1 00:00:15,786 --> 00:00:17,788 (オルファンス)はぁ…。 2 00:00:17,788 --> 00:00:20,457 んん…。(ドアを開く音) 3 00:00:20,458 --> 00:00:22,794 (グランツ)本日の政務お疲れ様でございました。 4 00:00:22,793 --> 00:00:24,793 おっ。 5 00:00:26,797 --> 00:00:28,797 おお グランツ 茶を淹れよう。 6 00:00:29,800 --> 00:00:31,800 (グランツ)ご一緒させていただきます陛下。 7 00:00:32,803 --> 00:00:34,803 固いぞ 国王と宰相ではなく〓 8 00:00:36,974 --> 00:00:38,974 今は 友として語らせてくれ。 9 00:00:39,477 --> 00:00:41,477 (グランツ)承知した オルファンス。 10 00:00:43,147 --> 00:00:45,147 フッ… んっ…。 11 00:00:45,650 --> 00:00:47,650 あぁ…。 12 00:00:47,652 --> 00:00:49,652 また アニスフィア王女のことで悩んでいるのか? 13 00:00:51,656 --> 00:00:56,156 悩まなかったことなど ないわい! 14 00:00:58,162 --> 00:01:01,666 お前のユフィリアよりも2つも上だというのに〓 15 00:01:01,666 --> 00:01:05,170 あの うつけ者は落ち着く気配すら見えん…。 16 00:01:05,169 --> 00:01:09,173 落ち着いたら それはもうアニスフィア王女ではない。 17 00:01:09,173 --> 00:01:12,943 魔学の研究成果は出しているのだろう? 18 00:01:12,944 --> 00:01:17,282 (オルファンス)研究以外の面倒ごとまで作り上げる才能がありすぎるわ。 19 00:01:17,281 --> 00:01:20,284 親の気苦労は 絶えないな。 20 00:01:20,284 --> 00:01:23,621 はぁ 最近は息子の方まで〓 21 00:01:23,621 --> 00:01:27,792 問題が出てきたようだしのう…。 22 00:01:27,792 --> 00:01:29,961 シアン男爵令嬢の件か? 23 00:01:29,961 --> 00:01:32,797 んん… アルガルドのヤツめ…。 24 00:01:32,797 --> 00:01:37,135 次期国王としての節度がなさすぎる。 25 00:01:37,134 --> 00:01:40,638 随分派手に振る舞っているようだ。 26 00:01:40,638 --> 00:01:42,974 おっ んん…。 27 00:01:42,974 --> 00:01:44,976 すまん グランツ。 28 00:01:44,976 --> 00:01:47,812 王家が無理を言ってかなえた婚約だったのだが。 29 00:01:47,812 --> 00:01:51,983 婚約者の心をつなぎ止めるのもユフィリアの務めだ。 30 00:01:51,983 --> 00:01:55,153 次期王妃としてよい経験になるだろう。 31 00:01:55,152 --> 00:01:58,822 達観しておるな… しかし。(乱暴にドアを開ける音) 32 00:01:58,823 --> 00:02:03,161 (アニスフィア)父上!夜分に ご機嫌麗しゅう…。 33 00:02:03,160 --> 00:02:05,496 このアニスフィア…。 34 00:02:05,496 --> 00:02:08,666 ユフィリア嬢をさらって参りました! 35 00:02:08,666 --> 00:02:17,466 あっ あぁ…。 36 00:03:52,470 --> 00:03:55,139 ハァ… ハァ…。 37 00:03:55,139 --> 00:03:57,141 お前というヤツは〓 38 00:03:57,141 --> 00:03:59,644 お前というヤツは〜! 39 00:03:59,643 --> 00:04:02,980 話を… わけを聞いてくらはい…。 40 00:04:02,980 --> 00:04:07,151 わけじゃと!? 誘拐にどんな弁明があるんじゃ! 41 00:04:07,151 --> 00:04:09,320 魔女箒のテスト飛行中〓 42 00:04:09,320 --> 00:04:11,255 うっかり 貴族学院の夜会に〓 43 00:04:11,255 --> 00:04:13,924 飛び入り参加することになりまして。 44 00:04:13,924 --> 00:04:16,760 別のやらかしまで出てきたではないか! 45 00:04:16,760 --> 00:04:18,762 このバカ娘ぇ! 46 00:04:18,762 --> 00:04:25,269 アルくんがユフィリア嬢との婚約を破棄するって言ったんですよ。 47 00:04:25,269 --> 00:04:28,272 はっ?婚約破棄です。 48 00:04:28,272 --> 00:04:30,775 誰と 誰が? 49 00:04:30,774 --> 00:04:35,279 アルくんとユフィリア嬢が。 