1 00:00:08,141 --> 00:00:11,645 (田右衛門)おっ! あぁ…。 2 00:00:11,645 --> 00:00:14,314 いやぁ すばしっこいでござる。 3 00:00:14,314 --> 00:00:16,817 (サクナヒメ)ほどほどにしておけよ。 4 00:00:16,817 --> 00:00:21,688 田を壊されたらたまらん。 しかし クモにタニシまでとは…。 5 00:00:21,688 --> 00:00:25,792 (タマ爺)カエルやクモは虫を食い タニシは水をきれいにする。 6 00:00:25,792 --> 00:00:30,297 稲作も そうした自然の力を 借りながら行っていくのが➡ 7 00:00:30,297 --> 00:00:33,400 肝要でありますぞ。 あぁ…。 8 00:00:33,400 --> 00:00:37,170 (ミルテ)ヤー。 では 学校始めます。 9 00:00:37,170 --> 00:00:39,306 (ミルテ)あなたたち 子ども➡ 10 00:00:39,306 --> 00:00:42,976 ここがどこでも 立派な大人 なりましょう! 11 00:00:42,976 --> 00:00:46,480 今日は 神について教えます。 12 00:00:46,480 --> 00:00:51,151 (きんた)話があるっつうから 何かと思えば そいなこと。 13 00:00:51,151 --> 00:00:55,489 (ゆい)オラもまだ クモっ子 取らなきゃいけねっす。 14 00:00:55,489 --> 00:00:58,525 (舌なめずりする音) 15 00:00:58,525 --> 00:01:02,129 おぉ…。 (かいまる)あ~い。 16 00:01:02,129 --> 00:01:06,133 今 神について教えると 申しとったな。 17 00:01:06,133 --> 00:01:12,806 サクナ… はい! ミルテ フォロモスの教え 広めるため ヤナト来ました。 18 00:01:12,806 --> 00:01:16,443 ワシのことをどのように 伝えるつもりでおったのじゃ? 19 00:01:16,443 --> 00:01:20,614 もちろん 美しく 慈悲深い豊穣神として…。 20 00:01:20,614 --> 00:01:24,117 いえ サクナ 神ではありません。 21 00:01:24,117 --> 00:01:26,119 なぬっ!? 22 00:01:26,119 --> 00:01:28,288 神というより わっぱでねえか? 23 00:01:28,288 --> 00:01:31,291 わっぱではない! 神じゃ! 24 00:01:31,291 --> 00:01:34,294 それも見目麗しい女神であるぞ! 25 00:01:34,294 --> 00:01:39,299 女神? おめ… 女だったんか? ぬっ! 26 00:01:39,299 --> 00:01:43,470 こ… この! 言っていいことと 悪いことがあるじゃろう! 27 00:01:43,470 --> 00:01:47,641 フフフ… フォロモスでは神は1つ。 28 00:01:47,641 --> 00:01:50,143 そして 決して見ることはできません。 29 00:01:50,143 --> 00:01:55,115 見ることができない? では ここにいるワシは何だというのじゃ。 30 00:01:55,115 --> 00:01:57,651 はい。 ミルテ 知ってます。 31 00:01:57,651 --> 00:02:05,125 サクナ たぶん… この頂の世 ヘーメルに住むエンゲル… 天使です! 32 00:03:47,094 --> 00:03:51,131 おひい様はともかく カムヒツキ様が神ではなく➡ 33 00:03:51,131 --> 00:03:53,600 大天使とやらだと申すのか! 34 00:03:53,600 --> 00:03:57,437 大天使様 とても偉い。 立派です。 35 00:03:57,437 --> 00:04:01,108 ヤナトの外には そのような教えもあるのじゃな。 36 00:04:01,108 --> 00:04:03,110 ヤナトだけではありません。 37 00:04:03,110 --> 00:04:09,082 オウカ ナディート それぞれ神 考え方 違う。 38 00:04:09,082 --> 00:04:11,585 オウカ… ナディート…。 39 00:04:11,585 --> 00:04:14,621 ヤナトの西方の国ですな。 40 00:04:14,621 --> 00:04:17,424 フム… おぬしは そもそも➡ 41 00:04:17,424 --> 00:04:20,594 ベンタニアとかいう国から来たと 申しておったな? 42 00:04:20,594 --> 00:04:26,466 はい! ベンタニア 港の国 建物 石で創ります。 43 00:04:26,466 --> 00:04:30,604 石で建物ばこさえるんかや。 たまげたなや。 