1 00:00:02,102 --> 00:00:08,108 (サクナヒメ)うぅ… 相変わらず寒いのう。 2 00:00:08,108 --> 00:00:11,111 見よ。 完全に凍っておるわい。 3 00:00:11,111 --> 00:00:14,581 (田右衛門)ですが わずかに 春の息吹も感じられまする。 4 00:00:14,581 --> 00:00:17,117 どこがじゃ。 5 00:00:17,117 --> 00:00:19,653 ひゃ~! 6 00:00:19,653 --> 00:00:22,956 (きんた)アハハハハ! ぼんやり立ってるからだべ。 7 00:00:22,956 --> 00:00:25,759 クッ! このっ! 8 00:00:25,759 --> 00:00:29,296 何してんだ? ガキみてぇなことして。 9 00:00:29,296 --> 00:00:33,100 うるさいわい! ガキにガキなどと 言われとうないわ! 10 00:00:33,100 --> 00:00:35,135 ん? 11 00:00:35,135 --> 00:00:37,104 なっ? ん? 12 00:00:37,104 --> 00:00:39,773 何だ? コイツ。 13 00:00:39,773 --> 00:00:46,280 (タマ爺)これはこれは 久しいな。 瀬守神よ。 堅固であったか。 14 00:00:46,280 --> 00:00:49,216 (小さな話し声) 15 00:00:49,216 --> 00:00:52,152 何語ってるか さっぱりわかんねえべ。 16 00:00:52,152 --> 00:00:57,791 コヤツらは優れた守神じゃが 少しばかりなまりが強くてのう。 17 00:00:57,791 --> 00:01:01,194 ん? ん? これは…。 18 00:02:43,063 --> 00:02:45,065 天穂が危うき米じゃと? 19 00:02:45,065 --> 00:02:48,468 都でも たいへん評判だと 聞いておりましたが…。 20 00:02:48,468 --> 00:02:52,005 凶作なのは この頂の世でも同じ。 21 00:02:52,005 --> 00:02:56,410 カムヒツキ様以外の神が 米を口にするのは久方ぶりで➡ 22 00:02:56,410 --> 00:02:58,912 喜んでおると聞いておりました。 23 00:02:58,912 --> 00:03:01,915 それの何が危ういというのじゃ。 24 00:03:01,915 --> 00:03:07,120 どうやら その危うき米というのが これのようでございます。 25 00:03:14,061 --> 00:03:17,064 特に変わったところは ないではないか…。 26 00:03:17,064 --> 00:03:19,099 (小さな話し声) 27 00:03:19,099 --> 00:03:21,068 食えばわかると。 28 00:03:21,068 --> 00:03:23,103 危なくねえのか? 29 00:03:23,103 --> 00:03:25,906 (ゆい)一口くらいなら 平気ってことか? 30 00:03:27,908 --> 00:03:31,244 ん? ん? これは…。 31 00:03:31,244 --> 00:03:34,414 天穂そのものだっちゃ。 32 00:03:34,414 --> 00:03:36,383 (ミルテ)味 特に変じゃないです。 33 00:03:36,383 --> 00:03:40,887 いや しかし… 後味が わずかに違うように感じるぞ。 34 00:03:40,887 --> 00:03:44,224 不思議と癖になりそうというか…。 35 00:03:44,224 --> 00:03:46,259 (小さな話し声) 36 00:03:46,259 --> 00:03:49,963 ふむ… まさに そこが問題になっておると。 37 00:03:49,963 --> 00:03:53,900 この米を食べた者は その後味の とりこになってしまい➡ 38 00:03:53,900 --> 00:03:56,570 他のものを一切 口にしなくなるため➡ 39 00:03:56,570 --> 00:04:00,240 今 天穂の流通は 禁じられておると。 40 00:04:00,240 --> 00:04:02,242 何じゃと!? 41 00:04:02,242 --> 00:04:07,748 ん? わずかじゃが 小さき米が混ざっておる。 42 00:04:07,748 --> 00:04:10,750 天穂の名に 傷をつけようとした者が➡ 43 00:04:10,750 --> 00:04:12,886 混ぜたということにござるか。 44 00:04:12,886 --> 00:04:17,090 誰じゃ! ワシらの米に そんな不届きなことをしたヤツは! 45 00:04:17,090 --> 00:04:19,092 (小さな話し声) 46 00:04:19,092 --> 00:04:22,462 犯人は ハッキリしないようでございますが➡ 47 00:04:22,462 --> 00:04:25,599 ただ 怪しいと うわさになっている者が。 