50 00:04:35,279 --> 00:04:37,281 あぁ…。 51 00:04:37,281 --> 00:04:39,950 (ユフィリア)事実です。 52 00:04:39,950 --> 00:04:43,787 大変 申し訳ございません。 53 00:04:43,787 --> 00:04:46,456 あぁ あはぁ あぁ…。 54 00:04:46,457 --> 00:04:48,459 あぁ あはっ…。 55 00:04:48,459 --> 00:04:50,795 夜会の場で…〓 56 00:04:50,794 --> 00:04:53,463 公衆の面前で…。 57 00:04:53,464 --> 00:04:56,133 よりにもよって…。 58 00:04:56,133 --> 00:05:00,638 アルガルドっいったい どういうつもりだ! 59 00:05:00,638 --> 00:05:04,809 はっ…! 60 00:05:04,808 --> 00:05:07,144 あっ… ユフィリア嬢…。 61 00:05:07,144 --> 00:05:09,146 あぁ…。 62 00:05:09,146 --> 00:05:11,582 すまない グランツ。 63 00:05:11,582 --> 00:05:14,251 私の見立てが甘かった。 64 00:05:14,251 --> 00:05:17,588 いえ ユフィリア。 65 00:05:17,588 --> 00:05:20,758 はっ!(グランツ)お前と王子殿下の仲が〓 66 00:05:20,758 --> 00:05:22,927 進展していないとは 聞いていた。 67 00:05:22,927 --> 00:05:25,263 はい…。 68 00:05:25,262 --> 00:05:27,264 このようなことになったのは〓 69 00:05:27,264 --> 00:05:29,600 残念だ…。 70 00:05:29,600 --> 00:05:32,937 申し訳… ありません。 71 00:05:32,937 --> 00:05:34,939 謝罪は 不要だ。 72 00:05:34,939 --> 00:05:37,442 今 お前が考えなければならないのは〓 73 00:05:37,441 --> 00:05:39,443 今後の振る舞いだ。 74 00:05:39,443 --> 00:05:42,446 ふっ… どのような処分も…。 75 00:05:42,446 --> 00:05:44,448 あっ…。 76 00:05:44,448 --> 00:05:48,619 はぁ… ユフィリアの今後 か…。 77 00:05:48,619 --> 00:05:51,622 あっ そうです 父上! 78 00:05:51,622 --> 00:05:54,625 そのことで名案があって来たのです! 79 00:05:54,625 --> 00:05:57,628 名案じゃとぉ? 80 00:05:57,628 --> 00:05:59,964 父上 グランツ公! 81 00:05:59,964 --> 00:06:04,302 わたくしめにユフィリア嬢をくださいませ! 82 00:06:04,301 --> 00:06:06,970 あぁ…。んっ…。おっ…。 83 00:06:06,971 --> 00:06:12,076 私が全力で幸せにしてみせますっ! 84 00:06:12,076 --> 00:06:15,079 まっ 待て待て待て待てぇ! 85 00:06:15,079 --> 00:06:18,249 貴様は何を ふざけたことを! 86 00:06:18,249 --> 00:06:21,085 いたって真面目ですよ 父上? 87 00:06:21,085 --> 00:06:23,421 真面目の方が 恐ろしいわ! 88 00:06:23,420 --> 00:06:25,589 どっちも ダメじゃないですか。 89 00:06:25,589 --> 00:06:27,591 ダメなのは 貴様だ! 90 00:06:27,591 --> 00:06:29,593 んふふふふ…。あっ? 91 00:06:29,593 --> 00:06:31,595 つまりですね! 92 00:06:31,595 --> 00:06:35,099 ユフィリア嬢を助手としてお招きしたいのです! 93 00:06:35,099 --> 00:06:38,269 私が 助手ですか? 94 00:06:38,269 --> 00:06:40,271 あっ!? 95 00:06:40,271 --> 00:06:42,440 《かっ かわいい…。 96 00:06:42,439 --> 00:06:44,775 仔犬みたいな おめめの可愛さ〓 97 00:06:44,775 --> 00:06:46,777 もはや 魔法の一種では? 98 00:06:46,777 --> 00:06:49,446 存在が チート…》(鼓動) 99 00:06:49,446 --> 00:06:52,783 はぁ はっ…。(オルファンス)んん…。 100 00:06:52,783 --> 00:06:54,785 あっ!んん…。 101 00:06:54,785 --> 00:06:56,787 あっ あっ…。 