1 00:00:19,936 --> 00:00:21,936 (ユフィリア)あ…。 2 00:00:27,944 --> 00:00:29,944 あの これってどこへ向かってるんでしょうか…。 3 00:00:30,780 --> 00:00:32,780 (アニスフィア)ティルティんところ。 4 00:00:32,949 --> 00:00:34,949 テルティ… というとクラーレット侯爵家の長女…。 5 00:00:37,287 --> 00:00:39,287 うん。えっ…。 6 00:00:39,289 --> 00:00:41,289 あ… たしか残虐無比な性格ゆえに〓 7 00:00:43,126 --> 00:00:45,126 たびたび問題を起こし離れに封じられていると…。 8 00:00:47,297 --> 00:00:49,297 うんうん。 だいたいあってる。 9 00:00:49,632 --> 00:00:53,632 えぇ…。 10 00:00:53,636 --> 00:00:55,805 んっ?ティルティ様は その…。 11 00:00:55,805 --> 00:00:57,807 危なくは ないのですか? 12 00:00:57,807 --> 00:01:01,144 危ないよ めっちゃ危ないヤツだよ。 13 00:01:01,144 --> 00:01:03,480 ええ〜。 14 00:01:03,480 --> 00:01:05,482 (イリア)変わった方ではありますね。 15 00:01:05,482 --> 00:01:08,819 なんせ姫様の共同研究者ですから。 16 00:01:08,818 --> 00:01:12,818 ふんふん…。つまり 姫様の同類です。 17 00:01:13,590 --> 00:01:17,594 うっ…。 18 00:01:17,594 --> 00:01:19,763 ヒヒッ! 19 00:01:19,763 --> 00:01:28,563 えぇ〜。 20 00:03:03,800 --> 00:03:06,636 (鳥のさえずり) 21 00:03:06,636 --> 00:03:12,075 (足音) 22 00:03:12,075 --> 00:03:20,750 う…。 23 00:03:20,750 --> 00:03:23,586 お嬢様 お客様をお連れしました。 24 00:03:23,586 --> 00:03:30,593 (ティルティ)通しなさい。 25 00:03:30,593 --> 00:03:34,597 うぐ…。(扉の閉じる音) 26 00:03:34,597 --> 00:03:37,767 (ティルティ)ご無沙汰ね フフッ…。 27 00:03:37,767 --> 00:03:39,769 おひさ〜。 28 00:03:39,769 --> 00:03:43,273 その子がマゼンタ公爵家の秘蔵っ子かしら? 29 00:03:43,273 --> 00:03:45,942 そう〜 私のかわいい助手! 30 00:03:45,942 --> 00:03:48,278 ユフィリア・マゼンタと申します。 31 00:03:48,278 --> 00:03:50,781 初めまして クラーレット侯爵令嬢。 32 00:03:50,780 --> 00:03:54,284 ティルティでいいわ。かしこまられるのは嫌いなの。 33 00:03:54,284 --> 00:03:57,454 それに身分もあなたのほうが上でしょ。 34 00:03:57,453 --> 00:03:59,455 はあ…。 35 00:03:59,455 --> 00:04:08,965 それで がん首そろえてゾロゾロ ピヨピヨ 何しに来たの? 36 00:04:08,965 --> 00:04:12,902 このドラゴンの魔石についてちょっと相談があってね。 37 00:04:12,902 --> 00:04:15,571 へぇ これがウワサの…。 38 00:04:15,572 --> 00:04:17,574 今度は これを使って〓 39 00:04:17,574 --> 00:04:20,243 魔薬の調合をしろってことかしら? 40 00:04:20,243 --> 00:04:22,912 いや 違くてそれで新しい技術を〓 41 00:04:22,912 --> 00:04:24,914 試したいんだよね。 42 00:04:24,914 --> 00:04:28,084 また 頭おかしいこと考えてきたんじゃないでしょうね。 43 00:04:28,084 --> 00:04:31,254 あ… 違う違う。 44 00:04:31,254 --> 00:04:34,591 私 ドラゴンから呪われたの。 45 00:04:34,591 --> 00:04:38,428 はあ?や 呪われたっていうより〓 46 00:04:38,428 --> 00:04:41,264 知識を託されたっていうほうが正しいかな〜。 