1 00:01:41,134 --> 00:01:53,113 ♬~ 2 00:01:53,113 --> 00:01:56,750 (ギタン)すばらしい…。 まだまだ あなたの底が➨ 3 00:01:56,750 --> 00:01:58,919 見えてきません。 4 00:01:58,919 --> 00:02:00,954 (ロイド)お前もだろ。 5 00:02:00,954 --> 00:02:03,290 全部 見せろ。 6 00:02:03,290 --> 00:02:07,627 確実に 1つ 言えることがあります。 7 00:02:07,627 --> 00:02:12,466 (ギタン)あなたに対しての私の有利。 8 00:02:12,466 --> 00:02:14,668 それは 手数です。 9 00:02:17,571 --> 00:02:20,607 (ロゼリス)フンッ…! 10 00:02:20,607 --> 00:02:23,710 《ぐっ… この豚 また硬くなって…》 11 00:02:29,583 --> 00:02:32,252 こら 僕より目立つことをするな! 12 00:02:32,252 --> 00:02:34,254 (バビロン)言ってる場合か! 13 00:02:34,254 --> 00:02:36,423 集中しろ 再生するぞ。 14 00:02:36,423 --> 00:02:39,626 (トール)クソッ 次は どの部位から…? 15 00:02:41,628 --> 00:02:47,100 ♬~ 16 00:02:47,100 --> 00:02:49,269 ちょっと 話を整理させてくれ。 17 00:02:49,269 --> 00:02:51,271 聞きたくない…。 18 00:02:51,271 --> 00:02:53,774 (トール)まず この豚は死なない。 19 00:02:53,774 --> 00:02:56,443 首を切っても 心臓をつぶしても➨ 20 00:02:56,443 --> 00:02:58,612 どこの部位からでも 無限に再生する! 21 00:02:58,612 --> 00:03:01,281 しかも そのたび強くなる。 22 00:03:01,281 --> 00:03:03,450 うわ~っ 聞きたくない! 23 00:03:03,450 --> 00:03:07,087 (トール)初撃では ロゼリスの一撃で 首をはねられたのに➨ 24 00:03:07,087 --> 00:03:10,590 今は 3人でやっと…。 25 00:03:10,590 --> 00:03:13,093 (ロゼリス)殺せば殺すほど 強くなるって…。 26 00:03:13,093 --> 00:03:16,530 転生したら 食用オークだったので➨ 27 00:03:16,530 --> 00:03:19,633 気ままに人類滅ぼします。 28 00:03:19,633 --> 00:03:26,406 ♬~ 29 00:03:31,445 --> 00:03:33,447 (3人)違う 違う 違う! 30 00:03:33,447 --> 00:03:38,418 フンッ 俺自身 俺の仕組みはよくわからん。 31 00:03:38,418 --> 00:03:41,121 主様にもわからなかったからな。 32 00:03:41,121 --> 00:03:44,291 《な… 教皇の作った キメラじゃないのか…》 33 00:03:44,291 --> 00:03:48,261 お前らには関係のない話だ。 34 00:03:48,261 --> 00:03:51,698 ぶったたきぃ! 35 00:03:51,698 --> 00:03:59,806 ♬~ 36 00:03:59,806 --> 00:04:01,908 《また こんなか…》 37 00:04:01,908 --> 00:04:10,117 ♬~ 38 00:04:10,117 --> 00:04:12,285 死ね! 39 00:04:12,285 --> 00:04:14,254 (2人)バビロンくん! 40 00:04:16,256 --> 00:04:18,391 殺す前に聞かせてくれ。 41 00:04:18,391 --> 00:04:21,728 なぜ それほどまでに人間を憎む? 42 00:04:21,728 --> 00:04:25,432 (バビロン)お前の気持ちが知りたい! 43 00:04:25,432 --> 00:04:29,069 聞きたいのか? 俺のヒストリー。 44 00:04:29,069 --> 00:04:31,438 ああ ぜひ聞かせてくれ! 45 00:04:31,438 --> 00:04:34,107 いや 全然興味な…。 46 00:04:34,107 --> 00:04:36,943 我々は神官だ 迷える者の言葉に➨ 47 00:04:36,943 --> 00:04:40,280 正しい回答で 導くのも仕事なのだぞ。 48 00:04:40,280 --> 00:04:44,417 いいだろう ならば導いてみせろ。 