1 00:00:02,002 --> 00:00:06,006 (サクナヒメ)して そのオオミズチとやらは どのような姿をしておるのじゃ? 2 00:00:06,006 --> 00:00:08,842 (ココロワヒメ)悪神と おっしゃっていましたが。 3 00:00:08,842 --> 00:00:12,012 (タマ爺)オオミズチは 災いをもたらす水龍。 4 00:00:12,012 --> 00:00:16,517 体躯は カムヒツキ様にも匹敵する 見上げるほどの大きさ。 5 00:00:16,517 --> 00:00:20,520 姿は 例えるなら 大蛇にございます。 6 00:00:20,520 --> 00:00:22,523 大蛇? 7 00:00:22,523 --> 00:00:24,691 全身は硬いウロコに覆われ➡ 8 00:00:24,691 --> 00:00:27,527 その おぞましき 邪気をはらんだ爪は➡ 9 00:00:27,527 --> 00:00:30,531 あらゆるものを 破壊しつくすと申します。 10 00:00:30,531 --> 00:00:33,200 (きんた)そいな すげぇんだべか。 11 00:00:33,200 --> 00:00:36,203 (ミルテ)サクナ 一人で戦うですか? 12 00:00:36,203 --> 00:00:38,205 (田右衛門)タケリビ様は➡ 13 00:00:38,205 --> 00:00:41,041 どのようにして 打ち倒されたのでありましょう? 14 00:00:41,041 --> 00:00:46,213 タケリビ様は死闘の末 その硬きウロコを 切り裂かれたのじゃ。 15 00:00:46,213 --> 00:00:49,216 星魂剣で。 16 00:00:49,216 --> 00:00:53,387 (ゆい)でも その星魂剣は 折れちまったんすよね? 17 00:00:53,387 --> 00:00:57,057 頼りは この羽衣だけか。 18 00:00:57,057 --> 00:01:01,328 確かに。 その羽衣は トヨハナ様が麓の世で➡ 19 00:01:01,328 --> 00:01:05,165 訪れし者から受け取られた 神気を宿す羽衣。 20 00:01:05,165 --> 00:01:08,168 しかし それだけでは…。 21 00:01:10,671 --> 00:01:13,340 サクナさん… やはり➡ 22 00:01:13,340 --> 00:01:15,676 あまりに無謀ではないでしょうか。 23 00:01:15,676 --> 00:01:18,178 それがしも そう思いまする。 24 00:01:18,178 --> 00:01:21,014 星魂剣も持たずに 戦いに挑むのは…。 25 00:01:21,014 --> 00:01:24,685 じゃが…。 いや あるのです。 26 00:01:24,685 --> 00:01:29,089 星魂剣の半身はあるのです。 ここに。 27 00:03:10,991 --> 00:03:12,993 ならん! ならんぞ! ニャン! 28 00:03:12,993 --> 00:03:16,329 何度も申しておるじゃろう! それしか手はありませぬ。 29 00:03:16,329 --> 00:03:18,832 このタマを溶かして打ち直し➡ 30 00:03:18,832 --> 00:03:22,002 おひい様の 新たな農具とするのです。 31 00:03:22,002 --> 00:03:25,839 さすれば オオミズチのウロコも貫けましょうぞ。 32 00:03:25,839 --> 00:03:30,343 ならぬ! そうなれば タマ爺の心は失われるのであろう? 33 00:03:30,343 --> 00:03:33,513 話すことも できなくなるのであろう。 34 00:03:33,513 --> 00:03:38,351 剣としての魂は残りましょう。 変わらず おひい様のそばに。 35 00:03:38,351 --> 00:03:42,189 へ理屈を申すでない! それは いなくなるのと同じじゃ。 36 00:03:42,189 --> 00:03:44,191 おひい様…。 37 00:03:44,191 --> 00:03:47,360 よいか 今の話 二度とするでない。 38 00:03:47,360 --> 00:03:49,563 これは あるじとしての命じゃ! 39 00:03:51,531 --> 00:03:53,533 どうじゃ? 40 00:03:53,533 --> 00:03:58,205 いちばん強い糸で 直してはみたけんとも。 41 00:03:58,205 --> 00:04:02,409 何度もすまぬな。 いや オラは…。 42 00:04:04,311 --> 00:04:09,516 (きんた)今 オイラが打てる中で いちばん強ぇもんだ。 