1 00:00:16,580 --> 00:00:21,251 (大長老)なるほど王位継承権の復権ですか? 2 00:00:21,251 --> 00:00:23,420 (アニスフィア)ええ 王女としての〓 3 00:00:23,420 --> 00:00:25,589 公務から離れて久しいこともあり〓 4 00:00:25,589 --> 00:00:27,925 精霊信仰派の皆様に〓 5 00:00:27,925 --> 00:00:30,261 改めて ご挨拶をと思いまして。 6 00:00:30,260 --> 00:00:33,430 そうですか それはそれは…。 7 00:00:33,430 --> 00:00:35,432 お転婆だった殿下も〓 8 00:00:35,432 --> 00:00:37,768 ずいぶんと 落ち着かれたご様子。 9 00:00:37,768 --> 00:00:42,106 今後は次期女王として立たれるおつもりですかな? 10 00:00:42,106 --> 00:00:44,609 そう ですね…。 11 00:00:44,608 --> 00:00:48,612 正気か 女王というだけでも前例がないのに〓 12 00:00:48,612 --> 00:00:51,281 魔法が使えぬなど…。陛下とて〓 13 00:00:51,281 --> 00:00:53,283 まだ 四十に届かぬお歳。 14 00:00:53,283 --> 00:00:55,619 新たなお世継ぎもまだ望めように。 15 00:00:55,619 --> 00:00:57,788 (幹部A)うむ 国王たるもの〓 16 00:00:57,788 --> 00:01:01,625 後継を生み育てることも義務である まったく…。 17 00:01:01,625 --> 00:01:04,461 我ら 下々の者では計りしれぬ〓 18 00:01:04,461 --> 00:01:07,297 深淵なお考えがあるのでしょうがなぁ。 19 00:01:07,297 --> 00:01:09,299 あるいは〓 20 00:01:09,299 --> 00:01:12,969 よほどアニス様を 女王にしたいのか。 21 00:01:12,970 --> 00:01:14,905 ふぅ…。 22 00:01:14,905 --> 00:01:16,907 陛下のお考えがどうあれ〓 23 00:01:16,907 --> 00:01:21,412 私は王位継承者としてその職責を全うする所存です。 24 00:01:21,412 --> 00:01:24,916 皆様にお力添えいただけましたら幸いです。 25 00:01:24,915 --> 00:01:26,917 おっほん…。 26 00:01:26,917 --> 00:01:31,088 アニスフィア殿下のご覚悟のほどはよくわかり申した。 27 00:01:31,088 --> 00:01:34,091 今後の振る舞いに期待しておりますぞ。 28 00:01:34,091 --> 00:01:36,594 はい 何とぞ〓 29 00:01:36,593 --> 00:01:39,596 ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 30 00:01:39,596 --> 00:01:41,598 うむ うむ…。はぁ…。 31 00:01:41,598 --> 00:01:44,768 (大長老)ですが一つよろしいですかな。 32 00:01:44,768 --> 00:01:48,272 あっ…。魔学とか 言いましたか。 33 00:01:48,272 --> 00:01:51,108 あれは いけません。はっ! 34 00:01:51,108 --> 00:01:54,778 我々のみ許されていた魔法の恩恵を〓 35 00:01:54,778 --> 00:01:56,780 平民が手にするなど〓 36 00:01:56,780 --> 00:02:01,618 貴族 ひいては王族の権威をいたずらに貶めるものです。 37 00:02:01,618 --> 00:02:04,121 おわかりに なられますかな? 38 00:02:04,121 --> 00:02:07,458 ん…。心配ないでしょう。 39 00:02:07,458 --> 00:02:11,295 殿下は昔から魔法が大好きでしたからな。 40 00:02:11,295 --> 00:02:13,297 ふふ…。 41 00:02:13,297 --> 00:02:15,232 となれば この先〓 42 00:02:15,232 --> 00:02:18,569 次代に魔法を伝える術を考えねばなりますまい。 43 00:02:18,569 --> 00:02:22,073 いかにも 王家の存在は精霊から賜った〓 44 00:02:22,072 --> 00:02:24,575 魔法の才を 引き継ぐためにある。 45 00:02:24,575 --> 00:02:27,411 では殿下には なるべく早く〓 46 00:02:27,411 --> 00:02:29,914 お世継ぎを生んでいただきたいですな。 