102 00:06:56,787 --> 00:06:59,123 こっ 今回の問題点は〓 103 00:06:59,123 --> 00:07:01,292 婚約破棄の正当性ではなく〓 104 00:07:01,292 --> 00:07:03,461 公の場で宣言されたこと〓 105 00:07:03,460 --> 00:07:05,462 ですよね? 106 00:07:05,462 --> 00:07:07,965 うむ… 人目に触れた以上〓 107 00:07:07,965 --> 00:07:10,067 もはや なかったことにはならん。 108 00:07:10,067 --> 00:07:14,405 一度 王家から袖にされてしまった令嬢を婚約させるとなると〓 109 00:07:14,405 --> 00:07:16,741 相手が かなり限定されます。 110 00:07:16,740 --> 00:07:18,742 ユフィリアの才覚では〓 111 00:07:18,742 --> 00:07:22,579 下手に外国へ嫁に出すわけにもいかぬしな。 112 00:07:22,579 --> 00:07:25,248 なにせ ユフィリア嬢は…〓 113 00:07:25,249 --> 00:07:27,418 精霊に愛された申し子。 114 00:07:27,418 --> 00:07:30,421 使える魔法属性の 適性数は〓 115 00:07:30,421 --> 00:07:32,423 歴代一とも言われます。 116 00:07:32,423 --> 00:07:34,425 うむ…。 117 00:07:34,425 --> 00:07:38,262 礼儀作法や武芸も優秀な天才令嬢! 118 00:07:38,262 --> 00:07:41,098 パレッティア王国の宝! 119 00:07:41,098 --> 00:07:44,435 最の高!うむ? 120 00:07:44,435 --> 00:07:46,604 何より〓 121 00:07:46,603 --> 00:07:51,608 美人で 可愛い! 122 00:07:51,608 --> 00:07:53,610 あ〜… ゴホン ゴホン。 123 00:07:53,610 --> 00:07:56,446 ですが 今回の件によって〓 124 00:07:56,447 --> 00:07:59,283 令嬢人生に傷をつけられてしまった。 125 00:07:59,283 --> 00:08:05,122 あっ…。 126 00:08:05,122 --> 00:08:08,292 んっ そこで助手とは つまり〓 127 00:08:08,292 --> 00:08:10,227 魔学ですか?あっ…。 128 00:08:10,227 --> 00:08:14,064 私の提唱する 魔法科学…。 129 00:08:14,064 --> 00:08:18,569 「魔学」は新時代の技術だと考えています。 130 00:08:18,569 --> 00:08:21,072 (グランツ)そうですね。 131 00:08:21,071 --> 00:08:24,741 たしかに革新的で未知の可能性を秘めています。 132 00:08:24,742 --> 00:08:26,744 ですです! 133 00:08:26,744 --> 00:08:28,746 一般に広まれば〓 134 00:08:28,746 --> 00:08:32,083 国全体に大きな影響を与えるでしょう。 135 00:08:32,082 --> 00:08:36,753 しかしあなたは公に喧伝することを控えている。 136 00:08:36,754 --> 00:08:39,423 表舞台に立ちたくないですし〓 137 00:08:39,423 --> 00:08:42,092 私は研究に没頭していたいですから。 138 00:08:42,092 --> 00:08:44,928 なるほど つまり…。 139 00:08:44,928 --> 00:08:47,264 あなたは魔学の功績を。 140 00:08:47,264 --> 00:08:49,266 あっ。 141 00:08:49,266 --> 00:08:51,435 そのとおりです グランツ公! 142 00:08:51,435 --> 00:08:53,437 共同研究した成果を〓 143 00:08:53,437 --> 00:08:55,606 ユフィリア嬢に発表してもらうことで〓 144 00:08:55,606 --> 00:08:57,775 名誉挽回するのは どうでしょう! 145 00:08:57,775 --> 00:09:00,111 わっ 私がですか!? 146 00:09:00,110 --> 00:09:02,112 少なくとも〓 147 00:09:02,112 --> 00:09:05,282 婚約破棄の風評を打ち消せる話題性はあるかと。 148 00:09:05,282 --> 00:09:07,284 ですよね! 149 00:09:07,284 --> 00:09:09,286 あぁ…。 150 00:09:09,286 --> 00:09:11,722 私が 助手なんて…。 151 00:09:11,722 --> 00:09:15,392 これはね 私にとってもメリットが大きい話なんだ。 