43 00:04:11,485 --> 00:04:13,987 クッ! 44 00:04:16,990 --> 00:04:19,493 ハーッ! 45 00:04:19,493 --> 00:04:21,995 うぇっ!? 46 00:04:21,995 --> 00:04:24,498 ぐわ~! 47 00:04:24,498 --> 00:04:27,000 ぐっ… ぐえっ。 48 00:04:27,000 --> 00:04:29,336 少し 強すぎたでしょうか。 49 00:04:29,336 --> 00:04:32,005 死ぬかと思うたぞ! 50 00:04:32,005 --> 00:04:35,509 ですが オオミズチを想定するのであれば➡ 51 00:04:35,509 --> 00:04:38,345 この強さでも まだ足りないはず。 52 00:04:38,345 --> 00:04:42,015 それは… ん? クッ! 53 00:04:42,015 --> 00:04:44,518 また 破れてしまったのですか? 54 00:04:44,518 --> 00:04:51,024 あぁ これでは思うように 力も伝わらぬ。 それに…。 55 00:04:51,024 --> 00:04:56,530 あのときの不思議な光も あれ以来 現れぬまま。 56 00:04:58,698 --> 00:05:01,968 これも作り直してもらうしか ないようじゃな。 57 00:05:01,968 --> 00:05:04,971 サクナさん…。 ん? 58 00:05:04,971 --> 00:05:07,474 いえ…。 59 00:05:09,476 --> 00:05:12,646 やっぱす だめだったっすね。 60 00:05:12,646 --> 00:05:14,648 これ以上 強くはできぬのか? 61 00:05:14,648 --> 00:05:18,652 オラが試せることは 全部 試したけんとも…。 62 00:05:18,652 --> 00:05:23,156 オイラも できるのは こいをもう一度 打ち直すくらいだべ。 63 00:05:23,156 --> 00:05:26,326 そうか。 すまぬが頼めるか? 64 00:05:26,326 --> 00:05:28,662 けど 意味あんのかや? 65 00:05:28,662 --> 00:05:31,331 こいが ちょぺっと強くなったところで➡ 66 00:05:31,331 --> 00:05:35,001 オオミズチのウロコば切り裂けるとは 到底 思えね。 67 00:05:35,001 --> 00:05:39,172 あ… 諦めるでない。 時は かかるやもしれぬが➡ 68 00:05:39,172 --> 00:05:42,008 少しずつ強くなっておれば いずれは…。 69 00:05:42,008 --> 00:05:45,011 (みんな)あっ。 (地響き) 70 00:05:49,015 --> 00:05:51,017 あれは…。 71 00:05:51,017 --> 00:05:53,019 おぉ。 72 00:05:53,019 --> 00:05:57,524 灰が降るといけません。 念のため 田を覆っておきましょう。 73 00:05:57,524 --> 00:05:59,526 承知つかまつりました。 74 00:05:59,526 --> 00:06:02,629 (ミルテ)下の田 河童たちにも伝えてきます。 75 00:06:02,629 --> 00:06:04,631 (かいまる)あい! 76 00:06:10,136 --> 00:06:12,138 島が…。 77 00:06:14,140 --> 00:06:18,645 まことに このまま田植えを 始めてもよいものでござろうか。 78 00:06:18,645 --> 00:06:21,648 鬼もまた増えてきたみてぇだべ。 79 00:06:21,648 --> 00:06:27,153 ここで米作り続けるのは 無理かもしんねぇな。 80 00:06:27,153 --> 00:06:33,059 ココロワヒメ様 一つ お願いがございます。 81 00:06:35,996 --> 00:06:39,499 ハーッ! 82 00:06:39,499 --> 00:06:43,003 石丸のときと同じ! うぅっ! 83 00:06:47,007 --> 00:06:49,009 にゃ~! 84 00:06:49,009 --> 00:06:53,179 クッ… またか! 85 00:06:53,179 --> 00:06:57,017 よりによって こんなときに 羽衣が傷んでしまうとは…。 86 00:06:57,017 --> 00:07:00,954 おそらく 力をつけたサクナさんは➡ 87 00:07:00,954 --> 00:07:04,624 羽衣の力を 最大限に引き出そうとしている。 88 00:07:04,624 --> 00:07:08,461 それに傷ついた羽衣が 応えられずにいるのでしょう。 