1 00:00:02,169 --> 00:00:05,672 (田右衛門)石丸! (石丸)テメエのツラを見れば見るほど➡ 2 00:00:05,672 --> 00:00:08,141 憎しみが湧いてきやがる。 3 00:00:08,141 --> 00:00:13,146 改めて… 殺してやろうって気に させてくれるぜ。 4 00:00:13,146 --> 00:00:16,483 (サクナヒメ)こやつ いつの間に! 5 00:00:16,483 --> 00:00:20,187 ここは それがしに お任せくださりませぬか? 6 00:00:22,155 --> 00:00:24,157 久しぶりだな。 7 00:00:24,157 --> 00:00:28,028 フンッ ここまで生き延びるとは 大したもんだ。 8 00:00:28,028 --> 00:00:32,799 認めてやるよ 桂。 いい米も作ってたみてぇだしな。 9 00:00:32,799 --> 00:00:34,801 おぬしも わかっているだろう。 10 00:00:34,801 --> 00:00:37,971 食うは生き延びるために最も必要。 11 00:00:37,971 --> 00:00:40,507 もし おぬしも 米が欲しいと申すなら…。 12 00:00:40,507 --> 00:00:42,676 うら~! 13 00:00:44,678 --> 00:00:49,550 勘違いすんな。 武士は食わねどってやつだ。 14 00:00:49,550 --> 00:00:52,252 飯ごときに こびたりはしねえのよ。 15 00:00:54,187 --> 00:00:58,158 おぬしは… おぬしは武士ではないだろうに! 16 00:02:43,130 --> 00:02:45,632 ⦅どこに行った? 捜せ! 17 00:02:45,632 --> 00:02:49,102 山賊はすべて討ち取るのだ。 18 00:02:49,102 --> 00:02:52,439 クソッ 返り討ちにしてやる。 19 00:02:52,439 --> 00:02:55,108 やめておけ。 甘ぇんだよ。 20 00:02:55,108 --> 00:02:58,779 殺らなきゃ殺られる。 生きるには殺すしかねえんだ! 21 00:02:58,779 --> 00:03:00,747 そういう世だからこそ➡ 22 00:03:00,747 --> 00:03:03,417 ときには逃げることも 肝要なのではないか。 23 00:03:03,417 --> 00:03:05,585 生きるためには。 24 00:03:05,585 --> 00:03:08,455 くっ。 25 00:03:08,455 --> 00:03:10,457 それがしには おぬしが➡ 26 00:03:10,457 --> 00:03:13,226 死に急いでいるようにしか 見えぬぞ。 27 00:03:15,595 --> 00:03:21,601 おぬし 山賊になる前は 何をしておった? 28 00:03:21,601 --> 00:03:25,772 農人… いや その風貌は漁師? 29 00:03:25,772 --> 00:03:30,210 違うな。 木工… 石工か? 30 00:03:30,210 --> 00:03:34,281 黙れ! 俺はテメエら侍が大嫌いなんだよ! 31 00:03:34,281 --> 00:03:36,416 テメエらが戦を収めねえせいで➡ 32 00:03:36,416 --> 00:03:39,352 こんな地獄みてぇな世に なったんだろ! 33 00:03:39,352 --> 00:03:41,788 そのとおりやもしれぬな。 34 00:03:41,788 --> 00:03:45,926 しかも それがしは戦場で 剣を抜くことすらできず➡ 35 00:03:45,926 --> 00:03:48,929 山賊に身を落とした侍。 36 00:03:48,929 --> 00:03:51,798 もはや生きる意味など何もない。 37 00:03:51,798 --> 00:03:53,834 だったら死ねよ。 38 00:03:53,834 --> 00:03:57,237 それとも 俺が殺してやろうか? 39 00:03:57,237 --> 00:03:59,606 それもよいかもしれぬ。 40 00:03:59,606 --> 00:04:03,777 それがしも何度も思った。 死ぬべきだと。 41 00:04:03,777 --> 00:04:06,680 だが なぜか生きたいと思う。 