152 00:09:15,392 --> 00:09:17,394 おっ? 153 00:09:17,394 --> 00:09:20,397 私って こんなんだから評判が最悪で〓 154 00:09:20,397 --> 00:09:22,566 有能な助手なんて雇えないでしょ? 155 00:09:22,566 --> 00:09:25,235 そんなこと…。 156 00:09:25,235 --> 00:09:27,904 ユフィリア嬢は 最高の人材だし〓 157 00:09:27,905 --> 00:09:31,075 魔学の宣伝にもうってつけってわけ。 158 00:09:31,074 --> 00:09:35,412 でも それではアニスフィア様の功績を奪うことに…。 159 00:09:35,412 --> 00:09:37,414 うんん。 160 00:09:37,414 --> 00:09:40,083 私はただ 好きなだけなんだ。 161 00:09:40,083 --> 00:09:43,753 魔学が ですか?そう! 162 00:09:43,754 --> 00:09:46,757 あっ!今ある 世界を一変させる〓 163 00:09:46,757 --> 00:09:49,760 夢とロマンに溢れる 新技術! 164 00:09:49,760 --> 00:09:52,263 あっ… あっ! 165 00:09:52,262 --> 00:09:54,431 そして できれば〓 166 00:09:54,431 --> 00:09:58,435 ユフィリア嬢にも好きになってもらえたらなって。 167 00:09:58,435 --> 00:10:01,939 あっ! まっ 魔学をですよね? 168 00:10:01,939 --> 00:10:03,941 はっ!? 169 00:10:03,941 --> 00:10:07,278 お前は以前私にのたまった言葉を〓 170 00:10:07,277 --> 00:10:09,279 覚えているか? 171 00:10:09,279 --> 00:10:13,617 ああ 王位継承権を放棄した時の宣言ですか。 172 00:10:13,617 --> 00:10:15,953 お父様? 173 00:10:15,953 --> 00:10:20,291 昔 アニスフィア王女殿下はこう言い放ったのだ…。 174 00:10:20,290 --> 00:10:22,292 〓父上! 175 00:10:22,292 --> 00:10:24,795 んっ どうした? 176 00:10:24,795 --> 00:10:27,464 男性との結婚など ごめんです! 177 00:10:27,464 --> 00:10:31,134 愛でるなら私は女性を愛でたいです!〓 178 00:10:31,134 --> 00:10:34,304 あれこれ 理屈をつけて〓 179 00:10:34,304 --> 00:10:41,812 お前は ユフィリアを我が物にしたいだけではないのか? 180 00:10:41,812 --> 00:10:44,481 ちっ 違… くないけど〓 181 00:10:44,481 --> 00:10:47,818 だって 下手に子どもとか作りたくないし…。 182 00:10:47,818 --> 00:10:49,820 んっ! 183 00:10:49,820 --> 00:10:53,324 お前という ヤツはあぁ〜!わあぁ〜! 184 00:10:53,323 --> 00:10:57,494 王族の大事な責務をお前というヤツはあぁ〜! 185 00:10:57,494 --> 00:10:59,496 痛い 痛い 痛い! 186 00:10:59,496 --> 00:11:02,332 王女の大事な頭がひしゃげちゃうってぇ〜! 187 00:11:02,332 --> 00:11:06,002 お前のねじ曲がった性根にはちょうど良いわ! 188 00:11:06,003 --> 00:11:08,005 魔法も使えないのに〓 189 00:11:08,005 --> 00:11:10,274 私の血を残しても意味ないじゃない! 190 00:11:10,274 --> 00:11:12,276 意味の問題ではない! 191 00:11:12,276 --> 00:11:15,112 お前の子を見たいという親心がわからんのか! 192 00:11:15,112 --> 00:11:19,116 情けなくて涙が出る!今 私も涙出てます! 193 00:11:19,116 --> 00:11:22,286 どばどば出してます!(オルファンス)それは 涙ではない! 194 00:11:22,286 --> 00:11:24,789 んっ…。 195 00:11:24,788 --> 00:11:28,292 親子とは こういうものか。 196 00:11:28,292 --> 00:11:30,795 あっ お父様? 197 00:11:30,794 --> 00:11:37,301 んっ…。 198 00:11:37,301 --> 00:11:42,139 はっ…。 199 00:11:42,139 --> 00:11:44,475 はっ! んっ…。 200 00:11:44,474 --> 00:11:47,477 あっ…。 201 00:11:47,477 --> 00:11:49,980 あっ…。 