1 00:00:36,236 --> 00:00:38,572 <フィーア:死の瞬間には➡ 2 00:00:38,572 --> 00:00:42,576 生まれてから死ぬまでの いろんなことを思い出すらしい> 3 00:00:44,912 --> 00:00:49,416 <魔物にやられ 致死量の血を流しながら➡ 4 00:00:49,416 --> 00:00:52,586 私が思い出したのは…> 5 00:00:52,586 --> 00:00:56,089 (フィーア)ぶふわっ! 何よ この でたらめな力は! 6 00:00:56,089 --> 00:00:59,760 世界の理が狂ってしまうわ!! 7 00:00:59,760 --> 00:01:02,963 <大聖女だったという 前世だった> 8 00:02:44,398 --> 00:02:47,401 (フィーア)あの… わ 私は➡ 9 00:02:47,401 --> 00:02:50,504 私は! 成人の儀を! 受けたいでふ! 10 00:02:53,240 --> 00:02:55,742 《せ… 盛大に噛んだ!》 11 00:02:55,742 --> 00:02:57,911 (オリア)ダメよ 絶対に反対。 12 00:02:57,911 --> 00:02:59,913 成人の儀を受けたら➡ 13 00:02:59,913 --> 00:03:01,915 間違いなく フィーアは死ぬわ。 14 00:03:01,915 --> 00:03:04,918 (レオン)こいつには 恐ろしく剣の才能がないし➡ 15 00:03:04,918 --> 00:03:07,587 この間の模擬戦でも全敗した。 16 00:03:07,587 --> 00:03:12,092 それでもまぁ 5割くらいの確率で 生き残れるんじゃないか。 17 00:03:12,092 --> 00:03:14,594 はあぁ? それってつまり➡ 18 00:03:14,594 --> 00:03:17,497 半分の確率で 死ぬってことでしょ! 19 00:03:19,433 --> 00:03:23,270 フィーア 父さんは 騎士団の副団長だし➡ 20 00:03:23,270 --> 00:03:25,772 私も兄さんたちも騎士だから➡ 21 00:03:25,772 --> 00:03:29,276 次の代まで うちが 取り潰される心配はないわ。 22 00:03:29,276 --> 00:03:32,579 あんたは 自分が好きな職業を選べるのよ。 23 00:03:34,548 --> 00:03:38,251 (フィーア) だったら… 私は騎士がいい。 24 00:03:40,887 --> 00:03:42,889 私は フィーア・ルード。 25 00:03:42,889 --> 00:03:45,892 誇りあるルード騎士家の一人として➡ 26 00:03:45,892 --> 00:03:48,195 成人の儀を受けるわ! 27 00:03:50,564 --> 00:03:53,900 思いっきり 啖呵を切ってしまったわ。 28 00:03:53,900 --> 00:03:55,902 はぁ…。 29 00:03:55,902 --> 00:04:01,408 でも 騎士になるのは 小さい頃からの夢だもの。 30 00:04:01,408 --> 00:04:03,577 (ノック) 31 00:04:03,577 --> 00:04:08,248 フィーア。 姉さん どうしたの? 32 00:04:08,248 --> 00:04:11,251 これを渡しておこうと思って。 33 00:04:11,251 --> 00:04:14,254 それって…。 回復薬よ。 34 00:04:14,254 --> 00:04:18,258 魔物にやられたら すぐに これを飲みなさい。 35 00:04:18,258 --> 00:04:20,594 回復薬は万能薬じゃあない。 36 00:04:20,594 --> 00:04:24,264 深い傷は治せないし 欠損には効かない。 37 00:04:24,264 --> 00:04:27,601 だから 一番よいのは怪我をしないこと。 38 00:04:27,601 --> 00:04:30,937 いいわね! 39 00:04:30,937 --> 00:04:34,708 オリア姉さん…。 ところで フィーア。 40 00:04:34,708 --> 00:04:37,878 ルード家の成人の儀のルールは 知っているわね? 41 00:04:37,878 --> 00:04:40,714 騎士を目指す者は 魔物を狩って➡ 42 00:04:40,714 --> 00:04:43,383 その体内にある 魔石を持って帰り➡ 43 00:04:43,383 --> 00:04:47,053 強さを証明する。 でしょ。 そう。 44 00:04:47,053 --> 00:04:49,890 だから私は なるべく大きな魔石を…。 45 00:04:49,890 --> 00:04:53,727 どんな大きさでも魔石は魔石よ。 