1 00:00:11,111 --> 00:00:15,115 (サクナヒメ)よっ! ふぅ…。 2 00:00:15,115 --> 00:00:17,117 (ココロワヒメ)これが田植えですか。 3 00:00:17,117 --> 00:00:19,152 (タマ爺)さようでございます。 4 00:00:19,152 --> 00:00:21,788 あのように育てた苗 一つ一つを➡ 5 00:00:21,788 --> 00:00:24,458 丁寧に植えていくのでございます。 6 00:00:24,458 --> 00:00:27,961 コラ きんた! 曲がっておるぞ。 7 00:00:27,961 --> 00:00:31,632 (きんた)なに言ってんだ? 曲がってんのは おめのほうだべ。 8 00:00:31,632 --> 00:00:34,635 なにを言うておる。 ワシはきれいに…。 9 00:00:38,005 --> 00:00:40,040 う…。 10 00:00:40,040 --> 00:00:41,942 あのように苗同士➡ 11 00:00:41,942 --> 00:00:44,011 適度な間隔で植えていくのが➡ 12 00:00:44,011 --> 00:00:46,146 また難しくございます。 13 00:00:46,146 --> 00:00:48,115 なるほど。 14 00:01:00,460 --> 00:01:03,463 (ミルテ)おぉ! これはラクです。 15 00:01:03,463 --> 00:01:07,968 (ゆい)どこに植えればいいか すぐわかるっちゃ。 16 00:01:07,968 --> 00:01:10,771 なんという美しい田じゃ。 17 00:01:10,771 --> 00:01:13,140 さすが発明の神様だべ。 18 00:01:13,140 --> 00:01:15,442 豊穣神なんど語りながら➡ 19 00:01:15,442 --> 00:01:18,779 ふんぞり返ってた どっかの神様とは大違ぇだな。 20 00:01:18,779 --> 00:01:22,449 いちいち ひと言多いのじゃ おぬしは。 21 00:01:22,449 --> 00:01:27,788 これからも まんず よろしくお願いすす ココロワヒメ様。 22 00:01:27,788 --> 00:01:30,457 ぐふ…。 (物音) 23 00:01:30,457 --> 00:01:32,626 ん なんじゃ? 24 00:01:37,130 --> 00:01:39,099 これは…。 25 00:03:21,101 --> 00:03:24,738 ならん ならんぞ 鬼は鬼じゃ! 26 00:03:24,738 --> 00:03:26,740 おひい様のおっしゃるとおり。 27 00:03:26,740 --> 00:03:30,577 鬼は よこしまにして 悪であるがゆえに鬼。 28 00:03:30,577 --> 00:03:32,579 とどめを刺さねば➡ 29 00:03:32,579 --> 00:03:35,282 あとで何があるか わかったものではない。 30 00:03:35,282 --> 00:03:38,251 (田右衛門)し しかし このような深手で➡ 31 00:03:38,251 --> 00:03:41,188 何ができましょう。 (かいまる)あうぅ…。 32 00:03:41,188 --> 00:03:43,256 そもそも 兎鬼は➡ 33 00:03:43,256 --> 00:03:45,926 おぬしら 今まで散々さばいて 食ってきたのじゃぞ。 34 00:03:45,926 --> 00:03:49,830 (田右衛門)それは もちろん そのとおりでござりまする。 35 00:03:49,830 --> 00:03:53,100 しかし…。 (ミルテ)薬 持ってきます。 36 00:03:53,100 --> 00:03:55,268 ミルテ! 37 00:03:55,268 --> 00:03:58,105 サクナ 正しい思います。 38 00:03:58,105 --> 00:04:03,777 でも 放っておく できないです。 39 00:04:03,777 --> 00:04:07,914 (戸の開閉音) 40 00:04:07,914 --> 00:04:10,417 見てけらい この傷。 41 00:04:10,417 --> 00:04:13,086 (田右衛門) 刀でつけられた傷のようだな。 42 00:04:13,086 --> 00:04:16,423 もしや 仲間割れで 追い出されてきたか? 43 00:04:16,423 --> 00:04:19,259 お 鬼さ 追い出されてきたってことは➡ 44 00:04:19,259 --> 00:04:21,261 普通の鬼とは違うっちゃ。 45 00:04:21,261 --> 00:04:25,232 お願いすす。 