47 00:02:29,913 --> 00:02:32,082 んっ…。(幹部B)しからば〓 48 00:02:32,082 --> 00:02:34,084 高い爵位の家から〓 49 00:02:34,084 --> 00:02:36,920 歳の近い者を見繕わねばなるまいな。 50 00:02:36,920 --> 00:02:40,090 この際 家柄にこだわらずとも〓 51 00:02:40,090 --> 00:02:43,427 魔法の才に優れた者であればよいのではないか。 52 00:02:43,427 --> 00:02:46,597 であれば歳も気にする必要はないな。 53 00:02:46,597 --> 00:02:50,601 うむ 何人か囲っておくのがよかろう。 54 00:02:50,601 --> 00:02:53,604 幸い 殿下のお体は〓 55 00:02:53,604 --> 00:02:55,604 至極 健やかなようだ。 56 00:02:58,442 --> 00:03:00,442 んん…。(中長老)とはいえ まずは〓 57 00:03:00,611 --> 00:03:02,611 内政の安定が先決ですかな。(幹部A)ですな。 58 00:03:03,781 --> 00:03:05,781 (幹部B)しかしなるべくなら 早い方が…。 59 00:03:06,283 --> 00:03:08,283 ゲホッ ゲホッ…。(水の音) 60 00:03:09,119 --> 00:03:11,119 ハァ… ハァ…。 61 00:03:12,623 --> 00:03:14,623 ハァハァ…。 62 00:03:16,059 --> 00:03:21,159 ハァ… んっ。 63 00:03:21,565 --> 00:03:30,465 大丈夫… 私は 大丈夫…。 64 00:05:06,436 --> 00:05:08,939 (虫の鳴き声) 65 00:05:08,939 --> 00:05:12,109 (レイニ)どうぞ。(ユフィリア)ありがとうございます。 66 00:05:12,109 --> 00:05:14,712 (レイニ)フッ…。(イリア)侍女姿も〓 67 00:05:14,711 --> 00:05:16,880 だいぶ 板についてきましたね。 68 00:05:16,880 --> 00:05:21,051 (レイニ)まだ 見習いですけど…イリア様のおかげです。 69 00:05:21,051 --> 00:05:26,557 (イリア)レイニ相手だと私も 教えがいがありますよ。 70 00:05:26,556 --> 00:05:29,225 あっ。はぁ…。 71 00:05:29,226 --> 00:05:33,397 アニス様 明日お時間をいただいても よろしいですか? 72 00:05:33,397 --> 00:05:36,233 お話が。え…。 73 00:05:36,233 --> 00:05:38,736 イリアとレイニも ぜひ。 74 00:05:38,735 --> 00:05:42,072 んっ。おっ。 75 00:05:42,072 --> 00:05:44,575 あっ… えっと〓 76 00:05:44,574 --> 00:05:47,077 明日は ティルティの診察が…。 77 00:05:47,077 --> 00:05:50,080 あっ…。 78 00:05:50,080 --> 00:05:53,417 はぁ… 時間ずらすね。 79 00:05:53,417 --> 00:05:55,419 ありがとうございます。 80 00:05:55,419 --> 00:05:59,256 私は 私のなすべきことを見つけました。 81 00:05:59,256 --> 00:06:02,593 それをアニス様にそして両陛下はじめ〓 82 00:06:02,592 --> 00:06:05,428 皆様に聞いていただきたいのです。 83 00:06:05,429 --> 00:06:10,434 あぁ…。 84 00:06:10,434 --> 00:06:14,872 (オルファンス)んっ…。 85 00:06:14,871 --> 00:06:18,208 (ノック) 86 00:06:18,208 --> 00:06:20,210 ああ 来たかアニスよ。 87 00:06:20,210 --> 00:06:24,548 んっ… あっ? 88 00:06:24,548 --> 00:06:26,550 父上 その子は? 89 00:06:26,550 --> 00:06:29,386 (リュミ)初めまして 王女様。 90 00:06:29,386 --> 00:06:33,557 私は リュミ 精霊契約者と名乗ればわかるかしら? 91 00:06:33,557 --> 00:06:37,895 はっ えっ ちょっなんで精霊契約者がここに…。 92 00:06:37,894 --> 00:06:39,896 ウフフッ…。 93 00:06:39,896 --> 00:06:44,234 陛下 王妃様 本日はお時間をいただき ありがとうございます。 