47 00:04:41,264 --> 00:04:43,933 あっ… なんですってぇ!? 48 00:04:43,933 --> 00:04:46,102 (荒い息遣い) 49 00:04:46,102 --> 00:04:48,104 はっ… んっ! 50 00:04:48,104 --> 00:04:51,441 あ… ドラゴンの呪いって何? 51 00:04:51,441 --> 00:04:53,443 もっと詳しく 早く詳しく。 52 00:04:53,443 --> 00:04:57,781 出た 根暗 陰キャ趣味。どういうことです? 53 00:04:57,780 --> 00:05:01,284 ティルティは 呪いの専門家なの。んっ? 54 00:05:01,284 --> 00:05:05,121 ティルティ様は呪いつまり 薬でも魔法でも〓 55 00:05:05,121 --> 00:05:08,124 治療できない症例を調べてらっしゃるのです。 56 00:05:08,124 --> 00:05:11,294 は はあ… しかし なんでまた…。 57 00:05:11,294 --> 00:05:15,064 私の体質アニス様から聞いてないの? 58 00:05:15,064 --> 00:05:18,067 たしか魔法を使うと バランスが崩れて〓 59 00:05:18,067 --> 00:05:20,736 精神に異常をきたすと。 60 00:05:20,737 --> 00:05:23,573 そう それで… んっ。 61 00:05:23,573 --> 00:05:26,076 まぁ いろいろやらかしたの。 62 00:05:26,075 --> 00:05:28,911 貴族のくせにまともに魔法が使えないなんて〓 63 00:05:28,911 --> 00:05:33,249 呪いとしか言いようがないでしょ? 64 00:05:33,249 --> 00:05:35,251 アハ…。 65 00:05:35,251 --> 00:05:38,755 そんなわけで すっかり魔法に興味をなくしてね。 66 00:05:38,755 --> 00:05:41,591 代わりに 医薬の道に進んだの。 67 00:05:41,591 --> 00:05:45,095 なるほど…自分が苦しんだからこそ〓 68 00:05:45,094 --> 00:05:47,763 誰かの助けになりたいと…。 69 00:05:47,764 --> 00:05:51,268 素晴らしい志です!んっ…。 70 00:05:51,267 --> 00:05:56,272 プッ… ティルティは フフッそんな殊勝なヤツじゃないよ ホホホッ。 71 00:05:56,272 --> 00:05:59,275 チッ…。呪いを解明することに〓 72 00:05:59,275 --> 00:06:02,111 喜びを感じる変人なだけだよね〜? 73 00:06:02,111 --> 00:06:04,780 魔法が使えないくせに魔法の研究に〓 74 00:06:04,781 --> 00:06:07,951 命かけてる変態に言われたくないわ。 75 00:06:07,950 --> 00:06:26,569 で 変態アニス様は私に何をさせたいの? 76 00:06:26,569 --> 00:06:29,238 あ…。 77 00:06:29,238 --> 00:06:31,240 フッ…。 78 00:06:31,240 --> 00:06:34,577 相変わらず 頭おかしいわね。 79 00:06:34,577 --> 00:06:37,914 あの 私にも資料を見せていただけますか? 80 00:06:37,914 --> 00:06:41,084 ドラゴンの知識でこれだ! って閃いてさ〜。 81 00:06:41,084 --> 00:06:44,421 これなら魔石の力を安全に取り込めるじゃん? 82 00:06:44,420 --> 00:06:48,758 あ… 本当にこれをご自分に施すつもりなのですか? 83 00:06:48,758 --> 00:06:51,594 うん!(ユフィリア/イリア)あ…。 84 00:06:51,594 --> 00:06:54,764 姫様には困ったものですね。 85 00:06:54,764 --> 00:06:58,768 ん〜!(ユフィリア/イリア)あ… はぁ…。 86 00:06:58,768 --> 00:07:01,938 おもしろそうだから私は問題ないわ。 87 00:07:01,938 --> 00:07:04,941 アニス様。んっ あ…。 88 00:07:04,941 --> 00:07:06,943 わかっています。 89 00:07:06,943 --> 00:07:09,779 ただ どうか危険のないように…。 90 00:07:09,779 --> 00:07:17,053 うん。 91 00:07:17,053 --> 00:07:30,066 (アニスフィアの鼻歌) 92 00:07:30,066 --> 00:07:34,404 姫様 先ほど王城から言伝がありまして。 