48 00:04:25,599 --> 00:04:27,567 誰じゃ!? 申してみよ。 49 00:04:27,567 --> 00:04:29,569 (小さな話し声) 50 00:04:29,569 --> 00:04:33,106 それは まことか? (小さな話し声) 51 00:04:33,106 --> 00:04:37,744 カムヒツキ様までも? なんと すでにそこまで。 52 00:04:37,744 --> 00:04:41,248 何じゃ さっぱりわからぬぞ! とっとと申せ! 53 00:04:41,248 --> 00:04:43,917 いや しかし これは…。 54 00:04:43,917 --> 00:04:50,056 まさか ここまでもったいつけて 申さぬわけではなかろうな。 55 00:04:50,056 --> 00:04:54,094 心を落ち着けてお聞きください。 56 00:04:54,094 --> 00:04:57,731 今 この米を流した嫌疑が かけられているのは…。 57 00:04:57,731 --> 00:05:00,734 ココロワヒメ様にございます。 58 00:05:00,734 --> 00:05:03,737 ココロワ…。 はい。 59 00:05:03,737 --> 00:05:06,740 すでにカムヒツキ様のお耳にも入り➡ 60 00:05:06,740 --> 00:05:10,577 近きうちに 御自らお調べになるとのこと。 61 00:05:10,577 --> 00:05:13,580 ココロワが…。 62 00:05:13,580 --> 00:05:15,582 ココロワって誰だべ? 63 00:05:15,582 --> 00:05:19,252 ほら オラたちが 最初に都に着いたときにいた…。 64 00:05:19,252 --> 00:05:23,890 あぁ あのいきなし大きい 歯車背負った神様か? 65 00:05:23,890 --> 00:05:26,560 サクナの友達。 66 00:05:26,560 --> 00:05:30,230 ハッ ハハハ… アハハハハ! 67 00:05:30,230 --> 00:05:32,899 そのようなことが あるわけなかろう。 68 00:05:32,899 --> 00:05:34,901 ココロワは ワシの親友じゃぞ。 69 00:05:34,901 --> 00:05:38,271 そのようなこととは 最も縁遠い者じゃ。 70 00:05:38,271 --> 00:05:42,342 しかし 取り調べしだいでは お役目を取り上げられるとも…。 71 00:05:42,342 --> 00:05:44,511 ふざけるな! 72 00:05:47,581 --> 00:05:49,583 ど… どちらに? 73 00:05:49,583 --> 00:05:52,752 都に参り ワシが真犯人を突き止める。 74 00:05:52,752 --> 00:05:55,255 なりませぬ! 止めるな! 75 00:05:55,255 --> 00:05:57,257 お聞きください。 76 00:05:57,257 --> 00:06:01,728 天穂を献上し 鬼についても 少しではありますが➡ 77 00:06:01,728 --> 00:06:05,732 調べが進み カムヒツキ様の お目に留まったところですぞ。 78 00:06:05,732 --> 00:06:08,768 ここで無断で 都に戻ったとなれば…。 79 00:06:08,768 --> 00:06:11,404 だからといって 見過ごすことはできん。 80 00:06:11,404 --> 00:06:14,574 ココロワは ワシの親友なのじゃぞ。 しかし…。 81 00:06:14,574 --> 00:06:18,745 ミルテ サクナ 行くべき思います。 82 00:06:18,745 --> 00:06:20,747 ミルテ…。 83 00:06:20,747 --> 00:06:23,283 大好きな人 ほっとけない。 84 00:06:23,283 --> 00:06:26,753 ひどい目に遭うのわかってて 何もしない➡ 85 00:06:26,753 --> 00:06:31,424 よくないです。 それ ミルテの神様も教え同じ。 86 00:06:31,424 --> 00:06:34,427 オラも そう思うよ。 ゆい…。 87 00:06:34,427 --> 00:06:36,463 (かいまる)あ~い あ~い。 88 00:06:36,463 --> 00:06:39,432 なんとか カムヒツキ様に見つからぬよう➡ 89 00:06:39,432 --> 00:06:43,603 都に入り込むことが できればよいのでござるが…。 90 00:06:43,603 --> 00:06:48,108 何か方法はあるか? 91 00:06:54,247 --> 00:06:56,916 ずいぶん大きな荷物だな。 