1 00:00:04,004 --> 00:00:07,608 (グレンダ) あたいのスキル ネラウモノなら楽勝。 2 00:00:11,845 --> 00:00:13,847 ワープショット! 3 00:00:23,023 --> 00:00:25,025 フッ…。 4 00:00:31,365 --> 00:00:35,035 ばかな! なぜ エルリック王子の 気配が消えないんだ! 5 00:00:35,035 --> 00:00:37,204 くっ… もう1発! 6 00:00:37,204 --> 00:00:39,206 いや だめだ。 7 00:00:39,206 --> 00:00:43,043 あの悪魔野郎のあるじを 甘く見てたってわけかい。 8 00:00:43,043 --> 00:00:45,045 (ソウエイ)そうだな。 んっ! くっ! 9 00:00:48,215 --> 00:00:51,885 貴様は リムル様を なめている。 チッ! 10 00:00:51,885 --> 00:00:55,055 間抜けめ。 暗殺に失敗しておきながら➨ 11 00:00:55,055 --> 00:00:57,724 その場にとどまるとはな。 12 00:00:57,724 --> 00:00:59,726 何者だい? 13 00:00:59,726 --> 00:01:03,830 ソウエイ。 リムル様の忠実なる隠密だ。 14 00:01:03,830 --> 00:01:06,667 《やはり あの魔王が…》 15 00:01:06,667 --> 00:01:11,171 貴様には 知っていることを すべて吐いてもらう。 16 00:01:11,171 --> 00:01:13,173 抵抗したいなら 好きにしろ。 17 00:01:13,173 --> 00:01:16,677 なら… 遠慮なく 好きにさせてもらうよ! 18 00:02:57,377 --> 00:03:01,815 なら… 遠慮なく 好きにさせてもらうよ! 19 00:03:01,815 --> 00:03:03,984 《思ったとおりだ。 20 00:03:03,984 --> 00:03:08,822 上位魔神である こいつに 単純な物理攻撃は通用しない》 21 00:03:08,822 --> 00:03:10,824 でもね…。 22 00:03:10,824 --> 00:03:15,495 これ以上 失態を重ねるわけには いかないんでね! 23 00:03:15,495 --> 00:03:19,100 《さすがだね。 ナイフにまとわせた 魔力に気付いたか》 24 00:03:19,100 --> 00:03:22,502 んっ…。 フッ! うっ…。 25 00:03:22,502 --> 00:03:24,504 フッ! うっ! 26 00:03:24,504 --> 00:03:29,009 《自分にダメージを与えるものを 瞬時に見極め 回避行動を取る。 27 00:03:29,009 --> 00:03:33,346 こいつ 無駄を嫌うタイプだね。 こういう手合いは…》 28 00:03:33,346 --> 00:03:35,348 あっ! フッ! 29 00:03:39,519 --> 00:03:42,189 ほう… なかなか 勘がいい。 30 00:03:42,189 --> 00:03:44,191 ハッ… そりゃ どうも。 31 00:03:44,191 --> 00:03:46,860 あんたも なかなかのもんさ! 32 00:03:46,860 --> 00:03:49,529 無駄なことを! 《かかった!》 33 00:03:49,529 --> 00:03:51,531 んっ! 34 00:03:58,872 --> 00:04:02,976 アハハハハハ! 色男が ざまあないね! 35 00:04:02,976 --> 00:04:05,979 1発だけ 魔力弾を交ぜておいたのさ。 36 00:04:05,979 --> 00:04:07,981 自分に自信があるやつほど➨ 37 00:04:07,981 --> 00:04:11,151 こういう 単純な策が 効果的なんだよ。 38 00:04:11,151 --> 00:04:15,655 そうか。 弾丸にも魔力を 込めることができるのだな。 39 00:04:15,655 --> 00:04:18,658 へぇ… 弾丸を知ってるのかい? 40 00:04:18,658 --> 00:04:22,162 そいつは あたいの魔力を 固めて作った 弾丸さ。 41 00:04:22,162 --> 00:04:25,332 あんたみたいに 通常弾が通用しない相手にも➨ 42 00:04:25,332 --> 00:04:27,334 よ~く効くだろ? 43 00:04:27,334 --> 00:04:33,173 なるほど。 その話 あとは リムル様の前で聞かせてもらおうか。 44 00:04:33,173 --> 00:04:36,009 リムル様は お優しいからな。 