44 00:04:30,604 --> 00:04:36,910 フフ… ミルテ 神様の教え 世界に広げるため➡ 45 00:04:36,910 --> 00:04:40,080 司祭様と旅 出ました。 46 00:04:40,080 --> 00:04:46,653 世界 とてもとても広い。 司祭様 言いました。 47 00:04:46,653 --> 00:04:52,259 神の教え広げる 同じくらい 世界広い。 48 00:04:52,259 --> 00:04:56,663 知る 大事。 伝える 大事。 49 00:04:58,632 --> 00:05:03,270 司祭様 旅の途中で亡くなりました。 50 00:05:03,270 --> 00:05:07,607 ミルテ 旅で見たもの 世界広いこと➡ 51 00:05:07,607 --> 00:05:14,514 この不思議な世界のこと ベンタニアに伝える それ 約束です。 52 00:05:14,514 --> 00:05:18,084 それであらゆるものに 興味を示しておったのか。 53 00:05:18,084 --> 00:05:20,187 はい! フフ。 54 00:05:22,789 --> 00:05:24,758 きんた…。 55 00:05:27,194 --> 00:05:29,596 相変わらずじゃのう。 56 00:05:29,596 --> 00:05:33,266 おぬし 何か きんたに 嫌われることでもしたのか? 57 00:05:33,266 --> 00:05:35,268 あっ。 58 00:05:35,268 --> 00:05:38,171 ほっといてけらい。 59 00:05:41,675 --> 00:05:43,710 あ? ん? 60 00:05:43,710 --> 00:05:46,680 そこに置いとった ガマの油はどうした? 61 00:05:48,615 --> 00:05:52,085 あれは取るのが大変じゃったのに。 62 00:05:52,085 --> 00:05:54,588 さぁ…。 63 00:06:09,135 --> 00:06:12,606 なんてきれいなんだべか…。 64 00:06:12,606 --> 00:06:14,674 あぁ…。 65 00:06:17,611 --> 00:06:21,581 鉄を強くするには強い熱で…。 66 00:06:23,750 --> 00:06:27,087 うわぁ~! あ~っちちちち! 67 00:06:27,087 --> 00:06:30,123 うわぁ ちちちち! 68 00:06:30,123 --> 00:06:33,760 まったく! 勝手に持ち出してイタズラとは! 69 00:06:33,760 --> 00:06:36,596 イタズラでねえ! じゃあ 何をしておった!? 70 00:06:36,596 --> 00:06:38,598 おめえには関係ねえ! 71 00:06:38,598 --> 00:06:41,468 人の物を勝手に使って 関係ないじゃと!? 72 00:06:41,468 --> 00:06:45,505 だいたい おぬし この前も ワシのダンゴを盗み食いしたじゃろ! 73 00:06:45,505 --> 00:06:49,476 2人とも ケンカだめ。 腕 出してください。 74 00:06:51,411 --> 00:06:55,115 いっ! うぅ…。 75 00:06:55,115 --> 00:06:57,784 痛くなくなってきたべ。 フフ。 76 00:06:57,784 --> 00:06:59,753 すごいす。 77 00:06:59,753 --> 00:07:04,424 よかった。 ヤナトの草で薬作る 初めてだったので。 78 00:07:04,424 --> 00:07:06,760 (田右衛門)薬? 調合できるのか? 79 00:07:06,760 --> 00:07:09,296 ヤー。 いっぱい勉強しました。 80 00:07:09,296 --> 00:07:13,099 薬師でもあったとは 大したものじゃ。 81 00:07:13,099 --> 00:07:16,102 知らないこと知る 大切。 82 00:07:16,102 --> 00:07:21,608 見たことない見る 大切ですから。 83 00:07:21,608 --> 00:07:25,578 ミルテ もっと見たい 外の世界。 84 00:07:25,578 --> 00:07:30,417 外の世界? はい 今 この峠だけ。 85 00:07:30,417 --> 00:07:36,089 頂の世 もっと外 いろんな所 見たい。 86 00:07:36,089 --> 00:07:39,092 外? ムチャを申すな。 87 00:07:39,092 --> 00:07:41,594 一歩 外に出れば 鬼がおるのじゃぞ。 88 00:07:41,594 --> 00:07:44,764 この島に来たときに おぬしも見たであろう。 89 00:07:44,764 --> 00:07:46,766 ですが…。 90 00:07:46,766 --> 00:07:49,636 存外 かなわぬ話ではないかもしれぬ。 