94 00:06:44,234 --> 00:06:46,737 いや 構わんよ。 95 00:06:46,737 --> 00:06:56,747 しかし いったいなんの話をされるやら。 96 00:06:56,747 --> 00:06:59,750 今回は 私から陛下にお願いがございます。 97 00:06:59,750 --> 00:07:01,752 ふむ。 98 00:07:01,752 --> 00:07:06,090 私はリュミ様に 精霊契約の資格を見い出されました。 99 00:07:06,089 --> 00:07:08,091 なんだと!? 100 00:07:08,091 --> 00:07:11,428 えっ!? 101 00:07:11,428 --> 00:07:16,033 えっ せっ 精霊契約って ユフィが? 102 00:07:16,033 --> 00:07:18,869 そう 今この世で ただ一人〓 103 00:07:18,869 --> 00:07:22,039 彼女だけがその資格と意志を持っている。 104 00:07:22,039 --> 00:07:25,376 本気なのか?んっ。 105 00:07:25,375 --> 00:07:29,379 精霊契約者の真実を知った上でもか? 106 00:07:29,379 --> 00:07:33,049 はい。あっ はぁ…。 107 00:07:33,050 --> 00:07:35,219 (シルフィーヌ)精霊契約者になるということは〓 108 00:07:35,218 --> 00:07:37,554 俗世では 生きづらくなるのよ。 109 00:07:37,554 --> 00:07:40,390 それって どういうことです? 110 00:07:40,390 --> 00:07:45,061 んっ… リュミ様がいくつに見える? 111 00:07:45,062 --> 00:07:47,064 ウフフ…。 112 00:07:47,064 --> 00:07:50,401 いくつって… 私と同じくらい。 113 00:07:50,400 --> 00:07:52,569 この方はね〓 114 00:07:52,569 --> 00:07:55,906 私たちが初めて会った時からこの姿よ。 115 00:07:55,906 --> 00:07:58,242 何十年も前からね。 116 00:07:58,241 --> 00:08:02,912 はっ… 精霊契約者ってもしかして不老なの? 117 00:08:02,913 --> 00:08:04,915 まぁ そうね。 118 00:08:04,915 --> 00:08:07,084 けど それだけじゃないわ。 119 00:08:07,084 --> 00:08:10,921 精霊契約とは力を手にする代償に〓 120 00:08:10,921 --> 00:08:13,924 いずれ精霊 そのものになる契約。 121 00:08:13,924 --> 00:08:17,027 精霊に… なる? 122 00:08:17,027 --> 00:08:19,530 私の本当の名前は〓 123 00:08:19,529 --> 00:08:21,531 リュミエル・レネ・パレッティア。 124 00:08:21,531 --> 00:08:24,534 つまり あなたたちのご先祖様。 125 00:08:24,534 --> 00:08:32,375 ご先祖って それって。 126 00:08:32,375 --> 00:08:35,211 私にも 伴侶がいた。 127 00:08:35,212 --> 00:08:38,882 いい人だったわ とてもね。 128 00:08:38,882 --> 00:08:42,552 ずっと一緒に生きることができたら〓 129 00:08:42,552 --> 00:08:47,891 そう思うこともあった。 130 00:08:47,891 --> 00:08:51,228 でも 私たちの生きる時間は〓 131 00:08:51,228 --> 00:08:54,398 絶望的に異なっていた。 132 00:08:54,397 --> 00:08:56,399 精霊になれば〓 133 00:08:56,399 --> 00:08:58,902 人が当たり前に抱く欲求は〓 134 00:08:58,902 --> 00:09:00,904 消え失せる…。 135 00:09:00,904 --> 00:09:02,906 記憶も 感情も〓 136 00:09:02,906 --> 00:09:06,243 不要になる…。 137 00:09:06,243 --> 00:09:08,245 想像できる? 138 00:09:08,245 --> 00:09:10,247 すべて忘れるの。 139 00:09:10,247 --> 00:09:13,083 困ったように微笑む顔も〓 140 00:09:13,083 --> 00:09:16,019 優しく名前を呼ぶ声も〓 141 00:09:16,019 --> 00:09:19,189 遠慮がちに触れる温もりも〓 142 00:09:19,189 --> 00:09:28,699 すべて 忘れてしまう。 