45 00:04:36,009 --> 00:04:38,845 素直にしていれば 殺されずに済むぞ。 46 00:04:38,845 --> 00:04:42,516 負け惜しみかい? だが 悪いね。 47 00:04:42,516 --> 00:04:47,687 顔を見られたからには あんたを 始末するほかないんだよ。 48 00:04:47,687 --> 00:04:50,690 これで しまいだ。 49 00:04:50,690 --> 00:04:53,193 (銃声) 50 00:05:11,978 --> 00:05:17,817 フゥ…。 強敵とはいえ 奥の手を 全部 見せることになるとはね。 51 00:05:17,817 --> 00:05:20,520 そうか。 んっ! あっ! 52 00:05:22,656 --> 00:05:26,993 ならば 素直に敗北を認めて 俺に捕縛されるがいい。 53 00:05:26,993 --> 00:05:30,163 ばっ… ばかな! たった今 死んだはずじゃ…。 54 00:05:30,163 --> 00:05:32,499 あの程度で死ぬものか。 55 00:05:32,499 --> 00:05:35,602 手の内を探るために わざと食らったまでのこと。 56 00:05:37,671 --> 00:05:40,340 くっ… はったりを言うんじゃないよ! 57 00:05:40,340 --> 00:05:43,343 あっ! 何? 58 00:05:43,343 --> 00:05:46,179 2人? いや…。 59 00:05:46,179 --> 00:05:50,183 4人? うっ… うそだろ…。 60 00:05:50,183 --> 00:05:53,353 すべてが 実体!? 61 00:05:53,353 --> 00:05:56,022 簡単な話だ。 62 00:05:56,022 --> 00:05:58,858 俺には 分身体というスキルがある。 63 00:05:58,858 --> 00:06:00,794 本体に劣るとはいえ➨ 64 00:06:00,794 --> 00:06:05,131 俺の分身体を倒せたことは 誇っていいぞ。 65 00:06:05,131 --> 00:06:09,803 さて これ以上 リムル様を待たせたくはない。 66 00:06:09,803 --> 00:06:11,805 始めようか。 67 00:06:11,805 --> 00:06:13,807 くっ…。 68 00:06:13,807 --> 00:06:17,310 くそったれが~! 69 00:06:17,310 --> 00:06:23,483 (リムル)いや~ それにしても 長い会議だったな。 70 00:06:23,483 --> 00:06:25,485 (ベニマル)まあ いろいろありましたからね。 71 00:06:25,485 --> 00:06:27,487 本当にな。 72 00:06:27,487 --> 00:06:29,656 フゥ…。 73 00:06:29,656 --> 00:06:33,159 《ギャバンってやつの策は お粗末なものだったが➨ 74 00:06:33,159 --> 00:06:36,329 俺に対する 明確な敵意があった。 75 00:06:36,329 --> 00:06:38,999 エルリック王子の暗殺未遂。 76 00:06:38,999 --> 00:06:41,001 あくまで やつらは捨て駒で➨ 77 00:06:41,001 --> 00:06:44,838 本当の目的は 王子暗殺の罪を俺にかぶせ➨ 78 00:06:44,838 --> 00:06:49,009 テンペストを 西側諸国から 排除することだったんだろう》 79 00:06:49,009 --> 00:06:51,511 いろいろあったけど➨ 80 00:06:51,511 --> 00:06:55,181 ヒナタやシュナが 先にキレてくれて助かったよ。 81 00:06:55,181 --> 00:06:59,185 国の代表である俺が 相手をするのは さすがにだしね。 82 00:06:59,185 --> 00:07:02,122 (ヒナタ)私は 別に キレてないわよ? 83 00:07:02,122 --> 00:07:05,125 少し 礼儀を正してあげただけだもの。 84 00:07:05,125 --> 00:07:07,961 (シュナ)私もですよ リムル様。 85 00:07:07,961 --> 00:07:11,631 無礼者を 少し しつけて差し上げただけです。 86 00:07:11,631 --> 00:07:15,635 ふっ… ふ~ん…。 87 00:07:15,635 --> 00:07:18,471 それにしても よく耐えたな ベニマル。 88 00:07:18,471 --> 00:07:21,141 正直 いちばん心配してたんだけど。 