202 00:11:49,980 --> 00:11:52,316 はっ! 203 00:11:52,316 --> 00:11:55,319 すまなかったな ユフィリア。 204 00:11:55,319 --> 00:11:57,321 おっ お父様? 205 00:11:57,321 --> 00:12:00,991 グランツが 頭を下げた…。あぁ…。 206 00:12:00,991 --> 00:12:03,994 お前は マゼンタ公爵家の令嬢として〓 207 00:12:03,994 --> 00:12:06,497 恥じないように 努力してくれた。 208 00:12:06,496 --> 00:12:10,934 私も父として 背を押すことが正しいと信じていた。 209 00:12:10,934 --> 00:12:13,937 なっ 何をおっしゃっているのですか? 210 00:12:13,937 --> 00:12:18,108 私はそれが 間違いだったかもしれないと 感じている。 211 00:12:18,108 --> 00:12:20,444 はっ… んっ。 212 00:12:20,444 --> 00:12:24,782 今の私があるのはお父様の教育の賜物です! 213 00:12:24,781 --> 00:12:26,950 すべて 私の責任です。 214 00:12:26,950 --> 00:12:31,121 公爵令嬢として 次期王妃としていたらないばかりに〓 215 00:12:31,121 --> 00:12:33,624 家名に泥を塗った 愚かな娘の…。 216 00:12:33,624 --> 00:12:35,793 (グランツ)私の娘に。はっ! 217 00:12:35,792 --> 00:12:37,961 愚か者など いない。 218 00:12:37,961 --> 00:12:39,963 はっ…! 219 00:12:39,963 --> 00:12:42,466 (グランツ)お前は私の期待によく応えた。 220 00:12:42,466 --> 00:12:44,635 応えすぎるほどに。 221 00:12:44,635 --> 00:12:47,304 お前の意志がそこにあったのかと〓 222 00:12:47,304 --> 00:12:50,474 今では 疑ってしまう。 223 00:12:50,474 --> 00:12:52,476 おやめください。 224 00:12:52,476 --> 00:13:03,487 私はそんな 大丈夫ですから…。 225 00:13:03,487 --> 00:13:05,489 あっ…。 226 00:13:05,489 --> 00:13:08,826 きっと私は 父親として〓 227 00:13:08,825 --> 00:13:11,261 人として 不出来なのだろうな。 228 00:13:11,261 --> 00:13:14,264 公爵家のことは心配しなくていい。 229 00:13:14,264 --> 00:13:16,767 お前の本心ならば〓 230 00:13:16,767 --> 00:13:19,770 たとえ王が相手でもかなえてみせよう。 231 00:13:19,770 --> 00:13:23,274 ユフィリア…。 232 00:13:23,273 --> 00:13:25,776 王妃になるのは つらいか? 233 00:13:25,776 --> 00:13:27,778 はっ…! 234 00:13:27,778 --> 00:13:38,122 うぅ…。 235 00:13:38,121 --> 00:13:55,972 うっ… んんっ…。 236 00:13:55,972 --> 00:13:59,476 本当にこれでよかったのだろうか。 237 00:13:59,476 --> 00:14:02,980 王女の離宮は身を隠すのに適している。 238 00:14:02,979 --> 00:14:07,317 魔学の共同研究の提案も一考に値する。 239 00:14:07,317 --> 00:14:09,986 それに…。 240 00:14:09,986 --> 00:14:12,755 (オルファンス)それに?(グランツ)万が一 ユフィリアが〓 241 00:14:12,756 --> 00:14:14,758 手篭めにされるならば…〓 242 00:14:14,758 --> 00:14:16,760 それはそれで 悪くあるまい。 243 00:14:16,760 --> 00:14:19,263 グランツ!冗談だ。 244 00:14:19,262 --> 00:14:23,433 だが アニスフィア王女にユフィリアをつけておくこと自体〓 245 00:14:23,433 --> 00:14:25,435 意味が生まれるかもしれない。 246 00:14:25,435 --> 00:14:27,437 なんだと? 247 00:14:27,437 --> 00:14:29,439 (グランツ)次期王位については〓 248 00:14:29,439 --> 00:14:32,108 まだ道が一つと決まったわけではないからな。 249 00:14:32,109 --> 00:14:34,111 あっ…! 250 00:14:34,111 --> 00:14:37,448 王の前で宰相が言うことか…。 251 00:14:37,447 --> 00:14:40,784 今は「友」として語らう時間だと聞いたが? 