143 00:09:28,698 --> 00:09:31,034 どれだけ必死に書き留めても〓 144 00:09:31,034 --> 00:09:33,370 紙の上のできごと。 145 00:09:33,370 --> 00:09:36,206 想いを伴わない〓 146 00:09:36,206 --> 00:09:42,379 単なる記憶でしかなくなり…。 147 00:09:42,379 --> 00:09:46,216 忘れたことさえ 忘れてしまう。 148 00:09:46,216 --> 00:09:49,553 人の身も 人の命も〓 149 00:09:49,553 --> 00:09:53,724 いずれは 人の心さえも失って〓 150 00:09:53,723 --> 00:10:03,233 永劫の孤独にとらわれる。 151 00:10:03,233 --> 00:10:06,903 それが 精霊契約の真実…。 152 00:10:06,903 --> 00:10:11,241 それでもあなたは精霊契約を望むの? 153 00:10:11,241 --> 00:10:13,744 んっ… はい。 154 00:10:13,743 --> 00:10:19,249 私の望みをかなえるのに精霊契約は欠かせません。 155 00:10:19,249 --> 00:10:22,753 陛下 精霊契約をかなえた暁には〓 156 00:10:22,752 --> 00:10:25,922 私を王家に養子として迎え入れていただき〓 157 00:10:25,922 --> 00:10:28,925 王位継承権を賜りたく存じます。 158 00:10:28,925 --> 00:10:31,261 あっ…。はっ? 159 00:10:31,261 --> 00:10:33,263 あっ…。あっ。 160 00:10:33,263 --> 00:10:36,266 まっ 待て待て 何を言い出す! 161 00:10:36,266 --> 00:10:41,271 お前を養子?なぜ そんな話になる!? 162 00:10:41,271 --> 00:10:45,442 あぁ〜 グランツ どういうつもりだ! 163 00:10:45,442 --> 00:10:47,444 なぜ ユフィリアがこんなことを言い出す!? 164 00:10:47,444 --> 00:10:49,780 (グランツ)私とて認めたわけではない。 165 00:10:49,779 --> 00:10:52,115 あっ フッ…。 166 00:10:52,115 --> 00:10:54,117 はっ…! 167 00:10:54,117 --> 00:10:58,455 ユフィ… なんで そんな…。 168 00:10:58,455 --> 00:11:02,626 私は アニス様が王になるのが許せないのです。 169 00:11:02,626 --> 00:11:04,628 えっ!?あっ! 170 00:11:04,628 --> 00:11:06,630 なっ なんで? 171 00:11:06,630 --> 00:11:08,966 (オルファンス)どっ どういうことだユフィリア。 172 00:11:08,965 --> 00:11:12,802 アニス様が この国の貴族に認められることはありません。 173 00:11:12,802 --> 00:11:16,572 魔法の才能がないその一点だけで。 174 00:11:16,573 --> 00:11:22,746 だから 自分に王位継承権を授けよ と? 175 00:11:22,746 --> 00:11:26,583 んん… たしかにお前の才能は素晴らしい。 176 00:11:26,583 --> 00:11:30,754 だが 養子にしたとて貴族の理解が得られるわけが…。 177 00:11:30,754 --> 00:11:33,257 だからこその 精霊契約です。 178 00:11:33,256 --> 00:11:36,426 建国の国王と同じ偉業を成し遂げれば〓 179 00:11:36,426 --> 00:11:40,263 精霊信仰に傾倒する貴族を納得させられます。 180 00:11:40,263 --> 00:11:44,267 はっ…! ユフィ どうして? 181 00:11:44,267 --> 00:11:47,937 アニス様が 望まぬ王位につかずにすみます。 182 00:11:47,937 --> 00:11:50,106 待って 待ってよ! 183 00:11:50,106 --> 00:11:52,275 私 そんなこと頼んだ覚えない! 184 00:11:52,275 --> 00:11:56,613 はい これは私が勝手に果たすと決めた誓いです。 185 00:11:56,613 --> 00:11:59,449 私はあなたを王になどしたくない。 186 00:11:59,449 --> 00:12:03,453 本気で言ってるの? 187 00:12:03,453 --> 00:12:05,956 はっ…。 