89 00:07:21,141 --> 00:07:23,143 あ~ いや… 実は➨ 90 00:07:23,143 --> 00:07:25,979 怒りで 頭が真っ白に なっていたんですが➨ 91 00:07:25,979 --> 00:07:30,150 シュナが先に動いてくれたおかげで なんとか 正気に戻りました。 92 00:07:30,150 --> 00:07:33,320 アハハハハ…。 もう少し遅ければ➨ 93 00:07:33,320 --> 00:07:36,489 あの部屋の人間を すべて 燃やし尽くすところでしたね。 94 00:07:36,489 --> 00:07:38,992 アハハ…。 95 00:07:38,992 --> 00:07:41,661 「でしたね」じゃねえよ! 冗談ですって。 96 00:07:41,661 --> 00:07:44,331 うそつけ! 今のは マジトーンだったぞ! 97 00:07:44,331 --> 00:07:46,333 ったく…。 98 00:07:46,333 --> 00:07:50,503 《危なかった。 人類の敵ルートに 片足 突っ込んでいたとは。 99 00:07:50,503 --> 00:07:55,508 この先 議員の人選は 慎重に考えねばなるまい》 100 00:07:55,508 --> 00:07:59,012 (ソウエイ)リムル様。 おお 戻ったか。 101 00:07:59,012 --> 00:08:01,014 はっ。 102 00:08:06,119 --> 00:08:09,789 なるほど。 そういうことだったか。 103 00:08:09,789 --> 00:08:11,958 犯人確保 ご苦労さま。 104 00:08:11,958 --> 00:08:15,628 さすがだね ソウエイは。 恐れ入ります。 105 00:08:15,628 --> 00:08:19,632 とはいえ 分身体を 3体も消されました。 106 00:08:19,632 --> 00:08:21,968 俺も まだまだです。 107 00:08:21,968 --> 00:08:25,805 結局 相手は 名乗りに応じなかったのか。 108 00:08:25,805 --> 00:08:28,308 はい。 正体は不明ですが➨ 109 00:08:28,308 --> 00:08:32,145 リムル様のことを 悪魔野郎のあるじ と呼んでいましたので➨ 110 00:08:32,145 --> 00:08:34,814 恐らくは ディアブロと面識が。 111 00:08:34,814 --> 00:08:37,984 《う~ん… そんな報告 受けてないけど➨ 112 00:08:37,984 --> 00:08:39,986 あいつのことだからな…。 113 00:08:39,986 --> 00:08:43,490 相手に 一方的に 恐怖を植え付けたくせに➨ 114 00:08:43,490 --> 00:08:48,661 些事すぎて 忘れていました。 とか ありそうなんだよな》 115 00:08:48,661 --> 00:08:51,498 それと 犯人の武器ですが…。 116 00:08:51,498 --> 00:08:54,167 あっ うん。 あれは 恐らく➨ 117 00:08:54,167 --> 00:08:57,003 向こうの世界にあった 武器だと思う。 118 00:08:57,003 --> 00:08:59,339 (智慧之王)解。 狙撃者本人が➨ 119 00:08:59,339 --> 00:09:02,108 魔力にて 生成したのだと推測します。 120 00:09:02,108 --> 00:09:04,778 リアリティウェポンに近い権能でしょう。 121 00:09:04,778 --> 00:09:06,780 《となると…》 122 00:09:06,780 --> 00:09:11,951 彼女は異世界人で 自身の記憶を 具現化した可能性が高い。 123 00:09:11,951 --> 00:09:17,290 そう…。 思った以上に やっかいな スキルを隠し持っていたのね。 124 00:09:17,290 --> 00:09:19,626 んっ? ヒナタ? 125 00:09:19,626 --> 00:09:23,463 どうせ わかることだから 言っておくわ。 126 00:09:23,463 --> 00:09:27,133 思念伝達で見せてもらった 暗殺者の女は➨ 127 00:09:27,133 --> 00:09:29,469 ルークジーニアスの三武仙。 128 00:09:29,469 --> 00:09:32,138 “荒海”のグレンダ。 129 00:09:32,138 --> 00:09:35,141 私の部下だった女よ。 130 00:09:35,141 --> 00:09:37,310 んっ? (ドアの開く音) 131 00:09:37,310 --> 00:09:39,312 げぇ~!! 