きんたからも言ってけろ。 46 00:04:27,901 --> 00:04:30,237 きんた? 47 00:04:30,237 --> 00:04:34,274 薬 ツクりました。 48 00:04:34,274 --> 00:04:36,309 とどめば刺すべきだ。 49 00:04:36,309 --> 00:04:38,345 きんた…。 50 00:04:38,345 --> 00:04:40,413 甘ぇのもいいけんともな。 51 00:04:40,413 --> 00:04:44,751 ほいで治して 誰かが襲われたら なじょすんのっしゃ? 52 00:04:44,751 --> 00:04:46,753 それは…。 53 00:04:46,753 --> 00:04:49,422 確かに きんたの申すとおりではある。 54 00:04:49,422 --> 00:04:52,592 だが やらねばやられるという理由で➡ 55 00:04:52,592 --> 00:04:54,594 あやめるのだとしたら➡ 56 00:04:54,594 --> 00:04:57,998 石丸となんら変わりなく なってしまうのではないか? 57 00:04:57,998 --> 00:05:00,767 けんとも…。 58 00:05:00,767 --> 00:05:02,769 あ~! 59 00:05:02,769 --> 00:05:06,239 少しでも歩けるようになれば すぐ追い出す。 60 00:05:06,239 --> 00:05:08,241 それまでの間じゃぞ。 61 00:05:08,241 --> 00:05:13,446 神様…。 あ~い あ~い! 62 00:05:13,446 --> 00:05:16,817 うん。 あとでありがと伝えにいくべ。 63 00:05:16,817 --> 00:05:18,818 (かいまる)あ~い! 64 00:05:22,923 --> 00:05:28,595 まったく どいつもこいつも ワガママばかり申しおって。 65 00:05:28,595 --> 00:05:30,597 ココロワ。 66 00:05:30,597 --> 00:05:34,100 意外でした。 ん 何がじゃ? 67 00:05:34,100 --> 00:05:36,269 以前のサクナさんでしたら➡ 68 00:05:36,269 --> 00:05:39,172 人の子の願いを 聞き入れることなど➡ 69 00:05:39,172 --> 00:05:42,776 なかったように思います。 しかたなくじゃ。 70 00:05:42,776 --> 00:05:45,946 ああでも申さんと収拾がつかぬ。 71 00:05:45,946 --> 00:05:49,950 まったく どれだけ 世話をせねばならぬのか。 72 00:05:49,950 --> 00:05:52,219 そうなのですか? 73 00:05:54,955 --> 00:05:58,458 この島に来てからすぐは 狩りに 島の探索➡ 74 00:05:58,458 --> 00:06:02,128 稲作もすべて ワシ一人でやっておった。 75 00:06:02,128 --> 00:06:04,497 途方に暮れたぞ。 76 00:06:04,497 --> 00:06:09,102 一人で…。 ああ ただ…。 77 00:06:09,102 --> 00:06:12,739 田右衛門は不器用ながらも 農書を読み解き➡ 78 00:06:12,739 --> 00:06:15,775 よりよき米を作ろうとしてくれる。 79 00:06:15,775 --> 00:06:19,579 ミルテも慣れないヤナトの料理を 一生懸命覚え➡ 80 00:06:19,579 --> 00:06:22,949 ゆいと きんたは まだ子どもで口も悪いが➡ 81 00:06:22,949 --> 00:06:25,252 ああ見えて手先は器用じゃ。 82 00:06:25,252 --> 00:06:28,421 農具や着物などを作ってくれる。 83 00:06:28,421 --> 00:06:32,425 かいまるも 幼いなりに励んでおるしな。 84 00:06:32,425 --> 00:06:36,096 わけもわからぬまま 頂の世に来たのに➡ 85 00:06:36,096 --> 00:06:38,431 皆 投げ出さずに頑張っておった。 86 00:06:38,431 --> 00:06:41,401 根の悪い者はおらぬ。 87 00:06:44,571 --> 00:06:48,074 これは? 千歯こきじゃ。 88 00:06:48,074 --> 00:06:52,412 実ったもみを 稲からこうしてとるものじゃな。 89 00:06:52,412 --> 00:06:54,414 ふむ…。 