弱い魔物を狩って➡ 46 00:04:53,727 --> 00:04:57,397 小さくて軽い魔石を 持ち帰りなさい! 47 00:04:57,397 --> 00:04:59,900 返事は? はい。 48 00:04:59,900 --> 00:05:03,904 さぁ じゃあもう寝なさい。 明日は早いんだから。 49 00:05:03,904 --> 00:05:06,573 うん…。 50 00:05:06,573 --> 00:05:10,076 あの オリア姉さん。 51 00:05:10,076 --> 00:05:14,481 少しだけでいいから 一緒に寝てもらえないかな? 52 00:05:16,416 --> 00:05:18,418 いいわよ。 53 00:05:20,420 --> 00:05:22,422 えへへ。 54 00:05:24,424 --> 00:05:27,093 ねぇ 姉さん あの薬➡ 55 00:05:27,093 --> 00:05:31,431 聖女様が回復の魔力を込めて 作ってくださったのよね。 56 00:05:31,431 --> 00:05:33,366 えぇ そうよ。 57 00:05:33,366 --> 00:05:36,870 ナーヴ王国で今 回復魔法を使える➡ 58 00:05:36,870 --> 00:05:40,874 聖女様は ほとんど 生まれなくなってるって聞いたわ。 59 00:05:40,874 --> 00:05:45,378 それに 1人の聖女様が 1日で作れる回復薬は➡ 60 00:05:45,378 --> 00:05:48,548 ごくわずかだって…。 そうね。 61 00:05:48,548 --> 00:05:52,552 もしかしてだけど すごく高かったよね? 62 00:05:52,552 --> 00:05:56,223 そんな顔させるために 手に入れたんじゃないわ。 63 00:05:56,223 --> 00:05:59,893 私は あんたが笑顔で 帰ってこれるようにって思って➡ 64 00:05:59,893 --> 00:06:03,897 手に入れたの。 本当に ありがとう。 65 00:06:10,237 --> 00:06:12,239 それじゃあ。 66 00:06:12,239 --> 00:06:14,407 行ってらっしゃい フィーア。 67 00:06:14,407 --> 00:06:16,409 行ってきます! 68 00:06:20,914 --> 00:06:24,584 (フィーア) できるだけ小さくて軽い魔石。 69 00:06:24,584 --> 00:06:29,589 だったら一つ目ねずみがベストよね。 小さくて弱いし。 70 00:06:41,368 --> 00:06:45,205 なんか… 異常に静かじゃない? 71 00:06:45,205 --> 00:06:48,208 (鳴き声) 72 00:06:54,214 --> 00:06:57,717 (鳴き声) 73 00:06:57,717 --> 00:07:01,554 黒い… 鳥の雛? 74 00:07:01,554 --> 00:07:04,257 何この感じ。 75 00:07:15,568 --> 00:07:19,973 だいじょうぶ だいじょうぶ。 76 00:07:22,575 --> 00:07:24,911 だ だいじょうぶ! 77 00:07:24,911 --> 00:07:28,081 今は痛いかもしれないけど ちゃんと傷は…。 78 00:07:28,081 --> 00:07:31,284 (ザビリア)ぐおぉ~! 79 00:07:33,687 --> 00:07:38,525 《そうだった この世界に 黒い鳥なんて存在しない。 80 00:07:38,525 --> 00:07:44,364 黒い翼持ちの生物は 伝説級の魔物 黒竜だけ。 81 00:07:44,364 --> 00:07:47,367 ああ これは死ぬなぁ…》 82 00:07:50,203 --> 00:07:52,872 《15年の人生か。 83 00:07:52,872 --> 00:07:55,208 ちょっと短いよね。 84 00:07:55,208 --> 00:07:57,510 私のハイライトは…》 85 00:08:07,887 --> 00:08:11,391 ((セラフィーナ:もう大丈夫です。 な… 治った! 86 00:08:13,393 --> 00:08:15,895 本当に ありがとうございます。 87 00:08:15,895 --> 00:08:18,398 大聖女 セラフィーナ様! 88 00:08:22,235 --> 00:08:24,237 (ベガ)はぁ… はぁ…。 89 00:08:24,237 --> 00:08:26,439 (カペラ/リゲル)はぁ… はぁ…。 90 00:08:46,526 --> 00:08:49,229 はあっ! はあっ! はあっ! 91 00:08:57,203 --> 00:09:00,206 さすがは セラフィーナ王女! 