132 00:09:39,312 --> 00:09:41,314 筆頭! 133 00:09:41,314 --> 00:09:44,484 久しぶりね グレンダ。 134 00:09:44,484 --> 00:09:46,986 なっ… なんで…。 135 00:09:46,986 --> 00:09:50,990 ん~…。 うっ… んっ…。 136 00:09:50,990 --> 00:09:54,994 うっ… くくくっ…。 くっ…。 うっ… うっ…。 137 00:09:54,994 --> 00:09:58,665 お元気そうで 何よりだわ。 138 00:09:58,665 --> 00:10:02,168 くっ…。 くくくっ… くっ! 139 00:10:02,168 --> 00:10:05,171 ハァ…。 140 00:10:05,171 --> 00:10:07,841 どうやら あたいも ここまでのようだね。 141 00:10:07,841 --> 00:10:10,677 殺しなよ。 捕まったスパイの末路なんて…。 142 00:10:10,677 --> 00:10:12,679 黙れ。 うっ! 143 00:10:12,679 --> 00:10:15,849 (ソウエイ)貴様は ただ 質問にだけ答えればいい。 144 00:10:15,849 --> 00:10:18,685 《リムル:心は へし折り済みらしい》 145 00:10:18,685 --> 00:10:22,589 私から先にいいかしら? あっ… ああ…。 146 00:10:32,031 --> 00:10:34,033 フン! 147 00:10:34,033 --> 00:10:36,703 おかしいと思っていたのよ。 148 00:10:36,703 --> 00:10:38,705 評議会の動きは➨ 149 00:10:38,705 --> 00:10:40,707 たまに 西方聖教会の動向を➨ 150 00:10:40,707 --> 00:10:43,376 見据えているかのようなときが あったもの。 151 00:10:43,376 --> 00:10:47,714 身近なところにスパイがいるとは 思っていたけれど…。 152 00:10:47,714 --> 00:10:51,885 あなた 最初から 私たちを裏切っていたわよね? 153 00:10:51,885 --> 00:10:53,887 ノーコメント。 154 00:10:53,887 --> 00:10:56,055 裏で 評議会を操り➨ 155 00:10:56,055 --> 00:10:59,225 あなたに エルリック王子暗殺を命じた者。 156 00:10:59,225 --> 00:11:02,662 その正体は 誰? ノーコメント。 157 00:11:02,662 --> 00:11:07,500 雇い主を白状するというなら 罪一等を減じてもいいわよ? 158 00:11:07,500 --> 00:11:12,672 うっ… だから! ノーコメントだって言ってるだろ! 159 00:11:12,672 --> 00:11:16,176 そう。 じゃあ 最後に1つ。 160 00:11:16,176 --> 00:11:21,514 あなたは ルミナス様を信じていたのかしら? 161 00:11:21,514 --> 00:11:23,516 んっ…。 162 00:11:23,516 --> 00:11:26,519 ハッ… 神なんざ いないさね。 163 00:11:26,519 --> 00:11:30,356 そんなものを信じるくらいなら 金を稼…。 164 00:11:30,356 --> 00:11:32,358 あっ! ひっ! 165 00:11:35,361 --> 00:11:37,363 あっ…。 ああ…。 166 00:11:37,363 --> 00:11:40,533 やり過ぎだ ヒナタ。 これは 尋問だぞ。 167 00:11:40,533 --> 00:11:43,202 殺す気かよ。 168 00:11:43,202 --> 00:11:46,039 そんなつもりはなかったわよ。 169 00:11:46,039 --> 00:11:49,876 ふ~ん。 うそつけ! 思いっ切り 殺意がこもってたぞ。 170 00:11:49,876 --> 00:11:53,046 大丈夫ですよ リムル様。 171 00:11:53,046 --> 00:11:55,715 もし この者が死んでしまっても➨ 172 00:11:55,715 --> 00:11:59,552 情報源が失われることは ありません。 えっ? 173 00:11:59,552 --> 00:12:02,655 私が 蘇生魔法を試みますので。 174 00:12:02,655 --> 00:12:05,992 そうよ。 私も リザレクションを扱えるから➨ 175 00:12:05,992 --> 00:12:07,994 問題はなかったのに。 