49 00:04:44,417 --> 00:04:48,088 そう あれは 数年前…。 50 00:04:48,088 --> 00:04:53,927 俺は とある錬金術師の 手により造られた…。 51 00:04:53,927 --> 00:04:58,098 ⸨ウロボロ:完成だ! この天才ウロボロの最高傑作! 52 00:04:58,098 --> 00:05:01,568 食べても食べても なくならない豚肉! 53 00:05:01,568 --> 00:05:04,738 (ウロボロ)ウロボロ ナンバーシックスが! 54 00:05:04,738 --> 00:05:07,941 よし 早速 試食だ! ブヒッ! 55 00:05:07,941 --> 00:05:11,278 ブゥ… キュ…! 56 00:05:11,278 --> 00:05:14,080 (ウロボロ)すごい! 切っても切っても再生する! 57 00:05:14,080 --> 00:05:18,585 大成功だ! なんか 本体が大きくなってるし。 58 00:05:18,585 --> 00:05:22,989 お前は 世界中の飢餓を救う食材。 59 00:05:22,989 --> 00:05:25,692 完全食と名を変えて 世界に羽ばたくのだ!⸩ 60 00:05:27,594 --> 00:05:32,766 俺は うれしかったのだ。 我が身が人のためになることが。 61 00:05:32,766 --> 00:05:37,270 この人が… 笑ってくれることが! 62 00:05:37,270 --> 00:05:40,407 ⸨アハハハ… ダメだ! これ! 食えたもんじゃねえ!⸩ 63 00:05:40,407 --> 00:05:43,109 このときまでは…! 64 00:05:45,512 --> 00:05:49,916 ⸨ウロボロ:ナンバーシックス~!⸩ 65 00:05:49,916 --> 00:05:54,254 それから 俺は夜な夜な 人間たちに俺を食わせて回った。 66 00:05:54,254 --> 00:05:58,658 だが みんな 吐いた。 100人目が吐き➨ 67 00:05:58,658 --> 00:06:02,929 妖怪豚男のうわさが 町に流れ始めた頃➨ 68 00:06:02,929 --> 00:06:05,265 俺は気づいた。 69 00:06:05,265 --> 00:06:09,402 俺って まずいんだと! 70 00:06:09,402 --> 00:06:12,072 お前らには わかるまい。 71 00:06:12,072 --> 00:06:14,241 食用として生まれた俺が➨ 72 00:06:14,241 --> 00:06:18,912 ハエもたからぬ 激まず食品だったのだ。 73 00:06:18,912 --> 00:06:22,082 そんな絶望に 打ちひしがれていたとき➨ 74 00:06:22,082 --> 00:06:25,885 俺は 主様に出会った。 75 00:06:34,761 --> 00:06:36,763 ⸨ブヒッ! 76 00:06:36,763 --> 00:06:39,132 (そしゃく音) 77 00:06:39,132 --> 00:06:41,268 (飲み込む音) 78 00:06:41,268 --> 00:06:43,603 すばらしい。 79 00:06:43,603 --> 00:06:48,108 (ギタン)君の肉からは 無限の再生能力を感じます。 80 00:06:48,108 --> 00:06:53,046 ですが 同時に雑味も感じます。 ブヒッ。 81 00:06:53,046 --> 00:06:56,116 その力は 人のためにあらず。 82 00:06:56,116 --> 00:06:59,953 己を家畜扱いした 人間に向けるための牙。 83 00:06:59,953 --> 00:07:06,426 その色濃き魔物の血統を 彼らのエゴで濁しては…⸩ 84 00:07:06,426 --> 00:07:11,932 確かに 言われてみれば ムカついてきた…! 85 00:07:13,967 --> 00:07:16,903 《2人:う~ん。 かける言葉が浮かばない…》 86 00:07:16,903 --> 00:07:19,572 俺は復しゅうするのだ! 87 00:07:19,572 --> 00:07:22,375 俺をまずいと けなした人類すべてに! 88 00:07:25,578 --> 00:07:28,982 転職したら ギルドが ホントに貧乏だったので➨ 89 00:07:28,982 --> 00:07:30,984 切実に困ってます! 90 00:07:35,722 --> 00:07:38,124 やめろ! 91 00:07:38,124 --> 00:07:40,160 これ以上 話をカオスにするな! 92 00:07:40,160 --> 00:07:43,930 (バビロン)あの頃の私は 毎日が ギリギリだった…。 