91 00:07:49,636 --> 00:07:51,705 爺。 92 00:07:51,705 --> 00:07:56,776 昨日 アシグモのヤツと話したのですが おひい様の働きにより➡ 93 00:07:56,776 --> 00:08:00,947 この近くで鬼を見かけることが 少なくなっておる様子。 94 00:08:00,947 --> 00:08:04,117 峠の近くであれば あるいは…。 95 00:08:04,117 --> 00:08:07,487 Echit? おぉ では近くの森に入って➡ 96 00:08:07,487 --> 00:08:09,522 キノコなどを採ることも…。 97 00:08:09,522 --> 00:08:12,425 沢まで行けば 魚がたくさん取れるっちゃ。 98 00:08:12,425 --> 00:08:17,597 なるほど。 さすればワシが 頑張らずとも食料が調達できる。 99 00:08:17,597 --> 00:08:19,766 フフフ。 さようにございます。 100 00:08:19,766 --> 00:08:22,769 これを機に 食料は彼らに任せ➡ 101 00:08:22,769 --> 00:08:25,438 おひい様は 鬼がいずこから来るかを➡ 102 00:08:25,438 --> 00:08:28,241 調べるという勅に まい進されては。 103 00:08:28,241 --> 00:08:30,276 おぉ それはよい! 104 00:08:30,276 --> 00:08:34,447 となると 問題は稲のほうですな。 105 00:08:34,447 --> 00:08:39,753 下の田も合わせるとかなりの広さ。 人手が到底足りませぬ。 106 00:08:39,753 --> 00:08:45,425 人手か… ココロワがおれば カラクリ人形の1体や2体➡ 107 00:08:45,425 --> 00:08:48,261 すぐ作ってくれそう なのじゃがのう…。 108 00:08:48,261 --> 00:08:52,098 とりあえず今 考えられるとすれば…。 109 00:08:52,098 --> 00:08:56,469 (アシグモ)稲作の手伝い? もちろん タダでとは言わぬ。 110 00:08:56,469 --> 00:08:59,506 収穫の際 働きに応じて報酬を…。 111 00:08:59,506 --> 00:09:02,742 必要ない。 我が食う分は足りている。 112 00:09:02,742 --> 00:09:08,281 とはいえ 他に仲間もおろう。 悪い話ではないと思うが。 113 00:09:08,281 --> 00:09:10,250 仲間はいない。 えっ? 114 00:09:10,250 --> 00:09:16,089 鬼に恐れをなし 他のアシグモ族は皆 島を後にした。 115 00:09:16,089 --> 00:09:19,592 残っているのは 我一人。 116 00:09:19,592 --> 00:09:21,594 そうであったか。 117 00:09:21,594 --> 00:09:25,098 では おぬしが一人で ここを守ってきたと…。 118 00:09:25,098 --> 00:09:30,770 諦めが悪くてな。 かつて 先代のカムヒツキとの争いでも➡ 119 00:09:30,770 --> 00:09:36,943 この島を守ってきた我らが 鬼ごときで島を明け渡すなど…。 120 00:09:36,943 --> 00:09:40,613 うむ。 カムヒツキ様は このこともご存じのうえ➡ 121 00:09:40,613 --> 00:09:44,417 我々をここに 遣わせたのやもしれませぬな。 122 00:09:44,417 --> 00:09:47,787 カッパ… にござりまするか? 123 00:09:47,787 --> 00:09:50,757 うむ。 アシグモの話によると➡ 124 00:09:50,757 --> 00:09:54,194 どうやら近くの沢に よく姿を見せるらしいのじゃ。 125 00:09:54,194 --> 00:09:58,097 話しだいでは 力になってくれるやもしれぬと。 126 00:09:58,097 --> 00:10:02,602 カッパ 初めて聞きます! 獣? ん? 127 00:10:02,602 --> 00:10:07,040 獣といえば獣なのじゃが ちと違うというか。 128 00:10:07,040 --> 00:10:10,110 水をつかさどる 妖怪といったところか。 129 00:10:10,110 --> 00:10:14,114 お~ 妖怪!? 見たいです! 130 00:10:14,114 --> 00:10:17,917 きんた 行かないですか? 131 00:10:17,917 --> 00:10:23,289 別に興味ねえべ。 腕もまだ痛えし。 132 00:10:23,289 --> 00:10:26,659 ほっとけ ほっとけ! 自業自得じゃ。 133 00:10:28,595 --> 00:10:32,098 おめは みんなと一緒さ行けよ。 