188 00:12:05,955 --> 00:12:08,291 人間じゃなくなるんだよ!? 189 00:12:08,291 --> 00:12:10,794 みんないなくなって 全部忘れて〓 190 00:12:10,794 --> 00:12:15,399 この先 ずっと一人になるんだよ!? 191 00:12:15,398 --> 00:12:17,567 そんなの ダメだよ…。 192 00:12:17,567 --> 00:12:21,071 ユフィにそんなことさせるくらいなら 私が王に…。 193 00:12:21,071 --> 00:12:25,742 アニス様は 自分が王になってこの国を導いていけると〓 194 00:12:25,742 --> 00:12:28,411 本当に そう思っているのですか? 195 00:12:28,411 --> 00:12:30,413 はっ! 196 00:12:30,413 --> 00:12:33,082 ふっ…。 197 00:12:33,083 --> 00:12:35,252 そうだよ。 198 00:12:35,251 --> 00:12:38,421 私には 魔法の才能なんてない。 199 00:12:38,421 --> 00:12:42,258 この国の貴族に受け入れられないなんてわかってる。 200 00:12:42,258 --> 00:12:44,260 でも だからって〓 201 00:12:44,260 --> 00:12:46,763 ユフィに背負わせていい理由にはならない! 202 00:12:46,763 --> 00:12:49,432 それでも 私が王になれば〓 203 00:12:49,432 --> 00:12:51,935 あなたの夢を守ることができます。 204 00:12:51,935 --> 00:12:55,272 あなたは魔法を愛して 解明して〓 205 00:12:55,271 --> 00:12:57,440 もっと多くの人に 素晴らしさを〓 206 00:12:57,440 --> 00:12:59,442 伝えたいのではなかったのですか!? 207 00:12:59,442 --> 00:13:02,111 それがあなたの夢だったのでしょう! 208 00:13:02,112 --> 00:13:04,781 私の 夢…。 209 00:13:04,781 --> 00:13:07,784 私は あなたに夢をかなえてほしい。 210 00:13:07,784 --> 00:13:11,788 その夢こそがこの国を豊かにするからです。 211 00:13:11,788 --> 00:13:14,724 あなたの夢をともに見させてください。 212 00:13:14,724 --> 00:13:18,228 あなたが自由であることが私の願いであり〓 213 00:13:18,228 --> 00:13:21,398 望みなのです。 214 00:13:21,398 --> 00:13:25,736 ですから アニス様どうか私の手をとってください。 215 00:13:25,735 --> 00:13:28,238 はっ…。 216 00:13:28,238 --> 00:13:34,578 〓〜 217 00:13:34,577 --> 00:13:37,080 はっ…?ダメだよ…。 218 00:13:37,080 --> 00:13:40,250 そんなこと 言わないでよ…。 219 00:13:40,250 --> 00:13:43,086 すがらせないでよ…。 220 00:13:43,086 --> 00:13:45,088 アニス様…。 221 00:13:45,088 --> 00:13:49,092 私は 王女なんだ! どんなに受け入れられなくたって〓 222 00:13:49,092 --> 00:13:53,096 私は この国の王女なの! 223 00:13:53,096 --> 00:13:55,932 ユフィに その役割まで取られたら〓 224 00:13:55,932 --> 00:13:59,769 私に なんの価値が残るの? 225 00:13:59,769 --> 00:14:03,106 (シルフィーヌ)アニス?(泣く声) 226 00:14:03,106 --> 00:14:06,109 あぁ…。あっ あっ…。 227 00:14:06,109 --> 00:14:08,778 はっ はっ…。 228 00:14:08,778 --> 00:14:10,947 はっ… くぅ…! 229 00:14:10,947 --> 00:14:12,949 あっ…。(シルフィーヌ)待ちなさい アニス! 230 00:14:12,949 --> 00:14:14,884 アニスフィア! 231 00:14:14,884 --> 00:14:19,055 (雨の音) 232 00:14:19,055 --> 00:14:26,229 (すすり泣く声) 233 00:14:26,229 --> 00:14:28,732 うぅ… うっ…。 234 00:14:28,731 --> 00:14:30,733 (足音) 235 00:14:30,733 --> 00:14:36,072 (ティルティ)アンタ 何してんの?