93 00:07:43,930 --> 00:07:49,102 食べ物を求めて 森を徘徊し 節約に節約を重ね➨ 94 00:07:49,102 --> 00:07:54,107 食費を稼ぐため 常に 働き口を探していた あの頃➨ 95 00:07:54,107 --> 00:07:57,510 もし お前に出会えていたのなら➨ 96 00:07:57,510 --> 00:08:01,214 私は お前を 抱きしめていたかもしれない。 97 00:08:03,116 --> 00:08:05,652 バッ… バカを言うな! お前は俺のまずさを➨ 98 00:08:05,652 --> 00:08:07,620 知らないから そんなことを! 99 00:08:09,923 --> 00:08:13,393 俺が作ってやる。 世界中の人間に愛される➨ 100 00:08:13,393 --> 00:08:15,895 豚料理を! 101 00:08:19,733 --> 00:08:22,068 なんなんだい この展開は…。 102 00:08:22,068 --> 00:08:26,106 僕は あまりの絶望で 世界が モノクロに見えてきたんだが…。 103 00:08:26,106 --> 00:08:28,775 考えてもむだだ ロゼリス。 104 00:08:28,775 --> 00:08:31,945 (トール)相手を物理的に 倒すことができない以上➨ 105 00:08:31,945 --> 00:08:37,050 おいしく料理してもらい 改心させるほか 道はない! 106 00:08:37,050 --> 00:08:39,919 待て トール おいしくって 君…。 107 00:08:39,919 --> 00:08:44,591 (ロゼリス)あんな紫色のオーラを放つ肉を どうおいしく料理できるって!? 108 00:08:44,591 --> 00:08:49,062 俺たちの仕事は あの肉を使った 料理を全力で食べることだ! 109 00:08:49,062 --> 00:08:51,598 やっぱり 試食は僕たちなのか! 110 00:08:51,598 --> 00:08:57,437 《何のつもりかは知らんが 思い知るがいい 調理不可の➨ 111 00:08:57,437 --> 00:09:01,074 我が肉の恐怖を!》 112 00:09:01,074 --> 00:09:03,576 コンっていったよ! あれ 冷凍肉じゃないよね? 113 00:09:03,576 --> 00:09:05,945 生肉だよね? いちいち騒がないでくれ! 114 00:09:05,945 --> 00:09:08,081 俺まで怖くなる! 115 00:09:08,081 --> 00:09:10,583 《そうさ 俺の肉は まず硬い…。 116 00:09:10,583 --> 00:09:14,721 お前程度の 料理人に何ができると…》 117 00:09:14,721 --> 00:09:19,259 安心しろ この硬度の 攻略法は もうわかってる。 118 00:09:19,259 --> 00:09:21,261 なに!? 119 00:09:21,261 --> 00:09:24,931 叩いちゃダメなんだ むしろ逆。 120 00:09:24,931 --> 00:09:27,801 優しくなでる。 121 00:09:27,801 --> 00:09:29,836 うわ~っ! 122 00:09:29,836 --> 00:09:32,939 何をしてるんだ! そんなことで 肉が柔らかくなるわけが…! 123 00:09:32,939 --> 00:09:36,276 いや 見ろ 肉がヘロヘロに柔らかく! 124 00:09:36,276 --> 00:09:38,411 (ロゼリス)なんで!? 125 00:09:38,411 --> 00:09:42,415 お前は 殺せば殺すほど 強く硬く進化した。 126 00:09:42,415 --> 00:09:46,319 ならば 今度は退化を促せばいい。 127 00:09:46,319 --> 00:09:49,923 (バビロン)悪かったな。 むやみに攻撃して。 128 00:09:49,923 --> 00:09:53,126 でも もういいんだ。 こわばらなくて。 129 00:09:55,095 --> 00:09:57,263 《バカな~! 130 00:09:57,263 --> 00:10:02,602 屈したのか あの肉は! なんて 俺はチョロいんだ…! 131 00:10:02,602 --> 00:10:06,739 くっ… よくぞ 我が硬度を攻略したと➨ 132 00:10:06,739 --> 00:10:08,942 褒めてやりたいところだが…》 133 00:10:11,244 --> 00:10:13,780 バビロンくん! いったい何を? 134 00:10:13,780 --> 00:10:17,083 《我が まずさには その先がある。 