1 00:00:13,709 --> 00:00:16,809 (鐘の音) 2 00:00:23,052 --> 00:00:26,152 〓アルガルド:どうした?(レイニ)んっ? 3 00:00:26,555 --> 00:00:28,891 明日の夜会なのですが…。 4 00:00:28,891 --> 00:00:31,894 学園卒業前の 最後の…。 5 00:00:31,894 --> 00:00:33,896 (アルガルド)ああ それが? 6 00:00:33,896 --> 00:00:36,996 アルガルド様が 私をエスコートしてくださるというのは〓 7 00:00:38,067 --> 00:00:40,069 とても光栄なのですが…。 8 00:00:40,069 --> 00:00:42,905 本当に よろしいのでしょうか? 9 00:00:42,905 --> 00:00:45,241 (アルガルド)フッ ユフィリアか。 10 00:00:45,240 --> 00:00:47,242 おっ…。 11 00:00:47,242 --> 00:00:49,411 お前は 何も気にしなくていい。 12 00:00:49,411 --> 00:00:52,511 アイツのことはすべて俺に任せておけ。 13 00:00:52,581 --> 00:00:54,583 はっ… ですが…! 14 00:00:54,583 --> 00:00:56,585 すみません…。 15 00:00:56,585 --> 00:00:59,685 私 貴族のルールやマナーがよくわからなくて。 16 00:01:00,089 --> 00:01:03,092 シアン男爵に娘として迎えられる前は〓 17 00:01:03,092 --> 00:01:05,761 平民として暮らしていたのだったか? 18 00:01:05,761 --> 00:01:08,861 はい。(平民の少女)あっ! 19 00:01:09,264 --> 00:01:11,199 おっ? 20 00:01:11,200 --> 00:01:18,400 〓〜 21 00:01:19,541 --> 00:01:21,543 母が亡くなってからは〓 22 00:01:21,543 --> 00:01:24,046 孤児院にお世話になっていました。 23 00:01:24,046 --> 00:01:27,883 (笑い声) 24 00:01:27,883 --> 00:01:31,553 でも あまりうまくいかなくて…。 25 00:01:31,553 --> 00:01:33,889 妙に ちょっかいをかけられたり〓 26 00:01:33,889 --> 00:01:37,559 逆に 意地悪をされたり…。 27 00:01:37,559 --> 00:01:40,729 私 昔から人付き合いが下手で…。 28 00:01:40,729 --> 00:01:42,898 ヒヒッ…。 29 00:01:42,898 --> 00:01:45,401 (アルガルド)己と縁遠い存在への拒否感〓 30 00:01:45,400 --> 00:01:49,404 無理解 平民と貴族の断絶。 31 00:01:49,404 --> 00:01:52,741 この国はずいぶんとゆがんでしまった。 32 00:01:52,741 --> 00:01:57,746 おっ…。 33 00:01:57,746 --> 00:02:00,749 私は パレッティア王国を変えたい。 34 00:02:00,749 --> 00:02:04,253 はっ アルガルド様ならきっとできます! 35 00:02:04,253 --> 00:02:06,422 偉大な王様に なれるはずです! 36 00:02:06,421 --> 00:02:10,025 先の王 俺の祖父も〓 37 00:02:10,025 --> 00:02:12,361 国を変えようとしたのだがな…。 38 00:02:12,361 --> 00:02:14,530 失敗したよ。 39 00:02:14,530 --> 00:02:16,699 生半可な やり方では〓 40 00:02:16,698 --> 00:02:19,201 不可能だろう…。 41 00:02:19,201 --> 00:02:22,705 お…? 42 00:02:22,704 --> 00:02:32,881 あ…。 43 00:02:32,881 --> 00:02:35,550 この先は 厳しい道になる。 44 00:02:35,551 --> 00:02:38,220 残念なことも起きるかもしれない。 45 00:02:38,220 --> 00:02:42,224 それでもついて来てくれるか? レイニ。 46 00:02:42,224 --> 00:02:55,424 はい!〓 47 00:02:56,405 --> 00:03:11,605 アルガルド様…。 48 00:04:46,882 --> 00:04:49,218 (イリア)レイニ様。はぁっ! 49 00:04:49,217 --> 00:04:51,219 (イリア)お飲みにならないのですか? 50 00:04:51,219 --> 00:04:55,724 あっ… す すみません…。 