00:17:05,979 --> 00:17:08,648 無理だよ…。 327 00:17:08,648 --> 00:17:10,817 資料とか資材が足りないなら〓 328 00:17:10,817 --> 00:17:13,153 私が手伝ってあげる。 329 00:17:13,153 --> 00:17:16,323 一緒に いろんなところ旅するのもいいわね。 330 00:17:16,323 --> 00:17:19,159 ほかの国の 魔法や呪いを調べて〓 331 00:17:19,159 --> 00:17:21,995 たまに 美味しいもの食べて〓 332 00:17:21,995 --> 00:17:25,332 ついでに悪い貴族とか悪徳商人から〓 333 00:17:25,332 --> 00:17:27,334 金を巻き上げたりして…。 334 00:17:27,334 --> 00:17:32,005 いいね それ…。 335 00:17:32,005 --> 00:17:34,174 でも ダメ…。 336 00:17:34,174 --> 00:17:36,510 それでも 捨てられない。 337 00:17:36,510 --> 00:17:39,179 王女であることは捨てられないの。 338 00:17:39,179 --> 00:17:43,183 そう…。 339 00:17:43,183 --> 00:17:46,853 ティルティ いらっしゃいますかいましたらお返事を! 340 00:17:46,853 --> 00:17:49,189 お迎えが 来ちゃったわね。 341 00:17:49,189 --> 00:17:52,292 ふっ…。 342 00:17:52,292 --> 00:17:58,632 はぁ… いい? 343 00:17:58,632 --> 00:18:00,801 はぁ… ハァハァ…。 344 00:18:00,801 --> 00:18:04,304 ハァハァ… ハァ…。 345 00:18:04,304 --> 00:18:04,305 はっ アニス様…。 346 00:18:04,305 --> 00:18:09,142 はっ アニス様…。 347 00:18:09,142 --> 00:18:12,812 私は席を外すわ出る時は声をかけて。 348 00:18:12,813 --> 00:18:16,483 申し訳ありませんご迷惑をおかけします。 349 00:18:16,483 --> 00:18:23,323 (雨の音) 350 00:18:23,323 --> 00:18:25,992 はぁ…。放っておいてよ。 351 00:18:25,992 --> 00:18:28,328 そんなわけには いきません。 352 00:18:28,328 --> 00:18:30,664 あっ… は…。 353 00:18:30,664 --> 00:18:34,167 あっ…。 354 00:18:34,167 --> 00:18:34,168 フッ…。 355 00:18:34,168 --> 00:18:36,169 フッ…。 356 00:18:36,169 --> 00:18:39,172 なんで そんな顔するの? 357 00:18:39,172 --> 00:18:43,843 アニス様に怒りを向けられるのは初めてですね。 358 00:18:43,844 --> 00:18:48,014 えっ? 359 00:18:48,014 --> 00:18:48,015 アニス様の中で 王女であることは〓 360 00:18:48,015 --> 00:18:50,950 アニス様の中で 王女であることは〓 361 00:18:50,951 --> 00:18:56,456 私が考えていたよりも大切なものだったのですね。 362 00:18:56,456 --> 00:18:56,457 はぁ… ふっ…。 363 00:18:56,457 --> 00:18:59,626 はぁ… ふっ…。 364 00:18:59,626 --> 00:19:03,296 はっ…。(鼻をすする音) 365 00:19:03,296 --> 00:19:08,134 ユフィは ずるい…私だって 魔法は使いたかった! 366 00:19:08,134 --> 00:19:12,138 そうすれば 誰も 何も! 367 00:19:12,138 --> 00:19:14,807 失わなかったのに…。 368 00:19:14,808 --> 00:19:19,145 どうして今になって 私が王女であることを とりあげるの! 369 00:19:19,145 --> 00:19:19,146 これは 私の義務でこれしか残ってないの! 370 00:19:19,146 --> 00:19:23,816 これは 私の義務でこれしか残ってないの! 371 00:19:23,817 --> 00:19:27,320 認められなくても期待されなくても〓 372 00:19:27,320 --> 00:19:27,321 私は この国の王女で〓 373 00:19:27,321 --> 00:19:29,656 私は この国の王女で〓 374 00:19:29,656 --> 00:19:32,659 父上と母上の娘なの! 375 00:19:32,659 --> 00:19:35,662 これからも 頑張れるから〓 376 00:19:35,662 --> 00:19:38,164 もっと頑張るから〓 377 00:19:38,164 --> 00:19:38,165 だから 私をいらない子にしないで…。 