135 00:10:17,083 --> 00:10:20,753 それは 絶望の臭み! 136 00:10:20,753 --> 00:10:24,757 とあるシェフは 臭み取りの下処理の際…。 137 00:10:24,757 --> 00:10:28,261 そのアクの多さに 店が潰れた。 138 00:10:28,261 --> 00:10:34,634 どんな調味料も料理人も…。 139 00:10:34,634 --> 00:10:39,272 絶対に 勝つことは…!》 140 00:10:39,272 --> 00:10:41,407 この料理➨ 141 00:10:41,407 --> 00:10:46,246 トンカツとでも名付けるか? 誰に勝つと? 142 00:10:46,246 --> 00:10:48,815 うおっ… これは悔しいが…。 143 00:10:48,815 --> 00:10:52,752 カラッと揚がっていて 見た目がすごくうまそうだ。 144 00:10:52,752 --> 00:10:54,754 (トール)カラーだけに。 145 00:10:54,754 --> 00:10:56,756 ならば 食ってみろ。 146 00:10:56,756 --> 00:10:59,125 もし吐かずに食い切れたなら➨ 147 00:10:59,125 --> 00:11:03,730 人間への復しゅうは 考え直してやる! 148 00:11:03,730 --> 00:11:07,400 いいか? あまり 噛まずに飲み込むんだ。 149 00:11:07,400 --> 00:11:12,405 《むださ… 分厚い衣で 臭みを封じたつもりか…。 150 00:11:12,405 --> 00:11:14,574 むしろ逆効果よ。 151 00:11:14,574 --> 00:11:16,976 衣に包まれた臭みが爆発。 152 00:11:16,976 --> 00:11:21,581 それを モロに受けた 貴様たちは盛大に吐き散らす!》 153 00:11:21,581 --> 00:11:24,617 噛め。 154 00:11:24,617 --> 00:11:26,953 うおっ! ううっ…! 155 00:11:26,953 --> 00:11:28,922 ⸨2人:アッハハハハ! 156 00:11:28,922 --> 00:11:32,625 《噛むのが止められない! なんという楽しい食感!》 157 00:11:32,625 --> 00:11:37,096 《神官たる我々が 口内の 破壊衝動を抑えられない! 158 00:11:37,096 --> 00:11:40,767 そして そんな わんぱく神官の我々は➨ 159 00:11:40,767 --> 00:11:43,603 飛び込むしかな~い!》 160 00:11:43,603 --> 00:11:49,142 (2人)このあふれ出す 肉汁のうまみに…!⸩ 161 00:11:49,142 --> 00:11:51,244 (2人)うま~い! 162 00:11:51,244 --> 00:11:53,246 ううっ…! 163 00:11:53,246 --> 00:11:56,082 バ… バカな そんなわけあるはずが! いや 本当にうまい! 164 00:11:56,082 --> 00:12:00,587 噛めば噛むほど 肉のうまみがあふれ出る! 165 00:12:00,587 --> 00:12:03,590 う~ん 何をしたんだ? 166 00:12:03,590 --> 00:12:05,992 貴様…。 167 00:12:05,992 --> 00:12:08,595 下処理にな。 168 00:12:08,595 --> 00:12:10,730 (バビロン)微光を ひと振り。 169 00:12:10,730 --> 00:12:13,266 あああ…。 170 00:12:13,266 --> 00:12:16,236 (ロゼリス)なんておいしそうな豚ロース! 171 00:12:16,236 --> 00:12:20,607 洗練された浄化は ドブ水を 清流の水に変えるという…。 172 00:12:20,607 --> 00:12:24,577 バビロンくん! 君は 天才神聖魔術師だ! 173 00:12:24,577 --> 00:12:29,082 洗練なんて ほど遠い…。 本当に微量な光だ。 174 00:12:29,082 --> 00:12:31,417 それでわかった。 175 00:12:31,417 --> 00:12:35,088 完全食 お前 いいやつだな。 176 00:12:35,088 --> 00:12:37,090 フフフ…。 177 00:12:37,090 --> 00:12:40,727 (バビロン)人のために生きようとした お前を襲った数々の絶望。 178 00:12:40,727 --> 00:12:43,229 それが アクの正体。 179 00:12:43,229 --> 00:12:46,766 だが 私の微光で あっさり浄化された。 