51 00:04:55,724 --> 00:04:57,893 私…。 52 00:04:57,893 --> 00:05:00,729 ヴァンパイア なんですよね。 53 00:05:00,729 --> 00:05:05,734 んっ? 54 00:05:05,734 --> 00:05:08,570 これまで たくさん親切にされてきたのは〓 55 00:05:08,570 --> 00:05:11,339 人を惑わせてしまったからで…。 56 00:05:11,340 --> 00:05:14,510 なのに今も〓 57 00:05:14,509 --> 00:05:19,848 アニス様たちにこんなに よくしてもらって…。 58 00:05:19,848 --> 00:05:22,851 悩みすぎると幸せが逃げていきますよ。 59 00:05:22,851 --> 00:05:24,853 でも…。 60 00:05:24,853 --> 00:05:28,523 難しい悩みごとほど時間がかかるものです。 61 00:05:28,523 --> 00:05:30,525 それより あなたには〓 62 00:05:30,525 --> 00:05:33,194 簡単に解決できる問題があります。 63 00:05:33,195 --> 00:05:35,197 それは…。 64 00:05:35,197 --> 00:05:37,700 美味しく淹れた紅茶が冷めてしまう〓 65 00:05:37,699 --> 00:05:39,701 という侍女の悩みです。 66 00:05:39,701 --> 00:05:43,205 おっ…。んっ…。 67 00:05:43,205 --> 00:05:45,708 フッ…。 68 00:05:45,707 --> 00:05:52,547 はい ありがとうございます。 69 00:05:52,547 --> 00:05:55,550 美味しい。お粗末様でございます。 70 00:05:55,550 --> 00:06:02,891 〓〜 71 00:06:02,891 --> 00:06:05,227 (レイニ)あっ! えっ…。(警報音) 72 00:06:05,227 --> 00:06:07,730 はっ!(破壊音) 73 00:06:07,729 --> 00:06:13,501 イリア様っ!静かに。 74 00:06:13,502 --> 00:06:15,504 落ち着いて聞いてください。 75 00:06:15,504 --> 00:06:18,340 何者かが 離宮に忍び込みました。 76 00:06:18,340 --> 00:06:20,676 えっ? 77 00:06:20,675 --> 00:06:25,180 (虫の鳴き声) 78 00:06:25,180 --> 00:06:32,854 (走る足音) 79 00:06:32,854 --> 00:06:35,357 どっ どうして 侵入者なんて…。 80 00:06:35,357 --> 00:06:38,527 大丈夫です警報装置の音を聞きつけて〓 81 00:06:38,527 --> 00:06:40,529 アニス様が すぐ飛んできますよ。 82 00:06:40,529 --> 00:06:42,531 でっ でも アニス様は〓 83 00:06:42,531 --> 00:06:45,367 魔法省の講演会に…。 84 00:06:45,367 --> 00:06:48,036 あっ…。ええ ですから〓 85 00:06:48,036 --> 00:06:50,372 私たちは 王城に避難しましょう。 86 00:06:50,372 --> 00:06:53,709 離宮の中なら目を瞑っても移動できますから。 87 00:06:53,708 --> 00:06:56,711 んっ…。んっ。 88 00:06:56,711 --> 00:06:59,714 ふん んっ レイニ様 霧です! 89 00:06:59,714 --> 00:07:01,883 毒かもしれません吸い込まないように。 90 00:07:01,883 --> 00:07:03,885 (レイニ)キャッ!窓から出ます しっかり〓 91 00:07:03,885 --> 00:07:08,056 つかまっていてください! 92 00:07:08,056 --> 00:07:09,991 んっ! 93 00:07:09,991 --> 00:07:11,993 (走る息遣い) 94 00:07:11,993 --> 00:07:14,329 (アルガルド)相変わらず 判断が早い。 95 00:07:14,329 --> 00:07:16,331 だが 詰めは甘いな。 96 00:07:16,331 --> 00:07:18,333 んっ うっ! 97 00:07:18,333 --> 00:07:20,502 くっ…! うっ…。 98 00:07:20,502 --> 00:07:26,008 んっ… ファイアアロー! 99 00:07:26,007 --> 00:07:29,677 あっ うっ…! 100 00:07:29,678 --> 00:07:31,680 イリア様! 101 00:07:31,680 --> 00:07:37,519 あっ… はっ! 102 00:07:37,519 --> 00:07:43,025 はっ どうして…。 