93 00:07:34,403 --> 00:07:36,739 ん… 言伝?(イリア)はい…。 94 00:07:36,739 --> 00:07:39,242 陛下からの呼び出しでございます。 95 00:07:39,242 --> 00:07:41,411 明日 登城するようにと。 96 00:07:41,410 --> 00:07:43,913 わ 私 何もしてない! 97 00:07:43,913 --> 00:07:45,915 ティルティ様との実験を〓 98 00:07:45,915 --> 00:07:47,917 嗅ぎつけられたのではないですか? 99 00:07:47,917 --> 00:07:51,587 うあ… は… 怒られると思う〜? 100 00:07:51,587 --> 00:07:54,090 怒られないと思うのですか? 101 00:07:54,090 --> 00:07:56,092 逃げたいなあ〜。 102 00:07:56,092 --> 00:07:59,262 逃げたら余計に怒られると思いますよ。 103 00:07:59,262 --> 00:08:02,265 う… ですよね…。 104 00:08:02,265 --> 00:08:07,771 (鳥のさえずり) 105 00:08:07,770 --> 00:08:12,041 はあ〜 来ちゃったよ…。 106 00:08:12,041 --> 00:08:16,045 (ノック) 107 00:08:16,045 --> 00:08:19,048 アニスフィア ただいま参りました あ…。 108 00:08:19,048 --> 00:08:22,051 (オルファンス)ん んん…。 109 00:08:22,051 --> 00:08:24,720 (シルフィーヌ)よく来たわね アニスフィア。 110 00:08:24,720 --> 00:08:28,724 は 母上!? なぜここに!?生きてたんですか!? 111 00:08:28,724 --> 00:08:30,726 生きてましたよ。 112 00:08:30,726 --> 00:08:33,229 あ…。なぜも 何もないでしょう。 113 00:08:33,229 --> 00:08:35,231 あんな大事件が続けば〓 114 00:08:35,231 --> 00:08:37,900 おちおち 外交にいそしんでなどいられません。 115 00:08:37,900 --> 00:08:39,902 帰国したのは 昨日ですが〓 116 00:08:39,902 --> 00:08:43,572 あなたは ずいぶんと元気にしていたようですね。 117 00:08:43,573 --> 00:08:46,409 (シルフィーヌ)久しぶりに 母としてあなたに教育を〓 118 00:08:46,409 --> 00:08:48,912 施さなければならないのかしら。 119 00:08:48,911 --> 00:08:51,914 (オルファンス)ああ…まぁ とにかく座れ。 120 00:08:51,914 --> 00:08:58,587 は はい…。 121 00:08:58,588 --> 00:09:00,590 ん…。 122 00:09:00,590 --> 00:09:04,260 まあ いいでしょう。今日 あなたを呼んだのは〓 123 00:09:04,260 --> 00:09:06,929 アルガルドについて話があったからです。 124 00:09:06,929 --> 00:09:08,931 はあ アルくんの…。 125 00:09:08,931 --> 00:09:14,870 うむ ようやく情報がまとまったところなのだ。 126 00:09:14,871 --> 00:09:21,378 (紙をめくる音) 127 00:09:21,377 --> 00:09:24,714 なんだ。 ユフィ 別に悪くないじゃん。 128 00:09:24,714 --> 00:09:27,717 そうなのだが… ちと奇妙でな。 129 00:09:27,717 --> 00:09:31,221 んっ?ん…。 130 00:09:31,220 --> 00:09:34,223 (グランツ)シアン男爵令嬢に聞き取りをした者たちが〓 131 00:09:34,223 --> 00:09:37,560 そろって彼女に同情的なのですよ。 132 00:09:37,560 --> 00:09:40,063 ん 同情的… ですか? 133 00:09:40,062 --> 00:09:42,398 ええ 中にはユフィリアにも〓 134 00:09:42,398 --> 00:09:45,735 非があるのではと思う者もいたようです。 135 00:09:45,735 --> 00:09:48,905 状況を考えればありえないことですが。 