252 00:14:40,784 --> 00:14:43,954 「あの」アニスフィア王女が国王になる。 253 00:14:43,954 --> 00:14:46,957 そんな夢を見てもいいだろう。 254 00:14:46,957 --> 00:14:50,794 んっ… 私はまったく見たくないがな〓 255 00:14:50,794 --> 00:15:03,140 そんな悪夢…。 256 00:15:03,140 --> 00:15:05,309 あれ 気になる?あっ! 257 00:15:05,308 --> 00:15:09,145 あれは 火の精霊石を使用した湯沸かしポット! 258 00:15:09,146 --> 00:15:11,582 アニスフィア様の発明した? 259 00:15:11,581 --> 00:15:14,417 温度を一定に保つように設定してあるから〓 260 00:15:14,417 --> 00:15:16,586 すぐに お茶が用意できるんだ! 261 00:15:16,586 --> 00:15:19,255 (イリア)浴場などにも利用できますし〓 262 00:15:19,256 --> 00:15:24,762 洗い物の際に冷たい思いをせずに済みます。 263 00:15:24,761 --> 00:15:27,097 どうぞ ご賞味ください。 264 00:15:27,097 --> 00:15:29,099 んっ…。 265 00:15:29,099 --> 00:15:31,101 なるほど…。 266 00:15:31,101 --> 00:15:34,605 とても美味しいです。恐れ入ります。 267 00:15:34,604 --> 00:15:39,275 便利ですね他にも 活用方法が多そうですし。 268 00:15:39,276 --> 00:15:41,779 わかる やっぱり わかる? 269 00:15:41,778 --> 00:15:44,781 わかる人にはわかっちゃうのかな? 270 00:15:44,781 --> 00:15:48,118 そうだ せっかくだから工房においでよ! 271 00:15:48,118 --> 00:15:50,120 えっ? 272 00:15:50,120 --> 00:15:52,122 助手になるんだから〓 273 00:15:52,122 --> 00:15:55,459 先に見学してもらった方がいいよね。 274 00:15:55,458 --> 00:15:58,962 でも アニスフィア様。 275 00:15:58,962 --> 00:16:00,964 アニスって呼んでいいよ。 276 00:16:00,964 --> 00:16:03,133 あっ 私はユフィって呼ぶね。 277 00:16:03,133 --> 00:16:05,802 もう 知らない仲じゃないもんね! 278 00:16:05,802 --> 00:16:08,805 えっ えっ えっ? 279 00:16:08,805 --> 00:16:12,075 こうなったら収まらないのが アニス様ですので〓 280 00:16:12,075 --> 00:16:15,912 悪魔に魅入られたようなものだと思って諦めてください。 281 00:16:15,912 --> 00:16:18,415 キャ〜!行くよ ユフィ! 282 00:16:18,415 --> 00:16:21,585 アニスフィ… あぁ ちょっ わあぁ〜!つかまってて〜! 283 00:16:21,585 --> 00:16:29,426 ふぅ…。 284 00:16:29,426 --> 00:16:31,428 ようこそ〜〓 285 00:16:31,428 --> 00:16:34,431 私の工房へ! 286 00:16:34,431 --> 00:16:36,433 はあぁ〜! 287 00:16:36,433 --> 00:16:38,602 見たこともないものが いっぱい。 288 00:16:38,602 --> 00:16:40,771 これ全部 アニスフィ…〓 289 00:16:40,770 --> 00:16:44,274 んっ アニス様が作られたのですか? 290 00:16:44,274 --> 00:16:47,277 そうだよ ユフィ褒めて! 291 00:16:47,277 --> 00:16:49,613 さっ さすがです。 292 00:16:49,613 --> 00:16:52,950 あまり アニス様を甘やかさないでください。 293 00:16:52,949 --> 00:16:57,620 はぁ…。 294 00:16:57,621 --> 00:16:59,623 魔道具 自体もですけど〓 295 00:16:59,623 --> 00:17:03,127 精霊石を利用しようという発想に驚きます。 296 00:17:03,126 --> 00:17:05,462 あぁ それはね 魔法は〓 297 00:17:05,462 --> 00:17:07,464 精霊によって 行使されるでしょ? 298 00:17:07,464 --> 00:17:10,734 でも 私は精霊の気配がわからないから〓 299 00:17:10,734 --> 00:17:12,736 魔法を使えないんだよね。 300 00:17:12,736 --> 00:17:14,905 そうなんですね…。 