103 00:07:43,024 --> 00:07:46,027 謝罪はしない 許しも乞わない。 104 00:07:46,027 --> 00:07:48,029 ただ…。 105 00:07:48,029 --> 00:07:51,199 残念だ レイニ。 106 00:07:51,199 --> 00:07:54,536 はっ…。 107 00:07:54,536 --> 00:08:00,042 (胸を突く音) 108 00:08:00,041 --> 00:08:03,044 (シャルトルーズ)先のマゼンタ公爵令嬢の講演に関し〓 109 00:08:03,044 --> 00:08:07,382 魔法省長官として 一点強く申し添えておきたい。 110 00:08:07,382 --> 00:08:10,986 (シャルトルーズ)我が国の基盤は「精霊契約」にこそある! 111 00:08:10,986 --> 00:08:14,156 なんとなれば 偉大なる初代国王が〓(ざわめき) 112 00:08:14,156 --> 00:08:16,825 大精霊と直接契約を結んだことで〓 113 00:08:16,825 --> 00:08:19,494 建国がかなったからだ。《アニスフィア:帰りたいなあ…。 114 00:08:19,494 --> 00:08:21,663 (モーリッツ)アニスフィア王女殿下。 115 00:08:21,663 --> 00:08:23,665 あっ。此度の講演会は〓 116 00:08:23,665 --> 00:08:25,667 お見事でございました。 117 00:08:25,667 --> 00:08:27,669 あっ はあ…。 118 00:08:27,669 --> 00:08:29,838 《いや 誰 困るんだが…》 119 00:08:29,838 --> 00:08:32,174 モーリッツ・シャルトルーズでございます。 120 00:08:32,174 --> 00:08:34,677 《あの演説おじさんの息子じゃん。 121 00:08:34,676 --> 00:08:36,678 アルくんの取り巻きで…》 122 00:08:36,678 --> 00:08:40,515 ユフィリア様の件では大変 ご迷惑をおかけしました。 123 00:08:40,515 --> 00:08:42,851 改めて 謝罪させていただきたく。 124 00:08:42,851 --> 00:08:45,687 そういうのは本人に直接言ったら? 125 00:08:45,687 --> 00:08:50,859 そっ それはもう はいのちほど たっぷりと…。 126 00:08:50,859 --> 00:08:53,028 ん?実は…〓 127 00:08:53,028 --> 00:08:56,365 今回の講演会を提案したのも私でございまして〓 128 00:08:56,364 --> 00:08:59,701 なんとか 名誉挽回の機会をいただければと。 129 00:08:59,701 --> 00:09:02,537 ん? 魔法省の主導じゃなく〓 130 00:09:02,537 --> 00:09:04,873 あなたが言い出したの?ええ。 131 00:09:04,873 --> 00:09:07,376 今まで 評価されなかった魔学について〓 132 00:09:07,375 --> 00:09:11,145 改めて アニスフィア王女殿下からお教えを授かる。 133 00:09:11,146 --> 00:09:13,815 それが私なりの贖罪になればと。 134 00:09:13,815 --> 00:09:17,652 はっ はあ…。《何言ってるか 全然わかんない。 135 00:09:17,652 --> 00:09:19,988 変な人…》はぁ…。 136 00:09:19,988 --> 00:09:22,657 私は なんとも思っておりません。 137 00:09:22,657 --> 00:09:24,659 謝罪などは 不要です。 138 00:09:24,659 --> 00:09:26,661 それでは 私の気が済みません。 139 00:09:26,661 --> 00:09:28,663 どうか お許しいただけるまで〓 140 00:09:28,663 --> 00:09:30,665 あと10分 いえ1時間〓 141 00:09:30,665 --> 00:09:33,835 いえいえ 永遠に言葉を交わしていただきたいのです。 142 00:09:33,835 --> 00:09:38,006 《お? さては酔っ払いか?》 143 00:09:38,006 --> 00:09:40,675 ふっ。(ティルティ)んっ…。 144 00:09:40,675 --> 00:09:42,677 んっ…。 145 00:09:42,677 --> 00:09:45,680 失礼 少々 友人と話があるので。 146 00:09:45,680 --> 00:09:48,016 王女殿下のご友人ですか? 147 00:09:48,016 --> 00:09:50,519 ぜひ 私にもご紹介いただけませんか? 148 00:09:50,518 --> 00:09:53,688 ついでに みんなで父の話を聞きましょう。 