136 00:09:48,905 --> 00:09:51,908 (オルファンス)そこでシアン男爵令嬢を呼び〓 137 00:09:51,908 --> 00:09:54,411 直々に話を聞くことにした。 138 00:09:54,410 --> 00:09:57,580 お前にも立ち会ってもらいたいがどうだ? 139 00:09:57,580 --> 00:10:00,917 興味はありますけど…。 140 00:10:00,917 --> 00:10:04,587 あなたは 突拍子もない破天荒な娘ですが〓 141 00:10:04,587 --> 00:10:07,256 信頼していないわけではありません。 142 00:10:07,256 --> 00:10:10,760 その直感 特別な視点であれば〓 143 00:10:10,760 --> 00:10:13,429 何か気づくことがあるかもしれません。 144 00:10:13,429 --> 00:10:15,431 頼りにしていますよ。 145 00:10:15,431 --> 00:10:18,100 あ…。 146 00:10:18,100 --> 00:10:23,105 フッ うん…。 147 00:10:23,105 --> 00:10:28,110 (液体を注ぐ音) 148 00:10:28,110 --> 00:10:31,947 うっ… ヘヘッ ハハッ。 149 00:10:31,948 --> 00:10:34,951 ああ〜! ハハ… んん〜。 150 00:10:34,951 --> 00:10:39,122 あ… そんで レイニ嬢から話 聞くことになったんだけど〓 151 00:10:39,121 --> 00:10:41,123 なんか妙なんだよね。 152 00:10:41,123 --> 00:10:44,293 (ティルティ)みんながその子に同情的って話? 153 00:10:44,293 --> 00:10:47,296 別におかしなことじゃないんじゃない? 154 00:10:47,296 --> 00:10:49,298 うっ! くぅ〜。 155 00:10:49,298 --> 00:10:51,300 (ティルティ)かわいそうな美少女相手に〓 156 00:10:51,300 --> 00:10:54,136 馬鹿な男子が張り切ってたってだけでしょ。 157 00:10:54,136 --> 00:10:56,639 その馬鹿筆頭が 馬鹿王子。 158 00:10:56,639 --> 00:10:58,808 おおい! うちの弟やぞ! 159 00:10:58,808 --> 00:11:02,979 う く… まぁ 馬鹿なんだけど馬鹿なんだけど〜。 160 00:11:02,979 --> 00:11:06,149 あ でもほかの令嬢もそうらしいんだよ。 161 00:11:06,148 --> 00:11:09,818 んっ?学院の生徒だけじゃなくて〓 162 00:11:09,819 --> 00:11:11,754 王城の人もなんだって。 163 00:11:11,754 --> 00:11:18,261 レイニ嬢と話した人は みんなそんな感じらしいよ やばない? 164 00:11:18,260 --> 00:11:21,764 関わる人がみんな好意的になる ね…。 165 00:11:21,764 --> 00:11:24,600 ひとつ 思い当たるものがあるわ。 166 00:11:24,600 --> 00:11:29,438 ほう さすが根暗 呪いオタク。呪い殺されたいの? 167 00:11:29,438 --> 00:11:32,274 あ ごめん ごめん。よっ 呪いの大先生! 168 00:11:32,274 --> 00:11:34,777 馬鹿にしてるでしょ…。 169 00:11:34,777 --> 00:11:37,780 エヘヘ… んんっ。 170 00:11:37,780 --> 00:11:40,616 で ティルティ先生のご意見は? 171 00:11:40,616 --> 00:11:44,954 厳密にいえば呪いとは少し違うのだけれど。 172 00:11:44,954 --> 00:11:53,963 ん…。 173 00:11:53,963 --> 00:11:56,466 うっ あ 痛〜! いた〜! 174 00:11:56,465 --> 00:11:58,467 しみる しみる〜! 175 00:11:58,467 --> 00:12:00,970 もっとゆっくり優しく ていねいに〜! 176 00:12:00,970 --> 00:12:06,642 う… うううぅ〜。 くぅ…。 177 00:12:06,642 --> 00:12:08,811 それで どうだったのですか? 178 00:12:08,811 --> 00:12:14,083 うう〜ん まぁ 私とティルティの予想通りっぽい感じかな。 