89 00:07:08,461 --> 00:07:10,630 確かに そうかもしれぬ。 90 00:07:10,630 --> 00:07:13,967 じゃが タマ爺でもないのに なにゆえ わかるのじゃ? 91 00:07:13,967 --> 00:07:15,969 そ… それは…。 92 00:07:15,969 --> 00:07:18,305 それより これを…。 ん? 93 00:07:18,305 --> 00:07:20,974 見よう見まねで作ってみました。 94 00:07:20,974 --> 00:07:22,976 ココロワ…。 95 00:07:24,978 --> 00:07:27,480 ずいぶん短いのじゃな。 96 00:07:27,480 --> 00:07:30,317 そのほうが 扱いやすいかと思いまして。 97 00:07:30,317 --> 00:07:32,319 いきますよ。 98 00:07:35,322 --> 00:07:37,324 ハーッ! 99 00:07:43,997 --> 00:07:46,100 こっちじゃ! 100 00:07:46,100 --> 00:07:51,104 クッ! あぁ~! 101 00:07:56,009 --> 00:07:58,678 こ… これは! 102 00:07:58,678 --> 00:08:00,613 サクナさん。 103 00:08:00,613 --> 00:08:04,284 やった やったぞ! 何じゃ これは。 104 00:08:04,284 --> 00:08:08,955 すごい切れ味じゃ。 倒せる この刀があれば! 105 00:08:08,955 --> 00:08:12,625 これが星魂剣の力にございます。 わっ! 106 00:08:12,625 --> 00:08:16,296 他にはなき 唯一無二の剣にございます。 107 00:08:16,296 --> 00:08:19,799 星魂剣でしか 打ち倒すことは かないません。 108 00:08:19,799 --> 00:08:21,968 爺…。 109 00:08:21,968 --> 00:08:24,971 それしか手はないのです。 110 00:08:27,474 --> 00:08:30,810 嫌じゃ。 おひい様…。 111 00:08:30,810 --> 00:08:33,613 嫌じゃ 断る! 112 00:08:36,483 --> 00:08:38,485 ハァ ハァ ハァ…。 113 00:08:38,485 --> 00:08:40,487 きんた ワシじゃ! 114 00:08:40,487 --> 00:08:42,989 (きんた)質が わりぃ? ん? 115 00:08:42,989 --> 00:08:44,991 (アシグモ)数も足りぬ。 116 00:08:44,991 --> 00:08:48,995 山の上のほうは 火に覆われていて近づけない。 117 00:08:48,995 --> 00:08:52,499 クッ! クソッ! 118 00:08:52,499 --> 00:08:54,501 きんた…。 119 00:08:54,501 --> 00:08:57,003 ゆいも同じにございます。 120 00:08:57,003 --> 00:09:01,441 なんとか破れぬよう 寝る間も惜しんで働いておる。 121 00:09:01,441 --> 00:09:05,445 2人が おひい様のために この島のために➡ 122 00:09:05,445 --> 00:09:07,447 必死で尽力しておる。 123 00:09:07,447 --> 00:09:12,452 今のままでは それがすべて 徒労に終わってしまいます。 124 00:09:12,452 --> 00:09:16,623 おひい様が 最初に この島に参られたときのことを➡ 125 00:09:16,623 --> 00:09:19,125 覚えておられますか? 126 00:09:19,125 --> 00:09:25,298 誰もが不満と不安のみを口にし 己の不幸を嘆き悲しむばかり。 127 00:09:25,298 --> 00:09:28,468 なんとか この場から 逃げることはできぬか。 128 00:09:28,468 --> 00:09:31,471 考えているのは それだけにございました。 129 00:09:31,471 --> 00:09:35,975 おひい様だけではなく あそこにいた者 皆。 130 00:09:35,975 --> 00:09:39,646 それを見て 爺は思いました。 131 00:09:39,646 --> 00:09:42,982 このまま消えるわけにはいかぬと。 132 00:09:42,982 --> 00:09:46,653 このような おひい様を残して消えたら➡ 133 00:09:46,653 --> 00:09:52,659 タケリビ様 トヨハナ様に 申し訳が立たぬと…。 