42 00:04:06,680 --> 00:04:10,117 死ぬのであれば 生きてよかったと➡ 43 00:04:10,117 --> 00:04:12,686 そう思って死にたいと⦆ 44 00:04:16,123 --> 00:04:19,092 おぬしもまた そうなのではないか? 45 00:04:19,092 --> 00:04:21,261 生きてよかったと➡ 46 00:04:21,261 --> 00:04:26,433 そう思える何かを見つけるために 生きているのではないのか? 47 00:04:26,433 --> 00:04:28,935 フッ フフフフ…。 48 00:04:28,935 --> 00:04:31,605 クッ フフフフ…。 49 00:04:31,605 --> 00:04:34,608 違う 違うぜ。 50 00:04:34,608 --> 00:04:37,277 そういうんじゃねえんだよ。 51 00:04:37,277 --> 00:04:42,182 やっぱりテメエってヤツは 虫ずが走るぜ! 52 00:04:50,457 --> 00:04:52,459 ん~! 53 00:05:06,106 --> 00:05:09,276 やれよ。 石丸! 54 00:05:09,276 --> 00:05:12,279 これでお互い あるべき姿に戻ろうぜ。 55 00:05:12,279 --> 00:05:15,949 侍は侍に 百姓は百姓に。 56 00:05:15,949 --> 00:05:18,285 そういうことを 申しているのではない! 57 00:05:18,285 --> 00:05:21,822 これ以上 憎んで 何になると申しておるのだ! 58 00:05:21,822 --> 00:05:24,891 憎んだところで おぬしの中にある怒りは➡ 59 00:05:24,891 --> 00:05:27,093 何ひとつ晴れぬのだぞ。 60 00:05:27,093 --> 00:05:31,698 ハッ そんなことは とっくの昔にわかってんだよ。 61 00:05:34,100 --> 00:05:36,102 (かいまる)あ…。 62 00:05:36,102 --> 00:05:38,104 かいまる! (タマ爺)いかん! 63 00:05:38,104 --> 00:05:40,774 久しぶりだな かいまるよ。 64 00:05:40,774 --> 00:05:42,943 俺のこと覚えてるか? 65 00:05:42,943 --> 00:05:47,447 俺だよ テメエの親父を殺した石丸だ。 66 00:05:47,447 --> 00:05:50,817 あれは どうしようもねえ頑固もんでな。 67 00:05:50,817 --> 00:05:54,087 弱き者からは取らねえとか言う。 68 00:05:54,087 --> 00:05:56,923 山賊の頭がそれじゃいけねえ。 69 00:05:56,923 --> 00:05:58,959 (かいまる)あ~! 70 00:05:58,959 --> 00:06:01,995 安心しろ 殺しゃしねえよ。 71 00:06:01,995 --> 00:06:05,298 その代わり クソほど痛い目に遭わせてやる。 72 00:06:05,298 --> 00:06:08,668 自分の親父を殺した男に 痛めつけられ➡ 73 00:06:08,668 --> 00:06:12,772 一生かかっても返せねえ憎しみを 植え付けてやる。 74 00:06:12,772 --> 00:06:14,774 石丸…。 75 00:06:14,774 --> 00:06:17,944 テメエは そうやって生きていくんだよ。 76 00:06:17,944 --> 00:06:22,382 一時も消えることのねえ 憎しみと絶望を抱えながら➡ 77 00:06:22,382 --> 00:06:25,619 腹を減らし 寝て 死ねねえまま➡ 78 00:06:25,619 --> 00:06:30,190 憎しみに突き動かされて 生きていくんだ! 79 00:06:32,492 --> 00:06:34,661 はっ…。 これは…。 80 00:06:39,766 --> 00:06:42,936 やめろ。 やめろ しゃべるな。 81 00:06:42,936 --> 00:06:46,239 俺にしゃべりかけるんじゃねえ! 82 00:06:48,475 --> 00:06:51,678 なんじゃ? この光は。 83 00:06:54,581 --> 00:06:58,118 おそらく…。 84 00:06:58,118 --> 00:07:00,453 神…。 85 00:07:00,453 --> 00:07:03,590 (きんた)かいまるが 神様になっちまったかや? 86 00:07:03,590 --> 00:07:05,592 なったわけではない。 