149 00:09:53,688 --> 00:09:57,025 ねっ そうだ そうしましょう! 150 00:09:57,025 --> 00:09:59,027 んっ…。 151 00:09:59,027 --> 00:10:02,697 つまり精霊契約を果たした王の末裔〓 152 00:10:02,697 --> 00:10:05,533 すなわち 魔法を使える者のみに〓 153 00:10:05,533 --> 00:10:07,869 この国を治める資格がある。 154 00:10:07,869 --> 00:10:10,038 いかなる 詭弁を弄したとて〓 155 00:10:10,038 --> 00:10:12,541 精霊に適合しない 異端者は〓 156 00:10:12,540 --> 00:10:16,044 断じて認められぬ!《意味不明なんだけど! 157 00:10:16,044 --> 00:10:19,047 怖い 何!?》(警報音) 158 00:10:19,047 --> 00:10:21,049 はっ! イリア…。 159 00:10:21,049 --> 00:10:23,051 ハッ おっ! 160 00:10:23,051 --> 00:10:27,556 あっ…。ふん。 161 00:10:27,555 --> 00:10:29,557 ちょっと 離してよ。 162 00:10:29,557 --> 00:10:35,063 会場の者を集めろ 外に出すな! 163 00:10:35,063 --> 00:10:37,732 離してってば!いけません。 164 00:10:37,732 --> 00:10:39,734 今の音が なんなのかわかるまで〓 165 00:10:39,734 --> 00:10:42,237 不用意に動いては。あれは私が作った〓 166 00:10:42,237 --> 00:10:45,073 警報装置だってば離宮で何かあったんだ! 167 00:10:45,073 --> 00:10:47,409 チッ…。ん? 168 00:10:47,409 --> 00:10:50,579 ならば なおさらです。は? 169 00:10:50,578 --> 00:10:52,914 なは〜 ダメです 王女殿下! 170 00:10:52,914 --> 00:10:55,083 冷静に 落ち着いてください! 171 00:10:55,083 --> 00:10:57,252 暴れないでください! 172 00:10:57,252 --> 00:10:59,254 何を言って!ご乱心! 173 00:10:59,254 --> 00:11:01,757 アニスフィア王女が ご乱心である! 174 00:11:01,756 --> 00:11:03,758 誰ぞ 誰ぞここに! 175 00:11:03,758 --> 00:11:06,594 は…?いつかこうなるとは〓 176 00:11:06,594 --> 00:11:11,199 思っていましたが〜やはり奇々怪々の危険人物! 177 00:11:11,199 --> 00:11:13,702 乱暴狼藉 放蕩三昧〓 178 00:11:13,702 --> 00:11:16,205 傍若無人に 跳梁跋扈! 179 00:11:16,204 --> 00:11:19,207 乱心王女 取り抑えて閉じ込めよ! 180 00:11:19,207 --> 00:11:27,549 誰が… 乱心したって…! 181 00:11:27,549 --> 00:11:29,885 ぬっ…! 182 00:11:29,884 --> 00:11:31,886 ぐあぁ〜! 183 00:11:31,886 --> 00:11:34,889 があっ はっ 離せっ 離せ〜! 184 00:11:34,889 --> 00:11:37,058 それは…。ぐっ…! 185 00:11:37,058 --> 00:11:40,728 ぐぉっ!こっちのセリフだ〜! 186 00:11:40,729 --> 00:11:43,232 ぎょえぇ〜! 187 00:11:43,231 --> 00:11:46,401 ひっ ひぃ〜!〓どっ ドラゴン!? 188 00:11:46,401 --> 00:11:49,070 (モーリッツ)なっ何をしているぅ… ケホッ。 189 00:11:49,070 --> 00:11:54,909 早くこのバケモノ姫を取り押さえろぉ! 190 00:11:54,909 --> 00:11:57,745 おっ。この…。 191 00:11:57,746 --> 00:12:02,251 バケモノめぇ〜! 192 00:12:02,250 --> 00:12:04,753 (ユフィリア)んっ! 193 00:12:04,753 --> 00:12:08,423 ゆっ ユフィリアぁ〜! 194 00:12:08,423 --> 00:12:10,859 アニス様!離宮側の窓へ! 195 00:12:10,859 --> 00:12:12,861 んっ!チッ! 196 00:12:12,861 --> 00:12:14,863 あっ! 197 00:12:14,863 --> 00:12:16,865 (ティルティ)何よ 何よ? 198 00:12:16,865 --> 00:12:20,035 ずいぶん楽しそうなことしてるじゃない? 