134 00:09:52,659 --> 00:09:56,663 ですが もう心配はいりませぬ。 135 00:09:56,663 --> 00:10:00,500 今のおひい様と この島の者たちを見て➡ 136 00:10:00,500 --> 00:10:03,503 何の心配がございましょう? 137 00:10:03,503 --> 00:10:07,340 嫌じゃ。 爺に… このタマに➡ 138 00:10:07,340 --> 00:10:10,009 剣という役目をお与えください。 139 00:10:10,009 --> 00:10:13,346 この老いぼれ 最後のお願いにございます。 140 00:10:13,346 --> 00:10:16,683 嫌じゃ… 嫌じゃ 嫌じゃ! 141 00:10:16,683 --> 00:10:20,019 なにゆえ 爺を贄にせねばならぬのじゃ! 142 00:10:20,019 --> 00:10:22,856 ワシに そのようなことをなにゆえ…。 143 00:10:22,856 --> 00:10:26,192 島を救うためにございます! 144 00:10:26,192 --> 00:10:30,363 おひい様は このヒノエ島を 救いたいのでございましょう? 145 00:10:30,363 --> 00:10:35,034 島の皆を 守りたいのでございましょう? 146 00:10:35,034 --> 00:10:48,882 ♪~ 147 00:10:48,882 --> 00:10:51,551 爺。 はっ。 148 00:10:51,551 --> 00:10:58,558 いや 星魂剣よ… このワシに➡ 149 00:10:58,558 --> 00:11:01,995 このワシに 力を貸してくれ。 150 00:11:01,995 --> 00:11:08,501 おひい様。 よくぞ… よくぞ おっしゃってくださいました。 151 00:11:08,501 --> 00:11:14,007 (泣き声) 152 00:11:18,011 --> 00:11:20,013 (寝息) 153 00:11:20,013 --> 00:11:22,015 ん? 154 00:11:24,017 --> 00:11:26,519 ふぁ~。 155 00:11:36,029 --> 00:11:39,032 今日もよい天気じゃのう。 156 00:11:41,534 --> 00:11:44,537 どうした? ずいぶん早いのじゃな。 157 00:11:44,537 --> 00:11:47,207 やっぱす無理だべ。 158 00:11:47,207 --> 00:11:50,043 オイラには無理だべ。 159 00:11:50,043 --> 00:11:53,880 星魂剣みてぇな すげぇ刀を 溶かして打ち直すなんて➡ 160 00:11:53,880 --> 00:11:58,217 とてもできねえ。 失敗したら なじょすんだ? 161 00:11:58,217 --> 00:12:00,820 一度溶かしたら もう戻らねえんだべ? 162 00:12:00,820 --> 00:12:05,491 心さ なくなっちまうんだべ? そいなの…。 163 00:12:05,491 --> 00:12:08,494 それが爺の願いなのじゃ。 164 00:12:08,494 --> 00:12:12,665 共にここまで暮らしたおぬしに 打ち直してほしいのじゃ。 165 00:12:12,665 --> 00:12:18,671 ワシからも頼む。 最後の願い 聞き入れてやってほしい。 166 00:12:22,175 --> 00:12:25,178 おひい様 お早いですな。 167 00:12:25,178 --> 00:12:27,180 爺。 168 00:12:27,180 --> 00:12:31,351 のう 爺。 昨日 ココロワとも話したのじゃが➡ 169 00:12:31,351 --> 00:12:35,355 どこか参りたいところはないか? 一度 都に戻ってもよいぞ。 170 00:12:35,355 --> 00:12:37,357 おひい様…。 171 00:12:37,357 --> 00:12:39,359 してみたいことを申せ。 172 00:12:39,359 --> 00:12:43,029 今まで したくてもできぬことが たくさんあったじゃろう? 173 00:12:43,029 --> 00:12:46,032 そうですなぁ。 174 00:12:48,034 --> 00:12:52,705 爺にとっては タケリビ様や トヨハナ様と過ごしたここが➡ 175 00:12:52,705 --> 00:12:56,542 やはり 最も落ち着く地にございます。 176 00:12:56,542 --> 00:13:00,847 ここでゆっくりしとうございます。 