176 00:12:07,994 --> 00:12:10,663 いや そういう問題じゃ…。 177 00:12:10,663 --> 00:12:14,067 ともかく ヒナタは ちょっと 黙って見ててくれ。 178 00:12:18,671 --> 00:12:20,673 んっ…。 179 00:12:20,673 --> 00:12:23,676 以降 尋問は 俺がする。 180 00:12:26,846 --> 00:12:30,183 さて 改めまして グレンダさん。 181 00:12:30,183 --> 00:12:34,020 俺が 魔王リムルだ。 どうも。 182 00:12:34,020 --> 00:12:36,856 尋問を始める前に 1つ。 183 00:12:36,856 --> 00:12:41,361 君みたいなプロに 素直に情報を 漏らせと言っても無駄だろう。 184 00:12:41,361 --> 00:12:44,864 だから 俺の話を聞いてるだけでいい。 185 00:12:44,864 --> 00:12:48,534 せいぜい ポーカーフェースを崩さないことだ。 186 00:12:48,534 --> 00:12:51,871 ハン! 言われるまでもないってもんさ。 187 00:12:51,871 --> 00:12:55,875 《というわけで 智慧之王先生 出番です》 188 00:12:55,875 --> 00:13:01,147 (智慧之王)了。 個体名グレンダへの 尋問を開始します。 189 00:13:01,147 --> 00:13:04,651 では 始めようか。 190 00:13:04,651 --> 00:13:08,154 (リムル/智慧之王)ユニークスキルは 魂に根づく場合が多く…。 191 00:13:08,154 --> 00:13:10,990 (リムル)君も また その例に漏れず➨ 192 00:13:10,990 --> 00:13:14,160 強固な力で 魂と癒着しているようだ。 193 00:13:14,160 --> 00:13:18,331 へぇ~ 初耳だね。 で それが? 194 00:13:18,331 --> 00:13:20,333 (リムル)昼間の評議会では➨ 195 00:13:20,333 --> 00:13:24,337 魂が欲望に染まった議員たちが 大勢いた。 196 00:13:24,337 --> 00:13:29,008 それは 他者のユニークスキルによって 植え付けられたものだろう。 197 00:13:29,008 --> 00:13:33,012 ハッ… 人間なんて 誰でも 欲深いものだろ。 198 00:13:33,012 --> 00:13:39,519 確かにな。 でも 彼らの欲望は 同じ波長を示していた。 199 00:13:39,519 --> 00:13:43,690 誰かの術の影響下にあったと 俺は考えている。 200 00:13:43,690 --> 00:13:48,528 そして グレンダ。 君もまた その影響下にある。 201 00:13:48,528 --> 00:13:50,697 んっ! なんだって? 202 00:13:50,697 --> 00:13:56,369 ただし 君の場合 自身のユニークスキルで 魂が保護されている。 203 00:13:56,369 --> 00:14:00,640 そのおかげで 完全には 染まりきっていないみたいだな。 204 00:14:00,640 --> 00:14:05,144 《智慧之王先生 俺も初耳なんですけど…》 205 00:14:05,144 --> 00:14:07,647 《あっ はい》 206 00:14:07,647 --> 00:14:10,149 実は 開国祭のときにも➨ 207 00:14:10,149 --> 00:14:13,319 欲望に染まったやつが 入り込んでいた。 208 00:14:13,319 --> 00:14:16,489 大勢の対象に影響を及ぼす場合➨ 209 00:14:16,489 --> 00:14:19,826 術者が近くにいる可能性が高い。 210 00:14:19,826 --> 00:14:24,497 つまり 君の雇い主は 開国祭に来ていた。 211 00:14:24,497 --> 00:14:27,834 俺の解析鑑定は優れていてね。 212 00:14:27,834 --> 00:14:30,169 スキルの有無を 見分けるだけじゃなく➨ 213 00:14:30,169 --> 00:14:33,005 スキルを隠蔽しようとする その気配まで➨ 214 00:14:33,005 --> 00:14:35,675 感じ取ることができるんだ。 215 00:14:35,675 --> 00:14:40,513 そいつは よほど 俺に スキルを 知られたくなかったんだろうな。 216 00:14:40,513 --> 00:14:45,017 だから 配下に命じて その気配を たどらせたんだよ。 