92 00:06:56,916 --> 00:07:02,088 瀬守神様の身の回りの品だと。 持ち歩く物が多いんだな。 93 00:07:02,088 --> 00:07:04,090 ふ~ん。 94 00:07:04,090 --> 00:07:07,494 やはり考え直すべきと存じますぞ。 95 00:07:07,494 --> 00:07:11,598 この程度で カムヒツキ様の お目をごまかせるとは。 96 00:07:11,598 --> 00:07:14,434 爺 覚えておるか? 97 00:07:14,434 --> 00:07:17,304 おぉ。 ワシが ココロワと一緒に➡ 98 00:07:17,304 --> 00:07:21,441 このような箱に入って 鬼島を 目指そうとしたときのことを。 99 00:07:21,441 --> 00:07:26,279 ⦅違うなら違うと申せ! ウソならウソと申せ! 100 00:07:26,279 --> 00:07:31,785 父上と母上がもうおらぬなら おらぬと申せ!⦆ 101 00:07:31,785 --> 00:07:35,422 そのようなこともありましたな。 102 00:07:35,422 --> 00:07:39,326 あのときは悪かったな。 おひい様。 103 00:07:39,326 --> 00:07:43,096 爺は この箱に残れ。 さすれば見つかったとしても➡ 104 00:07:43,096 --> 00:07:46,099 罰は ワシ1人で済むじゃろう? 105 00:07:46,099 --> 00:07:49,602 はぁ… しかたありませぬな。 106 00:07:51,604 --> 00:08:07,253 ♬~ 107 00:08:07,253 --> 00:08:09,789 ん? 何だ? 108 00:08:09,789 --> 00:08:19,099 ♬~ 109 00:08:19,099 --> 00:08:22,469 とりあえず ココロワの部屋に行ってみるか。 110 00:08:22,469 --> 00:08:26,172 シーッ! しゃべると 他の神にバレますぞ。 111 00:08:29,275 --> 00:08:31,244 爺…。 112 00:08:31,244 --> 00:08:34,914 シーッ しゃべってはなりませぬ。 どうにか ごまかして。 113 00:08:34,914 --> 00:08:38,585 オ… オー! ヤー! 114 00:08:38,585 --> 00:08:45,091 ゾー! ベンタニア~ オウカ~ ナディート! 115 00:08:45,091 --> 00:08:47,093 ハァ…。 116 00:08:47,093 --> 00:08:50,096 ん? この匂い…。 うっ! 117 00:08:50,096 --> 00:08:53,600 どこか覚えのある匂い。 118 00:08:53,600 --> 00:08:55,668 カムヒツキ様は? 119 00:08:55,668 --> 00:09:00,140 例の件で ココロワヒメ様と お話ししているらしいぞ。 120 00:09:02,108 --> 00:09:04,310 ぐわっ! は~っ! 121 00:09:04,310 --> 00:09:07,147 爺! さぁ お急ぎを! 122 00:09:07,147 --> 00:09:09,149 おぉ! 123 00:09:13,620 --> 00:09:17,257 (カムヒツキ)都に出回っている米を 調べてみたところ➡ 124 00:09:17,257 --> 00:09:20,093 たどりついたのが この袋じゃ。 125 00:09:20,093 --> 00:09:22,128 見覚えは? 126 00:09:22,128 --> 00:09:25,665 (ココロワヒメ)恐れながら ありません。 127 00:09:25,665 --> 00:09:29,269 では そのほうには 関わりはないということじゃな? 128 00:09:29,269 --> 00:09:31,271 はっ。 129 00:09:31,271 --> 00:09:34,941 では なにゆえ そのほうが 関わっておるといううわさが➡ 130 00:09:34,941 --> 00:09:38,611 流れておるのじゃ? それは おそらく…。 131 00:09:38,611 --> 00:09:42,082 私がお役目に就いたことを やっかむ者がどこかに…。 132 00:09:42,082 --> 00:09:45,085 ふむ。 133 00:09:45,085 --> 00:09:47,087 ん? 134 00:09:49,589 --> 00:09:51,591 ココロワヒメよ。 135 00:09:51,591 --> 00:09:53,626 はっ。 136 00:09:53,626 --> 00:09:55,662 このような米が出回ったのも➡ 137 00:09:55,662 --> 00:09:59,599 そもそも都の警備に 問題があったからとも言える。 138 00:09:59,599 --> 00:10:03,102 そのほうの力で 犯人を見つけ出すのじゃ。 