180 00:12:46,766 --> 00:12:50,670 どこまでもお人よし。 181 00:12:50,670 --> 00:12:55,441 お前の好きに生きろ 完全食。 だが 忘れるな。 182 00:12:58,278 --> 00:13:00,413 (みんな)おいしい~! 183 00:13:00,413 --> 00:13:03,616 人間は お前のことが大好きだ。 184 00:13:03,616 --> 00:13:07,487 うっ…! どんだけ 腹が立ってもな➨ 185 00:13:07,487 --> 00:13:12,425 これを見せられると やれやれってなるんだよな。 186 00:13:12,425 --> 00:13:15,261 ごちそうさま! 187 00:13:15,261 --> 00:13:17,930 避難所にも 持って行ってあげるんだぞ~! 188 00:13:17,930 --> 00:13:21,200 うっ うっ…! 189 00:13:23,569 --> 00:13:26,272 《本当にすごいぞ この肉は! 190 00:13:26,272 --> 00:13:29,242 ロゼリス印の完全食で 世界の飢餓を救い➨ 191 00:13:29,242 --> 00:13:32,178 信者もガッポガッポだ~!》 192 00:13:32,178 --> 00:13:34,747 決まりだ! その豚 僕が引き取って…! 193 00:13:34,747 --> 00:13:37,116 バビロンといったな。 194 00:13:39,919 --> 00:13:44,090 俺に 浄化を撃ってくれ。 195 00:13:44,090 --> 00:13:46,259 いや 待て 完全食! 196 00:13:46,259 --> 00:13:50,730 お前の再生能力は おそらく 怒りや憎しみに起因している! 197 00:13:50,730 --> 00:13:54,167 浄化されたら ただの 豚になるやも… もったいない。 198 00:13:54,167 --> 00:13:56,402 わかってる。 199 00:13:56,402 --> 00:14:01,240 無限性はなくなり たった 一度きりになるかもしれない。 200 00:14:01,240 --> 00:14:06,813 けど 食べてほしい。 いちばん おいしいところを! 201 00:14:06,813 --> 00:14:09,816 バビロン あなたに。 202 00:14:12,218 --> 00:14:16,589 《ごめんなさい。 主様 ウロボロ博士…。 203 00:14:16,589 --> 00:14:20,226 やっぱり 俺は 人のために生きたい! 204 00:14:20,226 --> 00:14:22,895 世界中の飢餓は救えないけど…》 205 00:14:22,895 --> 00:14:25,898 アクが… 抜けて…。 うまみが~! 206 00:14:25,898 --> 00:14:30,770 《俺を理解してくれた たった一人の胃袋のために…! 207 00:14:30,770 --> 00:14:34,874 僕は…》 208 00:14:34,874 --> 00:14:37,577 ブゥ! 209 00:14:37,577 --> 00:14:40,446 ブッブッ…! 210 00:14:40,446 --> 00:14:42,982 ブゥ…。 211 00:14:42,982 --> 00:14:46,085 そうだな 約束だもんな。 212 00:14:46,085 --> 00:14:48,588 ブゥ! 213 00:14:48,588 --> 00:14:50,623 ブッ…。 214 00:14:50,623 --> 00:14:53,159 って 食えるわけねえだろうが! 215 00:14:53,159 --> 00:14:55,128 ブヒッ? 216 00:15:04,103 --> 00:15:23,456 ♬~ 217 00:15:23,456 --> 00:15:26,859 (アナスタシア)すさまじいですね。 そんな燭台➨ 218 00:15:26,859 --> 00:15:30,429 断ち切れぬ 光武ではないのですが…。 219 00:15:30,429 --> 00:15:34,066 (アナスタシア)あなたが握ると とたんに斬れなくなってしまう。 220 00:15:34,066 --> 00:15:38,070 まるで 魔術ですね。 221 00:15:38,070 --> 00:15:41,607 (シルファ)まさかとは思いますが➨ 222 00:15:41,607 --> 00:15:45,111 あなたが 謎神父 ということもあるのですか? 223 00:15:45,111 --> 00:15:47,947 謎神父…? ああ。 224 00:15:47,947 --> 00:15:54,353 違いますよ 我が主は 私など到底 及ばぬ高みにいます。 