92 00:09:00,206 --> 00:09:03,376 我らがナーヴ王国の偉大なる大聖女! 93 00:09:03,376 --> 00:09:07,714 魔王城は すぐそこです! いざ 魔王討伐へ! 94 00:09:07,714 --> 00:09:09,716 (兵士たち)おぉ~! 95 00:09:09,716 --> 00:09:11,718 (3人)くっ。 96 00:09:14,220 --> 00:09:18,558 (ベガ)ついにやった! 魔王を倒したぞ! 97 00:09:18,558 --> 00:09:20,560 (カペラ)俺たちは英雄だ! 98 00:09:20,560 --> 00:09:23,730 (リゲル)やりましたね 兄上! 国に帰りましょう! 99 00:09:23,730 --> 00:09:25,732 はぁ…。 100 00:09:27,734 --> 00:09:31,404 回復魔法も使えないほど 魔力切れか。 101 00:09:31,404 --> 00:09:35,208 お お兄様… 回復薬を…。 102 00:09:46,186 --> 00:09:48,188 (ベガ)お前は ここで➡ 103 00:09:48,188 --> 00:09:50,857 魔族どもに切り刻まれて のたれ死ぬ。 104 00:09:50,857 --> 00:09:54,194 (リゲル)はは お前も一応 女だから➡ 105 00:09:54,194 --> 00:09:57,530 その前に きたねえ魔族から 犯されるだろうな。 106 00:09:57,530 --> 00:10:01,534 大聖女と祭り上げられ 調子に乗ってたようだが➡ 107 00:10:01,534 --> 00:10:05,205 お前は所詮 使い捨てなんだよ セラフィーナ。 108 00:10:05,205 --> 00:10:10,410 (3人)はははははは。 109 00:10:21,888 --> 00:10:25,492 魔王の… 右腕…。 110 00:10:29,562 --> 00:10:34,567 (魔王の右腕)お前が聖女だから こんな目にあうのだ。 111 00:10:34,567 --> 00:10:38,905 お前が聖女だから なぶられるのだ。 112 00:10:38,905 --> 00:10:43,576 お前が聖女だから いたぶられるのだ。 113 00:10:43,576 --> 00:10:48,414 お前が聖女だから辱められるのだ。 114 00:10:48,414 --> 00:10:54,254 私が… 私が…。 115 00:10:54,254 --> 00:10:58,424 そうだ 私が聖女だったから➡ 116 00:10:58,424 --> 00:11:03,263 聖女だったから なぶられ いたぶられ➡ 117 00:11:03,263 --> 00:11:06,466 辱められて殺されるの… ね。 118 00:11:08,434 --> 00:11:12,438 (魔王の右腕)もし 聖女として 生まれ変わったら…)) 119 00:11:18,444 --> 00:11:21,614 ん? あれ? 120 00:11:21,614 --> 00:11:25,618 私 何をしていたんだっけ? 121 00:11:25,618 --> 00:11:27,620 ええと…。 122 00:11:32,892 --> 00:11:35,395 ぎょえ~っ!! 123 00:11:35,395 --> 00:11:38,064 ききききたら きききる。 124 00:11:38,064 --> 00:11:40,567 「きききききた」って なぁに? 125 00:11:40,567 --> 00:11:44,237 「きききる」も 聞いたことがない言葉だけど。 126 00:11:44,237 --> 00:11:46,906 ちょっと 盛大に噛んだだけじゃない。 127 00:11:46,906 --> 00:11:50,076 って そういえば怪我! 肩がなくなった! 128 00:11:50,076 --> 00:11:53,580 脇腹も食べられて… あれ? 129 00:11:53,580 --> 00:11:57,250 お姉さんが 回復薬を飲ませてくれたのに➡ 130 00:11:57,250 --> 00:12:00,920 攻撃と勘違いして噛みついて ごめんなさい。 131 00:12:00,920 --> 00:12:05,258 それなのに 回復魔法で 助けてくれてありがとう。 132 00:12:05,258 --> 00:12:07,260 回復魔法? 133 00:12:09,929 --> 00:12:12,432 (フィーア)あ~ よく分かんない。 134 00:12:12,432 --> 00:12:15,268 帰る。 帰って寝る。 135 00:12:15,268 --> 00:12:17,937 今 考えるの 無理…。 