139 00:10:03,102 --> 00:10:05,605 私が? 140 00:10:05,605 --> 00:10:07,607 不満か? 141 00:10:07,607 --> 00:10:09,609 いえ…。 142 00:10:09,609 --> 00:10:13,580 ありがたき幸せに 存じたてまつりまする。 143 00:10:23,590 --> 00:10:26,092 ⦅これは…。 144 00:10:26,092 --> 00:10:33,099 これを天穂に混ぜれば 天穂の評判は落ち…。 145 00:10:33,099 --> 00:10:35,135 はっ。 146 00:10:35,135 --> 00:10:40,106 な… 何を考えているのですか。 そんな恐ろしいこと…⦆ 147 00:10:44,110 --> 00:10:47,113 なぜ 私は…。 148 00:10:51,084 --> 00:10:53,119 あなたは? 149 00:10:53,119 --> 00:10:55,088 ココロワ。 150 00:10:55,088 --> 00:10:57,090 サ… サクナさん…。 151 00:10:57,090 --> 00:10:59,626 あっ! ココロワ! 152 00:10:59,626 --> 00:11:03,930 安心せい。 必ず真犯人を見つけ➡ 153 00:11:03,930 --> 00:11:06,599 おぬしに罪なきことを 証してみせるわ。 154 00:11:06,599 --> 00:11:08,935 ど… どうして ここに? 155 00:11:08,935 --> 00:11:13,106 当たり前じゃろう。 親友の危機にかけつけるのは。 156 00:11:13,106 --> 00:11:15,141 カムヒツキ様は…。 157 00:11:15,141 --> 00:11:18,444 いけません! バレたら 大変なことになりますよ! 158 00:11:18,444 --> 00:11:21,447 二度と都に 戻ってこられなくなるかも。 159 00:11:21,447 --> 00:11:26,452 おぬしを救いたいのじゃ。 そばにいたいのじゃ。 160 00:11:26,452 --> 00:11:31,624 おぬしは ワシがいちばん つらいときに そばにいてくれた。 161 00:11:35,595 --> 00:11:37,630 ⦅ココロワよ…。 162 00:11:37,630 --> 00:11:42,702 父上と母上は もうおらぬのか? 163 00:11:42,702 --> 00:11:46,573 もう…⦆ 164 00:11:46,573 --> 00:11:50,243 黙って ただ寄り添ってくれた。 165 00:11:50,243 --> 00:11:53,580 その恩返しがしたいのじゃ。 166 00:11:53,580 --> 00:11:56,082 ワシに任せよ。 167 00:12:01,187 --> 00:12:03,590 ココロワ。 168 00:12:03,590 --> 00:12:07,060 今日は もう休みましょう。 169 00:12:09,095 --> 00:12:11,097 (足音) 170 00:12:11,097 --> 00:12:13,766 ん? 何じゃ? 171 00:12:13,766 --> 00:12:15,768 痛い! 172 00:12:15,768 --> 00:12:19,439 うぅ…。 どうやら 箱の中でございますな。 173 00:12:19,439 --> 00:12:21,441 箱? ん? 174 00:12:24,911 --> 00:12:27,447 「私なら1人で平気です。 175 00:12:27,447 --> 00:12:34,120 サクナさんは島に戻ってください。 ありがとう ココロワ」。 176 00:12:34,120 --> 00:12:36,122 ぐっ! 177 00:12:38,091 --> 00:12:41,094 よし これで最後だな。 (物音) 178 00:12:41,094 --> 00:12:43,630 は? うっ。 179 00:12:43,630 --> 00:12:49,168 フッ。 180 00:12:49,168 --> 00:12:51,738 うっ…。 181 00:12:51,738 --> 00:12:54,440 サクナさん…。 182 00:12:54,440 --> 00:12:56,643 な… 何だ? 183 00:12:58,611 --> 00:13:02,115 おひい様 なんというムチャを…。 184 00:13:05,118 --> 00:13:07,120 ココロワ! 185 00:13:09,589 --> 00:13:11,691 ココロワ~! 186 00:13:16,129 --> 00:13:18,164 ココロワ! 187 00:13:18,164 --> 00:13:23,102 サクナさん なぜ… なぜ そこまで…。 