225 00:15:54,353 --> 00:15:58,624 月皇アナスタシア… 神官でありながら➨ 226 00:15:58,624 --> 00:16:01,461 うわさにたがわぬ その剣筋…。 227 00:16:01,461 --> 00:16:05,264 (シルファ)あなたほどの剣士が 崇拝する その主様とやらにも➨ 228 00:16:05,264 --> 00:16:07,800 興味が尽きません。 229 00:16:07,800 --> 00:16:11,671 あなたのうわさも聞いていますよ。 銀の姫。 230 00:16:11,671 --> 00:16:18,778 A級冒険者になった直後 あっさり冒険者をやめたとか…。 231 00:16:18,778 --> 00:16:22,949 なぜ 冒険者をやめて メイドなどに? 232 00:16:22,949 --> 00:16:25,852 答えたくなければ別に…。 233 00:16:25,852 --> 00:16:28,788 (シルファ)出会ったからです! 234 00:16:28,788 --> 00:16:32,758 私の… 運命の人に。 235 00:16:32,758 --> 00:16:36,762 《超意外な答えきた》 236 00:16:36,762 --> 00:16:41,467 (アナスタシア)負けられませんね。 お互い…。 237 00:16:41,467 --> 00:16:43,936 主のために。 238 00:16:43,936 --> 00:16:47,440 《光武 朧月虹》 239 00:16:47,440 --> 00:16:49,442 《虹色の霧!?》 240 00:16:49,442 --> 00:16:51,944 白夜行…。 241 00:16:51,944 --> 00:16:53,946 (アナスタシア)暈散無消! 242 00:16:53,946 --> 00:16:56,616 《虹色の輪の巨人…。 243 00:16:56,616 --> 00:16:59,051 いや だまされるな。 244 00:16:59,051 --> 00:17:03,990 これは 高所で稀に見るという 光と影が生み出す現象。 245 00:17:03,990 --> 00:17:06,459 すなわち ただの影!》 246 00:17:10,630 --> 00:17:13,599 《影じゃない! この霧すべてが光武!》 247 00:17:17,570 --> 00:17:21,073 《手数が多すぎる…。 受けに気を回せない。 248 00:17:21,073 --> 00:17:23,075 燭台が持たない…。 249 00:17:23,075 --> 00:17:25,411 アナスタシアは隙を見せない。 250 00:17:25,411 --> 00:17:28,781 徹頭徹尾 私と武器の 消耗を待つはず。 251 00:17:28,781 --> 00:17:32,919 ですが そこに必ず隙が生まれる。 252 00:17:32,919 --> 00:17:34,921 勝負は 一瞬…》 253 00:17:34,921 --> 00:17:37,924 ♬~ 254 00:17:37,924 --> 00:17:40,560 《銀の姫…。 255 00:17:40,560 --> 00:17:44,497 主のために 気高く 美しく…。 256 00:17:44,497 --> 00:17:48,234 なんと すばらしい 従者であったことでしょう。 257 00:17:48,234 --> 00:17:55,241 同じ従者として あなたは まぶしすぎます。 258 00:17:55,241 --> 00:17:58,744 私は 醜く 汚い…》 259 00:18:00,846 --> 00:18:04,317 ⸨おいしいものを食べに行くぞ⸩ 260 00:18:04,317 --> 00:18:07,586 《私が 主様を狂わせた…》 261 00:18:07,586 --> 00:18:13,526 ⸨アナスタシア… 私は あなたを憎んでいません。 262 00:18:13,526 --> 00:18:17,597 引き返すなら 今です⸩ 263 00:18:17,597 --> 00:18:21,467 《振り返るときは とうに過ぎた。 264 00:18:21,467 --> 00:18:26,405 ギタン様 私はあなたのそばにいます。 265 00:18:26,405 --> 00:18:29,909 たとえ それが 求められぬことでも…》 266 00:18:32,111 --> 00:18:35,481 《聞こえます。 あなたの手にした燭台が➨ 267 00:18:35,481 --> 00:18:40,252 もはや 鉄の棒としての役割すら なくしつつあることが…。 268 00:18:40,252 --> 00:18:42,922 せめて その命➨ 269 00:18:42,922 --> 00:18:44,924 私の手で散らせましょう!》 