177 00:13:03,483 --> 00:13:05,985 (スズメのさえずり) 178 00:13:09,989 --> 00:13:13,993 なんか… 代わり映えせぬのう。 179 00:13:13,993 --> 00:13:16,996 まことに どこへも参らなくてよいのか? 180 00:13:16,996 --> 00:13:19,999 いい天気にございますのう。 181 00:13:19,999 --> 00:13:22,001 お茶 どうぞ。 182 00:13:22,001 --> 00:13:24,003 おぉ すまぬな。 183 00:13:27,340 --> 00:13:31,010 いい味じゃ。 腕を上げたのう。 184 00:13:31,010 --> 00:13:34,514 ありがとう… ございます。 185 00:13:34,514 --> 00:13:38,351 そうじゃ 米じゃ。 米? 186 00:13:38,351 --> 00:13:42,021 河童たちが 以前蓄えておった あまほほを見つけたと➡ 187 00:13:42,021 --> 00:13:45,525 申しておったじゃろ。 少しもらうことはできぬか? 188 00:13:45,525 --> 00:13:49,529 できると思います。 それを皆で食そう。 189 00:13:49,529 --> 00:13:54,033 爺に食うてほしいのじゃ ワシが作った米を。 190 00:13:54,033 --> 00:13:56,536 わかりました。 191 00:13:58,538 --> 00:14:00,540 (3人)ん? 192 00:14:02,475 --> 00:14:04,477 あ~い! 193 00:14:04,477 --> 00:14:08,147 う… 牛!? …に ございますな。 194 00:14:08,147 --> 00:14:11,651 もしや おぬしが 連れてきたと申すのか? 195 00:14:11,651 --> 00:14:13,986 あ~い あ~い。 196 00:14:13,986 --> 00:14:16,322 田右衛門さんに聞いたら➡ 197 00:14:16,322 --> 00:14:19,325 このような農具を つけると聞いたので➡ 198 00:14:19,325 --> 00:14:22,161 見よう見まねで作ってみましたが。 199 00:14:22,161 --> 00:14:25,064 (鳴き声) 200 00:14:28,668 --> 00:14:31,003 おぉ…。 201 00:14:31,003 --> 00:14:36,676 これだけにあらず 牛がおれば 力仕事に大いに役立ちましょう。 202 00:14:36,676 --> 00:14:38,678 あ~い あ~い。 203 00:14:38,678 --> 00:14:41,514 神気が より強くなっておるようじゃな。 204 00:14:41,514 --> 00:14:46,018 麓の世で親を殺され 苦しんだからこそ➡ 205 00:14:46,018 --> 00:14:49,021 憎しみや怒りが 何も生み出さぬこと➡ 206 00:14:49,021 --> 00:14:52,525 赦しこそが 自らの力になることを➡ 207 00:14:52,525 --> 00:14:55,528 この子が いちばん わかっているのやもしれぬ。 208 00:14:55,528 --> 00:15:00,133 (鳴き声) 209 00:15:00,133 --> 00:15:02,969 おぉ まだ冷たいのう。 210 00:15:02,969 --> 00:15:05,972 こんくれぇのことで 文句語るでねぇ。 211 00:15:05,972 --> 00:15:08,474 別に文句を 申したわけではなかろう。 212 00:15:08,474 --> 00:15:10,977 (ミルテ)ケンカ しないように。 213 00:15:10,977 --> 00:15:13,479 クワッ クワッ…。 214 00:15:13,479 --> 00:15:15,982 お~い! 215 00:15:15,982 --> 00:15:19,986 さぁ それがしたちも 始めようではないか! 216 00:15:19,986 --> 00:15:21,988 あ~い! (サクナヒメたち)お~! 217 00:15:31,831 --> 00:15:35,001 ((トヨハナ:もう少し深くまで。 218 00:15:35,001 --> 00:15:38,337 (トヨハナ)こう。 (タケリビ)わ… わかってる。 219 00:15:38,337 --> 00:15:40,339 こ… こうか? 220 00:15:40,339 --> 00:15:42,675 それでは深すぎます。 221 00:15:42,675 --> 00:15:45,344 似たようなもんじゃねえか。 