188 00:13:23,102 --> 00:13:25,605 おぬしの親友だからじゃ。 189 00:13:25,605 --> 00:13:29,509 親友… 今にして思えば➡ 190 00:13:29,509 --> 00:13:34,113 私は その言葉に 苦しんでいたのかもしれません。 191 00:13:34,113 --> 00:13:38,751 あなたが去って ようやくいただけたお役目➡ 192 00:13:38,751 --> 00:13:42,455 せめて これだけでも 務め上げねば…。 193 00:13:42,455 --> 00:13:46,626 私は 私を認められません! 194 00:13:46,626 --> 00:13:51,264 機巧武神 あとは頼みました。 195 00:13:51,264 --> 00:13:54,100 ココロワ! 196 00:13:54,100 --> 00:13:58,137 クッ! おひい様 これ以上は お控えください。 197 00:13:58,137 --> 00:14:00,273 騒ぎになります。 198 00:14:00,273 --> 00:14:02,241 もう遅いわ! 199 00:14:06,612 --> 00:14:08,614 なっ! 200 00:14:08,614 --> 00:14:17,290 ♬~ 201 00:14:17,290 --> 00:14:21,661 今までの機巧兵とは わけが違うようにございますな。 202 00:14:21,661 --> 00:14:23,629 ココロワ…。 203 00:14:25,665 --> 00:14:28,601 だぁっ! 204 00:14:28,601 --> 00:14:32,105 だぁ~っ! 205 00:14:32,105 --> 00:14:34,774 くっ! 206 00:14:34,774 --> 00:14:37,143 うっ! ぐあっ! 207 00:14:39,645 --> 00:14:44,150 あの光を浴びてはなりませぬ。 208 00:14:49,422 --> 00:14:55,128 ふあ~っ! 209 00:14:57,597 --> 00:14:59,599 今じゃ! 210 00:15:08,608 --> 00:15:11,110 あぁ~っ! 211 00:15:29,328 --> 00:15:32,432 ココロワ。 ん? 212 00:15:32,432 --> 00:15:34,934 これは…。 213 00:15:34,934 --> 00:15:38,104 私が 流していた米です。 214 00:15:38,104 --> 00:15:42,074 私が… では まことにおぬしが? 215 00:15:42,074 --> 00:15:44,610 なにゆえじゃ! 216 00:15:44,610 --> 00:15:50,283 あなたに都に 戻ってきてほしくなかったから。 217 00:15:50,283 --> 00:15:54,253 ようやくいただけたお役目を 務め上げたかったから…。 218 00:15:54,253 --> 00:15:57,924 待て。 ワシは お役目を邪魔したりはせんぞ! 219 00:15:57,924 --> 00:15:59,926 むしろ喜んで…。 220 00:15:59,926 --> 00:16:02,428 あなたに 私の気持ちなどわかりません! 221 00:16:02,428 --> 00:16:05,865 あっ。 好きなときに食べて寝て➡ 222 00:16:05,865 --> 00:16:09,101 書を読み 笑って奔放に 生きてきたあなたと違い➡ 223 00:16:09,101 --> 00:16:14,607 私は ずっと… ずっと 努力を積み重ねてきた。 224 00:16:14,607 --> 00:16:17,109 なのに認められなかった。 225 00:16:17,109 --> 00:16:19,111 家名に寄りかかり➡ 226 00:16:19,111 --> 00:16:23,115 贅をむさぼるあなたばかり 目立っていたせいで➡ 227 00:16:23,115 --> 00:16:27,687 カムヒツキ様から ようやくいただいた お役目なのです。 228 00:16:27,687 --> 00:16:30,590 もうあなたに奪われたくはない。 229 00:16:30,590 --> 00:16:33,593 あなたの影に おびえたくはないのです。 230 00:16:33,593 --> 00:16:36,762 ココロワ… あ? 231 00:16:36,762 --> 00:16:39,765 おっ おい ココロワ! 後ろの…。 232 00:16:39,765 --> 00:16:43,169 後ろ? 後ろが どうしたというのですか? 233 00:16:43,169 --> 00:16:45,171 私の話を聞いていましたか!? 234 00:16:45,171 --> 00:16:48,107 いや 待て 話は後じゃ! 今は…。 235 00:16:48,107 --> 00:16:52,011 なんとぶしつけな。 