90 00:06:56,416 --> 00:06:58,418 な なんですか? 91 00:06:58,418 --> 00:07:02,455 気にするな。 この島では結構多いのじゃ。 92 00:07:02,455 --> 00:07:06,726 最近は ちょっと 多すぎる気もするがのう。 93 00:07:12,766 --> 00:07:15,669 よし 下の田に参るぞ。 94 00:07:17,771 --> 00:07:20,940 ん? 爺か? どうした? 95 00:07:20,940 --> 00:07:24,411 おひい様。 いえ なにゆえ➡ 96 00:07:24,411 --> 00:07:27,580 鬼が迷い込んできたのかと 思いましてな。 97 00:07:27,580 --> 00:07:30,083 なにゆえというのは? 98 00:07:30,083 --> 00:07:35,789 この峠一帯は タケリビ様が惑いの術を 張られておりましてな。 99 00:07:35,789 --> 00:07:39,426 本来であれば 鬼がたやすく 迷い込んでくることなど➡ 100 00:07:39,426 --> 00:07:41,428 できぬはず。 101 00:07:41,428 --> 00:07:44,831 (ココロワヒメ)つまり 術が弱まっていると? 102 00:07:44,831 --> 00:07:47,100 それも考えたのですが➡ 103 00:07:47,100 --> 00:07:50,270 おそらく 術が弱まっているのではなく➡ 104 00:07:50,270 --> 00:07:53,273 邪気が強くなっているせいでは ないかと。 105 00:07:53,273 --> 00:07:56,643 では ここにもいずれ鬼どもが? 106 00:07:56,643 --> 00:08:00,280 このまま邪気が強まれば あるいは…。 107 00:08:00,280 --> 00:08:04,417 しかし 邪気が 色濃く現れているということは➡ 108 00:08:04,417 --> 00:08:08,421 その発生源も 探しやすくなるということ。 109 00:08:08,421 --> 00:08:12,258 今なら 鬼どもが いずこから現れるのか➡ 110 00:08:12,258 --> 00:08:16,930 その中心がどこなのか 探りやすいのではありませんか? 111 00:08:16,930 --> 00:08:18,965 確かに。 112 00:08:18,965 --> 00:08:22,435 この機に乗じて 先手を打とうというのですな。 113 00:08:22,435 --> 00:08:26,439 存外 悪くない考えかもしれませぬぞ。 114 00:08:29,442 --> 00:08:32,278 ワン! あ~い! 115 00:08:32,278 --> 00:08:34,781 どうやら たどれそうじゃな。 116 00:08:34,781 --> 00:08:37,684 きんた。 ん? 117 00:08:37,684 --> 00:08:41,421 おぬしを 一人の大人の男と認めて申す。 118 00:08:41,421 --> 00:08:43,790 鬼のこと頼んだぞ。 119 00:08:43,790 --> 00:08:48,328 怪しい動きをしたら すぐあやめるのじゃ。 120 00:08:48,328 --> 00:08:52,399 わかってる。 あ~う。 121 00:08:52,399 --> 00:08:56,102 (足音) 122 00:08:56,102 --> 00:08:59,272 お待たせしました。 123 00:08:59,272 --> 00:09:01,941 い いつの間にそんなものを? 124 00:09:01,941 --> 00:09:05,612 カムヒツキ様に お許しをいただきましたので。 125 00:09:05,612 --> 00:09:07,881 参りましょう。 126 00:09:09,949 --> 00:09:14,120 もう片方の肩に ワシを乗せる というわけにはいかんのか。 127 00:09:14,120 --> 00:09:19,793 何事も 自分の足で進むのが 肝要でございますぞ。 128 00:09:19,793 --> 00:09:23,163 フワフワ浮いとるヤツに 言われとうないわい! 129 00:09:26,433 --> 00:09:28,435 ワン! 130 00:09:28,435 --> 00:09:30,437 こっちか。 131 00:09:30,437 --> 00:09:34,908 ヨモツホムスビがいた火山とは また別のようにございますな。 132 00:09:34,908 --> 00:09:37,944 参りましょう。 