87 00:07:05,592 --> 00:07:09,763 なりつつあるというのが正しいか。 (ココロワヒメ)そうですね。 88 00:07:09,763 --> 00:07:13,466 神の気 神気を宿しつつある ということです。 89 00:07:13,466 --> 00:07:15,602 (ゆい)たまげたな。 90 00:07:15,602 --> 00:07:17,938 (ココロワヒメ) あの子だけではありません。 91 00:07:17,938 --> 00:07:20,073 おそらく あなたたちも。 92 00:07:20,073 --> 00:07:25,111 オ オラたちも? (ミルテ)サクナと同じナルですか? 93 00:07:25,111 --> 00:07:29,282 ええ サクナさんのお母上 トヨハナ様も➡ 94 00:07:29,282 --> 00:07:31,952 かつては麓の世にいた人の子。 95 00:07:31,952 --> 00:07:36,623 羽衣で この頂の世に来て 神になったと聞きます。 96 00:07:36,623 --> 00:07:39,125 身に覚えはありませんか? 97 00:07:39,125 --> 00:07:41,094 そういえば ここんとこ➡ 98 00:07:41,094 --> 00:07:45,031 鉄ば打つつちが 光って見えることがあるような。 99 00:07:45,031 --> 00:07:49,602 オラも 織機が歌ってるように 思うことがあるよ。 100 00:07:49,602 --> 00:07:51,638 では ワタシは➡ 101 00:07:51,638 --> 00:07:55,175 イガクではセツメイがつかないビョウジョウを シることが…。 102 00:07:55,175 --> 00:07:59,279 それがしは 20杯は飯が食える。 それは違う。 103 00:07:59,279 --> 00:08:03,583 とにかく 皆さんが神に近い力を 持ちつつあるのは➡ 104 00:08:03,583 --> 00:08:05,585 間違いないようです。 105 00:08:05,585 --> 00:08:08,955 振り回されぬよう 慣れていくほかないでしょう。 106 00:08:08,955 --> 00:08:11,124 かみさま…。 107 00:08:11,124 --> 00:08:14,594 これからの営み次第では トヨハナ様のように➡ 108 00:08:14,594 --> 00:08:16,930 すばらしい神になることも。 109 00:08:16,930 --> 00:08:18,932 あるいは…。 110 00:08:18,932 --> 00:08:23,603 (地響き) 111 00:08:23,603 --> 00:08:27,374 まだ仮組みだ。 危ねえから外へ出ろ。 112 00:08:31,611 --> 00:08:33,613 かなり大きいのう。 113 00:08:33,613 --> 00:08:36,116 山が火を噴いてからというもの➡ 114 00:08:36,116 --> 00:08:38,985 毎日のように起きていますな。 115 00:08:38,985 --> 00:08:40,954 やはり オオミズチが。 116 00:08:40,954 --> 00:08:44,824 カムヒツキ様にご報告なされては いかがでしょう? 117 00:08:44,824 --> 00:08:46,826 カムヒツキ様に? 118 00:08:46,826 --> 00:08:50,630 オオミズチは タケリビ様も手を焼いたほどの悪神。 119 00:08:50,630 --> 00:08:55,468 カムヒツキ様も静観なさるわけにも いかないのではありませんか? 120 00:08:55,468 --> 00:09:00,540 確かにそのとおりでございます。 ですが…。 121 00:09:00,540 --> 00:09:02,442 何かあるのか? 122 00:09:02,442 --> 00:09:05,612 カムヒツキ様が ご出陣なさるということは➡ 123 00:09:05,612 --> 00:09:08,782 戦になり この島だけではなく➡ 124 00:09:08,782 --> 00:09:12,085 都も巻き込んでの 大戦になりましょう。 125 00:09:12,085 --> 00:09:15,622 そして 頂の世が荒れれば いずれ…。 126 00:09:15,622 --> 00:09:20,593 麓の世には より大きな乱れが 起きるということか。 