301 00:17:14,905 --> 00:17:17,908 だから精霊の代わりになるものを〓 302 00:17:17,908 --> 00:17:20,244 どうにかして考える必要があったんだ。 303 00:17:20,243 --> 00:17:23,079 あぁ… やっぱり〓 304 00:17:23,079 --> 00:17:25,248 アニス様は すごいです。 305 00:17:25,248 --> 00:17:29,919 私は 魔法も精霊もあって当然のもので〓 306 00:17:29,920 --> 00:17:33,757 それが「なぜ」なんて考えたことがありませんでした。 307 00:17:33,757 --> 00:17:36,426 考える必要がないのはいいことだよ。 308 00:17:36,426 --> 00:17:39,095 たくさんの精霊に適合するユフィは〓 309 00:17:39,095 --> 00:17:41,931 全属性に適性ありとかいうチートだもんね。 310 00:17:41,932 --> 00:17:43,934 チート? 311 00:17:43,934 --> 00:17:46,770 本当はね…〓 312 00:17:46,770 --> 00:17:50,107 魔法を使える人がねちょっとだけね〓 313 00:17:50,106 --> 00:17:52,108 羨ましくてね。 314 00:17:52,108 --> 00:17:54,110 ええっと…。 315 00:17:54,110 --> 00:17:56,613 魔法を まったく使えない姫様は〓 316 00:17:56,613 --> 00:18:00,117 王族としては致命的な ポンのコツでいらっしゃいますからね。 317 00:18:00,116 --> 00:18:03,620 むぅっ 不敬 不敬 死刑! 318 00:18:03,620 --> 00:18:05,956 なんてこと言うんだぁ〜!あっははは…。 319 00:18:05,956 --> 00:18:10,227 パレッティア王国では 大精霊と精霊契約を交わした者が〓 320 00:18:10,226 --> 00:18:13,229 王族や貴族の始祖と言われているのでしょう? 321 00:18:13,229 --> 00:18:16,399 そうだけど そうだけど! 322 00:18:16,399 --> 00:18:18,735 ゆえに 現在の王侯貴族は〓 323 00:18:18,735 --> 00:18:21,571 魔法の権威によって貴族たりえている。 324 00:18:21,571 --> 00:18:23,740 一方 アニス様は…。 325 00:18:23,740 --> 00:18:25,742 でも でもぉ! 326 00:18:25,742 --> 00:18:28,745 魔道具には 魔法以上の可能性があるんだもん! 327 00:18:28,745 --> 00:18:32,582 《もしも 魔法に準ずる何かが〓 328 00:18:32,582 --> 00:18:35,752 平民も自由に使えるようになったら。 329 00:18:35,752 --> 00:18:37,921 権威の失墜を〓 330 00:18:37,921 --> 00:18:40,257 保守的な貴族が どう感じるか…。 331 00:18:40,256 --> 00:18:42,592 この人は きっと〓 332 00:18:42,592 --> 00:18:45,762 この国にとっての 劇薬だ》 333 00:18:45,762 --> 00:18:48,265 んっ ユフィリア様? 334 00:18:48,264 --> 00:18:50,266 あっ いえ…。 335 00:18:50,266 --> 00:18:53,770 あぁ… 今日はもう遅いから おしまいだけど〓 336 00:18:53,770 --> 00:18:55,939 ユフィが ここに来たお祝いに〓 337 00:18:55,939 --> 00:18:57,941 特注の魔道具を作ってあげる! 338 00:18:57,941 --> 00:19:00,610 私に ですか? 339 00:19:00,610 --> 00:19:06,116 ふふっ 期待しててね! 340 00:19:06,116 --> 00:19:09,453 あっ アニス様 やめてください! 341 00:19:09,452 --> 00:19:12,722 一人じゃ 脱ぎにくいでしょ?手伝ってあげる。 342 00:19:12,722 --> 00:19:16,392 ちょっ わあぁ〜!よっ ほっ! 343 00:19:16,393 --> 00:19:20,230 んっ んん…。 344 00:19:20,230 --> 00:19:23,233 私の寝間着 貸してあげる。 345 00:19:23,233 --> 00:19:26,069 ありがとうございます…。 346 00:19:26,069 --> 00:19:33,410 あっち行っててください。 347 00:19:33,410 --> 00:19:35,412 ふぅ…。 348 00:19:35,412 --> 00:19:39,416 隣においで お嬢さん。 349 00:19:39,416 --> 00:19:43,420 うぅ…。