133 00:09:37,944 --> 00:09:57,130 ♬~ 134 00:09:57,130 --> 00:09:59,098 ワンワン! (アシグモ)ん? 135 00:10:01,201 --> 00:10:04,604 ここは…。 アシグモ。 136 00:10:04,604 --> 00:10:07,440 どうした? 137 00:10:07,440 --> 00:10:09,476 ん お前は? 138 00:10:09,476 --> 00:10:13,613 ココロワヒメと申します。 139 00:10:13,613 --> 00:10:16,282 峠に迷い込んだ 鬼のにおいをたどって➡ 140 00:10:16,282 --> 00:10:18,284 ここまで来たのじゃが。 141 00:10:18,284 --> 00:10:22,689 ワンワン ワン ワンワン ワンワン! 142 00:10:22,689 --> 00:10:24,757 あそこ! 143 00:10:24,757 --> 00:10:29,829 あそこだけ 霧が動いていません。 止まったままです。 144 00:10:35,935 --> 00:10:39,105 ここか。 145 00:10:39,105 --> 00:10:41,441 ん? 146 00:10:41,441 --> 00:10:44,277 母上。 147 00:10:44,277 --> 00:10:46,279 おっ! 148 00:10:46,279 --> 00:10:49,149 おぉ 霧が。 149 00:10:52,185 --> 00:10:54,754 こんなところに城が。 150 00:10:54,754 --> 00:10:56,956 我らの峠同様➡ 151 00:10:56,956 --> 00:11:00,326 結界に隠してあった ということか。 152 00:11:00,326 --> 00:11:03,596 じゃが 鬼にそのような知恵が? 153 00:11:03,596 --> 00:11:07,967 やはり 鬼を束ねている者が いるということでございます。 154 00:11:07,967 --> 00:11:13,940 おそらく その者が この島の鬼を増やしアシグモ族を…。 155 00:11:13,940 --> 00:11:15,909 おっ! 156 00:11:18,945 --> 00:11:20,947 なんじゃ? 157 00:11:20,947 --> 00:11:22,916 囲まれたようだ。 158 00:11:27,954 --> 00:11:30,590 こんなに? 待ち伏せだ。 159 00:11:30,590 --> 00:11:33,793 どうやら ここに来るのが わかっていたようだ。 160 00:11:33,793 --> 00:11:36,129 ここに… あっ。 161 00:11:36,129 --> 00:11:38,665 あの傷ついた兎鬼…。 162 00:11:38,665 --> 00:11:41,968 まさか おひい様を ここにおびき出すために? 163 00:11:47,807 --> 00:11:49,842 ココロワはここにいるのじゃ。 164 00:11:49,842 --> 00:11:52,445 アシグモ 行くぞ。 ああ。 165 00:11:52,445 --> 00:11:54,414 からくり兵。 166 00:12:01,487 --> 00:12:04,090 これは…。 お忘れですか? 167 00:12:04,090 --> 00:12:08,928 カムヒツキ様は私にも 勅をお与えになったのですよ。 168 00:12:08,928 --> 00:12:12,098 サクナさんと同じ勅を。 169 00:12:12,098 --> 00:12:14,100 ココロワ…。 170 00:12:17,604 --> 00:12:19,572 アシグモ! おひい様! 171 00:12:19,572 --> 00:12:23,409 なんじゃ? このわな 先ほどの兎鬼…。 172 00:12:23,409 --> 00:12:26,245 峠が気になります。 じゃが…。 173 00:12:26,245 --> 00:12:28,915 峠には私が参りましょう。 174 00:12:28,915 --> 00:12:31,584 ココロワ 一人で平気か? 175 00:12:31,584 --> 00:12:35,755 あなたに負けじと 私も努力してきたのです。 176 00:12:35,755 --> 00:12:37,757 心配は無用です。 177 00:12:40,093 --> 00:12:42,061 お気をつけて。 178 00:12:54,107 --> 00:12:57,910 これは…。 179 00:12:57,910 --> 00:13:01,080 くっ! 180 00:13:01,080 --> 00:13:03,082 アシグモ。 