222 00:15:45,344 --> 00:15:49,182 ったく だいたい戦神に稲作なんて 性に合わねえんだよ! 223 00:15:49,182 --> 00:15:52,018 (トヨハナ)あら やってみたいと申されたのは➡ 224 00:15:52,018 --> 00:15:55,521 タケリビ様ではございませんか? (タケリビ)そ… それは…。 225 00:15:57,523 --> 00:16:03,629 ♪「根付きの悪さぁヨー」 226 00:16:03,629 --> 00:16:09,969 ♪「心根弱さヨー」 何だ? 227 00:16:09,969 --> 00:16:13,973 「田植唄」です。 一緒に。 228 00:16:13,973 --> 00:16:20,480 ♪「根付きの悪さぁヨー」 229 00:16:20,480 --> 00:16:26,486 ♪(2人)「心根弱さヨー」 230 00:16:26,486 --> 00:16:32,491 ♪「泥に足沈め」 231 00:16:32,491 --> 00:16:37,597 ♪「腰を折る」) 232 00:16:39,665 --> 00:16:42,168 おひい様。 ん? 233 00:16:42,168 --> 00:16:46,072 お歌いいただけませぬか 「田植唄」を。 234 00:16:48,007 --> 00:16:50,843 ならば 爺もここへ。 ん? 235 00:16:50,843 --> 00:16:54,046 共に田植えをするのじゃ。 236 00:17:02,455 --> 00:17:05,458 こうして… こうじゃ。 237 00:17:09,795 --> 00:17:11,797 おひい様。 238 00:17:11,797 --> 00:17:17,970 ♪(みんな)「根付きの悪さぁヨー」 239 00:17:17,970 --> 00:17:21,474 《トヨハナ様 タケリビ様➡ 240 00:17:21,474 --> 00:17:25,311 おひい様は… サクナ様は➡ 241 00:17:25,311 --> 00:17:28,648 立派な豊穣神になられました。 242 00:17:28,648 --> 00:17:31,484 謹んでお伝え申し上げまする。 243 00:17:31,484 --> 00:17:35,988 ♪「腰を折る」 ♪(ゆい/かいまる)「どっこいせ」 244 00:17:35,988 --> 00:17:39,158 何? 米がないじゃと!? 245 00:17:39,158 --> 00:17:41,827 面目次第もござりませぬ。 246 00:17:41,827 --> 00:17:44,997 あまりにうまそうだったため それがしが つい…。 247 00:17:44,997 --> 00:17:46,999 何をしておるのじゃ! 248 00:17:46,999 --> 00:17:49,502 せっかく爺と皆で 食おうと思っとったのに。 249 00:17:49,502 --> 00:17:51,504 おぬしは飯抜きじゃ! 250 00:17:51,504 --> 00:17:54,674 そ… それは… あまりにむごい。 251 00:17:54,674 --> 00:17:59,679 まぁ よいではありませぬか。 ここは この爺に免じて。 252 00:17:59,679 --> 00:18:03,616 まったく… しかたないのう。 座れ。 253 00:18:03,616 --> 00:18:06,953 あ… ありがとう存じまする。 254 00:18:06,953 --> 00:18:10,122 すまぬの。 いえ。 255 00:18:10,122 --> 00:18:15,294 そうじゃ! では 明日は 皆でキノコを採りに参らぬか? 256 00:18:15,294 --> 00:18:17,296 キノコ…。 257 00:18:17,296 --> 00:18:20,132 で… でも 山は まだ鬼が…。 258 00:18:20,132 --> 00:18:22,969 ワシが一緒におれば問題はない。 259 00:18:22,969 --> 00:18:26,806 春になり 新たな山菜も 多く芽吹いているはずじゃ。 260 00:18:26,806 --> 00:18:28,808 のう 爺? 261 00:18:28,808 --> 00:18:31,978 よろしいかと存じます。 262 00:18:31,978 --> 00:18:35,481 まことか! 爺も参るのじゃぞ。 よいな! 263 00:18:35,481 --> 00:18:37,984 きんた…。 黙ってろ。 264 00:18:46,993 --> 00:18:51,330 のう 爺。 何でございましょう? 265 00:18:51,330 --> 00:18:53,499 キノコ採りが終わったら➡ 266 00:18:53,499 --> 00:18:56,002 木材も取りに行ったほうが いいと思うのじゃ。 