んっ! 236 00:14:36,072 --> 00:14:38,408 ティルティ なんで? 237 00:14:38,408 --> 00:14:41,411 (ティルティ)往診に来いって言ったのアンタでしょ。 238 00:14:41,411 --> 00:14:45,248 だいたい 自分がどれだけ目立つのかわかってる? 239 00:14:45,248 --> 00:14:47,417 馬車から見かけてもわかったわよ。 240 00:14:47,417 --> 00:14:53,924 ああ めんどくさい…。 241 00:14:53,923 --> 00:14:56,092 立てる?え…。 242 00:14:56,092 --> 00:14:59,929 言ったでしょ 目立つの早く行くわよ。 243 00:14:59,929 --> 00:15:02,265 うん…。 244 00:15:02,265 --> 00:15:12,108 (雷の音) 245 00:15:12,108 --> 00:15:14,043 はぁ…。 246 00:15:14,043 --> 00:15:17,046 んっ。 247 00:15:17,046 --> 00:15:21,551 落ち着いたら帰ってよねそれとも迎え呼んだ方がいい? 248 00:15:21,551 --> 00:15:25,889 ごめん やめて 今はまだ。 249 00:15:25,889 --> 00:15:28,225 めんどくさ。 250 00:15:28,224 --> 00:15:31,060 こういう時って 何も言わずに〓 251 00:15:31,060 --> 00:15:33,396 慰めてくれるもんじゃないの? 252 00:15:33,396 --> 00:15:35,899 私に 何を期待してるの。 253 00:15:35,899 --> 00:15:39,069 変な騒ぎになる前に帰って 邪魔。 254 00:15:39,068 --> 00:15:42,572 邪魔… うっ…。 255 00:15:42,572 --> 00:15:45,408 あっ 悪かったわよ! 256 00:15:45,408 --> 00:15:47,744 ほんっと 調子狂うわね…。 257 00:15:47,744 --> 00:15:50,080 はぁ…。 258 00:15:50,079 --> 00:15:53,583 好きなだけいればいいわ。 259 00:15:53,583 --> 00:15:58,254 うん…。けど 迎えが来たら帰りなさい。 260 00:15:58,254 --> 00:16:00,423 来るかな…。 261 00:16:00,423 --> 00:16:04,260 ふぅ… 来なかったらずっといればいいじゃない。 262 00:16:04,260 --> 00:16:14,704 片手間でいいなら話くらい聞いてあげるわ。 263 00:16:14,704 --> 00:16:16,706 (鼻をすする音) 264 00:16:16,706 --> 00:16:19,375 そう アニス様は〓 265 00:16:19,375 --> 00:16:21,878 王位なんかどうでもよかったんじゃないの? 266 00:16:21,878 --> 00:16:24,214 どうでもよかったよ…。 267 00:16:24,213 --> 00:16:26,716 でも もうアルくんはいない。 268 00:16:26,716 --> 00:16:31,387 王の責務を背負わなきゃいけないのは 私なんだ…。 269 00:16:31,387 --> 00:16:35,224 じゃないと私は王女としての価値がない。 270 00:16:35,224 --> 00:16:38,227 なのに王にならなくていいなんて〓 271 00:16:38,227 --> 00:16:40,563 今さら ヒドくない? 272 00:16:40,563 --> 00:16:43,566 でも 諦めないといけないんだ。 273 00:16:43,566 --> 00:16:46,903 許されるわけないよ。 274 00:16:46,903 --> 00:16:50,573 別に 許してもらう必要なんてないでしょ。 275 00:16:50,573 --> 00:16:52,575 えっ? 276 00:16:52,575 --> 00:16:55,578 娘に責任だけ押しつけるバカな父親〓 277 00:16:55,578 --> 00:16:59,916 古臭いカビの生えた伝統をありがたがってる バカな貴族〓 278 00:16:59,916 --> 00:17:02,585 アンタを認められない バカな国。 279 00:17:02,585 --> 00:17:05,588 そんな連中に許してもらう必要ある? 280 00:17:05,588 --> 00:17:08,257 でも でもさ…。 281 00:17:08,257 --> 00:17:10,259 あ〜 もう…。 282 00:17:10,259 --> 00:17:17,700 んっ。