181 00:13:03,082 --> 00:13:06,219 先ほど以上の とてつもない鬼の数だ。 182 00:13:06,219 --> 00:13:11,424 間違いなくこの中にいる。 鬼どもの親玉が。 183 00:13:14,127 --> 00:13:16,095 任せろ! 184 00:13:18,398 --> 00:13:20,400 あ~! 185 00:13:29,342 --> 00:13:31,411 行くぞ。 186 00:13:31,411 --> 00:13:33,880 この奥か。 187 00:13:37,250 --> 00:13:39,218 なんじゃ…。 188 00:13:42,889 --> 00:13:44,891 ひぃ~! 189 00:13:44,891 --> 00:13:47,894 (咆哮) 190 00:13:47,894 --> 00:13:50,096 くっ! 191 00:13:50,096 --> 00:13:52,065 なっ! おひい様! 192 00:13:59,038 --> 00:14:01,007 おぬしは! 193 00:14:02,909 --> 00:14:07,413 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 194 00:14:07,413 --> 00:14:09,582 《申したではないですか。 195 00:14:09,582 --> 00:14:13,586 私は あなたに負けたくないのです》 196 00:14:13,586 --> 00:14:15,588 ココロワ。 197 00:14:27,934 --> 00:14:29,902 急げ! 198 00:14:39,078 --> 00:14:41,114 何もおらん。 199 00:14:41,114 --> 00:14:43,683 ということは ないんじゃろうな。 200 00:14:47,487 --> 00:14:50,890 なっ! ヨモツホムスビ! 201 00:14:50,890 --> 00:14:53,760 ヤツは火の海に沈めたではないか。 202 00:14:53,760 --> 00:14:57,797 ヨモツホムスビは 不死の炎で死者の恨みを紡ぎ➡ 203 00:14:57,797 --> 00:14:59,832 新たな死を作り出す。 204 00:14:59,832 --> 00:15:04,737 この強い邪気に呼び寄せられ 再び姿を見せたのでしょう。 205 00:15:04,737 --> 00:15:10,143 (ヨモツホムスビ)憎い 憎い…。 206 00:15:12,412 --> 00:15:15,248 ここは預かる。 アシグモ。 207 00:15:15,248 --> 00:15:21,454 こやつの怨念は 元はといえば 鬼どもに殺されたアシグモ族の怨念。 208 00:15:21,454 --> 00:15:27,393 我は そのケリをつけるために この島に残っていたようなもの。 209 00:15:27,393 --> 00:15:30,463 一人であやつと…。 210 00:15:30,463 --> 00:15:33,466 あ~! 211 00:15:33,466 --> 00:15:35,501 (うめき声) 212 00:15:35,501 --> 00:15:38,070 そろそろ終わりにしないとな。 213 00:15:38,070 --> 00:15:40,039 おひい様。 214 00:15:46,145 --> 00:15:48,147 誰じゃ? 215 00:15:50,550 --> 00:15:52,585 眠っておるのか? 216 00:15:52,585 --> 00:15:57,056 しかし このすさまじい邪気。 ひげにビシビシきますぞ。 217 00:15:59,058 --> 00:16:03,229 (石丸)その声 誰かと思えば➡ 218 00:16:03,229 --> 00:16:07,233 橋で会ったガキじゃねえか。 フッ! 219 00:16:07,233 --> 00:16:09,202 おぬしは…。 220 00:16:09,202 --> 00:16:13,873 あのとき ワシが橋から蹴り飛ばした…。 221 00:16:13,873 --> 00:16:16,742 ずいぶん久しぶりだな。 222 00:16:16,742 --> 00:16:19,045 しばらく見ぬうちに➡ 223 00:16:19,045 --> 00:16:22,081 えらく強い気を まとうようになったものじゃ。 224 00:16:22,081 --> 00:16:27,453 まあな お前よりだいぶ前に 島にたどりついたからな。 225 00:16:27,453 --> 00:16:31,891 どういう意味じゃ? そもそも なにゆえ こやつがここに? 