378 00:19:38,165 --> 00:19:41,668 だから 私をいらない子にしないで…。 379 00:19:41,668 --> 00:19:47,841 うぅ…。 380 00:19:47,841 --> 00:19:50,343 (鼻をすする音) 381 00:19:50,343 --> 00:19:50,344 大丈夫… 私は 大丈夫だから…。 382 00:19:50,344 --> 00:19:54,180 大丈夫… 私は 大丈夫だから…。 383 00:19:54,180 --> 00:19:57,684 はっ… 大丈夫なわけないでしょ! 384 00:19:57,684 --> 00:20:01,187 自分以外の 誰かが大事で〓 385 00:20:01,187 --> 00:20:01,188 放っておけなくて〓 386 00:20:01,188 --> 00:20:03,523 放っておけなくて〓 387 00:20:03,523 --> 00:20:06,192 自分を犠牲にしてしまうような人が〓 388 00:20:06,192 --> 00:20:09,028 誰にも認められず〓 389 00:20:09,029 --> 00:20:11,865 嫌われて 平気なわけ…〓 390 00:20:11,865 --> 00:20:14,367 大丈夫なわけ ないんですよ! 391 00:20:14,367 --> 00:20:14,368 やめて…。 392 00:20:14,368 --> 00:20:16,369 やめて…。 393 00:20:16,369 --> 00:20:19,038 あなたが悪いわけじゃない! 394 00:20:19,039 --> 00:20:22,042 魔法がなければ人を幸せにできない〓 395 00:20:22,042 --> 00:20:24,044 国こそが 悪いんじゃないですか! 396 00:20:24,044 --> 00:20:26,212 それでも この国は〓 397 00:20:26,212 --> 00:20:26,213 父上と母上が守ろうとした国なの! 398 00:20:26,213 --> 00:20:29,215 父上と母上が守ろうとした国なの! 399 00:20:29,215 --> 00:20:34,053 それを私は壊すことしかできない…。 400 00:20:34,054 --> 00:20:37,223 うっ うぅ〜…。 401 00:20:37,223 --> 00:20:37,224 守ってきたじゃないですか。 402 00:20:37,224 --> 00:20:39,392 守ってきたじゃないですか。 403 00:20:39,392 --> 00:20:42,896 あなたが誰よりも信じた「魔法」の力で〓 404 00:20:42,896 --> 00:20:45,899 あなたは 誰よりもこの国を思い〓 405 00:20:45,899 --> 00:20:49,569 ただ一人で戦い続けてきたじゃないですか。 406 00:20:49,569 --> 00:20:52,005 誰かに認められなくても〓 407 00:20:52,005 --> 00:20:54,007 あなただけの魔法を〓 408 00:20:54,007 --> 00:20:57,177 形にして みせたじゃないですか。 409 00:20:57,177 --> 00:21:00,680 私が誰よりもあなたを肯定します。 410 00:21:00,680 --> 00:21:00,681 アニス様。 411 00:21:00,681 --> 00:21:02,682 アニス様。 412 00:21:02,682 --> 00:21:10,356 うっ… うっ…。 413 00:21:10,357 --> 00:21:13,693 はっ! 414 00:21:13,693 --> 00:21:13,694 もういいよ もう充分だよ。 415 00:21:13,694 --> 00:21:16,863 もういいよ もう充分だよ。 416 00:21:16,863 --> 00:21:18,865 あぁ…。 417 00:21:18,865 --> 00:21:20,867 《諦めていい。 418 00:21:20,867 --> 00:21:24,371 私が誰より憧れたユフィが認めてくれた。 419 00:21:24,371 --> 00:21:27,374 もう充分 報われた》 420 00:21:27,374 --> 00:21:29,376 アニス様…。 421 00:21:29,376 --> 00:21:31,378 やっぱり 無理だよ。 422 00:21:31,378 --> 00:21:33,380 ユフィを犠牲にしたくない。 423 00:21:33,380 --> 00:21:36,049 私の夢と ユフィの人生〓 424 00:21:36,049 --> 00:21:38,051 比べるまでもないよ。 425 00:21:38,051 --> 00:21:40,053 ですが…。 426 00:21:40,053 --> 00:21:43,890 わかるよ ユフィが譲れないのも〓 427 00:21:43,890 --> 00:21:48,728 ユフィの気持ちも 言いたいことも…。 428 00:21:48,728 --> 00:21:51,164 だから 勝負しよう。 429 00:21:51,164 --> 00:21:53,166 えっ…。 430 00:21:53,166 --> 00:22:00,674 それで 私を納得させて。