うっ うぅ…。 283 00:17:17,700 --> 00:17:20,536 いいじゃないこんな国捨てちゃえば。 284 00:17:20,536 --> 00:17:23,205 王位も 何もかも捨てて〓 285 00:17:23,206 --> 00:17:25,208 どこか全然 違うところで〓 286 00:17:25,208 --> 00:17:27,210 魔法の研究すればいい。 287 00:17:27,210 --> 00:17:29,879 別に ここじゃなくたってできるでしょ。 288 00:17:29,879 --> 00:17:32,548 無理だよ…。 289 00:17:32,548 --> 00:17:34,717 資料とか資材が足りないなら〓 290 00:17:34,717 --> 00:17:37,053 私が手伝ってあげる。 291 00:17:37,053 --> 00:17:40,223 一緒に いろんなところ旅するのもいいわね。 292 00:17:40,223 --> 00:17:43,059 ほかの国の 魔法や呪いを調べて〓 293 00:17:43,059 --> 00:17:45,895 たまに 美味しいもの食べて〓 294 00:17:45,895 --> 00:17:49,232 ついでに悪い貴族とか悪徳商人から〓 295 00:17:49,232 --> 00:17:51,234 金を巻き上げたりして…。 296 00:17:51,234 --> 00:17:55,905 いいね それ…。 297 00:17:55,905 --> 00:17:58,074 でも ダメ…。 298 00:17:58,074 --> 00:18:00,410 それでも 捨てられない。 299 00:18:00,410 --> 00:18:03,079 王女であることは捨てられないの。 300 00:18:03,079 --> 00:18:07,083 そう…。 301 00:18:07,083 --> 00:18:10,753 ティルティ いらっしゃいますかいましたらお返事を! 302 00:18:10,753 --> 00:18:13,089 お迎えが 来ちゃったわね。 303 00:18:13,089 --> 00:18:16,192 ふっ…。 304 00:18:16,192 --> 00:18:22,532 はぁ… いい? 305 00:18:22,532 --> 00:18:24,701 はぁ… ハァハァ…。 306 00:18:24,701 --> 00:18:28,205 ハァハァ… ハァ…。 307 00:18:28,204 --> 00:18:33,042 はっ アニス様…。 308 00:18:33,042 --> 00:18:36,712 私は席を外すわ出る時は声をかけて。 309 00:18:36,713 --> 00:18:40,383 申し訳ありませんご迷惑をおかけします。 310 00:18:40,383 --> 00:18:47,223 (雨の音) 311 00:18:47,223 --> 00:18:49,892 はぁ…。放っておいてよ。 312 00:18:49,892 --> 00:18:52,228 そんなわけには いきません。 313 00:18:52,228 --> 00:18:54,564 あっ… は…。 314 00:18:54,564 --> 00:18:58,068 あっ…。 315 00:18:58,067 --> 00:19:00,069 フッ…。 316 00:19:00,069 --> 00:19:03,072 なんで そんな顔するの? 317 00:19:03,072 --> 00:19:07,743 アニス様に怒りを向けられるのは初めてですね。 318 00:19:07,744 --> 00:19:11,915 えっ? 319 00:19:11,914 --> 00:19:14,850 アニス様の中で 王女であることは〓 320 00:19:14,851 --> 00:19:20,357 私が考えていたよりも大切なものだったのですね。 321 00:19:20,356 --> 00:19:23,526 はぁ… ふっ…。 322 00:19:23,526 --> 00:19:27,196 はっ…。(鼻をすする音) 323 00:19:27,196 --> 00:19:32,034 ユフィは ずるい…私だって 魔法は使いたかった! 324 00:19:32,034 --> 00:19:36,038 そうすれば 誰も 何も! 325 00:19:36,038 --> 00:19:38,707 失わなかったのに…。 326 00:19:38,708 --> 00:19:43,046 どうして今になって 私が王女であることを とりあげるの! 327 00:19:43,045 --> 00:19:47,716 これは 私の義務でこれしか残ってないの! 328 00:19:47,717 --> 00:19:51,221 認められなくても期待されなくても〓 329 00:19:51,220 --> 00:19:53,556 私は この国の王女で〓 330 00:19:53,556 --> 00:19:56,559 父上と母上の娘なの! 