136 00:12:17,937 --> 00:12:20,940 やっぱり このまま寝る。 137 00:12:20,940 --> 00:12:22,942 おやすみ…。 138 00:12:22,942 --> 00:12:25,945 (ザビリア)完全回復なんて 上級魔法を使ったから➡ 139 00:12:25,945 --> 00:12:28,948 魔力切れを起こしているんだよ。 140 00:12:28,948 --> 00:12:31,284 ねぇ お姉さん。 141 00:12:31,284 --> 00:12:37,390 竜族はね 命を救われたら その命は救った人に捧げるの。 142 00:12:37,390 --> 00:12:40,560 だから僕は お姉さんのものだよ。 143 00:12:40,560 --> 00:12:42,562 うん。 144 00:12:42,562 --> 00:12:45,898 今 隷属の契約をしてもいいでしょ? 145 00:12:45,898 --> 00:12:50,236 そしたら僕の魔力を お姉さんに分けてあげられるから。 146 00:12:50,236 --> 00:12:53,906 ねぇ だから お姉さんの名前を教えて。 147 00:12:53,906 --> 00:12:56,409 名前? 148 00:12:56,409 --> 00:12:59,746 名前は フィーア・ルード…。 149 00:12:59,746 --> 00:13:02,248 ありがとう! 150 00:13:02,248 --> 00:13:08,254 我 黒竜王ザビリアは 主 フィーア・ルードと契約す。 151 00:13:08,254 --> 00:13:11,424 我の血と肉と魂をもって➡ 152 00:13:11,424 --> 00:13:14,427 主に永遠なる忠誠を! 153 00:13:18,931 --> 00:13:21,434 あったかい…。 154 00:13:24,937 --> 00:13:27,607 (フィーア)ん…。 155 00:13:27,607 --> 00:13:30,009 ん? 156 00:13:32,211 --> 00:13:35,548 黒竜! おはよう 主。 157 00:13:35,548 --> 00:13:39,886 もしかして 一晩中くっついていてくれたの? 158 00:13:39,886 --> 00:13:43,556 うん。 主を守るのは僕の役目だからね。 159 00:13:43,556 --> 00:13:46,893 ありがとう 黒竜。 ザビリアだよ。 160 00:13:46,893 --> 00:13:49,896 僕も主のこと フィーアって呼んでいい? 161 00:13:49,896 --> 00:13:52,565 うん。 ザビリア。 162 00:13:52,565 --> 00:13:57,236 昨夜 あなたと従魔の契約を したような夢を見たんだけど。 163 00:13:57,236 --> 00:14:02,909 ふふ もちろん現実だよ。 もう僕はフィーアのものだからね。 164 00:14:02,909 --> 00:14:06,579 左手首を見て。 証があるでしょ。 165 00:14:06,579 --> 00:14:08,748 これからは離れていても➡ 166 00:14:08,748 --> 00:14:11,250 フィーアが呼べば すぐに駆けつけられるし➡ 167 00:14:11,250 --> 00:14:13,920 魔力も分けてあげられる。 168 00:14:13,920 --> 00:14:15,922 あぁ フィーアは昨日➡ 169 00:14:15,922 --> 00:14:19,425 回復魔法の使いすぎで 魔力切れを起こしていたから➡ 170 00:14:19,425 --> 00:14:21,761 僕が魔力を分けといたよ。 171 00:14:21,761 --> 00:14:23,763 回復魔法…。 172 00:14:23,763 --> 00:14:28,267 私 前世が聖女だったって 夢を見たんだけど。 173 00:14:28,267 --> 00:14:32,538 ふふふ 前世がどうだったかは 僕には分からないけれど➡ 174 00:14:32,538 --> 00:14:36,375 今のフィーアは間違いなく聖女だよ。 えっ。 175 00:14:36,375 --> 00:14:40,546 ちょっと僕 失敗しちゃって死にかけていて。 176 00:14:40,546 --> 00:14:44,384 幼体化したけど 回復が追いつかなくて➡ 177 00:14:44,384 --> 00:14:48,888 あっ これ死ぬな~って 諦めてたんだ。 178 00:14:48,888 --> 00:14:52,558 そこをフィーアが 回復魔法で助けてくれたんだよ。 179 00:14:52,558 --> 00:14:54,727 ほとんど蘇生レベルだからね。 