199 00:12:20,034 --> 00:12:23,204 (手下たち)うお うわあぁ〜!うわぁ〜! 200 00:12:23,204 --> 00:12:25,873 あっ!ティルティ! 201 00:12:25,874 --> 00:12:29,544 ウフッ 反乱? 反乱なのかしら? 202 00:12:29,544 --> 00:12:33,048 それなら相手は私がしてあげるからさ。 203 00:12:33,047 --> 00:12:37,218 もっと暴れなさいよ ねぇ! 204 00:12:37,218 --> 00:12:40,722 (貴族たち)うっ うわぁ〜! 205 00:12:40,722 --> 00:12:43,225 なんて 鮮やかな複合魔法。 206 00:12:43,224 --> 00:12:47,895 うふふ 早く出ていかないとみんな縛っちゃうわよ。 207 00:12:47,896 --> 00:12:50,899 何やってるの バカティルティ。 208 00:12:50,899 --> 00:12:53,068 んっ そっちこそバカ。 209 00:12:53,067 --> 00:12:57,572 ここは私が引き受けてやるって言ってんの。 210 00:12:57,572 --> 00:13:00,742 やりすぎないでよ。あっ。 211 00:13:00,742 --> 00:13:08,583 ユフィ!はい! 212 00:13:08,583 --> 00:13:12,687 ウインドカッター! 213 00:13:12,687 --> 00:13:14,689 飛びます!お願い! 214 00:13:14,689 --> 00:13:21,362 〓〜 215 00:13:21,362 --> 00:13:23,364 まったく…。 216 00:13:23,364 --> 00:13:26,701 うまくやりなさいよね バカ アニス。 217 00:13:26,701 --> 00:13:28,703 ん…。 218 00:13:28,703 --> 00:13:32,207 あら まだ立ってたの? あなた。 219 00:13:32,207 --> 00:13:34,209 うぅ…。 220 00:13:34,209 --> 00:13:37,212 お呼びじゃないんだけど。 221 00:13:37,212 --> 00:13:39,214 どいつもこいつも〓 222 00:13:39,214 --> 00:13:42,050 計画を台なしにしおって…。 223 00:13:42,050 --> 00:13:48,557 伝統をないがしろにする小娘どもがあ! 224 00:13:48,556 --> 00:13:54,228 フフッ。 225 00:13:54,229 --> 00:14:00,068 ユフィ あそこ! 226 00:14:00,068 --> 00:14:06,241 はっ。んっ。 227 00:14:06,241 --> 00:14:08,577 うくっ…。 228 00:14:08,576 --> 00:14:10,511 うっ うぅ…。 229 00:14:10,512 --> 00:14:12,681 んっ…! 230 00:14:12,680 --> 00:14:25,359 (風の音) 231 00:14:25,360 --> 00:14:27,362 ぐっ… がぁ…。 232 00:14:27,362 --> 00:14:30,699 んが があぁ〜! 233 00:14:30,698 --> 00:14:34,702 はっ…。 234 00:14:34,702 --> 00:14:37,205 ハァ… ハァ…〓 235 00:14:37,205 --> 00:14:41,042 ハァハァ…。 236 00:14:41,042 --> 00:14:45,380 どうやっても 何をしても〓 237 00:14:45,380 --> 00:14:49,718 やはり 最後には立ちふさがるか。 238 00:14:49,717 --> 00:14:54,388 はっ…。 239 00:14:54,389 --> 00:14:56,725 姉上…。 240 00:14:56,724 --> 00:15:04,565 (風の音) 241 00:15:04,566 --> 00:15:06,568 これは いったい…〓 242 00:15:06,568 --> 00:15:08,570 どういうことなのですか? 243 00:15:08,570 --> 00:15:11,339 アルガルド様!騒ぐな ユフィリア。 244 00:15:11,339 --> 00:15:15,844 んっ…。 245 00:15:15,843 --> 00:15:17,845 (イリア)アニス 様…。 246 00:15:17,845 --> 00:15:21,182 も 申し訳 あり ませ…。 247 00:15:21,182 --> 00:15:23,851 謝らないで レイニ。 248 00:15:23,851 --> 00:15:27,188 あっ わ た し…。 249 00:15:27,188 --> 00:15:30,858 しっかりしなさい 大丈夫よ気を確かに持って。 