134 00:10:32,098 --> 00:10:36,603 お土産 何がいいかや? 魚? 肉? 135 00:10:36,603 --> 00:10:39,606 キノコもあるかもししゃねえよ。 136 00:10:39,606 --> 00:10:42,609 別に 何もいらね。 137 00:10:42,609 --> 00:10:45,678 わかったっちゃ。 138 00:10:47,780 --> 00:10:49,749 鉄…。 あっ。 139 00:10:49,749 --> 00:10:53,286 鉄の石とか落ちてたら 拾ってきてくんねえか? 140 00:10:53,286 --> 00:10:56,656 わかったっちゃ。 フンッ! 141 00:11:01,094 --> 00:11:04,097 た~い た~い。 142 00:11:04,097 --> 00:11:06,599 峠が… 見えせん。 143 00:11:06,599 --> 00:11:09,102 これが結界の力じゃ。 144 00:11:09,102 --> 00:11:13,039 見えぬので 鬼もあの峠には入っては来れぬ。 145 00:11:13,039 --> 00:11:15,108 これ 何ですか? 146 00:11:15,108 --> 00:11:18,945 ヨモギだな。 葉は食すことができる。 147 00:11:18,945 --> 00:11:21,948 すり潰して餅を入れ ヨモギ餅とすると➡ 148 00:11:21,948 --> 00:11:24,450 香りよく喜ばれるであろう。 149 00:11:24,450 --> 00:11:27,754 フンフンフン… ゾー! いい匂い! 150 00:11:27,754 --> 00:11:32,158 おぬしはまことに 何にでも興味を示すのじゃな。 151 00:11:34,661 --> 00:11:38,164 こいなもんか… よし! 152 00:11:38,164 --> 00:11:40,099 (刀が風を切る音) 153 00:11:40,099 --> 00:11:42,101 ん? 154 00:11:45,271 --> 00:11:47,273 誰だ? 155 00:11:47,273 --> 00:11:51,744 べ… 別に。 ただ見てただけだ。 156 00:11:54,147 --> 00:11:57,450 なしたって そいな えらいもんができんだって…。 157 00:11:57,450 --> 00:11:59,419 これか。 158 00:11:59,419 --> 00:12:01,821 刀ば振りてぇわけじゃねえぞ。 159 00:12:01,821 --> 00:12:05,325 ただ オイラ 手細工でかしいでたから➡ 160 00:12:05,325 --> 00:12:09,095 いつか 何かすげえもん こさえてみてぇって…。 161 00:12:09,095 --> 00:12:15,101 この刀には到底及ばぬが 我も包丁くらいは打てるぞ。 162 00:12:15,101 --> 00:12:18,271 覚えてみるか? ほんだってや!? 163 00:12:18,271 --> 00:12:23,176 ただ それには鍛冶場がいるがな。 鍛冶場…。 164 00:12:27,180 --> 00:12:30,083 冷たくて んめす。 165 00:12:30,083 --> 00:12:33,453 魚もたくさん見えるぞ。 あ~い。 166 00:12:33,453 --> 00:12:37,090 うむ。 では おぬしらは ここで食料集めじゃ。 167 00:12:37,090 --> 00:12:41,094 鬼がいないともかぎらん。 固まって行動するのじゃぞ。 168 00:12:41,094 --> 00:12:46,265 あい~。 サクナ いつも一人 ここ来る。 169 00:12:46,265 --> 00:12:48,768 鬼 戦うですか? 170 00:12:48,768 --> 00:12:51,604 当たり前じゃ。 171 00:12:51,604 --> 00:12:53,606 ありがとう。 172 00:12:53,606 --> 00:12:57,110 フフフフ。 やっと ワシの偉大さがわかったか。 173 00:12:57,110 --> 00:12:59,112 感謝するのじゃぞ。 174 00:12:59,112 --> 00:13:02,749 ご自身で申されなければ 立派なのでございますが。 175 00:13:02,749 --> 00:13:04,784 うっ! うるさいわい! 176 00:13:04,784 --> 00:13:08,788 よいか 今の話 きんたにも 伝えておけ! 鉄… 鉄…。 177 00:13:08,788 --> 00:13:11,157 グワーッ。 あっ。 あっ。 178 00:13:13,092 --> 00:13:16,429 おぉ あれは…。 カッパじゃ! 179 00:13:16,429 --> 00:13:18,431 カッパ ゾーかわいい! あいあい! 180 00:13:18,431 --> 00:13:21,100 う~あ。 