180 00:14:54,727 --> 00:14:57,396 こんな上級魔法を 使える聖女なんて➡ 181 00:14:57,396 --> 00:14:59,565 フィーアの他にいないから。 182 00:14:59,565 --> 00:15:02,902 私 魔法は使えなかったんだけど。 183 00:15:02,902 --> 00:15:06,239 記憶とともに 魔力が戻ったんだろうね。 184 00:15:06,239 --> 00:15:09,575 僕たち竜族も よくやる方法だよ。 185 00:15:09,575 --> 00:15:12,478 えっと その…。 186 00:15:19,252 --> 00:15:22,255 あの… 私が聖女ってこと➡ 187 00:15:22,255 --> 00:15:24,957 黙っていてもらえる? 188 00:15:30,096 --> 00:15:32,198 もちろん黙っているよ。 189 00:15:32,198 --> 00:15:36,202 フィーアがやりたい事を助けるのが 僕の役目だからね。 190 00:15:36,202 --> 00:15:38,538 でも 覚えておいて。 191 00:15:38,538 --> 00:15:42,208 僕は フィーアを全力で守るから。 192 00:15:42,208 --> 00:15:45,211 な… なんか照れくさいね。 193 00:15:47,547 --> 00:15:50,550 えっ? あれ 何? 194 00:15:50,550 --> 00:15:53,553 フィーアを襲おうとした 魔物の死体だよ。 195 00:15:53,553 --> 00:15:56,889 聖女の血の甘ったるい匂いに 引き寄せられて➡ 196 00:15:56,889 --> 00:16:00,393 一晩中ず~っと 魔物が襲ってきたよ。 197 00:16:00,393 --> 00:16:02,728 いや 何匹いるの? 198 00:16:02,728 --> 00:16:06,232 しかも 強そうな魔物ばかり。 199 00:16:06,232 --> 00:16:08,234 はっ! 成人の儀! 200 00:16:08,234 --> 00:16:10,536 あの魔石 もらっていくね。 201 00:16:14,907 --> 00:16:18,411 ごめん 姉さんが心配するから帰るね! 202 00:16:20,913 --> 00:16:24,917 (オリア)準備が出来次第 フィーアの捜索に向かうわよ! 203 00:16:24,917 --> 00:16:27,587 あれは何だ! 204 00:16:27,587 --> 00:16:31,090 魔物だ! すごい速さで こちらに来るぞ! 205 00:16:31,090 --> 00:16:36,495 あれって… まさか伝説の魔物 黒竜王か!? 206 00:16:39,198 --> 00:16:43,035 ここは俺らが防ぎます! 兄上は騎士団にご報告を! 207 00:16:43,035 --> 00:16:46,239 (アルディオ) あの黒竜の背中にいる人間は…。 208 00:16:48,207 --> 00:16:50,209 (レオン)フィーア!? 209 00:16:54,547 --> 00:16:57,550 (オリア)フィーア! オリア姉さん! 210 00:17:00,553 --> 00:17:04,557 お前と その黒竜の関係は何だ? え? 211 00:17:04,557 --> 00:17:08,227 えっと…。 212 00:17:08,227 --> 00:17:10,897 ザビリアと私は友達です。 213 00:17:10,897 --> 00:17:13,566 《よし 満点の答えだわ! 214 00:17:13,566 --> 00:17:16,903 正直に答えたら なぜそんな事になったのかと➡ 215 00:17:16,903 --> 00:17:19,906 問い詰められたあげく 聖女だってバレてしまいそうだし➡ 216 00:17:19,906 --> 00:17:22,408 うん ちょうどいい真ん中の答えだわ。 217 00:17:22,408 --> 00:17:24,410 よくやった私!》 218 00:17:24,410 --> 00:17:27,914 魔物は 一定以上の 強いものでないと名を持たぬ。 219 00:17:27,914 --> 00:17:31,083 魔物が名を教えるのは 隷属してもよいと思う➡ 220 00:17:31,083 --> 00:17:33,519 契約主だけだ。 そうなの? 221 00:17:33,519 --> 00:17:36,522 ましてや魔物が 直接許可を出した者以外は➡ 222 00:17:36,522 --> 00:17:38,524 その名を呼ぶ事は許されぬ。 223 00:17:38,524 --> 00:17:41,861 え? えっと… あ~。 