217 00:14:45,017 --> 00:14:47,520 マリアベル・ロッゾ。 218 00:14:47,520 --> 00:14:50,857 あっ! (リムル)この名前に 聞き覚えは? 219 00:14:50,857 --> 00:14:53,359 んっ…。 さっ… さあね。 220 00:14:53,359 --> 00:14:55,361 ロッゾ…。 221 00:14:55,361 --> 00:14:59,365 そう…。 ロッゾ一族が関わっているのね。 222 00:14:59,365 --> 00:15:03,136 西側諸国をまとめ上げた 元勇者であり➨ 223 00:15:03,136 --> 00:15:07,807 七曜のおさ グランベル・ロッゾを祖に持つ一族。 224 00:15:07,807 --> 00:15:11,978 グランベルは死んだけど その意志は 引き継がれていたのね。 225 00:15:11,978 --> 00:15:14,313 あっ…。 226 00:15:14,313 --> 00:15:17,116 マリアベルが 君の雇い主だな。 227 00:15:22,822 --> 00:15:26,826 (マリアベル) 失敗したわ。 失敗したのよ。 228 00:15:26,826 --> 00:15:29,162 (ヨハン)ギャバンは 災難だったな。 229 00:15:29,162 --> 00:15:31,998 あれだけ 君に尽くしたというのに。 230 00:15:31,998 --> 00:15:34,167 (ユウキ)でも そのおかげで 魔法審問官を➨ 231 00:15:34,167 --> 00:15:36,335 引きずり出せたんだ。 232 00:15:36,335 --> 00:15:38,337 それだけでも 上出来なんじゃない? 233 00:15:38,337 --> 00:15:40,673 そうね。 234 00:15:40,673 --> 00:15:43,009 《おじい様が 気にかけていたから➨ 235 00:15:43,009 --> 00:15:46,846 支配したギャバンを通じて 探ってみたけれど…。 236 00:15:46,846 --> 00:15:50,349 魔王に対抗するには まるでだめ。 237 00:15:50,349 --> 00:15:52,685 話にならないの。 238 00:15:52,685 --> 00:15:56,022 それより 魔王リムルよ。 239 00:15:56,022 --> 00:16:01,461 暗殺の罪を着せて テンペストを 西側諸国から排除するどころか➨ 240 00:16:01,461 --> 00:16:05,465 評議会での価値を 確かなものにしてしまった。 241 00:16:05,465 --> 00:16:10,803 甘かったわ。 甘く見ていたの》 242 00:16:10,803 --> 00:16:13,472 ヨハン 今後 あなたには➨ 243 00:16:13,472 --> 00:16:16,476 魔王の内情を 探ってもらうつもりよ。 244 00:16:16,476 --> 00:16:19,312 私が 魔王を? 245 00:16:19,312 --> 00:16:21,314 わからない? 246 00:16:21,314 --> 00:16:25,651 どうして あなたとギャバンを対立させたのか。 247 00:16:25,651 --> 00:16:29,822 あなたへの 魔王の信用を 高めるためだったのよ。 248 00:16:29,822 --> 00:16:35,328 《そして 失敗したら 私も消されると》 249 00:16:35,328 --> 00:16:37,330 んっ…。 250 00:16:37,330 --> 00:16:41,334 やはり 魔王リムルと手を組むのが 最善ではないのか? 251 00:16:41,334 --> 00:16:44,670 魔王は 人類との共存を 望んでいるのだろ? 252 00:16:44,670 --> 00:16:47,506 わざわざ テンペストを敵に回さずとも…。 253 00:16:47,506 --> 00:16:50,343 あなたは 大きな勘違いをしているわ。 254 00:16:50,343 --> 00:16:52,345 あっ…。 255 00:16:52,345 --> 00:16:56,849 私が 魔王の排除を おじい様に進言した理由…。 256 00:16:56,849 --> 00:16:59,352 それを 理解しているの? 257 00:16:59,352 --> 00:17:04,290 それは…。 魔王が 新たな経済圏を 創出させることで➨ 258 00:17:04,290 --> 00:17:06,626 我らを脅かすからだろう? 259 00:17:06,626 --> 00:17:11,297 そう。 でも それは 表向きの理由なの。 