179 00:12:14,083 --> 00:12:16,586 一応検証というか 確認のために〓 180 00:12:16,585 --> 00:12:20,255 ユフィを糾弾したひとりに話を聞いたけど〓 181 00:12:20,256 --> 00:12:24,594 本人 全然自覚なくてさ。 182 00:12:24,593 --> 00:12:27,930 あとは明日レイニ嬢 本人に会って確認する。 183 00:12:27,930 --> 00:12:29,932 イリアも一緒に来てよ。 184 00:12:29,932 --> 00:12:32,935 何が何やらわかりませんがわかりました。 185 00:12:32,935 --> 00:12:35,271 アニス様に お任せします。 186 00:12:35,271 --> 00:12:38,775 任せて 対抗策も考えといたし。 187 00:12:38,774 --> 00:12:44,280 これが対抗策ですか?ああ まあ結果的に〓 188 00:12:44,280 --> 00:12:46,616 そうなるんじゃないかなって感じだけど…。 189 00:12:46,615 --> 00:12:53,622 そうですか。 190 00:12:53,622 --> 00:12:57,292 ああ〜。では 明日の支度をしておきます。 191 00:12:57,293 --> 00:13:00,129 あまり長風呂されませんように。 192 00:13:00,129 --> 00:13:07,303 〓〜 193 00:13:07,303 --> 00:13:09,305 はぁ…。〓〜 194 00:13:09,305 --> 00:13:12,742 〓〜 195 00:13:12,741 --> 00:13:21,750 〓ナヴル:アルガルド様の提案で糾弾を決めました…〓 196 00:13:21,750 --> 00:13:27,589 《本当に何やってんのよ アルくん》 197 00:13:27,590 --> 00:13:31,094 むぅ〜。お似合いですよ 姫様。 198 00:13:31,093 --> 00:13:33,929 それはどうも〜。(足音) 199 00:13:33,929 --> 00:13:36,098 アニス様。ユフィ。 200 00:13:36,098 --> 00:13:39,935 きれいですよ。お世辞はいいよ。 201 00:13:39,935 --> 00:13:47,609 本当は 同席したいのですが私がいると…。 202 00:13:47,610 --> 00:13:50,113 あ…。大丈夫。 203 00:13:50,112 --> 00:13:52,114 留守番 よろしくね。 204 00:13:52,114 --> 00:13:55,951 はい お帰りをお待ちしております。 205 00:13:55,951 --> 00:14:00,289 〓〜 206 00:14:00,289 --> 00:14:04,460 (扉の開閉音) 207 00:14:04,460 --> 00:14:12,401 〓〜 208 00:14:12,401 --> 00:14:16,906 シアン男爵 そしてその娘 レイニ。よくぞ 参った。 209 00:14:16,906 --> 00:14:20,576 (ドラグス)はっ! この度は我が娘が大変なご無礼を! 210 00:14:20,576 --> 00:14:22,578 どうか ご寛恕を! 211 00:14:22,578 --> 00:14:24,747 落ち着け シアン男爵。 212 00:14:24,747 --> 00:14:26,749 こたびの席を設けたのは〓 213 00:14:26,749 --> 00:14:29,252 真実を つまびらかにするためだ。 214 00:14:29,251 --> 00:14:32,921 まずは気楽にせよ。はっ 失礼いたしました。 215 00:14:32,922 --> 00:14:35,925 陛下のご高配 大変痛み入ります。 216 00:14:35,925 --> 00:14:42,265 レイニ・シアン おもてを上げよ。(レイニ)あ…。 217 00:14:42,264 --> 00:14:47,603 率直に問うが そなたはアルガルドと情を交わしていたのではないか? 218 00:14:47,603 --> 00:14:52,108 (レイニ)ハァ ハァ…。 219 00:14:52,107 --> 00:14:54,276 いえ…。(一同)んっ…。 220 00:14:54,276 --> 00:14:56,445 とんでもないことでございます。 221 00:14:56,445 --> 00:15:00,449 そのような身に余ることは考えておりません。 222 00:15:00,449 --> 00:15:03,619 アルガルド様を好ましく思っていなかった〓 223 00:15:03,619 --> 00:15:05,621 と言えば うそにはなります。 