仮にも親友と呼んだ者が➡ 236 00:16:52,011 --> 00:16:55,081 こうして涙を流し 思いの丈を…。 237 00:16:55,081 --> 00:16:57,083 ん? 238 00:16:57,083 --> 00:16:59,652 あ~っ! あぁっ! 239 00:16:59,652 --> 00:17:03,122 (爆発音) 240 00:17:05,224 --> 00:17:07,693 香ばしき匂い。 241 00:17:11,631 --> 00:17:16,602 鬼島におるはずのそのほうが 勝手に都に戻ったあげく➡ 242 00:17:16,602 --> 00:17:18,604 再び このようなことに…。 243 00:17:18,604 --> 00:17:21,941 恐れながら 焼かれた米は危うき米。 244 00:17:21,941 --> 00:17:26,612 前のを悪しき爆発とすれば こたびの爆発は よき爆発。 245 00:17:26,612 --> 00:17:28,614 (カムヒツキ)むちゃくちゃなことを 申すな。 246 00:17:28,614 --> 00:17:30,583 して ココロワヒメよ。 247 00:17:30,583 --> 00:17:34,754 米に混ぜ物をしたのは そのほうで間違いないのか? 248 00:17:34,754 --> 00:17:38,925 はっ 私にございます。 ココロワ…。 249 00:17:38,925 --> 00:17:43,796 私は友を妬み このような悪事に 手を染めてしまいました。 250 00:17:43,796 --> 00:17:46,432 どうか いかようにも おとがめを。 うむ。 251 00:17:46,432 --> 00:17:48,434 ふむ…。 252 00:17:48,434 --> 00:17:52,438 こたびのこと すべての罪は 私にあります。 253 00:17:52,438 --> 00:17:57,610 どうか サクナヒメの罪については なにとぞ お見逃しを。 254 00:17:57,610 --> 00:18:01,914 よき心がけじゃ。 近頃の そのほうの働きには➡ 255 00:18:01,914 --> 00:18:06,786 目を見張るものがあっただけに 失望も大きい ここは…。 256 00:18:06,786 --> 00:18:08,821 カムヒツキ様! ん? 257 00:18:08,821 --> 00:18:12,091 こたびのことは 元をたどればすべて➡ 258 00:18:12,091 --> 00:18:15,428 この私の未熟さが 招いたことにございます。 259 00:18:15,428 --> 00:18:20,766 しかし 米に混ぜ物をしたのは ココロワヒメで間違いないであろう。 260 00:18:20,766 --> 00:18:24,770 さようにございます。 が そうさせたのは➡ 261 00:18:24,770 --> 00:18:28,107 常にココロワヒメのそばにおりながら その気持ちも考えず➡ 262 00:18:28,107 --> 00:18:31,444 地位に甘え 遊びほうけていた私。 263 00:18:31,444 --> 00:18:33,479 私にもう少し思慮があれば➡ 264 00:18:33,479 --> 00:18:36,248 こたびのことは起きずに 済んだはずでございます。 265 00:18:36,248 --> 00:18:38,284 サクナさん…。 266 00:18:38,284 --> 00:18:42,421 どうか すべての罪は 私めにお与えになり ココロワヒメには➡ 267 00:18:42,421 --> 00:18:45,758 お役目を務め上げさせて くださるよう 何とぞ…。 268 00:18:45,758 --> 00:18:48,094 何とぞ お願い申し上げます! 269 00:18:48,094 --> 00:18:52,765 なるほど。 となると サクナヒメよ➡ 270 00:18:52,765 --> 00:18:58,170 そのほうを永久に追放とし 都には戻れぬことになるが➡ 271 00:18:58,170 --> 00:19:01,107 それでもよいか? え? 272 00:19:01,107 --> 00:19:04,777 もう 二度と ここに戻ることは許さぬ。 273 00:19:04,777 --> 00:19:07,113 それでもよいかと聞いておる。 274 00:19:07,113 --> 00:19:09,615 えぇと…。 275 00:19:09,615 --> 00:19:11,617 どうする? 276 00:19:17,757 --> 00:19:20,760 承知つかまつりました。 277 00:19:20,760 --> 00:19:22,795 サクナさん。 278 00:19:22,795 --> 00:19:26,866 カ… カムヒツキ様 恐れながら それはあまりに…。 279 00:19:26,866 --> 00:19:30,069 これにて裁きは終わりじゃ。 