127 00:09:20,593 --> 00:09:24,431 さようにございます。 より大きな乱れ…。 128 00:09:24,431 --> 00:09:30,236 ほいなことさなったら 麓の世では 誰も生きていけなくなるよ。 129 00:09:34,107 --> 00:09:37,210 フッ は~ たぁ! 130 00:09:40,447 --> 00:09:42,415 ん~! 131 00:09:46,619 --> 00:09:49,489 ココロワ。 その羽衣を➡ 132 00:09:49,489 --> 00:09:52,625 そこまで使いこなせるように なっていたのですね。 133 00:09:52,625 --> 00:09:54,627 まだまだじゃ。 134 00:09:54,627 --> 00:09:57,764 米が取れなくなったこともあり むしろ力は➡ 135 00:09:57,764 --> 00:10:01,167 以前より 弱くなっているかもしれぬ。 136 00:10:01,167 --> 00:10:03,703 オオミズチと戦うつもりですか? 137 00:10:03,703 --> 00:10:07,440 倒せるのであれば もちろんそうしたい。 138 00:10:07,440 --> 00:10:11,845 じゃが もし負けてしもうたら すべてが台なしじゃ。 139 00:10:11,845 --> 00:10:15,081 オオミズチを退けた父上の苦労。 140 00:10:15,081 --> 00:10:18,485 この島で米を作り続けた 母上の苦労。 141 00:10:18,485 --> 00:10:20,487 アシグモや河童たち➡ 142 00:10:20,487 --> 00:10:25,091 島を守ってきた すべての者たちの努力も…。 143 00:10:25,091 --> 00:10:27,126 サクナさん…。 144 00:10:27,126 --> 00:10:30,130 母上は この羽衣を残した。 145 00:10:30,130 --> 00:10:34,968 父上は 星魂剣であるタマ爺を残した。 146 00:10:34,968 --> 00:10:39,439 豊穣神と戦神 二柱の神の形見を手にしながら➡ 147 00:10:39,439 --> 00:10:41,774 ワシは何をしておった。 148 00:10:41,774 --> 00:10:45,178 父上と母上がいない憂さを 晴らすかのように➡ 149 00:10:45,178 --> 00:10:48,615 毎日 遊んで 飲んで 寝て。 150 00:10:48,615 --> 00:10:51,017 もう少し早く気づいておれば➡ 151 00:10:51,017 --> 00:10:54,587 いくらでも力をつけるときは あったというのに。 152 00:10:54,587 --> 00:10:56,623 フフッ…。 153 00:10:56,623 --> 00:10:58,791 タマさんもカムヒツキ様も➡ 154 00:10:58,791 --> 00:11:01,294 いつもいつも申しておりましたよ。 155 00:11:01,294 --> 00:11:06,733 立派な神になるよう 心を入れ替えよと。 156 00:11:06,733 --> 00:11:09,335 確かにそうじゃった。 157 00:11:11,304 --> 00:11:14,107 過ぎたことを後悔しても しかたないと➡ 158 00:11:14,107 --> 00:11:17,777 私に教えてくれたのは サクナさんですよ。 159 00:11:17,777 --> 00:11:24,150 ココロワ… そうじゃな。 まずは信じることが大切じゃな。 160 00:11:24,150 --> 00:11:28,755 今の己と 父上と母上が残した力を。 161 00:11:32,091 --> 00:11:36,963 サクナ様。 どうした? 石丸のことか? 162 00:11:36,963 --> 00:11:41,100 やはり 戦う以外にござりませぬか? 163 00:11:41,100 --> 00:11:43,770 隙を見せたら殺されるじゃろうな。 164 00:11:43,770 --> 00:11:47,473 手加減をする様子は 微塵もなかったぞ。 165 00:11:47,473 --> 00:11:51,444 食うか食われるか 殺るか殺られるか。 166 00:11:51,444 --> 00:11:54,948 それが あやつの口癖でした。 167 00:11:57,951 --> 00:12:02,121 弱き者相手でも 容赦はなかった。 