224 00:15:05,621 --> 00:15:09,291 ですが 王家の未来を暗たんとさせるようなつもりは〓 225 00:15:09,291 --> 00:15:11,293 決して ございません。 226 00:15:11,293 --> 00:15:15,731 ああ… そうかそなたの言葉にウソはないようだ。 227 00:15:15,731 --> 00:15:17,900 ん… そうですね。 228 00:15:17,900 --> 00:15:21,070 私も その心根にウソはないと思います。 229 00:15:21,070 --> 00:15:24,907 (シルフィーヌ)何かしらの行き違いがあったのかもしれません。 230 00:15:24,907 --> 00:15:28,744 (オルファンス)うむ…アルガルドが先走ったのやもしれぬ。 231 00:15:28,744 --> 00:15:31,080 (シャルトルーズ)おそらく双方に悲しい誤解が〓 232 00:15:31,080 --> 00:15:34,083 あったのでございましょう。シアン男爵令嬢に〓 233 00:15:34,083 --> 00:15:36,419 非がないことは 明らかです。 234 00:15:36,418 --> 00:15:39,588 (ドラグス)はっ 誓って我が娘に叛意はございません。 235 00:15:39,588 --> 00:15:42,424 (オルファンス)うむどうやらそのようだ…。 236 00:15:42,424 --> 00:15:45,260 《気持ち悪い…》うっ…。 237 00:15:45,261 --> 00:15:49,599 う… へ… ブェックシュ! 238 00:15:49,598 --> 00:15:53,602 (オルファンス/シルフィーヌ)あっ。あ…。 239 00:15:53,602 --> 00:15:58,941 あっ…。フフッ…。フンッ。 240 00:15:58,941 --> 00:16:02,111 フフ…。お前というヤツは どこまでも…。 241 00:16:02,111 --> 00:16:04,113 ち ちが 父上! 242 00:16:04,113 --> 00:16:06,782 このアニスフィア進言したいことがございます! 243 00:16:06,782 --> 00:16:10,119 (オルファンス)弁明なら聞かぬぞ!真面目な話です。 244 00:16:10,119 --> 00:16:12,722 むっ 申してみよ。 245 00:16:12,721 --> 00:16:17,559 ん… 人払いをお願いできますか?(オルファンス)なんだと? 246 00:16:17,559 --> 00:16:20,228 レイニ嬢に尋ねたいことがあります。 247 00:16:20,229 --> 00:16:24,066 これは彼女の尊厳にかかわる可能性がありますので〓 248 00:16:24,066 --> 00:16:28,237 できるだけ人を減らした状態で確認したいのです。 249 00:16:28,237 --> 00:16:30,740 えっ…。むぅ…。 250 00:16:30,739 --> 00:16:32,741 よろしいでしょう。 251 00:16:32,741 --> 00:16:36,578 陛下 私はアニスの直感を信じます。うむ…。 252 00:16:36,578 --> 00:16:38,580 お お待ちください! 253 00:16:38,580 --> 00:16:40,582 娘は本当に何も企んでなど! 254 00:16:40,582 --> 00:16:42,751 (シャルトルーズ)アニスフィア王女殿下。 255 00:16:42,751 --> 00:16:46,088 いささか急なお話にすぎるのではありませんか? 256 00:16:46,088 --> 00:16:48,424 シャルトルーズ伯爵…。 257 00:16:48,424 --> 00:16:50,927 か弱いご令嬢を問いただすために〓 258 00:16:50,926 --> 00:16:52,928 人払いをしようなどと〓 259 00:16:52,928 --> 00:16:56,598 おびえるなという方が無理な話でございましょう。 260 00:16:56,598 --> 00:16:59,267 伯爵のおっしゃることは理解しております。 261 00:16:59,268 --> 00:17:03,105 しかし 私以外にたしかめようのないことなのです。 262 00:17:03,105 --> 00:17:05,608 たしかめる? 何をです? 263 00:17:05,607 --> 00:17:09,277 あなたは シアン男爵令嬢をお疑いになっていると? 264 00:17:09,278 --> 00:17:12,047 私の申し出に 何か不服でも? 265 00:17:12,047 --> 00:17:15,551 ぬんぬ… あ…。 266 00:17:15,551 --> 00:17:17,720 ここまで王女殿下がおっしゃったのだ。 