グワーッ。 181 00:13:21,100 --> 00:13:24,103 おめら誰だ? って語ってすよ。 182 00:13:24,103 --> 00:13:27,173 おぬし 何を言っておるのかわかるのか? 183 00:13:27,173 --> 00:13:31,711 カッパめも 頂の世に住む神の一柱。 184 00:13:31,711 --> 00:13:34,113 上級神として ご挨拶を。 185 00:13:34,113 --> 00:13:36,115 そうじゃな…。 186 00:13:36,115 --> 00:13:42,622 ワシはサクナヒメじゃ! 豊穣神として カムヒツキ様から賜った勅に…。 187 00:13:42,622 --> 00:13:45,591 うっ おぬし! 生臭いのう。 188 00:13:45,591 --> 00:13:48,294 これが妖怪。 グワ? 189 00:13:48,294 --> 00:13:50,763 ゾー。 かわいい…。 190 00:13:50,763 --> 00:13:53,166 グッ グワ…。 191 00:13:53,166 --> 00:13:57,603 グッ グワ~! 192 00:13:57,603 --> 00:14:00,807 どうした? グワッ! 193 00:14:00,807 --> 00:14:04,444 (カッパたち)グワーッ! グワーッ! 194 00:14:04,444 --> 00:14:06,446 なっ… 何じゃ!? 195 00:14:06,446 --> 00:14:10,416 (カッパたち)グワーッ! グワーッ! 196 00:14:10,416 --> 00:14:12,418 な… なんと申しておる!? 197 00:14:12,418 --> 00:14:14,620 敵だ! よそ者だ! 198 00:14:14,620 --> 00:14:17,757 敵!? 待て! ワシは…。 199 00:14:17,757 --> 00:14:19,759 (カッパたち)グワーッ! グワーッ! 200 00:14:19,759 --> 00:14:22,261 痛い! ゆい! 201 00:14:22,261 --> 00:14:26,666 おひい様 ここは いったん引くしかありますまい。 202 00:14:33,606 --> 00:14:36,275 うぅ…。 でえじょうぶか? 203 00:14:36,275 --> 00:14:40,113 鉄 持ってこられなくて ごめんなしてけらいん。 204 00:14:40,113 --> 00:14:44,650 そこまですっごとねえのに なして余計なことすんのかや。 205 00:14:44,650 --> 00:14:47,253 ごめんな…。 206 00:14:47,253 --> 00:14:49,255 すみません。 207 00:14:49,255 --> 00:14:51,591 おぬしが謝ることではない。 208 00:14:51,591 --> 00:14:54,761 して カッパめは まことにこの者を嫌って➡ 209 00:14:54,761 --> 00:14:56,763 石を投げてきたと? 210 00:14:56,763 --> 00:15:00,933 青い目だ。 食われるぞって。 211 00:15:00,933 --> 00:15:05,438 渡来の者に ひどい目に あわされたことでもあるのかのう。 212 00:15:05,438 --> 00:15:11,577 石 投げられること… これまでもありました。 213 00:15:11,577 --> 00:15:15,615 深く知ろうとすると嫌われる。 214 00:15:15,615 --> 00:15:19,619 特にヤナト それ大きいです。 215 00:15:19,619 --> 00:15:25,124 ヤナト 知ろうとする よくないことなのでしょうか。 216 00:15:30,062 --> 00:15:33,566 まぁ そう落ち込むな。 217 00:15:33,566 --> 00:15:38,004 まずは刺激せぬように ワシが話を聞いてくるだけじゃ。 218 00:15:38,004 --> 00:15:39,906 はい…。 (扉が開く音) 219 00:15:39,906 --> 00:15:42,408 ん? 行く ですか? 220 00:15:42,408 --> 00:15:45,778 別に おめらと一緒に 行くわけじゃねえかんな。 221 00:15:45,778 --> 00:15:47,780 きんた…。 222 00:15:47,780 --> 00:15:51,083 まったく かわいげのないヤツめ。 223 00:15:51,083 --> 00:15:53,052 素直ではありませぬが➡ 224 00:15:53,052 --> 00:15:56,756 それがしたちの力になりたい ということでございましょう。 225 00:15:56,756 --> 00:16:00,927 そういう意味では 存外 似ておるのやもしれませぬな。 