下がってよいぞ。 280 00:19:31,937 --> 00:19:34,573 ココロワ。 281 00:19:34,573 --> 00:19:37,576 今まで すまなかった。 282 00:19:37,576 --> 00:19:42,148 もう会えぬが お役目 立派に果たすのじゃぞ。 283 00:19:42,148 --> 00:19:44,650 本音を話してくれてうれしかった。 284 00:19:44,650 --> 00:19:48,120 会えずとも ワシは そなたの親友じゃ。 285 00:19:50,589 --> 00:19:52,591 おひい様。 286 00:19:59,098 --> 00:20:01,567 サクナさん…。 287 00:20:04,570 --> 00:20:06,572 どうする? 288 00:20:14,080 --> 00:20:16,148 おひい様。 289 00:20:18,584 --> 00:20:21,754 や… やっぱり嫌じゃ~! 290 00:20:21,754 --> 00:20:23,756 お待ちください。 今更 何を…。 291 00:20:23,756 --> 00:20:27,093 永久じゃぞ! 二度と戻ってこれぬのじゃぞ! 292 00:20:27,093 --> 00:20:29,728 受け入れたのは おひい様でございます。 293 00:20:29,728 --> 00:20:33,399 こっそり戻ってくればよいかのう。 また 面をつけて。 294 00:20:33,399 --> 00:20:36,569 おそらく無理かと。 295 00:20:36,569 --> 00:20:38,571 サクナさん! 296 00:20:38,571 --> 00:20:40,573 ハァ ハァ ハァ…。 297 00:20:40,573 --> 00:20:43,509 ココロワ!? 298 00:20:43,509 --> 00:20:48,614 ハァ… サクナさん! ハァ ハァ… サクナさん! 299 00:20:48,614 --> 00:20:50,583 えっ? おいっ! 300 00:20:53,753 --> 00:20:55,755 あっ! 301 00:20:58,757 --> 00:21:00,726 サクナさん! おぉ。 302 00:21:00,726 --> 00:21:04,797 ど… どうしたんじゃ? 303 00:21:04,797 --> 00:21:08,334 カムヒツキ様から 勅命をいただきました。 304 00:21:08,334 --> 00:21:11,237 サクナさんと一緒に鬼島へ渡り➡ 305 00:21:11,237 --> 00:21:14,406 共に鬼のいずる原因を探り 解決するよう。 306 00:21:14,406 --> 00:21:16,408 おぬしまで。 307 00:21:16,408 --> 00:21:19,578 はい。 それで 勅を果たすことができたら➡ 308 00:21:19,578 --> 00:21:23,082 都に自由に 行き来してよいそうです。 309 00:21:23,082 --> 00:21:26,085 私も サクナさんも…。 310 00:21:26,085 --> 00:21:29,755 まことか!? しかし お役目は…。 311 00:21:29,755 --> 00:21:37,229 それは 戻ってから再び… 今度はサクナさんと…。 312 00:21:37,229 --> 00:21:39,265 ココロワ…。 313 00:21:39,265 --> 00:21:44,770 う… うぅ… うぅ…。 314 00:21:44,770 --> 00:21:49,108 《私は ずっとあなたが怖かった。 315 00:21:49,108 --> 00:21:51,610 こんなにも努力しているのに➡ 316 00:21:51,610 --> 00:21:54,613 どうして あなたが大きく感じるのか。 317 00:21:54,613 --> 00:22:00,252 こんなにも幼いのに どうして大人に感じるのか…。 318 00:22:00,252 --> 00:22:04,190 でも やっとわかりました。 319 00:22:04,190 --> 00:22:10,796 あなたは すばらしき心を持った 豊穣神なのだと。 320 00:22:10,796 --> 00:22:15,201 尊敬すべき 友なのだと…》 321 00:22:23,108 --> 00:22:25,110 ここが…。 322 00:22:25,110 --> 00:22:28,747 あぁ かつては母上と父上が➡ 323 00:22:28,747 --> 00:22:32,618 今は ワシと皆が米を作っておる峠じゃ。 324 00:22:32,618 --> 00:22:34,620 おめ…。 325 00:22:34,620 --> 00:22:40,593 ココロワヒメと申します。 326 00:22:40,593 --> 00:22:44,063 サクナさんの… 親友です。