250 00:15:30,858 --> 00:15:33,361 アル 様…。 251 00:15:33,361 --> 00:15:35,697 ま せき…。 252 00:15:35,697 --> 00:15:38,200 わかってる あとは任せて。 253 00:15:38,199 --> 00:15:47,542 ユフィ!んっ…。 254 00:15:47,542 --> 00:15:49,544 二人をよろしくね。 255 00:15:49,544 --> 00:15:53,214 はっ イリアはともかくレイニはもう…。 256 00:15:53,214 --> 00:15:56,384 レイニは ヴァンパイアだ可能性はまだある。 257 00:15:56,384 --> 00:15:59,387 ですが 明らかに魔石を抜き取られて。 258 00:15:59,387 --> 00:16:02,891 それでも手を尽くして お願い。 259 00:16:02,890 --> 00:16:09,997 ふっ…。 260 00:16:09,998 --> 00:16:12,000 話は済んだか? 261 00:16:12,000 --> 00:16:14,169 律儀に待っていてくれたんだね。 262 00:16:14,168 --> 00:16:16,837 待つことには 慣れている。 263 00:16:16,838 --> 00:16:20,008 この時を何年も待っていたのだからな。 264 00:16:20,008 --> 00:16:22,177 魔法省の講演会は〓 265 00:16:22,176 --> 00:16:24,345 アルくんの差し金? 266 00:16:24,345 --> 00:16:27,515 フッ あれはモーリッツが言い出したことだろう。 267 00:16:27,515 --> 00:16:30,685 私を 離宮から引き離すためにね。 268 00:16:30,685 --> 00:16:33,855 魔法省の後押しがあるということは〓 269 00:16:33,855 --> 00:16:36,858 長官のシャルトルーズ伯爵までグルってことかな? 270 00:16:36,858 --> 00:16:40,528 さて な。レイニに魅了されていたくせに…〓 271 00:16:40,528 --> 00:16:42,864 よくも 手にかけれたものね。 272 00:16:42,864 --> 00:16:45,533 無論 今も彼女のことは〓 273 00:16:45,533 --> 00:16:47,869 心の底から 好ましく思っている。 274 00:16:47,869 --> 00:16:50,205 で それが何か? 275 00:16:50,204 --> 00:16:52,540 はっ…。 276 00:16:52,540 --> 00:16:55,877 王族ならば己の感情に振り回されて〓 277 00:16:55,877 --> 00:16:58,046 判断を誤ってはならない。 278 00:16:58,046 --> 00:17:00,382 私は そう叩き込まれてきた。 279 00:17:00,381 --> 00:17:03,217 唯一の 王位継承権者としてな。 280 00:17:03,217 --> 00:17:05,386 あっ… だからレイニから〓 281 00:17:05,386 --> 00:17:07,722 魔石を奪うこともためらわないって? 282 00:17:07,722 --> 00:17:09,991 ああ 感情など二の次だ。 283 00:17:09,991 --> 00:17:11,993 ヴァンパイアになることが〓 284 00:17:11,993 --> 00:17:14,662 王族として正しいとでも思っているの? 285 00:17:14,662 --> 00:17:16,831 あなたにだけは言われたくないな。 286 00:17:16,831 --> 00:17:20,335 なんだ その背中にあるものは? 287 00:17:20,334 --> 00:17:23,504 あっ…。魔石の取り込み方は違えど〓 288 00:17:23,504 --> 00:17:25,506 ヴァンパイアとドラゴン〓 289 00:17:25,506 --> 00:17:29,010 怪物の力を求めたのはどちらも同じではないか? 290 00:17:29,010 --> 00:17:31,346 私とアルくんじゃ〓 291 00:17:31,345 --> 00:17:33,347 立場が違う。 292 00:17:33,347 --> 00:17:35,349 ハッ ハッハハハ。 293 00:17:35,349 --> 00:17:39,186 そうだ あなたは王位継承権をあっさり捨てた王女で〓 294 00:17:39,187 --> 00:17:42,357 私はたった一人残された王太子だ! 295 00:17:42,356 --> 00:17:44,692 立場が違う! 296 00:17:44,692 --> 00:17:46,694 アルくん…。 297 00:17:46,694 --> 00:17:49,197 だから こうするしかなかった。 