168 00:12:02,121 --> 00:12:04,123 まるで己を憎しみ➡ 169 00:12:04,123 --> 00:12:08,528 殺しに来る者を あえて生み出すかのように。 170 00:12:08,528 --> 00:12:12,966 だからこそ それがしは 殺し合いはしたくありませぬ。 171 00:12:12,966 --> 00:12:15,835 憎しみのままに剣を手にすれば➡ 172 00:12:15,835 --> 00:12:18,605 あやつに踊らされてるも同じ。 173 00:12:18,605 --> 00:12:22,275 ですが とても 聞く耳を持っているとは…。 174 00:12:22,275 --> 00:12:25,245 一度だけ 笑ったことがありまする。 175 00:12:25,245 --> 00:12:27,280 あやつが? 176 00:12:27,280 --> 00:12:32,185 かいまるが 歩き始めた頃でござったが…。 177 00:12:32,185 --> 00:12:35,922 ⦅あい…。 178 00:12:35,922 --> 00:12:41,294 あう~。 あげゆ。 179 00:12:41,294 --> 00:12:43,930 フッ いらねえよ⦆ 180 00:12:43,930 --> 00:12:46,866 どのようにすさんでも➡ 181 00:12:46,866 --> 00:12:50,269 その心は 石丸のどこかに眠っている。 182 00:12:50,269 --> 00:12:53,740 それがしは そう思いたく存じまする。 183 00:12:56,109 --> 00:13:01,214 クソッ! なんなんだ このムカつく感じは。 184 00:13:01,214 --> 00:13:04,250 あ~ なんだったんだ あの声は? 185 00:13:04,250 --> 00:13:06,252 (物音) 186 00:13:11,090 --> 00:13:13,593 アシグモの生き残りか。 187 00:13:13,593 --> 00:13:17,797 フッ ちょうどいい ムカついていたところだ。 188 00:13:17,797 --> 00:13:21,267 落ちぶれてるように 見えるかもしれねえが➡ 189 00:13:21,267 --> 00:13:25,772 まだ俺にも 鬼の気のカケラくらいは 残ってんだぜ。 190 00:13:25,772 --> 00:13:28,474 夜に1匹で来るとは…。 191 00:13:32,111 --> 00:13:35,181 あぁ 死んでるほうか。 192 00:13:41,621 --> 00:13:45,591 (咆哮) 193 00:13:45,591 --> 00:13:50,296 まあ いいさ。 悪ぃが因果応報なんて信じねえ。 194 00:13:50,296 --> 00:13:55,968 ここにあるのは強さと弱さ それだけだ~! 195 00:14:00,773 --> 00:14:08,181 (咆哮) 196 00:14:11,150 --> 00:14:13,086 石丸…。 197 00:14:13,086 --> 00:14:16,089 あれを! 198 00:14:16,089 --> 00:14:18,958 なんじゃ? 199 00:14:18,958 --> 00:14:22,161 これは…。 おひい様! 200 00:14:30,570 --> 00:14:32,605 アシグモ! 201 00:14:32,605 --> 00:14:34,607 サクナさん! 202 00:14:43,583 --> 00:14:47,420 大丈夫か? (アシグモ)ああ 礼を言う。 203 00:14:47,420 --> 00:14:49,455 これは どういうことじゃ? 204 00:14:49,455 --> 00:14:51,891 我にもわからぬ。 205 00:14:51,891 --> 00:14:54,093 ただ 再び仲間の骸が動き出し➡ 206 00:14:54,093 --> 00:14:58,398 憎しみのまま 自らを殺した鬼を襲っている。 207 00:15:01,601 --> 00:15:03,636 これは…。 208 00:15:03,636 --> 00:15:07,240 石丸と何か関わりが あるのでござりまするか? 209 00:15:07,240 --> 00:15:09,976 再び邪気が強まっているのじゃ。 210 00:15:09,976 --> 00:15:16,449 石丸が放つ強い憎しみが広がり ヨモツガミが反応したのやも知れぬ。 