267 00:18:56,002 --> 00:19:00,606 それと 清水と魚も。 どう思う? 268 00:19:00,606 --> 00:19:04,944 よろしいかと存じます。 まことか? 269 00:19:04,944 --> 00:19:09,448 さぁ 明日は早くからお出かけに なるのでございましょう。 270 00:19:09,448 --> 00:19:13,452 お休みください。 おぉ そうじゃな。 271 00:19:15,955 --> 00:19:17,957 おやすみ。 272 00:19:24,964 --> 00:19:29,468 おやすみなさいませ… おひい様。 273 00:19:35,474 --> 00:19:38,978 すまぬ 付き合わせてしまって。 274 00:19:43,983 --> 00:19:45,985 頼むぞ。 275 00:19:45,985 --> 00:19:47,987 あぁ。 276 00:19:58,164 --> 00:20:00,666 (寝息) 277 00:20:00,666 --> 00:20:02,668 ん? 278 00:20:02,668 --> 00:20:05,571 ふぁ~。 279 00:20:15,681 --> 00:20:19,018 フゥー。 今日もよい天気じゃのう。 280 00:20:19,018 --> 00:20:22,121 爺 皆の者 出かけるぞ! 281 00:20:24,690 --> 00:20:27,359 ん? 爺? 282 00:20:27,359 --> 00:20:31,030 爺! どこじゃ爺! 283 00:20:31,030 --> 00:20:34,200 下の田か? じゃが 他の者も…。 284 00:20:34,200 --> 00:20:37,036 ん? 285 00:20:37,036 --> 00:20:39,038 あっ。 286 00:20:47,046 --> 00:20:49,048 (ミルテ)サクナ。 287 00:20:51,050 --> 00:20:57,056 なにゆえじゃ なにゆえ 黙ってこのようなこと…。 288 00:20:57,056 --> 00:21:02,161 タマさん… いえ 星魂剣の願いなのです。 289 00:21:02,161 --> 00:21:05,998 最後に 爺のワガママを許してほしいと。 290 00:21:05,998 --> 00:21:11,170 答えろ! なにゆえ勝手に このようなことをした!? 291 00:21:11,170 --> 00:21:13,172 ワシは神じゃぞ! 292 00:21:13,172 --> 00:21:16,675 神に黙って このようなことが 許されると思っているのか!? 293 00:21:16,675 --> 00:21:21,013 ワシの大事な爺に! ワシを育ててくれた爺に! 294 00:21:21,013 --> 00:21:23,516 ずっと一緒だった爺に! 295 00:21:23,516 --> 00:21:25,518 あっ。 296 00:21:25,518 --> 00:21:31,023 オイラだって… オイラだって…。 297 00:21:31,023 --> 00:21:35,528 うっ… あぁ~! 298 00:21:35,528 --> 00:21:38,697 《おひい様》 うるさい…。 299 00:21:38,697 --> 00:21:41,367 《おひい様》 うるさい! 300 00:21:41,367 --> 00:21:43,569 あっ! 301 00:21:45,538 --> 00:21:50,376 《おひい様 泣いている場合では ございませぬぞ》 302 00:21:50,376 --> 00:21:52,378 うるさい…。 303 00:21:52,378 --> 00:21:55,381 《お立ちください》 304 00:21:55,381 --> 00:21:58,384 ((うぅ… うぅ…。 立つのです。 おひい様。 305 00:21:58,384 --> 00:22:00,319 うるさい! 306 00:22:00,319 --> 00:22:05,324 さぁ 両手をついて。 307 00:22:05,324 --> 00:22:11,030 おひい様は 武神と豊穣神の娘なのですから) 308 00:22:13,832 --> 00:22:20,673 うるさい。 爺はいつも… いつも いつも いつも。 309 00:22:20,673 --> 00:22:26,178 ワシが嫌がることばかり ワシが聞きたくないことばかり。 310 00:22:26,178 --> 00:22:30,516 (泣き声) 311 00:22:30,516 --> 00:22:34,019 爺… 爺…。 312 00:22:34,019 --> 00:22:44,029 ♪~