298 00:17:49,197 --> 00:17:52,033 私は 国を掌握するために〓 299 00:17:52,033 --> 00:17:54,869 ヴァンパイアの力を利用するのだ。 300 00:17:54,869 --> 00:17:56,871 国の掌握? 301 00:17:56,871 --> 00:17:59,707 なんで わざわざそんなことしなくたって〓 302 00:17:59,707 --> 00:18:01,709 アルくんは 次の王だ! 303 00:18:01,709 --> 00:18:04,045 本気で言っているなら あなたは〓 304 00:18:04,045 --> 00:18:06,381 本当に何も見ていないのだな。 305 00:18:06,380 --> 00:18:09,049 私を 次期国王だと〓 306 00:18:09,050 --> 00:18:11,819 本心で認めている者がどれだけいる? 307 00:18:11,819 --> 00:18:14,655 耳にしたことがないとは言わせない。 308 00:18:14,655 --> 00:18:18,492 「魔法の才能がアニスフィア王女にあったなら」〓 309 00:18:18,493 --> 00:18:20,829 という声を。 310 00:18:20,828 --> 00:18:22,830 誰もが姉上を認め〓 311 00:18:22,830 --> 00:18:25,333 嘲り 恐れている。 312 00:18:25,333 --> 00:18:28,837 あなたは 正真正銘のバケモノだよ。 313 00:18:28,836 --> 00:18:31,172 違う。(アルガルド)ただの人では〓 314 00:18:31,172 --> 00:18:33,174 バケモノに追いつけない。 315 00:18:33,174 --> 00:18:35,510 ならば変わり果てるしかないだろう。 316 00:18:35,510 --> 00:18:37,846 そこにしか 道がないのであれば! 317 00:18:37,845 --> 00:18:41,682 違う アルくんが望まれたのはそんな王様じゃない! 318 00:18:41,682 --> 00:18:44,518 人と人の つながりを大事にして〓 319 00:18:44,519 --> 00:18:46,855 みんなで手を取り合って国を治める〓 320 00:18:46,854 --> 00:18:48,856 王になればいいじゃないか! 321 00:18:48,856 --> 00:18:51,359 それを飾りの王と言わずしてなんと言う!? 322 00:18:51,359 --> 00:18:54,529 あっ…。人と人とのつながり? 323 00:18:54,529 --> 00:18:56,531 手を取り合う? 324 00:18:56,531 --> 00:18:59,200 私は 俺は見てきたぞ! 325 00:18:59,200 --> 00:19:02,036 平民との間に わだかまる溝を! 326 00:19:02,036 --> 00:19:06,207 平民を人とも思わず傲慢に振舞う貴族を! 327 00:19:06,207 --> 00:19:09,977 この国では 魔法がすべてだ! 328 00:19:09,977 --> 00:19:13,314 だから その歪みをちゃんと変えるような王に! 329 00:19:13,314 --> 00:19:16,651 変わらぬさ 先代の王が平民を讃えて〓 330 00:19:16,651 --> 00:19:18,653 貴族の位を授けようとしたとき〓 331 00:19:18,653 --> 00:19:21,656 何が起きた! 332 00:19:21,656 --> 00:19:25,493 反乱だ 大勢の貴族たちのな! 333 00:19:25,493 --> 00:19:28,997 父上やグランツ公が鎮圧した今もなお〓 334 00:19:28,996 --> 00:19:31,665 その炎はくすぶっている! 335 00:19:31,666 --> 00:19:34,335 はっ…。 336 00:19:34,335 --> 00:19:36,337 この国は 病んでいる。 337 00:19:36,337 --> 00:19:39,674 ならば絶対的な力で変えるしかない。 338 00:19:39,674 --> 00:19:43,011 変えられぬ常識を打ち破るほどの力だ! 339 00:19:43,010 --> 00:19:45,346 だが〓 340 00:19:45,346 --> 00:19:47,849 俺には 無理だった。 341 00:19:47,849 --> 00:19:50,685 アル くん? 342 00:19:50,685 --> 00:19:53,855 姉上とは比べようもない 凡愚だ。 343 00:19:53,855 --> 00:19:57,025 何にも秀でず 何もできない。 344 00:19:57,024 --> 00:19:59,360 どれほど努力を重ねても〓 345 00:19:59,360 --> 00:20:03,030 「努力すれば手が届く」程度のことしかできない。 