211 00:15:23,756 --> 00:15:25,758 田右衛門! 212 00:15:28,628 --> 00:15:30,663 うおっ! 213 00:15:30,663 --> 00:15:33,766 田右衛門! 214 00:15:33,766 --> 00:15:36,602 面目次第もござりませぬ。 215 00:15:36,602 --> 00:15:39,505 事 ここにいたって それがしは➡ 216 00:15:39,505 --> 00:15:42,608 侍として 覚悟ひとつ決められませぬ。 217 00:15:42,608 --> 00:15:45,244 やはりそれがしに 生きる意味など…。 218 00:15:45,244 --> 00:15:47,447 黙れ へっぽこ侍! 219 00:15:47,447 --> 00:15:51,083 毎日 茶碗に何十杯も 飯を平らげていたおぬしが➡ 220 00:15:51,083 --> 00:15:53,419 生きとうないなど 笑わせるわ! 221 00:15:53,419 --> 00:15:56,122 サクナ様…。 222 00:15:56,122 --> 00:15:59,492 おぬしは 米作りが好きなのじゃろう? 223 00:15:59,492 --> 00:16:03,429 土をいじり 育てるのが好きなのであろう? 224 00:16:03,429 --> 00:16:05,431 それで十分ではないか。 225 00:16:05,431 --> 00:16:07,400 しかし…。 226 00:16:07,400 --> 00:16:12,405 あとはワシに任せよ。 この島が好きなワシに。 227 00:16:12,405 --> 00:16:15,107 サクナ様! 228 00:16:15,107 --> 00:16:19,612 ココロワ あとは頼む。 わかりました。 229 00:16:19,612 --> 00:16:21,581 助太刀する。 アシグモ。 230 00:16:21,581 --> 00:16:24,917 あの声 おそらく…。 231 00:16:24,917 --> 00:16:28,421 峠に戻りましょう。 232 00:16:28,421 --> 00:16:31,624 ココロワヒメ様。 233 00:16:31,624 --> 00:16:34,894 お願いがござりまする。 234 00:16:40,099 --> 00:16:42,101 ここではないようだ。 235 00:16:42,101 --> 00:16:46,939 (咆哮) 236 00:16:46,939 --> 00:16:51,110 どうやら呼んでいるようだな ここに来いと。 237 00:16:57,450 --> 00:17:00,586 (アシグモ)ここか。 空が…。 238 00:17:00,586 --> 00:17:03,489 ここは常に夜じゃというのか? 239 00:17:03,489 --> 00:17:08,761 すさまじい邪気にございます。 気を確かにお持ちください。 240 00:17:35,254 --> 00:17:40,126 石丸…。 食われたか ヨモツホムスビに。 241 00:17:40,126 --> 00:17:42,762 (石丸)憎い 憎い…。 242 00:17:42,762 --> 00:17:45,264 がぁ~! くっ…。 243 00:17:49,101 --> 00:17:51,070 な なんじゃ今のは? 244 00:17:51,070 --> 00:17:53,773 以前とは比べ物にならんぞ。 245 00:17:53,773 --> 00:17:57,276 ものすごい邪気ですぞ。 246 00:17:57,276 --> 00:18:01,647 ヨモツホムスビと石丸 2つの憎しみが呼応し➡ 247 00:18:01,647 --> 00:18:05,117 あの中で手がつけられぬほど 暴れておるのです。 248 00:18:05,117 --> 00:18:09,021 がぁ~! 249 00:18:09,021 --> 00:18:10,990 我が気を引く! 250 00:18:13,793 --> 00:18:15,761 フッ え~い! 251 00:18:18,164 --> 00:18:20,266 なっ… うわぁ! 252 00:18:28,574 --> 00:18:31,077 はっ…。 がぁ~! 253 00:18:36,582 --> 00:18:38,851 アシグモ! おひい様! 254 00:18:42,922 --> 00:18:44,890 速い! 255 00:18:50,096 --> 00:18:52,064 うがぁ! あ~! 