331 00:19:56,559 --> 00:19:59,562 これからも 頑張れるから〓 332 00:19:59,562 --> 00:20:02,065 もっと頑張るから〓 333 00:20:02,064 --> 00:20:05,568 だから 私をいらない子にしないで…。 334 00:20:05,568 --> 00:20:11,741 うぅ…。 335 00:20:11,741 --> 00:20:14,244 (鼻をすする音) 336 00:20:14,243 --> 00:20:18,080 大丈夫… 私は 大丈夫だから…。 337 00:20:18,080 --> 00:20:21,584 はっ… 大丈夫なわけないでしょ! 338 00:20:21,584 --> 00:20:25,088 自分以外の 誰かが大事で〓 339 00:20:25,087 --> 00:20:27,423 放っておけなくて〓 340 00:20:27,423 --> 00:20:30,092 自分を犠牲にしてしまうような人が〓 341 00:20:30,092 --> 00:20:32,928 誰にも認められず〓 342 00:20:32,929 --> 00:20:35,765 嫌われて 平気なわけ…〓 343 00:20:35,765 --> 00:20:38,268 大丈夫なわけ ないんですよ! 344 00:20:38,267 --> 00:20:40,269 やめて…。 345 00:20:40,269 --> 00:20:42,938 あなたが悪いわけじゃない! 346 00:20:42,939 --> 00:20:45,942 魔法がなければ人を幸せにできない〓 347 00:20:45,942 --> 00:20:47,944 国こそが 悪いんじゃないですか! 348 00:20:47,944 --> 00:20:50,113 それでも この国は〓 349 00:20:50,112 --> 00:20:53,115 父上と母上が守ろうとした国なの! 350 00:20:53,115 --> 00:20:57,953 それを私は壊すことしかできない…。 351 00:20:57,954 --> 00:21:01,124 うっ うぅ〜…。 352 00:21:01,123 --> 00:21:03,292 守ってきたじゃないですか。 353 00:21:03,292 --> 00:21:06,796 あなたが誰よりも信じた「魔法」の力で〓 354 00:21:06,796 --> 00:21:09,799 あなたは 誰よりもこの国を思い〓 355 00:21:09,799 --> 00:21:13,469 ただ一人で戦い続けてきたじゃないですか。 356 00:21:13,469 --> 00:21:15,905 誰かに認められなくても〓 357 00:21:15,905 --> 00:21:17,907 あなただけの魔法を〓 358 00:21:17,907 --> 00:21:21,077 形にして みせたじゃないですか。 359 00:21:21,077 --> 00:21:24,581 私が誰よりもあなたを肯定します。 360 00:21:24,580 --> 00:21:26,582 アニス様。 361 00:21:26,582 --> 00:21:34,256 うっ… うっ…。 362 00:21:34,257 --> 00:21:37,594 はっ! 363 00:21:37,593 --> 00:21:40,763 もういいよ もう充分だよ。 364 00:21:40,763 --> 00:21:42,765 あぁ…。 365 00:21:42,765 --> 00:21:44,767 《諦めていい。 366 00:21:44,767 --> 00:21:48,271 私が誰より憧れたユフィが認めてくれた。 367 00:21:48,271 --> 00:21:51,274 もう充分 報われた》 368 00:21:51,274 --> 00:21:53,276 アニス様…。 369 00:21:53,276 --> 00:21:55,278 やっぱり 無理だよ。 370 00:21:55,278 --> 00:21:57,280 ユフィを犠牲にしたくない。 371 00:21:57,280 --> 00:21:59,949 私の夢と ユフィの人生〓 372 00:21:59,949 --> 00:22:01,951 比べるまでもないよ。 373 00:22:01,951 --> 00:22:03,953 ですが…。 374 00:22:03,953 --> 00:22:07,790 わかるよ ユフィが譲れないのも〓 375 00:22:07,790 --> 00:22:12,628 ユフィの気持ちも 言いたいことも…。 376 00:22:12,628 --> 00:22:15,064 だから 勝負しよう。 377 00:22:15,064 --> 00:22:17,066 えっ…。 378 00:22:17,066 --> 00:22:24,574 それで 私を納得させて。