226 00:16:00,927 --> 00:16:03,229 似ておる? 何とじゃ? 227 00:16:03,229 --> 00:16:06,232 いやいや…。 あ? おい 待たんか! 228 00:16:10,570 --> 00:16:14,574 やっぱり ここらへんじゃ無理か。 あっ…。 229 00:16:14,574 --> 00:16:19,479 何をしておる? 別に… なんでもね。 230 00:16:19,479 --> 00:16:21,447 あぁ? 231 00:16:25,251 --> 00:16:27,220 ハァー。 232 00:16:29,222 --> 00:16:31,224 痛くない ですか? 233 00:16:31,224 --> 00:16:35,394 うん ありがとうござりす。 いえ すみません。 234 00:16:35,394 --> 00:16:40,399 あまり気にすることないっちゃよ。 ん? ゆい…。 235 00:16:40,399 --> 00:16:42,568 よくわかんねえけんとも➡ 236 00:16:42,568 --> 00:16:46,239 何かやり遂げようとするって すごいと思うよ。 237 00:16:46,239 --> 00:16:49,075 そうなのですか? 238 00:16:49,075 --> 00:16:53,613 きんたも きっとそう思ったっちゃ。 239 00:16:53,613 --> 00:16:56,249 (かいまる)ういた~! 240 00:16:56,249 --> 00:16:58,417 (ミルテ)かいまる! クゥーン。 241 00:16:58,417 --> 00:17:01,087 キュー…。 あぁ これは!? 242 00:17:04,090 --> 00:17:08,094 グッ グワー。 怖い… 怖いって。 243 00:17:08,094 --> 00:17:11,063 大丈夫です 何もしないです。 244 00:17:11,063 --> 00:17:15,568 グワー! グッ グワー! グワー! 245 00:17:15,568 --> 00:17:18,070 わかりました。 246 00:17:18,070 --> 00:17:21,240 あ~い あ~い。 247 00:17:21,240 --> 00:17:23,242 かいまる…。 248 00:17:23,242 --> 00:17:26,746 いた~い。 249 00:17:30,583 --> 00:17:36,222 司祭様 言いました。 それでも相手知ること。 250 00:17:36,222 --> 00:17:40,092 諦める だめ 伝えること。 251 00:17:40,092 --> 00:17:43,863 諦める だめ。 だから…。 252 00:17:48,568 --> 00:17:50,903 ここか? そうだ。 253 00:17:50,903 --> 00:17:55,074 おい カッパども! 昨日 ここに来たサクナヒメである! 254 00:17:55,074 --> 00:17:58,511 今日は話があって参った! 255 00:17:58,511 --> 00:18:01,414 聞こえておらぬようですな。 256 00:18:01,414 --> 00:18:04,250 おめにビビって逃げたんでねえか? 257 00:18:04,250 --> 00:18:07,086 じゃあ どうしろと申すのじゃ! ん? 258 00:18:07,086 --> 00:18:09,055 (2人)ん? ん? 259 00:18:09,055 --> 00:18:11,557 ハァ ハァ ハァ…。 260 00:18:11,557 --> 00:18:16,062 みんなが戻ってくるまで 待とうって語ったけんとも…。 261 00:18:16,062 --> 00:18:18,064 あいま~。 262 00:18:18,064 --> 00:18:20,099 どこに行ったんじゃ? 263 00:18:20,099 --> 00:18:23,669 カッパが 犬と一緒さ ついてこいって。 264 00:18:25,738 --> 00:18:29,742 ん? 犬だべ。 おぉ よかった。 戻ってき…。 265 00:18:29,742 --> 00:18:32,578 ん? クゥーン クゥーン。 266 00:18:32,578 --> 00:18:34,547 それは… ミルテの! 267 00:18:38,084 --> 00:18:41,053 (雷鳴) 268 00:18:43,556 --> 00:18:46,092 ミルテ~! 269 00:18:46,092 --> 00:18:49,629 むぅ… これでは何も見えん。 270 00:18:49,629 --> 00:18:51,664 爺。 御意。 271 00:18:51,664 --> 00:18:53,632 ほっ! 272 00:19:01,774 --> 00:19:04,110 おぉ これなら…。 