224 00:17:41,861 --> 00:17:46,866 《やばい こういう時は 思い切って話を変えるしか…》 225 00:17:46,866 --> 00:17:49,035 成人の儀です! 226 00:17:49,035 --> 00:17:51,537 魔石を取ってきました! ご確認ください! 227 00:17:55,708 --> 00:17:58,544 は? 何だこの でたらめな大きさは! 228 00:17:58,544 --> 00:18:01,213 こんなのAクラスの魔物からしか 出ないだろ! 229 00:18:01,213 --> 00:18:03,883 (アルディオ) 魔物は討伐難易度が高い順に➡ 230 00:18:03,883 --> 00:18:06,886 AランクからHランクまで分かれている。 231 00:18:06,886 --> 00:18:11,223 正確には Aランクの上にSランク SSランクがあり➡ 232 00:18:11,223 --> 00:18:14,226 お前が連れている黒竜は SSランクだ。 233 00:18:14,226 --> 00:18:17,229 複数の騎士団長と 精鋭の騎士300名で➡ 234 00:18:17,229 --> 00:18:19,398 討伐できるかどうかの強さになる。 235 00:18:19,398 --> 00:18:21,901 な なるほど? 236 00:18:21,901 --> 00:18:25,237 (アルディオ)そして 魔石の大きさと 魔物の強さは比例する。 237 00:18:25,237 --> 00:18:28,240 この石の大きさだと 50名の騎士で➡ 238 00:18:28,240 --> 00:18:31,077 やっと討伐できるレベルの 魔物からしか出ない。 239 00:18:31,077 --> 00:18:34,347 お前は1人で この魔石を 取ってきたと言うのか? 240 00:18:34,347 --> 00:18:37,683 《無理だ。 これは 無理だ》 241 00:18:37,683 --> 00:18:41,187 ご ごめんなさい! 森で 怪我をした黒竜を見つけました。 242 00:18:41,187 --> 00:18:43,356 怪我を治癒するために 幼体化していたから➡ 243 00:18:43,356 --> 00:18:45,358 鳥の雛だと思いました。 244 00:18:45,358 --> 00:18:47,526 姉さんにもらった 回復薬を使ったら怪我が治って➡ 245 00:18:47,526 --> 00:18:49,695 そしたら感謝されて 従魔の契約を結んでくれました。 246 00:18:49,695 --> 00:18:52,531 疲れたから森で一晩過ごしたら 夜のうちに魔物が現れたようで➡ 247 00:18:52,531 --> 00:18:54,533 ザビリアが退治してくれました。 魔石は その魔物から➡ 248 00:18:54,533 --> 00:18:56,535 取り出しました。 嘘をついて ごめんなさい! 249 00:18:56,535 --> 00:19:00,039 従魔の契約って お前。 伝説の黒竜王と…。 250 00:19:00,039 --> 00:19:04,877 雛? 鳥の雛って言った? この黒竜王の僕を? 251 00:19:04,877 --> 00:19:07,713 一見 筋が通っているように 聞こえるが➡ 252 00:19:07,713 --> 00:19:09,882 穴だらけだ。 回復薬など➡ 253 00:19:09,882 --> 00:19:13,552 古代竜種の回復力と比べたら 微々たる回復量だろう。 254 00:19:13,552 --> 00:19:16,722 それなのに 従魔の契約を結ぶほどの恩義を➡ 255 00:19:16,722 --> 00:19:18,891 黒竜が感じたというのか? 256 00:19:18,891 --> 00:19:21,894 《やばい 全然納得してくれない》 257 00:19:21,894 --> 00:19:26,899 つまり 従魔が倒した魔物は フィーアが倒したものと見なせるわね。 258 00:19:26,899 --> 00:19:29,235 はい 成人の儀 クリア! 259 00:19:29,235 --> 00:19:33,005 は? それはそうなんだが 既に論点は…。 260 00:19:33,005 --> 00:19:36,676 皆さん フィーアが無事帰ってきたので解散! 261 00:19:36,676 --> 00:19:39,011 あ 黒竜の情報に関しては➡ 262 00:19:39,011 --> 00:19:41,847 これから当主と話し合うから 黙っていてね~。 263 00:19:41,847 --> 00:19:46,018 え… これ 助かった? 264 00:19:46,018 --> 00:19:49,355 (アルディオ)おい オリア。 話は まだ終わってないだろう。 265 00:19:49,355 --> 00:19:51,690 (ドルフ)そうだ。 