260 00:17:11,297 --> 00:17:17,136 本当はね 魔王に対して 打つ手が 何もなくなるからなのよ。 261 00:17:17,136 --> 00:17:19,805 どういう意味だね? 262 00:17:19,805 --> 00:17:24,143 (マリアベル)魔王は 恐るべき戦力を有しているの。 263 00:17:24,143 --> 00:17:27,647 そばには あの暴風竜もいるのよ。 264 00:17:27,647 --> 00:17:29,815 そんな武力を背景に➨ 265 00:17:29,815 --> 00:17:33,152 魔王が交渉を仕掛けてきたら どうなるかしら。 266 00:17:33,152 --> 00:17:37,657 しかし 魔王は 評議会のルールに従うと…。 267 00:17:37,657 --> 00:17:41,327 今は従っているにすぎないのよ。 268 00:17:41,327 --> 00:17:44,997 テンペストの価値を 周知させたあとならば➨ 269 00:17:44,997 --> 00:17:48,501 西側諸国のほうが 従わざるをえなくなる。 270 00:17:48,501 --> 00:17:54,006 そうして 魔王の支配は 平和的に完了する。 271 00:17:54,006 --> 00:17:57,009 お笑いよ。 お笑いなの。 272 00:17:57,009 --> 00:17:59,946 こんな当たり前の事実から 目を背けて➨ 273 00:17:59,946 --> 00:18:03,449 魔王と人類が 平等だと思っているなんて! 274 00:18:03,449 --> 00:18:06,452 話し合いなんて きれい事を言ってみても➨ 275 00:18:06,452 --> 00:18:10,556 それは 魔王の寛容の上にしか 成り立たないの! 276 00:18:19,799 --> 00:18:22,635 人の寿命は 短いの。 277 00:18:22,635 --> 00:18:25,638 ここで 魔王の野望を阻止しなければ➨ 278 00:18:25,638 --> 00:18:29,308 ロッゾ一族の悲願は 絶たれたも同然だわ。 279 00:18:29,308 --> 00:18:33,312 魔王と手を組むとか 利用するとか➨ 280 00:18:33,312 --> 00:18:37,316 初めから成立するはずがないのよ。 281 00:18:37,316 --> 00:18:39,318 (グレンダ)ふっざけんなよ! 282 00:18:39,318 --> 00:18:41,320 これじゃあ あたいが 全部➨ 283 00:18:41,320 --> 00:18:43,489 げろっちまった みたいじゃないか! 284 00:18:43,489 --> 00:18:47,159 くっ… くぅ… くっ…。 いい気味ね グレンダ。 285 00:18:47,159 --> 00:18:50,162 裏切り者の末路に ふさわしいじゃない。 286 00:18:50,162 --> 00:18:54,333 うっ… ちくしょう。 このままじゃ…。 287 00:18:54,333 --> 00:18:57,670 このままじゃ 殺されちまう。 288 00:18:57,670 --> 00:19:02,608 そのマリアベルってのは そんなに やばいやつなのか? 289 00:19:02,608 --> 00:19:06,946 うぅ…。 くっ… くっ…。 そういう問題じゃないさね。 290 00:19:06,946 --> 00:19:11,450 あたいたちのような 異世界からの召喚者は➨ 291 00:19:11,450 --> 00:19:15,621 逆らえないよう 呪言で縛られている。 292 00:19:15,621 --> 00:19:18,524 裏切ったと判断された瞬間…。 293 00:19:21,961 --> 00:19:24,130 (粉砕音) 294 00:19:24,130 --> 00:19:27,466 魂を砕かれちまうのさ。 295 00:19:27,466 --> 00:19:30,469 ということは あなたは 自分の意志で➨ 296 00:19:30,469 --> 00:19:32,972 ルミナス様を裏切ったのではなく➨ 297 00:19:32,972 --> 00:19:35,141 逆らえなかっただけだとでも? 298 00:19:35,141 --> 00:19:39,145 それに関しちゃ 複雑さ。 299 00:19:39,145 --> 00:19:44,150 神の慈悲に すがりたい思いもあった。 300 00:19:44,150 --> 00:19:49,989 けど 結局 呪言からは逃れられないからね。 301 00:19:49,989 --> 00:19:53,993 都合よく 神様が助けてくれるなんて➨ 302 00:19:53,993 --> 00:19:56,295 やっぱり 思えなかったよ。 