256 00:18:52,064 --> 00:18:54,400 おひい様! 257 00:18:54,400 --> 00:18:58,571 なんという速さじゃ。 以前とは段違いじゃぞ。 258 00:18:58,571 --> 00:19:03,175 このままでは危のうございます。 いったん引きましょうぞ。 259 00:19:03,175 --> 00:19:05,177 じゃが…。 260 00:19:07,113 --> 00:19:12,418 こやつを倒せぬようでは オオミズチなど夢のまた夢。 261 00:19:12,418 --> 00:19:14,954 母上…。 262 00:19:14,954 --> 00:19:16,956 あ~! おひい様! 263 00:19:16,956 --> 00:19:20,893 あ~! 264 00:19:20,893 --> 00:19:22,862 がぁ! 265 00:19:24,930 --> 00:19:27,933 なんじゃ? 光? 266 00:19:37,943 --> 00:19:42,114 おひい様! おひい様~! 267 00:19:42,114 --> 00:19:44,950 くっ… やめろ やめるのじゃ! 268 00:19:44,950 --> 00:19:47,753 このお方はサクナヒメ様でおられる! 269 00:19:47,753 --> 00:19:53,426 この星魂剣 この体に代えてもお守りする! 270 00:19:53,426 --> 00:19:56,796 がぁ~! 271 00:19:56,796 --> 00:19:58,831 くっ…。 272 00:19:58,831 --> 00:20:00,833 (田右衛門)石丸! 273 00:20:08,974 --> 00:20:11,143 おぬし…。 274 00:20:14,246 --> 00:20:16,248 (田右衛門)何におびえている? 275 00:20:16,248 --> 00:20:21,687 もう恐れることも 怒ることも 憎むこともしなくてよいのだ。 276 00:20:21,687 --> 00:20:23,689 (うめき声) 277 00:20:26,092 --> 00:20:30,096 おぬしはもう 死んでおるのだから。 278 00:20:36,268 --> 00:20:38,237 あ~! 279 00:20:49,415 --> 00:20:52,084 田右衛門…。 280 00:20:57,623 --> 00:21:03,262 なんだ 桂じゃねえか。 281 00:21:03,262 --> 00:21:07,266 まさか テメエにやられたのか? 282 00:21:07,266 --> 00:21:09,768 まだ気づいておらぬのか? 283 00:21:09,768 --> 00:21:12,772 おぬしは もうとっくに死んでいるのだ。 284 00:21:12,772 --> 00:21:16,775 己が憎しみと 恨みに飲まれてな。 285 00:21:16,775 --> 00:21:18,944 なんだ コイツは…。 286 00:21:18,944 --> 00:21:23,115 おぬしが切りつけたウサギだ。 それがしが助けた。 287 00:21:25,084 --> 00:21:27,920 おぬしを許すと申しておる。 288 00:21:27,920 --> 00:21:30,089 もうよいだろう。 289 00:21:30,089 --> 00:21:34,260 解き放たれよ 憎しみから。 290 00:21:34,260 --> 00:21:40,666 桂よ ホントにテメエという男は➡ 291 00:21:40,666 --> 00:21:43,769 虫ずが走るぜ。 292 00:21:50,409 --> 00:21:55,781 サクナさん 大事ありませんか? 293 00:21:55,781 --> 00:21:59,251 羽衣が守ってくれたのか。 294 00:22:16,068 --> 00:22:18,938 タマ爺よ。 はっ。 295 00:22:18,938 --> 00:22:22,074 ワシは やはりこの島が好きじゃ。 296 00:22:22,074 --> 00:22:26,011 この島に生きる すべてのものが好きじゃ。 297 00:22:26,011 --> 00:22:30,583 この島を守りたい。 だから…。 298 00:22:30,583 --> 00:22:33,619 だから ワシは…。 299 00:22:33,619 --> 00:22:37,723 ワシは オオミズチと戦うことにする! 300 00:22:37,723 --> 00:22:40,125 おひい様。