相手は黒竜だぞ。 266 00:19:51,690 --> 00:19:54,026 騎士団に報告せねば いけないだろうし。 267 00:19:54,026 --> 00:19:56,362 (オリア) さすがね父さん 当主として➡ 268 00:19:56,362 --> 00:20:00,199 ルード家を盛り立てる方法を 考えてくれているのね。 269 00:20:00,199 --> 00:20:03,869 じゃあ祝杯をあげないと。 (ドルフ)どういう事だ? 270 00:20:03,869 --> 00:20:06,539 黒竜はナーヴ王国の守護獣よ。 271 00:20:06,539 --> 00:20:09,542 フィーアが黒竜を 従魔にしたなんて分かったら➡ 272 00:20:09,542 --> 00:20:12,878 王家がフィーアを取り込むために 婚姻を結びに来るわ。 273 00:20:12,878 --> 00:20:17,550 そうなったら すぐに父さんは 騎士団長に任命されるでしょうね。 274 00:20:17,550 --> 00:20:20,886 王族の義理の父を 蔑ろにできないもの。 275 00:20:20,886 --> 00:20:24,557 なっ… 俺は そんな卑怯な手で 騎士団長にはならん! 276 00:20:24,557 --> 00:20:27,560 騎士団長は 実力のみでなるべきものだ! 277 00:20:27,560 --> 00:20:29,562 同僚の副団長たちから➡ 278 00:20:29,562 --> 00:20:32,231 うまくやったと 賞賛されまくるわよ~。 279 00:20:32,231 --> 00:20:34,567 だ… 駄目だ! 俺は絶対に➡ 280 00:20:34,567 --> 00:20:37,903 フィーアのことは報告しない。 何かの間違いだ! 281 00:20:37,903 --> 00:20:43,075 あれは 黒っぽい竜っぽい何かで 決して黒竜ではない! 282 00:20:43,075 --> 00:20:47,746 ルード家当主が フィーアの従魔は 黒竜ではないと断言したわ。 283 00:20:47,746 --> 00:20:50,249 2人とも 当主の言葉は絶対よ。 284 00:20:50,249 --> 00:20:52,752 は? まぁ いいだろう。 285 00:20:52,752 --> 00:20:54,920 だが一つ訂正をしておく。 286 00:20:54,920 --> 00:20:59,592 アレが黒竜だとしても 王族も貴族もフィーアとは結婚しない。 287 00:20:59,592 --> 00:21:03,095 あの方々がめとられるのは 聖女様のみだ。 288 00:21:06,932 --> 00:21:10,936 (ザビリア)いい? フィーア。 何かあったら僕を呼んで。 289 00:21:10,936 --> 00:21:14,774 契約があるから どんなに遠くても聞こえるよ。 290 00:21:14,774 --> 00:21:17,276 ありがとう ザビリア。 291 00:21:20,446 --> 00:21:22,448 またね。 292 00:21:25,951 --> 00:21:29,955 それじゃあ 私たちは 騎士団に戻るわね。 293 00:21:36,896 --> 00:21:38,898 よし。 294 00:21:46,238 --> 00:21:50,242 攻撃力2倍! 速度2倍! 295 00:21:50,242 --> 00:21:52,244 はあ~っ! 296 00:21:57,917 --> 00:22:01,754 すごい 今のが身体強化の魔法。 297 00:22:01,754 --> 00:22:05,257 私 本当に聖女の力が使えるわ! 298 00:22:05,257 --> 00:22:09,261 こんな感じで回復魔法も 魔力のみで使えば きっと…。 299 00:22:11,263 --> 00:22:14,934 魔力だけなら 大丈夫だよね。 300 00:22:14,934 --> 00:22:18,938 《以前の聖女は皆 精霊と契約していたわ。 301 00:22:18,938 --> 00:22:22,441 魔物は 精霊の残滓から聖女を探すから➡ 302 00:22:22,441 --> 00:22:26,278 精霊と契約して その力を 使わなければきっと…》 303 00:22:26,278 --> 00:22:29,281 ((魔王の右腕:もし 聖女として生まれ変わったら➡ 304 00:22:29,281 --> 00:22:33,285 必ず見つけ出し また同じように殺す)) 305 00:22:37,223 --> 00:22:41,060 よし 決めた! 強い仲間ができるまでは➡ 306 00:22:41,060 --> 00:22:45,965 絶対 絶対 ぜ~ったいに 聖女だってことをひた隠すわ!