267 00:17:17,720 --> 00:17:20,389 なら 我々は下がるべきではないか? 268 00:17:20,389 --> 00:17:24,226 チッ。私が許す。 269 00:17:24,226 --> 00:17:27,229 アニスとレイニ嬢の対話の場を設けよう。 270 00:17:27,229 --> 00:17:32,067 (オルファンス)皆は一度 下がれ。 271 00:17:32,067 --> 00:17:34,069 突然ごめんね。 272 00:17:34,069 --> 00:17:36,572 少しあなたのことを調べさせてほしいの。 273 00:17:36,572 --> 00:17:39,742 あの 私 本当に何もしてないです。 274 00:17:39,742 --> 00:17:42,912 ごめんね。 でもここではっきりさせないと〓 275 00:17:42,911 --> 00:17:45,080 あなたの立場が不利になる。 276 00:17:45,080 --> 00:17:49,084 そんな… ん…。 277 00:17:49,084 --> 00:17:51,587 だから 返事は「はい」だけだよ。 278 00:17:51,587 --> 00:17:54,090 いい?はい…。 279 00:17:54,089 --> 00:17:56,091 ひゃあ! 280 00:17:56,091 --> 00:17:59,595 な なにを…。黙って 何もしないから。 281 00:17:59,595 --> 00:18:02,431 失礼。きゃあ…。 282 00:18:02,431 --> 00:18:05,768 ふむふむ…。あ あ…。 283 00:18:05,768 --> 00:18:08,271 なるほど もういいよ。 284 00:18:08,270 --> 00:18:13,375 は… ハァハァ…。 285 00:18:13,375 --> 00:18:17,045 あ… うっ! んん…。 286 00:18:17,045 --> 00:18:20,215 レイニ嬢。な なんですか? 287 00:18:20,215 --> 00:18:23,885 あなた 自分が魔法を使ってる自覚はある? 288 00:18:23,886 --> 00:18:26,889 へっ!? あ…。 289 00:18:26,889 --> 00:18:30,726 あ そっか 無自覚かぁ…これは厄介だな〜。 290 00:18:30,726 --> 00:18:33,896 えっ あの私 魔法なんか使って…。 291 00:18:33,896 --> 00:18:37,733 (レイニ)わ 私知りません!何もしてません! 292 00:18:37,733 --> 00:18:39,735 うん… わかった。 293 00:18:39,735 --> 00:18:42,071 自分の意思じゃないってわかったから。 294 00:18:42,070 --> 00:18:47,075 ううぅ…。 295 00:18:47,075 --> 00:18:51,413 レイニ嬢。 あなた多分だけど 普通の人間じゃない。 296 00:18:51,413 --> 00:18:55,083 ふ 普通の人間じゃ ない…。 297 00:18:55,083 --> 00:18:57,085 落ち着いて聞いてね? 298 00:18:57,085 --> 00:19:00,589 あなたの心臓に魔石と思われるものがある。 299 00:19:00,589 --> 00:19:03,759 あ…。はっ…。魔石って…。 300 00:19:03,759 --> 00:19:05,761 え… なんで? 301 00:19:05,761 --> 00:19:09,598 私… に 人間じゃない…。 302 00:19:09,598 --> 00:19:14,036 人間じゃないというか…私と似たような感じかな。 303 00:19:14,036 --> 00:19:16,872 私 魔石の研究をしてるんだけど〓 304 00:19:16,872 --> 00:19:21,043 その一環で まぁ魔石を取り込んでたりしててね…。 305 00:19:21,043 --> 00:19:23,045 そのおかげで わかるんだけど〓 306 00:19:23,045 --> 00:19:25,214 どうやらあなたの持つ魔石は〓 307 00:19:25,214 --> 00:19:28,217 人の精神に働きかけるものみたい。 308 00:19:28,217 --> 00:19:30,219 わかりやすく言っちゃうと〓 309 00:19:30,219 --> 00:19:33,723 あなたには 魅了の力があるんじゃないかと思う。 310 00:19:33,722 --> 00:19:36,058 魅了 ですか…。 311 00:19:36,058 --> 00:19:38,894 うん。