303 00:19:58,330 --> 00:20:02,668 確かに 神の慈悲では どうにもならないわね。 304 00:20:02,668 --> 00:20:07,173 魂が砕かれた人間は リザレクションでも どうにもならないもの。 305 00:20:09,175 --> 00:20:12,178 《智慧之王先生 解決できる?》 306 00:20:12,178 --> 00:20:14,680 了。 問題ありません。 307 00:20:14,680 --> 00:20:16,682 解除しますか? んっ! 308 00:20:26,525 --> 00:20:28,527 あっ… んっ? 309 00:20:28,527 --> 00:20:32,865 さて もう 用事は済んだから 好きに生きたらいい。 310 00:20:32,865 --> 00:20:35,034 あっ…。 311 00:20:35,034 --> 00:20:38,204 ああ… 最後の慈悲かい? 312 00:20:38,204 --> 00:20:40,206 いや 違うよ。 313 00:20:40,206 --> 00:20:43,609 たった今 君を縛る呪言は解除した。 314 00:20:45,544 --> 00:20:49,381 はっ? だから 君は もう自由だってこと。 315 00:20:49,381 --> 00:20:51,383 なっ…。 316 00:20:51,383 --> 00:20:55,221 フッ… 相変わらず なんでもありなのね。 317 00:20:55,221 --> 00:20:57,389 あっ 言うまでもないけど➨ 318 00:20:57,389 --> 00:21:00,826 俺たちに敵対するようなら 容赦しないから。 319 00:21:00,826 --> 00:21:02,828 いや そうじゃなくて…。 320 00:21:02,828 --> 00:21:05,831 まあ 今回は 目をつぶってあげるわ。 321 00:21:05,831 --> 00:21:08,667 そうじゃなくって! んっ? 322 00:21:08,667 --> 00:21:13,839 今 呪言を解除したって…。 それは ほんとかい? 323 00:21:13,839 --> 00:21:16,342 そう。 すっきりしただろ? 324 00:21:16,342 --> 00:21:18,844 あっ…。 あっ…。 325 00:21:18,844 --> 00:21:21,180 あっ…。 326 00:21:21,180 --> 00:21:23,349 んっ! 327 00:21:23,349 --> 00:21:26,852 ずうずうしいことは 重々 承知している。 328 00:21:26,852 --> 00:21:29,021 だけど 頼みがあるんだ。 329 00:21:29,021 --> 00:21:32,525 どうか… あたいを雇っちゃくれませんか! 330 00:21:32,525 --> 00:21:35,694 えっ!? 汚れ仕事でも なんでもする! 331 00:21:35,694 --> 00:21:39,198 信じちゃもらえないかも しれないけど 忠誠を誓うから! 332 00:21:39,198 --> 00:21:42,535 だから お願いだよ 魔王様! 333 00:21:42,535 --> 00:21:46,372 う~ん… さすがに 元スパイは…。 334 00:21:46,372 --> 00:21:50,543 もちろん あたいの知るかぎりの 情報は すべて話す。 335 00:21:50,543 --> 00:21:54,046 あんたたちが死んだと思ってる グランベルだけど…。 336 00:21:54,046 --> 00:21:56,882 あの人は… 生きている。 337 00:21:56,882 --> 00:21:59,718 えっ? グランベルが? 338 00:21:59,718 --> 00:22:02,321 (グレンダ)七曜の 日曜師グランは➨ 339 00:22:02,321 --> 00:22:06,659 グランベル様のスピリチュアルボディーの ただの憑依先だったのさ。 340 00:22:06,659 --> 00:22:10,329 マリアベルの上にいるのは グランベル様だ。 341 00:22:10,329 --> 00:22:14,833 それに あたいには マリアベルの考えは わからないけど➨ 342 00:22:14,833 --> 00:22:20,506 あんたらの脅威になりうる 最も強力な手駒なら わかる。 343 00:22:20,506 --> 00:22:25,844 自由組合 グランドマスターの ユウキ・カグラザカ。 344 00:22:25,844 --> 00:22:30,549 あいつは マリアベルに 完全に支配されている!