270 00:18:49,428 --> 00:18:51,430 なっ…! 271 00:18:51,430 --> 00:19:05,544 ♬~ 272 00:19:05,544 --> 00:19:08,614 月喰竜牙! 273 00:19:08,614 --> 00:19:17,423 ♬~ 274 00:19:20,593 --> 00:19:22,561 はぁ はぁ…! 275 00:19:22,561 --> 00:19:25,464 (アナスタシア)なぜ 殺さないのです…? 276 00:19:25,464 --> 00:19:31,771 その光武… 切れ味のないものにしましたね。 277 00:19:31,771 --> 00:19:34,106 (アナスタシア)知りませんでした。 278 00:19:34,106 --> 00:19:38,144 あなたが神聖魔術を使えるなんて。 279 00:19:38,144 --> 00:19:43,115 (シルファ)これは 私の主様からのプレゼントです。 280 00:19:43,115 --> 00:19:45,985 ⸨このガラス玉は? 281 00:19:45,985 --> 00:19:49,555 それには 光武の術式が 刻印されてる。 282 00:19:49,555 --> 00:19:54,960 そいつを握って 魔力を送り込めば シルファの光武を生み出せるはずだ。 283 00:19:54,960 --> 00:19:57,329 と… とても うれしいのですが➨ 284 00:19:57,329 --> 00:20:02,635 私 魔力には自信がなく 剣なら持参して行こうかと。 285 00:20:02,635 --> 00:20:07,273 教会のルールで武器を取り上げられる 可能性があるだろ? 286 00:20:07,273 --> 00:20:12,144 (イーシャ)ロイドく~ん! お歌の練習しましょう! 287 00:20:12,144 --> 00:20:14,313 まぁ 使わなかったら それでいいんだ。 288 00:20:14,313 --> 00:20:18,184 ロ… ロイド様! ん? 289 00:20:21,120 --> 00:20:23,589 ありがとうございます!⸩ 290 00:20:25,758 --> 00:20:31,097 私の主様は聡明で かっこよくて かわいくて…。 291 00:20:31,097 --> 00:20:34,934 でも ときどき すごく間違えて➨ 292 00:20:34,934 --> 00:20:39,405 叱ると すごい顔するときもあって。 293 00:20:39,405 --> 00:20:42,808 秘密の多いお方です。 294 00:20:42,808 --> 00:20:45,578 まぁ… それは本人が➨ 295 00:20:45,578 --> 00:20:49,415 いつか話してくれるのを 待つことにしています…。 296 00:20:49,415 --> 00:20:51,751 《魔力切れ…。 297 00:20:51,751 --> 00:20:54,086 我ながら なんと貧弱な魔力量。 298 00:20:54,086 --> 00:20:56,922 剣一本で これとは…》 299 00:20:56,922 --> 00:20:59,425 私は…。 300 00:20:59,425 --> 00:21:03,596 おそれ多い 叱るなど。 301 00:21:03,596 --> 00:21:09,101 《主様は それを 望んでいるのかもしれない。 302 00:21:09,101 --> 00:21:11,871 誰かに止めてもらうことを…》 303 00:21:16,041 --> 00:21:20,212 でも… ダメなんです。 304 00:21:23,249 --> 00:21:27,253 私の声は あの人に届かない…。 305 00:21:29,588 --> 00:21:31,757 (アナスタシア)雨天の夜が如く➨ 306 00:21:31,757 --> 00:21:35,227 星すら見えない冷たい深淵。 307 00:21:35,227 --> 00:21:38,764 それが あの人の心…。 308 00:21:38,764 --> 00:21:43,269 あの日から ずっと…。 309 00:21:43,269 --> 00:21:47,740 (アナスタシア)私は せいぜい 朧な月です。 310 00:21:50,810 --> 00:21:57,583 たかが メイドに あなたたちを 断罪する権利はありません。 311 00:21:57,583 --> 00:22:01,587 (シルファ)届くといいですね。 312 00:22:01,587 --> 00:22:06,592 この戦いで せめて➨ 313 00:22:06,592 --> 00:22:13,065 誰かの声が あなたの主の心に。