226 00:16:31,891 --> 00:16:36,395 フンッ あの死に損ないの桂の野郎は どうしている? 227 00:16:36,395 --> 00:16:40,399 くたばったか? ワシらより前に…。 228 00:16:40,399 --> 00:16:42,401 天浮橋か! 229 00:16:42,401 --> 00:16:44,403 どういう意味じゃ? 230 00:16:44,403 --> 00:16:48,541 天浮橋は 不確かなる時と所をつなぐため➡ 231 00:16:48,541 --> 00:16:51,744 初代カムヒツキ様が造られた橋。 232 00:16:51,744 --> 00:16:55,715 その周りにある霧は 時もなく 所もなく➡ 233 00:16:55,715 --> 00:17:00,386 何も定まってはいない 二つ世の元となるもの。 234 00:17:00,386 --> 00:17:04,757 そこに放り出され はるか昔のこの島に? 235 00:17:04,757 --> 00:17:11,898 ククククッ テメエらよりもずいぶん前に この島に着いて幾年月。 236 00:17:11,898 --> 00:17:16,936 磨き上げるだけの時は 十分にあったというわけだ。 237 00:17:16,936 --> 00:17:19,005 ワシらが島に来たのを知って➡ 238 00:17:19,005 --> 00:17:21,574 なにゆえ本気で攻めてこなんだ? 239 00:17:21,574 --> 00:17:24,377 こっちはこっちで手いっぱいでな。 240 00:17:24,377 --> 00:17:28,547 そもそも 目的は テメエを殺すことなんかじゃねえ。 241 00:17:28,547 --> 00:17:31,217 この頂と麓の世➡ 242 00:17:31,217 --> 00:17:35,087 すべてをアイツと一緒に 滅ぼすことだからな。 243 00:17:35,087 --> 00:17:37,056 アイツ? 244 00:17:39,926 --> 00:17:41,894 きますぞ。 245 00:17:41,894 --> 00:17:44,096 (咆哮) 246 00:17:44,096 --> 00:17:47,266 橋での借りを 返させてもらうとしよう。 247 00:17:47,266 --> 00:17:51,437 その次は桂と あの女やガキどもだ! 248 00:17:55,141 --> 00:17:57,076 は~! うあ! 249 00:17:57,076 --> 00:18:00,246 ハハハハッ それで斬れると思ってるのか? 250 00:18:00,246 --> 00:18:02,582 くっ。 251 00:18:02,582 --> 00:18:05,918 くっ あっ! 252 00:18:05,918 --> 00:18:07,887 あ~! 253 00:18:13,292 --> 00:18:16,329 あ~! 254 00:18:16,329 --> 00:18:18,230 ぐぅ…。 255 00:18:18,230 --> 00:18:20,266 おひい様! 256 00:18:20,266 --> 00:18:25,271 案ずるでない。 アシグモとココロワが ワシに力を残してくれた。 257 00:18:27,673 --> 00:18:31,243 きんたと ゆいが ワシの道具を作ってくれた。 258 00:18:31,243 --> 00:18:33,245 は~! 259 00:18:33,245 --> 00:18:35,281 むぅ…。 260 00:18:35,281 --> 00:18:38,918 ミルテが米を炊き 更なる力をワシにくれた。 261 00:18:38,918 --> 00:18:41,420 ワシは 負けぬ! 262 00:18:41,420 --> 00:18:44,757 ぐぅ! この! 263 00:18:44,757 --> 00:18:46,726 は~! 264 00:18:54,400 --> 00:18:57,903 は~! あ~! 265 00:18:57,903 --> 00:19:00,306 ぐおっ! 266 00:19:00,306 --> 00:19:03,275 いっけ~! (石丸)がぁ! 267 00:19:10,249 --> 00:19:13,586 おひい様 とどめを。 とどめ? 268 00:19:13,586 --> 00:19:17,390 そやつが おるかぎり 鬼どもは再び徒党を組み➡ 269 00:19:17,390 --> 00:19:20,059 戦いを仕掛けてまいりましょう。 270 00:19:20,059 --> 00:19:22,862 それを断つのです。 