346 00:20:03,030 --> 00:20:07,535 だから 力を求めたって言うの?無理やり奪ってまで。 347 00:20:07,535 --> 00:20:11,706 必要な力だ誤った国を正すために。 348 00:20:11,706 --> 00:20:16,211 そして あなたには口を出す一切の権利がない。 349 00:20:16,210 --> 00:20:19,213 アニスフィア・ウィン・パレッティア。 350 00:20:19,213 --> 00:20:21,549 第一王女のあなたは〓 351 00:20:21,549 --> 00:20:24,385 その名に刻まれた責任を放棄した。 352 00:20:24,385 --> 00:20:26,721 はっ…。これは あなたが〓 353 00:20:26,721 --> 00:20:28,723 選ばなかった未来だ。 354 00:20:28,723 --> 00:20:30,725 バケモノがかくも簡単に捨てたものならば〓 355 00:20:30,725 --> 00:20:34,395 凡愚の俺が血反吐を吐いて拾ったとて〓 356 00:20:34,395 --> 00:20:36,397 なんの文句がある? 357 00:20:36,397 --> 00:20:39,233 アルくん ひとつ聞かせて。 358 00:20:39,233 --> 00:20:41,569 君にとって魔法って何? 359 00:20:41,569 --> 00:20:46,074 呪いだよ 姉上。 360 00:20:46,073 --> 00:20:48,742 魔法も王家の血も〓 361 00:20:48,743 --> 00:20:50,745 王子という身分も〓 362 00:20:50,745 --> 00:20:52,914 すべて 俺にとって呪いだ。 363 00:20:52,914 --> 00:20:57,085 俺という人を 空虚にするものだ。 364 00:20:57,084 --> 00:20:59,420 そっか…。 365 00:20:59,420 --> 00:21:02,423 いいでしょう 「アルガルド」。 366 00:21:02,423 --> 00:21:04,759 あなたが立っている場所は〓 367 00:21:04,759 --> 00:21:07,262 確かに私が捨てたものなのでしょうね。 368 00:21:07,261 --> 00:21:10,197 ですが認めるわけにはいきません。 369 00:21:10,197 --> 00:21:14,368 私が捨てた未来をあなたが拾うのだと言うならば〓 370 00:21:14,368 --> 00:21:18,038 私は あなたの捨てた「今」をこそ拾いましょう。 371 00:21:18,039 --> 00:21:21,209 人を傷つけ 踏みにじる。 372 00:21:21,208 --> 00:21:23,544 「人でなし」の王が治める国に〓 373 00:21:23,544 --> 00:21:25,546 民の幸福はありません。 374 00:21:25,546 --> 00:21:28,049 力なき王に 治められる民よりも〓 375 00:21:28,049 --> 00:21:30,051 不幸な者などない! 376 00:21:30,051 --> 00:21:32,720 力? 滑稽なことを言いますね。 377 00:21:32,720 --> 00:21:36,057 よもや 私と「同じ土俵」で勝てると〓 378 00:21:36,057 --> 00:21:38,726 自惚れているのですか? 379 00:21:38,726 --> 00:21:42,230 貴様ぁ〜! 380 00:21:42,229 --> 00:21:44,398 力が すべてだと言うのなら〓 381 00:21:44,398 --> 00:21:46,400 私を下してみせなさい! 382 00:21:46,400 --> 00:21:48,903 俺の前に立ちはだかる権利を〓 383 00:21:48,903 --> 00:21:51,406 あなたは持っていないと言ったはずだ! 384 00:21:51,405 --> 00:21:54,408 いいえ とち狂った弟を止める。 385 00:21:54,408 --> 00:21:56,577 それは 姉としての権利です! 386 00:21:56,577 --> 00:21:59,914 今さら 世迷い言をっ! 387 00:21:59,914 --> 00:22:03,918 ええ 本当に 今さらですね…。 388 00:22:03,918 --> 00:22:05,920 あっ…。でもね〓 389 00:22:05,920 --> 00:22:08,089 魔法は 明日への祈りと〓 390 00:22:08,089 --> 00:22:12,527 みんなの幸せを願うものでできているんだよ アルくん。 391 00:22:12,526 --> 00:22:14,528 姉上…。 392 00:22:14,528 --> 00:22:17,364 構えなさい アルガルド。