273 00:19:04,110 --> 00:19:06,078 あっ おひい様! 274 00:19:06,078 --> 00:19:08,080 あっ! 275 00:19:10,082 --> 00:19:12,585 なっ? おっ 鬼!? 276 00:19:12,585 --> 00:19:14,587 ぐわっ! 277 00:19:14,587 --> 00:19:16,589 うわっ! 278 00:19:21,160 --> 00:19:23,929 サクナ! ミルテ!? 279 00:19:23,929 --> 00:19:27,266 カッパ 鬼追われて 逃げてました! 280 00:19:27,266 --> 00:19:30,836 鬼 カッパ食べる 悪い鬼! 281 00:19:30,836 --> 00:19:33,739 おひい様 お急ぎを! 282 00:19:35,574 --> 00:19:41,080 わかっておる! ハーッ! もらった~! 283 00:19:41,080 --> 00:19:43,082 あぁっ! 284 00:19:43,082 --> 00:19:45,751 あっ!? 285 00:19:45,751 --> 00:19:48,220 あ~っ! 286 00:19:48,220 --> 00:19:53,426 グワ~! グワ~! 287 00:19:53,426 --> 00:19:55,394 あぁ…。 グゥ。 288 00:19:55,394 --> 00:19:57,596 あっ。 グゥ…。 289 00:20:00,299 --> 00:20:02,701 大丈夫! 290 00:20:04,570 --> 00:20:06,572 ミルテ! 291 00:20:09,575 --> 00:20:11,577 ミルテ~! 292 00:20:13,746 --> 00:20:15,715 えっ!? 293 00:20:20,252 --> 00:20:22,221 な… 何じゃ? 294 00:20:22,221 --> 00:20:27,593 毒です! 身 守るための毒 まきました! 295 00:20:27,593 --> 00:20:29,595 グェー! 296 00:20:29,595 --> 00:20:32,064 おひい様 好機にございます! 297 00:20:35,601 --> 00:20:37,570 フッ! 298 00:20:45,611 --> 00:20:51,083 ハァ ハァ ハァ…。 299 00:20:53,753 --> 00:20:55,755 青い目? 300 00:20:55,755 --> 00:20:59,391 あのナマズの鬼と おんなじ目の色だったから➡ 301 00:20:59,391 --> 00:21:02,561 敵だと思ったみたいっす。 302 00:21:02,561 --> 00:21:06,565 その誤解が解けて あのありさまか。 303 00:21:06,565 --> 00:21:09,568 では 下の田に向かいましょう。 304 00:21:09,568 --> 00:21:11,570 どうやら これから➡ 305 00:21:11,570 --> 00:21:15,574 稲作の大きな助けに なりそうにございますな。 306 00:21:22,148 --> 00:21:26,085 やっぱり ちゃんと話さねえと だめなんだべか…。 307 00:21:26,085 --> 00:21:28,587 きんた…。 308 00:21:28,587 --> 00:21:30,556 んだな。 309 00:21:36,595 --> 00:21:39,064 神様。 あ? 310 00:21:39,064 --> 00:21:43,102 いや 神様 仏様 いや 女神様! 311 00:21:43,102 --> 00:21:47,173 なっ 何じゃ? 何かたくらんでおるのか!? 312 00:21:47,173 --> 00:21:50,576 違う。 オイラ ほんに頼みがあるんだ。 313 00:21:50,576 --> 00:21:52,578 うぅ…。 314 00:21:52,578 --> 00:21:54,947 おめえのクワ 直して思ったんだ。 315 00:21:54,947 --> 00:21:57,249 オイラ 刃物打ってみてえ。 316 00:21:57,249 --> 00:22:01,654 この手で鎌や刀とか こさえてみてえんだ。 317 00:22:05,758 --> 00:22:10,095 《ミルテ:はるか東方にヤナトの国あり。 318 00:22:10,095 --> 00:22:14,567 古来より この地では 神の世と人の世➡ 319 00:22:14,567 --> 00:22:19,271 すなわち2つの世があると 信じられている。 320 00:22:19,271 --> 00:22:23,175 私はもう少し 頂の世と呼ばれる➡ 321 00:22:23,175 --> 00:22:26,111 この不思議な世界に共に暮らし➡ 322 00:22:26,111 --> 00:22:31,083 このヤナトのことを 深く知ろうと思っている》 323 00:22:33,085 --> 00:22:36,055 土のいい匂い!