271 00:19:27,767 --> 00:19:31,604 う うぅ…。 272 00:19:31,604 --> 00:19:34,240 立ち去れ。 おひい様。 273 00:19:34,240 --> 00:19:36,909 田右衛門も 申しておったではないか。 274 00:19:36,909 --> 00:19:40,413 やらねばやられるという 理由だけで殺していたら➡ 275 00:19:40,413 --> 00:19:43,082 こやつと同じになってしまう。 276 00:19:43,082 --> 00:19:50,222 桂か… チッ つくづくしゃくに障る野郎だぜ。 277 00:19:50,222 --> 00:19:53,592 どうやら 田右衛門と 深き縁があるようじゃな。 278 00:19:53,592 --> 00:19:56,395 すぐには難しいかもしれんが➡ 279 00:19:56,395 --> 00:19:59,098 いつか腹を割って話し合うがよい。 280 00:19:59,098 --> 00:20:01,567 ククッ 甘ぇな。 281 00:20:01,567 --> 00:20:05,071 そんな機があれば ヤツの首をかき切ってやるぜ。 282 00:20:05,071 --> 00:20:07,073 (衝撃音) 283 00:20:07,073 --> 00:20:09,875 な なんじゃ? あれを! 284 00:20:13,079 --> 00:20:16,415 や 山が 燃えておる。 285 00:20:16,415 --> 00:20:21,287 ハハハハハッ… 始まっちまったな。 286 00:20:21,287 --> 00:20:24,090 テメエらも 聞いたことくらいあるだろう。 287 00:20:24,090 --> 00:20:27,259 悪神オオミズチのお目覚めだ。 288 00:20:27,259 --> 00:20:30,429 お オオミズチだと? バカな! 289 00:20:30,429 --> 00:20:35,901 オオミズチは かつてタケリビ様が このワシ 星魂剣で倒した…。 290 00:20:35,901 --> 00:20:41,741 確かにヤツは 都の神とアシグモ連中に 後れを取った。 291 00:20:41,741 --> 00:20:45,745 だが 死んじゃいねえ。 292 00:20:45,745 --> 00:20:51,684 この地中深くに潜んで 雌伏の時を過ごしていたのさ。 293 00:20:51,684 --> 00:21:05,397 ♬~ 294 00:21:05,397 --> 00:21:08,067 この島にたどりついた俺は➡ 295 00:21:08,067 --> 00:21:12,071 コイツの出す邪気に引かれ 巡り会った。 296 00:21:12,071 --> 00:21:16,075 抑えきれぬ恨み 怒り…。 297 00:21:16,075 --> 00:21:21,113 同族のにおいがプンプンするアイツにな。 298 00:21:21,113 --> 00:21:24,183 俺は ヤツの傷を癒やす代わりに➡ 299 00:21:24,183 --> 00:21:26,886 この鬼の力を手に入れた。 300 00:21:26,886 --> 00:21:32,925 この頂の世とやらを滅ぼし 麓の世に攻め入るためにな。 301 00:21:32,925 --> 00:21:34,927 こやつ…。 302 00:21:34,927 --> 00:21:38,564 桂に伝えておけ! テメエのその甘さ➡ 303 00:21:38,564 --> 00:21:41,700 必ず後悔することになるってな! 304 00:21:41,700 --> 00:21:43,702 あっ おい! 305 00:21:47,573 --> 00:21:49,708 くっ おのれ! 306 00:21:49,708 --> 00:21:51,911 おひい様。 307 00:21:54,046 --> 00:21:56,949 島が…。 峠のほうにも➡ 308 00:21:56,949 --> 00:21:59,251 火があがっているように見えます。 309 00:21:59,251 --> 00:22:02,121 ここは いったん戻りましょう。 310 00:22:12,231 --> 00:22:16,068 これは…。 おひい様 これを。 311 00:22:16,068 --> 00:22:20,239 鬼の足跡…。 それも かなりの数。 312 00:22:20,239 --> 00:22:23,742 もしや あの兎鬼が手引きをして…。 313 00:22:23,742 --> 00:22:28,647 ココロワ! 田右衛門! きんた! ゆい! 314 00:22:28,647 --> 00:22:31,116 ミルテ! かいまる!