そうなんですか!? 312 00:19:38,894 --> 00:19:41,563 私 いつもそんなことしてたんですか!? 313 00:19:41,563 --> 00:19:44,566 いや…それはさすがにわかんないけど…。 314 00:19:44,566 --> 00:19:47,569 その可能性は高いかもしれない。 315 00:19:47,569 --> 00:19:50,072 あ…。 316 00:19:50,072 --> 00:19:54,743 (レイニ)私… 昔から人に好かれるんですけど〓 317 00:19:54,743 --> 00:19:57,746 でも それでみんな意地悪をしたり〓 318 00:19:57,746 --> 00:20:00,749 裏切ったりとか いじめられて…。 319 00:20:00,749 --> 00:20:03,752 それがずっと怖くて〓 320 00:20:03,752 --> 00:20:06,421 あまり好かれないようにしようって〓 321 00:20:06,421 --> 00:20:08,590 目立たないようにしようって…。 322 00:20:08,590 --> 00:20:14,096 (嗚咽) 323 00:20:14,096 --> 00:20:17,766 はぁ…。《魅了か…。 324 00:20:17,766 --> 00:20:25,107 ドラゴンの力がなかったら私も危なかったな…》 325 00:20:25,107 --> 00:20:28,110 まさか魔石を持つ人間がいるとはな…。 326 00:20:28,110 --> 00:20:30,779 それも 魅了の力とは…。 327 00:20:30,779 --> 00:20:34,950 はい ですが制御下にある力とは言えません。 328 00:20:34,950 --> 00:20:37,953 だから 無差別に自分へ好意を向けるように〓 329 00:20:37,953 --> 00:20:39,955 力が発揮されてしまい〓 330 00:20:39,955 --> 00:20:43,792 人間関係に不和が生じるようになったと考えられます。 331 00:20:43,792 --> 00:20:49,131 あ… それは…。 あ…。 332 00:20:49,131 --> 00:20:55,304 んん…。 333 00:20:55,304 --> 00:20:57,640 彼女の力は危険です。 334 00:20:57,639 --> 00:21:01,476 国すら 脅かしかねません場合によっては…。 335 00:21:01,476 --> 00:21:03,478 あ…。んっ…。 336 00:21:03,478 --> 00:21:08,483 問題ないです。対抗策もありますし。 337 00:21:08,483 --> 00:21:13,588 私が責任をもってレイニ嬢を保護します。 338 00:21:13,589 --> 00:21:15,591 フッ…。 339 00:21:15,591 --> 00:21:20,596 ホント あなたのそういうところが ダメなのよ。 340 00:21:20,596 --> 00:21:23,599 えっ?レイニ嬢を あなたの離宮に置くと〓 341 00:21:23,599 --> 00:21:25,935 大きな問題があるでしょう。 342 00:21:25,934 --> 00:21:27,936 ん〜 問題? 343 00:21:27,936 --> 00:23:15,243 あなたは今 誰と暮らしてるの?うわっ! 344 00:23:15,243 --> 00:23:18,079 (アルガルド)相変わらず読めんなあの人は。 345 00:23:18,080 --> 00:23:21,417 まさか あの方が動くとは思いませんでしたぞ。 346 00:23:21,416 --> 00:23:23,752 このようなことでは 計画が…。 347 00:23:23,752 --> 00:23:25,754 計画に変更はない。 348 00:23:25,754 --> 00:23:27,923 だが 早めねばなるまい…。 349 00:23:27,923 --> 00:23:32,261 やはり最後に立ちふさがるのはあの人だったな。 350 00:23:32,260 --> 00:23:35,263 いかがなさるおつもりですか? 351 00:23:35,263 --> 00:23:39,267 あの人は厄介ではあるが完全無欠ではない。 352 00:23:39,267 --> 00:23:41,770 つけ入る隙は いくらでもある。 353 00:23:41,770 --> 00:23:43,939 では そのように。 354 00:23:43,939 --> 00:23:45,941 失敗は許されませんぞ。 355 00:23:45,941 --> 00:23:48,944 ああ 失敗はできない。