冗談 何もしない! 350 00:19:43,420 --> 00:19:47,591 んん…。 351 00:19:47,590 --> 00:19:52,595 失礼します…。 352 00:19:52,595 --> 00:19:54,764 今日は 一日お疲れさま。 353 00:19:54,764 --> 00:19:56,766 いろいろ あったけど…。 354 00:19:56,766 --> 00:19:58,935 私と魔学の魅力〓 355 00:19:58,935 --> 00:20:00,937 伝わってたらいいな。 356 00:20:00,937 --> 00:20:03,273 あっ…。 357 00:20:03,273 --> 00:20:05,275 そうですね〓 358 00:20:05,275 --> 00:20:07,944 アニス様は 噂どおりの奇天烈な方で。 359 00:20:07,944 --> 00:20:09,946 うっ。 360 00:20:09,946 --> 00:20:12,115 噂以上に 不思議な方でした。 361 00:20:12,115 --> 00:20:14,117 おっ? 362 00:20:14,117 --> 00:20:17,787 あなたは なんなのですか? 363 00:20:17,787 --> 00:20:19,956 何… とは? 364 00:20:19,956 --> 00:20:22,125 今日だけでも わかります。 365 00:20:22,125 --> 00:20:24,294 アニス様は賢くて〓 366 00:20:24,294 --> 00:20:26,630 大きな夢があって〓 367 00:20:26,629 --> 00:20:31,134 きっと一人でも誰より自由に生きていける。 368 00:20:31,134 --> 00:20:33,637 なのに どうして…〓 369 00:20:33,636 --> 00:20:35,638 助けてくれたのですか? 370 00:20:35,638 --> 00:20:39,642 友人だったわけでもない私なんかを。 371 00:20:39,642 --> 00:20:42,645 理由は いろいろだよ。 372 00:20:42,645 --> 00:20:44,647 おっ! 373 00:20:44,647 --> 00:20:47,150 個人的な好意もあるし〓 374 00:20:47,150 --> 00:20:49,152 打算だってある。 375 00:20:49,152 --> 00:20:51,154 けど一番はね〓 376 00:20:51,154 --> 00:20:53,156 ユフィが完璧だったから。 377 00:20:53,156 --> 00:20:55,158 ええっと? 378 00:20:55,158 --> 00:20:59,496 ユフィは いつだって冷静に 感情をコントロールしていた。 379 00:20:59,496 --> 00:21:02,666 夜会で あんな目にあっても〓 380 00:21:02,665 --> 00:21:05,168 まだ強く 正しくあろうとして〓 381 00:21:05,168 --> 00:21:09,673 まさに完璧な 公爵令嬢。 382 00:21:09,672 --> 00:21:13,276 だからかな放っておけなくなっちゃった。 383 00:21:13,276 --> 00:21:15,278 意味がわかりません。 384 00:21:15,278 --> 00:21:18,281 完璧だから放っておけないのですか? 385 00:21:18,281 --> 00:21:22,452 ふひひっ。 386 00:21:22,452 --> 00:21:25,622 自分でちゃんと笑える子なら好きにすればいいよ。 387 00:21:25,622 --> 00:21:28,291 でも 今のユフィには〓 388 00:21:28,291 --> 00:21:37,801 それができていないように見えた。 389 00:21:37,800 --> 00:21:40,136 私が 本当に自由だとしたらね。 390 00:21:40,136 --> 00:21:42,639 そういう不自由な子には〓 391 00:21:42,639 --> 00:21:47,310 どうしたって手を伸ばしたくなっちゃうよ。 392 00:21:47,310 --> 00:21:50,647 それだけのことで わざわざ…。 393 00:21:50,647 --> 00:21:52,649 それだけのことが〓 394 00:21:52,649 --> 00:21:57,821 私にはとっても大事なことなんだ。 395 00:21:57,820 --> 00:22:00,990 魔法使いは誰かを笑顔にするために〓 396 00:22:00,990 --> 00:22:03,659 魔法を使うものだから。 397 00:22:03,660 --> 00:22:06,830 あっ…。 398 00:22:06,829 --> 00:22:08,831 よく頑張ったね。 399 00:22:08,831 --> 00:22:12,435 今は ゆっくりお休み ユフィ。 400 00:22:12,435 --> 00:22:17,941 はっ んっ…。